JP2828497B2 - 油圧回路電子制御装置の診断装置 - Google Patents

油圧回路電子制御装置の診断装置

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JP2828497B2 JP2259713A JP25971390A JP2828497B2 JP 2828497 B2 JP2828497 B2 JP 2828497B2 JP 2259713 A JP2259713 A JP 2259713A JP 25971390 A JP25971390 A JP 25971390A JP 2828497 B2 JP2828497 B2 JP 2828497B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は油圧ショベル、油圧クレーン等の油圧機械に
用いる油圧回路電子制御装置の診断装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、油圧ショベル、油圧クレーン等、油圧駆動装置
により駆動される建設機械において、油圧駆動装置の制
御精度を向上させる目的で電子制御化が進んでいる。第
8図に従来の油圧回路の電子制御装置の一例を示す。図
中、1は油圧ポンプであり、図示しない原動機により駆
動され油圧を吐出する。1aは油圧ポンプの吐出量可変機
構(以降、斜板と呼ぶ。)で、その位置により油圧ポン
プの吐出量が変化する。2は油圧ポンプ1の吐出する圧
油により駆動される油圧アクチュエータ、3は油圧ポン
プ1と油圧アクチュエータ2の間に介在し操作レバー4
の操作量に応じて油圧アクチュエータへの圧油の量、及
び流れる方向を調整する流量制御弁である。5は斜板を
駆動するサーボピストンで、油圧源6からピストンの左
右に流れ込む、あるいはタンク7へ戻る油圧を電磁弁8
a,8bにより切り換えることでピストンが移動する。9は
斜板の位置を検出する傾転角センサーであり、ポテンシ
ョメータ等の変位センサーにより構成される。10は圧力
センサーであり、油圧ポンプの吐出した圧油の圧力を検
出する。11Aは電子制御ユニットであり、圧力センサー1
0、傾転角センサーの情報によって電磁弁8a,8bを駆動
し、油圧ポンプ1の斜板1aの位置を制御する。
電子制御ユニット11Aの詳細を第9図に示す。電子制
御ユニット11Aはマイクロコンピュータにより構成さ
れ、傾転角センサー9から出力される傾転角信号Θ、圧
力センサー10から出力される圧力信号Pをディジタル信
号に変換するA/D変換器11aと、中央処理装置(CPU)11b
と、制御手順のプログラムを格納するリードオンリーメ
モリ(ROM)11cと、演算途中の数値を一時記憶するラン
ダムアクセスメモリ(RAM)11dと、電磁弁8a,8bへの出
力用のI/Oインターフェイス11eとを備える。
第10図に従来例の電子制御ユニット11AのROM11cに記
憶されている制御手段のフローチャートを示す。以下、
第10図の制御手段に従って、従来例を説明する。
まず、第10図の手段100において、圧力センサー10の
圧力信号Pの傾転角センサーの傾転角信号ΘをA/D変換
器を介して入力し、RAM11dに記憶する。次に、手順200
において油圧ポンプ1の斜板1aの目標位置Θを演算す
る。演算は油圧ポンプを駆動する原動機が過負荷になら
ないよう第11図に示す圧力信号Pと斜板目標位置Θ
関係から油圧ポンプの吸収トルクが一定以上の値になら
ないようにΘを求める。次に、手順300において、手
順200で演算した斜板目標位置Θに実際の斜板位置Θ
が一致するように制御する。その詳細な手順を第12図に
示す。まず、手順301において斜板目標位置Θと実際
の斜板位置Θの偏差Zを演算する。次に手順302におい
て偏差Zの絶対値が不感帯Δ以上が判定する。偏差Zが
不感帯Δより小さいときは、斜板位置Θが目標値Θ
一致していると見なし、手順303において電磁弁8a,8bを
OFFとしてサーボピストン5の両側への油圧の流入を絶
ち、斜板をその位置に停止する。手順302で偏差Zが不
感帯Δより大きい場合、手順304へ行く。手順304におい
て偏差Zの符号を判定する。偏差Zが正の場合、手順30
5へ行き、電磁弁8aをON、8bをOFFとする。すると、圧油
はサーボピストンの両側へ流れ込む。ここでサーボピス
トンの断面積が図示右側の方が大きいので、サーボピス
トンは左方向へ動き、斜板位置が大きくなっていく。手
順304で偏差Zが負であると判定されると手順306へ行
