JPH0552621A - 電磁流量計 - Google Patents
電磁流量計Info
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- JPH0552621A JPH0552621A JP21895991A JP21895991A JPH0552621A JP H0552621 A JPH0552621 A JP H0552621A JP 21895991 A JP21895991 A JP 21895991A JP 21895991 A JP21895991 A JP 21895991A JP H0552621 A JPH0552621 A JP H0552621A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2周波形の電磁流量計でノイズに対する応答
を改良した電磁流量計を提供するにある。 【構成】 励磁手段により高周波と低周波で励磁され流
量に対応して発生する信号電圧を励磁電流の立上り/立
下りに同期してサンプリングして出力するサンプリング
手段と、この出力を第1周波数(高周波)に基づいて弁
別して出力する第1復調手段と,この出力の変化をスパ
ンAに対してx%のリミット値でリミットする第1リミ
ット手段と、この出力を高域濾波する高域濾波手段と,
このサンプリング手段の出力を第2周波数(低周波)に
基づいて弁別して復調する第2復調手段と、この出力の
変化をスパンAに対してN*x%(N:第2周波数成分
に対する第1周波数成分の信号サンプリング回数の比
率)のリミット値でリミットする第2リミット手段と、
この出力を低域濾波する低域濾波手段と、高域濾波手段
と低域濾波手段との各出力を合成する合成手段とを具備
する構成である。
を改良した電磁流量計を提供するにある。 【構成】 励磁手段により高周波と低周波で励磁され流
量に対応して発生する信号電圧を励磁電流の立上り/立
下りに同期してサンプリングして出力するサンプリング
手段と、この出力を第1周波数(高周波)に基づいて弁
別して出力する第1復調手段と,この出力の変化をスパ
ンAに対してx%のリミット値でリミットする第1リミ
ット手段と、この出力を高域濾波する高域濾波手段と,
このサンプリング手段の出力を第2周波数(低周波)に
基づいて弁別して復調する第2復調手段と、この出力の
変化をスパンAに対してN*x%(N:第2周波数成分
に対する第1周波数成分の信号サンプリング回数の比
率)のリミット値でリミットする第2リミット手段と、
この出力を低域濾波する低域濾波手段と、高域濾波手段
と低域濾波手段との各出力を合成する合成手段とを具備
する構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁場を被測定流体に印
加し発生する起電力からその流量を測定する電磁流量計
に係り、特にノイズに対する応答を改良した電磁流量計
に関する。
加し発生する起電力からその流量を測定する電磁流量計
に係り、特にノイズに対する応答を改良した電磁流量計
に関する。
【0002】
【従来の技術】工業用の電磁流量計は従来から商用電源
を用いて励磁する商用周波の励磁方式が採用されてき
た。商用周波の励磁方式は,(イ)応答速度が早く低コ
ストに出来る。(ロ)スラリ性の流体や低導電率の流体
で発生する流速と共に増加する低周波のランダムノイズ
(以下,フロ−ノイズという)の影響を受けがたい,と
いう利点があるが,稼動状態で比較的に長期,例えば1
日程度の間,放置しておくとゼロ点が変動するという欠
点がある。
を用いて励磁する商用周波の励磁方式が採用されてき
た。商用周波の励磁方式は,(イ)応答速度が早く低コ
ストに出来る。(ロ)スラリ性の流体や低導電率の流体
で発生する流速と共に増加する低周波のランダムノイズ
(以下,フロ−ノイズという)の影響を受けがたい,と
いう利点があるが,稼動状態で比較的に長期,例えば1
日程度の間,放置しておくとゼロ点が変動するという欠
点がある。
【0003】このため,商用周波の1/2,あるいはこ
れ以下の低周波で励磁する低周波励磁方式が採用される
ようになった。低周波励磁方式にすると周知のようにゼ
ロ点の安定な電磁流量計が得られる利点がある。しか
し,励磁周波数が低いのでフロ−ノイズの周波数帯域と
近接し,このためフロ−ノイズの影響を受け易く,特に
流速が大になるとこの影響が顕著になる。また,フロ−
ノイズの影響を軽減するためにダンピングをかけると応
答が遅くなる欠点を有している。
れ以下の低周波で励磁する低周波励磁方式が採用される
ようになった。低周波励磁方式にすると周知のようにゼ
ロ点の安定な電磁流量計が得られる利点がある。しか
し,励磁周波数が低いのでフロ−ノイズの周波数帯域と
近接し,このためフロ−ノイズの影響を受け易く,特に
流速が大になるとこの影響が顕著になる。また,フロ−
ノイズの影響を軽減するためにダンピングをかけると応
答が遅くなる欠点を有している。
【0004】そこで,この問題を解決するために、商用
周波数の励磁電流成分とこれより低い周波数の励磁電流
成分を励磁コイルに同時に流して複合磁場を形成する複
合励磁方式が提案されている。以下、図5〜図10を用
いてこの種の電磁流量計について説明する。
周波数の励磁電流成分とこれより低い周波数の励磁電流
成分を励磁コイルに同時に流して複合磁場を形成する複
合励磁方式が提案されている。以下、図5〜図10を用
いてこの種の電磁流量計について説明する。
【0005】図5は従来の電磁流量計の構成を示すブロ
ック図である。10は電磁流量計の検出器の導管であ
り,絶縁性のライニングがその内面に施されている。1
1a,11bは信号電圧を検出するための電極である。
12は励磁コイルであり,これによって発生した磁場が
被測定流体に印加される。励磁コイル12には,励磁回
路13から励磁電流If が供給されている。
ック図である。10は電磁流量計の検出器の導管であ
り,絶縁性のライニングがその内面に施されている。1
1a,11bは信号電圧を検出するための電極である。
12は励磁コイルであり,これによって発生した磁場が
被測定流体に印加される。励磁コイル12には,励磁回
路13から励磁電流If が供給されている。
【0006】励磁回路13は次のように構成されてい
る。基準電圧E1 は増幅器Q1 の非反転入力端(+)に
印加され,その出力端はトランジスタQ2 のベ−スに接
続されている。トランジスタQ2 のエミッタは抵抗Rf
を介してコモンCOMに接続されると共に増幅器Q1 の
反転入力端(−)に接続されている。コモンCOMとト
ランジスタQ2 のコレクタとの間には励磁電圧Es がス
イッチSW2 とSW3 の直列回路とこれに並列に接続さ
れたスイッチSW4 とSW5 の直列回路を介して印加さ
れる。励磁コイル12はスイッチSW2 、SW3 の接続
