JPH034935Y2 - - Google Patents

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JPH034935Y2
JPH034935Y2 JP15692785U JP15692785U JPH034935Y2 JP H034935 Y2 JPH034935 Y2 JP H034935Y2 JP 15692785 U JP15692785 U JP 15692785U JP 15692785 U JP15692785 U JP 15692785U JP H034935 Y2 JPH034935 Y2 JP H034935Y2
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molten metal
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chamber
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  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、溶融金属の試料採取、特に溶銑試料
の採取に好適に使用できる溶融金属試料採取装置
に関するものである。 [従来の技術] 鉄鋼業等においては、溶銑、溶鋼の各成分調整
段階で頻繁に試料採取を実施し、その成分を分析
する必要がある。例えば、溶銑において予備処理
を行う際に、その処理過程中或いは処理前後の硅
素、燐などの動向を確実に知ることが極めて重要
である。 しかしながら、過共晶状態にある溶銑は冷却過
程でグラフアイトや初晶黒鉛の晶出のために、例
えば発光分光分析のような機器分析に適した試料
を確実に得ることは極めて困難である。なお、グ
ラフアイトを晶出除去させずに採取した試料で発
光分光分析を行うと、通常では試料は白銑化され
ていないために、炭素、硫黄成分は高値となり、
硅素、燐が低値となつて分析値の信頼性に欠ける
ことが知られている。従つて、白銑化させた試料
を得るために、従来においては溶銑をスプーンで
手作業によつて汲み取り、20〜30秒間静置して、
グラフアイトを溶銑表面上に晶出除去させた後に
溶銑を金型に鋳込んでいる。このようにして得ら
れた試料は、炭素濃度が共晶点付近まで低下した
溶銑を金型で急冷しているため、試料中の炭素含
有率は溶銑を代表してはいないが、良く白銑化さ
れているため発光分光分析に好適な試料となり、
他の元素の分析精度が良好となる。 [考案の目的] 本考案の目的は、上述の手作業による採取を排
除し、機器分析に好適に用いることができ、試料
表面を白銑化した金属試料を採取し得る溶融金属
試料採取装置を提供することにある。 [考案の概要] 上述の目的を達成するための本考案の要旨は、
紙管の底部に配置した鋳型の上に湯溜室を設け、
該湯溜室はその底部に前記鋳型への試料導入孔を
有し上部に前記紙管と連通する溶融金属採取口を
設け、前記湯溜室の試料導入孔を外部からの操作
により開孔する開閉部材とを設けたことを特徴と
する溶融金属試料採取装置である。 [考案の実施例] 本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明す
る。 第1図において、1は減圧するための密閉構造
を有する紙管であり、その下端部は閉塞され、こ
こに直径30mm程度のコイン型試料を得るための鋳
型2が置かれ、この鋳型2の上部には湯溜室3が
設けられている。湯溜室3は上部の金属円筒4と
これに接着された下部の金属ブロツク5から構成
され、金属ブロツク5の断面形状は漏斗形とさ
れ、この漏斗形の下部に鋳型2への導入孔6が穿
孔されている。また、湯溜室3の上部つまり金属
円筒4の上部は、複数個の通気孔7を有する例え
ばセラミツク製の蓋部8により覆われている。湯
溜室3内には、蓋部8を通つて棒状のストツパ9
が上下動自在に垂下されており、常時は下降して
ストツパ9の先端部が金属ブロツク5の導入口6
を閉塞するようになつている。また、ストツパ9
の上端には金属製の引き上げレバー10が取り付
けられ、紙管1の上方から操作して、ストツパ9
を上方に引き上げ得るようになつている。更に、
紙管1の外側に沿つて、耐熱性を有する石英管か
ら成る試料吸引管11が設けられ、その先端部は
紙管1の先端よりも更に下方に延在され、薄鋼板
製のキヤツプ12が被着されている。また、試料
吸引管11の上端部は内側に曲げられ、紙管1及
び湯溜室3に設けられ連通する貫通孔13及び採
取口14を通つて湯溜室3内に突出されている。 この採取装置を使用するには、紙管1に鋼管か
ら成る図示しないホルダを装着する。この場合に
ホルダの端部には真空吸引装置が連結されてお
り、紙管1内を必要に応じて減圧することができ
るようになつている。ホルダを手に持ち、或いは
機械装置により試料吸引管11の先端を溶銑の鋳
