JPH0554609B2 - - Google Patents
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- JPH0554609B2 JPH0554609B2 JP60200654A JP20065485A JPH0554609B2 JP H0554609 B2 JPH0554609 B2 JP H0554609B2 JP 60200654 A JP60200654 A JP 60200654A JP 20065485 A JP20065485 A JP 20065485A JP H0554609 B2 JPH0554609 B2 JP H0554609B2
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- Measuring Volume Flow (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は超音波流量計に関するものであり、
さらに詳しくは、流体の流れに所定の角度をもつ
て超音波を順方向および逆方向にそれぞれ送受波
したときの各伝搬時間の差△Tおよび両者の平均
伝搬時間T0から、所定の演算式を用いて流体の
流量を計測するに当たり、特に流量を重量単位で
計測し得るようにした超音波流量計に関する。
さらに詳しくは、流体の流れに所定の角度をもつ
て超音波を順方向および逆方向にそれぞれ送受波
したときの各伝搬時間の差△Tおよび両者の平均
伝搬時間T0から、所定の演算式を用いて流体の
流量を計測するに当たり、特に流量を重量単位で
計測し得るようにした超音波流量計に関する。
第5図は超音波流量計の従来例を示すブロツク
図である。
図である。
この例では、超音波振動子1および1′がクサ
ビ部材2および2′にそれぞれ図示の如く取り付
けられ、クサビ部材2および2′は、流体3が流
れる管をこの振動子の一方から発せられる超音波
が所定の角度θをもつて横切り、管4の他方の振
動子に受信されるよう、管4の外側に取り付けら
れ、これによつて超音波振動子1、クサビ部材
2、管4の内壁、流体3,管4の内壁、クサビ部
材2′および超音波振動子1′が互いに音響的に結
合される。
ビ部材2および2′にそれぞれ図示の如く取り付
けられ、クサビ部材2および2′は、流体3が流
れる管をこの振動子の一方から発せられる超音波
が所定の角度θをもつて横切り、管4の他方の振
動子に受信されるよう、管4の外側に取り付けら
れ、これによつて超音波振動子1、クサビ部材
2、管4の内壁、流体3,管4の内壁、クサビ部
材2′および超音波振動子1′が互いに音響的に結
合される。
すなわち、超音波振動子1は、発信部5から実
線位置にある切替スイツチ部6aを介して入力さ
れる電気信号を超音波に変換し、これを他方の超
音波振動子1′に向けて発振する。振動子1′で
は、受信した超音波を電気信号に変換して出力す
る。受信及び時間計測回路7は、発信部5からの
受信々号と実線位置にある切替スイツチ部6bを
介して受信した振動子1′からの受信々号とによ
つて、超音波の伝搬時間T1を計測する。この計
測時間T1は、実線位置にある切替スイツチ部6
cを介して記憶回路8に与えられ、記憶される。
次にスイツチ6a,6bおよび6cを破線位置へ
と切り替え、振動子1′を発信側、同じく1を受
信側とすることにより、上記とは逆方向に超音波
の発、受信を行ない、このときの超音波の伝搬時
間T2を測定し、もう一方の記憶回路9に記憶さ
せる。
線位置にある切替スイツチ部6aを介して入力さ
れる電気信号を超音波に変換し、これを他方の超
音波振動子1′に向けて発振する。振動子1′で
は、受信した超音波を電気信号に変換して出力す
る。受信及び時間計測回路7は、発信部5からの
受信々号と実線位置にある切替スイツチ部6bを
介して受信した振動子1′からの受信々号とによ
つて、超音波の伝搬時間T1を計測する。この計
測時間T1は、実線位置にある切替スイツチ部6
cを介して記憶回路8に与えられ、記憶される。
次にスイツチ6a,6bおよび6cを破線位置へ
と切り替え、振動子1′を発信側、同じく1を受
信側とすることにより、上記とは逆方向に超音波
の発、受信を行ない、このときの超音波の伝搬時
間T2を測定し、もう一方の記憶回路9に記憶さ
せる。
ところで、振動子1から1′までの、流れに対