点とスイッチSW 4 、SW5 の接続点にそれぞれ接続さ
れる。タイミング信号S2 ,S3 、S4 ,S5 はそれぞ
れスイッチSW2 、SW3 、SW4 、SW5 の開閉を制
御する。
る。基準電圧E1 は増幅器Q1 の非反転入力端(+)に
印加され,その出力端はトランジスタQ2 のベ−スに接
続されている。トランジスタQ2 のエミッタは抵抗Rf
を介してコモンCOMに接続されると共に増幅器Q1 の
反転入力端(−)に接続されている。コモンCOMとト
ランジスタQ2 のコレクタとの間には励磁電圧Es がス
イッチSW2 とSW3 の直列回路とこれに並列に接続さ
れたスイッチSW4 とSW5 の直列回路を介して印加さ
れる。励磁コイル12はスイッチSW2 、SW3 の接続
点とスイッチSW 4 、SW5 の接続点にそれぞれ接続さ
れる。タイミング信号S2 ,S3 、S4 ,S5 はそれぞ
れスイッチSW2 、SW3 、SW4 、SW5 の開閉を制
御する。
【0007】一方,信号電圧は電極11a,11bで検
出され,前置増幅器14に出力される。前置増幅器14
でコモンモ−ド電圧の除去とインピ−ダンス変換がなさ
れその出力端15に出力される。出力端15における前
置増幅器14の出力はアナログ/デジタル変換器(A/
DL )16とアナログ/デジタル変換器(A/DH )1
7でそれぞれデジタル信号に変換されてバス18を介し
てランダムアクセスメモリ(RAM)19に格納され
る。リ−ドオンリ−メモリ(ROM)20には所定の演
算プログラムおよび初期デ−タが格納されており、プロ
セッサ(CPU)21の制御の基にROM20に格納さ
れた演算手順にしたがって演算され、その結果はRAM
19に格納される。22はクロック発生器であり、ここ
で発生されたクロックは分周器23で1/nに分周され
システムクロックSh としてCPU21とアナログ/デ
ジタル変換器17に供給される。
出され,前置増幅器14に出力される。前置増幅器14
でコモンモ−ド電圧の除去とインピ−ダンス変換がなさ
れその出力端15に出力される。出力端15における前
置増幅器14の出力はアナログ/デジタル変換器(A/
DL )16とアナログ/デジタル変換器(A/DH )1
7でそれぞれデジタル信号に変換されてバス18を介し
てランダムアクセスメモリ(RAM)19に格納され
る。リ−ドオンリ−メモリ(ROM)20には所定の演
算プログラムおよび初期デ−タが格納されており、プロ
セッサ(CPU)21の制御の基にROM20に格納さ
れた演算手順にしたがって演算され、その結果はRAM
19に格納される。22はクロック発生器であり、ここ
で発生されたクロックは分周器23で1/nに分周され
システムクロックSh としてCPU21とアナログ/デ
ジタル変換器17に供給される。
【0008】CPU21はROM20に格納された演算
プログラムに従いバス18を介してタイミング信号出力
ポ−ト(TO)24に励磁電流If の波形を決めるタイ
ミングを出力する。タイミング信号出力ポ−ト24はこ
のタイミングに従い励磁電流を切換えるタイミング信号
S2 、S3 、S4 、S5 を出力する。また、タイミング
信号出力ポ−ト24はCPU21の指定するタイミング
に従いタイミング信号SL をアナログ/デジタル変換器
16に出力し前置増幅器14の出力をサンプルする。
プログラムに従いバス18を介してタイミング信号出力
ポ−ト(TO)24に励磁電流If の波形を決めるタイ
ミングを出力する。タイミング信号出力ポ−ト24はこ
のタイミングに従い励磁電流を切換えるタイミング信号
S2 、S3 、S4 、S5 を出力する。また、タイミング
信号出力ポ−ト24はCPU21の指定するタイミング
に従いタイミング信号SL をアナログ/デジタル変換器
16に出力し前置増幅器14の出力をサンプルする。
【0009】一方、ROM20に格納された演算プログ
ラムによりRAM19に格納されたデ−タを用いてCP
U21により所定の演算が実行され、その演算の結果は
RAM19に格納されると共にバス18を介してデジタ
ル/アナログ変換器25を介して出力端26に流量出力
として出力される。
ラムによりRAM19に格納されたデ−タを用いてCP
U21により所定の演算が実行され、その演算の結果は
RAM19に格納されると共にバス18を介してデジタ
ル/アナログ変換器25を介して出力端26に流量出力
として出力される。
【0010】次に、図6に示すタイミング図、図7に示
すフロ−チャ−ト図、図8に示す演算図を用いて図5に
示す電磁流量計の動作を説明する。図5に示す分周器2
3の出力に得られるシステムクロックSh は図6(a)
に示す波形であり、これがCPU21に供給されてい
る。
すフロ−チャ−ト図、図8に示す演算図を用いて図5に
示す電磁流量計の動作を説明する。図5に示す分周器2
3の出力に得られるシステムクロックSh は図6(a)
に示す波形であり、これがCPU21に供給されてい
る。
【0011】図7のステップ1において、CPU21は
このシステムクロックSh の割込タイミング(図6
(g))に同期してROM20に格納された所定の演算
プログラムによりバス18を介してタイミング信号出力
ポ−ト24に励磁波形の切換タイミングを示すタイミン
グ信号を出力する。
このシステムクロックSh の割込タイミング(図6
(g))に同期してROM20に格納された所定の演算
プログラムによりバス18を介してタイミング信号出力
ポ−ト24に励磁波形の切換タイミングを示すタイミン
グ信号を出力する。
【0012】ステップ2において、タイミング信号出力
ポ−ト24はこの切換タイミングを受け、タイミング信
号S5 (図6(b))、S4 (図6(c))、S3 (図
6(d))、S2 (図6(e))をそれぞれ励磁回路1
3のスイッチSW5 、SW4 、SW3 、SW2 に出力す
る。或いはタイミング信号S4 をスイッチSW3 、SW
4 に同時に出力し、かつタイミング信号S2 をスイッチ
SW2 、SW5 に同時に出力しても良い。励磁回路13
はこれ等のタイミング信号を受け図6(f)に示す波形
の励磁電流If を励磁コイル12に出力する。この励磁
波形は図6(h)(i)に示すようにタイミング番号i
が0〜15で1サイクルを構成してこれを繰り返す波形
であり、図6ではnサイクルの部分を中心にして示して
ある。この励磁波形は低周波の波形と高周波の波形を乘
算した乘算形の波形をしている。
ポ−ト24はこの切換タイミングを受け、タイミング信
号S5 (図6(b))、S4 (図6(c))、S3 (図
6(d))、S2 (図6(e))をそれぞれ励磁回路1
3のスイッチSW5 、SW4 、SW3 、SW2 に出力す
る。或いはタイミング信号S4 をスイッチSW3 、SW
4 に同時に出力し、かつタイミング信号S2 をスイッチ
SW2 、SW5 に同時に出力しても良い。励磁回路13
はこれ等のタイミング信号を受け図6(f)に示す波形
