JPH0551069B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0551069B2
JPH0551069B2 JP60198432A JP19843285A JPH0551069B2 JP H0551069 B2 JPH0551069 B2 JP H0551069B2 JP 60198432 A JP60198432 A JP 60198432A JP 19843285 A JP19843285 A JP 19843285A JP H0551069 B2 JPH0551069 B2 JP H0551069B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
displacement
block
hydraulic
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60198432A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6260990A (ja
Inventor
Katsuaki Ishizuka
Hiroshi Watanabe
Yasuo Tanaka
Eiki Izumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP19843285A priority Critical patent/JPS6260990A/ja
Publication of JPS6260990A publication Critical patent/JPS6260990A/ja
Publication of JPH0551069B2 publication Critical patent/JPH0551069B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は油圧シヨベル、クレーン等の油圧機械
および油圧装置の動力源として広汎に用いられる
油圧ポンプの故障診断装置に関する。
[従来の技術] 油圧シヨベル、クレーン等の油圧機械および油
圧装置における油圧ポンプは、油圧エネルギーを
発生させる最重要な機械である。このため、油圧
ポンプの故障や経年変化等による性能低下は、こ
れを使用する機械および装置に重大な障害を与え
ることになる。このため、油圧ポンプの性能低下
あるいは故障の検出を行なうことが要求されてい
る。
従来の油圧ポンプの故障および性能低下(以下
故障で代表する。)を判定する故障診断装置の油
圧回路図を第9図に示す。
第9図は従来の故障診断装置の油圧回路図であ
る。図で、1は診断の対象となる可変容量油圧ポ
ンプ、1aは可変容量油圧ポンプ1のおしのけ容
積可変機構(以下、これを斜板で代表する。)、2
は可変容量油圧ポンプ1の吐出圧に応じて斜板1
aを操作するレギユレータ、3は油圧テスタで、
油圧を測定する圧力計3a、油の流量を測定する
流量計3b、および可変容量油圧ポンプ1の吐出
管路を絞り、吐出圧を上昇させる手動の可変絞り
3cで構成されている。4aは可変流量油圧ポン
プ1と油圧テスタとを接続する油圧配管、4bは
油圧テスタ3と作動油タンクへの管路とを接続す
る油圧配管、5は可変容量油圧ポンプ1の回転数
を測定する回転計を示す。
定常状態で、油圧配管4a,4bおよび油圧テ
スタ3はなく、油圧配管の部分aと部分bとが接
続されている。
可変容量油圧ポンプ1の故障を診断するには、
先ず可変容量油圧ポンプ1の吐出側に接続されて
いる配管を部分aと部分bとで切り離し、その切
り離した部分a,b間に配管4a,4bおよび油
圧テスタ3を接続する。次に、可変容量油圧ポン
プ1を原動機で駆動し、そのときの可変容量油圧
ポンプ1の回転数Nを回転計5で計測する。この
状態で可変絞り3cを操作し、圧力計3aの圧力
が設定値Prefになるまで管路を絞り、そのときの
可変容量油圧ポンプ1の吐出量Qを流量計3bに
より計測する。この場合、吐出量は吐出圧に応じ
てレギユレータ2により制御される斜板1aの位
置により決定される。次に、先の回転数Nと設定
圧力Prefとに基づいて、可変容量油圧ポンプ1の
理論的な吐出量Qrefを算出する。最後に、吐出
量Qrefと吐出量Qとを比較し、その差が許容値
を超えたとき可変容量油圧ポンプ1は故障してい
ると判断する。
[発明が解決しようとする課題] このような故障診断装置は、油圧配管の一部を
切り離し配管4a,4bおよび油圧テスタ3を接
続しなければならず、多くの作業時間を必要と
し、また油圧配管の切り離し配管内に塵埃等の異
