JPH0555380U

JPH0555380U - フレキシブルディスク

Info

Publication number: JPH0555380U
Application number: JP10989291U
Authority: JP
Inventors: 裕増田; 喜裕木下
Original assignee: 三菱化成株式会社
Priority date: 1991-12-12
Filing date: 1991-12-12
Publication date: 1993-07-23

Abstract

(57)【要約】【構成】プラスチックの射出成形によって形成された０
面側（１）と１面側（２）とを接合して成るケース内に
デイスクを内蔵して構成されるフレキシブルディスクに
おいて、０面側（１）と１面側（２）とを異なる色彩の
プラスチックにて構成する。【効果】０面側（１）の書込み禁止孔（４）に位置する
ノブ（３）の開閉状態を一層容易に認識でき、書込み禁
止状態にすべきことの失念による誤った書込みを一層確
実に防止し得る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、フレキシブルディスクに関するものであり、詳しくは、ケースの０面側の書込み禁止孔に位置するノブの開閉状態を一層容易に認識でき、書込み禁止状態にすべきことの失念による誤った書込みを一層確実に防止し得るように改善されたフレキシブルディスクに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

フレキシブルディスク（フレキシブルディスクカートリッジ）は、ケースにディスクを内蔵した可撓形記録媒体である。図１は、フレキシブルディスクの０面側の平面図、図２（ａ）及び（ｂ）は、書込み禁止孔の拡大側面断面図であり、（ａ）は、書込み禁止状態、（ｂ）は書込み可能状態を表す。フレキシブルディスク（１０）のケースは、プラスチックの射出成形によって形成された０面側（１）と１面側（２）とを接合して成り、０面側（１）の中心部にはハブ操作孔（５）等が設けられ、０面側（１）及び１面側（２）の端部には書込み禁止孔（４）等が設けられている。

【０００３】書込み禁止孔（４）は、０面側（１）及び１面側（２）にそれぞれ設けられた縦長方形状の切欠部とこれより小さな方形状の切欠部とを対向させ、０面側（１）の切欠部に露出し且つ１面側（２）の切欠部の上をスライド可能にノブ（３）を配置して構成される。そして、ノブ（３）をスライドさせ、各切欠部にて構成される書込み禁止孔（４）を開閉状態にし得る構造になされている。なお、図１中、（６）はハブ、（７）は中心孔、（８）駆動孔、（９）はシャッターである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来のフレキシブルディスクにおいては、ノブ（３）をスライドさせて書込み禁止孔（４）を開状態（図２（ａ）の状態）とした場合は、書込みは禁止されて誤った書込みは防止されるが、使用時に書込み禁止状態にすべきことを失念することがある。

【０００５】本考案は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、ノブの開閉状態を一層容易に認識でき、書込み禁止状態にすべきことの失念による誤った書込みを一層確実に防止し得るように改善されたフレキシブルディスクを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本発明の要旨は、プラスチックの射出成形によって形成された０面側と１面側とを接合して成るケース内にデイスクを内蔵して構成されるフレキシブルディスクにおいて、０面側と１面側とを異なる色彩のプラスチックにて構成したことを特徴とするフレキシブルディスクに存する。

【０００７】

【作用】

ノブをスライドさせて書込み禁止孔を閉状態とした場合、書込み禁止孔（４）より露出する１面側（２）は、その０面側（１）とは異なる色彩により視覚に強く訴える作用を呈し、ノブの開閉状態を一層容易に認識させる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を説明する。本考案のフレキシブルディスクは、図１及び図２に示した従来のフレキシブルディスクと同様に、プラスチックの射出成形によって形成された０面側（１）と１面側（２）とを接合して成るケース内にデイスクを内蔵して構成される。

【０００９】本考案のフレキシブルディスクにおいては、０面側（１）と１面側（２）とを異なる色彩のプラスチックにて構成することが必要である。プラスチックとしては、熱可塑性のプラスチックである限り特に制限はないが、通常はＡＢＳ樹脂が使用される。０面側（１）と１面側（２）とは、着色剤を配合したプラスチックの射出成形により形成される。着色剤としては、染料も使用することができるが、主として、無機顔料、有機顔料、カーボンブラックが用いられる。