の励磁電流If を励磁コイル12に出力する。この励磁
波形は図6(h)(i)に示すようにタイミング番号i
が0〜15で1サイクルを構成してこれを繰り返す波形
であり、図6ではnサイクルの部分を中心にして示して
ある。この励磁波形は低周波の波形と高周波の波形を乘
算した乘算形の波形をしている。
【0013】次に、ステップ3に移行する。ステップ3
〜ステップ6まではアナログ/デジタル変換器16、1
7からのデ−タの読み込みをする手順を示している。ス
テップ3ではシステムクロックSh (図6(a))に同
期して各サイクル毎にアナログ/デジタル変換器17か
ら入力されるデ−タを図6(j)に示すようにバス18
を介してCPU21の制御の基にRAM19の所定のデ
−タ領域Hi に格納する。
〜ステップ6まではアナログ/デジタル変換器16、1
7からのデ−タの読み込みをする手順を示している。ス
テップ3ではシステムクロックSh (図6(a))に同
期して各サイクル毎にアナログ/デジタル変換器17か
ら入力されるデ−タを図6(j)に示すようにバス18
を介してCPU21の制御の基にRAM19の所定のデ
−タ領域Hi に格納する。
【0014】次に、ステップ4に移り、読み込んだタイ
ミング番号iが0か否かを判断し、0でなければステッ
プ6に移行し、0ならばステップ5に移行する。ステッ
プ6では読み込んだタイミング番号iが8か否かを判断
し8でなければステップ8に移行し、8ならばステップ
7に移行する。
ミング番号iが0か否かを判断し、0でなければステッ
プ6に移行し、0ならばステップ5に移行する。ステッ
プ6では読み込んだタイミング番号iが8か否かを判断
し8でなければステップ8に移行し、8ならばステップ
7に移行する。
【0015】ステップ5では、タイミング信号出力ポ−
ト24から出力されたタイミング信号SL (図6
(k))によるサンプルタイミングにより、アナログ/
デジタル変換器16から入力されるデ−タを図6(L )
に示すようにバス18を介してCPU21の制御の基に
RAM19の所定のデ−タ領域…、L0 (n−1)、L
0 (n)、L0 (n+1)、…に格納し、ステップ5に
移る。
ト24から出力されたタイミング信号SL (図6
(k))によるサンプルタイミングにより、アナログ/
デジタル変換器16から入力されるデ−タを図6(L )
に示すようにバス18を介してCPU21の制御の基に
RAM19の所定のデ−タ領域…、L0 (n−1)、L
0 (n)、L0 (n+1)、…に格納し、ステップ5に
移る。
【0016】次に、ステップ7では、タイミング信号出
力ポ−ト24から出力されたタイミング信号SL (図6
(k))によるサンプルタイミングにより、アナログ/
デジタル変換器16から入力されるデ−タを図6(L )
に示すようにバス18を介してCPU21の制御の基に
RAM19の所定のデ−タ領域…、L1 (n−1)、L
1 (n)、L1 (n+1)、…に格納し、ステップ8に
移る。
力ポ−ト24から出力されたタイミング信号SL (図6
(k))によるサンプルタイミングにより、アナログ/
デジタル変換器16から入力されるデ−タを図6(L )
に示すようにバス18を介してCPU21の制御の基に
RAM19の所定のデ−タ領域…、L1 (n−1)、L
1 (n)、L1 (n+1)、…に格納し、ステップ8に
移る。
【0017】ステップ8ではタイミング番号iが奇数か
否かを判断し、奇数ならばステップ9に移行し、奇数で
ないならばステップ11に移行する判断をする。ステッ
プ9は高周波の復調演算をする。復調演算に際しては、
RAM19に格納されたデ−タHi を用い、図6(m)
に示すタイミングでCPU21の制御の基にROM20
に格納された図8に示す高周波復調演算eHiの欄で示す
演算式で演算をしてその結果をRAM19に格納する。
そして、この演算の結果は演算フロ−の中継点CT1、
CT2を介してステップ10に送られる。この中継点C
T1、CT2の間には後述するリミット演算処理がなさ
れる演算ステップが介在する。この復調演算により電極
11a、11bに発生する電気化学的な直流電圧は除去
され、微分ノイズは一定値に保持され誤差要因とはなら
ない。なお、図8においてAなる定数は、Tc を微分或
いは積分の定数、ΔTc を図6(f)に示す演算周期と
すればA=Tc /(Tc +ΔTc )で示される。
否かを判断し、奇数ならばステップ9に移行し、奇数で
ないならばステップ11に移行する判断をする。ステッ
プ9は高周波の復調演算をする。復調演算に際しては、
RAM19に格納されたデ−タHi を用い、図6(m)
に示すタイミングでCPU21の制御の基にROM20
に格納された図8に示す高周波復調演算eHiの欄で示す
演算式で演算をしてその結果をRAM19に格納する。
そして、この演算の結果は演算フロ−の中継点CT1、
CT2を介してステップ10に送られる。この中継点C
T1、CT2の間には後述するリミット演算処理がなさ
れる演算ステップが介在する。この復調演算により電極
11a、11bに発生する電気化学的な直流電圧は除去
され、微分ノイズは一定値に保持され誤差要因とはなら
ない。なお、図8においてAなる定数は、Tc を微分或
いは積分の定数、ΔTc を図6(f)に示す演算周期と
すればA=Tc /(Tc +ΔTc )で示される。
【0018】次に、ステップ10に移る。ここでは、高
周波側の高域濾波演算FHiを実行する。濾波演算に際し
ては、RAM19に格納されたデ−タeHiと前回の濾波
演算結果とを用い、CPU21の制御の基にROM20
に格納された図8に示す高域濾波演算FHiの欄で示す演
算式で演算をしてその結果をRAM19に格納する。次
にステップ11に移る。ステップ11ではタイミング番
号iが0または8か否かを判断し、0または8ならばス
テップ12に移行し、0または8でないならばステップ
14に移行する判断をする。
周波側の高域濾波演算FHiを実行する。濾波演算に際し
ては、RAM19に格納されたデ−タeHiと前回の濾波
演算結果とを用い、CPU21の制御の基にROM20
に格納された図8に示す高域濾波演算FHiの欄で示す演
算式で演算をしてその結果をRAM19に格納する。次
にステップ11に移る。ステップ11ではタイミング番
号iが0または8か否かを判断し、0または8ならばス
テップ12に移行し、0または8でないならばステップ
14に移行する判断をする。
【0019】ステップ12では、低周波の復調演算をす
る。復調演算に際しては、RAM19に格納されたデ−
タ…、L0 (n−1)、L0 (n)、L0 (n+1)、
…L 1 (n−1)、L1 (n)、L1 (n+1)、…を
用い、図6(n)に示すタイミングでCPU21の制御
の基にROM20に格納された図6に示す低周波復調演
算eLiの欄で示す演算式で演算をしてその結果をRAM
