JPH0553960B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜技術分野＞ 本発明は、ハウジンゲ、混合ノズルホルダ、ハ
ウジングと混合ノズルホルダと混合ノズルとの間
のフランジ結合部および混合ノズルのためフラン
ジ結合部内に設けられ、両フランジの分割面に形
成されたクランプ溝を含む取付け部を具備するガ
スジエツトポンプに関する。

＜従来技術＞ この種のポンプは、大気圧以下（例えば、他の
真空ポンプのための支持圧ポンプ）および大気圧
以上の両領域で用いられている。ハウジングは、
燃料ノズルおよび燃料ガスと被圧縮媒体とを供給
するための通路を取り囲む部材として理解されて
いる。混合ノズルは、上記ハウジングに対し同軸
をなすとともに封止されて連結される。このよう
な構成は、結合フランジによつてハウジングに連
結される混合ノズルホルダで、両結合フランジの
分割面において共にクランプ溝を形成するハウジ
ングと混合ノズルホルダを具備し、上記クランプ
溝によつてハウジングと混合ノズルホルダが混合
ノズルの外周から突出する突出部をつかむような
混合ノズルホルダによつて成就されることが知ら
れている（米国特許出願第30644878号、第６図）。
この従来例の欠点は、外周突出部の直径が混合ノ
ズル製作のための原材料の外径を決めてしまい、
外周突出部以外の混合ノズルの残り全部を機械加
工によつて対応して削除しなければならないとい
うことである。これは費用のかかることである。

＜発明の目的＞ 本発明の目的は、最初に述べた型のガスジエツ
トポンプにおいて、ハウジングと混合ノズルホル
ダとに混合ノズルをより安価に取付けることがで
きるようにすることである。

〈発明の構成〉 上記目的は、本発明によれば、混合ノズルの外
周の環状溝からなる混合ノズルのための取付け部
と、上記環状溝に挿入され、環状溝とクランプ溝
で形成される環状空間内に張つた状態で挿入され
る弾性材料からなるリングとで成就される。

〈発明の作用、効果〉 従来の外周突出部がなくなるので、混合ノズル
の仕上外径よりも僅かに大きいだけの外径の原材
料を混合ノズルのために使うことができる。さら
に、本発明の実施例は、弾性材料から単一のリン
グが、混合ノズルを軸方向に位置決めして固定す
るとともに、ガスジエツトポンプの吸込室と吐出
室を互いに封止し、このポンプの内部を外部に対
して封止する。

本発明によるとりわけ便宜的な実施例では、特
に簡単という理由から、弾性材料料からなるリン
グは、単純な円錐曲線回転体状のシールリング
（Ｏリング）としている。

弾性材料からなるリングによる確実な固定およ
び封止効果を達成するため、本発明によつて、ハ
ウジングのフランジや混合ノズルホルダのフラン
ジの内部縁にクランプ溝を形成するための面取り
を施すことがさらに提案される。両フランジの内
部縁に面取りを施すこともできるが、機械加工を
簡素化するため面取りを一方の内部縁に限るのが
当を得ている。

ハウジングまたは混合ノズルホルダのフランジ
の内部縁に面取りする代りに、一方にフランジの
内部縁に環状溝を刻設し、この環状溝の中に他の
フランジによつてリングを強固にクランプするこ
ともできる。なぜなら、環状溝の許容公差および
寸法精度を維持するのは、往々にして、ハウジン
グの内部縁の面取りで許容公差および寸法精度を
維持するよりも簡単だからである。

混合ノズルを燃料ノズルに対して軸方向に正確
に固定するのを保証するため、本発明のさらなる
実施例ではハウジングに肩部を設けて、ハウジン
グと混合ノズルホルダが一体に組立てられたとき
上記肩部に混合ノズルが当接するようにできる。

同時に、混合ノズルの環状溝の寸法精度と許容
公差および混合ノズルホルダとハウジングの互い
に当接する両フランジの内部縁の上記寸法精度に
対応した機械加工と準備は、ハウジングの肩部へ
の混合ノズルの着座が常に保証されるように、相
互に適合させることができる。