く。手順306では電磁弁8aをOFF、電磁弁8bをONとする。
すると、油圧はサーボピストンの図示左側に流入し、右
側はタンクへつながり油は流出する。その結果、サーボ
ピストン5は右方へ微動し、傾斜位置は小さくなる。手
順300を終了すると処理は手順100へ戻り、以上の手順が
繰り返される。
以上のように、この電子制御ユニット11Aにより、油
圧ポンプは圧力信号に応じて吸収トルクが一定以上にな
らないように制御される。
また、建設機械の油圧回路の診断装置の従来技術とし
て、実開平1−111397号公報に記載のものがある。この
従来の診断装置は、油圧ポンプと、油圧ポンプにより駆
動され、ブーム、アーム、旋回体等の作業機を駆動する
複数の油圧アクチュエータとを有する油圧回路に対し、
油圧ポンプの回転数を検出するポンプ回転数検出センサ
ーと、油圧ポンプの斜度を検出するポンプ斜度検出セン
サーと、油圧アクチュエータそれぞれの作動量を検出す
るアクチュエータ作動量検出センサーとを設け、更にこ
れら各センサーからの信号が入力され、アクチュエータ
の異常現象を特定し、その異常現象から異常原因機器を
推定するマイクロコンピュータと、このマイクロコンピ
ュータから出力された異常原因機器に関する信号を表示
するモニタとを設けたものである。
マイクロコンピュータでは、第1に、ポンプ回転数検
出センサーとポンプ斜度検出センサーからの信号により
ポンプ吐出流量を算出し、その値から異常判定の基準値
となる所定吐出流量における各アクチュエータの所定作
動速度及び加速度を求める。第2に、アクチュエータ作
動量検出センサーから実際の作動速度及び加速度を求め
る。第3に、上記で求めた所定作動速度と実際の作動速
度とを比較し、また上記で求めた所定作動加速度と実際
の作動加速度とを比較し、その結果によりアクチュエー
タの異常現象を特定する。第4に、特定された異常現象
から論理回路を用いて異常原因機器を推定する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしがら、上記従来技術には以下のような問題点が
ある。
第8図〜第12図に示す電子制御装置においては、例え
ば、圧力センサー10の配線が断線した場合、電子制御ユ
ニット11Aには圧力信号0vとして入力され、電子制御ユ
ニットは先の手順200において最低圧力と判断して最大
の目標位置を演算してしまう。その結果、油圧ポンプは
一定トルク以下の制御が行われず、原動機が過負荷とな
り、車体の動作に支障をきたす。この状態を修理しよう
とすると、まず、この油圧回路の電子制御装置において
どの構成要素が悪いかを発見しなくてはならない。その
ため、油圧回路中に他の圧力計や流量計を挿入して油圧
回路の状態を把握し、その次に各センサー類、電磁弁へ
の出力等をテスターを使用して調べる。そして、圧力セ
ンサーの断線を発見するという大変手間の掛かる方法を
取らざるを得ない。センサーが断線したときなどはその
出力が0Vとなることで発見し易いが、傾斜角センサー9
が斜板から外れてしまい、センサーの出力が0Vではな
く、中途半端なところで止まってしまう故障などは、わ
ざと機械を操作して圧力を変化させ、流量が変化するか
流量計で確認した後でなくてはセンサーの不良が分から
ない。このような状態では修理に時間が掛かり、建設機
械のような生産材では顧客に非常に迷惑をかける。また
修理には油圧、電子制御両方の知識が必要となり、かな
りの熟練度が要求されることとなる。また、故障を発見
するために油圧回路に他の計測装置を挿入することは、
配管を外すときにゴミ、ほこり等が油圧回路に入り込
み、それが別の故障を引き起こすことにもなる。
実開平1−111397号公報には上記のように油圧回路の
診断装置が提案されている。しかし、この診断装置は油
圧回路のみの診断装置、即ち油圧ポンプやアクチュエー
タが正常に作動しているかどうかだけを診断するもので
あり、上述した油圧回路の電子制御装置を診断するこ
と、即ち油圧回路の制御に用いるセンサー類が正常に作
動しているかどうかを診断することはできない。また、
この従来の診断装置は、診断専用のセンサーを油圧回路
に取り付け、油圧ショベルに搭載した診断専用のマイク
ロコンピュータ及びモニタで診断・表示を行うものであ
り、油圧回路の電子制御装置の診断装置としてこのよう
な診断装置を用いた場合は、診断装置の構成が極めて大
がかりとなるだけでなく、制御に用いるセンサー類の異
常を直接検出できず、確実かつ正確な診断を行うことが
