JPH0552174A - 制御装置のバツクアツプ判定装置 - Google Patents

制御装置のバツクアツプ判定装置

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JPH0552174A
JPH0552174A JP21246391A JP21246391A JPH0552174A JP H0552174 A JPH0552174 A JP H0552174A JP 21246391 A JP21246391 A JP 21246391A JP 21246391 A JP21246391 A JP 21246391A JP H0552174 A JPH0552174 A JP H0552174A
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JP
Japan
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abnormality
signal
circuit
output
decision
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Application number
JP21246391A
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English (en)
Inventor
Satoru Ito
悟 伊藤
Masanobu Suzugaki
正信 鈴垣
Kazunobu Morimoto
和信 森本
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主制御回路からの制御信号の異常を判定して
補助制御装置を作動させるバックアップ判定装置におい
て、制御信号の異常判定精度を向上する。 【構成】 判定基準設定回路38にてCPUからの各点
火信号S-1,S-2の出力周期に同期した異常判定区間信
号とその異常判定区間信号の1/2の周期の部分判定区
間信号を生成する。また判定コード設定回路39にて部
分判定区間毎の点火信号S-1,S-2の判定条件を表す判
定コードを設定する。そして判定回路33、34にて、
部分判定区間毎に、判定コードに基づき各点火信号S-
1,S-2の異常判定を行ない、異常判定区間内にて異常
が判定されると、正常/異常カウンタ35,36内の異
常カウンタをカウントアップし、そのカウント値が所定
値以上となると機関制御をCPUから補助制御装置に切
り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロコンピュータ
等からなる主制御回路の異常時に、主制御回路とは別に
設けられている補助制御回路を作動させて、被制御装置
を連続運転可能とする、制御装置のバックアップ判定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば車両用内燃機関の制御
装置においては、内燃機関制御を行なう制御装置が故障
すると、車両の安全走行を確保できなくなるため、常時
内燃機関制御を行なう主制御回路とは別に、補助制御回
路を設け、バックアップ判定装置により、主制御回路の
異常を判定し、主制御回路異常時には補助制御回路を作
動させて、内燃機関の運転を継続できるようにされてい
る。
【0003】またこの種のバックアップ判定装置として
は、例えば特公平1−43144号公報に開示されてい
る如く、主制御回路からの制御信号の出力周期に応じて
異常判定区間を設定し、その異常判定区間毎に、主制御
回路から制御信号が出力されたか否かによって制御信号
の異常判定を行ない、この異常判定により制御信号の異
常が所定期間内に所定回数以上判定されると、主制御回
路が故障したとして、補助制御回路を作動させるように
したものが知られている。
【0004】こうした従来のバックアップ判定装置にお
いては、制御信号の異常を複数回判定した際に主制御回
路が故障したとして補助制御回路を作動させるため、異
常の誤判定時或は主制御回路の軽度の異常時には主制御
回路をそのまま動作させ、主制御回路の重度の異常時に
のみ補助制御回路を適切に作動させる、といったことが
できるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のバッ
クアップ判定装置においては、制御信号の有・無によっ
て制御信号の異常判定を行っているため、制御信号の異
常判定精度が悪く、主制御回路に重度の故障が生じてい
るにもかかわらず、主制御回路による制御を続行してし
まうことがあった。
【0006】つまり例えば、主制御回路が異常判定区間
内に1回だけ制御パルスを出力するように構成されてい