する順方向の超音波伝搬時間T1および振動子1′か
ら1までの逆方向の超音波伝搬時間T2は、流体
中の伝搬時間をそれぞれt1,t2とし、流体以外の
クサビ部材や管壁における伝搬時間をτとする
と、次式で表わすことができる。
する順方向の超音波伝搬時間T1および振動子1′か
ら1までの逆方向の超音波伝搬時間T2は、流体
中の伝搬時間をそれぞれt1,t2とし、流体以外の
クサビ部材や管壁における伝搬時間をτとする
と、次式で表わすことができる。
T1=t1+τ ……(1)
T2=t2+τ ……(2)
したがつて、その伝搬時間差ΔTは次式の如く求
めることができる。
めることができる。
ΔT=T2−T1
=(t2+τ)−(t1+τ)
=t2−t1 ……(3)
いま、管4の内径をD、流体中の音速(超音波の
伝搬速度)をC、超音波の入射角をθ、管内の流
速をVとすると、上記伝搬時間t1,t2は一般に次
式の如く表わされることが知られている。
伝搬速度)をC、超音波の入射角をθ、管内の流
速をVとすると、上記伝搬時間t1,t2は一般に次
式の如く表わされることが知られている。
t1=D/cosθ/C+Vsinθ ……(4)
t2=D/cosθ/C−Vsinθ ……(5)
したがつて、ΔTは次の如くなる。
ΔT=(D/cosθ)・(2Vsinθ)/C2−V2sin2θ…
…(6) こゝで、流体中の音速Cと管内の流速Vとを比較
すると、流体が水の場合、Cは一般に1000〜1600
m/sの範囲にあるのに対し、Vは10m/s以下
である。したがつて、 C2≫V2sin2θ となり、ΔTは次の如く近似することができる。
…(6) こゝで、流体中の音速Cと管内の流速Vとを比較
すると、流体が水の場合、Cは一般に1000〜1600
m/sの範囲にあるのに対し、Vは10m/s以下
である。したがつて、 C2≫V2sin2θ となり、ΔTは次の如く近似することができる。
ΔT=2Dsinθ/C2cosθ・V ……(7)
流体中の超音波音速Cが一定であれば、
sinθ/C2cosθ
なる量は一定となり、ΔTは流速Vに比例する。
したがつて、ΔTを計測することによつて、流速
Vおよびこれと所定の比例関係にある流量を計測
することができる。
したがつて、ΔTを計測することによつて、流速
Vおよびこれと所定の比例関係にある流量を計測
することができる。
ところで、上記(7)式においては、流体の音速C
が変化しないときは、 ΔTαV の関係が成り立つが、流体中の音速Cは流体の温
度または圧力が変わることによつて変化する。ま
た、音速Cが変化することにより反射・屈折に関
するスネルの法則にしたがつて角度θも変化する
ため、音速Cが変化すると流速Vの計測値に誤差
が生じる。特に、流体が常温から高温(300℃位)
まで変化するとか、管の厚みが大きい場合には、
音速Cの変化による影響も大きくなり、計測誤差
が大となる。そこで、上記(7)式を次式の如く変形
する。
が変化しないときは、 ΔTαV の関係が成り立つが、流体中の音速Cは流体の温
度または圧力が変わることによつて変化する。ま
た、音速Cが変化することにより反射・屈折に関
するスネルの法則にしたがつて角度θも変化する
ため、音速Cが変化すると流速Vの計測値に誤差
が生じる。特に、流体が常温から高温(300℃位)
まで変化するとか、管の厚みが大きい場合には、
音速Cの変化による影響も大きくなり、計測誤差
が大となる。そこで、上記(7)式を次式の如く変形
する。
いま、流体が静止しているもの(V=0)とす
ると、上記(4)および(5)式より、 t1=D/cosθ/C ……(8) t2=D/cosθ/C ……(9) となり、t1=t2となる。そこで T1=T2−T0 とおくと、先の(1),(2)式より、 T0=D/cosθ/C+τ ……(10) となり、これを変形すると、 C=D/cosθ/T0−τ ……(11) が得られる。この(11)式を(7)式に代入すると、 ΔT=(T0−τ)2cos2θ/D2・2Dsinθ/cosθ・V =sin2θ/D(T0−τ)2・V …(12) となり、 V=D/sin2θ・ΔT/(T0−τ)2 …(13) が得られる。こゝで、流体が流れているときに
は、 T0=T1+T2/2 として近似的にT0を求めることができ、上記(13)
式はV≠0のときも成立する。つまり、この(13)式
において、ΔT,T0はさておき、角度θおよびτ
