JPH0554230A - 紙幣入出金装置 - Google Patents

紙幣入出金装置

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JPH0554230A
JPH0554230A JP23678491A JP23678491A JPH0554230A JP H0554230 A JPH0554230 A JP H0554230A JP 23678491 A JP23678491 A JP 23678491A JP 23678491 A JP23678491 A JP 23678491A JP H0554230 A JPH0554230 A JP H0554230A
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Kinya Maekawa
欽弥 前川
Masao Goto
雅男 後藤
Nobuhiro Motoi
信広 本井
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出金紙幣切れから起きる装置ダウンを防止
し、土曜,休日運用に適した紙幣自動取引装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 一括カセットから各金種別紙幣収納部へ紙幣
を補充する補充機能と、装置内の紙幣を一括カセットに
回収する回収機能とを有する紙幣入出金装置2におい
て、補充・回収機能を有する補充回収カセットと補充機
能のみの補充専用カセット116の2種の一括カセット
を選択的に着脱自在とし、これらの一括カセットのどち
らが装着されたかを識別する識別手段101と、補充回
収カセット装着時の紙幣入出金装置2の制御プログラム
と、補充専用カセット116装着時の紙幣入出金装置2
の制御プログラムと、前記識別手段101による識別結
果に応じ、各々の制御プログラムを実行する制御部を具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関に設
置される紙幣入出金装置に関するもので、特に一括カセ
ットから各金種別紙幣収納部へ紙幣を補充する補充機能
と、装置内の紙幣を一括カセットに回収を行う回収機能
とを有する紙幣入出金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下図面に従って従来例を説明する。図
11は従来例を示す概略側面図であり、これは特開平2
−278396号に開示されている技術である。まず、
従来例を搭載する現金自動取引装置の構成を概略的に説
明する。図12は従来例の紙幣入出金装置(以下CCA
Dという)を搭載した現金自動取引装置を接客面から見
た外観斜視図、図13は同装置を背面保守面から見た外
観斜視図である。
【0003】図において、1は現金自動取引装置、2は
CCADである。3は顧客により挿入されたカードの識
別、入金/支払い取引の内容の印字等の処理を行うカー
ドリーダライタ部、4は顧客により挿入された通帳の識
別、入金/支払い取引内容の印字等の処理を行う通帳記
帳機部、5は入金/支払い金額や暗証番号を入力する操
作キーや金額や操作案内用のイラストや文字を表示する
表示部から構成される顧客操作部、6は行員が装填,補
充,回収等の処理を行うため、各取引きに応じた項目及
びデータを入力する操作キー及び前記操作キーからの入
力データ及び処理結果等を表示して、行員操作を誘導す
る表示部により構成される内部操作部、7は以上の各装
置の動作制御及び各種演算処理等を行う制御部である。
【0004】以上説明した各装置の接続形態をブロック
として表すと図14の通りである。15はCCAD2の
後方に配置した一括カセット(装置より着脱自在な一括
収納庫)である。ここで上記一括カセット15について
説明する。図15,図16は一括カセット15の構成及
び動作を示す概略側面図であり、図15は紙幣補充時、
図16は紙幣回収時の状態を示す。17は一括カセット
15の上部を割り当てて補充紙幣もしくは回収紙幣を収
納する補充・回収紙幣収納部であり、18は紙幣補充時
に補充用の紙幣を堆積収納するステージ、19は紙幣回
収時に回収紙幣を堆積収納する仕切り板である。
【0005】前記ステージ18は図16に示すE,F,
G,H,Iの五つのポジションに図示しないモータによ
り上下移動する。なお、図示しないが、上記五つのポジ
ションを検出するために光学系の検出手段が配設してあ
る。20は回収紙幣をクランプするクランプレバであ
り、該クランプレバ20はA,B,C,Dの四つのポジ
ションに図示しないモータにより回転上下動する。な
お、図示しないが、上記四つのポジションを検出するた
めに光学系の検出手段が配設してある。なお上記ステー
ジ18とクランプレバ20の詳細な動作の説明は後述す
る。
【0006】21は紙幣回収時に仕切り板19上に紙幣
を送出する回収紙幣集積部である。22は一括カセット
15上部に内蔵設置され、紙幣補充時に前記ステージ1
8上に乗せられた紙幣を上側から一枚づつ取り出す補充
紙幣分離機構である。23は補充及び装填処理時に前記
補充紙幣分離機構22から繰り出された紙幣のうち鑑別
部13により重走又は斜行していると識別した補充リジ
ェクト紙幣を収納する第1種リジェクト紙幣収納部、2
4は該第1種リジェクト紙幣収納部23へ上記補充リジ
ェクト紙幣を送出する第1種リジェクト紙幣集積部であ
る。
【0007】25aは補充・回収紙幣収納部17のエン
ド検知器、25bはニアエンド検知器、25cはフル検
知器、26は第1種リジェクト紙幣収納部23のフル検
知器であり、これら各検知器はおのおの一対の受発光素
子より構成する。
【0008】以上の構成の従来例の作用を以下に説明す
る。図17は補充動作時、図18は回収動作時を示す。 <補充>行員が内部操作部6の操作キーにより補充キー
