JPH0555713U - 電線皮はぎ器 - Google Patents

電線皮はぎ器

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JPH0555713U
JPH0555713U JP10449791U JP10449791U JPH0555713U JP H0555713 U JPH0555713 U JP H0555713U JP 10449791 U JP10449791 U JP 10449791U JP 10449791 U JP10449791 U JP 10449791U JP H0555713 U JPH0555713 U JP H0555713U
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cutter bracket
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電線工事における一連の作業に適用する工具を
高圧油圧源で共用可能にして他の工具との汎用性を図る
とともに、電線の種類,線径に応じたカッターブラケッ
トと電線ホルダの交換作業を容易にすること。 【構成】高圧油圧源からの圧油によって、ピストン案内
部材11aに摺動自在に外嵌されたピストン21bの直
線運動をスクリュー軸22,チェンジナット24で回転
運動に変換する駆動力変換部20と、この駆動力変換部
からの回転力を出力ギア34に伝達するギア群30と、
この出力ギアに連結されて一体回転し電線を長手方向に
沿って取り込む電線取り込み用口開き部41を有し、か
つ電線被覆を円周方向にはぎ取るカッター46を備える
カッターブラケット40と、このカッターブラケットと
連動回転し、かつ電線をその長手方向に沿って保持する
電線保持用口開き部51を有する電線ホルダ50からな
る電線皮はぎ器Aである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電線中途部や端末の被覆を皮はぎするために用いられ、特に、高 圧配電線の間接活線工事における分岐接続工事において皮はぎ作業を行うための 電線皮はぎ器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
間接活線工事に用いられる皮はぎ器として、従来、ロータリスティック使用の 中間皮はぎ器がある。この中間皮はぎ器は、油圧モータによって回転駆動する長 尺なシャフトの先端に取り付けられる駆動器と、この駆動器に取り付けられて電 線被覆をはぎ取る皮はぎ器本体で構成されている。一方ロータリスティックは、 減速器内蔵の油圧モータの回転駆動力によって、トルク制御装置を介した上記シ ャフトを伝動回転する構造であり、このシャフトの先端に中間皮はぎ器を着脱自 在に取り付けるための工具取付部を設けてある。
【0003】 上記駆動器は、シャフトに連結される嵌合部と、シャフトの回転によって従動 回転するケース内のギア群と、このギア群によって回転駆動され、電線を取り込 むため軸心に向けた略U字形の口開き部が形成された出力ギアと、この出力ギア の軸心方向に設けられ、上記皮はぎ器本体を着脱自在に取り付けるための工具本 体取付部で構成されている。また、出力ギアと一体回転する皮はぎ器本体は、駆 動器の工具本体取付部に着脱自在に取り付けられる嵌合部と、2部材に介装した ばねの復元力で電線の長手方向を挟持し、かつ電線被覆を円周方向にはぎ取る刃 を備えた電線挟持部と、この電線挟持部に設けられ駆動器のストッパーとの係脱 で電線挟持部を開閉するレバーで構成されている。
【0004】 上記中間皮はぎ器は、作業車に設けた昇降自在なバケットに積み込んだ油圧制 御ユニットに接続されるロータリスティックに連結して使用される。バケットに 搭乗する作業者が油圧制御ユニット,ロータリスティックのスイッチを操作する ことで、皮はぎ器本体に電線を挟み込み、皮はぎ器本体が回転して電線被覆を皮 はぎするものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで一般的電線工事は、電線の切断、皮はぎならびに圧着(接続)という 一連の作業を必ず伴うため、しかも高所作業車におけるバケット内の限られたス ペースで作業が行われることから、カッター、皮はぎ器ならびに圧着器等の必要 工具は極力少ないことが望ましい。