最後に、本発明の範囲内で、混合ノズルの環状
溝と燃料ノズル側の端面間の部分の外径は、その
隣接部分の外径よりも僅かに小さく作られるとい
うことがさらに提案されている。これは、特にリ
ング材料が例えばテフロンのように弾性の少ない
場合、混合ノズルの環状溝へのリングの挿入を容
易にする。しかしこのことが、混合ノズルの軸方
向固定を減じることはない。なぜなら、混合ノズ
ルの前後の空間の圧力差のため、混合ノズルに作
用する軸方向スラスト力は常に燃料ノズル方向に
向くからである。

〈実施例〉 ハウジング１は、燃料ノズル２と複数の媒体通
路、即ち、フランジ結合部９から上記燃料ノズル
を取りまく室へ圧縮されるべき媒体を導びく通路
と、連結部材１１から上記燃料ノズルへ燃料媒体
を導びく通路を収容している。上記ハウジング
は、混合ノズル３または混合ノズルホルダ４を連
結するためのフランジ６を有する。

上記混合ノズルホルダ４は、ねじ５を介してハ
ウジングのフランジ６へ結合するためのフランジ
７を有する。上記混合ノズルホルダは、全ての場
合そうである必要はないが、混合ノズルを完全に
取囲んでおり、これは固定によつて生じる力なら
びに圧力差を上記混合ノズルで吸収しなくてもよ
いという利点を有する。それ故、本実施例は、混
合ノズルとして化学的および物理的応力に対する
材料強度の如何に拘らず、全ての適した材料を使
用することを可能にする。例えば、上記混合ノズ
ルを耐腐食性のプラスチツクで作つたり、少ない
費用による高級材料で作ることができる。これと
は逆に、混合ノズルホルダは、供給または燃料媒
体に接触しないので、比較的低級な材料で作るこ
とができる。

フランジ６および７を本発明の構成に照らして
みるに、これらのデザイン上の実施例に関しては
何らの限定もない。即ち、ハウジング１と混合ノ
ズルホルダ４が横方向に伸びる分割面で軸方向張
力によつて連結されるような構成の全ての実施例
が可能である。

フランジ６および７の内部には内孔８が設けら
れ、この内孔８に適切な許容公差の外面をもつ混
合ノズル３が嵌め合いで挿入され、これによつて
混合ノズルはウジング１と同軸をなして整列させ
られる。内孔８は、第１図ではハウジング１と混
合ズズルホルダ４の双方に設けられているが、必
要な場合にはハウジング１にのみ設けることがで
きる。

混合ノズル３の外径は、ノズル全長に亘つて略
均一に円筒状に作られている。フランジ６，７の
分割面部分の混合ノズル外周には、環状溝１４が
刻設され、この環状溝１４に弾性シールリング１
５が挿入されている。この弾性シールリングは、
混合ノズル３の外径から明瞭に突出している。

第１図の例では、ハウジングのフランジ６およ
び混合ノズルホルダのフランジ７の各内部縁１６
と１７は、断面が三角形をなすクランプ溝を形成
するように面取りされている。フランジ６と７を
互いに直接連結したとき環状溝１４および面取り
面１６と１７で囲まれる環状空間の断面は、この
空間に挿入されるＯリング１５の断面より便宜上
僅かに大きく、要求される封止圧力が確保される
ように上記Ｏリンダが変形させられるような寸法
になつている。

上記Ｏリングは、混合ノズル側の環状溝１４お
よび面取り面１６と１７で形成されるハウジング
側のクランプ溝の双方に位置しているため、ハウ
ジングに対する混合ノズルの軸方向位置を固定す
るとともに、ポンプの内部を外部に対し、またポ
ンプの吸込側を吐出側に対し夫々封止する。

ガスジエツトポンプは、吐出側を連結部材１０
で密閉されており、この連結部材は第１図では右
側と左側で異なつた実施例として示されている。
第１図の右側では、付加的な環状フランジ１２が
混合ノズルホルダのスラストフランジに配置され
ており、上記環状フランジ１２は、混合ノズル３
の吐出側端を封止するための弾性シールリング１
３を収容している。これに対し、第１図の左側で
は、上記のようなシールはない。

供給されるべき媒体は連結部材９を経、一方燃
料ガスは内孔１１を経て夫々ガスジエツトポンプ
に流れ込む。上記媒体と燃料ガスの双方は、公知
のポンプ作用を開始した後、共に吐出側連結部材
１０を径てガスジエツトポンプから出ていく。