を計測できれば所定の演算装置を用いて流速Vを
求めることができるが、この角度θおよび流体以
外の部分における伝搬時間τをそれぞれ独立に計
測することは、必ずしも容易ではない。しかしな
がら、T0と1/sin2θおよび1/〔sin2θ・(T0−
τ)2〕との間にはそれぞれ所定の関係が成立し、
これは温度、圧力等の条件にかかわりなく成立す
ることが確かめられている。したがつて、第5図
の如く、演算回路10にて伝搬時間差ΔTを求め
る一方、演算回路11にて平均伝搬時間T0を求
め、この演算値T0から関数発生器やROM等を用
いて1/〔sin2θ・(T0−τ)2〕の値を求め、音速
補正及びスケールフアクタ演算部12においてこ
の値にΔTを乗算した後、所定のスケールフアク
タ(換算係数)を考慮することにより、流体の流
量を求めることができる。ところで、こうして得
られる流量値Qvは容積流量であるため、密度補
正演算部15′では、外部の所定センサから与え
られる温度信号Tおよび圧力信号Pを用いて流体
の密度を求め、この密度と容積流量Qvとから重
量流量Qwを求めるようにしている。
ると、上記(4)および(5)式より、 t1=D/cosθ/C ……(8) t2=D/cosθ/C ……(9) となり、t1=t2となる。そこで T1=T2−T0 とおくと、先の(1),(2)式より、 T0=D/cosθ/C+τ ……(10) となり、これを変形すると、 C=D/cosθ/T0−τ ……(11) が得られる。この(11)式を(7)式に代入すると、 ΔT=(T0−τ)2cos2θ/D2・2Dsinθ/cosθ・V =sin2θ/D(T0−τ)2・V …(12) となり、 V=D/sin2θ・ΔT/(T0−τ)2 …(13) が得られる。こゝで、流体が流れているときに
は、 T0=T1+T2/2 として近似的にT0を求めることができ、上記(13)
式はV≠0のときも成立する。つまり、この(13)式
において、ΔT,T0はさておき、角度θおよびτ
を計測できれば所定の演算装置を用いて流速Vを
求めることができるが、この角度θおよび流体以
外の部分における伝搬時間τをそれぞれ独立に計
測することは、必ずしも容易ではない。しかしな
がら、T0と1/sin2θおよび1/〔sin2θ・(T0−
τ)2〕との間にはそれぞれ所定の関係が成立し、
これは温度、圧力等の条件にかかわりなく成立す
ることが確かめられている。したがつて、第5図
の如く、演算回路10にて伝搬時間差ΔTを求め
る一方、演算回路11にて平均伝搬時間T0を求
め、この演算値T0から関数発生器やROM等を用
いて1/〔sin2θ・(T0−τ)2〕の値を求め、音速
補正及びスケールフアクタ演算部12においてこ
の値にΔTを乗算した後、所定のスケールフアク
タ(換算係数)を考慮することにより、流体の流
量を求めることができる。ところで、こうして得
られる流量値Qvは容積流量であるため、密度補
正演算部15′では、外部の所定センサから与え
られる温度信号Tおよび圧力信号Pを用いて流体
の密度を求め、この密度と容積流量Qvとから重
量流量Qwを求めるようにしている。
しかしながら、上記流体の温度信号Tおよび圧
力信号Pは、超音波流量計とは別の検出部(セン
サ)によつて計測されるため、超音波流量計の計
測時間と温度、圧力の計測時間との間には時間的
なずれが生じてしまう。特に、密度変化に対して
大きな影響を与える温度計測は、温度計の保護管
の厚み等によつて相当の計測応答遅れのあること
が知られている。したがつて、流体温度が変化し
ているときには密度補正演算に誤差が生じ、これ
は急激な温度変化をしているとき程顕著となる。
また、これらセンサまたは変換器のもつ誤差が補
正演算の誤差となる。さらには、密度補正のため
にわざわざ温度信号および圧力信号を導入するの
は煩わしいばかりでなく、流量計の信頼性を低下
させる原因ともなる。
力信号Pは、超音波流量計とは別の検出部(セン
サ)によつて計測されるため、超音波流量計の計
測時間と温度、圧力の計測時間との間には時間的
なずれが生じてしまう。特に、密度変化に対して
大きな影響を与える温度計測は、温度計の保護管
の厚み等によつて相当の計測応答遅れのあること
が知られている。したがつて、流体温度が変化し
ているときには密度補正演算に誤差が生じ、これ
は急激な温度変化をしているとき程顕著となる。
また、これらセンサまたは変換器のもつ誤差が補
