JPH0552469B2 - - Google Patents

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JPH0552469B2
JPH0552469B2 JP58106242A JP10624283A JPH0552469B2 JP H0552469 B2 JPH0552469 B2 JP H0552469B2 JP 58106242 A JP58106242 A JP 58106242A JP 10624283 A JP10624283 A JP 10624283A JP H0552469 B2 JPH0552469 B2 JP H0552469B2
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JP
Japan
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line
voltage
phase
short
circuit
Prior art date
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JP58106242A
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JPS59230175A (ja
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Jiro Mizuno
Tetsuo Orimoto
Kyukichi Uchida
Hideaki Tanaka
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Railway Technical Research Institute
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Railway Technical Research Institute
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、三相高圧配電線において、平衡、不
平衡短絡を問わず、三相全部が短絡した場合にそ
の短絡点を標定する方法に関する。 一般に単相線路において、短絡事故が起つた場
合には送電側から短絡点をみたインピーダンスの
うちリアクタンス分を測定することによつて短絡
点までの距離を知ることができる。これは、送電
側から短絡事故点までの線路長をl(m)、線路の
一相の単位長当りのインピーダンスをZ〓=R+
jwL、事故点の短絡抵抗をRgとすると、送電側
から短絡点をみたインピーダンスZが、 Z〓=Z〓o・l+Rg=R・l+Rg+jwL・l で表わされるから、Rgの大きさに関与しないリ
アクタンス分jwL・lを測定すれば単位長当りの
リアクタンス分(既知量)を除すことによつて短
絡点までの距離lがRgの大きさの如何に拘らず
求められるという理由による。 ところで三相高圧配電線の短絡点を標定する場
合にも原理的には上記単相短絡点標定法の考え方
を用いればよいが、三相の二線が金属接触し、こ
の二線と他の一線間がアーク放電によつて短絡す
るというような不平衡短絡を起した場合には、上
記単相短絡点標定法の考え方では正確な短絡点の
標定を行なえないという欠点がある。というの
は、三相高圧配電線において、不平衡短絡した場
合に、正確な標定を行なおうとすれば、短絡点の
中性点電位を求める必要があるが、故障状況(不
平衡短絡の状態)がわからねば正確な中性点電位
を求めることができないからである。 一方、現在三相高圧配電線の短絡点標定装置と
して特公昭53−4213号公報に示された技術があ
る。この技術は三相の各相の電流が零になつた瞬
時における各相の線間電圧を検出し、その3つの
電圧のうち最小の電圧値から当該2線間のリアク
タンス分を算出し、短絡点を標定する方法であ
る。しかるに、この方法は三相のうち二相が短絡
した場合、及び平衡短絡した場合しか適用できな
いものである。 本発明はこのような点にあつて、三相高圧配電
線の全線が短絡した場合、それが平衡、不平衡短
絡であるかどうかを問わず、極めて高精度に短絡
点の標定が行なえる標定方法を提供するものであ
る。 而して、本発明の方法は、三相高圧配電線の送
電側に少なくとも二つの線間電圧を分圧して取出
す計器用変圧器と、少なくとも二つの線電流を分
流して取出す計器用変流器とを設け、これら変圧