19に格納する。そして、この演算の結果は演算フロ−
の中継点CT3、CT4を介してステップ13に送られ
る。この中継点CT3、CT4の間には後述するリミッ
ト演算処理がなされる演算ステップが介在する。なお、
図8において、定数Bは、B=ΔT/(ΔT+T)で示
される。
る。復調演算に際しては、RAM19に格納されたデ−
タ…、L0 (n−1)、L0 (n)、L0 (n+1)、
…L 1 (n−1)、L1 (n)、L1 (n+1)、…を
用い、図6(n)に示すタイミングでCPU21の制御
の基にROM20に格納された図6に示す低周波復調演
算eLiの欄で示す演算式で演算をしてその結果をRAM
19に格納する。そして、この演算の結果は演算フロ−
の中継点CT3、CT4を介してステップ13に送られ
る。この中継点CT3、CT4の間には後述するリミッ
ト演算処理がなされる演算ステップが介在する。なお、
図8において、定数Bは、B=ΔT/(ΔT+T)で示
される。
【0020】ステップ13では、低周波側の低域濾波演
算FLiを実行する。濾波演算に際しては、RAM19に
格納されたデ−タeL0、eL8と前回の濾波演算結果とを
用い、CPU21の制御の基にROM20に格納された
図8に示す低域濾波演算FLiの欄で示す演算式で演算を
してその結果をRAM19に格納する。
算FLiを実行する。濾波演算に際しては、RAM19に
格納されたデ−タeL0、eL8と前回の濾波演算結果とを
用い、CPU21の制御の基にROM20に格納された
図8に示す低域濾波演算FLiの欄で示す演算式で演算を
してその結果をRAM19に格納する。
【0021】ステップ14ではタイミング番号iが奇数
か否かを判断し、奇数ならばステップ15に移行し、奇
数でないならばステップ16に移行する判断をする。ス
テップ15は加算演算を実行する。RAM19に格納さ
れた高域濾波演算の結果FHiと低域濾波演算の結果FLi
とを用い、CPU21の制御の基にROM20に格納さ
れた図8に示す加算演算eA の欄で示す演算式で演算を
してその結果をRAM19に格納し、ステップ17に移
行する。ステップ17では、次の割り込みのタイミング
まで待機し、次の割り込みのタイミングが来たらステッ
プ1からステップ17までのフロ−を再び実行する。
か否かを判断し、奇数ならばステップ15に移行し、奇
数でないならばステップ16に移行する判断をする。ス
テップ15は加算演算を実行する。RAM19に格納さ
れた高域濾波演算の結果FHiと低域濾波演算の結果FLi
とを用い、CPU21の制御の基にROM20に格納さ
れた図8に示す加算演算eA の欄で示す演算式で演算を
してその結果をRAM19に格納し、ステップ17に移
行する。ステップ17では、次の割り込みのタイミング
まで待機し、次の割り込みのタイミングが来たらステッ
プ1からステップ17までのフロ−を再び実行する。
【0022】以上のようにして、電極11a、11bで
検出した低周波と高周波の2周波を含む信号電圧は、マ
イクロコンピュ−タを用いて低周波側と高周波側とに分
けられて読み込まれ、低周波側は低周波で復調してその
出力を低域濾波器を介して、高周波側は高周波で復調し
てその出力を高域濾波器を介してそれぞれ出力し、低域
濾波器と高域濾波器の各出力を加算合成して出力するこ
とにより、ゼロ点が安定でフロ−ノイズに対しても強
く、かつ応答の良い流量出力が得られる。
検出した低周波と高周波の2周波を含む信号電圧は、マ
イクロコンピュ−タを用いて低周波側と高周波側とに分
けられて読み込まれ、低周波側は低周波で復調してその
出力を低域濾波器を介して、高周波側は高周波で復調し
てその出力を高域濾波器を介してそれぞれ出力し、低域
濾波器と高域濾波器の各出力を加算合成して出力するこ
とにより、ゼロ点が安定でフロ−ノイズに対しても強
く、かつ応答の良い流量出力が得られる。
【0023】しかしながら、以上の演算処理だけではノ
イズなどにより流量信号が急激に変化すると、このノイ
ズがなくなっても正常な流量信号に復帰するのに時間が
かかるので、図9、図10に示すリミット処理を行う演
算が挿入されている。図9は高周波側に対するリミット
処理、図10は低周波側に対するリミット処理を行う演
算フロ−をそれぞれ示している。
イズなどにより流量信号が急激に変化すると、このノイ
ズがなくなっても正常な流量信号に復帰するのに時間が
かかるので、図9、図10に示すリミット処理を行う演
算が挿入されている。図9は高周波側に対するリミット
処理、図10は低周波側に対するリミット処理を行う演
算フロ−をそれぞれ示している。
【0024】図9について説明する。ステップ9で得ら
れた高周波の復調デ−タは中継点CT1を介してステッ
プL1に導入される。ステップL1ではバックアップさ
れたRAM19に格納された所定の高周波のリミット値
LMTH に対して今回読み込んだデ−タeH (n)と前
回読み込んだデ−タeH (n−1)との差[eH (n)
−eH (n−1)]とを比較してリミット値の上限を越
えているか否かを判断する。リミット値LMTH を越え
ているときはステップL2に移行して、ここで前回読み
込んだデ−タeH (n−1)にリミット値LMTH を加
算して中継点CT2を介してステップ10に移行する。
れた高周波の復調デ−タは中継点CT1を介してステッ
プL1に導入される。ステップL1ではバックアップさ
れたRAM19に格納された所定の高周波のリミット値
LMTH に対して今回読み込んだデ−タeH (n)と前
回読み込んだデ−タeH (n−1)との差[eH (n)
−eH (n−1)]とを比較してリミット値の上限を越
えているか否かを判断する。リミット値LMTH を越え
ているときはステップL2に移行して、ここで前回読み
込んだデ−タeH (n−1)にリミット値LMTH を加
算して中継点CT2を介してステップ10に移行する。
【0025】リミット値LMTH 以下であればステップ
L3に移行し、リミット値LMTH に対して前回読み込
んだデ−タeH (n−1)と今回読み込んだデ−タeH
(n)との差[eH (n−1)−eH (n)]とを比較
してリミット値の下限を越えているか否かを判断する。
リミット値LMTH を越えているときはステップL4に
移行して、ここでリミット値LMTH を前回読み込んだ
デ−タeH (n−1)から減算して中継点CT2を介し
てステップ10に移行する。リミット値LMT H 以下で
あればステップL5に移行し、今回読み込んだデ−タe
H (n)をそのまま中継点CT2を介してステップ10
に伝送する。この場合のリミット値LMTH は、例えば
スパンの30%程度に固定的に設定されている。
L3に移行し、リミット値LMTH に対して前回読み込
んだデ−タeH (n−1)と今回読み込んだデ−タeH
(n)との差[eH (n−1)−eH (n)]とを比較
してリミット値の下限を越えているか否かを判断する。