物が混入する恐れがあつた。更に診断に際して可
変絞り3cを操作して圧力計3aおよび流量計3
bの指示値を読み取らねばならず、この点でも多
くの時間を要し、面倒な診断となつていた。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決
し、油圧配管の切り離しや油圧テスタの取付を行
うことなく、自動的かつ迅速に故障診断を行うこ
とができ、しかも、油圧ポンプのおしのけ容積可
変機構を駆動する油圧の変化に関係なく正確に故
障診断を行うことができる油圧ポンプの故障診断
装置を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本発明は、おしの
け容積可変機構を備えた油圧ポンプにおいて、上
記おしのけ容積可変機構を所定量変位させる操作
信号を発生する操作信号発生手段と、上記おしの
け容積可変機構の変位信号を検出する変位信号検
出手段と、上記操作信号発生手段の操作信号と上
記変位信号検出手段の変位信号との差の絶対値を
所定の許容値と比較する比較手段と、この比較手
段における上記絶対値が上記許容値を超えた状態
が上記おしのけ容積可変機構の駆動装置に供給す
る油圧に応じて設定した所定時間以上継続したと
き故障信号を出力する遅延手段とを設けたことを
特徴とする。
[作用] おしのけ容積可変機構の変位信号と操作信号と
の差の絶対値が所定の許容値と比較手段により比
較される。前者の値が後者の値を超えている状態
にある時間が、おしのけ容積可変機構の変位が操
作信号に対応した位置に達するまでの時間を考慮
した所定時間継続した場合、故障信号を出力す
る。この場合、上記所定時間は、おしのけ容積可
変機構の駆動装置に供給される油圧に応じて設定
され、これにより、油圧ポンプが正常であるにも
かかわらず故障信号を出力してしまう状態を防止
することができる。
[実施例] 以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明す
る。
〔発明の実施例〕
以下本発明を図示の実施例によつて説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る油圧ポンプの
故障診断装置の制御回路図である。同図におい
て、6は両傾転形の可変容量油圧ポンプ、6aは
油圧ポンプ6の斜板または斜軸のおしのけ容積可
変機構(以下、これを斜板で代表する。)、7は入
力信号に応じて斜板6aを駆動する斜板駆動装置
である。斜板駆動装置7の構成については後述す
る。8は斜板6aの変位量を検出する変位計で、
検出した斜板6aの変位量に応じた変位信号Yを
出力する。9は油圧ポンプ6を操作する操作レバ
ーで、操作した量に応じた操作信号Xを出力す
る。10は斜板駆動装置7に圧油を供給してこれ
を駆動させるパイロツトポンプ、11はパイロツ
ト圧力に応じた信号P0を出力する圧力計、12
は斜板駆動装置7に接続したタンク、20は発光
ダイオード、21はマイクロコンピユータを用い
て構成した制御装置であり、操作信号X、変位信
号Y、パイロツト圧力P0を入力し、斜板駆動装
置7に対して斜板制御信号を出力し、また発光ダ
イオード20に対して故障信号を出力する。22
は操作信号Xと変位信号Yとパイロツト圧力P0
とを切換えて入力するマルチプレクサ、23は操
作信号Xと変位信号Yとパイロツト圧力P0をデ
イジタル値に変換するA/D変換器、24は操作
信号X、変位信号Y、パイロツト圧力P0に基づ
いて所定の演算および制御を行なうCPU、25
はCPU24の演算および制御の手順等を記憶す
るROM、26は入力したデータや演算された値
等を一時記憶するRAM、27は演算および制御
により得られた信号を斜板駆動装置7および発行
ダイオード20へ出力する出力部である。
第2図は斜板駆動装置7の油圧回路図で、71
はシリンダ、72はシリンダ71内を往復動する
ピストン、73a,73b,73c,73dは電
磁弁で、この電磁弁73a,73bにON信号を
受けることにより、パイロツトポンプ10の圧油
をシリンダ71のA室に導き、B室の油をタンク
12へ逃がし、ピストン72を斜板6aの変位信
号Yが増大する方向へ動かす。電磁弁73c,7
3dがON信号を受けるとシリンダ71のB室に
圧油を導き、変位信号Yが減少する方向へピスト
ン72および斜板6aを動かす。また電磁弁73
a,73dがON信号を受けるとシリンダ71の
A室およびB室の油の出入りを停止して斜板6a
を停止させる。
次に故障診断装置の動作を第3図乃至第6図お
よび第8図に示すフローチヤート、ならびに第7
図に示す補正係数特性図を参照しながら説明す
