JPH0554996U - 金属溶湯サンプリング装置 - Google Patents

金属溶湯サンプリング装置

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JPH0554996U
JPH0554996U JP10794291U JP10794291U JPH0554996U JP H0554996 U JPH0554996 U JP H0554996U JP 10794291 U JP10794291 U JP 10794291U JP 10794291 U JP10794291 U JP 10794291U JP H0554996 U JPH0554996 U JP H0554996U
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繁美 谷本
義昭 江口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸上げ管の被覆材の交換回数を少なくする。
吸上げ管内での溶湯の凝固を防止する。吸上げ管の寿命
を長くする。金属溶湯の汚染を防止する。 【構成】 金属溶湯中に浸漬される中空状吸込体1に、
吸上げ管7を介して貯留タンク8を連通状に接続する。
吸上げ管7を、黒鉛製管本体9と、管本体9の内周面を
覆う被覆材11とで構成する。被覆材11を、SiO2 30
〜60重量%とCaO20〜50重量%を含み、残部不
可避不純物からなるSiO2 −CaO系セラミックスの
焼成体で形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、金属溶湯のサンプリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、アルミニウム(アルミニウム合金も含む。以下同じ)溶湯中には、 Al2 3 、MgO、Al2 MgO4 等の金属酸化物からなる介在物や、炉材耐 火物の破片からなる介在物が含まれているので、アルミニウム溶湯に、これらの 介在物を除去する種々の処理が施されている。そして、介在物除去処理の効果を 評価するために、通常、処理後のアルミニウム溶湯からサンプリングしてその分 析を行っている。
【0003】 従来、金属溶湯サンプリング装置としては、金属溶湯中に浸漬される中空状吸 込体と、吸上げ管を介して吸込体に連通状に接続され、かつ吸込体が金属溶湯中 に浸漬されたさいに溶湯面の上方に来るようになされた金属溶湯貯留タンクと、 貯留タンクに接続された真空引き装置とを備えており、吸込体に金属溶湯吸込口 が形成されるとともにこの吸込口に介在物捕集フィルタが着脱自在に取付けられ 、貯留タンクの内周面が、セラミックス繊維ペーパからなる断熱材で覆われたも のが知られている(特公昭59−28832号公報参照)。
【0004】 このサンプリング装置では、吸込体を金属溶湯中に浸漬し、真空引き装置によ り、吸込体の吸込口から金属溶湯貯留タンク内に所定量の金属溶湯を吸込み、そ のさいにフィルタで介在物を捕集し、吸込体を溶湯中から引き上げてその内部の 金属溶湯を凝固させた後、フィルタを取り外して介在物の数、種類、大きさ等を 分析するようになっている。また、貯留タンク内に吸込まれた金属溶湯は、その 内周面を覆う断熱材の働きによって液体状態に保持されているが、これは適当な 手段で排出されるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のサンプリング装置では、吸上げ管の内周面がセラミック ス繊維ペーパからなる断熱材で覆われており、この断熱材の耐久性は充分ではな いので、その寿命が短くなり、短期間で交換する必要がある。したがって、その 交換を頻繁に行わなければならず、その作業が面倒であるという問題があった。 また、吸上げ管の径が小さい場合には、被覆材の交換は不可能であるので、吸上 げ管ごと交換しなければならず、コストが高くなるという問題があった。