リミット値LMTH を越えているときはステップL4に
移行して、ここでリミット値LMTH を前回読み込んだ
デ−タeH (n−1)から減算して中継点CT2を介し
てステップ10に移行する。リミット値LMT H 以下で
あればステップL5に移行し、今回読み込んだデ−タe
H (n)をそのまま中継点CT2を介してステップ10
に伝送する。この場合のリミット値LMTH は、例えば
スパンの30%程度に固定的に設定されている。
【0026】図10について説明する。ステップ12で
得られた低周波の復調デ−タは中継点CT3を介してス
テップL6に導入される。ステップL6ではバックアッ
プされたRAM19に格納された所定の低周波のリミッ
ト値LMTLに対して今回読み込んだデ−タeL (n)
と前回読み込んだデ−タeL (n−1)との差[e
L (n)−eL (n−1)]とを比較してリミット値の
上限を越えているか否かを判断する。リミット値LMT
L を越えているときはステップL7に移行して、ここで
前回読み込んだデ−タeL (n−1)にリミット値LM
TL を加算して中継点CT4を介してステップ13に移
行する。
得られた低周波の復調デ−タは中継点CT3を介してス
テップL6に導入される。ステップL6ではバックアッ
プされたRAM19に格納された所定の低周波のリミッ
ト値LMTLに対して今回読み込んだデ−タeL (n)
と前回読み込んだデ−タeL (n−1)との差[e
L (n)−eL (n−1)]とを比較してリミット値の
上限を越えているか否かを判断する。リミット値LMT
L を越えているときはステップL7に移行して、ここで
前回読み込んだデ−タeL (n−1)にリミット値LM
TL を加算して中継点CT4を介してステップ13に移
行する。
【0027】リミット値LMTL 以下であればステップ
L8に移行し、リミット値LMTL に対して前回読み込
んだデ−タeL (n−1)と今回読み込んだデ−タeL
(n)との差[eL (n−1)−eL (n)]とを比較
してリミット値の下限を越えているか否かを判断する。
リミット値LMTL を越えているときはステップL9に
移行して、ここでリミット値LMTL を前回読み込んだ
デ−タeL (n−1)から減算して中継点CT4を介し
てステップ13に移行する。リミット値LMT L 以下で
あればステップL10に移行し、今回読み込んだデ−タ
eL (n)をそのまま中継点CT4を介してステップ1
3に伝送する。この場合のリミット値LMTL は、例え
ばスパンの100%程度に固定的に設定されている。
L8に移行し、リミット値LMTL に対して前回読み込
んだデ−タeL (n−1)と今回読み込んだデ−タeL
(n)との差[eL (n−1)−eL (n)]とを比較
してリミット値の下限を越えているか否かを判断する。
リミット値LMTL を越えているときはステップL9に
移行して、ここでリミット値LMTL を前回読み込んだ
デ−タeL (n−1)から減算して中継点CT4を介し
てステップ13に移行する。リミット値LMT L 以下で
あればステップL10に移行し、今回読み込んだデ−タ
eL (n)をそのまま中継点CT4を介してステップ1
3に伝送する。この場合のリミット値LMTL は、例え
ばスパンの100%程度に固定的に設定されている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなノイズに対するリミット手段では、例えばステッ
プ状に流量出力が0%に戻るような信号が入力された場
合には、高周波側と低周波側との信号のサンプリングの
タイミングの相違から0%になる時間が長くなり応答性
が低下するという問題がある。
ようなノイズに対するリミット手段では、例えばステッ
プ状に流量出力が0%に戻るような信号が入力された場
合には、高周波側と低周波側との信号のサンプリングの
タイミングの相違から0%になる時間が長くなり応答性
が低下するという問題がある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するために、第1周波数とこれより低い第2周波数
の2つの異なった周波数を有する励磁電流を供給する励
磁手段と、この励磁手段により励磁され流量に対応して
発生する信号電圧を励磁電流の立上り/立下りに同期し
てサンプリングして出力するサンプリング手段と、この
サンプリング手段の出力を第1周波数に基づいて弁別し
て出力する第1復調手段と,この第1復調手段の出力の
変化をスパンAに対してx%のリミット値でリミットす
る第1リミット手段と、この第1リミット手段の出力を
高域濾波する高域濾波手段と,このサンプリング手段の
出力を第2周波数に基づいて弁別して復調する第2復調
手段と、この第2復調手段の出力の変化をスパンAに対
してN*x%(N:第2周波数成分に対する第1周波数
成分の信号サンプリング回数の比率)のリミット値でリ
ミットする第2リミット手段と、この第2リミット手段
の出力を低域濾波する低域濾波手段と、高域濾波手段と
低域濾波手段との各出力を合成する合成手段とを具備す
るようにしたものである。
解決するために、第1周波数とこれより低い第2周波数
の2つの異なった周波数を有する励磁電流を供給する励
磁手段と、この励磁手段により励磁され流量に対応して
発生する信号電圧を励磁電流の立上り/立下りに同期し
てサンプリングして出力するサンプリング手段と、この
サンプリング手段の出力を第1周波数に基づいて弁別し
て出力する第1復調手段と,この第1復調手段の出力の
変化をスパンAに対してx%のリミット値でリミットす
る第1リミット手段と、この第1リミット手段の出力を
高域濾波する高域濾波手段と,このサンプリング手段の
出力を第2周波数に基づいて弁別して復調する第2復調
手段と、この第2復調手段の出力の変化をスパンAに対
してN*x%(N:第2周波数成分に対する第1周波数
成分の信号サンプリング回数の比率)のリミット値でリ
ミットする第2リミット手段と、この第2リミット手段
の出力を低域濾波する低域濾波手段と、高域濾波手段と
低域濾波手段との各出力を合成する合成手段とを具備す
るようにしたものである。
【0030】
【作 用】励磁手段により第1周波数とこれより低い第
2周波数の2つの異なった周波数を有する励磁電流を供
給する。サンプリング手段はこの励磁手段により励磁さ
れ流量に対応して発生する信号電圧を励磁電流の立上り
/立下りに同期してサンプリングして出力する。第1復
調手段はこのサンプリング手段の出力を第1周波数に基
づいて弁別して出力し、第1リミット手段はこの第1復
調手段の出力の変化をスパンAに対してx%のリミット
値でリミットする。そして、高域濾波手段はこの第1リ
ミット手段の出力を高域濾波する。
2周波数の2つの異なった周波数を有する励磁電流を供
給する。サンプリング手段はこの励磁手段により励磁さ
