JPH0554326U

JPH0554326U - ボトル型バッグ・イン・ボックス

Info

Publication number: JPH0554326U
Application number: JP10544191U
Authority: JP
Inventors: 利恵平原; 誠五十嵐; 紳正山崎
Original assignee: Toppan Inc
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1991-12-20
Filing date: 1991-12-20
Publication date: 1993-07-20

Abstract

(57)【要約】【目的】液体状の内容物に使用されるバッグ・イン・ボ
ックスの形状のバリエーションを増やす。【構成】プラスチック製の内袋が内在するバッグ・イン
・ボックスの板紙製の外箱に於いて、前記外箱が形成す
る側壁の少なくとも一つの縦の稜部を曲面にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、液体状の内容物に使用されるバッグ・イン・ボックスの形状に特徴を有するボトル型バッグ・イン・ボックスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

最近、液体用紙容器に於いて、バッグ・イン・ボックスと称されるプラスチック製の内袋を収納した構造の紙容器が、酒類、果汁飲料などの食品関係や液体洗剤、柔軟剤などの非食品関係に広く使用され出して来た。図５に示したこのバッグ・イン・ボックス（４０）の一般消費者向けの容器としては、０．９リッター、１．８リッター、３．６リッターなどの小・中容量のものが使用されており、その形状は、主に直方体の前面上稜部を斜めに切り欠いた７面体のもののみであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、バッグ・イン・ボックスの使用範囲が拡大し適用が多岐にわたるに従って、他商品との差別化のための形状のバリエーションに対する要請が出て来たために、考案者らは、従来の製造ラインのサック貼り機、製箱機、充填機などが使用可能なことを前提に、この要請に応じるために本考案をしたものであり、さらに、注出時の容器の持ち易さも合わせて改善した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、プラスチック製の内袋が内在するバッグ・イン・ボックスの板紙製の外箱に於いて、前記外箱の側壁が形成する少なくとも一つの縦の稜部が曲面であることを特徴とするボトル型バッグ・イン・ボックスである。

【０００５】上述の本考案の外箱に使用される板紙は、コートボールなどで、坪量が４００ g/m²から７００ g/m²のものである。

【０００６】また、外箱の側壁が形成する縦の稜部とは、側壁が形成する四つの縦の稜部を指すものである。

【０００７】

【作用】

天板と底板の相対する角部を角丸形状にすると、製箱時に側壁が前記の角丸形状に沿って曲がるため、側壁に曲面の縦の稜部が形成される。

【０００８】

【実施例】

（実施例１）図１は、実施例１に用いた本考案のバッグ・イン・ボックスの斜視図（ａ）とその外箱用ブランクの展開図（ｂ）であり、図４は、実施例１のバッグ・イン・ボックスの一部を切り欠いた側面図である。次に、図面を用いて詳細に説明する。

【０００９】まず、印刷と表面加工された坪量５５０ g/m²のコートボールの板紙を打抜加工して実施例１のバッグ・イン・ボックスの外箱用ブランクを作製した。図１（ｂ）に示したように、このブランク（１００）には、四角形の後側壁板（１３０）、中央に注出口を突出するための欠切孔（１１３）を有する四角形の四隅が角丸形状の天板（１１０）、四角形の前側壁板（１２０）及び天板の外周と同一形状の底板（１４０）とを罫線を介して横に連設し、天板の上端と下端に四角形状のフラップ（１１１，１１２）を罫線を介して連設し、底板の上端と下端及び右端に四角形状のフラップ（１４１，１４２，１４３）を罫線を介して連設した。

【００１０】次に、図１（ａ）及び図４に示した０．９リッターのバッグ・イン・ボックス（１０）を作製するために、従来の製造工程を用いて、作製したブランクの裏面にプラスチック製の内袋（１１）を貼着し、サック貼りし、さらに、天板の切欠部に注出口（１２）を熱融着したのち、製箱機でブランクを折り畳みと折り曲げ及び貼着とによって容器を組み立て、充填機で内容物を注出口から充填し、充填後に注出口にキャップ（１３）を装着した。なお、製箱に於いて、前側壁板及び後側壁板とも天板及び底板の四隅の角丸に沿ってガイドを用いて曲げ、前側壁板と後側壁板との重なり部分と、フラップと前側壁板及び後側壁板との重なり部分とを貼着して製箱した。また、内袋のブランク裏面への貼着は、天板の裏面の全面と前側壁板及び後側壁板の裏面に部分的に貼着した。