る場合、従来のバックアップ判定装置では、異常判定区
間内にて制御パルスが出力されたか否かを判断するだけ
であるので、異常判定区間内にて制御パルスが出力され
なかった場合の異常判定は正確にできるものの、異常判
定区間内にて複数の制御パルスが出力された場合の異常
は判定できないといった問題がある。
【0007】また上記バックアップ判定装置は、主制御
回路が周期的に変化する制御信号を出力する制御装置を
前提としているため、その制御信号の出力周期に対応し
た異常判定区間を設定するのであるが、制御信号は主制
御回路から定常的に出力されるものではなく、上記制御
パルスのように所定周期で単発的に出力されるか、或は
信号レベルが周期的に変化するものであるため、異常判
定精度を向上するには、こうした制御信号の出力特性に
対応して異常判定を行なう必要があるが、従来では単に
制御信号の有・無によって異常判定を行っているため、
制御信号の特性に対応した異常判定を行うことができな
かった。
【0008】本発明はこうした問題に鑑みなされたもの
で、上記のように主制御回路から周期的に出力される制
御信号の異常を判定して補助制御装置を作動させる制御
装置のバックアップ判定装置において、制御信号の異常
判定精度を向上することを目的としてなされた。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた本発明は、被制御装置からの基準信号
に同期した所定周期で被制御装置を制御するための制御
信号を発生する主制御回路と、同じく被制御装置からの
基準信号に基づく所定周期で主制御回路と同様の制御信
号を発生する補助制御回路とを有し、常には主制御回路
からの制御信号を被制御装置に出力する制御装置に設け
られ、該主制御回路から出力される制御信号の異常を判
定して、該制御信号の異常時には上記補助制御回路から
の制御信号を被制御装置に出力させる、制御装置のバッ
クアップ判定装置であって、被制御装置からの基準信号
に基づき、上記制御信号の発生周期に同期した異常判定
区間を順次設定する異常判定区間設定手段と、上記制御
信号の1周期内の特性に応じて、上記異常判定区間を複
数に分割する部分判定区間を設定する部分判定区間設定
手段と、該設定された部分判定区間毎に上記制御信号の
異常判定を行ない、上記異常判定区間内での制御信号の
異常の有無を検出する異常判定手段と、該異常判定手段
が上記部分判定区間毎に異常判定を行なう異常判定条件
を、各部分判定区間内での制御信号の特性に応じて設定
する判定条件設定手段と、上記異常判定手段にて、各異
常判定区間内での異常が、所定期間内に所定回数以上検
出されると、上記補助制御回路を動作させて、該補助制
御回路からの制御信号を被制御装置に出力させる制御回
路切換手段と、を備えたことを特徴とする制御装置のバ
ックアップ判定装置を要旨としている。
【0010】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された本発明
のバックアップ判定装置においては、異常判定区間設定
手段が、前述の従来の装置と同様に、被制御装置からの
基準信号に基づき、主制御回路が発生する制御信号の発
生周期に同期した異常判定区間を順次設定する他、部分
判定区間設定手段が、制御信号の1周期内の特性に応じ
て異常判定区間を複数に分割する部分判定区間を設定す
る。
【0011】すると異常判定手段が、その設定された各
部分判定区間毎に制御信号の異常判定を行ない、異常判
定区間内での制御信号の異常の有無を検出し、この異常
判定手段にて各異常判定区間内での異常が所定期間内に
所定回数以上検出されると、制御回路切換手段が、補助
制御回路を動作させて、補助制御回路からの制御信号を
被制御装置に出力させる。
【0012】また本発明では、異常判定手段が部分判定
区間毎に異常判定を行なう際の異常判定条件を、各部分
判定区間内での制御信号の特性に応じて設定する判定条
件設定手段が備えられているため、異常判定手段は、そ
の設定された判定条件に従って、各部分判定区間での制
御信号の異常判定を行なう。
【0013】このように本発明のバックアップ判定装置
においては、異常判定区間を更に複数に分割した部分判
定区間毎に、その部分判定区間内での制御信号の特性に
応じて異常判定を行うことにより、異常判定区間内での
制御信号の異常の有無を検出する。このため制御信号の
異常を精度よく判定することが可能となり、主制御回路
の故障時にはその旨を速やかに検出して、補助制御回路
に切り換えることができる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図2は本発明が適用された車両用内燃機関の制
御装置全体の構成を表すブロック図である。