正演算の誤差となる。さらには、密度補正のため
にわざわざ温度信号および圧力信号を導入するの
は煩わしいばかりでなく、流量計の信頼性を低下
させる原因ともなる。
したがつて、この発明は流体の温度および圧力
を直接計測することなく密度補正演算、すなわち
容積流量単位から重量流量単位への変換が可能な
超音波流量計を提供することを目的とする。
を直接計測することなく密度補正演算、すなわち
容積流量単位から重量流量単位への変換が可能な
超音波流量計を提供することを目的とする。
超音波の順、逆方向の伝搬時間差と平均伝搬時
間とを含む量から所定の演算をして容積流量を求
め、これに流体の密度(比重)を考慮してその重
量流量を演算するに当たり、容積流量値を入力と
しそれに応じた圧力値を出力する第1の関数発生
器と、平均伝搬時間値を入力としそれに応じた温
度または比重値を出力する第2の関数発生器とを
設ける。
間とを含む量から所定の演算をして容積流量を求
め、これに流体の密度(比重)を考慮してその重
量流量を演算するに当たり、容積流量値を入力と
しそれに応じた圧力値を出力する第1の関数発生
器と、平均伝搬時間値を入力としそれに応じた温
度または比重値を出力する第2の関数発生器とを
設ける。
流体の比重および超音波の平均伝搬時間は温
度、圧力の関数で、とりわけ温度による影響が大
きいこと、および流体の圧力が容積流量の関数で
あることにそれぞれ着目し、平均伝搬時間から圧
力一定としたときの比重値を求め、この比重値に
対して圧力に応じた補正をすることにより、流体
の温度、圧力を直接計測することなく、比重が正
確に求められるようにする。
度、圧力の関数で、とりわけ温度による影響が大
きいこと、および流体の圧力が容積流量の関数で
あることにそれぞれ着目し、平均伝搬時間から圧
力一定としたときの比重値を求め、この比重値に
対して圧力に応じた補正をすることにより、流体
の温度、圧力を直接計測することなく、比重が正
確に求められるようにする。
第1図はこの発明の実施例を示すブロツク図、
第2図は温度と密度との関係を説明するためのグ
ラフ、第3図は温度と平均伝搬時間との関係を説
明するためのグラフ、第4図は流量と圧力との関
係を説明するためのグラフである。
第2図は温度と密度との関係を説明するためのグ
ラフ、第3図は温度と平均伝搬時間との関係を説
明するためのグラフ、第4図は流量と圧力との関
係を説明するためのグラフである。
第1図からも明らかなように、この実施例は流
量信号Qvを入力としてそれに対応する圧力補正
値を出力する関数発生器13、平均伝搬時間信号
T0を入力としてそれと対応する温度または比重
値を出力する関数発生器14、、およびこれら関
数発生器からの信号を入力として容積流量Qvか
ら重量流量Qwを求める密度補正演算部15を設
けた点が特徴であり、その他は第1図に示すもの
と同様である。
量信号Qvを入力としてそれに対応する圧力補正
値を出力する関数発生器13、平均伝搬時間信号
T0を入力としてそれと対応する温度または比重
値を出力する関数発生器14、、およびこれら関
数発生器からの信号を入力として容積流量Qvか
ら重量流量Qwを求める密度補正演算部15を設
けた点が特徴であり、その他は第1図に示すもの
と同様である。
これは、流体の密度(比重)が第2図に示す如
く温度と圧力の関数であること、また超音波の平
均伝搬時間T0も第3図の如く流体温度と圧力の
関数であることから、流体の圧力が一定ならば平
均伝搬時間T0より流体の温度または密度が求め
られることに着目し、この密度によつて容積流量
から重量流量を求めるものである。すなわち、流
体の密度は温度によつて大きく変化するが、圧力
による影響は比較的小さい。例えば、流体温度が
250℃で、圧力が200ata(絶対圧力)、300ataのと
きの密度は、第2図の如き関係からそれぞれ816
Kg/cm3、825Kg/cm3であり、凡そ1%程度の変化
に過ぎない。したがつて、精度を無視するなら
ば、基本的には平均伝搬時間T0によつて流体の
温度または密度が求められることになる。
く温度と圧力の関数であること、また超音波の平
均伝搬時間T0も第3図の如く流体温度と圧力の
関数であることから、流体の圧力が一定ならば平
均伝搬時間T0より流体の温度または密度が求め
られることに着目し、この密度によつて容積流量
から重量流量を求めるものである。すなわち、流
