JPH0552266U - クレイドル型可変容量アキシャルピストンポンプ - Google Patents

クレイドル型可変容量アキシャルピストンポンプ

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JPH0552266U
JPH0552266U JP10629391U JP10629391U JPH0552266U JP H0552266 U JPH0552266 U JP H0552266U JP 10629391 U JP10629391 U JP 10629391U JP 10629391 U JP10629391 U JP 10629391U JP H0552266 U JPH0552266 U JP H0552266U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クレイドル型ポンプの軸短化による小型化及び
軽量化を図るとともに、製造コストの低廉化をも図る。 【構成】クレイドルガイド10は凹部10aをもち、ス
ラストブッシュ7は凹部10aと嵌合する凸部7aをも
つ樹脂製である。樹脂製のスラストブッシュ7により軸
短化される。スラストブッシュ7は凹部10a及び凸部
7aにより組付け時に位置決めされ、嵌合によりクレイ
ドルガイド10に保持されるため、簡易に組付けられ
る。また、クレイドルガイド10はクレイドル8aより
も粗面化されているため、スラストブッシュ7は摩擦係
数の差で好適にクレイドルガイド10に保持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、産業機械等の油圧回路における高圧用駆動源に用いて好適なクレイ ドル型可変容量アキシャルピストンポンプに関し、詳しくは、ケーシングには円 弧面状のクレイドルガイドが凹設され、斜板には円弧面状のクレイドルが突設さ れ、これらクレイドルガイドとクレイドルとの間に介在されたスラストブッシュ を介して斜板がケーシングに対して揺動可能に支承されてなるクレイドル型可変 容量アキシャルピストンポンプの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のクレイドル型可変容量アキシャルピストンポンプ(以下、単にクレイド ル型ポンプという。)として、特開昭58−65980号、特開昭64−369 86号公報記載のものが知られている。このクレイドル型ポンプは、ケーシング 及びエンドカバーによって形成される密閉空間内に駆動軸が支承されており、駆 動軸には軸心と平行に複数のボアを有するシリンダブロックが嵌合されている。 ケーシングには円弧面状のクレイドルガイドが凹設され、斜板には円弧面状のク レイドルが突設され、これらクレイドルガイドとクレイドルとの間にはスラスト ブッシュが介在されている。斜板はこのスラストブッシュを介してケーシングに 対して揺動可能に支承され、容量可変機構により傾角が決定される。シリンダブ ロックの各ボア内には斜板に回転摺動可能に係留されたシューを介してピストン が斜板の傾角に応じて往復動可能に収納されている。シリンダブロックとエンド カバーとの間にはボアと連通する吸入及び吐出ポートを備えた弁板がエンドカバ ーに固定されており、この弁板の吸入及び吐出ポートを除く部分がシリンダブロ ックのボア開口端を封塞している。そして、エンドカバーには上記吸入及び吐出 ポートとそれぞれ連通する吸入及び吐出口が形成されている。
【0003】 かかるクレイドル型ポンプでは、駆動軸の回転によりシリンダブロックが回転 し、ボア内をピストンが斜板の傾角に応じて往復動することによりボアに容積変 化を生じさせ、低圧の作動油を吸入口から吸入ポートを経て容積拡大途上のボア に吸入するとともに、高圧の作動油を容積縮小途上のボアから吐出ポートを経て 吐出口で吐出する。このとき、斜板にはピストンからシューを介してスラスト荷 重が作用する。このクレイドル型ポンプでは、斜板がトラニオン型のものと比較 して互いに大きな面積を有するスラストブッシュとクレイドルとの弧面摺動によ り揺動する構成であるため、比較的大きなスラスト荷重が斜板に作用する場合で あっても、そのスラスト荷重を好適に支持し、過大なスラスト荷重にも充分耐え ることが可能である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記公報記載のクレイドル型ポンプにおいては、スラストブッシュと して滑性金属製、例えば銅系金属からなるものを採用している。摺動面に樹脂膜 を施した金属製スラストブッシュを採用することもある。これらの場合、通常、 ケーシング及び斜板は鉄系金属からなり、図7に示すように、スラストブッシュ 90はケーシングのクレイドルガイド91に皿小ねじ92により締着される。そ して、スラストブッシュ90は、この皿小ねじ92によりクレイドルガイド91 に保持されて周方向への移動が防止される。