を押下すると、制御部7はこの入力を受けて、CCAD
2に対して補充動作開始を指示するコマンドを送信す
る。CCAD2は、補充動作開始のコマンドを受信する
と内部状態を補充モードに切替えて、補充・回収紙幣収
納部17のエンド検知器25aがエンド検知していない
こと、すなわち補充するべき紙幣があらかじめセットさ
れていることを確認する。エンド検知していた場合は動
作不可の情報を付加してレスポンスを返送し、この処理
は中止される。エンド検知していないことを確認すると
補充動作を開始する。
【0009】以下、CCAD2の動作を図17に基づい
て説明する。補充紙幣分離機構22を作動して、ステー
ジ18にセットされている紙幣を上側から順に一枚づつ
繰り出し第12図の矢印の通り搬送し、鑑別部13に送
り込む。鑑別部13では送り込まれて来た紙幣を順次真
偽鑑別,正損判別,走行状態を検知して後方へ送られ
る。
【0010】千円券の正券で出金用として装填できる紙
幣の場合には、切り替えブレード14hを作動して金種
別紙幣集積部39に送り込み、金種別カセット33のス
テージ36に直接集積する。万円券の正券で出金用とし
て装填できる紙幣の場合には、切り替えブレード14i
または14jを作動して金種別紙幣集積部40または4
1に送り込み金種別カセット34または35のステージ
37または38に直接集積する。この動作はステージ1
8にセットされている紙幣がなくなってエンド検知器2
5aの検知があるまで繰り返されるが、途中ステージ3
6,37,38のいずれか一つの集積枚数が保留許容値
(例えば100枚)に達した場合には、補充紙幣分離機
構22の動作を中断し、保留許容値に達したカセットの
ステージを図示していないモータにより保留許容値相当
分下げる。ステージが下がった時点で補充紙幣分離機構
22を再び作動させて、補充動作を繰り返す。
【0011】ステージ18上の紙幣がなくなりエンド検
知器25aがエンド検知すると、補充紙幣分離機構22
は停止し、最後の紙幣が金種別カセットのステージに到
着すると搬送路による搬送動作も停止する。最後に、金
種別カセット33,34,35のステージ36,37,
38が一斉に下がり、ステージ36,37,38上に集
積された紙幣は金種別カセット33,34,35に収納
されて補充動作は終了する。なお、前記鑑別部13によ
り出金不可能券と鑑別した紙幣は切り替えブレード14
d,14e,14fを作動させ、第1種リジェクト紙幣
集積部24へ送り込み第1種リジェクト紙幣収納部23
に集積する。
【0012】また補充動作中に金種別カセット34,3
5のフル検知器49c,50cもしくは金種別カセット
33のフル検知器48cがフルを検知した場合は、切り
替えブレード14eを作動させ回収紙幣集積部21に送
り込み仕切り板19に集積させる。そして、エンド検知
器25aがエンドを検知すると補充紙幣分離機構22を
停止し、搬送路61による搬送動作も停止する。
【0013】CCAD2は補充終了のレスポンスを制御
部7に返送し、そのデータとして各金種別に装填した計
数枚数を付加する。以上で補充動作の処理が終了する。
ここで前記の金種別カセット33,34,35がフルと
なった場合の動作を図16を参照しながら説明する。
【0014】先ず図17において金種別カセット33,
34,35のフル検知器48c,49c,50cがフル
を検知した場合、切り替えブレード14eを作動して補
充紙幣分離機構22で一枚づつ分離された紙幣を回収紙
幣集積部21に送り込み、仕切り板19上に集積する。
このとき、鑑別部13は仕切り板19への集積紙幣をカ
ウントし、集積許容値(例えば100枚)に達した時点
で補充紙幣分離機構22を一度停止する。
【0015】次に、クランプレバ20は図示しないモー
タによりAのポジションからBのポジションまで回転動
作を行い、仕切り板19上に集積した上記紙幣をクラン
プする。次に図示しないモータでクランプレバ20をB
のポジションからCのポジションまで移動して紙幣を持
ち上げる。これにより仕切り板19上に再び紙幣の送り
込みができるようになる。そして停止している補充紙幣
分離機構22を再び駆動して、再び集積許容値まで仕切
り板19上に集積を続ける。集積許容値に達すると補充
紙幣分離機構22を停止し、Cのポジションにあるクラ
ンプレバを図示しないモータにより回転動作させDのポ
ジションにすることにより、先にクランプし持ち上げた
紙幣を次に仕切り板19上に集積した紙幣の上に落と
す。
【0016】続いて、図示しないモータによりDのポジ
ションにあるクランプレバ20をAのポジションにもど
し、さらにAのポジションからBのポジションまで回転
動作を行い、仕切り板19上に集積した上記紙幣をクラ
ンプする。次に図示しないモータでクランプレバ20を
再びBのポジションからCのポジションまで移動して紙
幣を持ち上げる。そして停止している補充紙幣分離機構
22を再び駆動する。以上の動作を補充・回収紙幣収納
部17のエンド検知器25aがエンドを検知するまで繰
り返す。
【0017】エンド検知器25aがエンドを検知すると
補充紙幣分離機構22を停止し、クランプレバ20は図
示しないモータによりCのポジションへ紙幣をクランプ
して持ち上げ、ステージ18は図示しないモータによ
り、EのポジションからFのポジションまで回転動作を
し、続いて図示しないモータによりFのポジションから
Gのポジションまで降りる。
【0018】次に、図示しないモータによりGのポジシ
ョンからHのポジションまで回転動作を行う。ここでク
ランプレバ20は図示しないモータによりCのポジショ
ンからDのポジションへ回転動作を行いクランプしても
ち上げた紙幣はステージ18上に乗る。そして、図示し
ないモータによりステージ18はHのポジションからI
のポジション(ホームポジション)まで紙幣を持ち上げ