できない。
本発明の目的は建設機械の油圧回路の電子制御装置に
おいて、故障の際に迅速な修理を行うために、油圧回路
に他の計測機を挿入することなく素早く故障箇所を発見
でき、かつ、電子制御装置に接続されたセンサーの状態
を確認することができると共に、診断を確実かつ正確に
行なえかつ構成がシンプルな診断装置を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、油圧ポンプと、
この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される油
圧アクチュエータと、油圧ポンプから油圧アクチュエー
タに供給される圧油の流量を制御する流量制御弁とを有
する建設機械の油圧回路に設けられ、複数のセンサー
と、この複数のセンサーからの入力信号に基づいて所定
の演算を行う電子制御ユニットとを備え、この電子制御
ユニットの演算結果に基づいて前記油圧回路を制御する
建設機械の油圧回路電子制御装置の診断装置において、
前記電子制御ユニットの一機能として電子制御ユニット
内に設けられたデータ収集手段と、前記電子制御ユニッ
トと別に設けられこの電子制御ユニットと通信で情報を
交換する表示手段とを備え、前記データ収集手段は、セ
ンサの種別及び故障内容に対応させてエラーコードを記
憶しておく第1の記憶手段と、前記所定の演算に用いた
センサー入力信号の異常状態を予め診断検出し、センサ
ー入力信号の異常状態が検出されると、そのセンサーの
種別および故障内容を前記第1の記憶手段に記憶したエ
ラーコードを用いてエラーコード化しておく第1の手段
と、データ出力指令を通信入力する第2の手段と、その
データ出力指令が通信入力されるとその指令に応じて前
記センサー入力信号の診断結果のエラーコードおよび入
力されたセンサー信号を通信出力する第3の手段とを備
え、前記表示手段は、前記データ収集手段に前記データ
出力指令を通信出力する第4の手段と、前記データ収集
手段から前記エラーコードおよび入力されたセンサー信
号を通信入力する第5の手段と、センサーの種別及び故
障内容に対応させてエラーコードを記憶しておく第2の
記憶手段と、この第2の記憶手段に記憶したエラーコー
ドを用いて前記通信入力したエラーコードを文章に変換
し、センサーの種別および故障内容を文章で表示器に表
示させると共に、前記入力されたセンサー信号を換算
し、表示器に表示させる第6の手段とを備えるものとす
る。
〔作用〕
このように構成した本発明においては、電子制御ユニ
ットのデータ収集手段において油圧回路の制御に用いる
センサー入力信号の異常状態をあらかじめ検出してエラ
ーコード化しておき、必要に応じてエラーコードを表示
手段に通信出力し、表示手段ではそのエラーコードに基
づいて故障部位、故障内容を文章で表示するので、油圧
回路に他の計測装置を挿入しなくても、また、熟練した
作業者でなくても、表示手段に表示された文章によりマ
ニュアルを用いずに、すぐに故障部位、故障内容を知る
ことができ、迅速な修理を行える。
また、データ収集手段で検出できない異常状態でも、
センサー信号を表示手段で表示し、確認することができ
るので、センサーの異常状態を判定することが油圧回路
に他の計測装置を挿入しなくても簡単に行える。
以上の作業において、油圧回路に他の計測装置を挿入
する必要がなくなるので油圧回路の配管を外す時に油圧
回路にゴミ、ほこり等が入ってしまうことを防ぐことが
できる。
上記により、工事現場での建設機械の修理が容易にな
る。その結果、機械の休車時間を短くできる。
また、電子制御ユニットのデータ収集手段により油圧
回路の制御に用いたセンサー入力信号の異常状態を診断
検出するため、制御に用いるセンサー自体やセンサーの
配線等の異常を直線検出することができ、診断を確実か
つ正確に行うことができる。
更に、センサーが正常に作動しているときにはセンサ
ー信号を使って油圧回路の診断を容易に行うことができ
る。
また、制御装置を表示手段とデータ収集手段(電子制
御ユニット)とに分け、双方で通信を行うように構成し
た上、データ収集手段(電子制御ユニット)では故障判
定の結果をエラーコード化し、データ出力指令があった
ときのみエラーコードを表示手段に通信出力し、表示手
段でそのエラーコードを識別して文章で表示するので、
制御演算を行う制御ユニット側で多量のデータを通信、
表示する処理を行わなくて済み、電子制御ユニットの処
理の負担が小さく、本来の建設機械本体の制御演算処理
