JPH0554957A - 感熱発熱体の温度制御装置 - Google Patents

感熱発熱体の温度制御装置

Info

Publication number
JPH0554957A
JPH0554957A JP21562391A JP21562391A JPH0554957A JP H0554957 A JPH0554957 A JP H0554957A JP 21562391 A JP21562391 A JP 21562391A JP 21562391 A JP21562391 A JP 21562391A JP H0554957 A JPH0554957 A JP H0554957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
power supply
heat
commercial power
negative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP21562391A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Kuroyama
勝彦 黒山
Michiharu Kamikawa
道治 上川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP21562391A priority Critical patent/JPH0554957A/ja
Publication of JPH0554957A publication Critical patent/JPH0554957A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】安定したイオン伝導性感熱樹脂層の温度インピ
ーダンス特性が得られ、制御温度が経年変化しにくい感
熱発熱体の温度制御装置を提供することにある。 【構成】感熱発熱体Hの一方端の発熱線1はトライアッ
クTを介して商用交流電源ACに接続される。感熱発熱
体Hの温度検出電極線3の両端電圧は温度制御部Pの整
流平滑回路7で整流平滑され、比較器8にて温度調整回
路10で設定される基準電圧と比較される。比較器8は
出力を正負サイクル同期回路Mの演算回路12に与える
ようになっている。演算回路12は出力をゼロクロスト
リガパルス回路14に与え、ゼロクロストリガパルス回
路14は演算回路12の出力が”H”のとき、商用電源
ACの電圧波形のゼロクロス点に対応して負のゼロクロ
ストリガパルスを発生し、トライアックTをトリガす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として電気カーペット
や電気フロアヒータ等の床暖房装置に用いられる感熱発
熱体の温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より通電に伴って発熱する線路より
なる発熱線と、導体線路よりなる温度検出電極との間に
温度に応じてインピーダンスが変化する負特性のイオン
伝導性感熱樹脂層を設けた感熱発熱体が提供されてい
る。このような感熱発熱体では、発熱線からイオン伝導
性感熱樹脂層を介して温度検出電極に至る漏れ電流の量
の変化によって感熱発熱体の温度変化を知ることができ
る。
【0003】図11はイオン伝導性感熱樹脂層3を用い
た感熱発熱体Hの概略構成を示している。同図におい
て、感熱発熱体Hは中糸5に発熱線1がスパイラル状に
巻き付けられ、それらを覆うように、中糸5の中心軸と
同軸上にイオン伝導性感熱樹脂層2が押出成形されてい
る。円柱状に押出成形されたイオン伝導性感熱樹脂層2
には、さらに温度検出電極線3が密着するようにスパイ
ラル状に巻き付けられ、その周囲を絶縁材料6で覆って
いる。
【0004】図12は図11に示した感熱発熱体Hを商
用電源ACに接続し、温度検出電極線3の両端に、感熱
発熱体Hの温度に応じて温度・電圧特性電圧VTC(tem
p) (以下VTC(temp) と略する)が発生するようにし
た結線図を示す。この図において感熱発熱体Hの一方端
の発熱線1と温度検出電極線3は互いに短絡され、か
つ、商用電源ACに接続されている。感熱発熱体Hの他
方端では発熱線1のみが商用電源ACに接続されてい
る。
【0005】このように結線することによって、発熱線
1と温度検出電極線3との間のイオン伝導性感熱樹脂層
2に電圧が印加されるようになり、発熱線1からイオン
伝導性感熱樹脂層2を通して温度検出電極線3に漏れ電
流が流れ込み、この電流によって温度検出電極線3の両
端に電圧が発生する。この電圧は商用電源ACの電圧波
形が正弦波である場合、商用電源ACの電圧波形より幾
分位相がずれた正弦波の波形となる。前記電流の量は、
イオン伝導性感熱樹脂層2のインピーダンスZによって
支配されているため、発生する正弦波の電圧波高値はイ
オン伝導性感熱樹脂層3のインピーダンスZの値によっ
て決定される。このインピーダンスZは、負の大きな温
度係数をもっているため、温度の変化に従って変化す
る。したがって、感熱発熱体Hの温度検出電極線3の両
端に、感熱発熱体Hの温度に応じてVTC(temp) が発生
することになり、このVTC(temp)をある値に制御する
ことによって、感熱発熱体Hの温度をある値に制御でき
るのである。
【0006】図13は従来の感熱発熱体Hの温度制御装
置(特公昭60ー158769号)を示しており、この
この従来例装置は図示するように発熱線1をスイッチ要
素Sを介して商用電源ACに接続し、感熱発熱体Hのイ
オン伝導性感熱樹脂層2を通り、発熱線1から温度検出
電極線3に流れる漏れ電流を検出する温度制御部4を設
け、漏れ電流の大きさに応じてスイッチ要素Sを開閉制
御するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように感熱発熱体
Hの温度制御を発熱線1への商用電源供給をオン・オフ
することで行う場合はできるだけオン・オフ周期を短く
した方が、表面温度が一定になるため、使用者が快適に
感じるようになる。しかしながら、スイッチ要素Sとし
てリレーの接点を用いてオン・オフ制御を行った場合
は、リレーの接点の寿命が短いため、あまりオン・オフ
周期を短くすることができないという欠点があった。
【0008】そこで発熱線1への商用電源供給をオン・
オフするスイッチ要素Sとして、双方向性半導体スイッ
チを用いた場合には寿命の問題点がなくなり、オン・オ
フ周期を短くすることができる。また、双方向性半導体
スイッチはリレーのような機械式の接点を持たないた
め、接点のオン・オフによるメカニカルノイズの発生が
ないという特徴を持っている。
【0009】しかしながら、双方向性半導体スイッチと
してトライアックを用いた場合、商用電源AC電圧のゼ
ロクロス点でわずかな歪みを生じるため、発熱線に通電
される電圧は厳密にいえば、完全な正弦波ではなくなる
のである。前記発熱線1と温度検出電極線3は上記のよ
うに二重スパイラル状に構成されているので、発熱線1
に通電される電圧波形に歪みが生じた場合、温度検出電
極線3の両端に発生する電圧波形にも大きな歪みが生じ
てしまい、正確に感熱発熱体Hの温度検出が行えなくな
るという問題がある。
【0010】特にイオン伝導性感熱樹脂層2に直流が印
加された場合、分極が生じ、温度ーインピーダンス特性
が大きく変化するため、発熱体1の制御温度が変化して
しまう問題もある。図14に感熱発熱体Hのイオン伝導
性感熱樹脂層2のインピーダンスZの温度特性を2種
類、初期状態を実線で、直流印加後を破線で示してい
る。このようなイオン伝導性感熱樹脂層2においてはイ