【0005】 このため、スラストブッシュ90は、皿もみ穴によって厚肉化されるばかりで なく、周方向への移動防止のために比較的大きな皿小ねじ92を採用することか らこの皿もみ穴もより大きなものである必要があり、より厚肉化される。 したがって、このクレイドル型ポンプは、軸長化され、大型化及び大重量化さ れることになる。
【0006】 また、このクレイドル型ポンプでは、スラストブッシュ90の組付けに際し、 皿小ねじ92を要して部品点数の増加を生じることから、またクレイドルガイド 91とスラストブッシュ90とを位置決めの後、皿小ねじ92を皿もみ穴に挿入 し、しかる後に締着する必要があることから、組付けが困難である。 同時に、スラストブッシュ90は、少なくとも本体が金属製であることから、 容易に加工可能なものでない。一方、かかる従来のクレイドル型ポンプでは、上 記のように金属製であって加工が困難なスラストブッシュ90を高い真円度の摺 動面90aに成形しなければ、摺動面90aが斜板のクレイドル(図示せず)と 整合せず、ひいては斜板を好適に揺動させることができない。また、例えかかる 困難な加工を克服し、スラストブッシュ90の摺動面90aを高い真円度で成形 したとしても、ケーシングのクレイドルガイド91が充分な真円度でなければ、 摺動面90aがクレイドルガイド91の影響を受けてクレイドルと整合しないた め、クレイドルガイド91も高い真円度で加工しなければならない。
【0007】 したがって、このクレイドル型ポンプは製造コストも高騰することとなる。 本考案は、クレイドル型ポンプの軸短化による小型化及び軽量化を図るととも に、製造コストの低廉化をも図ることを解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案のクレイドル型ポンプは、上記課題を解決するため、前記クレイドルガ イドは凹部をもち、前記スラストブッシュは該凹部と嵌合する凸部をもつ樹脂製 であり、該スラストブッシュは該凹部及び該凸部とにより組付け時に位置決めさ れるとともに該凹部及び該凸部の嵌合により該クレイドルガイドに保持され、か つ該クレイドルガイドは粗面化されているという新規な構成を採用している。
【0009】 クレイドルガイドの凹部は穴状や溝状で形成することができる。スラストブッ シュの凸部はこのクレイドルガイドの凹部に嵌合される。 スラストブッシュを構成する樹脂としては、直鎖脂肪族ポリアミド(ナイロン )、共重合系ポリアセタール(ジュラコン)、PTFE等の摺動性及び被削性に 富む樹脂を採用することができる。
【0010】 クレイドルガイドの粗面化の程度は、スラスト荷重の大きさ、スラストブッシ ュを構成する樹脂等によって適宜選択できる。 スラストブッシュの摺動面には油溝を設けることもできる。
【0011】
【作用】
本考案のクレイドル型ポンプでは、スラストブッシュは、組付け時にクレイド ルガイドの凹部とスラストブッシュの凸部とによりクレイドルガイドとの間で位 置決めされ、クレイドルに押圧され、凹部及び凸部の嵌合によりクレイドルガイ ドに保持される。このため、スラストブッシュは従来のように皿もみ穴を要しな いので薄肉化される。したがって、このクレイドル型ポンプは、軸短化され、小 型化及び軽量化される。
【0012】 また、このクレイドル型ポンプでは、スラストブッシュの組付けに際し、従来 のような皿小ねじを要しないため部品点数が削減され、かつ上記のように凹部及 び凸部の嵌合によりスラストブッシュをクレイドルガイドに保持できるため、容 易に組付けられる。 同時に、スラストブッシュは樹脂製であることから、その凸部とともに容易に 型成形によって得られる。一方、このクレイドル型ポンプでは、スラストブッシ ュを高い真円度の摺動面に成形しなくても、またクレイドルガイドを高い真円度 に加工しなくても、ある程度高い精度で板厚を管理し、かつクレイドルを高い真 円度及び密の面粗さに加工していれば、使用によりスラストブッシュがクレイド ルに磨耗されてクレイドルとなじみ、比較的短期間で斜板が好適に揺動可能とな る。
