JPH0553136B2 - - Google Patents

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JPH0553136B2
JPH0553136B2 JP1322558A JP32255889A JPH0553136B2 JP H0553136 B2 JPH0553136 B2 JP H0553136B2 JP 1322558 A JP1322558 A JP 1322558A JP 32255889 A JP32255889 A JP 32255889A JP H0553136 B2 JPH0553136 B2 JP H0553136B2
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JP
Japan
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jelly
condom
acid ester
paraoxybenzoic acid
agent
Prior art date
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JP1322558A
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English (en)
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JPH03184538A (ja
Inventor
Yoshifumi Takao
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JEKUSU KK
Original Assignee
JEKUSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、ゼリー剤付きコンドームに関し、更
に詳しくは、長期に亘り安定的に保存することが
できるゼリー剤付きコンドームに関するものであ
る。 (従来の技術) 従来、コンドームに潤滑性を付与するためにゼ
リー剤を塗布したゼリー剤付きコンドームが知ら
れている。 そして、該ゼリー剤の塗布に際して、ゼリー剤
に各種目的に応じて種々の配合成分が混入され
る。例えば、コンドームの長期安定性、特にゴム
の膨潤・白化劣化を防止するための添加剤、抗菌
剤、殺精子剤などが適宜に混入される。 前記したゼリー剤の典型的な構成成分は、グリ
セリン、ゼラチン、白糖、精製水、パラオキシ安
息香酸エステルなどである。これら各成分からゼ
リー剤を調製するには、例えば精製水にゼラチン
を加え、加温しなから溶解させる。次いで、白糖
を、さらにグリセリン、パラオキシ安息香酸エス
テル(例えばパラオキシ安息香酸ブチル)を加
え、80〜85℃で加熱溶解させる。加熱溶解後、室
温に放置し、かつ蒸発によつて失われた水分を添
加してゼリー剤を調製する。 前記したゼリー剤の構成成分のうち、主として
グリセリンは潤滑性を付与するために、ゼラチン
は粘性を付与するために使用される。また、白糖
はゼリー剤を調製するために使用される精製水の
ゴムへの移行を浸透圧作用により阻止し、ゴムの
膨潤や白化劣化を防止するものである。なお、精
製水のゴムへの移行を浸透圧作用により阻止する
機能は、グリセリン成分も持ち合せていることは
いうまでもないことである。さらに、パラオキシ
安息香酸エステルは保存剤あるいは抗菌剤として
配合するものであり、長期の保存、腟炎の予防や
性病予防に効果を奏するものである。 そのほか、最近においては、コンドームの避妊
効果をより完全なものにするために、殺精子剤も
配合されている。この種の殺精子剤としては、ポ
リオキシエチレン系非イオン性界面活性剤、例え
ばポリオキシエチレンノニルフエニルエーテルの
鎖長8〜10程度のものが使用されている(特公昭
63−28620号、米国特許第4795425号明細書)。 なお、前記配合成分のうち、ゼラチンと白糖は
メイラード反応によりカツ変現象を起こし、特に
高温下での保存においてゼリー剤を変色させる。
即ち、ゼラチンの構成分子であるアミノ酸と、白
糖またはそれに含まれる不純物としての単糖(還
元糖)との間のメイラード反応によりカツ変現象
が起こる。本発明者らにおいて、このカツ変現象
を抑制ないし防止するには、白糖をソルビトール
やマルチトールに代えることが有効であることが