オン性の添加物が電気を流す働きをしている。イオン伝
導性感熱樹脂層2に直流成分が印加された場合、イオン
が分極してしまい電気を流すイオンが減ってしまうの
で、同じ温度でみた場合、直流印加後のイオン伝導性感
熱樹脂層2のインピーダンスZは初期状態のそれに比べ
て大きくなってしまうのである。その結果、温度検出電
極線3の両端に発生する電圧VTC(temp) がある一定の
値になると発熱線1への通電を停止させて温度制御を行
う場合、制御温度が高くなる方向に変化するため危険で
ある。従ってイオン伝導性感熱樹脂層2に印加できる電
圧は交流に限定されている。
【0011】双方向性半導体スイッチを用いて商用電源
の周期の数倍から数百倍程度の極めて短いオン・オフ周
期で商用電源供給をオン・オフするとき、発熱線1に印
加される商用電源ACの正サイクル部分の積分値と負サ
イクル部分の積分値とが同一でない場合、その差分が直
流電力として発熱線1に印加され、感熱発熱体Hの制御
温度が変化するという問題がある。
【0012】また印加開始及び終了が商用電源ACの電
圧波形のゼロクロス部以外の部分で行われた場合は、雑
音電源が発生し電灯ラジオ等に雑音が混入する。ゼロク
ロスの正弦波であった場合でも、発熱線1に印加される
正サイクルの数と負サイクルの数とが同一とならない場
合には、その差分の直流電力が発熱線1に印加されたの
と同様になる。よって発熱線1への商用電源ACの通電
を極めて短い周期でオン・オフして、温度制御を行う場
合、イオン伝導性感熱樹脂層2に直流電力が印加され、
上述した分極によってイオン伝導性感熱樹脂層2の温度
インピーダンス特性が変化し正しく温度制御が行えなく
なるという問題がある。
【0013】本発明は上述の問題点に鑑みて為されたも
ので、請求項1、2記載の発明の目的とするところは、
商用電源の周期の数倍から数百倍程度の極めて短いオン
・オフ周期で発熱線への商用電源供給をオン・オフした
場合でもイオン伝導性感熱樹脂層に直流電力が印加され
ることがなく、安定したイオン伝導性感熱樹脂層の温度
インピーダンス特性が得られ、制御温度が経年変化しに
くい感熱発熱体の温度制御装置を提供することにある。
【0014】請求項3記載の発明は、上記目的に加え
て、回路構成が簡単となる感熱発熱体の温度制御装置を
提供することを目的とする。請求項4記載の発明は、請
求項3記載の発明の目的に加えて、偶数個のゼロクロス
パルスを確実に得ることができ、しかもゼロクロスパル
スの幅を自由に変えることができる感熱発熱体の温度制
御装置を提供することを目的とする。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明の目的に加えて、簡単な回路構成で商用電源の正負サ
イクル数を検出することができる感熱発熱体の温度制御
装置を提供することを目的とする。請求項6記載の発明
は、請求項3記載の発明の目的に加えて、トライアック
を双方向性半導体スイッチとしてトライアックを用いた
場合に、動作感度を良好なものとして正確な温度制御が
行える感熱発熱体の温度制御装置を提供することを目的
とする。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項3記載の発
明の目的に加えて、トリガ回路を省略できる感熱発熱体
の温度制御装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は一方の温度検出電極を兼ね
る発熱線路と他方の温度検出電極との間に負特性のイオ
ン伝導性感熱樹脂層を設けて発熱体と温度センサーとを
一体とした感熱発熱体の温度信号を検出して、双方向性
半導体スイッチにより、前記発熱線路への商用電源供給
をオン・オフして温度制御を行う温度制御装置におい
て、前記発熱線路への商用電源供給波形をゼロクロスの
正弦波でかつ正負対称個数となるように制御する制御手
段を備えたものである。
【0018】請求項2記載の発明は、一方の温度検出電
極を兼ねる発熱線路と他方の温度検出電極との間に負特
性のイオン伝導性感熱樹脂層を設けて発熱体と温度セン
サーとを一体とした感熱発熱体の温度信号を検出して、
双方向性半導体スイッチにより、前記発熱線路への商用
電源供給をオン・オフして温度制御を行う温度制御装置
において、前記発熱線路への商用電源供給波形がゼロク
ロスの正弦波で正負対称個数または正負対称個数、非対
称個数ランダム、または繰り返しとなるように前記双方
向性半導体スイッチをオン・オフさせて、平均的に前記
商用電源供給波形が正負対称個数となるように制御する
制御手段を備えたものである。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、商用電源波形の正負の状態に応じて”H”
と”L”が入れ換わる電源状態信号と、前記感熱発熱体
の温度に応じて”H”、”L”に変化する温度状態信号
と、前記双方向性半導体スイッチの動作の状態に応じ
て”H”、”L”に変化するオン・オフ状態信号を論理
回路で論理演算処理することによって、前記双方向性半
導体スイッチを動作させるトリガ信号であるゼロクロス
パルスの発生パルス数を常に偶数個になるようにした前
記制御手段を備えたものである。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、商用電源波形の正負状態を検出する回路に
単方向性のフォトカプラを用い、前記フォトカプラに流
れる電流を制限抵抗器で制御することによって、商用電
源波形が正から負に変わる場合はゼロクロス点を少し過
ぎてから、出力が”L”から”H”に切り換わり、逆に
負から正に変わる場合には、ゼロクロス点の少し手前で
出力が”H”から”L”に切り換わるようにした前記制
御手段を備えたものである。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、フリップフロップのクロック入力端子に、
商用電源波形のゼロクロス点に同期したパルス信号を入
力することによって、前記商用電源波形の正負のサイク
ル数を検出する手段を前記制御手段に備えたものであ
る。請求項6記載の発明は、請求項3記載の発明におい
て、前記発熱線路へ通電される商用電源供給波形を正負
対称個数にする信号を双方向性半導体スイッチのトリガ
手段に絶縁伝達する手段を有し、、トリガ手段を負の直
流電源で動作させるようにした前記制御手段を備えたも
のである。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項3記載の発
明において、光ゲートを持つ双方向性半導体スイッチを
用いて、前記発熱線への商用電源からの通電を制御する
ように構成し、前記論理回路の出力信号で直接、双方向
性半導体スイッチを駆動する前記制御手段を備えたもの
である。
【0023】
【作用】而して請求項1又は2記載の発明によれば、発
熱線に通電される商用交流電力は正サイクル部分と負サ
イクル部分が同じまたはそれと同等になりイオン伝導性
感熱樹脂層に直流成分が印加されることがなくなり、そ
のため、イオン伝導性感熱樹脂層の温度・インピーダン
ス特性が変化しにくくなって、制御温度が経年変化しに
くくなる。
【0024】請求項3記載の発明では、商用電源波形の
正負の状態に応じて”H”と”L”が入れ換わる電源状
態信号と、前記感熱発熱体の温度に応じて”H”、”
L”に変化する温度状態信号と、前記双方向性半導体ス
イッチの動作の状態に応じて”H”、”L”に変化する
オン・オフ状態信号を論理回路で論理演算処理すること
によって、前記双方向性半導体スイッチを動作させるト