【0006】 しかしながら、上記中間皮はぎ器は油圧モータを採用した回転伝達工具である ので、その構成から作業車に設備される油圧源は低圧大流量油圧源に限られ、圧 油は作業車から油圧制御ユニットを介してロータリスティックの油圧モータへと 供給されることになる。一方、一連の電線工事に用いられる工具から鑑みて、カ ッターや皮はぎ器は低圧油圧源でも適用可能であるが、電線同士を接続するため の圧着器は、大出力を要するため高圧油圧源を設備する必要があり、回転伝達方 式を圧着器に適用することは構造上不可能であった。
【0007】 このため、上記中間皮はぎ器を使用するとなると、バケット内に油圧制御ユニ ットを備える必要があることからバケット内スペースを狭くする問題があった。
【0008】 さらに、皮はぎ作業には油圧制御ユニットが必要であり、さらにはカッター, 皮はぎ器用の低圧大流量油圧源のほか、圧着器のための高圧油圧源も必要となり 、2系統の油圧源等を備えることから付帯設備が多くなる問題があった。
【0009】 この考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、電線工事における一連の作業 に適用する工具を高圧油圧源で共用可能にして他の工具との汎用性を図り、工事 に必要な機器,付帯設備を極力少なくするとともに、電線の種類,線径に応じた カッターブラケットならびに電線ホルダの交換作業が容易な電線皮はぎ器を提供 することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、シリンダ内の軸心方向に突設される多角柱形のピス トン案内部材、ならびにこのピストン案内部材に外嵌されて高圧油圧源からの圧 油によって作動するピストン、ならびにこのピストンの軸心方向に連結されるス クリュー軸、ならびにこのスクリュー軸に噛合するチェンジナットからなる直線 運動を回転運動に変換する駆動力変換部と、この駆動力変換部からの回転力を出 力ギアに伝達するギア群と、この出力ギアに連結されて一体回転し電線を長手方 向に沿って取り込む電線取り込み用口開き部を有し、かつ電線被覆を円周方向に はぎ取るカッターを備えるカッターブラケットと、このカッターブラケットと連 動回転し、かつ上記電線をその長手方向に沿って保持する電線保持用口開き部を 有する電線ホルダからなる電線皮はぎ器を構成した。
【0011】 また、上記カッターブラケットとともに一体回転する可動ブラケットに、上記 カッターブラケットに係脱する着脱具、ならびに上記電線ホルダに係脱する係合 具を設け、電線の線径、種類に応じて口開き部のサイズの異なるカッターブラケ ットならびに電線ホルダを交換自在にした上記電線皮はぎ器を構成した。
【0012】
【作用】
この考案の電線皮はぎ器によると、駆動力変換部では高圧油圧源からシリンダ への圧油によって、ピストンはピストン案内部材で軸心方向に非回転状態に直線 運動を行うため、ピストンの軸心方向に連結されたスクリュー軸も直線運動を行 い、これに噛合させたチェンジナットが回転駆動する。この回転駆動力はギア群 によって出力ギアに伝達されて、カッターブラケットを回転可能にする。したが って、直線運動を回転運動に変換する駆動力変換部を構成する電線皮はぎ器は、 一連の電線工事に使用される必要工具の油圧源と共通する高圧油圧源の設備で使 用可能になる。
【0013】 さらに、着脱具をカッターブラケットに係脱することによってカッターブラケ ットを容易に着脱できるとともに、係合具に電線ホルダを係脱することによって 電線ホルダが容易に着脱できるので、電線の種類,線径に応じてカッターブラケ ットならびに電線ホルダを簡単に交換できる。
【0014】
【実施例】
この考案に係る一実施例を中間皮はぎ器を例にして説明する。図1は中間皮は ぎ器の正面断面図、図2は中間皮はぎ器の一部破断の右側面図、図3は中間皮は ぎ器の一部破断の左側面図、図4は中間皮はぎ器の一部破断の平面図、図5は図 1のV-V 線断面図である。