る。以上の動作により補充・回収紙幣収納部17内の紙
幣は鑑別部13を通り、再び補充・回収紙幣収納部17
内に収納することができる。なお前述した如く、クラン
プレバ20及びステージ18にはそれぞれのポジション
に対応して図示しない検知器が設けられている。
【0019】<装填>行員が業務開始に先だって補充・
回収紙幣収納部17のステージ18に一括して元方より
セットして来た紙幣を収納し、内部操作部6の操作キー
により装填キーを押下すると、制御部7はこの入力を受
けてCCAD2に対して装填動作開始を指示するコマン
ドを送信する。CCAD2は装填動作開始のコマンドを
受信すると、内部状態を補充モードと同様に切り替え
て、補充動作と同様の装填動作を行う。
【0020】<回収>行員により内部操作部6の操作キ
ーにより回収キーを押下すると、制御部7はこの入力を
受けてCCAD2に対して回収動作開始を指示するコマ
ンドを送信する。CCAD2は回収動作開始のコマンド
を受信すると内部状態を回収モードに切替えて各金種別
カセット33,34,35のすべてがエンド検知してい
ないこと、すなわち回収するべき紙幣が金種別カセット
33,34,35のいずれかに存在することを確認す
る。
【0021】金種別カセット33,34,35の全てが
エンド検知していた場合には、動作不可の情報を付加し
て、レスポンスを返送し、この処理は中止される。いず
れか一つの金種別カセットでもエンドを検知していない
ことを確認すると、回収動作を開始する。以下、CCA
D2の動作を図18に基づいて説明する。先ず、金種別
紙幣分離機構47を作動して、金種別カセット35に収
納されている紙幣を上側から順に一枚づつ繰り出し、第
13図の矢印の通り走行路を経て鑑別部13に送り込
む。
【0022】鑑別部13では送り込まれた来た紙幣を順
次、真偽鑑別及び走行状態検知して後方へ送り込む。鑑
別部13の鑑別結果、重走もしくは斜行等を検知された
紙幣は、切り替えブレード14eを作動させリジェクト
カセット7に送り込む。鑑別結果正常な紙幣は回収紙幣
集積部21に送り込み、仕切り板19の上に順次集積さ
れる。この動作は金種別カセット35にセツトされた紙
幣がなくなるまで繰り返されるが、途中仕切り板19の
集積枚数が集積許容値(例えば100枚)に達した場合
には、金種別紙幣分離機構47の動作を中断し、補充動
作時に説明した図16の動作を行う。
【0023】金種別カセット35のエンド検知器50a
がエンドを検知すると、次は金種別カセット34から収
納紙幣を繰り出す。鑑別部13の鑑別結果、重走や斜行
等の場合、切り替えブレード14eを作動させてリジェ
クトカセット7に送り込む。鑑別結果正常な紙幣は回収
紙幣集積部21に送り込み、仕切り板19の上に順次集
積される。金種別カセット34がエンド検知すると次は
金種別カセット33から収納紙幣を繰り出す。
【0024】かくして、各金種別カセット35,34,
33の紙幣を万円券,もう一つの万円券,千円券の順に
補充・回収紙幣収納部17の仕切り板19上に計数しな
がら集積する。上述した回収動作中は常時鑑別部13で
補充・回収紙幣収納部17への送り込み紙幣をカウント
し、収納許容量に達すると、回収動作は中断し、その情
報を制御部7に返送する。制御部7はこれを図示しない
表示部に「一括カセットフル」を表示して、一括カセッ
トに収納された紙幣の回収を指示する。
【0025】ここで、補充・回収紙幣収納部17の回収
紙幣の収納許容量は、ステージ18上の堆積紙幣の量に
よって異なる。そこで、紙幣回収処理に先立って、図示
せぬ検出手段によりステージ18の高さを検出してこれ
により制御部7の演算手段によりステージ18上の堆積
紙幣の量を求め、さらに補充・回収紙幣収納部17の収
納量よりこれを差し引いて回収紙幣の収納許容量を求め
ておく。補充・回収紙幣収納部17がフルになると、行
員は、CCAD2の後面にある扉52を開き、一括カセ
ット15を抜き取り監査キーを用いて、一括カセット扉
を開き補充・回収紙幣収納部17内の紙幣を全て取り出
す。一括カセット扉を閉じて、前記と逆操作により一括
カセット15をセットし扉52を閉じると回収動作が再
び行われる。
【0026】以上のようにして金種別カセット35,3
4,33の全てがエンド検知をするまで回収動作を行
い、最後の紙幣が補充・回収紙幣収納部17に到着する
と搬送路51による搬送動作も停止、回収動作が終了す
る。以上の処理を終了したCCAD2は回収終了のレス
ポンスを返送し、そのデータとして各金種別に回収した
計数枚数を付加する。これを受けて制御部7は回収枚数
としてカウントし記憶しておく。以上で回収動作の処理
を終了する。
【0027】以上説明したそれぞれの処理は、実際の運
用では次の処理手順で行われる。業務開始に先だって一
括カセット15の補充・回収紙幣収納部17に一括して
元方よりセットして来た紙幣を装填処理を行うことによ
り、各金種別カセットに装填する。業務に入ってからは
入金取引き、出金取引き等を随時行い、金種別カセット
がニアエンド又はエンドとなった場合には、一括カセッ
ト15をCCAD2より取り出し、不足紙幣を一括カセ
ット15にセットし、一括カセット15をCCAD2に
セットし補充処理によりり出金取引き業務の続行を可能
にする。一括カセット15をCCAD2から取り出して
も、入金/出金取引きは可能であり運用が停止する必要
はない。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、土曜,
休日運用に伴い、容量増への配慮が必要となってきた
が、従来の一括カセットは補充と回収兼用であるため、
回収紙幣の収納部及びその機構により補充紙幣収納部が
小さくなり、その容量では不十分となるという問題があ
った。
【0029】本発明は、以上の問題点に鑑み、必要に応
