JPH0555086A - 電気二重層コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents
電気二重層コンデンサおよびその製造方法Info
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- JPH0555086A JPH0555086A JP3242308A JP24230891A JPH0555086A JP H0555086 A JPH0555086 A JP H0555086A JP 3242308 A JP3242308 A JP 3242308A JP 24230891 A JP24230891 A JP 24230891A JP H0555086 A JPH0555086 A JP H0555086A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 固体状活性炭を分極性電極とした電気二重層
コンデンサにおいて、電解液の封止を確実にする電気二
重層コンデンサの構造とその製造方法を提供する。 【構成】 容器を円筒状にし、固体状活性炭よりなる分
極性電極を同心円状に配置させるか、または断面が半円
形となる同一形状の2つ一組を相対向して配置させる。
また電気二重層コンデンサを構成する容器と蓋を熱可塑
性樹脂製とし、超音波融着により封止する。
コンデンサにおいて、電解液の封止を確実にする電気二
重層コンデンサの構造とその製造方法を提供する。 【構成】 容器を円筒状にし、固体状活性炭よりなる分
極性電極を同心円状に配置させるか、または断面が半円
形となる同一形状の2つ一組を相対向して配置させる。
また電気二重層コンデンサを構成する容器と蓋を熱可塑
性樹脂製とし、超音波融着により封止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気二重層コンデンサお
よびその製造方法に関するものである。
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品の小型化が強く要求され
ており、電気二重層コンデンサの小型化を図るために
は、単位重量当たりの容量が大きな電極材料を開発する
ことと、電極材料の充填密度を向上させる必要がある。
従来の電気二重層コンデンサの分極性電極としては活性
炭粉末または活性炭繊維が用いられてきた。これらの分
極性電極では粉末間または繊維間の電気的接続を取るた
めに加圧圧縮されなければならないため、大型化、電気
二重層コンデンサの低抵抗化に限界があった。また単位
体積当たりの容量の向上にも限界があった。そこで、こ
れらの問題点を解決する分極性電極が近年開発されるに
至った。
ており、電気二重層コンデンサの小型化を図るために
は、単位重量当たりの容量が大きな電極材料を開発する
ことと、電極材料の充填密度を向上させる必要がある。
従来の電気二重層コンデンサの分極性電極としては活性
炭粉末または活性炭繊維が用いられてきた。これらの分
極性電極では粉末間または繊維間の電気的接続を取るた
めに加圧圧縮されなければならないため、大型化、電気
二重層コンデンサの低抵抗化に限界があった。また単位
体積当たりの容量の向上にも限界があった。そこで、こ
れらの問題点を解決する分極性電極が近年開発されるに
至った。
【0003】例えば、特願平3−81262号に開示さ
れているように、活性炭粉末とフェノ―ル樹脂粉末の混
合物を加熱加圧下で金型成型し、さらに熱処理すること
により得られる活性炭/ポリアセン系材料複合体がこれ
に適した分極性電極であることが見い出されている。ま
た、特開昭64−2314号公報に開示されているよう
に、活性炭粉末または活性炭繊維とコ―ルタ―ルまたは
ピッチを混合し、非酸化性雰囲気中で熱処理することに
より得られる活性炭粉末あるいは活性炭繊維と炭素質か
ら構成される電極もある。また、特開昭62−2926
12号公報に開示されているような粘結性を有する石炭
を型枠に入れ固化温度以上で乾留焼成後、水蒸気賦活し
て得られるような固体状活性炭も電気二重層コンデンサ
の分極性電極として使用することができる。さらに、特
開平3−78221号公報に開示されているように活性
炭粉末を高温、加圧下でパルス状電圧を印加して活性炭
粉末を焼結せしめることにより得られる固体状活性炭も
電気二重層コンデンサの分極性電極として使用すること
ができる。これらいずれの方法によっても固体活性炭が
得られることは公知となっている。これら固体活性炭は
コイン型または箱型のセルに収納されて電気二重層コン