リガ信号であるゼロクロスパルスの発生パルス数を常に
偶数個になるようにした前記制御手段を備えているの
で、タイマ回路、カウンタ等が省略できて回路構成が簡
単となる。
【0025】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、商用電源波形の正負状態を検出する回路
に単方向性のフォトカプラを用い、前記フォトカプラに
流れる電流を制限抵抗器で制御することによって、商用
電源波形が正から負に変わる場合はゼロクロス点を少し
過ぎてから、出力が”L”から”H”に切り換わり、逆
に負から正に変わる場合には、ゼロクロス点の少し手前
で出力が”H”から”L”に切り換わるようにした前記
制御手段を有するから、ゼロクロスパルスが出力されて
いるときに、論理回路の出力が変化せず、偶数個のゼロ
クロスパルスが確実に得られ、しかもゼロクロスパルス
の幅が変わった場合でも、制限抵抗器の値を変えること
により対応でき、ゼロクロスパルスの幅を自由に選べ
る。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、フリップフロップのクロック入力端子に、
商用電源波形のゼロクロス点に同期したパルス信号を入
力することによって、前記商用電源波形の正負のサイク
ル数を検出する手段を前記制御手段に備えたものである
から、簡単な回路構成で商用電源の正負サイクル数を検
出することができる。
【0027】請求項6記載の発明では、請求項3記載の
発明において、前記発熱線路へ通電される商用電源波形
を正負対称個数にする信号を双方向性半導体スイッチの
トリガ手段に絶縁伝達する手段を有し、、トリガ手段を
負の直流電源で動作させるようにした前記制御手段を備
えたものであるから、双方向性半導体スイッチがトライ
アックである場合、最も感度の良い、トリガモードが使
用でき、そのためトライアックの動作感度が良くなっ
て、発熱線に印加される電圧のゼロクロス点付近の歪み
を小さくすることができ、温度検知電極の両端に発生す
る温度・電圧特性電圧の歪みも小さくでき、正確な温度
制御が行える。
【0028】請求項7記載の発明では、請求項3記載の
発明において、光ゲートを持つ双方向性半導体スイッチ
を用いて、前記発熱線への商用電源からの通電を制御す
るように構成し、前記論理回路の出力信号で直接、双方
向性半導体スイッチを駆動する前記制御手段を備えたも
のであるから、トリガ回路を省略できる。
【0029】
【実施例】以下に本発明を説明する。まず上述した図1
1に示すイオン伝導性感熱樹脂層2を用いた感熱発熱体
Hは直流が印加された場合に、分極によってインピーダ
ンスZが変化して正しい温度制御が行えないという問題
点があったが、本発明は次のような波形の電圧を印加し
てこの問題点を解消するのである。
【0030】つまり図9(a)に示すように商用電源A
Cの電圧波形のゼロクロスの正の半波部分から通電を開
始し、ゼロクロスの負の半波部分を通電したところで終
了するか、図9(b)に示すように逆にゼロクロスの負
の半波部分から通電を開始し、ゼロクロスの正の半波部
分を通電したところで終了するように通電を制御する。
この場合ゼロクロスの正弦波で正負サイクル対称個数が
発熱線1に通電されるため、オン・オフ周期が短い場合
でも直流成分がまったく発生しないのである。
【0031】または図10に示すように発熱線1への最
初の通電はゼロクロスの正の半波部分から開始し、ゼロ
クロスの正の半波部分を通電したところで終了し、正の
半波部分に相当する直流成分を印加するようにしても良
い。この場合次の通電電圧はゼロクロスの負の半波部分
から通電が開始し、ゼロクロスの負の半波部分を通電し
たところで終了しているため、今度は負の半波部分に相
当する直流成分が印加される。よって前に通電されたゼ
ロクロスの正の半波部に相当する直流成分が打ち消され
ることになる。この図10の例では最初が正の半波で始
まり、次の通電が負の半波で始まっているが、最初が負
の半波で始まり、次の通電が正の半波で始まっていても
良いことはいうまでもない。
【0032】また、正の半波が余計に通電された次の通
電は必ず負の半波が余計に通電されるようにしている
が、必ずしも正、負が規則正しく交互に余計に通電され
なくても、イオン伝導性感熱樹脂層2でイオンの分極が
発生しない範囲で長期的に見れば正負対称個数となるよ
うに正負をランダムに制御しても同様に直流成分を打ち
消すことができる。
【0033】以上のような原理に基づいた実施例装置に
より本発明を詳説する。 (実施例1)図1に、本実施例のブロック図を示す。感
熱発熱体Hの一方端の発熱線1は、電源スイッチSW
と、双方向性半導体スイッチ(以下トライアックとす
る)Tを介して商用電源ACに接続している。感熱発熱
体Hの温度検出電極線3は一端を、トライアックTのT
1 と商用交流電源ACの回路グランドGND とに接続し、
他端を温度制御部Pの整流平滑回路7の入力端に接続し
ている。
【0034】温度制御部Pは、整流平滑回路7と、整流
平滑回路7の出力と基準電圧を比較する比較器8と、商
用電源ACに電源スイッチSWを介して接続された直流
電源回路9と、この直流電源回路9の出力電圧を分圧し
て上記比較器8の基準電圧を発生する温度調整回路10
と、比較器8の出力が”L”になってから一定時間経過
後に比較器8の出力を”H”にするためのタイマ回路1
1とからなり、比較器8の出力を正負サイクル同期回路
Mの演算回路12の入力端子aに与えるようになってい
る。
【0035】正負サイクル同期回路Mは、商用電源AC
の電圧波形の正負サイクルを検出する正負サイクル検出
回路13と、演算回路12とからなり、正負サイクル検
出回路13からは商用電源ACの正負サイクルに同期し
て、正の半波部分では”L”のパルス信号が、また負の
半波部分では”H”のパルス信号が発生して演算回路1
2の入力端子bに与えるようになっている。
【0036】演算回路12は出力端子Xからの出力信号
を自己の入力端子cにフィードバックするとともに、ゼ
ロクロストリガ回路14に与えるようになっており、入
力端子aが”H”、入力端子bが”L”になった場合に
出力を”L”から”H”に反転して、その状態を入力端
子aが”L”で入力端子bが”H”となるまで保持し、
入力端子aが”L”で入力端子bが”H”のとき出力
を”H”から”L”へ反転するようになっている。
【0037】ゼロクロストリガパルス回路14は、演算
回路12の出力端子Xが”H”のとき、商用電源ACの
電圧波形のゼロクロス点に対応して負のゼロクロストリ
ガパルスを発生し、トライアックTのゲート端子Gに入
力するものである。次に本実施例の動作を図2に示すタ
イムチャートに基づいて説明する。まず電源スイッチS
Wが投入されると、図2(a)に示す商用電源ACの電
圧波形の正、負の各半サイクルに対応して、正負サイク
ル検出回路13から出力される正負サイクル信号が図2
(c)に示すように演算回路12の入力端子bに入力さ
れる。この場合正負サイクル信号は厳密には商用電源A
Cの電圧波形のゼロボルトラインでスイッチングしてい
るのでなく、負のある電圧ラインL0 でスイッチングし
ている。
【0038】演算回路12の入力端子aには温度制御部
Pの比較器8の出力が商用電源ACの正負サイクルに無
関係に図2(b)に示すように入力している。一方電源
スイッチSW及びトライアックTのオン・オフによって
商用電源ACにより発熱線1に商用交流電力が通電され
ることになり、これによって発熱線1からイオン伝導性
感熱樹脂層2を介して温度検出電極線3に漏れ電流が流
れる。温度検出電極線3の一端は商用電源ACの回路グ