じてより大量の紙幣補充を行える構成を得て、出金紙幣
切れから起きる装置ダウンを防止し、土曜,休日運用に
適した紙幣自動取引装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、必要に応じて容量の増した補充紙幣収納
部を有する一括カセットを装着できるようにする。
【0031】すなわち、本発明は、入金口へ顧客の投入
した紙幣を鑑別手段にて識別して入金取引を行う入金取
引機能と、顧客の指示した金種金額に応じて各金種別紙
幣収納部より収納紙幣を放出して出金を行う出金取引機
能と、入金取引成立の紙幣のうち出金に再利用可能なも
のを各金種別紙幣収納部に収納し循環紙幣として出金用
に回す循環機能と、一括カセットから各金種別紙幣収納
部へ紙幣を補充する補充機能と、装置内の紙幣を一括カ
セットに回収する回収機能とを有する紙幣入出金装置に
おいて、補充紙幣収納部,該補充紙幣収納部より紙幣を
一枚づつ繰り出して装置内へ送出する補充紙幣繰り出し
手段,装置により補充不可と判定された紙幣を収納する
補充リジェクト紙幣収納部,装置より送られてきた補充
リジェクト紙幣を該補充リジェクト紙幣収納部へ集積す
る補充リジェクト紙幣集積手段,回収紙幣収納部,およ
び装置内より送られてきた紙幣を該回収紙幣収納部へ集
積する回収紙幣集積手段を有する補充回収カセットと、
補充紙幣収納部,該補充紙幣収納部より紙幣を一枚づつ
繰り出して装置内へ送出する補充紙幣繰り出し手段,装
置により補充不可と判定された紙幣を収納する補充リジ
ェクト紙幣収納部,および装置より送られてきた補充リ
ジェクト紙幣を該補充リジェクト紙幣収納部へ集積する
補充リジェクト紙幣集積手段のみを有する補充専用カセ
ットの2種の一括カセットを選択的に着脱自在とし、前
記補充回収カセットおよび補充専用カセットのどちらが
装着されたかを識別する識別手段と、補充回収カセット
装着時の紙幣入出金装置の制御プログラムと、補充専用
カセット装着時の紙幣入出金装置の制御プログラムと、
前記識別手段による識別結果に応じ、各々の制御プログ
ラムを実行する制御部を具備したことを特徴とする。
【0032】この時、補充専用カセットに、装置の回収
紙幣搬送経路に接続する補充リジェクト紙幣集積手段を
設け、かつ補充リジェクト紙幣収納部をこの補充リジェ
クト紙幣集積手段に対応しかつ補充紙幣収納部の側部に
立位状態に設け、補充専用カセット装着時には、装置が
補充リジェクト紙幣の返却動作を回収紙幣搬送経路を用
いて行うと良い。
【0033】
【作用】以上の構成により、本発明は、補充紙幣の必要
量とCCADの用途等に応じて、たとえば出金の頻度の
高い日時や場所の条件下にあるCCADには回収機能の
無いぶん補充紙幣収納量の大きい補充専用カセットを、
入金が少なくない日時や場所の条件下にあるCCADに
は満杯になった各金種別カセットから自動的に紙幣を回
収する紙幣回収機能も備えた補充回収カセットをという
ように、各種条件に応じて装着する一括カセットを使い
わける。
【0034】装置は、識別手段により前記補充回収カセ
ットおよび補充専用カセットのどちらが装着されたかを
識別し、補充回収カセットが装着されたと識別すると、
補充回収カセット装着時の紙幣入出金装置の制御プログ
ラムに、補充専用カセットが装着されたと識別すると、
補充専用カセット装着時の紙幣入出金装置の制御プログ
ラムに切り替えて制御を実行することができる。
【0035】この時、補充専用カセットに、装置の回収
紙幣搬送経路に接続する補充リジェクト紙幣集積手段を
設け、かつ補充リジェクト紙幣収納部をこの補充リジェ
クト紙幣集積手段に対応しかつ補充紙幣収納部の側部に
立位状態に設け、補充専用カセット装着時には、装置が
補充リジェクト紙幣の返却動作を回収紙幣搬送経路を用
いて行うと、補充紙幣収納部の深さをより深くすること
が可能となり、補充紙幣収納部の収容量をより多くする
ことができる。
【0036】
【実施例】以下図面に従って実施例を説明する。図1お
よび図2は本発明の第1の実施例を示す概略側面図であ
り、図1はCCAD2後方に補充回収カセット115
が、図2は補充専用カセット116が装着された状態を
示している。
【0037】なお、CCAD2の装置本体の各機構は従
来例で示したものと同一であるので説明を省略し、符号
も同一のものを用いる。図1において、115は、補充
紙幣収納部,該補充紙幣収納部より紙幣を一枚づつ繰り
出して装置内へ送出する補充紙幣繰り出し手段,装置に
より補充不可と判定された紙幣を収納する補充リジェク
ト紙幣収納部,装置より返送されてきた補充リジェクト
紙幣を該補充リジェクト紙幣収納部へ集積する補充リジ
ェクト紙幣集積手段,回収紙幣収納部,および装置内よ
り送られてきた紙幣を該回収紙幣収納部へ集積する回収
紙幣集積手段を有する補充回収カセットであり、本実施
例においては、該補充回収カセット115は従来例で示
した一括カセット15と構成・動作を同じにする。
【0038】すなわち、117は補充回収カセット11
5の上部を割り当てて補充紙幣もしくは回収紙幣を収納
する補充・回収紙幣収納部(本願請求のところの補充紙
幣収納部と回収紙幣収納部)であり、118は紙幣補充
時に補充用の紙幣を堆積収納するステージ、119は紙
幣回収時に回収紙幣を堆積収納する仕切り板である。前
記ステージ118は従来例の項で図16に示したE,
F,G,H,Iの五つのポジションに図示しないモータ
により上下移動する。なお、図示しないが、上記五つの
ポジションを検出するために光学系の検出手段が配設し
てある。120は回収紙幣をクランプするクランプレバ
であり、該クランプレバ120はA,B,C,Dの四つ
のポジションに図示しないモータにより回転上下動す
る。なお、図示しないが、上記四つのポジションを検出
するために光学系の検出手段が配設してある。