る。操作信号X、変位信号Y、パイロツト圧力
P0をマルチプレクサ22、A/D変換器23を
介してRAM26に記憶する(第3図のブロツク
a)。次いで、斜板6aを駆動する制御を行なう
(第3図のブロツクb)。この制御の詳細な手順を
第4図に示す。ブロツクbでは、先ず操作信号X
と変位信号Yの偏差ΔX(ΔX=X−Y)を演算し
(ブロツクb1)、偏差ΔXが正か負か0かを判断
する(ブロツクb2)。もし偏差ΔXが負であれ
ば斜板駆動装置7に対して斜板6aの変位を減少
させる信号、つまり電磁弁73c,73dのON
信号を出力部22から出力し(ブロツクb3)、
偏差ΔXが0であれば斜板6aを停止させる信
号、つまり電磁弁73a,73dのON信号を出
力し(ブロツクb4)、また偏差ΔXが正であれ
ば斜板6aの変位を増加させる信号、つまり電磁
弁73a,73dのON信号を出力する(ブロツ
クb5)。このようにして、第3図のブロツクa,
bにより通常の斜板制御を行なう。
次いで、ブロツクcにおける処理で油圧ポンプ
6の故障判定を行なう。ブロツクcの手順の詳細
を第5図に示している。ブロツクcでは、先ず操
作信号Xから許容値Δ(許容値Δについては後述
する。)を減算して下限の判定値X1(X1=X−Δ)
を求め、これをRAM26に記憶する(ブロツク
c1)。次にブロツクc2で示すように操作信号
Xと許容値Δを加算して上限の判定値X2(X2=X
+Δ)を求め、これをRAM26に記憶する。次
いでブロツクc3で示すように、RAM26に記
憶された変位信号Yと下限の判定値X1を取り出
し、変位信号Yが判定値X1以上であるか否かを
判断する。変位信号Yが判定値X1以上であるな
らばブロツクc4の処理に移り、今度は変位信号
Yと上限の判定値X2以下であるか否かを判定す
る。変位信号Yが判定値X2以下であれば、処理
はブロツクc5へ移る。ブロツクc5では、予め
RAM26の所定のアドレスに記憶されるように
なつているエラーフラグデータを「0」にする。
この場合、エラーフラグデータの「0」は、ブロ
ツクc3,c4で変位信号Yが所定の範囲以内に
あると判定されたことであるから、油圧ポンプ6
に故障がないことを意味する。一方、ブロツクc
3で変位信号Yが判定値X1未満であると判断さ
れた場合、あるいはブロツクc4で変位信号Yが
判定値X2を超えると判断された場合には、処理
はブロツクc6に移る。ブロツクc6では、前記
エラーフラグデータを「1」、つまり変位信号Y
が所定の範囲外にあり油圧ポンプ6が故障である
ことを示す。
ここで、許容値Δについて説明する。通常、油
圧ポンプの斜板等の構造物にあつては、機構的な
がたあるいは斜板駆動機構7の精度等により、操
作信号Xと変位信号Yとは完全に一致せず差が生
ずる。しかし、このような機構的ながた等が、あ
る範囲内であれば油圧ポンプの運転に何等支障な
く、これを故障とみる必要はない。そこで、ある
範囲内にある機構的ながた等によつて生ずる操作
信号Xと変位信号Yの差を故障から除外するた
め、この差を許容値Δとして処理している。許容
値Δの値は各油圧ポンプによつてそれぞれ定める
ことができる。
次に第3図に示すブロツクdに示すエラーカウ
ンタ設定値CEの補正処理を行なう。その詳細を
第6図によつて説明する。エラーカウンタ設定値
CEは、誤つた故障表示を防止するための次のブ
ロツクeの故障表示遅延処理において、遅延時間
を計算するために使用される。処理は第6図のブ
ロツクd1でパイロツト圧力P0により第7図に
その特性が示されているエラーカウント補正係数
テーブルから補正係数KCを読み出す。次にブロ
ツクd2でパイロツト圧力P00の時のカウント設
定値CEDに、読出した補正係数KCを乗じ、エラー
カウンタ設定値CEを求める。
このようなブロツクdにおける処理は次のよう
な意味を有する。即ち、斜板6aは、操作レバー
9からの操作信号Xに応じて、ブロツクbに示す
処理により変位するのであるが、この変位は瞬間
に行われるのではなく、ある時間遅れをもつて行
われる。しかも、この遅れの時間は、パイロツト
ポンプ10から斜板駆動装置7に供給される油の
油圧により異なる(この点については後述す
る。)。ところで、ブロツクcの処理において、上
記時間遅れのため、変位信号Yは判定値X1、X2
の範囲から外れている時間が存在し、この時間の
間は故障ありの判定がなされる。したがつて、ブ
ロツクcの処理後、直ちに表示を行なうと、多く
の場合、故障が存在しないにもかかわらず故障が
表示されることになる。これを防止するため、ブ
ロツクeでは上記時間遅れを見込んで故障表示の
遅延を行うものであり、ブロツクdではこの遅延