デンサの分極性電極として使用されてきた。固体活性炭
電気二重層コンデンサの形状としては、特開平3−84
915号公報に開示されているような箱型の形状が知ら
れている。
れているように、活性炭粉末とフェノ―ル樹脂粉末の混
合物を加熱加圧下で金型成型し、さらに熱処理すること
により得られる活性炭/ポリアセン系材料複合体がこれ
に適した分極性電極であることが見い出されている。ま
た、特開昭64−2314号公報に開示されているよう
に、活性炭粉末または活性炭繊維とコ―ルタ―ルまたは
ピッチを混合し、非酸化性雰囲気中で熱処理することに
より得られる活性炭粉末あるいは活性炭繊維と炭素質か
ら構成される電極もある。また、特開昭62−2926
12号公報に開示されているような粘結性を有する石炭
を型枠に入れ固化温度以上で乾留焼成後、水蒸気賦活し
て得られるような固体状活性炭も電気二重層コンデンサ
の分極性電極として使用することができる。さらに、特
開平3−78221号公報に開示されているように活性
炭粉末を高温、加圧下でパルス状電圧を印加して活性炭
粉末を焼結せしめることにより得られる固体状活性炭も
電気二重層コンデンサの分極性電極として使用すること
ができる。これらいずれの方法によっても固体活性炭が
得られることは公知となっている。これら固体活性炭は
コイン型または箱型のセルに収納されて電気二重層コン
デンサの分極性電極として使用されてきた。固体活性炭
電気二重層コンデンサの形状としては、特開平3−84
915号公報に開示されているような箱型の形状が知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような固体活
性炭を分極性電極とした電気二重層コンデンサは、従来
の活性炭粉末、活性炭繊維を用いた電気二重層コンデン
サに比較して電解液の量が多いため、従来と同じ形態で
は電解液を封止することができなかった。このため、固
体活性炭を分極性電極とした電気二重層コンデンサに適
した封止方法および封止に適した構造を開発することが
望まれていた。本発明はこのような従来の事情に対処し
てなされたもので、確実に電解液を封止することのでき
る固体状活性炭を分極性電極とする電気二重層コンデン
サとその製造方法を提供することを目的とする。
性炭を分極性電極とした電気二重層コンデンサは、従来
の活性炭粉末、活性炭繊維を用いた電気二重層コンデン
サに比較して電解液の量が多いため、従来と同じ形態で
は電解液を封止することができなかった。このため、固
体活性炭を分極性電極とした電気二重層コンデンサに適
した封止方法および封止に適した構造を開発することが
望まれていた。本発明はこのような従来の事情に対処し
てなされたもので、確実に電解液を封止することのでき
る固体状活性炭を分極性電極とする電気二重層コンデン
サとその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、固体活性炭よ
りなる分極性電極を密閉容器に充填した電気二重層コン
デンサにおいて、容器を円筒形としたことを特徴とする
電気二重層コンデンサである。本発明において、一対の
分極性電極となる固体活性炭は、同心円状に配置する
か、または断面が半円形である一対の固体活性炭の分極
性電極を配置することを好適とする。またその製造方法
は、固体活性炭よりなる分極性電極を熱可塑性樹脂製の
容器および容器蓋に収容し、該容器および容器蓋を超音
波融着により封止することを特徴とする。
りなる分極性電極を密閉容器に充填した電気二重層コン
デンサにおいて、容器を円筒形としたことを特徴とする
電気二重層コンデンサである。本発明において、一対の
分極性電極となる固体活性炭は、同心円状に配置する
か、または断面が半円形である一対の固体活性炭の分極
性電極を配置することを好適とする。またその製造方法
は、固体活性炭よりなる分極性電極を熱可塑性樹脂製の
容器および容器蓋に収容し、該容器および容器蓋を超音
波融着により封止することを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 フェノ―ル系活性炭粉末と粉末フェノ―ル樹脂の重量比
が70/30になるように秤量し、ボ―ルミルにて乾式
混合を行った。この混合粉末8.1gを150℃、10
0kg/cm2の圧力で10分間金型成型し、直径1
4.7mm、長さ45mmの活性炭含有フェノ―ル樹脂
棒を得た。これを電気炉中、N2雰囲気下で900℃で
2時間熱処理を行った。昇降温速度は10℃/hとし
た。得られた活性炭/ポリアセン系材料複合体の形状は