【0015】 図1に示す中間皮はぎ器Aは、高圧油圧源に適用する工具であって、ホルダキ ャップ11に摺動自在に外嵌されるピストン21bの直線運動をスクリュー軸2 2ならびにチェンジナット24で回転運動に変換する駆動力変換部20と、チェ ンジナット24に固定されたベベルギア31と噛合関係にあり出力ギア34に回 転駆動力を伝達するギア群30と、出力ギア34に連結されて一体回転し電線中 途部の被覆をカッター46で円周方向にはぎ取る電線取り込み用のカッターブラ ケット口開き部41を有するカッターブラケット40と、このカッターブラケッ ト40と連動回転して電線を非回転状態に保持する電線保持用の電線ホルダ口開 き部51を有する電線ホルダ50で構成されている。
【0016】 詳しくは、油圧源からの圧油は、図1に示すようにカプラー10,ホルダキャ ップ11を介してシリンダ21aに供給され、ピストン21bが上昇することで 連結軸21cによってピストン21bの軸心方向に連結されたスクリュー軸22 を上動する。このピストン21bの回転を抑止して効率的な直進力を得るため、 図5に示すように、ピストン21b内部に断面六角形の挿通穴21b′を形成し て、ホルダキャップ11の六角柱状の胴部11aに摺動可能に外嵌してある。こ のように、一般的には中実なピストンの内部を中グリしたものを利用してデッド スペースにピストン案内部材を組み込んだ構成を採用したので、工具のコンパク ト化が図れる。なお、ホルダキャップ11の胴部11aの形状は、断面六角形に 限らず、ピストン21bを非回転状に案内するのに好適な多角形であればよい。
【0017】 スクリュー軸22はその周面の雄ねじを、シリンダヘッド21dに設けた軸受 23によって回転自在に支持されるチェンジナット24に噛合してあり、このチ ェンジナット24にスプリングピン25によって固定されたベベルギア31を回 転自在にしてある。なお、ピストン21bの直進力を効率良く回転力に変換し、 かつ動力損失を減少するため、ヘッドキャップ26とベベルギア31との間にス ラスト軸受27を介在してある。符号28は復帰用ばねである。以上の駆動力変 換部20によって、ピストン21bの直線運動を回転運動に変換可能にする。
【0018】 工具本体の側部には、図1および図2に示すようにギアハウジング12を形成 してあり、上記ベベルギア31から噛合伝達される従動ギア32と、アイドルギ ア33を介して回転駆動する出力ギア34が納められている。従動ギア32はベ ベルギア31に噛合させた小ベベルギア35に軸嵌した伝動軸36に軸嵌されて おり、さらに従動ギア32の一方向回転のみを可能にするワンウエイクラッチ3 7を介装してある。
【0019】 上記ワンウエイクラッチ37を採用する理由は次による。ピストンストローク はカッターブラケット40を2回転させて元の位置に戻るように設定してあるが 、圧油が設定圧に到達して圧力規制弁が作動し油圧源の内圧がゼロになるまでピ ストン21bが上死点から戻らないのが現状である。また、ピストン21bは復 帰用ばね28の復元力で戻ることになるが、駆動力変換部20やギア群30の噛 み合い等による負荷抵抗が大きいことから、カッターブラケット口開き部41が 正確な位置に戻らず、電線から工具が外れなくなる不具合を避けるためである。 すなわち、ピストンが上死点のときのカッターブラケット40の正規位置を維持 するため、ピストン下降時にはベベルギア31,小ベベルギア35の逆回転をワ ンウエイクラッチ37で切断して、出力ギア34に噛合する従動ギア32の逆回 転を防止して停止させたままにするためである。
【0020】 また図2に示すように、出力ギア34はその歯部から軸心方向に向けた略U字 形の口開き部を形成してあるため、上記のとおり従動ギア32との間に2個のア イドルギア33を介在してある。以上のギア群30の構成によって、ベベルギア 31からの回転駆動力は出力ギア34に伝達される。
【0021】 そして図1および図2に示すように、電線の飛び出しを防止するため、略U字 形の電線ホルダ口開き部51を形成した電線ホルダ50を、ギアハウジング12 の側方から着脱可能に取り付けてある。この電線ホルダ50はその胴部をギアハ ウジング12内に固定した固定ブラケット13に嵌挿するとともに、胴部先端の 外周面に形成した凹部を可動ブラケット14の内周に突出させたボールプランジ ャ15に嵌着する構成としている。また、電線ホルダ50の位置決めと、可動ブ ラケット14からの回転力を受けるため、可動ブラケット14から内周に突出さ せたホルダ用係合ピン16に係止されるU字形切欠部52を胴部先端に形成して ある。
