JPH0555122U - 半導体レーザモジュール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光通信に用いる半導体レーザモジュールにお
いて、光アイソレータを実装する場合に光の通過量の最
も多くなるよう、すなわち光の偏光方向と光アイソレー
タの偏光板の偏光方向を合わせるために光アイソレータ
を円筒面に沿って回転させながら調整する必要があると
いう問題点を解決し、無調整で光アイソレータを実装す
ることができる半導体レーザモジュールを提供すること
を目的とするものである。 【構成】 形状が直方体である光アイソレータ１６を光
アイソレータ固定台１７にはめこむことにより予めこの
はめこんだ状態で光の偏光方向と光アイソレータの偏光
板の偏光方向を合わせるように設定しておくことで、無
調整で光アイソレータを実装することを可能とするもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は光通信に用いる半導体レーザモジュールに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来における半導体レーザモジュールは図４に示すように構成されていた。す なわち、光発信源である半導体レーザ１と、この半導体レーザ１の後方に位置し 半導体レーザ１の光出力を検出するためのモニター用ＰＩＮフォトダイオード２ と、半導体レーザ１の前方に位置し半導体レーザ１より出射される光をファイバ ー７に結合させるためのレンズ３と、前記半導体レーザ１、モニター用ＰＩＮフ ォトダイオード２、レンズ３を実装するためのブロック４と、このブロック４に 実装され半導体レーザ１を含むブロック４の温度を検出するためのチップサーミ スタ５と、前記ブロック４を実装し半導体レーザ１を含むブロック４の温度を一 定に制御するためのエレクトリッククーラ６と、前記レンズ３により結合された 光を伝送するための先端を斜め研磨したファイバー７と、このファイバー７を中 心部に挿入しケース１１に固定するためのフェルール８と、前記ブロック４とフ ァイバー７の間に実装されファイバー端面および伝送路としてのファイバー接合 部などからの反射もどり光を遮断するための円筒状の光アイソレータ９と、この 光アイソレータ９を固定実装するための光アイソレータ固定台１０と、上記構成 部品を内部に実装、窒素により密封し、半導体レーザ１、モニター用ＰＩＮフォ トダイオード２、チップサーミスタ５、エレクトリッククーラ６を配線するため のピン（図示せず）を有するケース１１より構成されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記の従来の構成では、光アイソレータ９を実装する場合に半導 体レーザの出射光の通過量が最も多くなるよう、すなわち半導体レーザ１の出射 光の偏光方向と光アイソレータ９の偏光子の偏光方向を合わせるために光アイソ レータ９を円筒面に沿って回転させながら調整する必要があるという問題点を有 していた。

【０００４】 本考案は上記従来の問題点を解決するもので、無調整で光アイソレータを実装 することができる半導体レーザモジュールを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案の半導体レーザモジュールは、光アイソレー タに設けた印と、光アイソレータ固定台に設けた印を合致させるように構成する ものである。

【０００６】

【作用】

この構成によって光アイソレータに設けた印と光アイソレータ固定台に設けた 印を合致させた時、予め最良位置になるように設定してあるので、半導体レーザ の出射光の偏光方向と光アイソレータの偏光子の偏光方向を無調整で合わせるこ とができるものである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の半導体レーザモジュールの一実施例について、図１により説明 する。同図において、ファイバー端面および伝送路としてのファイバー接合部な どからの反射もどり光を遮断するための光アイソレータ９と、この光アイソレー タを固定実装するための光アイソレータ固定台１０以外は図６の従来技術と同じ であるので説明は省略する。１２は光アイソレータであり、この光アイソレータ １２は円筒状の端面および側面に印１２ａを設けており、光アイソレータ固定台 １３には案内溝が設けられ、光アイソレータを実装すると光アイソレータの中心 線と光軸が合うように位置する状態にある。この案内溝のエッジ部１３ａは光ア イソレータ１２に設けた印１２ａに合わせるための印となっており、印１２ａと エッジ部１３ａを合わせることによっては半導体レーザ１の出射光の偏光方向に 対し光アイソレータ１２の偏光子の偏光方向を一致させている。

【０００８】 以上のように光アイソレータ１２に設けた印１２ａと光アイソレータ固定台１ ３に設けたエッジ部１３ａを合わせることにより光の偏光方向と光アイソレータ １２の偏光子の偏光方向を合わせることができ、その結果として、無調整で光ア イソレータを実装することができる。また、光アイソレータ１２の外側はステン レスでできているので、溶接固定が可能で、信頼性を高めることができる。