【００１１】図１（ａ）に示したように、実施例１のバッグ・イン・ボックス（１０）は、従来の直方体の前面上稜部を斜めに切り欠いた七面体のものと異なり、側壁の四つの縦の稜部が曲面でボトル形上に近く、容器から受ける感じも新しく意匠性に優れていた。また、注出時に容器の縦の稜部が丸みを帯びているため、従来の容器より持ち易かった。

【００１２】（実施例２）図２は、実施例２に用いた本考案のバッグ・イン・ボックスの斜視図（ａ）とその外箱用ブランクの展開図（ｂ）である。次に、図面を用いて詳細に説明する。

【００１３】まず、印刷と表面加工された坪量５００ g/m²のコートボールの板紙を打抜加工して実施例２のバッグ・イン・ボックスの外箱用ブランクを作製した。図２（ｂ）に示すように、このブランク（２００）には、四角形の後側壁板（２３０）、中央に注出口を突出するための欠切孔（２１３）を有する四角形の右上端の一隅が角丸形状の天板（２１０）、四角形の前側壁板（２２０）及び天板の外周と同一形状の底板（２４０）とを罫線を介して横に連設し、後側壁板の上端に四角形の右横後側壁板（２３１）を、下端に四角形の左横後側壁板（２３２）を罫線を介して連設し、天板の上端と下端に四角形状のフラップ（２１１，２１２）を罫線を介して連設し、前側壁板の下端に四角形の左横前側壁板（２２２）を罫線を介して連設し、底板の上端と下端及び右端に四角形状のフラップ（２４１，２４２，２４３）を罫線を介して連設した。

【００１４】次に、図２（ａ）に示した０．９リッターのバッグ・イン・ボックス（２０）を作製するために、従来の製造工程を用いて、作製したブランクの裏面にプラスチック製の右側が開口した儘の内袋を貼着し、サック貼りし、さらに、天板の切欠孔にキャップ（２３）を装着した注出口を熱融着したのち、製箱機でブランクを折り畳みと折り曲げ及び貼着とによって右側が開口した儘の容器を組み立て、充填機で内容物を容器の右側の開口部から内袋内に充填し、充填後に内袋の右側の開口部を熱融着で密封した後、外箱の右側の開口部を貼着して封緘した。なお、製箱に於いて、前側壁板は、天板及び底板の相対する一隅の角丸に沿ってガイドを用いて曲げ、右横後側壁板との重なり部分とフラップ（２１１，２４１）とを貼着した。また、内袋のブランク裏面への貼着は、天板（２１０）、前側壁板（２２０）、後側壁板（２３０）の裏面に部分的に貼着した。

【００１５】図２（ａ）に示したように、実施例２のバッグ・イン・ボックス（２０）は、従来のものと異なり、側壁の一つの縦の稜部が曲面でボトル形上に近く、意匠性に優れ、注出時に従来の容器より持ち易かった。

【００１６】（実施例３）図３は、実施例３に用いた本考案のバッグ・イン・ボックスの斜視図（ａ）とその外箱用ブランクの展開図（ｂ）である。次に、図面を用いて詳細に説明する。