ランドGND に接続しているので、イオン伝導性感熱樹脂
層2を流れた漏れ電流は、温度検出電極線3の他端にV
TC(temp) を発生させる。VTC(temp)は、温度制御部P
の整流平滑回路7に入力されて交流温度信号から直流温
度信号に変換される。変換された直流温度信号は比較器
8の一方の入力端子に入力され、温度調整回路10から
の基準電圧と比較される。
【0039】ここで電源スイッチSWを投入した時点で
はトライアックTがオフであり、そのためVTC(temp)
が零であるため、整流平滑回路7の出力も零であるため
比較器8の出力は”H”となる。つまり演算回路12の
入力端子aの入力が”H”となる。そのため演算回路1
2の出力は図2(d)に示すように、入力端子aが”
H”となってから、入力端子bが”L”となった時点
で”H”状態となる。
【0040】この出力が”H”となると、この”H”期
間中ゼロクロストリガ回路14は図2(e)に示すよう
にゼロクロストリガパルスを発生してトライアックTを
トリガする。このトリガによってトライアックTがオン
して発熱線1に商用電源ACの電圧が図2(f)に示す
ように印加されるである。発熱線1に商用交流電力が通
電されると、これによって発熱線1からイオン伝導性感
熱樹脂層2を介して温度検出電極線3に漏れ電流が流
れ、温度検出電極線3の他端にVTC(temp) が発生す
る。このVTC(temp) は整流平滑回路7で平滑されて直
流温度信号に変換されるわけであるが、発熱線1の発熱
によって温度が上昇するため、VTC(temp) も大きくな
る。そして直流温度信号が比較器8の基準電圧より大き
くなると、比較器8の出力が”L”となる。ここで基準
電圧を発生する温度調整回路10は、分圧比率を変化さ
せることにより基準電圧を変化させて比較器8のスイッ
チングレベルを変えることができ、感熱発熱体Hの温度
制御ができるようになっている。さて比較器8の出力
が”L”となると、演算回路12の入力端子aも”L”
となり、結果演算回路12の出力も正負サイクル検出回
路13の信号の立ち上がりで”L”に反転する。演算回
路12の出力が”L”となると、ゼロクロストリガ回路
14はゼロクロストリガパルスの発生を停止するため、
トライアックTがオフし、発熱線1への通電を遮断す
る。
【0041】このようにして ゼロクロストリガパルス
回路14は、演算回路12の出力端子Xが”H”のとき
に負のゼロクロストリガパルスを発生してトライアック
Tを駆動し、結果的に常に偶数個のゼロクロストリガパ
ルスをトライアックTのゲート端子Gに与え、発熱線1
に正負対称個数となる商用交流電力を通電することがで
きるのである。
【0042】尚1度オフすると温度信号がなくなり、永
久にオンできないので、本実施例回路では比較器8の出
力が”L”となると、タイマ回路11が働いて一定時間
経過後比較器8の出力を強制的に”H”にし、オフして
いる時間が一定となるオンーオフ温度制御が行えるよう
にしている。 (実施例2)本実施例は図1に示した正負サイクル同期
回路Mの要素回路である正負サイクル検出回路13に図
3に示すように単方向性フォトカプラF1 を用いて構成
したものである。
【0043】単方向性フォトカプラF1 は発光ダイオー
ドD1 とフォトトランジスタTr1 で構成されていて、
発光ダイオードD1 で構成される一次入力端子のカソー
ド端子K1 は発光ダイオードD1 に流れる電流を制限す
る抵抗器R1 および電源スイッチSWを介して商用電源
ACに接続され、アノード端子A1 は、商用電源ACお
よび直流電源回路9の共用回路グランドGND に接続され
ている。一方、フォトトランジスタTr1 で構成される
二次出力端子のコレクタ端子C1 は、温度制御部Pの要
素回路である直流電源回路9に接続され、エミッタ端子
1 が抵抗器R 2 を介して商用電源AC及び直流電源回
路9の共用回路グランドGND に接続される。またエミッ
タ端子E1 は演算回路12の入力端子bにも接続されて
いる。
【0044】而して回路グランドGND に対して、商用電
源ACの電圧が正のとき単方向性フォトカプラF1 の一
次入力側の発光ダイオードD1 はカソード端子K1 がア
ノード端子A1 に比べてプラス電位となる。従って発光
ダイオードD1 は逆バイアスされるため、発光しないこ
とになる。発光ダイオードD1 が発光しなければ単方向
性フォトカプラF1 の二次出力側のフォトトランジスタ
Tr1 のコレクタ端子C1 とエミッタ端子E1 との間は
導通しないため、抵抗器R2 には電流が流れず、演算回
路12の入力端子bは回路グランドGND と同じ電位とな
る。回路グランドGND に対して、商用電源ACが負のと
き、単方向性フォトカプラF1 の一次入力側の発光ダイ
オードD1 は、カソード端子K1 がアノード端子A1
比べてマイナス電位となる。従って発光ダイオードD1
は順バイアスされるため発光する。発光ダイオードD1
が発光すれば単方向性フォトカプラF1 の二次出力側の
フォトトランジスタTr1 のコレクタ端子C1 とエミッ
タ端子E1 との間は導通し、抵抗器R2 に電流が流れ
て、抵抗器R2 の両端間に電圧を生じることになり、演
算回路12の入力端子bは、回路グランドGND に対して
抵抗器R2 の両端間に生じた電圧の分だけ、電位が高く
なる。このようにして、商用電源ACの正負サイクルに
同期してパルス信号が作られ、演算回路12の入力端子
bに入力される。このパルス信号は、商用電源ACのゼ
ロクロス点に完全に一致しているものではない。商用電
源ACが正から負に変化してもフォトカプラF1 の発光
ダイオードD1 は、順バイアス電圧がある一定の値にな
るまでは発光しないため、商用電源ACが正から負に変
化するゼロクロス点から少し時間が経過してから発光を
開始し、負から正に変化するゼロクロス点の少し前の時
点で発光を終了する。従って演算回路12の入力端子b
に入力されるパルス信号もフォトカプラF1 の発光ダイ
オードD1 の発光タイミングに完全に同期したものとな
る。
【0045】尚その他の回路の動作は図1の回路に準ず
るため説明を省略する。 (実施例3)本実施例3は、図1回路の正負サイクル同
期回路Mを図4に示すように双方向性フォトカプラF2
とフリップフロップFR及びオアゲートORで構成した
ものである。
【0046】双方向性フォトカプラF2 は、双方向に接
続された2個の発光ダイオードD2 、D3 とフォトトラ
ンジスタTr2 で構成されている。双方向に接続された
2個の発光ダイオードD2 、D3 からなる双方向性フォ
トカプラF2 の一次入力端子U1 、U2 は一方の端子U
1 を回路グランドGND に、他方の端子U2 を抵抗器
3 、電源スイッチSWを介して商用電源ACにそれぞ
れ接続している。また、フォトトランジスタTr2 で構
成されている二次出力端子C2 、E2 は、一方のエミッ
タ端子E2 を抵抗器R4を介して回路グランドGND に、
他方のコレクタ端子C2 を温度制御部Pの要素回路であ
る直流電源回路9に夫々接続している。
【0047】而して電源スイッチSWが閉じられ、双方
向性フォトカプラF2 の一次入力端子U1 、U2 に抵抗
器R3 を介して商用電源ACの電力が印加されると一次
入力端子U1 、U2 間には2個の発光ダイオードD2
3 が双方向に設けられているため、端子U1 の電位が
端子U2 に対して正、負どちらの場合でも、2個の発光
ダイオードD2 、D3 のうち少なくともどちらか一方が
発光することになる。
【0048】しかしながら、発光ダイオードD2 、D3
は、カソードアノード間が順バイアスされた場合でも、