れ流量に対応して発生する信号電圧を励磁電流の立上り
/立下りに同期してサンプリングして出力する。第1復
調手段はこのサンプリング手段の出力を第1周波数に基
づいて弁別して出力し、第1リミット手段はこの第1復
調手段の出力の変化をスパンAに対してx%のリミット
値でリミットする。そして、高域濾波手段はこの第1リ
ミット手段の出力を高域濾波する。
【0031】第2復調手段はこのサンプリング手段の出
力を第2周波数に基づいて弁別して復調する。第2リミ
ット手段はこの第2復調手段の出力の変化をスパンAに
対してN*x%(N:第2周波数成分に対する第1周波
数成分の信号サンプリング回数の比率)のリミット値で
リミットする。低域濾波手段はこの第2リミット手段の
出力を低域濾波する。そして、合成手段はこれらの高域
濾波手段と低域濾波手段との各出力を合成して出力す
る。これにより、高周波側と低周波側の演算周期と、高
周波側と低周波側の流量変化量に対するリミット値に関
連性を持たせることができ、信号の変化割合を同じくし
てノイズに対する影響を小さくしながら高速応答をも可
能としている。
力を第2周波数に基づいて弁別して復調する。第2リミ
ット手段はこの第2復調手段の出力の変化をスパンAに
対してN*x%(N:第2周波数成分に対する第1周波
数成分の信号サンプリング回数の比率)のリミット値で
リミットする。低域濾波手段はこの第2リミット手段の
出力を低域濾波する。そして、合成手段はこれらの高域
濾波手段と低域濾波手段との各出力を合成して出力す
る。これにより、高周波側と低周波側の演算周期と、高
周波側と低周波側の流量変化量に対するリミット値に関
連性を持たせることができ、信号の変化割合を同じくし
てノイズに対する影響を小さくしながら高速応答をも可
能としている。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。図1、図2は本発明の1実施例の要部を説明す
るフロ−図である。図3は図1に示すフロ−の演算を実
行するブロック図である。なお、図5〜図10に示す従
来の電磁流量計と同一の機能を有する部分には同一の符
号を付して適宜にその説明を省略する。
明する。図1、図2は本発明の1実施例の要部を説明す
るフロ−図である。図3は図1に示すフロ−の演算を実
行するブロック図である。なお、図5〜図10に示す従
来の電磁流量計と同一の機能を有する部分には同一の符
号を付して適宜にその説明を省略する。
【0033】図3は本実施例の構成を示すブロック図で
あるが、RAM30或いはROM31の中に格納されて
いる演算プログラム、設定されているパラメ−タは図5
に示すRAM19、或いはROM20と異なっている。
あるが、RAM30或いはROM31の中に格納されて
いる演算プログラム、設定されているパラメ−タは図5
に示すRAM19、或いはROM20と異なっている。
【0034】その他の構成に関しては図5に示す構成と
ほぼ同一である。基本的な演算処理の手順は図7に示す
フロ−トほぼ同一であるが、本実施例の特徴点である中
継点CT1、CT2の中に挿入される演算プログラムは
図1に示す演算プログラムとなり、中継点CT3、CT
4の中に挿入される演算プログラムは図2に示す演算プ
ログラムとなる点で異なっている。
ほぼ同一である。基本的な演算処理の手順は図7に示す
フロ−トほぼ同一であるが、本実施例の特徴点である中
継点CT1、CT2の中に挿入される演算プログラムは
図1に示す演算プログラムとなり、中継点CT3、CT
4の中に挿入される演算プログラムは図2に示す演算プ
ログラムとなる点で異なっている。
【0035】図1について説明する。ステップ9に示す
高周波復調演算での演算結果は中継点CT1を経由して
ステップL11に示す設定演算に移行する。ステップL
11では高周波側のリミット値LMTH ´として、スパ
ンをA(m/s)とすると、このスパンAに対してx
(%)のリミットをかけるための設定をする。
高周波復調演算での演算結果は中継点CT1を経由して
ステップL11に示す設定演算に移行する。ステップL
11では高周波側のリミット値LMTH ´として、スパ
ンをA(m/s)とすると、このスパンAに対してx
(%)のリミットをかけるための設定をする。
【0036】ステップL12ではこのリミット値LMT
H ´に対して今回読み込んだデ−タeH (n)と前回読
み込んだデ−タeH (n−1)との差[eH (n)−e
H (n−1)]とを比較してリミット値の上限を越えて
いるか否かを判断する。リミット値LMTH ´を越えて
いるときはステップL13に移行して、ここで前回読み
込んだデ−タeH (n−1)にリミット値LMTH ´を
加算して中継点CT2を介してステップ10に移行す
る。
H ´に対して今回読み込んだデ−タeH (n)と前回読
み込んだデ−タeH (n−1)との差[eH (n)−e
H (n−1)]とを比較してリミット値の上限を越えて
いるか否かを判断する。リミット値LMTH ´を越えて
いるときはステップL13に移行して、ここで前回読み
込んだデ−タeH (n−1)にリミット値LMTH ´を
加算して中継点CT2を介してステップ10に移行す
る。
【0037】リミット値LMTH ´以下であればステッ
プL14に移行し、リミット値LMTH ´に対して前回
読み込んだデ−タeH(n−1)と今回読み込んだデ−
タe H (n)との差[eH (n−1)−eH (n)]と
を比較してリミット値の下限を越えているか否かを判断
する。リミット値LMTH ´を越えているときはステッ
プL15に移行して、ここでリミット値LMTH ´を前
回読み込んだデ−タe H (n−1)から減算して中継点
CT2を介してステップ10に移行する。リミット値L
MTH ´以下であればステップL16に移行し、今回読
み込んだデ−タeH (n)をそのまま中継点CT2を介
してステップ10に伝送する。
プL14に移行し、リミット値LMTH ´に対して前回
読み込んだデ−タeH(n−1)と今回読み込んだデ−
タe H (n)との差[eH (n−1)−eH (n)]と
を比較してリミット値の下限を越えているか否かを判断
する。リミット値LMTH ´を越えているときはステッ
プL15に移行して、ここでリミット値LMTH ´を前
回読み込んだデ−タe H (n−1)から減算して中継点
CT2を介してステップ10に移行する。リミット値L
MTH ´以下であればステップL16に移行し、今回読
み込んだデ−タeH (n)をそのまま中継点CT2を介
してステップ10に伝送する。
【0038】図2について説明する。ステップ12で得
られた低周波の復調デ−タは中継点CT3を介してステ
ップL17に導入される。ステップL17では低周波側
のリミット値LMTL ´を設定する。例えばROM31
の中に格納された低周波での1周期に対する高周波側で
の信号のサンプリングの回数Nを読み出してRAM30