体の密度は温度によつて大きく変化するが、圧力
による影響は比較的小さい。例えば、流体温度が
250℃で、圧力が200ata(絶対圧力)、300ataのと
きの密度は、第2図の如き関係からそれぞれ816
Kg/cm3、825Kg/cm3であり、凡そ1%程度の変化
に過ぎない。したがつて、精度を無視するなら
ば、基本的には平均伝搬時間T0によつて流体の
温度または密度が求められることになる。
しかしながら、精度も無視できない場合には、
圧力による補正が必要となる。ところで、流体の
流量と流体圧力との関係は、ポンプのQ(流量)−
H(圧力)カーブ、ポンプ台数およびポンプの回
転数等から決定され、例えば第4図の如き関係に
あることが知られている。したがつて、流体の流
量が分かれば、これから圧力を推定することがで
きる。なお、この場合の推定誤差は凡そ±5Kg/
cm2程度であり、密度誤差にすれば±0.05%にすぎ
ない。
圧力による補正が必要となる。ところで、流体の
流量と流体圧力との関係は、ポンプのQ(流量)−
H(圧力)カーブ、ポンプ台数およびポンプの回
転数等から決定され、例えば第4図の如き関係に
あることが知られている。したがつて、流体の流
量が分かれば、これから圧力を推定することがで
きる。なお、この場合の推定誤差は凡そ±5Kg/
cm2程度であり、密度誤差にすれば±0.05%にすぎ
ない。
以上のことから、超音波流量計の流量信号Qv
および平均伝搬時間T0とから流体の密度を求め
得ることがわかるので、第1図の実施例では流量
信号を入力とする関数発生器13と、平均伝搬信
号を入力とする関数発生器14とを設けて圧力信
号および温度信号をもとめ、密度補正演算部15
においてこれらの信号から密度補正演算して重量
流量Qwを求めるようにしている。
および平均伝搬時間T0とから流体の密度を求め
得ることがわかるので、第1図の実施例では流量
信号を入力とする関数発生器13と、平均伝搬信
号を入力とする関数発生器14とを設けて圧力信
号および温度信号をもとめ、密度補正演算部15
においてこれらの信号から密度補正演算して重量
流量Qwを求めるようにしている。
こうすることにより、外部からの温度、圧力信
号を必要とせず、しかも流量計測の基本となる伝
搬時間T1,T2と、補正のための基本となる平均
伝搬時間T0とが常に同じ計測信号であるため、
検出時間のずれによる誤差を生じないものとする
ことができる。つまり、従来の如く外部の温度、
圧力信号を利用するものでは温度、圧力の検出誤
差と検出時間のずれによる誤差とが生じていた
が、この発明によればかかる誤差をなくすことが
できる。
号を必要とせず、しかも流量計測の基本となる伝
搬時間T1,T2と、補正のための基本となる平均
伝搬時間T0とが常に同じ計測信号であるため、
検出時間のずれによる誤差を生じないものとする
ことができる。つまり、従来の如く外部の温度、
圧力信号を利用するものでは温度、圧力の検出誤
差と検出時間のずれによる誤差とが生じていた
が、この発明によればかかる誤差をなくすことが
できる。
なお、上記の実施例では関数発生器13,14
および密度補正演算部15に分けて説明したが、
平均伝搬時間T0から直接密度を求め、これを圧
力信号により補正する方が現実的であり、有効で
ある。
および密度補正演算部15に分けて説明したが、
平均伝搬時間T0から直接密度を求め、これを圧
力信号により補正する方が現実的であり、有効で
ある。
この発明によれば、以下の如き利点または効果
を期待することができる。
を期待することができる。
(1) 個別の温度、圧力センサを用いて密度補正
し、単位変換をする従来例に比べて応答性およ
び精度が向上する。
し、単位変換をする従来例に比べて応答性およ
び精度が向上する。
(2) 個別の温度、圧力センサまたは変換器を用い
ないため、低コスト化が図られるばかりでな
く、信頼性を向上させることができる。
ないため、低コスト化が図られるばかりでな
く、信頼性を向上させることができる。
第1図はこの発明の実施例を示す構成図、第2
図は温度と密度との関係を説明するためのグラ
フ、第3図は温度と平均伝搬時間との関係を説明
するためのグラフ、第4図は流量と圧力との関係
を説明するためのグラフ、第5図は超音波流量計
の従来例を示すブロツク図である。 符号説明 1,1′…超音波振動子、2,2′…
クサビ部材、3…流体、4…管材(パイプ)、5