時間を決定する処理を行うものである。ブロツク
dにおいては、ある基準となるパイロツト圧力
P00のときに生じる上記時間遅れを考慮した遅延
時間(カウント設定値CED)に対して補正係数KC
を乗じることにより、パイロツト圧力P0のとき
の遅延時間(エラーカウンタ設定値CE)が求め
られ、このエラーカウンタ設定値CEがブロツク
eの表示遅延に用いられる。
次に、パイロツト圧力により斜板の変位速度、
即ちピストン72の移動速度が変化する理由を説
明する。例えば、電磁弁73a,73bをOFF、
電磁弁73c,73dをONとしてピストン72
を右行させる場合を考える。ここで、シリンダ7
1のB室に流入する油の流量をQio、B室の圧力
をPB、パイロツトポンプ10のパイロツト圧力
をP0、パイロツトポンプ10からB室に至る油
道の流量係数をRioとし、又、シリンダ71のA
室から流出する流量をQput、A室の圧力をPA、タ
ンク12の圧力をPT、A室からタンク12に至
る油道の流量係数をRputとすると、B室に流入す
る流量QioとA室から流出する流量Qputは次式で
表わされる。
Qio=Rio(PO−PB1/2 QOUT=ROUT(PA−PT1/2 ところで、シリンダ71とピストン72の間の
粘性力は極めて小さいので、ピストン72での力
のつり合いは、ピストン72の受圧面積(室A、
室Bとも等しい)をA1とすると、PB・A1=PA
A1となり、したがつて、 PA=PB となる。又、流量Qioと流量Qputとは等しいので、
これらをQで表わすと、 Q=Qio=Qput である。さらに、パイロツトポンプ10からシリ
ンダ71のB室に至る油道の流量係数Rioおよび
シリンダ71のA室からタンク12に至る油道の
流量係数Rputは、それら油道の中で断面積が最小
の電磁弁の流量係数Rにほぼ等しく、 R=Rio=Rput である。
これらの式を整理すると、斜板駆動装置7の油
圧系の流量Qは次式で表わされる。
Q=R・{1/2(PO−PT)}1/2 ここで、タンク12の圧力PTを0とすると、
ピストン72の移動速度vは v=R/A1(1/2PO1/2 となる。
以上のように、ピストン72の移動速度v、即
ち斜板6aの変位速度はパイロツト圧力P0の1/2
乗に比例する。したがつて、パイロツト圧力P0
が低い場合は上記時間遅れが大きくなり、パイロ
ツト圧力P0が高い場合は小さくなる。上記のエ
ラーカウンタ設定値CEは、パイロツト圧力P0
よる時間遅れを調整し、故障表示の遅延時間を最
適の時間とするための値である。
なお、第7図に示す特性曲線は、油圧ポンプ、
油圧シリンダ、電磁弁、作動油等により異なる。
次に、第3図に示すブロツクeにおける故障表
示遅延の処理の詳細を第8図によつて説明する。
第8図のブロツクe1では、RAM26からブロ
ツクcで判定したエラーフラグデータを取り出
し、その値が「0」であるか否か判断する。もし
エラーフラグデータが「0」であれば、RAM2
6の所定のアドレスに設定されたエラーカウンタ
の値を0にする(ブロツクe2)。
ここで、エラーカウンタとは、設定された遅延
時間をカウントするものであり、ブロツクa〜e
の処理を一回繰り返す毎に一回ずつ加算される。
ブロツクe2の処理は、故障がない場合の処理で
あり遅延が必要ないのでエラーカウンタを0にす
るものである。
ブロツクe1でエラーフラグデータが「0」で
ないと判断されると、次にRAM26内のエラー
カウンタの値を取り出し、この値がブロツクdに
おいて予め設定された設定値CEになつているか
否かをブロツクe3で判断する。設定値CEに達
していなければ、つまり所定の遅延時間に達して
いなければ、RAM26のエラーカウンタの値に
1を加算し(ブロツクe4)、再び第3図のブロ
ツクaからの処理を行なう。一方、ブロツクe3
で、エラーカウンタの値が設定値CEになつてい
るならば、つまり所定の遅延時間に達したと判断
されるならば、出力部27から信号を出力し(ブ
ロツクe5)、発光ダイオード20を発光させる。
以上の処理において、操作レバー9を急速に操
作して、フロントを駆動すると、油圧ポンプの負
荷が増大し、エンジンの回転が低下してパイロツ
ト圧力も低下し、斜板6aが追従できない場合が
あるが、この場合には、第5図のブロツクc6の
処理が行なわれてエラーフラグデータが「1」と
なり、ブロツクe1,e3,e4の処理が行なわ
れる。しかし、エラーカウンタ設定値CEは斜板
6が操作レバー9の急激な操作に追いつく時間以
上の時間が得られるように設定されているので、
斜板6aは設定値以内で操作レバー9に追従する
ことになり、追従した時点でブロツクc5,e
1,e2の処理が行なわれ、発光ダイオード20