直径14.2mm、長さ43.4mmであった。これか
ら同心円の位置で超音波ロ―タリ―加工機を用いて、直
径10mm、長さ43.4mmの棒状にくりぬいた。く
りぬいた棒状の固体活性炭と中心に穴のあいた棒状の固
体活性炭の重さはともに約3.4gであった。
が70/30になるように秤量し、ボ―ルミルにて乾式
混合を行った。この混合粉末8.1gを150℃、10
0kg/cm2の圧力で10分間金型成型し、直径1
4.7mm、長さ45mmの活性炭含有フェノ―ル樹脂
棒を得た。これを電気炉中、N2雰囲気下で900℃で
2時間熱処理を行った。昇降温速度は10℃/hとし
た。得られた活性炭/ポリアセン系材料複合体の形状は
直径14.2mm、長さ43.4mmであった。これか
ら同心円の位置で超音波ロ―タリ―加工機を用いて、直
径10mm、長さ43.4mmの棒状にくりぬいた。く
りぬいた棒状の固体活性炭と中心に穴のあいた棒状の固
体活性炭の重さはともに約3.4gであった。
【0007】この二つの分極性電極を用いて電気二重層
コンデンサに組み立てた構造を図1を用いて次に説明す
る。図1において、(a)は電気二重層コンデンサの横
断面図、(b)は縦断面図である。棒状の分極性電極1
1aは中心の位置にカ―ボン製集電極12aを、中心に
穴の開いた分極性電極11bはカ―ボン製集電極となる
カ―ボン円板12bを導電性接着剤で一体化した。カ―
ボン製集電極12a,12bともに中心部にネジ穴が設
けてある。これらカ―ボン製集電極12a,12bを中
心に穴が設けてあるポリプロピレン製容器14aおよび
容器蓋14bに入れ、エポキシ樹脂をシ―リング剤とし
て接着封止した。分極性電極11aに袋状の厚さ25μ
mのポリプロピレン製セパレ―タ13をかぶせて、分極
性電極11bと同心円状に配置した。分極性電極11
a,11bに電解液を含浸させるために、全体を真空に
した後、ポリプロピレン製容器14aに電解液を注入し
ながら、上述した分極性電極11aを挿入した。電解液
としては、30wt%の硫酸水溶液を用いた。この後、
容器14aと容器蓋14bを、出力1200W、周波数
21kHzの超音波融着機により封止した。超音波融着
の条件は、融着前および融着中1.0kg/cm2の加
圧、加圧後発振、融着時間0.3秒とした。封止した容
器14aと容器蓋14bの外側からネジが切ってあるス
テンレス製端子15a,15bを接続した。このように
して本発明の電気二重層コンデンサを10個試作した。
コンデンサに組み立てた構造を図1を用いて次に説明す
る。図1において、(a)は電気二重層コンデンサの横
断面図、(b)は縦断面図である。棒状の分極性電極1
1aは中心の位置にカ―ボン製集電極12aを、中心に
穴の開いた分極性電極11bはカ―ボン製集電極となる
カ―ボン円板12bを導電性接着剤で一体化した。カ―
ボン製集電極12a,12bともに中心部にネジ穴が設
けてある。これらカ―ボン製集電極12a,12bを中
心に穴が設けてあるポリプロピレン製容器14aおよび
容器蓋14bに入れ、エポキシ樹脂をシ―リング剤とし
て接着封止した。分極性電極11aに袋状の厚さ25μ
mのポリプロピレン製セパレ―タ13をかぶせて、分極
性電極11bと同心円状に配置した。分極性電極11
a,11bに電解液を含浸させるために、全体を真空に
した後、ポリプロピレン製容器14aに電解液を注入し
ながら、上述した分極性電極11aを挿入した。電解液
としては、30wt%の硫酸水溶液を用いた。この後、
容器14aと容器蓋14bを、出力1200W、周波数
21kHzの超音波融着機により封止した。超音波融着
の条件は、融着前および融着中1.0kg/cm2の加
圧、加圧後発振、融着時間0.3秒とした。封止した容
器14aと容器蓋14bの外側からネジが切ってあるス
テンレス製端子15a,15bを接続した。このように
して本発明の電気二重層コンデンサを10個試作した。
【0008】実施例2 実施例1と全く同様にして直径14.2mm、長さ4
3.4mmの活性炭/ポリアセン系材料複合体を得た。
この棒状試料をダイシングソ―を用いて長さ方向に二等
分し、断面が半円形の分極性電極を2個作製した。この
2つの分極性電極を用いて作製した電気二重層コンデン
サを図2を用いて次に説明する。図2において、(a)
は電気二重層コンデンサの横断面図、(b)は縦断面図
である。中央に円筒の突起がある円板状カ―ボン製集電
極22a,22bを分極性電極21a,21bの半円形
部で導電性接着剤を用いて一体化した。カ―ボン製集電
極22a,22bの中心部の円筒突起にはネジ穴が設け