【0022】 上記出力ギア34はボルト17aによって可動ブラケット14を一体回転可能 に固定してあり、さらに可動ブラケット14は内周に突出するカッターブラケッ ト用係合ピン18ならびに着脱具19によって上記カッターブラケット40を一 体回転可能に連結してある。カッターブラケット40は略U字形のカッターブラ ケット口開き部41を形成してあるとともに、カッターブラケット40の着脱な らびに位置決めを可能にするため、軸心方向の一側端部にはU字形切欠部40a を形成して上記カッターブラケット用係合ピン18に係止させてあり、さらに着 脱具19の着脱ピン19aが嵌脱可能な係合孔40bを形成してある。
【0023】 この着脱具19は可動ブラケット14に螺着されるホルダねじ19b内にばね を弾装して、先端に嵌挿部材19cを取り付けた着脱ピン19aを挿通してある 。この嵌挿部材19cをカッターブラケット40の係合孔40bに嵌脱すること でカッターブラケット40の着脱を可能にする。符号19dは着脱ピン19aを 引き上げるための着脱ノブである。
【0024】 一方、カッターブラケット40の他側端部には、図1,図3および図4に示す ように、ボルト17bによってカッターブラケット40に固定されたホールドピ ース42を介してホールドブラケット43を回転自在に設けてある。これらホー ルドピース42ならびにホールドブラケット43も、カッターブラケット口開き 部41と同形の口開き部がそれぞれ形成されている。
【0025】 ホールドブラケット43には、図1および図3に示すように、工具本体のヘッ ドキャップ26に形成した係止溝26aに係止される略Z字形の固定金具45が 取付ボルト44によって取り付けられている。この固定金具45は、カッターブ ラケット40の位置決めならびに回転止めとしている。したがって、出力ギア3 4が回転すると、ホールドブラケット43は工具本体に固定されて非回転状態に あり、ホールドピース42を固定したカッターブラケット40ならびに電線ホル ダ50が可動ブラケット14とともに回転することになる。
【0026】 また、図1,図2および図4に示すようにカッターブラケット40の上部には 、カッター軸46bに固定的に軸嵌されたカッター46をその刃先46aをフト コロ内に向けて取り付けてあり、図3において反時計回りにカッター46が回転 することで、カッターブラケット口開き部41に取り込んだ電線の被覆を円周方 向にはぎ取るようにしてある。なお、符号47はカッター46を上部から押圧す る板ばねであり、カッターブラケット40の回転に伴うカッター上向き方向への 作用を抑制している。
【0027】 ところで、このカッターブラケット40は、図6に示すように電線の被覆4に 連続突起であるリブ5を有する突起付き電線1(素線間にコンパウンドが充填さ れた水密電線や難着雪用電線)の皮はぎに好適なように、カッターブラケット口 開き部41の底部に図1および図4に示すように、4個の尖り先ねじ60a,6 0a′と4個の丸先ねじ60b,60b′からなる突部60をフトコロ内に向け て突設してある。図6は突起付き電線の皮はぎ作業を説明するためのカッターブ ラケット正面を示す説明図である。
【0028】 図示するように、尖り先ねじ60a,60a′および丸先ねじ60b,60b ′はカッターブラケット口開き部41の長手方向に電線軸心方向とそれぞれ平行 に前後2列に配列してある。前列の2個の尖り先ねじ60aと2個の丸先ねじ6 0bはフトコロに取り込まれる突起付き電線1の軸心位置より手前の口開き側に 配列してあるとともに、後列の2個の尖り先ねじ60a′と2個の丸先ねじ60 b′はフトコロ奥の曲面に前列に平行して配列してある。
【0029】 一方、カッターブラケット口開き部41は、突起付き電線1のリブ5がどの向 きにあっても取り込めるように、フトコロ寸法をリブ高さを含む電線架空外径よ り大きく形成してある。前列の尖り先ねじ60aは、その尖端までの高さを後列 の尖り先ねじ60a′より僅かに高く調整して、これら尖り先ねじ60a,60 a′とカッター刃先46aで電線被覆外径を押さえる位置決め作用をするととも に、尖り先ねじ60a,60a′の尖端で電線1のリブ5の形を崩すために潰す 作用と、カッターブラケット40の回転中に電線1がガタつくのを抑制する作用 がある。