【0013】 このとき、粗面化されたクレイドルガイドは、クレイドルガイドの摩擦係数を 密の面粗さのクレイドルの摩擦係数より大きくする。このため、スラストブッシ ュがクレイドルガイド側で受ける周方向の摩擦力は、同スラストブッシュがクレ イドル側で受ける周方向の摩擦力よりも大きくなる。このため、クレイドルガイ ドとクレイドルとの間のスラストブッシュは、主として摩擦係数の差により周方 向への移動が防止され、凹部及び凸部の嵌合によりスラストブッシュが簡易に保 持され、従来のように比較的大きな皿小ねじを用いてスラストブッシュを完全に クレイドルガイドに固着しなくても、スラストブッシュは好適にクレイドルガイ ドに保持される。一方、上記クレイドルガイド部の摩擦力によるスラストブッシ ュの周方向への移動の防止は、凹部及び凸部に応力集中が作用するのを緩和する 。
【0014】 したがって、このクレイドル型ポンプでは、スラストブッシュをクレイドルガ イドに簡易に組付け、かつスラストブッシュ及びクレイドルガイドの加工を簡易 に行い、これにより製造コストを低廉化したとしても、斜板を好適に揺動させる ことができる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。 (実施例1) このクレイドル型ポンプは、図1に示すように、鉄系金属からなるケーシング 1及びエンドカバー2によって形成される密閉空間3内に軸受4a、4b及び軸 封装置4cを介して駆動軸4が支承されており、駆動軸4のスプライン4dには 軸心と平行に複数のボア5を有するシリンダブロック6が軸心に沿って変位可能 に嵌合されている。また、ケーシング1には、図2に示すように、シリンダブロ ック6側で駆動軸4を挟んで対称に一対のクレイドルガイド10が駆動軸4に対 して直角方向に延びる円弧面状に凹設されており、これらクレイドルガイド10 の中央部にはドリル加工により穴状の凹部10aが形成されている。ケーシング 1の各クレイドルガイド10の面粗さは後述する斜板8のクレイドル8aより粗 く、さほど高精度に加工されていない。
【0016】 各クレイドルガイド10にはナイロン製のスラストブッシュ7が保持される。 各スラストブッシュ7はナイロン製であることから、その凸部7aとともに容易 に型成形によって得られた。また、各スラストブッシュ7は、ある程度高い精度 で板厚が管理されているが、さほど高精度でなく円弧面状の摺動面7bが形成さ れている。これらスラストブッシュ7は、組付け時にクレイドルガイド10の凹 部10aとスラストブッシュ7の凸部7aとによりクレイドルガイド10との間 で位置決めされ、クレイドル8aに押圧され、凹部10a及び凸部7aの嵌合に よりクレイドルガイド10に保持される。こうして、図3に示すように、クレイ ドルガイド10に保持されたスラストブッシュ7は、従来のように皿もみ穴を要 しないので薄肉化されている。したがって、このクレイドル型ポンプは、軸短化 され、小型化及び軽量化されている。
【0017】 また、このクレイドル型ポンプでは、各スラストブッシュ7の組付けに際し、 従来のような皿小ねじを要しないため部品点数が削減され、かつ上記のように凹 部10a及び凸部7aの嵌合により各スラストブッシュ7を各クレイドルガイド 10に保持できるため、容易に組付けられる。 図1に示すように、高精度に円弧面状のクレイドル8aが突設され鉄系金属又 はアルミ系金属からなる斜板8は、スラストブッシュ7の摺動面7bとクレイド ル8aとにより支承されている。この斜板8には、回転摺動可能にシュー9が係 留されており、シュー9にはピストン11が係留され、このピストン11はシリ ンダブロック6の各ボア5内を往復動可能に収納されている。また、シリンダブ ロック6とエンドカバー2との間にはボア5と連通する吸入及び吐出ポート12 a、12bを備えた弁板12がエンドカバー2に固定されており、この弁板12 の吸入及び吐出ポート12a、12bを除く部分がシリンダブロック6のボア開 口端を封塞している。エンドカバー2には上記吸入及び吐出ポート12a、12 bとそれぞれ連通する吸入及び吐出口13a、13bが形成されている。
【0018】 駆動軸4とシリンダブロック6との間の環状空間20内にはスペーサ21、サ ークリップ22を介して圧縮ばね23が配設されている。スペーサ21は圧縮ば ね23の付勢力によりピン24を介してピボット25を軸心に沿って押圧し、ピ ボット25はシュー9を径方向に摺動可能に係留するシューリテーナ26と揺動 可能に係留されている。こうして、斜板8は、圧縮ばね23の付勢力により、ス ペーサ21、ピン24、ピボット25、シューリテーナ26及びシュー9を介し てケーシング1側に押圧されている。一方、サークリップ22は同圧縮ばね23 の付勢力によりシリンダブロック6を斜板8とは逆方向へ押圧している。