てある。カ―ボン製集電極22b,22aを中心に穴が
設けてあるポリプロピレン製容器24aおよび容器蓋2
4bにエポキシ樹脂をシ―リング剤として接着封止し
た。2つの分極性電極21a,21bの間に厚さ25μ
mのポリプロピレン製セパレ―タ23が挟んである。分
極性電極21に電解液を含浸させるために、全体を真空
にした後、ポリプロピレン製容器24aに電解液を注入
しながら、容器蓋24bに一体化されている分極性電極
21bを挿入した。電解液としては、30wt%の硫酸
水溶液を用いた。この後、容器24aと容器蓋24bを
実施例1と全く同様にして超音波融着機により封止し、
さらに実施例1と同じ端子25a,25bを接続した。
このようにして本発明の電気二重層コンデンサを10個
試作した。
3.4mmの活性炭/ポリアセン系材料複合体を得た。
この棒状試料をダイシングソ―を用いて長さ方向に二等
分し、断面が半円形の分極性電極を2個作製した。この
2つの分極性電極を用いて作製した電気二重層コンデン
サを図2を用いて次に説明する。図2において、(a)
は電気二重層コンデンサの横断面図、(b)は縦断面図
である。中央に円筒の突起がある円板状カ―ボン製集電
極22a,22bを分極性電極21a,21bの半円形
部で導電性接着剤を用いて一体化した。カ―ボン製集電
極22a,22bの中心部の円筒突起にはネジ穴が設け
てある。カ―ボン製集電極22b,22aを中心に穴が
設けてあるポリプロピレン製容器24aおよび容器蓋2
4bにエポキシ樹脂をシ―リング剤として接着封止し
た。2つの分極性電極21a,21bの間に厚さ25μ
mのポリプロピレン製セパレ―タ23が挟んである。分
極性電極21に電解液を含浸させるために、全体を真空
にした後、ポリプロピレン製容器24aに電解液を注入
しながら、容器蓋24bに一体化されている分極性電極
21bを挿入した。電解液としては、30wt%の硫酸
水溶液を用いた。この後、容器24aと容器蓋24bを
実施例1と全く同様にして超音波融着機により封止し、
さらに実施例1と同じ端子25a,25bを接続した。
このようにして本発明の電気二重層コンデンサを10個
試作した。
【0009】実施例3 フェノ―ル系活性炭粉末と粉末フェノ―ル樹脂の重量比
が70/30になるように秤量し、ボ―ルミルにて乾式
混合を行った。この混合粉末10gを150℃、100
kg/cm2の圧力で10分間金型成型し、50×35
mm2、厚さ6mmの活性炭含有フェノ―ル樹脂板を得
た。これを電気炉中、N2雰囲気下で900℃で2時間
熱処理を行った。昇降温速度は10℃/hとした。得ら
れた活性炭/ポリアセン系材料複合体を用いて作製した
電気二重層コンデンサの構造を図3を用いて次に説明す
る。図3において、(a)は電気二重層コンデンサの横
断面図、(b)は縦断面図である。分極性電極31に直
方体の一部に円筒形の突起が設けてあるカ―ボン製集電
極32を導電性接着剤で一体化した。円筒形の突起部に
はネジ穴が設けてある。これを片側電極として同じ構成
の片側電極をもう一つ用意し、厚さ25μmのポリプロ
ピレン製セパレ―タ33を挟んで向かい合わせた。これ
らをポリプロピレン製の容器蓋34bにエポキシ樹脂を
シ―リング剤として接着封止した。分極性電極31に電
解液を含浸させるために、全体を真空にした後、ポリプ
ロピレン製容器34aに電解液を注入しながら、上述し
た2つの分極性電極31を挿入した。電解液としては、
30wt%の硫酸水溶液を用いた。ポリプロピレン製容
器34aと容器蓋34bの封止断面の4つの角とも封止
が行い易いように外周で半径4mmに角を丸めてある。
この容器蓋34bと容器34aを実施例1と同じ超音波
融着機を用いて封止した。実施例1と異なる超音波融着
条件は、融着時間を0.5秒としたことである。封止し
た容器蓋34bにネジを切ってある端子35を接続し
た。このようにして本発明の電気二重層コンデンサを1
0個試作した。
が70/30になるように秤量し、ボ―ルミルにて乾式
混合を行った。この混合粉末10gを150℃、100
kg/cm2の圧力で10分間金型成型し、50×35
mm2、厚さ6mmの活性炭含有フェノ―ル樹脂板を得
た。これを電気炉中、N2雰囲気下で900℃で2時間
熱処理を行った。昇降温速度は10℃/hとした。得ら
れた活性炭/ポリアセン系材料複合体を用いて作製した
電気二重層コンデンサの構造を図3を用いて次に説明す
る。図3において、(a)は電気二重層コンデンサの横
断面図、(b)は縦断面図である。分極性電極31に直
方体の一部に円筒形の突起が設けてあるカ―ボン製集電