【0039】121は紙幣回収時に仕切り板119上に
紙幣を送出する回収紙幣集積部である。122は補充回
収カセット115上部に内蔵設置され、紙幣補充時に前
記ステージ118上に乗せられた紙幣を上側から一枚づ
つ取り出す補充紙幣分離機構である。123は補充及び
装填処理時に前記補充紙幣分離機構122から繰り出さ
れた紙幣のうち鑑別部13により重走又は斜行している
と識別した補充リジェクト紙幣を収納する第1種リジェ
クト紙幣収納部(本願請求のところの補充リジェクト紙
幣収納部)、124は該第1種リジェクト紙幣収納部1
23へ上記補充リジェクト紙幣を送出する第1種リジェ
クト紙幣集積部(本願請求のところの補充リジェクト紙
幣集積手段)である。
【0040】125aは補充・回収紙幣収納部117の
エンド検知器、125bはニアエンド検知器、125c
はフル検知器、126は第1種リジェクト紙幣収納部1
23のフル検知器であり、これら各検知器はおのおの一
対の受発光素子より構成する。図2において、116は
補充紙幣収納部,該補充紙幣収納部より紙幣を一枚づつ
繰り出して装置内へ送出する補充紙幣繰り出し手段,装
置により補充不可と判定された紙幣を収納する補充リジ
ェクト紙幣収納部,および装置より返送されてきた補充
リジェクト紙幣を該補充リジェクト紙幣収納部へ集積す
る補充リジェクト紙幣集積手段のみを有する補充専用カ
セットであり、該補充専用カセット116は補充回収カ
セット115と同様CCAD2後方に着脱自在に設けら
れている。
【0041】図3は、上記補充専用カセットの構成を示
す概略図である。127は、補充紙幣を収納する補充紙
幣収納部であり、128は紙幣補充時に補充用の紙幣を
体積収納するステージで、図示しないモータにより上下
移動する。122は補充紙幣分離機構、123は第1種
リジェクト紙幣収納部(本願請求のところの補充リジェ
クト紙幣収納部)、124は装置により補充不可と判定
された紙幣を該第1種リジェクト紙幣収納部123に収
納する第1種リジェクト紙幣集積部(本願請求のところ
の補充リジェクト紙幣集積手段)、125aは補充紙幣
収納部127のエンド検知器、125bはニアエンド検
知器、126は第1種リジェクト紙幣収納部123のフ
ル検知器である。
【0042】106は穴部であり、補充専用カセットで
あることを検出するためのものである。図1および図2
において、101は装着されたカセットが補充回収カセ
ットが補充専用カセットかを識別するカセット識別スイ
ッチである。その詳細図を図4に示す。
【0043】レバー102は軸103を中心に回転自在
にCCAD2に保持されている。レバー102には、突
起部102aが設けられ補充回収カセットあるいは補充
専用カセットが装着される空間にスプリング104によ
り突出されている。レバー102の他端の突起部102
bはスプリング104の引張力によりスイッチ105を
押し、オン状態にするよう設けられている。106は補
充専用カセット116の背面にある穴で、補充専用カセ
ット116をCCAD2に装着した時に、レバー102
の突起部102aが入り込む位置に配設される。従っ
て、補充専用カセット116が装着された時には、スイ
ッチ105はオンとなる。補充回収カセット115には
穴106はなく、装着時にはレバー102の突起部10
2aを押圧するのでスイッチ105はオンとなる。
【0044】以上の構成による第1の実施例の作用を以
下に説明する。図5はカセットを装着した時の運用のフ
ローチャートを示す。図6,図7は第1の実施例の作用
を示す概略側面図であり、図6は補充回収カセットによ
る補充動作時、図7は補充専用カセットによる補充動作
時を示す。
【0045】<補充>先ず、補充回収カセットによる補
充動作を以下に説明する。図5のフローチャートに示す
ように、行員が紙幣をセットした補充回収カセット11
5をCCAD2に装着すると、図示しないカセットセッ
ト検知スイッチがオンすると同時(S1)にカセット識
別スイッチ101がオフ(S2)する。つまり、図4に
詳細に示すように、補充回収カセット115のカバー
は、レバー102の突起部102aを押圧し、レバー1
02は軸103を中心に回転する。レバー102が回転
すると、他端の突起部102bが図の上方向に上がり、
スイッチ105がオフの状態になる。そして、この情報
をCCAD制御部が受け取ることにより、補充回収カセ
ット115を制御するプログラムに切り替わり(S
5)、入金,出金,補充,充填,回収による運用が可能
となる(S6)。
【0046】次に、行員が内部操作部6の操作キーによ
り補充キーを押下すると、従来例で示した補充動作が行
われる。次に、補充専用カセット116による補充動作
を以下に説明する。図5のフローチャートに示すよう
に、行員が紙幣をセットした補充専用カセット116を
図2に示すようにCCAD2に装着した時には、図示し
ないカセットセット検知スイッチがオンすると同時に
(S1)カセット識別スイッチ101がオンする(S
2)。つまり、図4に詳細に示すように、補充専用カセ
ット116が装着されると、補充専用カセット116の
カバーにある穴106にレバー102の突起部102a
が入り込み、スプリング104の引張力により他端の突
起部102bを介してスイッチ105がオン状態にな
る。
【0047】そして、この情報をCCAD制御部が受け
取ることにより、補充専用カセット116の装着を検知
し、補充専用カセット116を制御するプログラムに切
り替わり(S3)、入金,出金,補充,充填の運用が可
能となる(S4)。なお、S1で補充回収カセット11
5もしくは補充専用カセット116のセットを検知しな
ければ、入金,出金の運用のみが可能となる(S7)。
行員が内部操作部6の操作キーにより補充キーを押下す
ると、制御部7はこの入力を受けて、CCAD2に対し
て補充動作開始を指示するコマンドを送信する。
