JPH0551484U - 三方向分級機 - Google Patents

三方向分級機

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JPH0551484U
JPH0551484U JP10926891U JP10926891U JPH0551484U JP H0551484 U JPH0551484 U JP H0551484U JP 10926891 U JP10926891 U JP 10926891U JP 10926891 U JP10926891 U JP 10926891U JP H0551484 U JPH0551484 U JP H0551484U
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JP
Japan
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outer casing
raw material
particles
small
peripheral surface
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Pending
Application number
JP10926891U
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English (en)
Inventor
哲 富永
喜代司 笹原
新悟 向井
勤 川合
暢哉 八田
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の篩式分級機より補修、交換の頻度が少
なくてすみ、しかも従来の篩式分級機より分級能力が高
く、一台で原料を大径粒子・中径粒子・小径粒子に精度
良く且つ効率良く分離することができ、分級した粉体の
粒径に応じた後処理を必要とする場合に最適な三方向分
級機を提供する。 【構成】 原料18を斜板5により外側ケーシング1上
部の内周面から離間するよう内側に戻しながら落下させ
て気流中に良好に分散させる。原料18中の中・小径粒
子18b,18cは気流に乗ってルーバリング7から内
側ケーシング10内に導かれて回転分級羽根17により
更に分級され、又、気流に乗らない大径粒子18aは環
状絞り流路13に落下し、流速を高められた空気11に
さらされて表面に付着した中・小径粒子18b,18c
を更に分離された後に大径粒子排出口4から取り出され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、三方向分級機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、セメント製造設備においてセメント原料を予備粉砕装置と本粉砕装置に より二段階に粉砕することにより粉砕効率を上げるようにした粉砕設備が考えら れている。
【0003】 即ち、原料ホッパからのセメント原料をクラッシャ或いはローラミル等の予備 粉砕機(予備粉砕装置)に導いて予備粉砕し、該予備粉砕した粉砕物を篩式分級 機に導いて篩分けを行い、該篩式分級機にて分離された篩上の大径粒子を前記予 備粉砕機に再び戻し、前記篩式分級機によって分離された篩下の中・小径粒子を 微粉砕性能が優れた横型のボールミル(本粉砕装置)に導入して本粉砕を行うよ うにし、更に、前記ボールミルにて粉砕された粉砕物を空気式分級機に導いて再 度分級し、粉砕の十分でない中径粒子は前記ボールミルに再投入し、又、小径粒 子は精粉(製品)として取り出すようにしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような従来の粉砕設備では、予備粉砕機にて予備粉砕 した粉砕物を、単に篩式分級機により大径粒子と中・小径粒子とに分離するよう にしているが、前記篩式分級機では篩目の摩耗による補修、交換が頻繁に必要で あり、分級能力に機械的な限界があるという問題があった。
【0005】 又、大径粒子に中・小径粒子が多量に付着混合したまま予備粉砕機に戻される 為に、予備粉砕機の粉砕効率が低下してしまう問題があり、更にボールミルに導 入される中・小径粒子には製品となるべき小径粒子が多量に含まれていることか ら前記ボールミルでは小径粒子を再び粉砕すること(過粉砕)になってボールミ ルの粉砕効率が著しく低下するといった問題を有していた。