器、変流器から直接或いは演算することによつて
間接的に3つの線間電圧、線電流を得、しかる
後、この3つの線間電圧、線電流から対称座標法
によつて正相の線間電圧、正相の線電流を求め、
かつ正相の線間電圧を1/√3倍すると共にその
位相をπ/6(rad)遅らせて仮想の相電圧を算
出し、この仮想の相電圧と前記正相の線電流とか
らリアクタンスを演算して短絡点標定を行なうよ
うにしたことを要旨としている。 この本発明方法によれば、平衡短絡のみなら
ず、正確な中性点電位を求められない不平衡短絡
であつても極めて高精度に短絡点の標定が行なえ
るのであるが、現在のところ何故高精度に短絡点
標定が行なえるかを理論的に明確に解明すること
は困難である。しかし、実施例の後に記した種々
の実験により本発明方法の正確さが確認されてい
る。 次に本発明方法の実施例を図面に基づき説明す
る。第1図は本発明方法を実施する装置を示し、
R,S,Tは三相高圧配電線、Pは短絡点、PT
1,PT2はこの配電線の送電側に設けられた計
器用変圧器、CT1,CT2は計器用変流器であ
る。変圧器PT1,PT2は三相高圧電線路の線間
電圧を分圧して出力する。変流器CT1,CT2は
線電流を分流して出力する。図示例においては変
圧器、変流器とも2個づつ用い、2つの線間電圧
V〓RS,V〓ST、線電流I〓R,I〓Sを取出している。短絡

Pを標定するための演算には全線間電圧、全線電
流が必要であるが、このように2つの線間電圧、
線電流しか取り出さないのは、残りの線間電圧、
線電流はベクトル的な演算によつて求めることが
できるからである。しかし、変圧器、変流器を3
台用いることによつて直接全線間電圧、全線電流
を取出すようにしてもよいことは勿論である。 PT3,PT4,CT3,CT4は上記PT1,PS
2,CT1,CT2によつて取出した線間電圧、線
電流を更に分圧、分流する変圧器、変流器であ
る。IFはインターフエイス回路、ADCはこのイ
ンターフエイス回路I,Fを通つて加えられる線
間電圧の分圧値、線電流の分流値をデイジタル変
換するA/D変換器、CPUは、A/D変換器か
らのデイジタル信号に基づき線路のリアクタンス
を演算によつて求めるコンピユータである。この
コンピユータの演算は第2図に示すフローチヤー
トに従つてなされる。即ち、先ず、A/D変換器
から線間電圧V〓RS,V〓ST、線電流I〓R,I〓Sに相当す

信号が加えられると、それらのデータを整理する
と共に、それらのデータから残りの線間電圧
V〓TR、線電流I〓Tを求める。この演算は V〓TR=−(V〓RS+V〓ST)、 I〓T=−(I〓R+I〓S) というベクトル計算によつてなされる。次に上記
全線間電圧V〓RS,V〓ST,V〓TRから対象座標法によつ
て正相の線間電圧V〓1を求め、続いて全線電流I〓R
I〓S,I〓Tから同様にして正相の線電流I〓1を求める。
この演算は次の式に基づいてなされる。 V〓1=1/3(V〓RS+aV〓ST+a2V〓TR) ……(1) I〓1=1/3(I〓R+aI〓S+a2I〓T) ……(2) 次いで、前記正相の線間電圧V〓1から仮想の中
性点を設定し、仮想の相電圧E〓1を求める。この
演算は次式に基いてなされる。 E〓=1/√3V〓1-j30 ……(3) ここでE〓1を仮想の相電圧といつたのは、正相
の線間電圧V〓1をもとにして中性点を仮に定めそ
の線間電圧V〓1を相電圧を求める式である(3)式に
代入しているからである。第3図に、E〓1とV〓1
のベクトル関係、及び記述した線間電圧、線電流
のベクトル関係を示す。 最後に、この仮想の相電圧E〓1と前記正相の線
電流I〓1とによつてリアクタンスXが次式によつて
算出される X=E〓1×I〓1/|I12=E1・I1・simθ/I1 2
……(4) ここでθは第3図に示すようにE〓1とI〓1との相差
角である。かくして演算されたリアクタンスXは
データとして格納されると共に、表示回路Dでデ
イジタル表示され、また表示信号として外部に送
出される。この表示されたリアクタンスを単位長
当りの線路のリアクタンスで除せば、送電側から
短絡地点Pまでの距離lがわかる、即ち、短絡点
の標定が行なえる。 ところで、記述したように上記演算によつて高
制度に短絡点標定を行なえるという理論的照明は
十分になされていない。ただ、いえることは、線
間電圧、線電流から正相の線間電圧V〓1、正相の
線電流I〓1を求めることによつて不平衡短絡を起し
た場合であつても平衡短絡の場合と等価な線間電