【0048】CCAD2は、補充動作開始のコマンドを
受信すると内部状態を補充モードに切替えて、補充紙幣
収納部127のエンド検知器125aがエンド検知して
いないこと、すなわち補充するべき紙幣があらかじめセ
ットされていることを確認する。エンド検知していた場
合は動作不可の情報を付加してレスポンスを返送し、こ
の処理は中止される。エンド検知していないことを確認
すると補充動作を開始する。
【0049】以下、CCAD2の動作を図7に基づいて
説明する。補充紙幣分離機構122を作動して、ステー
ジ128にセットされている紙幣を上側から順に一枚づ
つ繰り出し図7の矢印の通り搬送し、鑑別部13に送り
込む。鑑別部13では送り込まれて来た紙幣を順次真偽
鑑別,正損判別,走行状態を検知して後方へ送られる。
千円券の正券で出金用として装填できる紙幣の場合に
は、切り替えブレード14hを作動して金種別紙幣集積
部39に送り込み、金種別カセット33のステージ36
に直接集積する。
【0050】万円券の正券で出金用として装填できる紙
幣の場合には、切り替えブレード14iまたは14jを
作動して金種別紙幣集積部40または41に送り込み金
種別カセット34または35のステージ37または38
に直接集積する。この動作はステージ18にセットされ
ている紙幣がなくなってエンド検知器25aの検知があ
るまで繰り返されるが、途中ステージ36,37,38
のいずれか一つの集積枚数が保留許容値(例えば100
枚)に達した場合には、補充紙幣分離機構122の動作
を中断し、保留許容値に達したカセットのステージを図
示していないモータにより保留許容値相当分下げる。ス
テージが下がった時点で補充紙幣分離機構122を再び
作動させて、補充動作を繰り返す。
【0051】ステージ128上の紙幣がなくなりエンド
検知器125aがエンド検知すると、補充紙幣分離機構
122は停止し、最後の紙幣が金種別カセットのステー
ジに到着すると搬送路による搬送動作も停止する。最後
に、金種別カセット33,34,35のステージ36,
37,38が一斉に下がり、ステージ36,37,38
上に集積された紙幣は金種別カセット33,34,35
に収納されて補充動作は終了する。なお、前記鑑別部1
3により出金不可能券と鑑別した紙幣は切り替えブレー
ド14d,14e,14fを作動させ、第1種リジェク
ト紙幣集積部124へ送り込み第1種リジェクト紙幣収
納部123に集積する。
【0052】また補充動作中に金種別カセット34,3
5のフル検知器49c,50cもしくは金種別カセット
33のフル検知器48cがフルを検知した場合は、補充
紙幣分離機構122を停止し、搬送路61による搬送動
作も停止し、動作不可の情報を付加してレスポンスを制
御部7に返送し、この処理は中止され、そのデータとし
て各金種別に装填した計数枚数を付加する。以上で補充
動作の処理が終了する。
【0053】<装填>行員が業務開始に先だって、補充
回収カセット115であれば補充・回収紙幣収納部11
7のステージ118、補充専用カセット116であれば
補充紙幣収納部127のステージ128に一括して元方
よりセットして来た紙幣を収納し、内部操作部6の操作
キーにより装填キーを押下すると、制御部7はこの入力
を受けてCCAD2に対して装填動作開始を指示するコ
マンドを送信する。CCAD2は装填動作開始のコマン
ドを受信すると、内部状態を補充モードと同様に切り替
えて、補充動作と同様の装填動作を行う。
【0054】<回収>CCAD2に補充回収カセット1
15が装着された場合には、図5のフローチャートに示
すように回収処理は可能となり、従来例で示した回収動
作を行う。CCAD2に補充専用カセット116が装着
された場合には、図5のフローチャートに示すように回
収処理は不可能となり、内部操作部6の回収キーは無効
となり、その旨を内部操作部6の表示部に表示する。
【0055】次に、本発明の第2の実施例を示す。図8
は本発明の第2の実施例を示す概略側面図であり、補充
専用カセット130が装着された図である。なお、CC
AD2の装置本体および補充回収カセット115の構成
は図1で示した第1の実施例と同様なので、説明は省略
し符号も同一のものを用いる。
【0056】図8において、130は補充専用カセット
であり、補充回収カセット115と同様CCAD2後方
に着脱自在に設けられている。図9はこの補充専用カセ
ット130の構成を示す概略図である。図8及び図9に
おいて、131は、補充紙幣を収納する補充紙幣収納部
であり、132は紙幣補充時に補充用の紙幣を体積収納
するステージで、図示しないモータにより上下移動す
る。122は補充紙幣分離機構、133は装置により補
充不可と判定された紙幣を補充リジェクト紙幣を後述の
第1種リジェクト紙幣収納部134に収納する第1種リ
ジェクト紙幣集積部(本願請求のところの補充リジェク
ト紙幣集積手段)であり、該第1種リジェクト紙幣集積
部133は装置の回収紙幣搬送経路に接続している。1
34は補充リジェクト紙幣を収納する第1種リジェクト
紙幣収納部(本願請求のところの補充リジェクト紙幣収
納部)であり、該第1種リジェクト紙幣収納部134は
前記第1種リジェクト紙幣集積部133に対応しかつ補
充紙幣収納部131の側部に立位状態に設けてある。こ
れにより、第1種リジェクト紙幣集積部133より送り
込まれる紙幣が補充紙幣収納部131の側部に立位状態
で収納される。135は軸135aを中心に回転自在に
設けられたレバーで、第1種リジェクト紙幣収納部13
4の収納紙幣量に応じて回転移動する。136は前記レ
バー135により第1種リジェクト紙幣収納部134の
フルを検知するフル検知器である。125aは補充紙幣
収納部131のエンド検知器、125bはニアエンド検
知器である。
【0057】図8において、101は装着されたカセッ
