JPH055286Y2 - - Google Patents

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JPH055286Y2
JPH055286Y2 JP19025687U JP19025687U JPH055286Y2 JP H055286 Y2 JPH055286 Y2 JP H055286Y2 JP 19025687 U JP19025687 U JP 19025687U JP 19025687 U JP19025687 U JP 19025687U JP H055286 Y2 JPH055286 Y2 JP H055286Y2
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shaped bolt
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は往復動型エンジン等においてピストン
とクランク軸とを連結するコネクテイングロツド
の改良に関する。
(従来の技術) 往復動型エンジン等に使用されるコネクテイン
グロツドは、通常は第3図に示すように桿部4の
一端にピストンピンの貫通穴6を形成した小端部
2を設け、もう一端にクランク軸の貫通穴7を形
成した大端部を設けている。この大端部は桿部4
と一体の基端側大端部3と、基端側大端部3にボ
ルト20とナツト9とで固定されるキヤツプ部5
とに分割される。
また、コネクテイングロツドの素材は、従来は
鉄系材料が使用されて来たが、最近ではエンジン
の軽量化や高回転化などのためにプラスチツクな
どの軽量素材を繊維系材料で補強したものも提案
されている(例えば実開昭59−147915号や特開昭
59−219513号)。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、エンジンにおいては一般に上死点付
近で桿部4に図中上向きの矢印に示される強い引
張力が加わり、これに対して下向きの矢印に示さ
れる反力がクランク軸からキヤツプ部5を介して
基端側大端部3に作用する。しかし、これらの力
の作用点が異なるため、基端側大端部3の両肩の
部分に図示のようなモーメントが発生し、結果と
して貫通穴7を狭めようとするクローズイン圧力
が水平方向に作用する。このクローズイン圧力は
エンジンの回転とともに増大して振動や焼付をも
たらすなど好ましくないものである。
これに対して、上記提案に示されている繊維材
料による補強は主として桿部4の長手方向の強度
を増強するもので、大端部に横方向に作用するク
ローズイン圧力に対する剛性強化に役立つものと
は言い難い。したがつてこれらのコネクテイング
ロツドにおいてもクローズイン圧力による振動や
焼付きの恐れは依然として存在していた。
本考案は、上記従来例の問題点に鑑みてなされ
たもので、クローズイン圧力に対する剛性の高い
コネクテイングロツドを提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、桿部の上端に小径の貫通穴を形成し
た小端部を、下端に大径の貫通穴を形成した大端
部を備え、大端部を貫通穴の中心付近で桿部と一
体の基端側大端部と基端側大端部に固定されるキ
ヤツプ部とに分割したコネクテイングロツドにお
いて、基端側大端部に貫通穴を囲むようにコの字
形のボルトを埋設し、基端側大端部の下端から突
出するこのボルトの両端にキヤツプ部を固定する
とともに、ボルトの両屈曲部と前記小端部とを桿
部の内側に配設した補強用長繊維で連結してい
る。
(作用) 上死点において桿部に作用する引張力は補強用
長繊維を介してコの字形ボルトの両屈曲部に伝達
され、屈曲部に斜め上方の引張力として作用す
る。この引張力は上向きの垂直分力と内向きの水
平分力とに分解される。このうち、垂直分力はク
ランク軸からキヤツプ部を介してコの字形ボルト
の垂直部に作用する反力とつり合い、またボルト
屈曲部に働く内向きの水平分力はボルトの水平部
によつて支持される。したがつて、基端側大端部
に作用する力の作用点にはずれがなく、クローズ
イン圧力をもたらすモーメントが発生しない。
(実施例) 第1図及び第2図に本考案の実施例を示す。
第1図において、コネクテイングロツド1は小
端部2と基端側大端部3を両端に形成した桿部4
と、基端側大端部3に固定されるキヤツプ部5と
で構成される。小端部2には図示されないピスト
ンピンの貫通穴6が形成され、その内側にピスト
ンピンメタル6Aが嵌合している。基端側大端部
3には半円形の切欠3Aが形成され、相対してキ
ヤツプ部5に形成した半円形の切欠5Aとの間で
クランク軸のクランクピンの貫通穴7を構成して
いる。
キヤツプ部5の固定は基端側大端部3から突出
するコの字ボルト8の垂直部8Bにナツト9を締
め付けることにより行なわれる。コの字ボルト8
は水平部8Aとその両側の垂直部8B及びこれら
の屈曲部に設けた突起10からなり、半円形の切
欠3Aを挟んで垂直部8Bを下方へ突出された状