【0015】本実施例の制御装置は、4気筒内燃機関の
点火時期,燃料噴射量及びアイドル回転速度を制御する
ものであり、内燃機関の運転状態(回転速度、吸気管圧
力、冷却水温、吸気温度、アイドル運転等)を検出する
ための各種センサからの検出信号を受け、その検出信号
に基づき内燃機関の運転状態に対応した点火時期,燃料
噴射量等の制御量を求めて制御信号を出力する、CP
U,ROM,RAM等により構成された主制御回路とし
ての1チップマイクロコンピュータ(以下、単にCPU
という。)1を備えている。
【0016】そしてCPU1から出力される制御信号の
内、燃料噴射量及びアイドル回転速度制御用の制御信号
は、出力バッファ7に入力され、出力バッファ7から、
INJ駆動信号及びISCV駆動信号として、内燃機関
各気筒に設けられたインジェクタ(INJ)3-1〜3-4
及び内燃機関の吸気系に設けられたアイドルスピードコ
ントロールバルブ(ISCV)5に出力される。
【0017】一方CPU1から出力される内燃機関各気
筒点火用の点火信号S-1〜S-4は、バックアップIC1
0に入力される。図3に示す如く、バックアップIC1
0には、回転速度検出用の回転角センサから出力される
回転信号に基づき、CPU1から内燃機関の2回転に1
回の割で内燃機関の1回転毎に順次出力される点火信号
S-1,S-2の異常を各々判定し、点火信号S-1,S-2の
異常時に異常検出信号E-1,E-2を各々出力する異常判
定回路20aと、同じく回転角センサからの回転信号に
基づき、CPU1から内燃機関の2回転に1回の割で内
燃機関の1回転毎に順次出力される点火信号S-3,S-4
の異常を各々判定し、点火信号S-3,S-4の異常時に異
常検出信号E-3,E-4を各々出力する異常判定回路20
bと、が備えられており、CPU1から出力された点火
信号S-1〜S-4の異常を個々に判定できるようにされて
いる。
【0018】尚回転角センサは、図4に示す如く、回転
信号として、内燃機関の所定の回転角度毎に回転角信号
Nを発生すると共に、内燃機関の2回転に1回の割で基
準回転信号Gを発生する従来より周知のものであり、異
常判定回路20a,20bには、これら回転角信号N及
び基準回転信号Gが夫々入力される。
【0019】またバックアップIC10には、CPU1
とは別に、回転角センサから出力される回転信号に基づ
き、点火信号S-1〜S-4を生成すると共に、燃料噴射量
及びアイドル回転速度制御用の予め設定された制御信号
を生成する補助制御回路22と、常時はCPU1から出
力された点火信号S-1〜S-4をイグナイタ9a、9bに
出力し、外部から切替信号を受けると補助制御回路22
にて生成された点火信号S-1〜S-4をイグナイタ9a、
9bに出力する切替回路24と、が備えられている。
【0020】そして異常判定回路20a,20bから異
常検出信号E-1〜E-4のいずれかが出力されるか、或は
CPU1が自己診断機能により自己の異常を検出するか
バックアップIC10以外の外部の異常検出回路により
CPU1の異常を検出して異常検出信号WDを出力する
と、その信号が切替信号として、論理和回路OR0を介
して切替回路24に入力され、イグナイタ9a、9bに
出力する点火信号が、CPU1により生成された点火信
号から補助制御回路22にて生成された点火信号に切り
換えられる。
【0021】尚イグナイタ9aは、点火信号S-1,S-2
を受けて、内燃機関の第1及び第2気筒に設けられた点
火プラグ12-1,12-2に点火用の高電圧を印加し、イ
グナイタ9bは、点火信号S-3,S-4を受けて、内燃機
関の第3及び第4気筒に設けられた点火プラグ12-3,
12-4に点火用の高電圧を印加する。また本実施例にお
いては論理和回路OR0及び切替回路24が前述の制御
回路切替手段に相当する。
【0022】また論理和回路OR0から切替回路24の
切替信号として出力される信号は、補助制御回路22に
も入力され、補助制御回路22は、この信号を受けて点
火信号S-1〜S-4の生成、及び燃料噴射量,アイドル回
転速度制御用の制御信号の生成を開始する。尚この補助
制御回路22にて生成された燃料噴射量及びアイドル回
転速度制御用の制御信号は、切替信号と共に出力バッフ
ァ7に出力され、出力バッファ7はこの信号を受ける
と、INJ3-1〜3-4及びISCV5への駆動信号の出
力を補助制御回路22からの制御信号に応じて行ない、
CPU1による機関制御を中止する。
【0023】次に点火信号S-1,S-2の異常判定を行な
う異常判定回路20aは、図1に示す如く構成されてい
る。以下、この図1及び図4に示すタイムチャートに沿
って、異常判定回路20aの構成及び動作について説明
する。尚点火信号S-3,S-4の異常判定を行なう異常判