トが補充回収カセットか補充専用カセットかを識別する
カセット識別スイッチであり、その構成は図4で示した
第1の実施例のものと同様であり、図9において106
は穴部であり、補充専用カセットであることを検出する
ためのものであり、その構成は図3で示した第1の実施
例のものと同様であるので説明は省略し、符号も同一の
ものを使用する。また、カセットを装着した時の運用の
フローチャートは図5に示した第1の実施例のものと同
一であるので説明は省略する。
【0058】以上の構成による第2の実施例の作用を以
下に説明する。図10は第2の実施例の作用を示す概略
側面図であり、補充専用カセット130による補充動作
時を示す。なお、補充回収カセット115による補充,
回収動作時の動作は第1の実施例と同様であるので図示
および説明は省略する。また、装填動作も第1の実施例
と同様であるので説明は省略する。
【0059】<補充>補充専用カセット130による補
充動作を以下に説明する。図5のフローチャートに示す
ように、行員が紙幣をセットした補充専用カセット13
0を図10に示すようにCCAD2に装着した時には、
図示しないカセットセット検知スイッチがオンすると同
時にカセット識別スイッチ101がオンする。つまり、
補充専用カセット135が装着されると、第1の実施例
の図4の構成により補充専用カセット135のカバーに
ある穴106にレバー102の突起部102aが入り込
み、スプリング104の引張力により他端の突起部10
2bを介してスイッチ105がオン状態になる。
【0060】そして、この情報をCCAD制御部が受け
取ることにより、補充専用カセット130の装着を検知
し、補充専用カセット130を制御するプログラムに切
り替わり、入金,出金,補充,充填の運用が可能とな
る。行員が内部操作部6の操作キーにより補充キーを押
下すると、制御部7はこの入力を受けて、CCAD2に
対して補充動作開始を指示するコマンドを送信する。
【0061】CCAD2は、補充動作開始のコマンドを
受信すると内部状態を補充モードに切替えて、補充紙幣
収納部131のエンド検知器125aがエンド検知して
いないこと、すなわち補充するべき紙幣があらかじめセ
ットされていることを確認する。エンド検知していた場
合は動作不可の情報を付加してレスポンスを返送し、こ
の処理は中止される。エンド検知していないことを確認
すると補充動作を開始する。
【0062】以下、CCAD2の動作を図10に基づい
て説明する。補充紙幣分離機構122を作動して、ステ
ージ132にセットされている紙幣を上側から順に一枚
づつ繰り出し図10の矢印の通り搬送し、鑑別部13に
送り込む。鑑別部13では送り込まれて来た紙幣を順次
真偽鑑別,正損判別,走行状態を検知して後方へ送られ
る。千円券の正券で出金用として装填できる紙幣の場合
には、切り替えブレード14hを作動して金種別紙幣集
積部39に送り込み、金種別カセット33のステージ3
6に直接集積する。
【0063】万円券の正券で出金用として装填できる紙
幣の場合には、切り替えブレード14iまたは14jを
作動して金種別紙幣集積部40または41に送り込み金
種別カセット34または35のステージ37または38
に直接集積する。この動作はステージ18にセットされ
ている紙幣がなくなってエンド検知器25aの検知があ
るまで繰り返されるが、途中ステージ36,37,38
のいずれか一つの集積枚数が保留許容値(例えば100
枚)に達した場合には、補充紙幣分離機構22の動作を
中断し、保留許容値に達したカセットのステージを図示
していないモータにより保留許容値相当分下げる。ステ
ージが下がった時点で補充紙幣分離機構22を再び作動
させて、補充動作を繰り返す。
【0064】ステージ18上の紙幣がなくなりエンド検
知器25aがエンド検知すると、補充紙幣分離機構12
2は停止し、最後の紙幣が金種別カセットのステージに
到着すると搬送路による搬送動作も停止する。最後に、
金種別カセット33,34,35のステージ36,3
7,38が一斉に下がり、ステージ36,37,38上
に集積された紙幣は金種別カセット33,34,35に
収納されて補充動作は終了する。なお、前記鑑別部13
により出金不可能券と鑑別した紙幣は切り替えブレード
14d,14eを作動させ、第1種リジェクト紙幣集積
部133へ送り込み第1種リジェクト紙幣収納部134
に集積する。
【0065】また補充動作中に金種別カセット34,3
5のフル検知器49c,50cもしくは金種別カセット
33のフル検知器48cがフルを検知した場合は、補充
紙幣分離機構122を停止し、搬送路61による搬送動
作も停止し、動作不可の情報を付加してレスポンスを制
御部7に返送し、この処理は中止され、そのデータとし
て各金種別に装填した計数枚数を付加する。以上で補充
動作の処理が終了する。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く、本発明は、一
括カセットから各金種別紙幣収納部へ紙幣を補充する補
充機能と、装置内の紙幣を一括カセットに回収する回収
機能とを有する紙幣入出金装置において、補充紙幣収納
部,該補充紙幣収納部より紙幣を一枚づつ繰り出して装
置内へ送出する補充紙幣繰り出し手段,装置により補充
不可と判定された紙幣を収納する補充リジェクト紙幣収
納部,装置より返送されてきた補充リジェクト紙幣を該
補充リジェクト紙幣収納部へ集積する補充リジェクト紙
幣集積手段,回収紙幣収納部,および装置内より送られ
てきた紙幣を該回収紙幣収納部へ集積する回収紙幣集積
手段を有する補充回収カセットと、補充紙幣収納部,該
補充紙幣収納部より紙幣を一枚づつ繰り出して装置内へ
送出する補充紙幣繰り出し手段,装置により補充不可と
判定された紙幣を収納する補充リジェクト紙幣収納部,
および装置より返送されてきた補充リジェクト紙幣を該