態で基端側大端部3に埋設される。一方、キヤツ
プ部5にはボルト8の垂直部8Bを貫通させてナ
ツト9で締め付けるための貫通孔11が上下方向
に平行して形成される。
コの字ボルト8の突起10は水平部8Aと垂直
部8Bとの二つの屈曲部からそれぞれ直角方向へ
突設される。突起10の突出長は先端が基端側大
端部3の内部に埋没する程度とする。そして、こ
れらの突起10を前記小端部2のピストンピンメ
タル6Aの外側を経由して桿部4の内部に配設さ
れたセラミツクス製の補強用長繊維12で連結す
る。また、桿部4は長繊維12を芯にして小端部
2から基端側大端部3の両端に至る2本の斜柱状
に形成される。
なお、製造時には鋳型内の所定位置にコの字ボ
ルト8とピストンピンメタル5Aをセツトし、こ
れらにセラミツクス長繊維12をくくりつけた後
に、例えばアルミニウム合金を加圧鋳造して小端
部2、基端側大端部3、桿部4を一体に形成し、
別途にキヤツプ部5を形成する。
次に作用を説明する。
ピストンが上死点に達するとピストンピンメタ
ル6Aを介して桿部4に引張力が作用する。この
引張力はセラミツクス長繊維12を介して基端側
大端部3の内部に伝達され、コの字ボルト8の突
起10に図の矢印に示すように斜め上向きの力と
して作用する。この力は上向きの垂直分力と、内
向きの水平分力とに分解される。
一方、これらのうちの上向きの垂直分力に対し
てクランク軸がキヤツプ部5を介してコの字ボル
ト8の垂直部8Bに図のような反力を及ぼす。ま
た、内向きの水平分力はコの字ボルトの水平部8
Aに圧縮力を及ぼすが、これに対して水平部8A
はの図示の軸方向支持力で対抗する。
このように、桿部4に作用する引張力はコの字
ボルト8の両屈曲部に集中し、この水平及び垂直
分力に対する反力も屈曲部に連続する水平部8A
と垂直部8Bとに作用するため、力の作用点にず
れがなく、基端側大端部3にクローズイン圧力を
もたらすようなモーメントは発生しない。
したがつて、このコネクテイングロツド1は小
端部2に加わる引張力が増大するエンジンの高回
転域においても低振動を保ち、クランク軸との間
で焼付きを起こす恐れもない。
なお、コネクテイングロツド1の長いロングス
トロークタイプのエンジンにおいては、桿部4を
第2図に示すような形状に形成し、補強用長繊維
12を桿部4の中央に埋設したガイド14の内側
を通して配設すれば、桿部4Aの上部の横幅を拡
大せずに済み、桿部4とシリンダ壁との干渉を回
避できる。このガイド14は両端に長繊維12の
外側への広がりを規制する突起14Aを備え、コ
の字ボルト8とともに鋳造前に鋳型内にセツトし
ておく。
(考案の効果) 以上のように、本考案は基端側大端部に埋設し
たコの字ボルトの両屈曲部と小端部とを桿部の内
部を通る補強用長繊維で連結したため、桿部に加
わる引張力が補強用長繊維を介してコの字ボルト
の屈曲部に伝達され、この水平及び垂直分力に対
する反力もコの字ボルトの水平部と垂直部とに作
用する。つまり、基端側大端部に働く力の作用点
にずれがなく、クローズイン圧力を発生させない
構造となる。
したがつて、本考案によればクローズイン圧力
に起因するコネクテイングロツドの振動や焼付き
の恐れが解消され、エンジン等の高回転化が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すコネクテイング
ロツドの正面図、第2図は別の実施例を示すむコ
ネクテイングロツドの正面図である。また、第3
図は従来例を示すコネクテイングロツドの正面図
である。 1……コネクテイングロツド、2……小端部。
3……基端側大端部、4……桿部、5……キヤツ
プ部、6,7……貫通穴、8……コの字ボルト、
10……突起、12……補強用長繊維。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 桿部の上端に小径の貫通穴を形成した小端部
    を、下端に大径の貫通穴を形成した大端部を備
    え、大端部を貫通穴の中心付近で桿部と一体の基
    端側大端部と基端側大端部に固定されるキヤツプ
    部とに分割したコネクテイングロツドにおいて、
    基端側大端部に貫通穴を囲むようにコの字形のボ
    ルトを埋設し、基端側大端部の下端から突出する
    このボルトの両端にキヤツプ部を固定するととも
    に、ボルトの両屈曲部と前記小端部とを桿部の内
    側に配設した補強用長繊維で連結したことを特徴
    とするコネクテイングロツド。
JP19025687U 1987-12-15 1987-12-15 Expired - Lifetime JPH055286Y2 (ja)

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JPH0194615U JPH0194615U (ja) 1989-06-22
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