定回路20bは、異常判定回路20aと同様の構成であ
るので、説明は省略する。
【0024】図1に示す如く、異常判定回路20aに
は、CPU1から出力された点火信号S-1,S-2のエッ
ジを各々検出するエッジ検出回路31,32と、エッジ
検出回路31,32にて検出された点火信号S-1,S-2
のエッジから点火信号S-1,S-2の異常を各々判定する
異常判定手段としての判定回路33,34と、各判定回
路33,34による正常/異常の判定回数をカウントし
て、異常のカウント数が所定値異常となったとき、点火
信号S-1,S-2の異常を表すHighレベルの異常検出信号
E-1,E-2を出力する正常/異常カウンタ35,36と
が備えられている。
【0025】また異常判定回路20aには、図4に示す
如く、回転角センサからの回転角信号N及び基準回転信
号Gに基づき、CPU1の各点火信号S-1,S-2の出力
周期(即ち内燃機関の2回転に1回の周期)に同期した
異常判定区間信号PE と、この異常判定区間信号PE の
周期の1/2の周期の部分判定区間信号PB と、を生成
する異常判定区間設定手段及び部分判定区間設定手段と
しての判定基準設定回路38と、この判定基準設定回路
38から出力される部分判定区間信号PB に同期して各
判定回路33,34での異常判定条件を表す判定コード
C-1,C-2を設定する判定条件設定手段としての判定コ
ード設定回路39が設けられている。
【0026】ここで判定コード設定回路39は、部分判
定区間信号PB にて設定される部分判定区間毎にHighレ
ベルからLow レベル或はLow レベルからHighレベルへ
と、出力レベルを繰り返し反転することにより、判定コ
ードC-1,C-2を生成する。また判定コードC-1とC-2
のレベルは互いに異なるようにされており、判定コード
C-1は、異常判定区間信号PE にて設定される異常判定
区間を部分判定区間信号PB により2つに分割した部分
判定区間の内、CPU1の正常時に、点火信号S-1が出
力される部分判定区間にてHighレベル、点火信号S-1が
出力されない部分判定区間にてLow レベルとなるように
設定され、判定コードC-2は、同じく異常判定区間を2
つに分割した部分判定区間の内、CPU1の正常時に、
点火信号S-2が出力される部分判定区間にてHighレベ
ル、点火信号S-2が出力されない部分判定区間にてLow
レベルとなるように設定される。
【0027】即ち、本実施例の制御装置は4気筒内燃機
関を制御するため、CPU1が正常であれば、各気筒の
点火信号S-1〜S-4は、内燃機関の2回転に1回の割
で、内燃機関の180℃A毎に順次出力される。そして
異常判定回路20aは、このように内燃機関の180℃
A毎に順次出力される点火信号S-1〜S-4の内、出力タ
イミングが内燃機関の360℃A毎(即ち1回転毎)に
異なる2個の点火信号S-1,S-2を異常判定する。そこ
で本実施例では、異常判定回路20aにおいて、従来の
ようにCPU1からの各点火信号S-1,S-2の出力周期
(内燃機関の720℃A)に同期して異常判定区間を設
定するだけでなく、更にその異常判定区間を2つに分割
した内燃機関の360℃A毎の領域を部分判定区間とし
て設定し、各部分判定区間において、点火信号Sが出力
される部分判定区間では点火信号がない場合或は複数あ
る場合に異常を判定し、逆に点火信号Sが出力されない
領域では点火信号がある場合に異常を判定するというよ
うに、各部分判定区間での異常判定条件を変更できるよ
うにするために、判定コードC-1,C-2を設定する。
【0028】次に判定回路33,34は、上記のように
判定コード設定回路39にて設定された判定コードC-
1,C-2と、判定基準設定回路38から出力される異常
判定区間信号PE 及び部分判定区間信号PB とを受けて
動作し、エッジ検出回路31,32による点火信号S-
1,S-2のエッジの検出結果に基づき各点火信号S-1,
S-2の異常を各々判定する。
【0029】即ち、各判定回路33,34は、部分判定
区間信号PB に同期して、判定コードC-1,C-2がHigh
レベルとなる部分判定区間内では、CPU1から点火信
号S-1,S-2が1個出力された場合には正常、CPU1
から点火信号S-1,S-2が出力されないか或は2個以上
の点火信号S-1,S-2が出力された場合には異常と判断
し、逆に判定コードC-1,C-2がLow レベルとなる部分
判定区間内では、CPU1から点火信号S-1,S-2が出
力されない場合には正常、逆にCPU1から点火信号S
-1,S-2が出力された場合には異常と判断し、異常判定
区間信号PE に同期して、各部分判定区間にて異常が判
断されなければ正常である旨を表すHighレベルの信号