【0006】 この考案の目的は、上記問題を解決した金属溶湯サンプリング装置を提供する ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案による金属溶湯サンプリング装置は、金属溶湯中に浸漬される中空状 吸込体と、吸込体に、吸上げ管を介して連通状に接続されかつ吸込体が金属溶湯 中に浸漬されたさいに溶湯面の上方に来るようになされた金属溶湯貯留タンクと 、貯留タンクに接続された真空引き装置とを備えており、吸込体に金属溶湯吸込 口が形成されるとともにこの吸込口に介在物捕集フィルタが着脱自在に取付けら れており、金属溶湯からサンプリングすると同時に介在物を捕集する金属溶湯サ ンプリング装置であって、吸上げ管が、黒鉛製管本体と、管本体の内周面を覆う 被覆材とよりなり、被覆材が、SiO2 30〜60重量%とCaO20〜50重 量%を含み、残部不可避不純物からなるSiO2 −CaO系セラミックスの焼成 体で形成されているものである。
【0008】 上記金属溶湯サンプリング装置において、被覆材を形成するセラミックスが、 さらにAl2 3 40重量%以下を含んでいるのがよい。
【0009】 上記において、SiO2 −CaO系セラミックスの焼成体は、従来の装置に使 用されていたセラミックス繊維ペーパに比べて耐久性に優れている。しかも、金 属溶湯との非濡れ性および断熱性にも優れている。このセラミックスにおけるS iO2 およびCaOの含有量を上記のように限定した理由は、SiO2 含有量が 30重量%未満であると熱膨張率が増大し、60重量%を越えると耐火度が低下 するからである。また、CaO含有量が20重量%未満であると強度が低下し、 50重量%を越えると脆化の度合いが増大するからである。
【0010】 また、上記セラミックスにAl2 3 を含有させると、その耐久性が一層向上 する。しかしながら、Al2 3 含有量が40重量%を越えると、熱伝導率が大 きくなって断熱性が低下するとともに、比重が大きくなるので、好ましくない。
【0011】
【作用】
吸上げ管の内周面が、SiO2 30〜60重量%とCaO20〜50重量%を 含み、残部不可避不純物からなり、かつ耐久性に優れているSiO2 −CaO系 セラミックスの焼成体からなる被覆材で覆われているので、従来の装置に使用さ れていたセラミックス繊維ペーパに比べて寿命が飛躍的に延びる。また、この被 覆材は、金属溶湯との非濡れ性に優れているので、金属溶湯貯留タンク内から金 属溶湯を排出したさいに、吸上げ管内に溶湯が残存することはなくなる。さらに 、この被覆材は断熱性に優れているので、金属溶湯貯留タンク内に金属溶湯が吸 込まれたさい、吸上げ管内に存在する金属溶湯の凝固を防止しうる。また、 吸上げ管の管本体が黒鉛製であるから、高温強度が大きく、しかも金属溶湯と の接触によってコンタミネーションを発生することがない。
【0012】
【実施例】
以下、この考案の実施例を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明にお いて、上下、左右は、それぞれ図1の上下、左右をいうものとする。
【0013】 図1および図2はこの考案のサンプリング装置の1実施例を示す。
【0014】 図1および図2において、金属溶湯のサンプリング装置は、内部が溶湯通路(1 a)となされた黒鉛製またはセラミックス製の中空状吸込体(1) を備えている。溶 湯通路(1a)の右端部は吸込体(1) の右端面に開口している。この開口を(2) で示 す。吸込体(1) の周壁の上側部分には、左側から真空引き口(3) および金属溶湯 吸込口(4) が形成されている。吸込口(4) の右側には、溶湯通路(1a)を含むよう に、上下方向にのびる貫通孔(5) が形成されている。そして、溶湯通路(1a)の右 端開口(2) および貫通孔(5) が金属溶湯排出口となっている。