が阻害されることが少ない。従って、制御ユニットとし
ては、小型、高耐久性、低コストの建設機械に最適なも
のを使用できる。
また、制御装置を表示手段をデータ収集手段(電子制
御ユニット)とに分け、双方で通信を行うように構成し
たので、制御ユニットは車体の制御対象の近くに置き、
表示手段はギャブ内の見やすいところに置くなど、レイ
アウトが容易になる。
更に、表示手段では故障の判定を行わず、通信入力し
たエラーコードを文章に変換するだけであるので、表示
手段の構成が極めてシンプルになり、小型化できる。こ
のため、建設機械の狭いキャブ(運転席)に表示手段を
取り付けるなど、表示手段の取扱が容易となる。
また、表示手段では故障の判定を行わず、診断機能を
データ収集手段(電子制御ユニット)に持たせたので、
制御に用いるセンサーを変更するなど、故障判定値を電
子制御ユニット側の都合で変える必要がある場合、変更
は電子制御ユニット側のプログラムだけで良く、変更作
業に伴う間違いを起こしにくい。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図に本発明の実施例を示す。図中第8図と同じ構
成要素は同じ番号で示している。図中11は本発明による
電子制御ユニットであり、12は電子制御ユニット11に接
続され電子制御ユニットから異常状態信号、センサー入
力信号を通信で入力し、それを表示する表示手段であ
る。
第2図に電子制御ユニット11と表示装置12の詳細を示
す。図中、電子制御ユニット11において第9図に示した
電子制御ユニット11Aと同じ構成要素は同じ番号で示し
ている。11fは通信インターフェイス(I/F)であり、CP
U11aから入力したデータを通信出力したり、外部から通
信入力したデータをCPU11aへ出力したりする。通信には
一般的に配線の本数が少なくてすむシリアル通信を使用
する。表示装置12もマイクロコンピュータにより構成さ
れており、キーボード12bからの信号を入力し、CPU12c
へ出力するキーボードインターフェイス(I/F)12a、中
央処理装置(CPU)12c、CPU12cから入力した表示データ
を表示器12eに表示する表示器インターフェイス(I/F)
12d、プログラムを記憶したROM12f、演算途中の数値を
一時的に記憶するRAM12g、CPU12cからのデータを電子制
御ユニット11へ通信出力したり、電子制御ユニット11か
らの通信データをCPU12cへ出力したりする通信インター
フェイス12hを備えている。
第3図に電子制御ユニット11のROM11cに格納された制
御手段のフローチャートを、第6図に表示装置12のROM1
2fに格納された制御手順を示す。以下、第3図〜第6図
に従って本実施例の動作を詳細に説明する。
まず、第3図において手順100、200、300は先に説明
した従来例の電子制御ユニットの制御手順と同様であ
り、ここまでで油圧ポンプ1の斜板位置の制御が行われ
る。
次に、手順400においてセンサー入力の異常判定が行
われる。この詳細を第4図に示す。まず、手順401にお
いて圧力信号Pが0Vであるか判定する。0Vであれば、セ
ンサー入力が断線していると判定して手順402において
圧力信号Pのエラーコード‘1'とし、手順406へ行く。
手順401で0Vでないと判断された場合、手順403へ行く。
手順403において圧力信号Pが電源電圧になっていない
か判定る。電源電圧になっている場合はセンサー入力が
短絡していると判断し、手順404において圧力信号Pの
エラーコードを‘2'とし手順406へ行く。手順403におい
て圧力信号が電源電圧でないときは、センサー入力は断
線も短絡もしていないと判断し、圧力信号Pのエラーコ
ードを‘0'とし手順406へいく。
手順406からは傾転角信号Θに対する異常判定を行
う。まず、手順406においてΘが0Vでないか判定する。0
Vの場合、センサー入力が断線していると判断し、手順4
07において傾転角信号Θのエラーコードを‘4'とし、手
順500へ行く。手順406において0Vでないと判定された場
合、手順408へ行き、傾転角信号Θが電源電圧でないか
判定する。電源電圧である場合、センサー入力が短絡し
ていると判断して手順409へ行き、傾転角信号Θのエラ
ーコードを‘5'とし、手順500へ行く。手順408で電源電
圧でないと判定された場合は、センサー入力は断線も短
絡もしていないとして手順410において傾転角信号のエ
ラーコードを‘3'とし、手順500へ行く。