を、逆に部分判定区間の少なくとも一方にて異常が判断
されたばあいには異常である旨を表すLow レベルの信号
を出力する。
【0030】また次に正常/異常カウンタ35,36
は、判定回路33,34による正常・異常の判定回数を
各々カウントする2つのカウンタ(正常カウンタ,異常
カウンタ)を備えており、判定基準設定回路38から異
常判定区間信号PE が出力された時点で、判定回路3
3,34からHighレベル(即ち正常)の信号が出力され
ているときには、正常カウンタをカウントアップすると
共に異常カウンタをリセットし、判定回路33,34か
らLow レベル(即ち異常)の信号が出力されているとき
には、異常カウンタをカウントアップすると共に正常カ
ウンタをリセットする。そして異常カウンタのカウント
値が所定値(例えば3)以上となると、点火信号S-1,
S-2の異常を表す異常検出信号E-1,E-2の出力を開始
する。また異常検出信号E-1,E-2の出力を開始した後
は、正常カウンタのカウント値が所定値以上となるまで
異常検出信号E-1,E-2の出力を継続し、正常カウンタ
のカウント値が所定値以上となると、点火信号S-1,S
-2が正常に復帰したとして、異常検出信号E-1,E-2の
出力を停止する。
【0031】このため異常判定回路20aにおいては、
例えば図4に示す如く、判定コードC-1がLow レベルで
あるにもかかわらずCPU1から点火信号S-1が出力さ
れた場合(点火信号多発),判定コードC-1がHighレベ
ルであるにもかかわらず図に点線で示す本来CPU1か
ら出力されるべき点火信号S-1が出力されなかった場合
(点火信号抜け),或は判定コードがHighレベルである
ときにCPU1から2個以上の点火信号S-1が出力され
た場合(点火信号多発)には、判定回路33にて、点火
信号S-1の異常が判断される。そしてこの異常判定が3
回継続すると、図4に示す如く、正常/異常カウンタ3
5内の異常カウンタのカウント値が3となって、正常/
異常カウンタ35から点火信号S-1の異常を表す異常検
出信号E-1が出力されることとなる。
【0032】またこのように点火信号S-1に異常が生
じ、正常/異常カウンタ35から異常検出信号E-1が出
力されても、CPU1が点火信号S-2を正常に出力して
いる場合には、判定回路34からの出力信号はHighレベ
ルを継続し、正常/異常カウンタ36内の異常カウンタ
のカウント値は0となって、正常/異常カウンタ36か
ら異常検出信号E-2が出力されることはない。つまり異
常判定回路20aでは、点火信号S-1,S-2の異常を、
各信号毎に個別に判定する。
【0033】尚、上記のように点火信号S-1,S-2の異
常判定を行なうためのエッジ検出回路31(又は32)
及び判定回路33(又は34)は、図5に示す如く構成
されている。即ちエッジ検出回路31(又は32)は、
点火信号S-1を反転して入力するインバータINV1
と、部分判定区間信号PB の立下がりエッジによりクリ
アされ、インバータINV1を介して入力される点火信
号S-1の反転信号の立上がりエッジ(即ち点火信号S-1
の立下がりエッジ)により出力レベルが反転するフリッ
プフロップFF1とから構成され、部分判定区間内にて
点火信号S-1が1個入力された場合には、Highレベルの
信号を、部分判定区間内にて点火信号S-1が入力されな
いか或は偶数個入力された場合にはLowレベルの信号を
出力する。
【0034】また判定回路33(又は34)は、上記フ
リップフロップFF1からの出力信号を反転するインバ
ータINV2と、部分判定区間信号PB の立下がりエッ
ジによりクリアされ、インバータINV2からの出力信
号の立上がりエッジ,即ち部分判定区間内に点火信号S
-1が2個以上あるときにHighレベルの信号を出力するD
−フリップフロップDFF1と、D−フリップフロップ
DFF1の出力と上記フリップフロップFF1の出力と
を受ける否論理和回路NOR1と、D−フリップフロッ
プDFF1の出力を反転するインバータINV3と、イ
ンバータINV3及び上記フリップフロップFF1の出
力と判定コード設定回路39からの判定コードC-1(又
はC-2)を受ける論理積回路AND1と、判定コード設
定回路39からの判定コードC-1(又はC-2)を反転す
るインバータINV4と、インバータINV4からの出
力と否論理和回路NOR1からの出力を受ける論理積回
路AND2と、論理積回路AND1及び論理積回路AN
D2からの出力を受ける否論理和回路NOR2と、部分
判定区間信号PB の立下がりエッジによりクリアされ、
部分判定区間信号PB に対して当該制御装置の1内部ク
ロック分進んだ信号PC の立上がりエッジにより否論理
和回路NOR2の出力レベルに対応した信号を出力する
