JPH0554382A - 磁性塗料の分散状態評価方法 - Google Patents

磁性塗料の分散状態評価方法

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JPH0554382A
JPH0554382A JP3238855A JP23885591A JPH0554382A JP H0554382 A JPH0554382 A JP H0554382A JP 3238855 A JP3238855 A JP 3238855A JP 23885591 A JP23885591 A JP 23885591A JP H0554382 A JPH0554382 A JP H0554382A
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JP
Japan
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magnetic
coating material
magnetic coating
paint
magnetic paint
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JP3238855A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kozumi
鉄夫 古積
Takao Sakata
孝雄 坂田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁性塗料中に存在する磁性粉の凝集物の量を定
量的に表す指標を得ることができる、磁性塗料の分散状
態の評価方法を提供する。 【構成】磁性塗料10を、一定の目開きを有する篩い網
14に強制的に通す。そして、磁性塗料によって篩い網
の目詰まりが発生するまでに、磁性塗料10が篩い網1
4を通過する量(W)を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体の原料で
ある磁性塗料の分散状態の評価方法、更に詳しくは、磁
性塗料中の凝集物の量を定量化するための指標を得るこ
とを可能にする磁性塗料の分散状態の評価方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、高密度記録を目指して
記録の短波長化の検討が進められている。磁気記録媒体
の主流は磁性塗料を非磁性支持体表面に塗布した塗布型
磁気記録媒体であるが、記録の短波長化に伴い磁性塗料
中の磁性粉の凝集物(以下、単に凝集物ともいう)を出
来る限り少なくすることが重要である。磁性塗料中に凝
集物が存在すると、得られた磁気記録媒体に、記録のド
ロップアウトが発生したりスペーシングロスによる電磁
変換特性の低下が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁性塗料中の凝集物の
量を確実に定量化するための適切な指標は知られていな
い。従来、走査型電子顕微鏡又は光学顕微鏡にて磁気記
録媒体の磁性層を観察する方法(以下、顕微鏡法とい
う)が用いられているが、顕微鏡法は、 (1) 顕微鏡の視野が狭いため、広範囲の磁性層にお
ける凝集物の存在を評価することができない。 (2) 凝集物の量の測定が感覚的、定性的であり、定
量的な測定をすることが困難である。 (3) 磁性塗料を例えばベースフィルムのような非磁
性支持体に塗布した後の非磁性支持体上の磁性層を評価
するのであって、非磁性支持体への塗布前の磁性塗料中
の凝集物の存在を評価することができない。 といった問題を有している。即ち、顕微鏡法は、磁性塗
料自体の分散状態を適切に評価し得る方法であるとはい
えない。
【0004】また、レーザー光散乱・回折法、遠心沈降
法、動的散乱法、レクトロゾーン法等の一般の粒子分布
測定方法では、磁性粉の一次粒子(分散粒子)に対して
極く僅かしか存在しない凝集物を検出することができな
い。
【0005】従って、本発明の目的は、磁性塗料中に存
在する磁性粉の凝集物の量を定量的に表す指標を得るこ
とができる、磁性塗料の分散状態の評価方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、一定の目
開きを有する篩い網に磁性塗料を強制的に通し、磁性塗
料によって篩い網の目詰まりが発生するまでに磁性塗料
が篩い網を通過する量を測定することを特徴とする磁性
塗料の分散状態評価方法によって達成することができ
る。
【0007】篩い網に磁性塗料を強制的に通す方法とし
ては、磁性塗料を加圧された状態にて篩い網を通過させ
得る方法であれば如何なる方法をも用いることができ