見い出されているので、白糖をソルビトールやマ
ルチトールに代えてもよい。 前記した典型的な構成成分から得られるゼリー
剤において、特に問題となるのは保存剤(抗菌
剤)として使用されるパラオキシ安息香酸エステ
ルのゼリー剤中への安定した溶解性の問題であ
る。前記した構成成分の組合せにおいて、パラオ
キシ安息香酸エステル(メチル、エチル、プロピ
ル、ブチルなどのエステル)とグリセリンの相溶
性が良くないため、ゼリー剤中のパラオキシ安息
香酸エステルが局存したり、あるいは析出したり
して所期の効果を十全に発現させることができな
い。 (発明が解決しようとする課題) ゼリー剤付きコンドームの製造において、ゼリ
ー剤に保存剤(抗菌剤)として添加されるパラオ
キシ安息香酸エステルを均一に安定的に溶解させ
ることは、コンドームの品質管理のうえから極め
て重要な点である。 本願発明者らはゼリー剤中にパラオキシ安息香
酸エステルを均一に溶解させる方法について鋭意
検討した結果、ゼリー剤の構成成分としてグリコ
ール類を用いた場合、極めて効果的であることを
見い出し本発明を完成するに至つた。 〔発明の構成〕 (問題点を解決するための手段) 本発明を概説すれば、第一の発明はゼリー剤付
きコンドームにおいて、前記ゼリー剤がグリセリ
ン、糖類、精製水、パラオキシ安息香酸エステ
ル、及び該パラオキシ安息香酸エステルの溶解促
進剤としてのグリコール類から成ることを特徴と
した高保存性のゼリー剤付きコンドームに関する
ものであり、第二の発明は、特に殺精子剤効果を
高めるために前記第一の発明のゼリー剤の構成成
分に更にポリオキシエチレンノニルフエニルエー
テルを加えたことを特徴とする殺精子性でかつ高
保存性のゼリー剤付きコンドームに関するもので
ある。 以下、発明の構成について詳しく説明する。 典型的なゼリー剤の構成成分とその使用割合
は、グリセリン50〜60重量%、糖類10〜20重量
%、ゼラチン1〜2重量%、パラオキシ安息香酸
ブチル0.02〜0.03重量%、精製水20〜30重量%で
あるが、これら成分の配合割合は限定的なもので
はない。 前記したように、これらゼリー剤の構成成分か
らゼリー剤を調製し、その機能を十分に発現させ
るうえで大きな問題となる点は、保存剤(抗菌
剤)としてのパラオキシ安息香酸エステルをゼリ
ー剤中にどのように均一かつ安定的に溶解させる
ことができるかという点である。特にパラオキシ
安息香酸のグリセリンに対する相溶性、溶解性が
問題となる。因みに、グリセリンに対するパラオ
キシ安息香酸ブチルの溶解性は極めて悪く、グリ
セリン100mlに対して常温では0.02g未満、60℃
でも0.3g以下である。 本発明者らは、前記した構成成分に基づくゼリ
ー剤の特殊機能を損わず、パラオキシ安息香酸ブ
チルの溶解性を助長するための添加成分について
鋭意検討した。その際、ゼリー剤の調製には精製
水を使わざるを得ないこと、そしてこれがゴムの
膨潤劣化、白化劣化の主因であることから、精製
水をゼリー剤中に均一に分散させる機能、即ち、
界面活性剤的機能を有するもの、また殺精子剤と
してのポリオキシエチレンノニルフエニルエーテ
ルをも良好に分散させるものなどの観点を重視し
て検討を加えた。 以上の検討の結果、保存剤(抗菌剤)としての
パラオキシ安息香酸エステルをゼリー剤中に迅速
に溶解させるためには、グリセリンの一部を該グ
リセリンと相溶性のあるグリコール類に置換する
ことで達成されるとが見い出された。一般に、グ
リコール類の使用量は、前記したような典型的な
ゼリー剤の調製において、1〜10重量%が使用さ
れ、その分、グリセリンの使用割合を減じればよ
い。 本発明において、保存剤(抗菌剤)としてのパ
ラオキシ安息香酸エステルのゼリー剤中への溶解
を促進するために使用されるグリコール類として
は、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコールなどがある。ポリエチレングリコールと
しては例えば分子量が400の液状のものが使用さ
れる。 これらグリコール類に対するパラオキシ安息香
酸エステルの溶解性は、例えばプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール(分子量400)の
場合、夫々100mlに対し常温で30g以上、ゼリー
剤の調製温度、例えば60℃ではそれ以上の溶解性
があり、溶解度が高くかつ溶解速度も十分なもの
