JPH0554850A - 放射線検出器 - Google Patents

放射線検出器

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Publication number
JPH0554850A
JPH0554850A JP23901691A JP23901691A JPH0554850A JP H0554850 A JPH0554850 A JP H0554850A JP 23901691 A JP23901691 A JP 23901691A JP 23901691 A JP23901691 A JP 23901691A JP H0554850 A JPH0554850 A JP H0554850A
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JP
Japan
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radiation
insulating material
electrode
outer electrode
inner electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP23901691A
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English (en)
Inventor
Yoshibumi Takeshita
義文 竹下
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐衝撃性に優れ、精度および寿命が高い、放
射線検出器を得ることを目的とする。 【構成】 内電極2を気密シール10により外電極1に
一部支持し、外電極1と内電極2との電極間に、放射線
有感物質9を表面または内部に形成した絶縁材8を粗に
詰め、この電極間を支持絶縁したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射線有感物質を内
蔵する放射線検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば特公平3−16637号公
報に示された従来の放射線検出器を示す断面図であり、
1は検出器外筒を兼ねる外電極、2はこの外電極1の内
部に設けられた内電極、3は外電極1の内面に設けられ
た放射線有感物質、4は外電極1と内電極2の電極同士
を支持絶縁するための絶縁材、5は外電極1と内電極2
間に充填された電離ガス、6は電流計、7は外部電源で
ある。
【0003】次に動作について説明する。図6の放射線
検出器は、内蔵する放射線有感物質3として、ウランや
ボロン10を用いれば、中性子に対して高い感度を持た
せた中性子検出器となる。一般に、この放射線有感物質
3に用いる材料を選択することで、検出可能な放射線の
種類は変わるが、動作原理はこの中性子検出器と同じで
あるので、以下は、放射線検出器の代表例として中性子
検出器について説明する。
【0004】図6に示したように、外電極1と内電極2
は、その両端で絶縁材4によって支持絶縁された構造と
なっている。外電極1と内電極2間には、電離ガス5と
して例えば、アルゴンや窒素が充填されている。放射線
有感物質3が気体である場合は、気体の放射線有感物質
3単体で電離ガス5も兼ねるか、あるいは、気体の放射
線有感物質3とアルゴンや窒素との混合ガスとして用い
る。
【0005】放射線検出器に中性子が入射すると、放射
線有感物質3と核反応を起こし、高いエネルギーをもつ
荷電粒子が電離ガス5中に飛び出す。電離ガス5中に飛
び出した荷電粒子は、電離ガス5と衝突し、電離ガス5
は電離されて、電子と正イオンの対が生成される。ここ
で、外部電源7によって外電極1と内電極2の両電極間
に発生した電界により、正イオンと電子はそれぞれ外電
極1と内電極2に集められるため、単位時間当たりの入
射中性子量に比例する電流信号が、電流計6によって測
定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射線検出器は
以上のように構成されているので、内電極2の両端が絶
縁材4で支持絶縁されており、検出器外筒を兼ねる外電
極1に外力が加わると、絶縁材4が損傷して、内電極2
の支持絶縁が保たれなくなり、放射線検出器としての機
能を失なうことがある。
【0007】また、放射線の検出に放射線有感物質3と
放射線との核反応を利用するため、放射線有感物質3は
消耗し、長期間使用するにつれ測定精度が低化する。ま
た、放射線有感物質3は表面のごく薄い層に存在するも
のしか有効に利用されないために、例えば放射線有感物
質3にウランやボロン10の固形物を用いる場合、内蔵
できる放射線有感物質3の量は、外電極1の内面の表面
積から決まる上限があり、放射線検出器の小型化や高寿
命化を実現する障害となる。
【0008】さらに、電離ガス5は電離により劣化し、
測定精度が低下する。
【0009】このように従来の放射線検出器では、強度
的に弱く、長期間使用時に測定精度が低下し、小型化や
高寿命化が実現できないなどの問題点があった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、耐衝撃性に優れ、精度および寿
命が高い放射線検出器を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る放