【０００９】 図２は本考案の半導体レーザの第２の実施例の要部である光アイソレータおよ び光アイソレータ固定台の斜視図を示すものである。同図において、光アイソレ ータ１４は円筒状の側面を一部カットした形状のカット部１４ａを、底面平坦状 の案内溝を設けた光アイソレータ固定台１５の平坦部１５ａに実装することで半 導体レーザ１の出射光の偏光方向と光アイソレータの偏光子の偏光方向を一致さ せ、なおかつ光アイソレータの中心線と光軸が合うようにしたものである。以上 のように光アイソレータ１４のカット部１４ａを光アイソレータ固定台１５の平 坦部１５ａに実装することにより光の偏光方向と光アイソレータの偏光子の偏光 方向を合わせることができ、その結果として、無調整で光アイソレータを実装す るものである。

【００１０】 図３は本考案の半導体レーザの第３の実施例の要部である光アイソレータおよ び光アイソレータ固定台の斜視図であり、同図において、光アイソレータ１６は 直方体で、光アイソレータの偏光子の偏光方向を示す印１６ａを設けており、コ 字形案内溝１７ａを設けた光アイソレータ固定台１７のこのコ字形案内溝１７ａ に光アイソレータ１６をはめ込み実装し、半導体レーザ１の出射光の偏光方向に 対し光アイソレータの偏光子の偏光方向を一致させるとともに、光アイソレータ の中心線と光軸を合うようにするものである。以上のように光アイソレータ１６ を光アイソレータ固定台１７に実装することにより光の偏光方向と光アイソレー タ１６の偏光子の偏光方向を合わせることで、無調整で光アイソレータ１６を光 アイソレータ固定台１７に実装することができるものである。

【００１１】 以上のように、本考案は上記いずれの実施例においても、光アイソレータおよ び光アイソレータ固定台に設けた印を合致させるなどのように極めて簡単にこの 両者の関係を特定するとともに、この特定の位置関係の時に半導体レーザの出射 光の偏光方向と光アイソレータの偏光子の偏光方向を合うように予め設定してお くことによって無調整で光アイソレータの実装を可能とするものである。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように本考案は、光アイソレータに設けた印と光アイソレータ固定台に 設けた印を合致させることにより、予め設定した最良の光の偏光方向と光アイソ レータの偏光子の偏光方向に合わせることができ、無調整で光アイソレータを実 装することを実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の半導体レーザモジュールの一実施であ
る第１の実施例における要部の光アイソレータおよび光
アイソレータ固定台の斜視図

【図２】同第２の実施例における要部の光アイソレータ
および光アイソレータ固定台の斜視図

【図３】同第３の実施例における要部の光アイソレータ
および光アイソレータ固定台の斜視図

【図４】従来の半導体レーザモジュールの内部を示す斜
視図

【符号の説明】

１ 半導体レーザ ６ エレクトリッククーラ ７ ファイバー ９，１２，１４，１６，１８ 光アイソレータ １０，１３，１５，１７ 光アイソレータ固定台

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】光信号を発信する半導体レーザと、この半
   導体レーザを一定温度に保つためのエレクトリッククー
   ラと、光信号を伝送するためのファイバーと、このファ
   イバーにレーザ光を結合させるためのレンズと、ファイ
   バー端面のもどり光を遮断するための円筒状の端面およ
   び側面に印を設けた光アイソレータと、光アイソレータ
   に設けた印を用いて位置合わせをするための印を設けた
   光アイソレータ固定台より成り、この光アイソレータの
   印と光アイソレータ固定台の印を合致させた時、上記半
   導体レーザの出射光の偏光方向と光アイソレータの偏光
   子の偏向方向が合致するように構成された半導体レーザ
   モジュール。
2. 【請求項２】光アイソレータに設けたカット部とこのカ
   ット部に対応した平坦部を設けた光アイソレータ固定台
   とで構成される請求項１記載の半導体レーザモジュー
   ル。
3. 【請求項３】直方体形状の光アイソレータとこの直方体
   状の光アイソレータをはめ込む、光アイソレータ固定台
   で構成される請求項１記載の半導体レーザモジュール。