【0015】 真空引き口(3) に上下方向にのびる吸上げ管(7) を介して金属溶湯貯留タンク (8) が連通状に接続されている。吸上げ管(7) は、黒鉛製管本体(9) の内周面が 、金属溶湯との非濡れ性、断熱性および耐久性に優れた耐熱性被覆材(11)で被覆 されたものである。黒鉛は、高温強度が大きく、金属溶湯との接触によってコン タミネーションを発生することなく、しかも加工性に優れている。また、金属溶 湯がアルミニウム溶湯の場合、被覆材(11)としては、たとえばSiO2 30〜6 0重量%とCaO20〜50重量%を含み、残部不可避不純物からなるSiO2 −CaO系セラミックス、またはこれに最大限で40重量%のAl2 3 が含有 せしめられたSiO2 −CaO−Al2 3 系セラミックスの焼成体からなるも のが用いられる。この被覆材(11)の厚さは4mm以上であることが好ましい。図 示は省略したが、管本体(9) の外周面の下端部に形成されたおねじが、真空引き 口(3) の周面に形成されためねじにねじ嵌められることによって、吸上げ管(7) の下端部が吸込体(1) に固定されている。黒鉛はねじ等の加工性が優れているの で、管本体(9) に、上記ねじを簡単に形成することができる。
【0016】 金属溶湯貯留タンク(8) は、たとえばステンレス鋼製本体(12)の内周面が、金 属溶湯との非濡れ性、断熱性および耐久性に優れた耐熱性被覆材(13)で被覆され たものである。金属溶湯がアルミニウム溶湯の場合、被覆材(13)としては、吸上 げ管(7) の被覆材(11)と同様に、たとえばSiO2 30〜60重量%とCaO2 0〜50重量%を含み、残部不可避不純物からなるSiO2 −CaO系セラミッ クス、またはこれに最大限で40重量%のAl2 3 が含有せしめられたSiO2 −CaO−Al2 3 系セラミックスの焼成体からなるものが用いられる。こ の被覆材(13)の厚さは5mm以上であることが好ましい。図示は省略したが、本 体(12)の下端部に設けられた下方突出小径部(12a) の内周面に形成されためねじ が、吸上げ管(7) の管本体(9) の外周面の上端部に形成されたおねじにねじ嵌め られることによって、貯留タンク(8) の下端部が吸上げ管(7) に固定されている 。黒鉛はねじ等の加工性が優れているので、管本体(9) に、上記ねじを簡単に形 成することができる。貯留タンク(8) の下端面と吸上げ管(7) の上端面との間に は、たとえばセラミックス繊維ペーパからなるパッキン(14)が介在させられてい る。
【0017】 貯留タンク(8) の頂蓋(15)に、真空引き装置(16)が接続されている。真空引き 装置は、真空引き管(17)と、真空引き管(17)の先端に取り付けられた真空ポンプ (図示略)とからなる。真空引き管(17)の途中には貯留タンク(8) 側から真空計 (18)、真空バルブ(19)およびリークバルブ(21)が設けられている。
【0018】 金属溶湯貯留タンク(8) は、タンク(8) 内の金属溶湯面を検出するレベルセン サ(22)を備えている。レベルセンサ(22)は、貯留タンク(8) の頂蓋(15)に貫通状 に設けられた長さの異なる複数本のシース熱電対(23)と、すべてのシース熱電対 (23)が接続された計測器(24)とよりなる。各熱電対(23)の下端部の測温接点は、 互いに異なる高さ位置にある。そして、貯留タンク(8) 内に吸込まれた金属溶湯 が各熱電対(23)の測温接点に触れたさいに、その熱電対(23)により検出される温 度が金属溶湯の温度に達し、金属溶湯の溶湯面が所定高さに達したことが判るよ うになっている。また、各熱電対(23)の下端部の測温接点が互いに異なる高さ位 置にあるので、各熱電対(23)の下端部の測温接点の位置が溶湯面となるように吸 込むことにより、1度の作業での採取量を種々変更することが可能になる。そし て、この場合にも、各採取量に対応する溶湯面に位置するいずれかの熱電対(23) の測温接点に溶湯面が接することになり、この熱電対(23)により検出された温度 が金属溶湯の温度に達したときに、所望量の金属溶湯が吸込まれたことが判る。
【0019】 吸込体(1) の金属溶湯吸込口(4) には、外周面に全長にわたっておねじが形成 された黒鉛製またはセラミックス製の円筒状フィルタ受け部材(25)がねじ止めさ れている。フィルタ受け部材(25)の上部は、吸込口(4) よりも上方に突出してお り、その上面に多孔質黒鉛または多孔質セラミックスからなるフィルタ(26)が、 セラミックス繊維製パッキン(29)を介して載せられている。そして、フィルタ受 け部材(25)の上方突出部分にねじ嵌め被せられた黒鉛製またはセラミックス製の フィルタ押え部材(27)によりフィルタ(26)が固定されている。フィルタ押え部材 (27)は袋ナット状で、その頂壁(27a) の中央部に貫通孔(28)が形成されている。 頂壁(27a) とフィルタ(6) との間にもセラミックス繊維製パッキン(30)が介在さ せられている。そして、フィルタ(26)は、受け部材(25)の上端面と押え部材(27) の頂壁(27a) とによって挟着されている。また、押え部材(27)の周壁の下端部と 、吸込体(1) の上面との間にもセラミックス繊維製パッキン(31)が介在させられ ている。