第２図は、第１図の一点鎖線円で示した部分の
択一的実施例を示す。混合ノズルの外周の環状溝
１４は、第１図の実施例と同じく軸方向断面にお
いて矩形をなすが、クランプ溝は、ハウジングの
フランジ６側のみに設けられた面取り１７および
混合ノズルホルダのフランジ７の平坦な端面によ
つて形成される。ハウジングフランジ６の内孔８
には肩部１８が設けられ、この肩部１８によつて
混合ノズル３は軸方向に位置決めされて固定され
る。環状溝１４と面取り１７の配置は、組立て後
混合ノズル３が肩部１８に着座するように選ばれ
る。肩部１８は、吸込側と吐出側の圧力差から生
じる力に対して混合ノズルを支える。

さらなる変形例を第３図に示す。環状溝１４
は、前述の実施例と同じく混合ノズルの外周にお
いて矩形をなすが、クランプ溝は、一方で混合ノ
ズルホルダ４のフランジ７の矩形くぼみ１９と他
方でハウジングのフランジ６の平坦な端面とによ
つて形成される。異形リング２０が弾性シールリ
ングとして用いられる。第２図の実施例に示すよ
うに、ハウジング肩部１８は混合ノズルを軸方向
に位置決めして固定するために設けられる。ハウ
ジングフランジの内孔と混合ノズル外周とが嵌め
合わされて作用し合う区域２１における内孔は、
フランジ７とこれに嵌合する混合ノズルの外周部
でなる区域２２における内孔よりも僅かに小径に
作られている。上記区域２１における内孔が僅か
に小径であることにより、シールリング１９は、
より容易に環状溝１４に合体させられ得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるガスジエツトポンプの縦
断面図、第２図、第３図は第１図の１点鎖線円で
示した部分の変形例である。 １……ハウジング、２……燃料ノズル、３……
混合ノズル、４……混合ノズルホルダ、５……ね
じ、６，７……フランジ、１４……環状溝、１５
……シールリング、１６，１７……面取り。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハウジング１と、混合ノズルホルダ４と、上
   記ハウジングと混合ノズルホルダと混合ノズル３
   との間のフランジ結合部５，６，７を有し、上記
   フランジ結合部には上記混合ノズルのために取付
   け部が設けられ、この取付部はフランジの分割面
   において両フランジ６，７で形成されたクランプ
   溝を含むガスジエツトポンプにおいて、 上記混合ノズル３のためのホルダは、混合ノズ
   ル３の外周の環状溝１４およびこの環状溝１４に
   挿入される弾性材料からなるリング１５を含み、
   このリング１５は、上記環状溝１４と上記クラン
   プ溝で形成される環状空間内に張つた状態で挿入
   されることを特徴とするガスジエツトポンプ。 ２ 本発明特許請求の範囲第１項に記載のガスジ
   エツトポンプにおいて、上記弾性材料からなるリ
   ング１５は円錐曲線回転体状のシールリング（Ｏ
   リング）であることを特徴とするガスジエツトポ
   ンプ。 ３ 上記特許請求の範囲第１項または第２項に記
   載のガスジエツトポンプにおいて、上記ハウジン
   グ１のフランジ６の内部縁や上記混合物ノズルホ
   ルダのフランジ７は、上記クランプ溝を形成すべ
   く面取り１６，１７されていることを特徴とする
   ガスジエツトポンプ。 ４ 上記特許請求の範囲第１項または第２項に記
   載のガスジエツトポンプにおいて、上記クランプ
   溝は、上記ハウジング１または混合ノズルホルダ
   ４のフランジ６，７上のくぼみ１９として設けら
   れていることを特徴とするガスジエツトポンプ。 ５ 上記特許請求の範囲第１項乃至第４項のいず
   れかに記載のガスジエツトポンプにおいて、上記
   混合ノズル３は、上記ハウジング１に設けられた
   肩部１８に着座していることを特徴とするガスジ
   エツトポンプ。 ６ 上記特許請求の範囲第１乃至第５項のいずれ
   かに記載のガスジエツトポンプにおいて、 上記環状溝１４と燃料ノズル２に指向した混合
   ノズル端部との間の混合ノズル３の部分は、その
   混合ノズルの隣接部分の外径２２よりも小さい外
   径を有することを特徴とするガスジエツトポン
   プ。