次に、第3図に戻って、手順500へ行く。手順500にお
いて表示装置のデータ通信を行う。第5図に手順500の
詳細を示す。まず、手順501において通信I/Fから表示装
置12からの通信入力がないか判定する。通信入力がなけ
ればそのまま手順500を終了し、スタートへ戻る。表示
装置12から通信入力がある場合手順502へ行き、入力さ
れた通信データの意味する命令を判定する。ここで、通
信データが‘E'であると手順503へ行き、圧力信号Pと
傾転信号Θそれぞれのエラーコードを読みだしてくる。
そして、手順506へ行く。手順502においてデータが‘P'
であると判定された場合、手順504へ行き圧力信号Pを
読み出し、手順506へ行く。手順502においてデータが
‘T'であると判定された場合、手順505へ行き、傾転角
信号Θを読み出し、手順506へ行く。手順506ではそれぞ
れの手順で読み出したデータを通信I/Fを介して表示装
置12へ通信出力する。手順500を終了すると処理はスタ
ートへ戻り、繰り返し制御が行われる。
次に、第6図に示した表示装置12の制御手順を説明す
る。まず、手順600においてキーボードの入力データを
キーボードI/Fから読む。次に、手順601において先に手
順600で入力したデータを判定する。ここで、キーボー
ドから入力したデータが‘E'であった場合、手順602以
降を行う。手順602以降は異常状態の表示である。ま
ず、手順602において表示装置12から電子制御ユニット1
1への送信データを‘E'とする。次にこのデータを通信I
/Fより電子制御ユニット11へ出力する。次に、手順604
において電子制御ユニット11からデータを通信入力す
る。先に示した電子制御ユニット11の制御手順におい
て、命令としてデータ‘E'を表示装置から受けると圧力
信号と傾転角信号のエラーコードを表示装置へ通信する
ようになっている。そこで手順604ではエラーコードを
通信データとして受信する。
次に、手順605へ行き、エラーコードに基づきエラー
の内容の表示を行う。
第7図に手順605の詳細を示す。まず、手順605aにお
いて通信で入力した圧力信号Pのエラーコードを確認す
る。ここで、エラーコードが‘1'であると判定されると
手順605bへ行く。先の、電子制御ユニットの制御手順40
0に示したようにエラーコード‘1'は圧力センサーの断
線を示している。そこで手順605bでは表示器に対し“出
力センサー断線”という文章を表示する。そして、手順
605fへ行く。手順605aにおいて、エラーコードが‘2'で
あると判定されると手順605cへ行く。エラーコード‘2'
は圧力センサーの短絡を示すことから手順605cにおい
て、表示器に“圧力センサー短絡”の文章を表示する。
そして、手順605fへ行く。手順605aにおいてエラーコー
ドが‘0'であると判定された場合、圧力センサーに異常
が検出されなかったということで手順605dへ行く。手順
605dでは通信で入力した傾転角信号Θのエラーコードを
判定する。ここで、エラーコードが‘3'である場合、傾
転角センサーにも異常が検出されなかったと判断し、手
順605eにおいて“異常無し”の表示文章を表示器に表示
し、スタートへ戻る。手順605dでエラーコードが‘4'ま
たは‘5'であった場合は手順605fへ行く。手順605fでは
傾転角信号Θのエラーコードを判定する。ここで、エラ
ーコードが‘3'の場合、傾転角センサーの異常を検出で
きなかったと判断し、何も表示しないでスタートへ戻
る。エラーコードが‘4'の場合、傾転角センサーの断線
であるので、手順605gにおいて“傾転角センサー断線”
と表示器に表示し、スタートへ戻る。手順605fにおいて
エラーコードが‘5'であると判定された場合、傾転角セ
ンサーの短絡であるので、手順605hにおいて“傾転角セ
ンサー短絡”と表示器に表示し、スタートへ戻る。
第6図に戻り、手順601において、キー入力が‘P'で
あると判定された場合、圧力信号の表示であると判断
し、手順607へ行く。手順607では表示装置12から電子制
御ユニット11への通信データを‘P'とする。そして、手
順608において通信I/Fより電子制御ユニットへ通信す
る。先に第5図で示した手順500において電子制御ユニ
ットは表示装置からの通信データが‘P'である場合、圧
力信号Pを表示装置に通信する。そこで、手順609にお
いて圧力信号Pを通信データとして受信する。次に、手
順610において、圧力信号Pを表示装置のプログラム上
に予め設定しておいた換算方法で換算し、表示器に表示