【0020】 金属溶湯吸込体(1) の上下の貫通孔(5) には黒鉛製またはセラミックス製の止 め栓(32)が密に差し込まれている。この止め栓(32)により溶湯通路(1a)の右端開 口(2) も閉鎖される。止め栓(32)には上方にのびた棒状の操作部材(33)が一体に 形成されている。操作部材(33)の上部は、吸込体(1) を金属溶湯中に浸漬したさ いに溶湯面よりも上方に突出する。
【0021】 次に、上記サンプリング装置を用いて溶湯保持層中のアルミニウム溶湯(M) を サンプリングし介在物を分析する方法について説明する。まず、吸込体(1) をア ルミニウム溶湯(M) 中に、フィルタ(26)がアルミニウム溶湯(M) 中に完全に没す るまで浸漬し、吸込体(1) の温度が680℃以上になるまで予熱する。浸漬深さ は、フィルタ(26)の部分で40mm以上とするのがよい。また、このとき、アル ミニウム溶湯面(L) は、吸上げ管(7) の長さの中間部に来るとともに、操作部材 (33)の上部が溶湯面(L) よりも上方に来る。吸上げ管(7) の管本体(9) の高温強 度が大きいので、本体の破損が防止される。また、管本体(9) と溶湯とが接触す ることによるコンタミネーションの発生が防止される。なお、吸込体(1) をアル ミニウム溶湯(M) 中に浸漬する直前に、溶湯面(L) のアルミニウム酸化物を除去 しておく。
【0022】 ついで、リークバルブ(21)を閉じるとともに真空バルブ(19)を開き、真空ポン プにより装置内部を減圧する。すると、吸込口(4) を通してアルミニウム溶湯(M ) が吸込体(1) の溶湯通路(1a)内に吸込まれ、介在物はフィルタ(26)により濾別 されて捕集される。アルミニウム溶湯(M) は、さらに吸上げ管(7) を介して貯留 タンク(8) 内に吸込まれる。なお、溶湯吸込速度は700g/分程度が好ましい 。レベルセンサ(22)により、貯留タンク(8) 内の溶湯量が所定量に達したことが 検出されると、真空バルブ(19)を閉じるとともに真空ポンプを停止させる。こう して、アルミニウム溶湯(M) の採取作業が終了する。
【0023】 採取作業終了後、操作部材(33)を上方に引張ることにより止め栓(32)を貫通孔 (5) から抜き、貫通孔(5) および溶湯通路(1a)の右端開口(2) を開くとともに、 真空バルブ(19)およびリークバルブ(21)を開く。すると、貯留タンク(8) 内のア ルミニウム溶湯(M) は、吸上げ管(7) および溶湯通路(1a)を通って貫通孔(5) お よび溶湯通路(1a)の右端開口(2) から外部に排出され、サンプリング装置内の溶 湯面が外部のアルミニウム溶湯(M) の溶湯面(L) と等しい高さになる。その後、 サンプリング装置全体をアルミニウム溶湯(M) 中から引上げ、貫通孔(5) および 溶湯通路(1a)の右端開口(2) から残りの全てのアルミニウム溶湯(M) を排出する 。このさい、貯留タンク(8) および吸上げ管(7) の本体(12)(9) の内周面が、上 述したような被覆材(13)(11)で被覆されているので、貯留タンク(8) および吸上 げ管(7) 内に溶湯(M) が残留して凝固するのが防止される。ついで、フィルタ押 え部材(27)を取り外してフィルタ(26)を取り外した後、フィルタ(26)を切断する 。最後に、切断面を研摩した後、光学顕微鏡による観察、EPMA分析により、 フィルタ(26)に捕集された介在物の量、サイズ、種類等を分析する。こうして、 アルミニウム溶湯(M) の評価が行われる。フィルタ(26)と、フィルタ受け部材(2 5)およびフィルタ押え部材(27)との間にパッキン(29)(30)が介在させられている とともに、フィルタ押え部材(27)と吸込体(1) との間にパッキン(31)が介在させ られているので、フィルタ(26)と、フィルタ受け部材(25)およびフィルタ押え部 材(27)との間に、凝固金属が存在することが防止され、フィルタ(26)の取り外し を簡単に行うことができる。