…発信部、6a,6b,6c…切替スイツチ部、
7…受信及び時間計測部、8,9…記憶回路、1
0…時間差(ΔT)演算部、11…平均伝搬時間
(T0)演演算部、12…音速補正及びスケールフ
アクタ演算部、13,14…関数発生器、15,
15′…密度補正演算部、Qv…容積流量、Qw…重
量流量。
図は温度と密度との関係を説明するためのグラ
フ、第3図は温度と平均伝搬時間との関係を説明
するためのグラフ、第4図は流量と圧力との関係
を説明するためのグラフ、第5図は超音波流量計
の従来例を示すブロツク図である。 符号説明 1,1′…超音波振動子、2,2′…
クサビ部材、3…流体、4…管材(パイプ)、5
…発信部、6a,6b,6c…切替スイツチ部、
7…受信及び時間計測部、8,9…記憶回路、1
0…時間差(ΔT)演算部、11…平均伝搬時間
(T0)演演算部、12…音速補正及びスケールフ
アクタ演算部、13,14…関数発生器、15,
15′…密度補正演算部、Qv…容積流量、Qw…重
量流量。
Claims (1)
- 1 流体の流れに対し所定の角度をもつて超音波
信号を順方向および逆方向にそれぞれ送受信して
その伝搬時間差および平均伝搬時間を求めるとと
もに、これらの量を含む所定の演算をして容積流
量を求め、該容積流量に流体の密度(比重)によ
る換算をして重量流量を計測する超音波流量計に
おいて、前記容積流量値を入力としてそれに応じ
た圧力値を出力する第1の関数発生器と、前記平
均伝搬時間値を入力としてそれに応じた温度また
は比重値を出力する第2の関数発生器とを設け、
該第1,第2関数発生器の各出力にもとづき所定
の演算をして流体の比重を求めることを特徴とす
る超音波流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60200654A JPS6262218A (ja) | 1985-09-12 | 1985-09-12 | 超音波流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60200654A JPS6262218A (ja) | 1985-09-12 | 1985-09-12 | 超音波流量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6262218A JPS6262218A (ja) | 1987-03-18 |
JPH0554609B2 true JPH0554609B2 (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=16427999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60200654A Granted JPS6262218A (ja) | 1985-09-12 | 1985-09-12 | 超音波流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6262218A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5663288B2 (ja) * | 2010-12-13 | 2015-02-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 超音波計測装置 |
JP6025111B2 (ja) * | 2012-03-07 | 2016-11-16 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 蒸気流量の計測方法、及び熱供給システム |
JP6212762B2 (ja) * | 2013-10-18 | 2017-10-18 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 流量計測方法及び装置 |
-
1985
- 1985-09-12 JP JP60200654A patent/JPS6262218A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6262218A (ja) | 1987-03-18 |
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