【0030】 また、丸先ねじ60b,60b′は、皮はぎ部位両側の被覆4に当接させて、 被覆4を極力傷つけないようにするためのもので、ねじ先に樹脂ボールを取り付 けてある。そして、先端までの高さを後列の丸先ねじ60b′より前列の丸先ね じ60bのほうを僅かに高くしてある。しかも前列の丸先ねじ60bの高さは、 後列の尖り先ねじ60a′と略同等の高さに調節されている。
【0031】 以上のように突部60を構成することにより、カッターブラケット口開き部4 1は突起付き電線1のリブ5がどの向きにあっても、フトコロ寸法によって取り 込み可能である。フトコロ寸法を大きく形成してあっても、突部60の支持によ って突起付き電線1がガタつくことがない。そして、カッター46が回転するこ とによる被覆4の剥離抵抗で、リブ5が尖り先ねじ60a,60a′に当たって 潰される(あるいは押圧される)ので、尖り先ねじ60a,60a′とカッター 刃先46aで電線被覆外径を位置決めする。
【0032】 これにより、突起付き電線1の軸心を心出しすることになり、カッター刃先4 6aが電線被覆外径と等間隔の真円状に軌跡を描いて回転する。したがって、カ ッター刃先46aが突起付き電線1の被覆4と素線2の界ぎりぎりを移動するこ とになって、コンパウンドを残さず、また、皮はぎ両端に被覆のはぎ残りといっ た被覆残りがなく、確実に被覆4をはぎ取り皮はぎ性能を向上する。以上、突起 付き電線1を例に皮はぎ作業を説明したが、リブを有しない通常の電線であって も適用可能なことは勿論のことである。
【0033】 一方、上記したとおりカッターブラケット40および電線ホルダ50は、電線 の種類,線径に応じてそれぞれ交換可能に構成してあり、それぞれの外形寸法を 変えることなく口開き部41,51のフトコロ寸法を変えてある。図7はカッタ ーブラケットならびに電線ホルダの着脱手順を示す説明図である。
【0034】 装着手順として、カッターブラケット40の一側端を先にして、矢印で示すよ うに工具本体にスライド移動する。カッターブラケット40の固定金具45を下 向きにし、さらに係合孔40bを上にしてU字形切欠部40aを下にした口開き 部41を正面に向けた姿勢でスライドさせる。着脱ノブ19dを仮想線で示すよ うに引き上げた状態のまま、カッターブラケット40の固定金具45をヘッドキ ャップ26の係止溝26aに、またU字形切欠部40aをカッターブラケット用 係合ピン18にそれぞれ嵌合させる。そして、着脱ノブ19dから手を離すこと で、着脱ピン19aの嵌挿部材19c(図6参照)が係合孔40bに嵌挿される 。
【0035】 続いて、カッターブラケット口開き部41と同径で対をなす電線ホルダ50を 矢印で示すように、口開き部51を正面に向けてU字形切欠部52を先にした姿 勢でギアボックス12の固定ブラケット13内に嵌挿する。U字形切欠部52が ホルダ用係合ピン16に係止されて位置決めされるとともに、電線ホルダ50の 胴部先端の外周に形成した凹部にボールプランジャ15(図6参照)のボール部 が一旦没入した後突出して嵌着される。以上でカッターブラケット40ならびに 電線ホルダ50の装着が終わる。
【0036】 一方取り外し手順として、カッターブラケット40は、まず、着脱ノブ19d を引き上げて、矢印と反対方向(左方向)にスライドすれば取り外すことができ る。また、電線ホルダ50はギアハウジング12から突出している鍔部を掴んで 引き出すことで、ボールプランジャ15のボール部が没入して凹部から外れて固 定ブラケット13から取り外すことができる。
【0037】 以上のように構成される中間皮はぎ器Aは、図示しない油圧共用棒の先端に着 脱自在に取り付けられる。油圧共用棒は絶縁パイプ内に圧油を供給するホースを 挿通した操作スイッチを備える遠隔操作用の介在部材であり、基端部のカプラー はホースを介してバケット内の高圧油圧源取り出し口に接続し、先端のカプラー には中間皮はぎ器Aのカプラー10を接続するようにしてある。
【0038】 この油圧共用棒は上記中間皮はぎ器Aのほか、高圧油圧源の圧油によって作動 するカッターや圧着器にも共通して使用可能であり、一般的に従来の油圧モータ 等内蔵のロータリスティックより軽量であることから、電線の一連の作業が共通 する油圧共用棒の使用で可能になって作業効率が向上するとともに、軽量で扱い 易くなる。さらにまた、高圧油圧源のみの付帯設備で、しかも既存の油圧共用棒 の使用を可能にしたことで、従来例のように、2系統の油圧源を付帯設備に保有 することや、それによる油圧制御ユニットほかの機器をバケット内に持ち込む必 要がない。