極32を導電性接着剤で一体化した。円筒形の突起部に
はネジ穴が設けてある。これを片側電極として同じ構成
の片側電極をもう一つ用意し、厚さ25μmのポリプロ
ピレン製セパレ―タ33を挟んで向かい合わせた。これ
らをポリプロピレン製の容器蓋34bにエポキシ樹脂を
シ―リング剤として接着封止した。分極性電極31に電
解液を含浸させるために、全体を真空にした後、ポリプ
ロピレン製容器34aに電解液を注入しながら、上述し
た2つの分極性電極31を挿入した。電解液としては、
30wt%の硫酸水溶液を用いた。ポリプロピレン製容
器34aと容器蓋34bの封止断面の4つの角とも封止
が行い易いように外周で半径4mmに角を丸めてある。
この容器蓋34bと容器34aを実施例1と同じ超音波
融着機を用いて封止した。実施例1と異なる超音波融着
条件は、融着時間を0.5秒としたことである。封止し
た容器蓋34bにネジを切ってある端子35を接続し
た。このようにして本発明の電気二重層コンデンサを1
0個試作した。
【0010】比較例1 実施例3で作製したのと同じ電気二重層コンデンサを超
音波融着により封止するかわりにエポキシ系接着剤を用
いて封止することにより作製した。作製した電気二重層
コンデンサは10個である。実施例1〜3、比較例1で
得られた電気二重層コンデンサの封止の状態を比較する
ために、60℃で電気二重層コンデンサの両極の間に
0.9Vを印加し、100時間定電圧充電を行い続け
た。この後、容器と蓋の封止部から電解液の硫酸が漏れ
ていないかを確認するために、目視により電解液の封止
状態を調べた。60℃,100時間の高温負荷試験の前
後で電気二重層コンデンサの容量と等価直列抵抗を調べ
た。容量は電気二重層コンデンサの両極に0.9Vを印
加し、6時間定電圧充電を行った後100mAの定電流
で放電させ、0.54Vから0.45Vになるのに要し
た時間から求めた。また、交流四端子法によりこれらの
電気二重層コンデンサのインピ―ダンスを測定した。入
力信号電圧を10mVrmsとし、1kHzの時のインピ
―ダンスの実数部を等価直列抵抗とした。これらの電気
二重層コンデンサの静電容量と等価直列抵抗が高温負荷
試験の前後で10%以上変化したもの、即ち容量では1
0%以上小さくなったもの、等価直列抵抗では10%以
上大きくなったものの数量、さらに電解液の遺漏検査の
結果を次の表1にまとめる。
音波融着により封止するかわりにエポキシ系接着剤を用
いて封止することにより作製した。作製した電気二重層
コンデンサは10個である。実施例1〜3、比較例1で
得られた電気二重層コンデンサの封止の状態を比較する
ために、60℃で電気二重層コンデンサの両極の間に
0.9Vを印加し、100時間定電圧充電を行い続け
た。この後、容器と蓋の封止部から電解液の硫酸が漏れ
ていないかを確認するために、目視により電解液の封止
状態を調べた。60℃,100時間の高温負荷試験の前
後で電気二重層コンデンサの容量と等価直列抵抗を調べ
た。容量は電気二重層コンデンサの両極に0.9Vを印
加し、6時間定電圧充電を行った後100mAの定電流
で放電させ、0.54Vから0.45Vになるのに要し
た時間から求めた。また、交流四端子法によりこれらの
電気二重層コンデンサのインピ―ダンスを測定した。入
力信号電圧を10mVrmsとし、1kHzの時のインピ
―ダンスの実数部を等価直列抵抗とした。これらの電気
二重層コンデンサの静電容量と等価直列抵抗が高温負荷
試験の前後で10%以上変化したもの、即ち容量では1
0%以上小さくなったもの、等価直列抵抗では10%以
上大きくなったものの数量、さらに電解液の遺漏検査の
結果を次の表1にまとめる。
【0011】
【表1】 ─────────────────────────────────── 試験数量 電解液遺漏 静電容量劣化 等価直列抵抗 (個) 不良(個) 不良(個) 劣化不良(個) ─────────────────────────────────── 実施例1 10 0 1 1 実施例2 10 0 0 1 実施例3 10 1 1 1 比較例1 10 3 4 4 ───────────────────────────────────
【0012】表1の比較例1のうち静電容量劣化不良と
等価直列抵抗劣化不良を起こした4個は一致していた。
このように本発明の方法によれば、封止箇所からの電解
液遺漏不良を低減させることができる。本実施例で用い
た固体活性炭は活性炭/ポリアセン系材料複合体である
が、従来の技術の項で述べた他の固体活性炭でも上記と
同様の効果が得られる。
等価直列抵抗劣化不良を起こした4個は一致していた。