する。つまり、圧力信号は電圧の信号として入力してい
るが、それを圧力の単位、例えばMPaに換算して作業者
が分かり易いように表示する。そして、スタートへ戻
る。
手順601において、キー入力が‘T'であると判定され
た場合、傾転角信号の表示であると判断し、手順611へ
行く。手順611では表示装置12から電子制御ユニット11
への通信データを‘T'とする。そして、手順612におい
て通信I/Fより電子制御ユニットへ通信する。先に第5
図で示した手順500において電子制御ユニットは表示装
置からの通信データが‘T'である場合、傾転角信号Θを
表示装置に通信する。そこで、手順613において傾転角
信号Θを通信データとして受信する。次に、手順614に
おいて傾転角信号Θを表示装置のプログラム上に予め設
定しておいた換算方法で換算し、表示器に表示する。つ
まり、傾転角信号は電圧の信号として入力しているが、
それを角度の単位、例えばradに換算して作業者が分か
り易いように表示する。そして、スタートへ戻る。
スタートへ戻った後、処理は繰り返し行われる。
〔発明の効果〕
このように構成した本発明においては、電子制御ユニ
ットのデータ収集手段において油圧回路の制御に用いる
センサー入力信号の異常状態をあらかじめ検出してエラ
ーコード化しておき、必要に応じてエラーコードを表示
手段に通信出力し、表示手段でそのエラーコードに基づ
いて故障部位、故障内容を文章で表示するので、油圧回
路に他の計測装置を挿入しなくても、また、熟練した作
業者でなくても、表示手段に表示された文章によりマニ
ュアルを用いずに、すぐに故障部位、故障内容を知るこ
とができ、迅速な修理を行える。
また、データ収集手段で検出できない異常状態でも、
センサー信号を表示手段で表示し、確認することができ
るので、センサーの異常状態を判定することが油圧回路
に他の計測装置を挿入しなくても簡単に行える。
以上の作業において、油圧回路に他の計測装置を挿入
する必要がなくなるので油圧回路の配管を外す時に油圧
回路にゴミ、ほこり等が入ってしまうことを防ぐことが
できる。
上記により、工事現場での建設機械の修理が容易にな
る。その結果、機械の休車時間を短くできる。
また、電子制御ユニットのデータ収集手段により油圧
回路の制御に用いたセンサー入力信号の異常状態を診断
検出するため、制御に用いるセンサー自体がセンサーの
配線等の異常を直線検出することができ、診断を確実か
つ正確に行うことができる。
更に、センサーが正常に作動しているときにはセンサ
ー信号を使って油圧回路の診断を容易に行うことができ
る。
また、制御装置を表示手段とデータ収集手段(電子制
御ユニット)とに分け、双方で通信を行うように構成し
た上、データ収集手段(電子制御ユニット)では故障判
定の結果をエラーコード化し、データ出力指令があった
ときのみエラーコードを表示手段に通信出力し、表示手
段でそのエラーコードを識別して文章で表示するので、
制御演算を行う制御ユニット側で多量のデータを通信、
表示する処理を行わなくて済み、電子制御ユニットの処
理の負担が小さく、本来の建設機械本体の制御演算処理
が阻害されることが少ない。従って、制御ユニットとし
ては、小型、高耐久性、低コストの建設機械に最適なも
のを使用できる。
また、制御装置を表示手段をデータ収集手段(電子制
御ユニット)とに分け、双方で通信を行うように構成し
たので、制御ユニットは車体の制御対象の近くに置き、
表示手段はキャブ内の見やすいところに置くなど、レイ
アウトが容易になる。
更に、表示手段では故障の判定を行わず、通信入力し
たエラーコードを文章に変換するだけであるので、表示
手段の構成が極めてシンプルになり、小型化できる。こ
のため、建設機械の狭いキャブ(運転席)に表示手段を
取り付けるなど、表示手段の取扱が容易となる。
また、表示手段では故障の判定を行わず、診断機能を
データ収集手段(電子制御ユニット)に持たせたので、
制御に用いるセンサーを変更するなど、故障判定値を電
子制御ユニット側の都合で変える必要がある場合、変更
は電子制御ユニット側のプログラムだけで良く、変更作
業に伴う間違いを起こしにくい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による診断装置を備えた油圧
回路およびその電子制御装置の概略図であり、第2図は
電子制御ユニットおよび表示装置の概略図であり、第3
図は電子制御ユニットで行われる制御手順を示すフロー