【0006】 又、既に稼働中のミル設備(ボールミルを含む粉砕設備)には、自ずと設備内 輸送機や、設備内分級機に制限能力があり、予備粉砕された粉砕物中に含まれる 小径粒子をも、これら制限能力内で扱わなければならないことから、能力増大が 制限される問題を有していた。
【0007】 本考案は上述の実情に鑑みてなしたもので、従来の篩式分級機より補修、交換 の頻度が少なくてすみ、しかも従来の篩式分級機より分級能力が高く、一台で原 料を大径粒子・中径粒子・小径粒子に精度良く且つ効率良く分離することができ 、分級した粉体の粒径に応じた後処理を必要とする場合に最適な三方向分級機を 提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上面に原料投入口を、下部傾斜部の下端に大径粒子排出口を夫々有 し且つ上部内周面には内側下方に向け傾斜する斜板を備えた外側ケーシングと、 該外側ケーシング下部傾斜部の外周面の接線方向に接続され外側ケーシング内に 開口する空気導入管と、前記外側ケーシングの内部に配置され上部には外側下方 に向け傾斜するルーバリングを上下方向に多段に備え且つ下端には前記外側ケー シングを貫通する中径粒子排出口を有し更に前記ルーバリングの下部には上端を 内側上方に向け傾斜し前記斜板下方の外側ケーシング内周面との間で環状絞り流 路を形成する張り出し部を備えた内側ケーシングと、前記ルーバリングの内側に 配設され且つ上面には前記ルーバリングの上側まで延びて前記原料投入口からの 原料を受ける分散板を固定した回転分級羽根と、前記外側ケーシングの上面及び 分散板を貫通して前記回転分級羽根の内側に連通する精粉吸引管とを備えたこと を特徴とする三方向分級機に係るものである。
【0009】
【作用】
従って本考案では、精粉吸引管を介し内部空気を吸引して空気導入管から空気 を導入し、且つ回転分級羽根及び分散板を回転させた状態として、原料投入口か ら原料を所定量ずつ供給すると、前記原料は回転している分散板上に落下するこ とにより遠心力によって周方向外側に分散させられて外側ケーシングの最上部内 周面に衝突し、外側ケーシング上部内周面とルーバリングとの間を落下する。
【0010】 この時、前記原料は外側ケーシング上部の内周面に取付けた斜板によって前記 外側ケーシング上部の内周面から離間するよう内側に戻され、前記導入された空 気により形成される気流中に良好に分散される。
【0011】 更に、前記気流中に分散された原料中の中・小径粒子は前記気流に乗ってルー バリングから内側ケーシング内に導かれ、又、遠心力により気流に乗らない粒径 の大きな大径粒子は環状絞り流路に落下し、該環状絞り流路を通過する流速を高 められた空気にさらされて表面に付着した中・小径粒子を更に分離された後に大 径粒子排出口から取り出される。
【0012】 一方、前記気流により内側ケーシング内に導入された中・小径粒子は、回転し ている回転分級羽根間を通過する際に小径粒子のみが通過され且つ中径粒子が前 記回転分級羽根に弾かれることにより分離され、前記回転分級羽根間を通過した 小径粒子は精粉吸引管を介して精粉(製品)として取り出され、又、前記回転分 級羽根にはじかれた中径粒子は内側ケーシング内を落下し、中径粒子排出口から 取り出される。
【0013】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0014】 図1〜図3は本考案の三方向分級機の一実施例を示すもので、図中1は上面の 周方向等間隔位置に原料投入口2を有し且つ下方に向かって小径となる傾斜部3 の下端に大径粒子排出口4を備えた外側ケーシングを示し、該外側ケーシング1 の上部内周面には内側下方に向け傾斜する斜板5が取付けられており、前記外側 ケーシング1の傾斜部3の所要位置には接線方向に向けて外側ケーシング1内に 開口する空気導入管6が接続されている。