射線検出器は、内電極を気密シールにより外電極に一部
支持し、外電極と内電極との電極間に絶縁材を粗に詰
め、この電極間を支持絶縁したものである。
【0012】請求項2の発明に係る放射線検出器は、内
電極を気密シールにより外電極に一部支持し、外電極と
内電極との電極間に、放射線有感物質を表面または内部
に形成した絶縁材を粗に詰め、この電極間を支持絶縁し
たものである。
【0013】請求項3の発明に係る放射線検出器は、内
電極を気密シールにより外電極に一部支持し、外電極内
面に放射線有感物質を設け、外電極と内電極との電極間
に、不純ガス吸着材を表面または内部に形成した絶縁材
を粗に詰め、この電極間を支持絶縁したものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明における放射線検出器は、気密
シールにより、内電極を外電極に一部支持し、絶縁材を
電極間に粗に詰めたことにより、外力によるある程度の
検出器外筒の塑性変形に対しても、絶縁材が移動すると
共に、ストレスを吸収し、電極間の支持絶縁を保持す
る。
【0015】請求項2の発明における放射線検出器は、
気密シールにより、内電極を外電極に一部支持し、絶縁
材を電極間に粗に詰めたことにより、外力によるある程
度の検出器外筒の塑性変形に対しても、絶縁材が移動す
ると共に、ストレスを吸収し、電極間の支持絶縁を保持
する。また、放射線有感物質を、絶縁材表面または内部
に形成したことにより、放射線有感物質の表面積は大き
くなり、消耗による測定精度の低下を緩和させ、移動す
ることにより消耗を均一化させる。
【0016】請求項3の発明における放射線検出器は、
気密シールにより、内電極を外電極に一部支持し、絶縁
材を電極間に詰めたことにより、外力によるある程度の
検出器外筒の塑性変形に対しても、絶縁材が移動すると
共に、ストレスを吸収し、電極間の支持絶縁を保持す
る。また、不純ガス吸着材を、絶縁材表面または内部に
形成したことにより、電極間の不純ガスを吸着し、検出
器の測定精度の低下を緩和する。
【0017】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は請求項1および2の発明の一実施例による
放射線検出器を示す断面図であり、図において、1は検
出器外筒を兼ねる外電極、2はこの外電極1の内部に設
けられた内電極、5は外電極1と内電極2の電極間に充
填された電離ガスである。
【0018】8は球形状に成形された絶縁材であり、9
は絶縁材8の表面に塗布、浸透、蒸着、メッキ、接着等
の方法により、層を形成した放射線有感物質である。こ
の放射線有感物質9の層が形成された絶縁材8は、外電
極1と内電極2の電極間に粗に詰められ、また、電離ガ
ス5がその空間を埋めている。
【0019】10は内電極2を外に取り出すための気密
シールである。外電極1と内電極2と電離ガス5の構成
は、従来例と基本的には変わらないが、図6の従来例の
絶縁材4の機能は、外電極1と絶縁材8と放射線有感物
質9と気密シール10によって分担されている。
【0020】次に動作について説明する。本実施例の特
徴は、従来例の絶縁材4に代わって、図1の球形状の絶
縁材8を使用し、また従来例では外電極1の内面に設け
られていた放射線有感物質3を、絶縁材8の表面に設け
たことにある。さらに、外電極1と気密シール10は、
従来例の絶縁材4の機能を一部受持っており、放射線検
出器内部を気密に保つと共に内電極1の一部を支持す
る。
【0021】また、球形に成形された絶縁材8は、外電
極1と内電極2の電極間に粗に詰められているため、こ
の電極間を緩やかに支持絶縁し、また、電離ガス5と空
間的に共存するため、放射線の入射によって発生する荷
電粒子が、電極間の電界により収集される過程を阻害し
ない。
【0022】さらに、外力によって検出器外筒である外
電極1が少々塑性変形しても、電極間に粗に詰めた絶縁
材8は移動するが、気密シール10により、内電極2を
支持絶縁する機能は保持される。そのため、放射線検出
器としての機能は損なわれない。
【0023】実施例2.次に、請求項3の発明の一実施
例について説明する。図2は請求項3の発明の一実施例
による放射線検出器を示す断面図であり、図において、
1は外電極、2は内電極、3は従来例と同様に外電極1
の内面に設けられた放射線有感物質、5は外電極1と内
電極2間に充填された電離ガス、8は球形に成形された
絶縁材、10は内電極2を外に取り出すための気密シー
ル、11は実施例1では絶縁材8の表面に放射線有感物
質の層を形成したが、本実施例では絶縁材8の表面に塗
布、浸透、蒸着、メッキ、接着等の方法により、不純ガ
ス吸着材の層を形成した。
【0024】次に動作について説明する。実施例1では
図1に示すように、放射線有感物質9を絶縁材8の表面
に形成したものを示したが、本実施例の特徴としては、
放射線有感物質3は従来例と同じく外電極1の内面に設
け、また、球形状の絶縁材8の表面に不純ガス吸着材1
1を形成したことにある。
【0025】長期間放射線検出器を放射線場で使用する
場合、外電極1と内電極2の電極間に不純ガスが発生す
る。この不純ガスは、放射線検出器の性能劣化の原因と
なるが、絶縁材8の表面に形成した不純ガス吸着材11
により、この不純ガスを吸着させることができ、長寿命
で安定した特性の放射線特性が得られる。