このように本発明の方法によれば、封止箇所からの電解
液遺漏不良を低減させることができる。本実施例で用い
た固体活性炭は活性炭/ポリアセン系材料複合体である
が、従来の技術の項で述べた他の固体活性炭でも上記と
同様の効果が得られる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固体状活性炭を分極性電極とする電気二重層コンデンサ
において、封止が確実に行える電気二重層コンデンサを
提供することができる。
固体状活性炭を分極性電極とする電気二重層コンデンサ
において、封止が確実に行える電気二重層コンデンサを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による電気二重層コンデンサの断面図
である。
である。
【図2】実施例2による電気二重層コンデンサの断面図
である。
である。
【図3】実施例3による電気二重層コンデンサの断面図
である。
である。
11a,11b,21a,21b,31 分極性電極 12a,12b,22a,22b,32 カ―ボン製集
電極 13,23,33 セパレ―タ 14a,24a,34a 容器 14b,24b,34b 容器蓋 15a,15b,25a,25b,35 端子
電極 13,23,33 セパレ―タ 14a,24a,34a 容器 14b,24b,34b 容器蓋 15a,15b,25a,25b,35 端子
Claims (4)
- 【請求項1】 固体活性炭よりなる分極性電極を密閉容
器に充填した電気二重層コンデンサにおいて、容器を円
筒形としたことを特徴とする電気二重層コンデンサ。 - 【請求項2】 一対の分極性電極となる固体活性炭を同
心円状に配置したことを特徴とする請求項1記載の電気
二重層コンデンサ。 - 【請求項3】 断面が半円形である一対の固体活性炭の
分極性電極を配置したことを特徴とする請求項1記載の
電気二重層コンデンサ。 - 【請求項4】 固体活性炭よりなる分極性電極を熱可塑
性樹脂製の容器および容器蓋に収容し、該容器および容
器蓋を超音波融着により封止することを特徴とする電気
二重層コンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3242308A JPH0555086A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 電気二重層コンデンサおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3242308A JPH0555086A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 電気二重層コンデンサおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0555086A true JPH0555086A (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=17087291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3242308A Pending JPH0555086A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 電気二重層コンデンサおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0555086A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001506059A (ja) * | 1996-12-12 | 2001-05-08 | コーニング インコーポレイテッド | 電気二重層コンデンサ用活性カーボン電極 |
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US8950167B2 (en) | 2012-09-20 | 2015-02-10 | Honda Motor Co., Ltd. | Riding lawn mower |
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-
1991
- 1991-08-29 JP JP3242308A patent/JPH0555086A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970701 |