に対して故障信号が出力されることはない。一
方、継続的な故障の場合には、ブロツクc6,e
1,e3,e4を経過する処理が繰り返されるの
で、エラーカウンタの値は繰り返しの度毎に1ず
つ増加して行き、遂には設定値CEに達してブロ
ツクe5による処理が行なわれ、故障信号が出力
される。
このように、本実施例によれば、油圧ポンプの
故障診断のために油圧配管を切り離す必要はな
く、油圧回路への異物の混入を防止して自動的に
迅速に故障診断を行うことができる。さらに、前
述のようにエンジンの回転が低下したり、又は、
パイロツトポンプが斜板駆動装置以外の他の装置
の油圧源、例えば操作系のパイロツト圧の油圧源
として用いられ、当該他の装置が使用された場
合、パイロツト圧力が変化して斜板駆動装置の動
作に遅速を生じるが、本実施例では、パイロツト
圧に応じて故障表示の遅延時間を補正するように
したので、パイロツト圧が変化して斜板駆動装置
の動作に遅速を生じても、油圧ポンプが正常であ
るにもかかわらず故障信号を出力してしまう状態
を防止することができ、誤つた故障表示を防止
し、ひいては正確で信頼性のある故障診断を行う
ことができる。
なお、上記実施例の説明では、操作信号を操作
レバー9から取出した信号を用いる例について説
明したが、これに限ることはなく、斜板駆動装置
7に対する最終的な斜板位置の指令信号を用いて
もよい。又、パイロツト圧力に応じた補正は遅延
時間の設定の処理において行うようにしたが、許
容偏差Δに対して行うようにすることもできる。
さらに、発光ダイオード20に代えて他の表示
器または警報器あるいはこれらを併用したものを
用いることができ、更に出力部27の出力を表示
器、警報器と併用したり、単独で油圧ポンプの非
常停止機構の駆動に用いたり、あるいは故障モニ
タ操作に用いることもできる。そして、出力部2
7の出力を油圧ポンプの非常停止機構の駆動に用
いた場合、このパイロツト圧力により補正された
遅延時間の設定は、油圧ポンプの不必要な停止を
避けることができ、特に有効である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、操作信号と変
位信号の差の絶対値を所定の許容値と比較し、こ
の差の絶対値が許容値を超えた状態が、パイロツ
ト圧力により設定された所定時間以上継続したと
き、故障を指示する故障信号を出力するようにし
たので、油圧配管の切離しや油圧テストの取付を
行うことなく、油圧ポンプの故障診断を自動的か
つ迅速に行うことができる。又、パイロツト圧力
が変化しても誤作動なく正確で信頼性のある故障
診断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る故障診断装置
の制御回路図、第2図は斜板駆動装置の油圧回路
図、第3図は第1図に示す要部の動作を説明する
フローチヤート、第4図、第5図および第6図は
第3図の各ブロツクの詳細フローチヤート、第7
図はパイロツト圧力に対する補正係数の特性図、
第8図は第3図の部分詳細フローチヤート、第9
図は従来の故障診断装置の油圧回路図である。 6……可変容量油圧ポンプ、6a……斜板、7
……斜板駆動装置、8……変位計、10……圧力
計、21……制御装置、X……操作信号、Y……
変位信号、P0……パイロツト圧力信号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 おしのけ容積可変機構を備えた油圧ポンプに
    おいて、上記おしのけ容積可変機構を所定量変位
    させる操作信号を発生する操作信号発生手段と、
    上記おしのけ容積可変機構の変位信号を検出する
    変位信号検出手段と、上記操作信号発生手段の操
    作信号と上記変位信号検出手段の変位信号との差
    の絶対値を所定の許容値と比較する比較手段と、
    この比較手段における上記絶対値が上記許容値を
    超えた状態が上記おしのけ容積可変機構の駆動装
    置に供給する油圧に応じて設定した所定時間以上
    継続したとき故障信号を出力する遅延手段とを設
    けたことを特徴とする油圧ポンプの故障診断装
    置。
JP19843285A 1985-09-10 1985-09-10 油圧ポンプの故障診断装置 Granted JPS6260990A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19843285A JPS6260990A (ja) 1985-09-10 1985-09-10 油圧ポンプの故障診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19843285A JPS6260990A (ja) 1985-09-10 1985-09-10 油圧ポンプの故障診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6260990A JPS6260990A (ja) 1987-03-17