【0019】 また、エンドカバー2におけるピストン11の下死点側には、斜板8の一端と ケーシング1側から当接する付勢ロッド31が制御ばね32を介して装備されて いる。他方、この付勢ロッド31等と斜板8に対して対称なエンドカバー2には 、外部より制御油が導入される制御シリンダ33が配設され、この制御シリンダ 33内には制御油により進退される制御ロッド34が装備されている。
【0020】 このクレイドル型ポンプでは、前記従来のクレイドル型ポンプと同様に、駆動 軸4の回転によりスプライン4dを介してシリンダブロック6が回転する。この とき、上述のように各スラストブッシュ7を高い真円度の摺動面7bに成形して いなくても、また各クレイドルガイド10を高い真円度に加工していなくても、 ある程度高い精度で板厚を管理し、かつクレイドル8aを高い真円度及び密の面 粗さに加工していれば、使用によりスラストブッシュ7がクレイドル8aに磨耗 されてクレイドル8aとなじみ、比較的短期間で斜板8が好適に揺動可能となる 。
【0021】 そして、クレイドルガイド10は低精度の加工であるため、粗い面粗さのクレ イドルガイド10の摩擦係数μ1 は、密の面粗さのクレイドル8aの摩擦係数μ 2 より大きい。また、図3に示すように、スラストブッシュ7の板厚をt、摺動 面7bの曲率半径をRとすれば、ケーシング1のクレイドルガイド10の曲率半 径は(R+t)となる。このため、スラスト荷重をFとすれば、スラストブッシ ュ7がクレイドルガイド10側で受ける周方向の摩擦力T1 =(R+t)・μ1 ・F、同スラストブッシュ7がクレイドル8a側で受ける周方向の摩擦力T2 = R・μ2 ・Fとなり、T1 はT2 よりも大きくなる。このため、クレイドルガイ ド10とクレイドル8aとの間のスラストブッシュ7は、摩擦係数及び曲率半径 の差により周方向への移動が防止され、凹部10a及び凸部7aの嵌合によりス ラストブッシュ7が簡易に保持され、従来のように比較的大きな皿小ねじを用い てスラストブッシュ7を完全にクレイドルガイド10に固着しなくても、スラス トブッシュ7は好適にクレイドルガイド10に保持される。一方、これら摩擦係 数及び曲率半径の差によるクレイドルガイド10によるスラストブッシュ7の周 方向への移動の防止は、凹部10a及び凸部7aに応力集中が作用するのを緩和 する。
【0022】 したがって、このクレイドル型ポンプでは、スラストブッシュ7をクレイドル ガイド10に簡易に組付け、かつスラストブッシュ7及びクレイドルガイド10 の加工を簡易に行い、これにより製造コストを低廉化したとしても、斜板8を好 適に揺動させることができる。 この後、付勢ロッド31と制御ロッド34との対向により決定される斜板8の 傾角に応じてボア5内をピストン11が往復動する。これにより、ボア5は容積 変化を生じ、低圧の作動油を吸入口13aから吸入ポート12aを経て容積拡大 途上のボア5に吸入するとともに、高圧の作動油を容積縮小途上のボア5から吐 出ポート12bを経て吐出口13bで吐出する。このとき、ピストン11からシ ュー9を介して大きなスラスト荷重を受ける斜板8は、摺動面7bとクレイドル 8aとの支承により、そのスラスト荷重を好適に支持し、過大なスラスト荷重に も充分耐えることが可能である。 (実施例2) このクレイドル型ポンプでは、図4に示すように、ケーシング1の各クレイド ルガイド10の両縁部に溝状の凹部10bが形成され、各スラストブッシュ7に は凹部10bとそれぞれ嵌合する凸部7cが形成され、これら凹部10bと凸部 7cとの嵌合により各スラストブッシュ7が各クレイドルガイド10に保持され ている。他の構成は実施例1のものと同一であるため、詳細を省略する。
【0023】 このクレイドル型ポンプにおいても、実施例1と同様の作用及び効果を奏する ことができる。 (実施例3) このクレイドル型ポンプでは、図5に示すように、スラストブッシュ7の摺動 面7bに格子状の油溝71を形成したものであり該油溝71は型によって容易に 形成することができる。他の構成は実施例1のものと同一であるため、詳細を省 略する。
【0024】 このクレイドル型ポンプにおいては、実施例1と同様の作用及び効果を奏する ことができるとともに、ナイロン製のスラストブッシュ7に油溝71を設けると いう簡易な構成により、スラストブッシュ7がクレイドル8a側で受ける周方向 の摩擦力を極めて小さくすることができるため、スラストブッシュ7をより好適 にクレイドルガイド10に保持し、ひいては斜板8をより好適に揺動させること ができる。 (実施例4) このクレイドル型ポンプでは、図6に示すように、スラストブッシュ7の摺動 面7bにスパイラル状の油溝72を形成したものである。他の構成は実施例1の ものと同一であるため、詳細を省略する。