【0026】なお、上記実施例1,2では、絶縁材8の
表面に放射線有感物質9あるいは不純ガス吸着材11を
形成したが、これを、絶縁材8の内部に放射線有感物質
9あるいは不純ガス吸着材11を形成してもよく、同様
な効果を奏する。
【0027】なお、上記実施例2では、外電極1の内面
に放射線有感物質3を設け、球形に成形された絶縁材8
の表面に不純ガス吸着材11を設けた構成としたが、放
射線有感物質3と不純ガス吸着材11は、外電極1と内
電極2と絶縁材8のどちらに設けてもよく、また1箇所
に重ねて設けても同様の効果を奏する。
【0028】また、上記実施例1,2では絶縁材8の形
状は球形としたが、これを図3のように、球形の絶縁材
8に貫通口12を設けることで、有効表面積を増やし、
電離ガスの容積を増やしてもよく、また、この貫通口1
2の内面に不純ガス吸着材11を設けてもよい。
【0029】また、絶縁材8の形状は他に図4に示すよ
うに、楕円体やラグビーボール状であってもよく、これ
に貫通口12を複数設けても、同様な効果を奏する。
【0030】さらに、図5に示すように絶縁材8に設け
た貫通口12に、例えばシリカなどの無機材繊維で作ら
れた線材11を通し、内電極2に巻き付けるようにして
固定しても同様な効果を奏する。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
内電極を気密シールにより外電極に一部支持し、外電極
と内電極との電極間に絶縁材を粗に詰め、この電極間を
支持絶縁した構成としたので、耐衝撃性に優れた放射線
検出器が得られる効果がある。
【0032】また、請求項2の発明によれば、内電極を
気密シールにより外電極に一部支持し、外電極と内電極
との電極間に、放射線有感物質を表面または内部に形成
した絶縁材を粗に詰め、この電極間を支持絶縁した構成
としたので、耐衝撃性に優れ、精度および寿命が高い、
放射線検出器が得られる効果がある。
【0033】さらに、請求項3の発明によれば、内電極
を気密シールにより外電極に一部支持し、外電極内面に
放射線有感物質を設け、外電極と内電極との電極間に不
純ガス吸着材を表面または内部に形成した絶縁材を粗に
詰め、この電極間を支持絶縁した構成としたので、耐衝
撃性に優れ、精度および寿命が高い、放射線検出器が得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および2の発明の一実施例による放射
線検出器を示す断面図である。
【図2】請求項3の発明の一実施例による放射線検出器
を示す断面図である。
【図3】この発明による放射線検出器に用いる絶縁材の
形状の一例を示す構成図である。
【図4】この発明による放射線検出器に用いる絶縁材の
形状の他の例を示す構成図である。
【図5】この発明による放射線検出器に用いる絶縁材の
固定方法の一例を示す構成図である。
【図6】従来の放射線検出器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外電極 2 内電極 3,9 放射線有感物質 5 電離ガス 8 絶縁材 10 気密シール 11 不純ガス吸着材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出器外筒を兼ねる外電極内部に、内電
    極を備え、上記外電極と内電極との電極間に放射線有感
    物質を内蔵すると共に、電離ガスを充填した放射線検出
    器において、上記内電極を、気密シールにより上記外電
    極に一部支持し、かつ上記外電極と内電極との電極間に
    絶縁材を粗に詰め、該電極間を支持絶縁したことを特徴
    とする放射線検出器。
  2. 【請求項2】 検出器外筒を兼ねる外電極内部に、内電
    極を備え、上記外電極と内電極との電極間に放射線有感
    物質を内蔵すると共に、電離ガスを充填した放射線検出
    器において、上記内電極を、気密シールにより上記外電
    極に一部支持し、かつ上記外電極と内電極との電極間
    に、上記放射線有感物質を表面または内部に形成した絶
    縁材を粗に詰め、該電極間を支持絶縁したことを特徴と
    する放射線検出器。
  3. 【請求項3】 検出器外筒を兼ねる外電極内部に、内電
    極を備え、上記外電極と内電極との電極間に放射線有感
    物質を内蔵すると共に、電離ガスを充填した放射線検出
    器において、上記内電極を、気密シールにより上記外電
    極に一部支持し、かつ上記外電極と内電極との電極間
    に、不純ガス吸着材を表面または内部に形成した絶縁材
    を粗に詰め、該電極間を支持絶縁したことを特徴とする
    放射線検出器。
JP23901691A 1991-08-27 1991-08-27 放射線検出器 Pending JPH0554850A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008059966A1 (en) * 2006-11-17 2008-05-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Proportional counter
WO2011135682A1 (ja) * 2010-04-27 2011-11-03 株式会社リガク ガス封入型比例計数管

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