チャートであり、第4図は第3図に示すフローチャート
のセンサー入力の異常判定を行う手順の詳細を示すフロ
ーチャートであり、第5図は第3図に示すフローチャー
トの表示装置へのデータ通信を行う手順の詳細を示すフ
ローチャートであり、第6図は表示装置で行われる制御
手順を示すフローチャートであり、第7図は第6図に示
すフローチャートのエラー内容の表示を行う手順の詳細
を示すフローチャートであり、第8図は従来の電子制御
装置を備えた油圧回路の概略図であり、第9図は従来の
電子制御ユニットの概略図であり、第10図は従来の電子
制御ユニットで行われる制御手順を示すフローチャート
であり、第11図は第10図で示す油圧ポンプの斜板目標位
置の演算の説明図であり、第12図は第10図で示す油圧ポ
ンプの斜板位置の制御手順を示すフローチャートであ
る。 符号の説明 1……油圧ポンプ 1a……斜板 2……油圧アクチュエータ 3……流量制御弁 4……操作レバー 5……サーボピストン 6……油圧原 7……タンク 8a,8b……電磁弁 9……傾転角センサー 10……圧力センサー 11……電子制御ユニット(データ収集手段) 12……表示装置(表示手段) 11a〜11d,手順400……第1の手段 11f,手順501……第2の手段 11f,手順502〜506……第3の手段 11f,手順600〜603,607,608,611、612……第4の手段 12a〜12c,12f,12g,12h,手順600〜603,607,608,611,612
……第5の手段 12d〜12g,手順605,610,614……第6の手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−51936(JP,A) 特開 昭61−54509(JP,A) 特開 平1−209334(JP,A) 実開 平1−111397(JP,U) 実開 昭63−20205(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F15B 20/00 G05B 23/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出さ
    れる圧油により駆動される油圧アクチュエータと、油圧
    ポンプから油圧アクチュエータに供給される圧油の流量
    を制御する流量制御弁とを有する建設機械の油圧回路に
    設けられ、複数のセンサーと、この複数のセンサーから
    の入力信号に基づいて所定の演算を行う電子制御ユニッ
    トとを備え、この電子制御ユニットの演算結果に基づい
    て前記油圧回路を制御する建設機械の油圧回路電子制御
    装置の診断装置において、 前記電子制御ユニットの一機能として電子制御ユニット
    内に設けられたデータ収集手段と、前記電子制御ユニッ
    トと別に設けられこの電子制御ユニットと通信で情報を
    交換する表示手段とを備え、 前記データ収集手段は、センサの種別及び故障内容に対
    応させてエラーコードを記憶しておく第1の記憶手段
    と、前記所定の演算に用いたセンサー入力信号の異常状
    態を予め診断検出し、センサー入力信号の異常状態が検
    出されると、そのセンサーの種別および故障内容を前記
    第1の記憶手段に記憶したエラーコードを用いてエラー
    コード化しておく第1の手段と、データ出力指令を通信
    入力する第2の手段と、そのデータ出力指令が通信入力
    されるとその指令に応じて前記センサー入力信号の診断
    結果のエラーコードおよび入力されたセンサー信号を通
    信出力する第3の手段とを備え、 前記表示手段は、前記データ収集手段に前記データ出力
    指令を通信出力する第4の手段と、前記データ収集手段
    から前記エラーコードおよび入力されたセンサー信号を
    通信入力する第5の手段と、センサーの種別及び故障内
    容に対応させてエラーコードを記憶しておく第2の記憶
    手段と、この第2の記憶手段に記憶したエラーコードを
    用いて前記通信入力したエラーコードを文章に変換し、
    センサーの種別および故障内容を文章で表示器に表示さ
    せると共に、前記入力されたセンサー信号を換算し、表
    示器に表示させる第6の手段とを備えることを特徴とす
    る建設機械の油圧回路電子制御装置の診断装置。
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