【００１７】まず、印刷と表面加工された坪量６００ g/m²のコートボールの板紙を打抜加工して実施例３のバッグ・イン・ボックスの外箱用ブランクを作製した。図３（ｂ）に示すように、このブランク（３００）には、五角形の後側壁板（３３０）、四角形の天板（３１０）、五角形の前側壁板（３２０）及び左右上端が角丸形状の四角形の底板（３４０）とを罫線を介して横に連設し、後側壁板の下端に四角形の左横後側壁板（３３２）を罫線を介して連設し、天板の上端に中央に注出口を突出するための欠切孔（３１３）を有し左右上端の角部が角丸形状の天板の傾斜部（３５０）と四角形のフラップ（３１１）とを順に縦に、また、下端に四角形状のフラップ（３１２）を罫線を介して連設し、前側壁板の下端に四角形の左横前側壁板（３２２）を罫線を介して連設し、天板の傾斜部の左端と後側壁板の右中斜面との間と天板の傾斜部の右端と前側壁板の左中斜面との間に折込板（３３３，３２３）を設け、底板の上端と下端及び右端に四角形状のフラップ（３４１，３４２，３４３）を罫線を介して連設した。

【００１８】次に、図３（ａ）に示した０．９リッターのバッグ・イン・ボックス（３０）を作製するために、従来の製造工程を用いて、作製したブランクの裏面にプラスチック製の内袋を貼着し、サック貼りし、さらに、天板の傾斜部の切欠部に注出口を熱融着したのち、製箱機でブランクを折り畳みと折り曲げ及び貼着とによって容器を組み立て、充填機で内容物を注出口から充填し、充填後に注出口にキャップ（１３）を装着した。なお、製箱に於いて、前側壁板（３２０）及び後側壁板（３３０）とも天板及び底板の二隅の角丸に沿ってガイドを用いて曲げ、前側壁板と後側壁板との重なり部分とフラップ（３１１，３４１）とを貼着した。また、内袋のブランク裏面への貼着は、天板の傾斜部（３５０）の裏面の全面と天板（３１０）と前側壁板と後側壁板の裏面とに部分的に貼着した。

【００１９】図３（ａ）に示したように、実施例１のバッグ・イン・ボックス（３０）は、従来のものと異なり、側壁の前面の二つの縦の稜部が曲面でボトル形状に近く、意匠性に優れ、注出時に従来の容器より持ち易かった。

【００２０】

【考案の効果】

本考案のバッグ・イン・ボックスは、従来のものと形状が異なりボトルに近く新規性があり、しかも意匠性が良いために、商品の展示効果に於いて、他の商品との差別化が計れる。また、本考案に使用するブランク板は、従来の製造ラインで製箱が可能であり、その上、注出時に容器の持ち易さが従来の胴部断面が四角形のものよりも大いに改善される。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１に用いた本考案のバッグ・イン・ボッ
クスの斜視図（ａ）とその外箱用ブランクの展開図であ
る。

【図２】実施例２に用いた本考案のバッグ・イン・ボッ
クスの斜視図（ａ）とその外箱，ブランクの展開図であ
る。

【図３】実施例３に用いた本考案のバッグ・イン・ボッ
クスの斜視図（ａ）とその外箱用ブランクの展開図であ
る。

【図４】実施例１に用いた本考案のバッグ・イン・ボッ
クスの一部を切り欠いた側面図である。

【図５】従来のバッグ・イン・ボックスの斜視図であ
る。

【符号の説明】

１０，２０，３０……本考案のバッグ・イン・ボックス１１……内袋１２……注出口１３，２３，３３……キャップ４０……従来のバッグ・イン・ボックス１００，２００，３００……外箱用ブランク１１０，２１０，３１０……天板１１１、１１２，２１１，２１２，３１１，３１２……
天板のフラップ１１３，２１３，３１３……切欠孔１２０，２２０，３２０……前側壁板１３０，２３０，３３０……後側壁板１４０，２４０，３４０……底板１４１，１４２，１４３，２４１，２４２，２４３，３
４１，３４２，３４３……底板のフラップ２２２，３２２……左横前側壁板２３１……右横後側壁板２３２，３３２……左横後側壁板３２３，３３３……折込板３５０……天板の傾斜部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】プラスチック製の内袋が内在するバッグ・
イン・ボックスの板紙製の外箱に於いて、前記外箱の側
壁が形成する少なくとも一つの縦の稜部が曲面であるこ
とを特徴とするボトル型バッグ・イン・ボックス。