る。磁性塗料を加圧する方法には、例えば、加圧気体に
よって磁性塗料を加圧する方法、ポンプ、又はエアーあ
るいは油圧シリンダーによって磁性塗料を加圧する方
法、ピストンによって磁性塗料を加圧する方法等を挙げ
ることができる。
【0008】篩い網の材質、目開き、目開き率、目開き
の精度、網目の形状、網面の張力等は、評価すべき磁性
塗料の特性に依存して適宜選択することができる。好ま
しい篩い網の材質としては、ナイロン、真鍮、ブロンズ
及びステンレススチール等の金属が挙げられる。また、
目開きは1μm乃至30μm、目開き率は1.0%乃至
25%であることが好ましい。網目の形状は正方形であ
ることが好ましい。尚、目開きが均一であること、篩い
網を構成する材料である糸あるいはワイヤの太さが均一
であることが必要である。網面の張力は、磁性塗料を強
制的に篩い網を通すとき、網面が歪んだり、目開きに変
化を生じない程度の張力にする必要がある。
【0009】通常の篩い分け操作においては、篩い網の
目詰まりを生じさせないことに注意が払われる。しかる
に本発明においては、磁性塗料中に含まれる凝集物によ
って篩い網に目詰まりを発生させ、測定開始から、凝集
物によって篩い網に目詰まりが発生して最早磁性塗料が
篩い網を通過しなくなるまでに、篩い網を通過した磁性
塗料の重量(W)を測定することを特徴とする。
【0010】
【作用】図1に本発明の評価方法の実施に適した測定装
置1を示す。先ず、測定ポット12に評価すべき磁性塗
料10を充填し、測定ポット12内を加圧用空気源18
から供給される空気で加圧する。空気によって加圧され
た磁性塗料10の一部は篩い網14を通過し、計量部1
6に排出される。計量部16に排出された磁性塗料は、
篩い網の目開きより小さい磁性粉粒子を含んでいる。篩
い網14の目開きより大きな磁性粉の凝集物は、篩い網
14の網目に捕捉され網目の目詰まりを生じさせる。
【0011】磁性塗料中に多量の凝集物が存在する場合
には、篩い網14は短時間で目詰まりを起こすので、計
量部16に排出される磁性塗料の量は少ない。逆に、磁
性塗料中に少量の凝集物しか存在しない場合には、篩い
網14に目詰まりが生じるまでに長時間を要するので、
計量部16に排出される磁性塗料の量は多い。
【0012】測定開始から凝集物によって篩い網に目詰
まりが発生して最早磁性塗料が篩い網を通過しなくなる
までに篩い網を通過し計量部16に排出された磁性塗料
の重量(Wグラム)を基に、磁性塗料中に含まれる磁性
粉の凝集物の割合を以下のようにして求める。所定の目
開き、目開き率を有する篩い網14において、磁性塗料
が通過する部分の網目の個数をMn個とし、篩い網14
を通過した磁性塗料の単位重量当たりの凝集物の個数L
Pnを次式から求める。 LPn=Mn/W (個/グラム)
【0013】このようにして求めたLPnの値と、測定
に供した磁性塗料から作製した磁気記録媒体の各種特性
との間の関係を予め求めることによって、適切な特性を
有する磁気記録媒体を作製するために要求されるLPn
の値を規定する。これによって、磁性塗料のLPnの値
を求めることで、磁気記録媒体を作製する前に、磁気記
録媒体の作製に適した磁性塗料であるか否かの評価がで
きる。即ち、LPnの値は、磁性塗料中の凝集物の量を
定量化するための適切な指標となる。
【0014】
【実施例】以下の配合の磁性塗料を調製した。 Fe針状磁性粉 100重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 塩化ビニル共重合体 10重量部 アルミナ 6重量部 カーボン 3重量部 硬化剤 4重量部 溶剤 250重量部
【0015】混合、分散条件をパラメーターとして、上
記配合の磁性塗料を混合、分散させて本発明の評価方法
のための供試磁性塗料とした。また、供試磁性塗料から
磁気テープを作製しその特性を評価した。
【0016】供試磁性塗料の評価のために、目開き5μ
m、目開き率1.0%のナイロン製の篩い網を使用し
た。図1に示した装置を用い、加圧用空気の圧力を1k
g/cm2 −Gとした。
【0017】混合、分散状態の余り良くない供試磁性塗
料を比較例とした。この比較例のLPnの値は52.3
であり、作製した磁気テープの諸特性は、ドロップアウ
トの結果が −10dB/10μsec:26個、−1
6dB/10μsec:12個であった。また、スペー
シングロスを評価するために、電磁変換特性として記録
波長0.49μm部でのRF−OUT及びY−C/Nを
測定した。比較例のRF−OUT及びY−C/Nを0d
Bとした。
【0018】尚、ここで、ドロップアウトとは、磁気記
録媒体の欠陥や磁気記録ヘッドと磁気記録媒体との間の
異物の影響によって、再生信号が瞬間的に一定レベル以