の中に格納されたA*N(X/100)を演算する演算
プログラムを実行して低周波側のリミット値LMTL ´
をRAM30の中に格納された演算プログラムのパラメ
−タとして設定する。
られた低周波の復調デ−タは中継点CT3を介してステ
ップL17に導入される。ステップL17では低周波側
のリミット値LMTL ´を設定する。例えばROM31
の中に格納された低周波での1周期に対する高周波側で
の信号のサンプリングの回数Nを読み出してRAM30
の中に格納されたA*N(X/100)を演算する演算
プログラムを実行して低周波側のリミット値LMTL ´
をRAM30の中に格納された演算プログラムのパラメ
−タとして設定する。
【0039】ステップL18では、設定された低周波の
リミット値LMTL´に対して今回読み込んだデ−タe
L (n)と前回読み込んだデ−タeL (n−1)との差
[e L (n)−eL (n−1)]とを比較してリミット
値の上限を越えているか否かを判断する。リミット値L
MTL ´を越えているときはステップL19に移行し
て、ここで前回読み込んだデ−タeL (n−1)にリミ
ット値LMTL ´を加算して中継点CT4を介してステ
ップ13に移行する。
リミット値LMTL´に対して今回読み込んだデ−タe
L (n)と前回読み込んだデ−タeL (n−1)との差
[e L (n)−eL (n−1)]とを比較してリミット
値の上限を越えているか否かを判断する。リミット値L
MTL ´を越えているときはステップL19に移行し
て、ここで前回読み込んだデ−タeL (n−1)にリミ
ット値LMTL ´を加算して中継点CT4を介してステ
ップ13に移行する。
【0040】リミット値LMTL ´以下であればステッ
プL20に移行し、リミット値LMTL ´に対して前回
読み込んだデ−タeL(n−1)と今回読み込んだデ−
タe L (n)との差[eL (n−1)−eL (n)]と
を比較してリミット値の下限を越えているか否かを判断
する。リミット値LMTL ´を越えているときはステッ
プL21に移行して、ここでリミット値LMTL ´を前
回読み込んだデ−タe L (n−1)から減算して中継点
CT4を介してステップ13に移行する。リミット値L
MTL ´以下であればステップL22に移行し、今回読
み込んだデ−タeL (n)をそのまま中継点CT4を介
してステップ13に伝送する。
プL20に移行し、リミット値LMTL ´に対して前回
読み込んだデ−タeL(n−1)と今回読み込んだデ−
タe L (n)との差[eL (n−1)−eL (n)]と
を比較してリミット値の下限を越えているか否かを判断
する。リミット値LMTL ´を越えているときはステッ
プL21に移行して、ここでリミット値LMTL ´を前
回読み込んだデ−タe L (n−1)から減算して中継点
CT4を介してステップ13に移行する。リミット値L
MTL ´以下であればステップL22に移行し、今回読
み込んだデ−タeL (n)をそのまま中継点CT4を介
してステップ13に伝送する。
【0041】次に、以上のようなリミット処理をする演
算を実行すると応答が改善され点について説明する。い
ま、入力信号がB(m/s)から0(m/s)にステッ
プ状に変化したときの応答時間について説明する。低周
波周波数をfL (Hz)とすると、低周波と高周波での各
値は次のようになる。
算を実行すると応答が改善され点について説明する。い
ま、入力信号がB(m/s)から0(m/s)にステッ
プ状に変化したときの応答時間について説明する。低周
波周波数をfL (Hz)とすると、低周波と高周波での各
値は次のようになる。
【0042】まず、低周波では、周波数=fL (Hz)、
サンプリング1回当りの周期=1/2fL (s)、リミ
ット値=NX(%)、実際のリミット値=B*(NX/
100)(m/s)、リミットにかかる回数=A[1/
B(NX/100)](回)となる。そこで、低周波側
の応答時間TL は、 TL =(サンプリング1回当りの周期)*(リミットに
かかる回数) =[1/2fL ]*A[1/B(NX/100)] =50A/(BNXfL ) となる。
サンプリング1回当りの周期=1/2fL (s)、リミ
ット値=NX(%)、実際のリミット値=B*(NX/
100)(m/s)、リミットにかかる回数=A[1/
B(NX/100)](回)となる。そこで、低周波側
の応答時間TL は、 TL =(サンプリング1回当りの周期)*(リミットに
かかる回数) =[1/2fL ]*A[1/B(NX/100)] =50A/(BNXfL ) となる。
【0043】これに対して高周波側では、周波数=2N
fL (Hz)、サンプリング1回当りの周期=1/2Nf
L (s)、リミット値=X(%)、実際のリミット値=
B*(X/100)(m/s)、リミットにかかる回数
=A[1/B(X/100)](回)となる。そこで、
高周波側の応答時間TH は、同様にして、 TH =[1/2NfL ]*A[1/B(X/100)] =50A/(BNXfL ) 以上のようにして、低周波側の応答時間TL と高周波側
の応答時間TH とが等しくなることが分かる。
fL (Hz)、サンプリング1回当りの周期=1/2Nf
L (s)、リミット値=X(%)、実際のリミット値=
B*(X/100)(m/s)、リミットにかかる回数
=A[1/B(X/100)](回)となる。そこで、
高周波側の応答時間TH は、同様にして、 TH =[1/2NfL ]*A[1/B(X/100)] =50A/(BNXfL ) 以上のようにして、低周波側の応答時間TL と高周波側
の応答時間TH とが等しくなることが分かる。
【0044】この点を図4を用いて従来と比較して説明
する。横軸は時間経過、縦軸は出力を示している。
αL0、αH0は従来の場合のリミットが実行された後の低
周波側と高周波側の各出力であり、この出力に基づいて
濾波された低域濾波演算後の出力がαL1、高域濾波演算
後の出力がαH1である。高周波側はサンプリング周期が
速いので低周波の場合に比べて速く0%に達する。
する。横軸は時間経過、縦軸は出力を示している。
αL0、αH0は従来の場合のリミットが実行された後の低
周波側と高周波側の各出力であり、この出力に基づいて
濾波された低域濾波演算後の出力がαL1、高域濾波演算
後の出力がαH1である。高周波側はサンプリング周期が
速いので低周波の場合に比べて速く0%に達する。
【0045】このように、従来は低周波側出力αL0と高
周波側出力αH0の応答が異なっているので、これ等の合
成出力δは図示のように長い時間に亘り出力が出て0%
に達するのに時間がかかる。これに対して、本実施例の
場合は、リミットが実行された後の低周波側と高周波側
の各出力βL0、βH0は同時に変化しているので、これ等
を合成した合成出力γは図示のように速やかに0%に達
