JPH0551318U - デンタルフロス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】歯間に簡単かつ容易に挿通することのできるリ
ーダーを有するデンタルフロスを提供する。 【構成】糸部２の先端に合成樹脂又は軟質金属から成る
リーダー３を設けた構成を採用したのである。このよう
に、リーダー３が合成樹脂等より成るため、任意の硬さ
を選択することができ、狭隘な歯間又は屈折した歯間や
補綴物下部でも容易に挿通することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、デンタルフロス、所謂糸ようじに関する。

【０００２】

【従来の技術】

歯間の挾雑物で歯ブラシによっては除去できないものがある。そのため、デン タルフロスを咬合面より歯間に挿入して清掃する方法が採られる。

【０００３】 このようなデンタルフロスとしては、フィラメントを単に束ね合せたものが一 般的であるが、特に使い捨ての一定長に切断したものには、先端を合成樹脂でや や硬くしたものがある。これは、例えばブリッジワークのような狭隘な歯間にフ ロスの先端を通す場合に、用いるためである。

【０００４】

【考案の課題】

しかしながら、このような先端部は、フロスを形成する束ね糸に合成樹脂を塗 布又は含浸させただけであるから、充分な硬度が得られずまた先端を細くするこ とができないため、歯間で先端部が折れ曲ったり、引掛って挿通が困難であった り、不可能になる場合が生じている。

【０００５】 そこで、この考案の課題は、先端部を歯間に簡単に挿通することのできるリー ダーを有するデンタルフロスを提供することである。

【０００６】

【課題の解決手段】

上記の課題を解決するため、この考案においては、糸部の先端に合成樹脂又は 軟質金属から成るリーダーを設けた構成を採用したのである。

【０００７】

【作用】

リーダーが合成樹脂等より成るため、それによって狭隘な歯間又は咬合面より 通常のデンタルフロスが挿入できない、隣接面が連結された補綴物やブリッジワ ーク下部でも容易に挿通することが可能となる。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【０００９】 図１に示すように、この考案のデンタルフロス１は、例えば合成樹脂フィラメ ントを撚り合せるか束ね合せた糸部２の先端に、合成樹脂又は軟質金属から成る リーダー３を設けたものである。

【００１０】 前記リーダー３は、図２に示すように、先端方向にテーパ状となるようにして かつ先端を丸めておくのが好ましく、長さは２０mm程度がよい。その径は糸部２ の径にほぼ合致させる。また、硬度は、任意であるが、半硬質程度が好ましく、 屈曲を容易にするため、例えば中央部に複数の周溝４を設けてもよい。勿論、周 溝４は任意の部分に設けることができる。

【００１１】 前記糸部２とリーダー３の接続方法は、例えばリーダー３の後端に盲孔５を設 けておき、これに糸部２の先端を圧縮して挿入し、接着剤を用いるか或は熱融着 によって固着すればよい。

【００１２】

【効果】

この考案によれば、以上のように、デンタルフロスの先端に合成樹脂又は軟質 金属から成るリーダーを設けたものであるから、狭隘な歯間にも容易に挿通する ことができ、特に通常のフロスでは挿入が非常に困難な補綴物の下部鼓形空隙の 清掃にかなり有効で、取り扱いが非常に簡便になる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のデンタルフロスの一実施例を示す正
面図

【図２】同上の一部縦断拡大正面図

【符号の説明】

１ デンタルフロス ２ 糸部 ３ リーダー ４ 周溝 ５ 盲孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 糸部の先端に合成樹脂又は軟質金属から
   成るリーダーを設けたデンタルフロス。