圧、線電流に変換している。そして正相の線間電
圧V〓1から仮想の中性点を設定し、仮想の相電圧
E〓1を求めることによつて一相の相電圧に変換し
ているので、以後のリアクタンスを求める計算は
単相回路と等価な回路によつて行なわれている。
このため、簡単な演算手法で、不平衡短絡か平衡
短絡かを問わず高精度に短絡点標定が行なえると
考えられる。 次に本発明方法の高精度さを裏付ける各種の実
験例を記す。 <(1) 平衡短絡試験> 三相高圧配電線そのものを用いて試験すること
は実際上極めて困難なため、第4図に示すような
模擬回路を構成した。この模擬回路においては、
線路単位長当りの抵抗、インダクタンスに相当す
る集中抵抗R、集中インダクタンスLを用いた。
それらの値及び線間電圧、周波数等は下表の通り
である。尚、下表において標準指示欄のカツコの
数字内はR,S,T相に挿入した標準リアクタン
スの平均値で、標準指示の値はこの平均値を表示
乗率で割つた値である。標定値の欄は本発明方法
によつて標定した値を示す。従つてこの標定値が
標準指示と近い程精度が高いこととなる。
【表】
【表】 <(2) 不平衡短絡試験1> 試験回路は第4図と同じであるが、配電線の線
路定数及び短絡抵抗を第5図に示すように設定し
た場合において試験した。短絡抵抗2Ωは、線間
電圧6600V、電源の%インピーダンス10%
(1000KVA)を想定した場合、約600Vのアーク
ドロツプに相当する。
【表】 <(3) 不平衡短絡試験2> 第5図に示す回路にかえて、第6図に示す回路
を用いて行なつた。第5図の場合と同じ条件の下
でγ=2Ωは約1200Vのアークドロツプに相当す
る。
【表】 <(4) 短絡点標定のシユミレーシヨン> 第7図に示す回路において、ER,ES,ET,Za
Zb,zc,Z2,Z2,Z3の各値をコンピユータに入力
して、該コンピユータにてVRS,VST,VTR,IR
IS,ITを算出させると共に、これらの値に基づき
本発明方法による演算を行わせてリアクタンスX
を求めた。ここで、Za,Zb,Zcは送電側の変圧器
のインピーダンス、Z1,Z2,Z3は各線路のインピ
ーダンスと短絡抵抗Rgとの合成インピーダンス
である。平衡短絡の場合はZ1=Z2=Z3である。
尚、入力データとして、ER=3810V∠0、ES
3810V∠240゜、ET=3810V∠120゜、Za=Zb=Zc
0+j4.4Ωは全てのシユミレーシヨンとも共通し
た。又、下表のリアクタンスX欄は本発明方法を
コンピユータによつて演算させて求めた値を記載
している。
【表】
【表】 上記表中の結果から、本発明は、標定誤差が
0.5%以内という極めて高精度な三相高圧配電線
の短絡点標定が行なえることが裏付けられた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施する一例としての装
置を示す図、第2図は第1図中のコンピユータの
フローチヤート図、第3図は本発明方法の演算過
程を示すベクトル図、第4図は本発明方法の性能
試験に用いた模擬回路を示す図、第5図、第6図
は第4図の回路中の配電線を異なつた条件にした
回路を示す図、第7図は短絡点標定のシユミレー
シヨンに用いた回路図である。 R,S,T……高圧配電線、PT1,PT2……計
器用変圧器、CT1,CT2……計器用変流器、P…
…短絡点。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 三相高圧配電線の送電側に少なくとも二つの
    線間電圧を分圧して取出す計器用変圧器と、少な
    くとも二つの線電流を分流して取出す計器用変流
    器とを設け、これら変圧器、変流器から直接或い
    は演算することによつて間接的に3つの線間電
    圧、線電流を得、しかる後、この3つの線間電
    圧、線電流から対称座標法によつて正相の線間電
    圧、正相の線電流を求め、かつ正相電圧を1/√
    3倍すると共にその位相をπ/6(rad)遅らせ
    て仮想の相電圧を算出し、この仮想の相電圧と前
    記正相の線電流とからリアクタンスを算出して短
    絡点標定を行なうようにしたことを特徴とする三
    相高圧配電線の短絡点標定方法。
JP10624283A 1983-06-11 1983-06-11 三相高圧配電線の短絡点標定方法 Granted JPS59230175A (ja)

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