【００１０】無機顔料としては、例えば、亜鉛華、二酸化チタン、ベンガラ、酸化クロム、コバルトブルー、鉄黒、アルミナホワイト、黄色酸化鉄、硫化亜鉛、朱、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、紺青、黄鉛、ジンククロメート、モリブデンレッド、沈降性硫酸バリウム、沈降性炭酸カルシウム、含水ケイ酸塩、群青、マンガンバイオレット、アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛末等が挙げられる。

【００１１】また、有機顔料としては、例えば、ナフトールグリーンＢ、ナフトールイエローＳ、リソールレッド、レーキーレッドＣ、ブリリアントカーミン６Ｂ、ウオッチングレッド、ボルドー１０Ｂ、ファーストイエロー、ジスアゾイエロー、ピラゾロンオレンジ、バラレッド、レーキーレッド４Ｒ、ナフトールレッド、クロモフタールイエロ、クロモフタールレッド、ピーコックブルーレーキー、アルカリブルーレーキー、ローダミンレーキー、メチルバイオレットレーキー、マラカイトグリーンレーキー、フタロシアニンブルーレーキー、ファーストスカイブルー、フタロシアニングリーン、アントラピリミジンイエロー、ペリノンオレンジ、ペリレンレッド、チオインジゴレッド、インダントロンブルー、キナクリドンレッド、キナクリドンバイオレット、ジオキサジンバイオレット、イソインドリノンイエロー等が挙げられる。

【００１２】０面側（１）と１面側（２）との色彩の組合せは、両者が視覚上明瞭に区別し得るものである限り特に制限はないが、異なる色相の組み合わせが好適である。そして、意匠的効果等をも考慮して任意に選択することができる。また、両者が明瞭に異なる色彩を有する限り混色であってもよいが、少なくとも一方が単色である方が好ましく、更には、両者共単色である方が好ましい。０面側（１）と１面側（２）とは、公知のフレキシブルディスクの組立ての場合と同様に、デイスクを内蔵して接合される。そして、組立ての際には、０面側（１）および１面側（２）にそれぞれ設けられた縦長方形状の切欠部とこれより小さな方形状の切欠部とを対向させ、０面側（１）の切欠部に露出し且つ１面側（２）の切欠部の上をスライド可能にノブ（３）を配置して書込み禁止孔（４）を構成する。なお、本考案においては、ノブ（３）についても、０面側（１）および１面側（２）とは異なる色彩にすることも可能である。

【００１３】本考案のフレキシブルディスクにおいては、ノブ（３）をスライドさせて書込み禁止孔（４）を閉状態とした場合、書込み禁止孔（４）より露出する１面側（２）は、０面側（１）とは異なる色彩により視覚に強く訴える作用を呈し、ノブ（３）の開閉状態を一層容易に認識させる。また、本考案のフレキシブルディスクにおいては、０面側（１）と１面側（２）との色彩の組合せは任意であるから、例えば、単色ではあるが異なる色彩の容器を使用した複数種類のフレキシブルディスクの製造において、各色彩毎の０面側（１）と１面側（２）とに過不足が生じた場合、これらを適宜組み合わせて有効に利用することもできる。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明した本考案によれば、０面側と１面側との色彩を異ならせると言う簡単な構成により、０面側の書込み禁止孔に位置するノブの開閉状態を一層容易に認識でき、書込み禁止状態にすべきことの失念による誤った書込みを一層確実に防止し得るように改善されたフレキシブルディスクが提供される。よって、本考案の実用的価値は大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】フレキシブルディスクの０面側の平面図であ
る。

【図２】書込み禁止孔の拡大側面断面図であり、（ａ）
は、書込み禁止状態、（ｂ）は書込み可能状態を表す。

【符号の説明】

（１）０面側（２）１面側（３）ノブ（４）書込み禁止孔（５）ハブ操作孔（６）ハブ（７）中心孔（８）駆動孔（９）シャッター（１０）フレキシブルデイスク

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】プラスチックの射出成形によって形成さ
れた０面側と１面側とを接合して成るケース内にデイス
クを内蔵して構成されるフレキシブルディスクにおい
て、０面側と１面側とを異なる色彩のプラスチックにて
構成したことを特徴とするフレキシブルディスク。