下になる現象を指す。評価は、作製した磁気テープを走
行させて標準テープとの比較をドロップアウトアナライ
ザーにて行った。磁気記録媒体に比較的大きな凝集物が
含まれる場合、含まれない場合と比較して、ドロップア
ウトの値は大きくなる。RF−OUTとは、7MHzの
信号を磁気テープに記録し、それを再生したときの出力
を指す。Y−C/Nとは、磁気テープに7MHzの信号
を記録し、磁気テープを再生したときの7MHz部のキ
ャリア信号と6MHz部のノイズ成分との比を指す。Y
−C/Nは、作製した磁気テープを走行させてスペクト
ルアナライザーを用いて測定した。
【0019】比較例の磁性塗料を更に混合、分散させ
て、凝集物を減らした磁性塗料を作製し、実施例1、実
施例2、実施例3及び実施例4とした。尚、実施例の番
号が増えるに従い、磁性塗料の混合、分散時間を長く
し、磁性塗料の混合、分散状態をより良好なものとし
た。また、これらの磁性塗料から磁気テープを作製し、
比較例と同様の各種磁気テープ特性を測定した。
【0020】実施例の各々のLPnの値、磁気テープの
ドロップアウト及び電磁変換特性の測定結果は下表のと
おりであった。 LPn テープドロップアウト(個) 電磁変換特性(dB) (個/g) -10dB/10μsec -16dB/10μsec RF-OUT Y-C/N 比較例 52.3 26 12 0 0 実施例1 35.4 21 9 +0.1 +0.2 実施例2 22.5 15 8 +0.2 +0.5 実施例3 17.8 6 2 +0.2 +1.3 実施例4 14.6 4 1 +0.4 +1.9
【0021】上記の表から、磁性塗料中の磁性粉の凝
集物の存在割合の指標であるLPnの値が小さくなる
程、優れた特性の磁気記録媒体を作製することができる
ことが理解できよう。上述の篩い網の目開き5μm、目
開き率1.0%、加圧用空気の圧力1kg/cm2 −G
という測定条件においては、磁性塗料のLPnの値が2
0以下の場合、良好な特性を有する磁気記録媒体を作製
することができる。
【0022】所望の特性の磁気記録媒体を作製するため
のLPnの値は、使用する篩い網の諸元、測定条件、磁
性塗料配合等により変化する。従って、各種条件におけ
る磁性塗料のLPnの値と、測定に供した磁性塗料から
作製した磁気記録媒体の各種特性との間の関係を予め求
めることによって、所望の特性を有する磁気記録媒体を
作製するために要求されるLPnの値を規定することが
できる。
【0023】
【発明の効果】本発明の磁性塗料の分散状態の評価方法
により、磁性塗料中の磁性粉の凝集物の割合を定量化す
る指標を得ることができる。従って、磁気記録媒体を作
製する前に、磁気記録媒体の作製に適した磁性塗料であ
るか否かの判断を確実に行うことができ、優れた磁気記
録媒体の製造工程管理、品質管理を達成することができ
る。また、ドロップアウト、電磁変換特性等の特性が優
れた磁気記録媒体の容易な作製を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の評価方法の実施に適した測定装置の例
である。
【符号の説明】
1 測定装置 10 磁性塗料 12 測定ポット 14 篩い網 16 計量部 18 加圧用空気源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の目開きを有する篩い網に磁性塗料を
    強制的に通し、磁性塗料によって篩い網の目詰まりが発
    生するまでに、磁性塗料が篩い網を通過する量を測定す
    ることを特徴とする磁性塗料の分散状態評価方法。
JP3238855A 1991-08-27 1991-08-27 磁性塗料の分散状態評価方法 Pending JPH0554382A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0706097A2 (en) 1994-10-03 1996-04-10 Canon Kabushiki Kaisha Image forming method
US5915150A (en) * 1996-02-20 1999-06-22 Canon Kabushiki Kaisha Image forming method utilizing toner having inorganic particles and particles of a specific sphericity
JP2019191098A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 中国電力株式会社 透過性試験方法及び透過性試験装置

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