【0039】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成したので、高圧油圧源からの圧油によって駆動力 変換部では直線運動が回転運動に変換され、この回転駆動力がギア群を介してカ ッターブラケットを回転可能にする。したがって、電線工事の一連の作業に使用 される必要工具の油圧源が高圧油圧源のみで共用可能になり、回転式伝達工具使 用に比べて、作業車のバケットに多くの機器を持ち込む必要がなく、付帯設備も 多くを必要としないことから設備費の低減が可能になる。
【0040】 さらに、着脱具をカッターブラケットに係脱することによってカッターブラケ ットを容易に着脱できるとともに、係合具に電線ホルダを係脱することによって 電線ホルダが容易に着脱できるので、電線の種類,線径に応じてカッターブラケ ットならびに電線ホルダを簡単に交換できる。
【提出日】平成5年3月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 ところで、このカッターブラケット40は、図6に示すように電 線の被覆4に連続する突起5を形成した突起付き電線1(素線間にコンパウンド が充填された水密電線や難着雪用電線)の皮はぎに好適なように、カッターブラ ケット口開き部41の底部に図1および図4に示すように、4個の尖り先ねじ6 0a,60a′と4個の丸先ねじ60b,60b′からなる突部60をフトコロ 内に向けて突設してある。図6は突起付き電線の皮はぎ作業を説明するためのカ ッターブラケット正面を示す説明図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 一方、カッターブラケット口開き部41は、突起付き電線1の 5がどの向きにあっても取り込めるように、フトコロ寸法を突起高さを含む電 線架空外径より大きく形成してある。前列の尖り先ねじ60aは、その尖端まで の高さを後列の尖り先ねじ60a′より僅かに高く調整して、これら尖り先ねじ 60a,60a′とカッター刃先46aで電線被覆外径を押さえる位置決め作用 をするとともに、尖り先ねじ60a,60a′の尖端で電線1の突起5の形を崩 すために潰す作用と、カッターブラケット40の回転中に電線1がガタつくのを 抑制する作用がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 以上のように突部60を構成することにより、カッターブラケッ ト口開き部41は突起付き電線1の突起5がどの向きにあっても、フトコロ寸法 によって取り込み可能である。フトコロ寸法を大きく形成してあっても、突部6 0の支持によって突起付き電線1がガタつくことがない。そして、カッター46 が回転することによる被覆4の剥離抵抗で、突起5が尖り先ねじ60a,60a ′に当たって潰される(あるいは押圧される)ので、尖り先ねじ60a,60a ′とカッター刃先46aで電線被覆外径を位置決めする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】 これにより、突起付き電線1の軸心を心出しすることになり、カ ッター刃先46aが電線被覆外径と等間隔の真円状に軌跡を描いて回転する。し たがって、カッター刃先46aが突起付き電線1の被覆4と素線2の界ぎりぎり を移動することになって、コンパウンドを残さず、また、皮はぎ両端に被覆のは ぎ残りといった被覆残りがなく、確実に被覆4をはぎ取り皮はぎ性能を向上する 。以上、突起付き電線1を例に皮はぎ作業を説明したが、突起を有しない通常の 電線であっても適用可能なことは勿論のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る中間皮はぎ器の正面断面図であ
る。
【図2】この考案に係る中間皮はぎ器の一部破断の右側
面図である。
【図3】この考案に係る中間皮はぎ器の一部破断の左側
面図である。
【図4】この考案に係る中間皮はぎ器の一部破断の平面
図である。
【図5】図1のV-V 線断面図である。
【図6】突起付き電線の皮はぎ作業を説明するためのカ