バイアス電圧がある値より小さいと発光しないので、商
用電源ACの電圧のゼロクロス点の前後は発光ダイオー
ドD2 、D3 のどちらも発光しないことになる。双方向
性フォトカプラF2 の二次出力端子C2 、E2 は、発光
ダイオードD2 、D3 の少なくともどちらか一方が発光
すればフォトトランジスタTr2 がスイッチングするの
で、導通状態となる。従って、抵抗器R4 には商用電源
ACのゼロクロス点の前後は以外で、電流が流れること
になるので、抵抗器R4 の端子間には商用電源ACのゼ
ロクロス点の前後で”L”であり、その他の部分ではH
であるような商用電源AC電圧に同期したパルス信号が
発生することになる。抵抗器R4 の端子間に発生したパ
ルス信号は、ノットゲートINを通すことにより動作が
反転され、商用電源ACの電圧のゼロクロス点の前後
で”H”であり、その他の部分では”L”であるよう
な、ゼロクロスのパルス信号に変換されて、フリップフ
ロップFRのクロック入力端子に入力される。
【0049】温度制御部Pの要素回路である比較器8の
出力端子は、抵抗器R6 を介してトランジスタTr3
ベース端子B3 に接続されている。トランジスタTr3
のコレクタ端子C3 は、直流電源回路9とフリップフロ
ップFRのK端子に接続され、エミッタ端子E3 は、抵
抗器R5 を介して介して回路グランドGND に接続され、
直接フリップフロップFRのJ端子にも接続されてい
る。比較器8の出力端子が”L”の間は、トランジスタ
Tr3 のベース端子B3 の電位は回路グランドGND と同
じ電位となり、トランジスタTr3 はオフ状態にある。
従って抵抗器R5 には電流が流れず、エミッタ端子E3
が回路グランドGND と同じ電位となる。
【0050】一方コレクタ端子C3 は直流電源回路9に
直接接続されているので、コレクタ端子C3 とエミッタ
端子E3 にそれぞれ接続されたフリップフロップFRの
K端子とJ端子はK端子が”H”状態、J端子が”L”
状態となり、フリップフロップFRの出力端子Qは常
に”L”状態となる。比較器8の出力端子が”H”にな
ると、トランジスタTr3 のベース端子B3 は回路グラ
ンドGND に対して電位を持つことになり、トランジスタ
Tr3 はオン状態になる。トランジスタTr3 がオン状
態になれば、コレクタ端子C3 とエミッタ端子E3 の間
が導通状態となって、抵抗器R5 に電流が流れ、トラン
ジスタTr3 のコレクタ端子C3 とエミッタ端子E3
同じ電位となるため、フリップフロップFRのK端子、
J端子共に”H”状態になり、フリップフロップFRの
出力端子Qはクロック入力端子に入力されている商用電
源ACの電圧に同期したゼロクロスのパルス信号が立ち
下がる毎に”H”、”L”が反転するようになる。フリ
ップフロップFRの出力端子Qは、オアゲートORの一
方の入力端子と接続されている。また、オアゲートOR
の他方の入力端子は、比較器8の出力端子と接続されて
いるので、オアゲートORの出力端子は比較器8の出力
端子とフリップフロップFRの出力端子Qが共に”L”
であるとき以外は、”H”となる。オアゲートORの出
力信号をゼロクロストリガ回路14に入力し、オアゲー
トORの出力信号が”H”のときだけ、トライアックT
のゲート端子Gにゼロクロスのトリガ信号が入力される
ようにしているので、ゼロクロスのトリガ信号は、偶数
個のゼロクロスパルス信号となり、正負サイクル対称個
数の商用電源ACの電圧が発熱線1に印加されるのであ
る。
【0051】図5に、図4に示した感熱発熱体Hの温度
制御装置の動作タイミングチャートを示す。商用電源A
Cに接続された双方向性フォトカプラF2 の商用電源A
Cの電圧波形(図5(a))に同期したスイッチング動
作により、エミッタ端子E2 と回路グランドGND の間に
設けられた抵抗器R4 の両端に図5(b)に示すように
商用電源ACの電圧のゼロクロス点の前後で”L”であ
り、その他の部分で”H”となるゼロクロスのパルス信
号が発生する。このようにして発生させたゼロクロスの
パルス信号は、ノットゲートINによって反転され、商
用電源ACの電圧のゼロクロス点の前後で”H”であ
り、その他の部分で”L”となるゼロクロスのパルス信
号に変換され、図5(c)に示すようにフリップフロッ
プFRのクロック入力端子に入力される。図5(d)に
示す比較器8の出力信号が”L”から”H”に変化した
時点からフリップフロップFRの出力信号は、図5
(e)に示すように前記ゼロクロスのパルス信号が立ち
下がる毎に”L”と”H”が反転する信号となる。前記
ゼロクロスのパルス信号とフリップフロップFRの出力
信号とが、入力されるオアゲートORの出力信号は図5
(f)に示すようにゼロクロスのパルス信号とフリップ
フロップFRの出力信号Qが共に”L”となる場合に限
り”L”になる。
【0052】フリップフロップFRの出力信号は比較器
8の出力信号が”H”になってから1つ目の前記ゼロク
ロスのパルス信号の立ち下がりにより初めて”L”か
ら”H”に変化し、次の立ち下がりにより”H”から”
L”に変化していく、以後比較器8の出力信号が”H”
である限りこの反転動作を繰り返す。従って比較器8の
出力信号が”H”になってから、フリップフロップFR
の出力信号が”L”である間には、必ず偶数個のゼロク
ロスのパルス信号が存在することになる。
【0053】オアゲートORの出力信号Qが”H”のと
きに限り、ゼロクロストリガ回路14は、トライアック
Tのゲート端子Gに図5(g)に示すゼロクロスのトリ
ガ信号を出力するのでゼロクロスのトリガ信号は偶数個
のゼロクロスパルス信号となり、図5(h)に示すよう
に発熱線1に印加される電圧は正負サイクル対称個数の
ゼロクロスの正弦波となる。
【0054】(実施例4)上述したように正負サイクル
同期回路Mの出力が”H”のときのみに商用電源ACの
電圧のゼロクロスタイミングに同期したゼロクロスパル
スを発生させれば、パルスの数は偶数個となり、前記ゼ
ロクロスパルスをトライアックTのゲート端子Gにトリ
ガ信号として印加すれば発熱線1には正負サイクル対称
個数の正弦波電圧が印加されることになる。
【0055】ここでトライアックTはゲート端子Gに入
力されるトリガ信号が回路グランドGND に対して負のパ
ルス信号である方が感度が良好であることが知られてい
る。しかし温度制御部P及び正負サイクル同期回路Mは
正の直流電源で動いているため、負のパルス信号が出力
できるように負の直流電源回路15を設けて構成したゼ
ロクロストリガ回路14に信号を伝達するためには絶縁
伝達が必要になる。
【0056】そこで本実施例では図6に示すように図1
回路の正負サイクル同期回路Mの出力信号を、ゼロクロ
ストリガ回路14に単方向性フォトカプラF3 を用いて
絶縁伝達するようにしたものである。つまり正負サイク
ル同期回路Mの出力端子には単方向性フォトカプラF3
の一次入力端子を構成する発光ダイオードD4 のアノー
ド端子A3 を接続している。またカソード端子K3 は抵
抗器R6 を介して回路グランドGND に接続している。
【0057】そのため正負サイクル同期回路Mの出力
が”H”になると発光ダイオードD4 が発光することに
なる一方、単方向性フォトカプラF3 の二次出力端子を
構成するフォトトランジスタTr4 のコレクタ端子C3
は抵抗器R7 を介して回路グランドGND に接続されてお
り、エミッタ端子E3 はトランジスタTr6のコレクタ
端子C6 、エミッタ端子E6 を介して負の直流電源回路
15に接続されている。またコレクタ端子C3 は同時に
抵抗器R8 を介してトライアックTのゲート端子Gに接