【0024】 サンプリング量を多くするためには、上記採取作業終了後、引き続いて採取作 業を行う。この場合には、上述のようにして、まずサンプリング装置内の溶湯面 が外部のアルミニウム溶湯(M) の溶湯面(L) と等しい高さとなるまで、装置内の アルミニウム溶湯(M) を外部に排出すると、サンプリング装置内に残留したアル ミニウム溶湯(M) は、外部のアルミニウム溶湯(M) の熱により凝固することなく 液体状態に保持されるので、その後操作部材(33)により止め栓(32)を貫通孔(5) に差し込み、貫通孔(5) および溶湯通路(1a)の右端開口(2) を閉鎖するとともに 、リークバルブ(21)を閉じて上記と同様な採取作業を行う。
【0025】 必要量のサンプリングが終了すれば、上記と同様にして、サンプリング装置内 のアルミニウム溶湯(M) を全て排出し、フィルタ(26)に捕集された介在物の量、 サイズ、種類等を分析する。こうして、アルミニウム溶湯(M) の評価が行われる 。
【0026】
【考案の効果】
この考案の金属溶湯サンプリング装置によれば、上述のように、吸上げ管の管 本体の内周面を覆う被覆材の寿命が、従来の装置に比べて向上する。したがって 、従来の装置に比べて、被覆材の交換回数が少なくてすみ、その作業が簡単にな る。しかも、吸上げ管の径が小さい場合には、被覆材の交換は不可能であるので 、吸上げ管ごと交換しなければならないが、交換回数は従来の装置に比べて少な くなってコストが安くなる。また、上記被覆材は、金属溶湯との非濡れ性に優れ ているので、金属溶湯貯留タンク内から金属溶湯を排出したさいに、吸上げ管内 に溶湯が残存し、これが凝固するのを防止できる。さらに、上記被覆材は断熱性 に優れているので、金属溶湯貯留タンク内に金属溶湯が吸込まれたさい、吸上げ 管内に存在する金属溶湯の凝固を防止しうる。
【0027】 また、吸上げ管の管本体が黒鉛製であり、高温強度が大きいので、吸上げ管を 金属溶湯中に浸漬して使用するさいの寿命が長くなる。しかも、管本体は、金属 溶湯との接触によってコンタミネーションを発生することがないので、金属溶湯 の汚染を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のサンプリング装置の実施例を示す垂
直断面図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 中空状被覆材 4 吸込口 7 吸上げ管 9 管本体 11 被覆材 16 真空引き装置 26 介在物捕集フィルタ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属溶湯中に浸漬される中空状吸込体
    と、吸込体に、吸上げ管を介して連通状に接続されかつ
    吸込体が金属溶湯中に浸漬されたさいに溶湯面の上方に
    来るようになされた金属溶湯貯留タンクと、貯留タンク
    に接続された真空引き装置とを備えており、吸込体に金
    属溶湯吸込口が形成されるとともにこの吸込口に介在物
    捕集フィルタが着脱自在に取付けられており、金属溶湯
    からサンプリングすると同時に介在物を捕集する金属溶
    湯サンプリング装置であって、吸上げ管が、黒鉛製管本
    体と、管本体の内周面を覆う被覆材とよりなり、被覆材
    が、SiO2 30〜60重量%とCaO20〜50重量
    %を含み、残部不可避不純物からなるSiO2 −CaO
    系セラミックスの焼成体で形成されている金属溶湯サン
    プリング装置。
  2. 【請求項2】 被覆材を形成するセラミックスが、さら
    にAl2 3 40重量%以下を含む請求項1記載の金属
    溶湯サンプリング装置。
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