【0015】 更に、前記外側ケーシング1の内部には、上部に外側下方に向け傾斜するルー バリング7を上下方向に多段に備え且つ下方に向かって小径となる傾斜部8の下 端に前記外側ケーシング1を貫通する中径粒子排出口9を有する内側ケーシング 10が、前記斜板5の内側に前記ルーバリング7が所要間隔を隔てて相対し且つ 前記外側ケーシング1と内側ケーシング10との間に前記空気導入管6から導入 される空気11が旋回上昇する為の通路12が確保されるように配設されており 、又、前記内側ケーシング10のルーバリング7下部には、上端を内側上方に向 け傾斜し且つ前記斜板5下方の外側ケーシング1内周面との間で環状絞り流路1 3を形成する張り出し部14が形成されている。
【0016】 又、前記ルーバリング7の内側には、図示しない回転駆動装置に接続された駆 動シャフト15及び取付板16により回転可能に支持された多数の回転分級羽根 17が、前記ルーバリング7に対し所要間隔を隔てて同心状に配設されており、 前記回転分級羽根17の上面には、前記ルーバリング7の上側まで延び前記原料 投入口2からの原料18を受けるようにした分散板19が固定されており、更に 該分散板19の上面には、原料18を外側に向けて分散させる為の湾曲した突条 20が形成されている。
【0017】 又、前記回転分級羽根17の内側には、前記外側ケーシング1の上面及び分散 板19を貫通して精粉吸引管21が連通せしめてあり、該精粉吸引管21は精粉 捕集機22と吸引ファン23とからなる精粉捕集装置24に接続されている。
【0018】 尚、18aは前記原料18中の大径粒子、18bは前記原料18中の中径粒子 、18cは前記原料18中の小径粒子、25は前記大径粒子排出口4の切出しダ ンパ、26は前記小径粒子排出口の切出しダンパ、27はルーバーを示す。
【0019】 而して、精粉捕集装置24の吸引ファン23を駆動することにより精粉吸引管 21を介し内部空気を吸引して空気導入管6から空気11を導入し、且つ回転分 級羽根17及び分散板19を回転させた状態として、原料投入口2から原料18 を所定量ずつ供給すると、前記原料18は回転している分散板19上に落下する ことにより遠心力によって周方向外側に分散させられて外側ケーシング1の最上 部内周面に衝突し、外側ケーシング1上部内周面とルーバリング7との間を落下 する。
【0020】 この時、前記原料18は外側ケーシング1上部の内周面に取付けた斜板5によ って前記外側ケーシング1上部の内周面から離間するよう内側に戻され、前記導 入された空気11により形成される気流中に良好に分散される。
【0021】 このように、外側ケーシング1の上部内周面に斜板5を取付けて原料18を外 側ケーシング1上部の内周面から離間するよう内側に戻す理由は、分散板19か ら周方向外側に分散された原料18を外側ケーシング1の内周面に衝突させてそ のまま内周面に沿わせて落下させてしまうと、前記原料18は遠心力により外側 ケーシング1の内周面に沿って膜状に旋回落下し、原料18が気流中に良好に分 散せず、依って大径粒子18aに多くの中・小径粒子18b,18cが随伴され てしまうからである。
【0022】 更に、前記気流中に分散された原料18中の中・小径粒子18b,18cは前 記気流に乗ってルーバリング7から内側ケーシング10内に導かれ、又、遠心力 により気流に乗らない粒径の大きな大径粒子18aは環状絞り流路13に落下し 、該環状絞り流路18を通過する流速を高められた空気11にさらされて表面に 付着した中・小径粒子18b,18cを更に分離された後に大径粒子排出口4か ら取り出される。
【0023】 尚、前記外側ケーシング1の最上部内周面に衝突する原料18のうち、衝突エ ネルギーの大きな大径粒子18aのいくつかは衝突の反発力で内側に跳ね返るが 、これらの大径粒子18aはルーバリング7によって内側ケーシング10内への 侵入を阻まれ、又、外側ケーシング1上部内周面とルーバリング7との間を落下 する大径粒子18aは、気流により多少内側にふられても前記張り出し部14上 端の傾斜形状により内側ケーシング10内への侵入が阻まれる。
【0024】 一方、前記気流により内側ケーシング10内に導入された中・小径粒子18b ,18cは、回転している回転分級羽根17間を通過する際に小径粒子18cの みが通過され且つ中径粒子18bが前記回転分級羽根17に弾かれることにより 分離され、前記回転分級羽根17間を通過した小径粒子18cは精粉吸引管21 を介して精粉捕集装置24の精粉捕集機22に回収されて精粉(製品)として取 り出され、又、前記回転分級羽根17にはじかれた中径粒子18bは内側ケーシ ング10内を落下し、中径粒子排出口9から取り出される。