続されているため、フォトトランジスタTr4 とトラン
ジスタTr6 が共にオンしているとき、回路グランドGN
D から負の直流電源回路15に電流が流れ、抵抗器R7
の端子に負の電圧が生じ、抵抗器R8 を介してトライア
ックTのゲート端子Gに印加されて、トライアックTの
端子T1 、T2 間が通電する。トランジスタTr6 のベ
ース端子B6 は抵抗器R10を介して回路グランドGND に
接続され、同時に双方向性フォトカプラF4 の二次出力
端子を構成するフォトトランジスタTr5 のコレクタ端
子C5 、エミッタ端子E6 を介して、トランジスタTr
6 のエミッタ端子E6 に接続されている。フォトトラン
ジスタTr5がオンしてコレクタ端子C5 、エミッタ端
子E5 の間が通電している場合、トランジスタTr6
エミッタ端子E6 とベース端子B6 が同じ電位になり、
トランジスタTr6 はオフする。
【0058】逆にフォトトランジスタTr5 がオフして
いる場合、フォトトランジスタTr 5 のコレクタ端子C
5 、エミッタ端子E6 の間が通電しないので、トランジ
スタTr6 のエミッタ端子E6 とベース端子B6 との間
に電位が生じ、トランジスタTr6 はオンする。つま
り、フォトトランジスタTr5 がオンすればトランジス
タTr6 はオフであり、フォトトランジスタTr5 がオ
フすればトランジスタTr6 はオンである。また、双方
向性フォトカプラF4 の一次入力端子は双方向に接続さ
れた発光ダイオードD5 、D6 で構成され、一方の端子
3 は電源スイッチSWを介して商用電源ACに接続さ
れ、他方の端子U4 は抵抗器R9 を介して回路グランド
GND に接続されている。商用電力のゼロクロス点付近以
外の部分で発光ダイオードD5 、D6 のどちらかが発光
し、ゼロクロス点付近では、発光ダイオードD5 、D6
のどちらも発光しないことになる。双方向性フォトカプ
ラF 4 の一次入力側の発光ダイオードD5 、D6 が発光
すれば、二次出力側のフォトトランジスタTr5 がオン
し、一次入力側の発光ダイオードD5 、D6 が発光しな
ければ、二次出力側のフォトトランジスタTr5 はオフ
する。また、フォトトランジスタTr5 とトランジスタ
Tr6 は逆動作するから、トランジスタTr6 は商用電
源ACの電圧のゼロクロス点付近でオンし、その他の部
分ではオフすることになる。単方向性フォトカプラF3
のフォトトランジスタTr4 とトランジスタTr6 が共
にオンのとき、トライアックTのゲート端子Gに負の電
圧が印加されるため、正負サイクル同期回路Mの出力
が”H”のとき、負のゼロクロストリガパルス信号がト
ライアックTのゲート端子Gに印加され、端子T1 、T
2 間が導通し、発熱線1に商用電源ACが通電される。
【0059】(実施例5)本実施例は図7に示すように
図1回路のゼロクロストリガ回路14をゼロクロスのフ
ォトトライアックFT1 で構成したものである。フォト
トライアックFT 1 の一次入力端子は発光ダイオードD
7 で構成され、二次出力端子は、負荷の電源がゼロクロ
スしているとき受光すると導通するトライアックTD1
で構成されている。フォトトライアックFT1 の一次入
力側の発光ダイオードD7 のアノード端子A7 は正負サ
イクル同期回路Mの出力端子に接続されていて、カソー
ド端子K7 は、抵抗器R12を介して回路グランドGND に
接続されている。また、フォトトライアックFT1 の二
次出力側のトライアックTD1 は、一方の端子T4 がト
ライアックTの端子T2 に接続され、他方の端子T3
トライアックTのゲート端子Gに接続されていて、トラ
イアックTの端子T1 とゲート端子Gとの間には、抵抗
器R11が設けられている。正負サイクル同期回路Mの出
力が”H”となると、フォトトライアックFT1 の一次
入力側の発光ダイオードD7 が順バイアスされて発光す
る。商用電源ACの電圧がゼロクロスするとき発光し、
フォトトライアックFT1 の入力出力側のフォトトライ
アックFT1 の二次出力側のトライアックTD1 が双方
向に通電する。トライアックTD1 が双方向通電すれば
商用電源ACの電圧がゼロクロス点から高くなる。従っ
てトライアックTの端子T 2 からトライアックTD1
端子T4 、T3 及び抵抗器R11を介して、電流が流れ出
す。抵抗器R11に電流が流れれば、その電流量に応じ
て、抵抗器R11の両端子間に電圧が生じる。この電圧は
トライアックTの端子T1 とゲート端子Gとの間に生じ
ることになってトライアックTの端子T1 、T2 間が導
通し、発熱線1に商用電源ACが通電される。正負サイ
クル同期回路Mの出力が”L”から”H”に変わり、”
H”から”L”に変わるまでの間には商用電源ACの電
圧のゼロクロス点が必ず偶数個あるため、発熱線1に通
電される商用電源ACは正負サイクル対称個数の正弦波
となる。
【0060】(実施例6)本実施例は図1回路における
ゼロクロストリガ回路14を省略し、正負サイクル同期
回路Mの出力でゼロクロスのフォトトライアックFT2
を直接駆動するようにしたもので、図8にその回路を示
す。本実施例回路は発熱線1の通電をオン・オフする双
方向性半導体スイッチ素子としてフォトトライアックF
2 の二次側のトライアックTD2 を用いたもので、フ
ォトトライアックFT2 は一次側を発光ダイオードD8
で構成し、発光ダイオードD8 のアノードA8 を直接正
負サイクル同期回路Mの出力端子に接続し、カソード端
子K8 を抵抗器R13を介して回路グランドGND に接続し
ている。
【0061】而して正負サイクル同期回路Mの出力が”
H”になると発光ダイオードD8 は順バイアスされ発光
する。一方、フォトトライアックFT2 の二次出力側の
トライアックTD2 は発光ダイオードD8 が発光すれ
ば、端子T6 、T5 間がゼロクロスで導通する。トライ
アックTD2 の一方の端子T6 は発熱線1と電源スイッ
チSWを介して商用電源ACに接続され、他方の端子T
5 は回路グランドGND に接続されている。正負サイクル
同期回路Mの出力が”L”から”H”に変わり、”H”
から”L”に変わるまでの間には商用電源ACの電圧の
ゼロクロス点が必ず偶数個あるため、発熱線1に通電さ
れる商用電力は、正負サイクル対称個数の正弦波とな
る。
【0062】従って、感熱発熱体”H”の発熱線1にオ
ン・オフ通電される商用電源ACの電圧はゼロクロスの
正負サイクル対称個数の正弦波となり、感熱発熱体”
H”の発熱線1と温度検出電極線3との間にあるイオン
伝導性感熱樹脂層2を流れる電流もゼロクロスの正負サ
イクル対称個数の正弦波となるので、イオン伝導性感熱
樹脂層2の温度・インピーダンス特性がイオン分極等に
より変化することがなくなり、制御温度が経年変化しに
くくなる。
【0063】
【発明の効果】請求項1又は2記載の発明は叙述のよう
に構成しているので、発熱線に印加される商用交流電力
は正サイクル部分と負サイクル部分が同じまたはそれと
同等になりイオン伝導性感熱樹脂層に直流成分が印加さ
れることがなくなり、そのため、イオン伝導性感熱樹脂
層の温度・インピーダンス特性が変化しにくくなって、
制御温度が経年変化しにくくなるという効果がある。
【0064】請求項3記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、商用電源波形の正負の状態に応じて”H”と”
L”が入れ換わる電源状態信号と、前記感熱発熱体の温
度に応じて”H”、”L”に変化する温度状態信号と、
前記双方向性半導体スイッチの動作の状態に応じて”
H”、”L”に変化するオン・オフ状態信号を論理回路