D−フリップフロップDFF2と、異常判定区間信号の
立下がりエッジによりクリアされ、D−フリップフロッ
プDFF2の出力の立上がりエッジによりHighレベルの
信号を出力するD−フリップフロップDFF3と、D−
フリップフロップDFF3の出力と否論理和回路NOR
2の出力を受け、各出力が共にLow レベルであるとき点
火信号S-1(又はS-2)が正常である旨を表すHighレベ
ルの信号を出力する否論理和回路NOR3とから構成さ
れている。
【0035】そしてこのように構成された判定回路33
(又は34)においては、異常判定区間内にて点火信号
S-1(又はS-2)が正常であれば、否論理和回路NOR
2及びD−フリップフロップDFF3の出力が共にLow
レベルとなって、否論理和回路NOR3からの出力信号
が点火信号S-1(又はS-2)の正常を表すHighレベルと
なる。一方判定コードC-1(又はC-2)がHighレベルで
あるときに、点火信号S-1(又はS-2)の抜け又は点火
信号S-1(又はS-2)が2個以上発生した場合、或は判
定コードC-1(又はC-2)がLow レベルであるときに、
点火信号S-1(又はS-2)が発生した場合には、異常判
定区間信号PE の発生時に、D−フリップフロップDF
F3又は否論理和回路NOR2の出力がHighレベルとな
って、否論理和回路NOR3からの出力信号が点火信号
S-1(又はS-2)の異常を表すLow レベルとなる。
【0036】以上説明したように、本実施例の制御装置
においては、CPU1の点火信号S-1〜S-4の出力周期
に同期して異常判定区間を設定すると共に、更にその異
常判定区間を2つに分割した部分判定区間を設定し、各
部分判定区間での判定条件を判定コードにより変更し
て、各点火信号S-1〜S-4の異常を個々に判定するよう
にしている。このため本実施例では、各点火信号S-1〜
S-4の異常判定を、その特性に応じて精度よく判定する
ことが可能となり、CPU1の故障時にはその旨を速や
かに検出して、機関制御を補助制御回路22に切り換え
ることが可能となる。
【0037】即ち、従来装置では、単に異常判定区間を
設定するだけであったため、異常判定区間内にてCPU
1から点火信号が出力されない場合の異常は判定できる
ものの、異常判定区間内での点火信号の多発、或は点火
信号の必要な運転領域での点火信号の抜けを検出するこ
とができず、異常判定精度が低いものとなっていたが、
本実施例では、上記のように異常判定区間を複数の部分
判定区間に分割し、更に部分判定区間内での異常判定条
件を変更するようにしているため、異常判定精度を著し
く向上することができるのである。
【0038】尚上記実施例では、点火信号S-1〜S-4を
4本の信号線により個々に出力するものについて説明し
たが、点火信号S-1とS-2(又はS-3とS-4)を1本の
信号線により出力するようにした装置であっても、本発
明を適用して上記実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0039】また上記実施例では、異常判定区間内での
異常が複数回(3回)連続して検出された場合に、異常
検出信号を出力して、機関制御をCPU1による制御か
ら補助制御回路による制御に切り換えるように構成した
が、例えば過去数回(例えば5回)の異常判定により3
回以上異常が判定されている場合に、制御を補助制御回
路に切り換えるようにしてもよい。
【0040】また更に上記実施例では、4気筒内燃機関
の制御装置について説明したが、6気筒内燃機関の制御
装置の場合には、上記実施例の異常判定回路20a,2
0bを図6に示す如く構成すればよい。即ち、6気筒内
燃機関の場合、各気筒の点火信号S-1〜S-6は、CPU
1から、内燃機関の2回転に1回の割で、内燃機関の1
20℃A毎に順次出力され、これを2つの異常判定回路
20a,20bにて異常判定するには、各異常判定回路
20a,20bにて、その出力タイミングが内燃機関の
240℃A毎に異なる3個の点火信号S-1〜S-3及びS
-4〜S-6の異常を各々判定するようにすればよい。そし
てそのためには、図6に示す如く、各異常判定回路20
a,20bには、これら3個の点火信号S-1〜S-3,S
-4〜S-6に対応して、エッジ検出回路41〜43,判定
回路44〜46,正常/異常カウンタ47〜49を、夫
々設ければよい。
【0041】また異常判定回路20a,20bには、上
記実施例と同様、異常判定区間信号及び部分判定区間信
号を生成する判定基準設定回路51と、判定コードを設
定する判定コード設定回路52とを設けることとなる
が、各判定回路44〜46が異常判定を行なう3つの点
火信号S-1〜S-3,S-4〜S-6は、内燃機関の240℃
A毎に異なる。