する。なお、βL1は出力βL0に基づいて濾波された低域
濾波演算後の出力であり、βH1は高域濾波演算後の出力
をれぞれ示している。
周波側出力αH0の応答が異なっているので、これ等の合
成出力δは図示のように長い時間に亘り出力が出て0%
に達するのに時間がかかる。これに対して、本実施例の
場合は、リミットが実行された後の低周波側と高周波側
の各出力βL0、βH0は同時に変化しているので、これ等
を合成した合成出力γは図示のように速やかに0%に達
する。なお、βL1は出力βL0に基づいて濾波された低域
濾波演算後の出力であり、βH1は高域濾波演算後の出力
をれぞれ示している。
【0046】
【発明の効果】以上、実施例と共に具体的に説明したよ
うに本発明によれば、低周波側の1回の信号サンプリン
グに対する高周波側の信号のサンプリング数の比率を各
リミット値との関係で設定するようにしたので、低周波
側と高周波側の出力のズレがなく、合成出力として高速
応答が可能となる。
うに本発明によれば、低周波側の1回の信号サンプリン
グに対する高周波側の信号のサンプリング数の比率を各
リミット値との関係で設定するようにしたので、低周波
側と高周波側の出力のズレがなく、合成出力として高速
応答が可能となる。
【図1】本発明の1実施例の第1の要部構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】本発明の1実施例の第2の要部構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図3】本発明の1実施例の全体の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図4】本発明の実施例の特性を説明する特性図であ
る。
る。
【図5】従来の電磁流量計の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図6】図5に示す電磁流量計の動作を説明する波形図
である。
である。
【図7】図5に示す電磁流量計の信号処理の手順を示す
フロ−チャ−ト図である。
フロ−チャ−ト図である。
【図8】図7のフロ−における演算手順を示す演算図で
ある。
ある。
【図9】図7に示す信号処理の一部の手順を示すフロ−
チャ−ト図である。
チャ−ト図である。
【図10】図7に示す信号処理の他の一部の手順を示す
フロ−チャ−ト図である。
フロ−チャ−ト図である。
10 導管 12 励磁コイル 13 励磁回路 16、17 アナログ/デジタル変換器 18 バス 19、30 ランダムアクセスメモリ 20、31 リ−ドオンリ−メモリ 21 マイクロプロセッサ 22 クロック発生器 24 タイミング信号出力ポ−ト
Claims (1)
- 【請求項1】第1周波数とこれより低い第2周波数の2
つの異なった周波数を有する励磁電流を供給する励磁手
段と、この励磁手段により励磁され流量に対応して発生
する信号電圧を前記励磁電流の立上り/立下りに同期し
てサンプリングして出力するサンプリング手段と、この
サンプリング手段の出力を前記第1周波数に基づいて弁
別して出力する第1復調手段と,この第1復調手段の出
力の変化をスパンAに対してx%のリミット値でリミッ
トする第1リミット手段と、この第1リミット手段の出
力を高域濾波する高域濾波手段と,このサンプリング手
段の出力を前記第2周波数に基づいて弁別して復調する
第2復調手段と、この第2復調手段の出力の変化をスパ
ンAに対してN*x%(N:第2周波数成分に対する第
1周波数成分の信号サンプリング回数の比率)のリミッ
ト値でリミットする第2リミット手段と、この第2リミ
ット手段の出力を低域濾波する低域濾波手段と、前記高
域濾波手段と前記低域濾波手段との各出力を合成する合
成手段とを具備することを特徴とする電磁流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21895991A JP2884840B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 電磁流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21895991A JP2884840B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 電磁流量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552621A true JPH0552621A (ja) | 1993-03-02 |
JP2884840B2 JP2884840B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=16728031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21895991A Expired - Fee Related JP2884840B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 電磁流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2884840B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6530402B2 (en) * | 2000-06-06 | 2003-03-11 | Yamatake Corporation | Filling machine |
JP2010266257A (ja) * | 2009-05-13 | 2010-11-25 | Yokogawa Electric Corp | 電磁流量計 |
-
1991
- 1991-08-29 JP JP21895991A patent/JP2884840B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6530402B2 (en) * | 2000-06-06 | 2003-03-11 | Yamatake Corporation | Filling machine |
JP2010266257A (ja) * | 2009-05-13 | 2010-11-25 | Yokogawa Electric Corp | 電磁流量計 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2884840B2 (ja) | 1999-04-19 |
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Legal Events
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