で論理演算処理することによって、前記双方向性半導体
スイッチを動作させるトリガ信号であるゼロクロスパル
スの発生パルス数を常に偶数個になるようにした前記制
御手段を備えているので、上記の効果に加えてタイマ回
路、カウンタ等が省略できて回路構成が簡単となるとい
う効果がある。
【0065】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、商用電源波形の正負状態を検出する回路に
単方向性のフォトカプラを用い、前記フォトカプラに流
れる電流を制限抵抗器で制御することによって、商用電
源波形が正から負に変わる場合はゼロクロス点を少し過
ぎてから、出力が”L”から”H”に切り換わり、逆に
負から正に変わる場合には、ゼロクロス点の少し手前で
出力が”H”から”L”に切り換わるようにした前記制
御手段を備えたものであるから、ゼロクロスパルスが出
力されているときに、論理回路の出力が変化せず、偶数
個のゼロクロスパルスが確実に得られ、しかもゼロクロ
スパルスの幅が変わった場合でも、制限抵抗器の値を変
えることにより対応でき、ゼロクロスパルスの幅を自由
に選べるとい効果がある。
【0066】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、フリップフロップのクロック入力端子に、
商用電源波形のゼロクロス点に同期したパルス信号を入
力することによって、前記商用電源波形の正負のサイク
ル数を検出する手段を前記制御手段に備えたものである
から、簡単な回路構成で商用電源の正負サイクル数を検
出することができるという効果がある。
【0067】請求項6記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記発熱線路へ通電される商用電源供給波
形を正負対称個数にする信号を双方向性半導体スイッチ
のトリガ手段に絶縁伝達する手段を有し、トリガ手段を
負の直流電源で動作させるようにした前記制御手段を備
えたものであるから、双方向性半導体スイッチがトライ
アックである場合、最も感度の良い、トリガモードが使
用でき、そのためトライアックの動作感度が良くなっ
て、発熱線に印加される電圧のゼロクロス点付近の歪み
を小さくすることができ、温度検知電極の両端に発生す
る温度・電圧特性電圧の歪みも小さくでき、正確な温度
制御が行えるという効果がある。
【0068】請求項7記載の発明は、請求項3記載の発
明において、光ゲートを持つ双方向性半導体スイッチを
用いて、前記発熱線への商用電源からの通電を制御する
ように構成し、前記論理回路の出力信号で直接、双方向
性半導体スイッチを駆動する前記制御手段を備えたもの
であるから、トリガ回路を省略できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路構成図である。
【図2】本発明の実施例1の動作説明用タイムチャート
である。
【図3】本発明の実施例2の回路構成図である。
【図4】本発明の実施例3の回路構成図である。
【図5】本発明の実施例3の動作説明用タイムチャート
である。
【図6】本発明の実施例4の回路構成図である。
【図7】本発明の実施例5の回路構成図である。
【図8】本発明の実施例6の回路構成図である。
【図9】本発明の原理説明用波形図である。
【図10】本発明の原理説明用波形図である。
【図11】本発明にかかる感熱発熱体の一部省略した構
成説明図である。
【図12】図11の感熱発熱体の動作原理説明用結線図
である。
【図13】従来例装置の回路構成図である。
【図14】イオン伝導性感熱樹脂層のインピーダンスー
温度特性の説明図である。
【符号の説明】
1 発熱線 2 イオン伝導性感熱樹脂層 3 温度検出電極線 7 整流平滑回路 8 比較器路 12 演算回路 14 ゼロクロストリガ回路 T トライアック AC 商用電源 P 温度制御部 M 正負サイクル同期回路 H 感熱発熱体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】図13は従来の感熱発熱体Hの温度制御装
置(特公昭60ー158769号)を示しており、こ
従来例装置は図示するように発熱線1をスイッチ要素S
を介して商用電源ACに接続し、感熱発熱体Hのイオン
伝導性感熱樹脂層2を通り、発熱線1から温度検出電極
線3に流れる漏れ電流を検出する温度制御部4を設け、
漏れ電流の大きさに応じてスイッチ要素Sを開閉制御す
るものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明の目的に加えて、簡単な回路構成で商用電源の正負サ
イクル数を検出することができる感熱発熱体の温度制御
装置を提供することを目的とする。請求項6記載の発明
は、請求項3記載の発明の目的に加えて、双方向性半導
体スイッチとしてトライアックを用いた場合に、動作感
度を良好なものとして正確な温度制御が行える感熱発熱
体の温度制御装置を提供することを目的とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 発熱線 2 イオン伝導性感熱樹脂層 3 温度検出電極線 7 整流平滑回路 8 比較 12 演算回路 14 ゼロクロストリガ回路 T トライアック AC 商用電源 P 温度制御部 M 正負サイクル同期回路 H 感熱発熱体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の温度検出電極を兼ねる発熱線路と他
    方の温度検出電極との間に負特性のイオン伝導性感熱樹
    脂層を設けて発熱体と温度センサーとを一体とした感熱
    発熱体の温度信号を検出して、双方向性半導体スイッチ
    により、前記発熱線路への商用電源供給をオン・オフし
    て温度制御を行う温度制御装置において、前記発熱線路
    への商用電源供給波形をゼロクロスの正弦波でかつ正負
    対称個数となるように制御する制御手段を備えたことを
    特徴とする感熱発熱体の温度制御装置。
  2. 【請求項2】一方の温度検出電極を兼ねる発熱線路と他
    方の温度検出電極との間に負特性のイオン伝導性感熱樹
    脂層を設けて発熱体と温度センサーとを一体とした感熱
    発熱体の温度信号を検出して、双方向性半導体スイッチ
    により、前記発熱線路への商用電源供給をオン・オフし
    て温度制御を行う温度制御装置において、前記発熱線路
    への商用電源供給波形がゼロクロスの正弦波で正負対称
    個数または正負対称個数、非対称個数ランダム、または
    繰り返しとなるように前記双方向性半導体スイッチをオ
    ン・オフさせて、平均的に前記商用電源供給波形が正負
    対称個数となるように制御する制御手段を備えたことを
    特徴とする感熱発熱体の温度制御装置。
  3. 【請求項3】商用電源波形の正負の状態に応じて”H”
    と”L”が入れ換わる電源状態信号と、前記感熱発熱体
    の温度に応じて”H”、”L”に変化する温度状態信号
    と、前記双方向性半導体スイッチの動作の状態に応じ
    て”H”、”L”に変化するオン・オフ状態信号を論理
    回路で論理演算処理することによって、前記双方向性半
    導体スイッチを動作させるトリガ信号であるゼロクロス
    パルスの発生パルス数を常に偶数個になるようにした前
    記制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の感
    熱発熱体の温度制御装置。
  4. 【請求項4】商用電源波形の正負状態を検出する回路に