JPH0551069B2 true JPH0551069B2 (ja) 1993-07-30

Family

ID=16390986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19843285A Granted JPS6260990A (ja) 1985-09-10 1985-09-10 油圧ポンプの故障診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6260990A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5940002A (ja) * 1982-08-31 1984-03-05 Kayaba Ind Co Ltd 油圧制御回路
JPS6032986A (ja) * 1983-08-01 1985-02-20 Hitachi Constr Mach Co Ltd 油圧ポンプの故障診断装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5940002A (ja) * 1982-08-31 1984-03-05 Kayaba Ind Co Ltd 油圧制御回路
JPS6032986A (ja) * 1983-08-01 1985-02-20 Hitachi Constr Mach Co Ltd 油圧ポンプの故障診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6260990A (ja) 1987-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0114646B1 (en) Failure detection system for hydraulic pump
US6463949B2 (en) Method and apparatus for determining a valve status
US6823289B2 (en) Pump trouble diagnosing device for hydraulic drive device and display device of the diagnosing device
KR100397516B1 (ko) 작업기의 제어방법 및 그 제어장치
CN104981615B (zh) 用于设置有保护装置的工程机械的液压系统
WO1998006946A1 (fr) Appareil de diagnostic de panne de pompe hydraulique pour machine de travail
JPH11200423A (ja) 油圧作業機のポンプ故障警告装置
JP3857361B2 (ja) 作業機械の油圧ポンプ故障診断装置
CN112368452B (zh) 工程机械
JP3850617B2 (ja) 油圧作業機のポンプ監視装置
EP0135068B1 (en) Failure detection system for hydraulic pumps
US20220298755A1 (en) Construction Machine
JPH0551069B2 (ja)
US11739771B2 (en) Failure detection apparatus for a hydraulic system
JPS61123786A (ja) 油圧ポンプの故障診断装置
JP4088149B2 (ja) 油圧装置の異常監視方法
JP2010078081A (ja) アクチュエータ装置及びパワーアシスト装置
KR100249772B1 (ko) 건설기계 진단장치
JPH0694868B2 (ja) 油圧ポンプの故障診断装置
JPS6030490A (ja) 油圧ポンプの故障診断装置
JP2828497B2 (ja) 油圧回路電子制御装置の診断装置
CN220667984U (zh) 一种油泵检测用液压系统
JPH0694869B2 (ja) 油圧ポンプの故障診断装置
KR100240089B1 (ko) 전자유압식 건설기계의 진단 장치
JP2950142B2 (ja) 建設機械のポンプ制御装置の異常検出装置