【0025】 このクレイドル型ポンプにおいても、実施例3と同様の作用及び効果を奏する ことができる。 なお、上記実施例1〜4では、ケーシング1及び斜板8として鉄系金属からな るものを採用したが、樹脂製のスラストブッシュ7を採用したことにより、少な くとも一方をアルミニウム系金属で構成することができる。この場合には、クレ イドル型ポンプのさらなる軽量化を実現することができる。
【0026】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案のクレイドル型ポンプでは、クレイドルガイドが 凹部をもち、スラストブッシュがこの凹部と嵌合する凸部をもつ樹脂製であり、 スラストブッシュがこれら凹部及び凸部により組付け時に位置決めされるととも に凹部及び凸部の嵌合によりクレイドルガイドに保持され、かつこのクレイドル ガイドは粗面化されているため、以下のような優れた効果を奏することができる 。 (1)スラストブッシュの薄肉化により軸短化を実現することができ、これによ り、小型化及び軽量化を図ることができる。 (2)樹脂製のスラストブッシュが容易に成形可能であり、このスラストブッシ ュ及び金属製のクレイドルガイドを簡易に加工し、かつスラストブッシュを簡易 にクレイドルガイドに組付けても、斜板を好適に揺動可能に支承することができ る。したがって、製造コストの低廉化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のクレイドル型ポンプの縦断面図であ
る。
【図2】実施例1のクレイドル型ポンプにおける要部斜
視図である。
【図3】実施例1のクレイドル型ポンプにおける要部断
面図である。
【図4】実施例2のクレイドル型ポンプにおける要部断
面図である。
【図5】実施例3のクレイドル型ポンプにおけるスラス
トブッシュの斜視図である。
【図6】実施例4のクレイドル型ポンプにおけるスラス
トブッシュの斜視図である。
【図7】従来のクレイドル型ポンプにおける要部断面図
である。
【符号の説明】
1…ケーシング 10…クレイドルガイド 1
0a、10b…凹部 2…エンドカバー 3…密閉空間 4
…駆動軸 5…ボア 23…圧縮ばね 6
…シリンダブロック 8…斜板 8a…クレイドル 9
…シュー 11…ピストン 25…ピボット 2
6…シューリテーナ 7…スラストブッシュ 7b…摺動面 7
a、7c…凸部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング及びエンドカバーによって形成
    される密閉空間内に支承された駆動軸と、該駆動軸の軸
    心方向に複数のボアを有して該駆動軸と共に回転し、圧
    縮ばねにより該軸心に沿って該エンドカバー側に付勢さ
    れるシリンダブロックと、容量可変機構を介して傾角を
    変化させる斜板と、該斜板と回転摺動可能に係留された
    シューを介し、該斜板の該傾角に応じて各該ボア内を往
    復動する複数のピストンと、該圧縮ばねにより該軸心に
    沿って該シリンダブロックとは逆に付勢されるピボット
    と、該ピボットと揺動可能に係留されかつ該シューを径
    方向に摺動可能に係留するシューリテーナとを含み、該
    ケーシングには円弧面状のクレイドルガイドが凹設さ
    れ、該斜板には円弧面状のクレイドルが突設され、該ク
    レイドルガイドと該クレイドルとの間に介在されたスラ
    ストブッシュを介して該斜板が該ケーシングに対して揺
    動可能に支承されてなるクレイドル型可変容量アキシャ
    ルピストンポンプにおいて、 前記クレイドルガイドは凹部をもち、前記スラストブッ
    シュは該凹部と嵌合する凸部をもつ樹脂製であり、該ス
    ラストブッシュは該凹部及び該凸部とにより組付け時に
    位置決めされるとともに該凹部及び該凸部の嵌合により
    該クレイドルガイドに保持され、かつ該クレイドルガイ
    ドはクレイドル円弧面よりも粗面化されていることを特
    徴とするクレイドル型可変容量アキシャルピストンポン
    プ。
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