    単方向性のフォトカプラを用い、前記フォトカプラに流
    れる電流を制限抵抗器で制御することによって、商用電
    源波形が正から負に変わる場合はゼロクロス点を少し過
    ぎてから、出力が”L”から”H”に切り換わり、逆に
    負から正に変わる場合には、ゼロクロス点の少し手前で
    出力が”H”から”L”に切り換わるようにした前記制
    御手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の感熱発
    熱体の温度制御装置。
  5. 【請求項5】フリップフロップのクロック入力端子に、
    商用電源波形のゼロクロス点に同期したパルス信号を入
    力することによって、前記商用電源波形の正負のサイク
    ル数を検出する手段を前記制御手段に備えたことを特徴
    とする請求項3記載の感熱発熱体の温度制御装置。
  6. 【請求項6】前記発熱線路へ通電される商用電源供給波
    形を正負対称個数にする信号を双方向性半導体スイッチ
    のトリガ手段に絶縁伝達する手段を有し、前記トリガ手
    段を負の直流電源で動作させるようにした前記制御手段
    を備えたことを特徴とする請求項3記載の感熱発熱体の
    温度制御装置。
  7. 【請求項7】光ゲートを持つ双方向性半導体スイッチを
    用いて、前記発熱線への商用電源からの通電を制御する
    ように構成し、前記論理回路の出力信号で直接、双方向
    性半導体スイッチを駆動する前記制御手段を備えたこと
    を特徴とする請求項3記載の感熱発熱体の温度制御装
    置。
JP21562391A 1991-08-27 1991-08-27 感熱発熱体の温度制御装置 Withdrawn JPH0554957A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21562391A JPH0554957A (ja) 1991-08-27 1991-08-27 感熱発熱体の温度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21562391A JPH0554957A (ja) 1991-08-27 1991-08-27 感熱発熱体の温度制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0554957A true JPH0554957A (ja) 1993-03-05

Family

ID=16675470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21562391A Withdrawn JPH0554957A (ja) 1991-08-27 1991-08-27 感熱発熱体の温度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0554957A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100575462B1 (ko) * 2004-05-18 2006-05-03 유인기 발열체의 온도 제어 회로 및 방법
JP2008041368A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Sanden Corp 加熱装置
JP2011164997A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Nagoya Institute Of Technology 交流電力調整装置
JP2011528163A (ja) * 2008-07-17 2011-11-10 マイクロライフ・インテレクチュアル・プロパティ・ゲーエムベーハー ヒータ配線制御回路および加熱素子の作動方法
WO2021107222A1 (ko) * 2019-11-29 2021-06-03 전혜영 온도 조절 장치
WO2022203171A1 (ko) * 2021-03-23 2022-09-29 (주)에스피케어인더스트리 직류 전열기구의 스마트 온도제어장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100575462B1 (ko) * 2004-05-18 2006-05-03 유인기 발열체의 온도 제어 회로 및 방법
JP2008041368A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Sanden Corp 加熱装置
JP2011528163A (ja) * 2008-07-17 2011-11-10 マイクロライフ・インテレクチュアル・プロパティ・ゲーエムベーハー ヒータ配線制御回路および加熱素子の作動方法
JP2011164997A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Nagoya Institute Of Technology 交流電力調整装置
WO2021107222A1 (ko) * 2019-11-29 2021-06-03 전혜영 온도 조절 장치
WO2022203171A1 (ko) * 2021-03-23 2022-09-29 (주)에스피케어인더스트리 직류 전열기구의 스마트 온도제어장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4546239A (en) Non-continuous sensing apparatus for a temperature control
KR910009480B1 (ko) 조리기
WO2005064419A1 (ja) 定着ヒータ制御方法および画像形成装置
JPH0554957A (ja) 感熱発熱体の温度制御装置
JPH0648447B2 (ja) 温度制御装置
JP2612690B2 (ja) 交流電力制御装置
KR950001539B1 (ko) 복수전원 겸용 히터램프 제어회로
US20230100378A1 (en) Switching control circuits and method of actuating a switch having reduced conducted emi
JP2552454B2 (ja) 交流電力制御装置
JPH0827665B2 (ja) 交流電力制御装置
KR0133047B1 (ko) 초전형 적외선센서의 초퍼 구동회로
KR0114674Y1 (ko) 110v/220v자동절환회로
JPH08171842A (ja) リレー制御回路
JPS61206463A (ja) 電気治療器
JP2003047296A (ja) エンジン発電機のインバータ装置
JPS5998220A (ja) 制御装置
JPS6214756Y2 (ja)
KR890003693Y1 (ko) 전기곤로의 출력 가변장치
JPH07245939A (ja) 位相制御式ソリッドステートリレー
SU608133A2 (ru) Устройство дл термостатировани
JPS6017958Y2 (ja) 2線式無接点スイツチ
JP3066222B2 (ja) 双方向サイリスタの制御回路
KR200310607Y1 (ko) 직류전원을 이용한 열선제어장치
JPH0116315Y2 (ja)
JPS6122433B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981112