補充リジェクト紙幣収納部へ集積する補充リジェクト紙
幣集積手段のみを有する補充専用カセットの2種の一括
カセットを選択的に着脱自在とし、前記補充回収カセッ
トおよび補充専用カセットのどちらが装着されたかを識
別する識別手段と、補充回収カセット装着時の紙幣入出
金装置の制御プログラムと、補充専用カセット装着時の
紙幣入出金装置の制御プログラムと、前記識別手段によ
る識別結果に応じ、各々の制御プログラムを実行する制
御部を具備したので、必要に応じて容量の増した補充紙
幣収納部を有する一括カセットを装着することができ
る。これにより、必要に応じてより大量の紙幣補充を行
うことが可能となり、出金紙幣切れから起きる装置ダウ
ンを防止し、土曜,休日運用に適した紙幣自動取引装置
を提供するという効果がある。
【0067】さらに、補充専用カセットに、装置の回収
紙幣搬送経路に接続する補充リジェクト紙幣集積手段を
設け、かつ補充リジェクト紙幣収納部をこの補充リジェ
クト紙幣集積手段に対応しかつ補充紙幣収納部の側部に
立位状態に設け、補充専用カセット装着時には、装置が
補充リジェクト紙幣の返却動作を回収紙幣搬送経路を用
いて行えば、補充紙幣収納部の深さをより深くすること
が可能となり、補充紙幣収納部の収容量をより多くし
て、より大量の紙幣補充に対応できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の概略側面図である。
【図2】同第1の実施例の補充専用カセット装着時の概
略側面図である。
【図3】同第1の実施例の補充専用カセットの概略側面
図である。
【図4】同第1の実施例のカセット識別部の斜視図であ
る。
【図5】同第1の実施例のカセット装着による運用フロ
ーチャートである。
【図6】同第1の実施例の作用を示す概略側面図であ
る。
【図7】同第1の実施例の作用を示す概略側面図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施例の補充専用カセット装着
時の概略側面図である。
【図9】同第2の実施例の補充専用カセットの概略側面
図である。
【図10】同第2の実施例の作用を示す概略側面図であ
る。
【図11】従来例の概略側面図である。
【図12】従来例を適用した現金自動取引装置の斜視図
である。
【図13】従来例を適用した現金自動取引装置の斜視図
である。
【図14】従来例を適用した現金自動取引装置のブロッ
ク図である。
【図15】従来例の要部概略側面図である。
【図16】従来例の要部概略側面図である。
【図17】従来例の作用を示す概略側面図である。
【図18】従来例の作用を示す概略側面図である。
【符号の説明】
101 カセット識別スイッチ 115 補充回収カセット 116 補充専用カセット 117 補充・回収紙幣収納部 121 回収紙幣集積部 122 補充紙幣分離機構 123 第1種リジェクト紙幣収納部 124 第1種リジェクト紙幣集積部 127 補充紙幣収納部 130 補充専用カセット 131 補充紙幣収納部 133 第1種リジェクト紙幣集積部 134 第1種リジェクト紙幣収納部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入金口へ顧客の投入した紙幣を鑑別手段
    にて識別して入金取引を行う入金取引機能と、顧客の指
    示した金種金額に応じて各金種別紙幣収納部より収納紙
    幣を放出して出金を行う出金取引機能と、入金取引成立
    の紙幣のうち出金に再利用可能なものを各金種別紙幣収
    納部に収納し循環紙幣として出金用に回す循環機能と、
    一括カセットから各金種別紙幣収納部へ紙幣を補充する
    補充機能と、装置内の紙幣を一括カセットに回収する回
    収機能とを有する紙幣入出金装置において、 補充紙幣収納部,該補充紙幣収納部より紙幣を一枚づつ
    繰り出して装置内へ送出する補充紙幣繰り出し手段,装
    置により補充不可と判定された紙幣を収納する補充リジ
    ェクト紙幣収納部,装置より送られてきた補充リジェク
    ト紙幣を該補充リジェクト紙幣収納部へ集積する補充リ
    ジェクト紙幣集積手段,回収紙幣収納部,および装置内
    より送られてきた紙幣を該回収紙幣収納部へ集積する回
    収紙幣集積手段を有する補充回収カセットと、補充紙幣
    収納部,該補充紙幣収納部より紙幣を一枚づつ繰り出し
    て装置内へ送出する補充紙幣繰り出し手段,装置により
    補充不可と判定された紙幣を収納する補充リジェクト紙
    幣収納部,および装置より送られてきた補充リジェクト
    紙幣を該補充リジェクト紙幣収納部へ集積する補充リジ
    ェクト紙幣集積手段のみを有する補充専用カセットの2
    種の一括カセットを選択的に着脱自在とし、 前記補充回収カセットおよび補充専用カセットのどちら
    が装着されたかを識別する識別手段と、 補充回収カセット装着時の紙幣入出金装置の制御プログ
    ラムと、補充専用カセット装着時の紙幣入出金装置の制
    御プログラムと、 前記識別手段による識別結果に応じ、各々の制御プログ
    ラムを実行する制御部を具備したことを特徴とする紙幣
    入出金装置。
  2. 【請求項2】 補充専用カセットに、装置の回収紙幣搬
    送経路に接続する補充リジェクト紙幣集積手段を設け、
    かつ補充リジェクト紙幣収納部をこの補充リジェクト紙
    幣集積手段に対応しかつ補充紙幣収納部の側部に立位状
    態に設け、 補充専用カセット装着時には、装置が補充リジェクト紙
    幣の返却動作を回収紙幣搬送経路を用いて行うことを特
    徴とする請求項1項記載の紙幣入出金装置。
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