床に浸漬し、同時に真空吸引装置を作動させる
と、吸引管11の先端のキヤツプ12は溶銑の熱
により溶融し、溶銑は吸引管11を経て湯溜室3
内に吸引される。湯溜室3内に溶銑が充満した頃
を見図つて採取装置を引き上げ静止すると、採取
された溶銑の温度が低下すると共に、溶銑中のグ
ラフアイトは晶出して溶銑表面に浮上する。数10
秒の静止時間が経過すると、溶銑温度が例えば
1210℃程度まで低下するので、ホルダ側からスト
ツパ9の引き上げレバー10を引き上げ、湯溜室
3の下部の溶銑を導入孔6を経て鋳型2内へ落し
込む。この場合に、湯溜室3の底部は漏斗形とな
つているので、温度が低下し粘度が上昇しても、
グラフアイトの含有率の低い湯溜室3中央の溶銑
を導入孔6を介して鋳型2内に流入させることが
できる。溶銑は鋳型2内で凝固しその表面は白銑
化され、分析面には割れやピンホールが生ぜずミ
クロ組成が均一となり、分光分析装置などの機器
分析に好適に用いられることになる。 第1表は同じ溶銑試料を用いて、化学分析によ
るデータ1・グラフアイトを晶出しないで直ちに
凝現させた試料を分光分析したデータ2,3・本
装置によりグラフアイトを晶出させた後に凝固し
た試料を分光分析したデータ4,5,6を示して
おり、本装置によるデータ4,5,6は真値とみ
られるデータ1と極めて近似しており、その信頼
性が高いことを立証している。
【表】 第2図は他の実施例を示し、先の実施例が試料
吸引管11を用いて溶銑を吸引したのに対し、本
実施例は吸引管11を使用せずに紙管1の先端を
溶銑中に浸漬するようになつている。また、真空
吸引を行わずに、溶銑の自圧により試料を採取す
るために、紙管2の貫通孔13及び湯溜室3の採
取口14から直接に溶銑を採取するようにされ、
紙管1の貫通孔13の外側には薄肉鋼板製又は紙
製のキヤツプ15が被着されている。 かくすることにより、紙管1の先端部を溶銑中
に浸漬すると、試料となる溶銑はキヤツプ15を
溶融して直接に湯溜室3内に採取され、湯溜室3
から鋳型2に導入され先の実施例とほぼ同様に良
好な試料が採取できることになる。 なお、グラフアイトを晶出させ、グラフアイト
含有率の低い試料を得るためには、湯溜室3の大
きさは或る程度以上に大きいことが望ましい。ま
た、白銑化を確実にするためには溶銑温度を検出
して、ストツパ9を作動させることも考えられ、
この場合には湯溜室3内に温度検出端を設けても
よい。 [考案の効果] 以上説明したように本考案に係る溶融金属試料
採取装置は、溶銑試料の表面を白銑化して採取で
きるため、機器分析において極めて精度良く分析
し得ることになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る溶融金属試料採取装置の実
施例を示し、第1図、第2図はその断面図であ
る。 符号1は紙管、2は鋳型、3は湯溜室、4は金
属円筒、5は金属ブロツク、6は導入孔、9はス
トツパ、10は引き上げレバー、11は試料吸引
管、13は貫通孔、14は採取口である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 紙管の底部に配置した鋳型の上に湯溜室を設
    け、該湯溜室はその底部に前記鋳型への試料導
    入孔を有し上部に前記紙管と連通する溶融金属
    採取口を設け、前記湯溜室の試料導入孔を外部
    からの操作により開孔する開閉部材とを設けた
    ことを特徴とする溶融金属試料採取装置。 2 前記開閉部材は前記試料導入孔の入口を閉塞
    し、引き上げレバーにより昇降する棒状ストツ
    パとした実用新案登録請求の範囲第1項に記載
    の溶融金属試料採取装置。 3 前記湯溜室の底部を漏斗形とし、その最下部
    に前記試料導入孔を設けた実用新案登録請求の
    範囲第1項に記載の溶融金属試料採取装置。 4 前記鋳型及び湯溜室内を減圧して溶融金属試
    料を吸引採取するようにした実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載の溶融金属試料採取装置。 5 前記湯溜室の採取口に前記紙管の外部から試
    料吸引管の一端を挿し込み、該試料吸引管の他
    端を前記紙管の下方に垂下した実用新案登録請
    求の範囲第4項に記載の溶融金属試料採取装
    置。
JP15692785U 1985-10-14 1985-10-14 Expired JPH034935Y2 (ja)

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JPS6265555U JPS6265555U (ja) 1987-04-23
JPH034935Y2 true JPH034935Y2 (ja) 1991-02-07

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