【0042】このため判定基準設定回路51を、図7に
示す如く、異常判定区間信号PE は上記実施例と同様に
内燃機関の2回転に1回の割で生成し、部分判定区間信
号PB はその異常判定区間信号にて設定される異常判定
区間を3つに分割する内燃機関の240℃A毎に生成す
るように構成し、また判定コード設定回路52を、異常
判定区間内の3つの部分判定区間の内、点火信号が出力
される部分判定区間のみがHighレベルとなり、他の2つ
の部分判定区間ではLow レベルとなる判定コードC1〜
C3を生成するように構成すればよい。
【0043】そしてこのように構成すれば、図7に示す
如く、上記実施例と同様、各点火信号S-1〜S-3(又は
S-4〜S-6)毎に異常判定を行なうことができ、上記実
施例と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の異常判定回路の回路構成を表すブロッ
ク図である。
【図2】実施例の車両用4気筒内燃機関の制御装置全体
の構成を表すブロック図である。
【図3】実施例のバックアップICの回路構成を表すブ
ロック図である。
【図4】実施例の異常判定回路の動作を説明するタイム
チャートである。
【図5】実施例のエッジ検出回路及び判定回路の回路構
成を表す電気回路図である。
【図6】本発明を6気筒内燃機関の制御装置に適用した
場合の異常判定回路の回路構成を表すブロック図であ
る。
【図7】図6の異常判定回路の動作を説明するタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1…CPU 3-1〜3-4…インジェクタ(IJN) 5…アイドルスピードコントロールバルブ(ISCV) 7…出力バッファ 9a,9b…イグナイタ 10
…バックアップIC 12-1〜12-4…点火プラグ 20a,20b…異常
判定回路 22…補助制御回路 24…切替回路 31,32
…エッジ検出回路 33,34…判定回路 35,36…正常/異常カウ
ンタ 38…判定基準設定回路 39…判定コード設定回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被制御装置からの基準信号に同期した所
    定周期で被制御装置を制御するための制御信号を発生す
    る主制御回路と、同じく被制御装置からの基準信号に基
    づく所定周期で主制御回路と同様の制御信号を発生する
    補助制御回路とを有し、常には主制御回路からの制御信
    号を被制御装置に出力する制御装置に設けられ、該主制
    御回路から出力される制御信号の異常を判定して、該制
    御信号の異常時には上記補助制御回路からの制御信号を
    被制御装置に出力させる、制御装置のバックアップ判定
    装置であって、 被制御装置からの基準信号に基づき、上記制御信号の発
    生周期に同期した異常判定区間を順次設定する異常判定
    区間設定手段と、 上記制御信号の1周期内の特性に応じて、上記異常判定
    区間を複数に分割する部分判定区間を設定する部分判定
    区間設定手段と、 該設定された部分判定区間毎に上記制御信号の異常判定
    を行ない、上記異常判定区間内での制御信号の異常の有
    無を検出する異常判定手段と、 該異常判定手段が上記部分判定区間毎に異常判定を行な
    う異常判定条件を、各部分判定区間内での制御信号の特
    性に応じて設定する判定条件設定手段と、 上記異常判定手段にて、各異常判定区間内での異常が、
    所定期間内に所定回数以上検出されると、上記補助制御
    回路を動作させて、該補助制御回路からの制御信号を被
    制御装置に出力させる制御回路切換手段と、 を備えたことを特徴とする制御装置のバックアップ判定
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006169962A (ja) * 2004-12-10 2006-06-29 Ebara Corp ポンプの始動頻度異常検知方法および給水装置
US7191588B2 (en) 2002-10-10 2007-03-20 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd Combustor controller
US7432724B2 (en) 2005-11-30 2008-10-07 Denso Corporation Capacitive physical quantity sensor and method of diagnosing the same

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