ッターブラケット正面を示す説明図である。
【図7】カッターブラケットならびに電線ホルダの着脱
手順を示す説明図である。
【符号の説明】
A:中間皮はぎ器 1:突起付き電線 4:被覆 5:リブ 11:ホルダキャップ 11a:六角柱状の胴部 13:固定ブラケット 14:可動ブラケット 15:ボールプランジャ 16:ホルダ用係合ピン 18:カッターブラケット用係合ピン 19:着脱具 20:駆動力変換部 21b:ピストン 21b′:六角形状の挿通穴 22:スクリュー軸 24:チェンジナット 26a:係止溝 30:ギア群 31:ベベルギア 34:出力ギア 37:ワンウエイクラッチ 40:カッターブラケット 40a:U字形切欠部 40b:係合孔 41:カッターブラケット口開き部 43:ホールドブラケット 45:固定金具 46:カッター 50:電線ホルダ 51:電線ホルダ口開き部 52:U字形切欠部 60:突部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月2日
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る中間皮はぎ器の正面断面図であ
る。
【図2】この考案に係る中間皮はぎ器の一部破断の右側
面図である。
【図3】この考案に係る中間皮はぎ器の一部破断の左側
面図である。
【図4】この考案に係る中間皮はぎ器の一部破断の平面
図である。
【図5】図1のV-V 線断面図である。
【図6】突起付き電線の皮はぎ作業を説明するためのカ
ッターブラケット正面を示す説明図である。
【図7】カッターブラケットならびに電線ホルダの着脱
手順を示す説明図である。
【符号の説明】 A:中間皮はぎ器 1:突起付き電線 4:被覆 5:突起 11:ホルダキャップ 11a:六角柱状の胴部 13:固定ブラケット 14:可動ブラケット 15:ボールプランジャ 16:ホルダ用係合ピン 18:カッターブラケット用係合ピン 19:着脱具 20:駆動力変換部 21b:ピストン 21b′:六角形状の挿通穴 22:スクリュー軸 24:チェンジナット 26a:係止溝 30:ギア群 31:ベベルギア 34:出力ギア 37:ワンウエイクラッチ 40:カッターブラケット 40a:U字形切欠部 40b:係合孔 41:カッターブラケット口開き部 43:ホールドブラケット 45:固定金具 46:カッター 50:電線ホルダ 51:電線ホルダ口開き部 52:U字形切欠部 60:突部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内の軸心方向に突設される多角
    柱形のピストン案内部材、ならびにこのピストン案内部
    材に外嵌されて高圧油圧源からの圧油によって作動する
    ピストン、ならびにこのピストンの軸心方向に連結され
    るスクリュー軸、ならびにこのスクリュー軸に噛合する
    チェンジナットからなる直線運動を回転運動に変換する
    駆動力変換部と、この駆動力変換部からの回転力を出力
    ギアに伝達するギア群と、この出力ギアに連結されて一
    体回転し電線を長手方向に沿って取り込む電線取り込み
    用口開き部を有し、かつ電線被覆を円周方向にはぎ取る
    カッターを備えるカッターブラケットと、このカッター
    ブラケットと連動回転し、かつ上記電線をその長手方向
    に沿って保持する電線保持用口開き部を有する電線ホル
    ダからなることを特徴とする電線皮はぎ器。
  2. 【請求項2】 上記カッターブラケットとともに一体回
    転する可動ブラケットに、上記カッターブラケットに係
    脱する着脱具、ならびに上記電線ホルダに係脱する係合
    具を設け、電線の線径、種類に応じて口開き部のサイズ
    の異なるカッターブラケットならびに電線ホルダを交換
    自在にしたことを特徴とする請求項1記載の電線皮はぎ
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019213383A (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 アタッチメント及び作業工具
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