である。 また、これらグリコール類は、殺精子剤として
のポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル
(鎖長8〜10)の溶解性を助長するものである。 本発明において、前記ゼリー剤を構成する糖類
として典型的には白糖(二糖類)が使用される。
また、白糖またはそれに不純物として含まれる単
糖とゼラチン(アミノ酸)とのメイラード反応に
基づくカツ変現象を避けるために白糖にかえて生
体系に安全かつコストメリツトのあるソルビトー
やマルチトールを使用してもよい。本発明におい
てはこれらを総称して糖類といつている。 本発明において、前記したゼリー剤の構成成分
のほかに、ビタミンE(dl−αトコフエロール)
などの酸化防止剤など、慣用の配合成分を適宜に
使用することができることはいうまでもないこと
である。 (実施例) 以下、本発明を実施例により更に詳しく説明す
るが、本発明は実施例のものに限定されるもので
はない。 (i) ゼリー剤の調製 下記第1表の処方により、ゼリー剤を調製した
(各成分の使用割合は重量%である)。なお、ゼリ
ー剤の調製手順は次の通りでる。 (実施例品) 1 精製水にゼラチンを加え、加温しながら溶解
する。これに白糖とグリセリンを添加する。 2 一方、別途に調製したパラオキシ安息香酸ブ
チル(第1表には、パラベンと略記されてい
る)とプロピレングリコールの混合液を前記
1)の溶液に添加する。 3 最高85℃まで加熱して均一に混合する。 4 室温下に放置し、蒸発によつて失われた水分
を補給する。 (比較例品) 前記2)の工程において、パラオキシ安息香酸
ブチルのみを添加する。以下は、(実施例品)と
同様にしてゼリー剤を調製した。
〔発明の効果〕
本発明のゼリー剤付きコンドームは、ゼリー剤
の構成成分である保存剤(抗菌剤)としてのパラ
オキシ安息香酸エステルをゼリー剤中に安定的
に、かつ均一に溶解させているため長期の保存に
耐え得るものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゼリー剤付きコンドームにおいて、前記ゼリ
    ー剤がグリセリン、ゼラチン、糖類、精製水、パ
    ラオキシ安息香酸エステル、及び該パラオキシ安
    息香酸エステルの溶解促進剤としてのグリコール
    類から成ることを特徴とする高保存性のゼリー剤
    付きコンドーム。 2 グリコール類が、エチレングリコール、プロ
    ピレングリコールである請求項第1項に記載のゼ
    リー剤付きコンドーム。 3 グリコール類が、ポリエチレングリコール、
    ポリプロピレングリコールである請求項第1項に
    記載のゼリー剤付きコンドーム。 4 ゼリー剤がグリセリン、ゼラチン、糖類、精
    製水、パラオキシ安息香酸エステル、グリコール
    類、及び殺精子剤としてのポリオキシエチレンノ
    ニルフエニルエーテルから成るものである請求項
    第1項に記載のゼリー剤付きコンドーム。 5 糖類が、白糖、ソルビトール及びマルチトー
    ルから選ばれた少なくとも1種である請求項第1
    項または第4項に記載のゼリー剤付きコンドー
    ム。
JP1322558A 1989-12-14 1989-12-14 高保存性のゼリー剤付きコンドーム Granted JPH03184538A (ja)

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JPH03184538A JPH03184538A (ja) 1991-08-12
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS497274A (ja) * 1972-05-31 1974-01-22
JPS61122860A (ja) * 1984-11-19 1986-06-10 ジェクス株式会社 殺精子性コンド−ム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS497274A (ja) * 1972-05-31 1974-01-22
JPS61122860A (ja) * 1984-11-19 1986-06-10 ジェクス株式会社 殺精子性コンド−ム

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