【0025】 従って上記実施例によれば、従来の篩式分級機の篩目ような摩耗の激しい部分 がない為、従来の篩式分級機と比較して補修、交換の頻度を著しく低減すること ができ、しかも従来の篩式分級機より分級能力を大幅に向上することができる。 更に、一台で原料18を大径粒子18a・中径粒子18b・小径粒子18cに 精度良く且つ効率良く分離することができ、分級した粉体の粒径に応じた後処理 を必要とする場合に極めて有効である。
【0026】 例えば、クラッシャ或いはローラミル等の予備粉砕機(予備粉砕装置)と横型 のボールミル(本粉砕装置)とにより二段階の粉砕が行えるようにした粉砕設備 において、本実施例の三方向分級機を前記予備粉砕機とボールミルとの間の分級 機として採用した場合には、予備粉砕機からの粉砕物(原料)を大径粒子18a ・中径粒子18b・小径粒子18cに精度良く且つ効率良く分離することができ るので、予備粉砕機に中・小径粒子18b,18cを随伴させることなく大径粒 子18aのみを戻し且つボールミルには既に十分粉砕された小径粒子18cを随 伴させることなく中径粒子18bのみを戻すことができ、依って予備粉砕機及び ボールミルの粉砕効率を著しく向上することができる。
【0027】 又、予備粉砕機からの粉砕物(原料)中に含まれる小径粒子18cを直ちに捕 集することができるので、設備内輸送機や設備内分級機に対する負荷を大幅に軽 減することができ、粉砕設備全体の能力増大を図ることができる。
【0028】
【考案の効果】
上記した本考案の三方向分級機によれば、従来の篩式分級機と比較して補修、 交換の頻度を著しく低減することができ、しかも従来の篩式分級機より分級能力 を大幅に向上することができ、更に、一台で原料を大径粒子・中径粒子・小径粒 子に精度良く且つ効率良く分離することができ、分級した粉体の粒径に応じた後 処理を必要とする場合に極めて有効である等の種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のII−II方向の矢視図である。
【図3】図1のIII−III方向の矢視図である。
【符号の説明】
1 外側ケーシング 2 原料投入口 4 大径粒子排出口 5 斜板 6 空気導入管 7 ルーバリング 9 中径粒子排出口 10 内側ケーシング 11 空気 13 環状絞り流路 14 張り出し部 17 回転分級羽根 18 原料 19 分散板 21 精粉吸引管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川合 勤 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)考案者 八田 暢哉 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に原料投入口を、下部傾斜部の下端
    に大径粒子排出口を夫々有し且つ上部内周面には内側下
    方に向け傾斜する斜板を備えた外側ケーシングと、該外
    側ケーシング下部傾斜部の外周面の接線方向に接続され
    外側ケーシング内に開口する空気導入管と、前記外側ケ
    ーシングの内部に配置され上部には外側下方に向け傾斜
    するルーバリングを上下方向に多段に備え且つ下端には
    前記外側ケーシングを貫通する中径粒子排出口を有し更
    に前記ルーバリングの下部には上端を内側上方に向け傾
    斜し前記斜板下方の外側ケーシング内周面との間で環状
    絞り流路を形成する張り出し部を備えた内側ケーシング
    と、前記ルーバリングの内側に配設され且つ上面には前
    記ルーバリングの上側まで延びて前記原料投入口からの
    原料を受ける分散板を固定した回転分級羽根と、前記外
    側ケーシングの上面及び分散板を貫通して前記回転分級
    羽根の内側に連通する精粉吸引管とを備えたことを特徴
    とする三方向分級機。
JP10926891U 1991-12-09 1991-12-09 三方向分級機 Pending JPH0551484U (ja)

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