JPH0551035B2 - - Google Patents

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JPH0551035B2
JPH0551035B2 JP60253701A JP25370185A JPH0551035B2 JP H0551035 B2 JPH0551035 B2 JP H0551035B2 JP 60253701 A JP60253701 A JP 60253701A JP 25370185 A JP25370185 A JP 25370185A JP H0551035 B2 JPH0551035 B2 JP H0551035B2
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JP
Japan
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primer
acetylacetone
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resins
resin
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Kenji Ito
Kaoru Kimura
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Toagosei Co Ltd
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Publication of JPH0551035B2 publication Critical patent/JPH0551035B2/ja
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(イ) 発明の目的 「産業上の利用分野」 本発明は、接着、塗装あるいは印刷等の際に使
用されるプライマー(下塗り剤)に関するもの
で、特に従来、接着したり塗装したり印刷したり
することが困難であつた高結晶化樹脂を強固に接
着したり、高結晶化樹脂に容易にかつ良好に塗装
または印刷することを可能ならしめるプライマー
に関するものであり、いわゆるエンジニアリング
プラスチツクと云われているポリアセタール樹
脂、ポリアミドイミド樹脂等を広範囲に使用して
いる自動車工業、電気機器工業をはじめとして各
種分野で広く利用されるものである。 「従来の技術」 高結晶化樹脂、例えばポリアセタール樹脂、ポ
リアミドあるいはポリビニリデンクロライドなど
は親和性が乏しいため通常の方法ではこれらの樹
脂を強固に接着したり、塗装または印刷を良好に
施すことができなかつた。 そこで従来これら樹脂の接着、塗装あるいは印
刷等の施工性を改良するために当該樹脂の表面の
密着性を改善する方法が提案されている。例えば
重クロム酸処理またはp−トルエンスルホン酸と
少量の粘土鉱物と有機溶剤とからなる組成液中で
加熱処理するサテナイジング法および同改良法
(特開昭60−181134)などが知られている。 「発明が解決しようとする問題点」 高結晶化樹脂は凝集力が強く他分子との親和性
が乏しいため通常の方法によつては良好に接着し
たり、塗装または印刷を施すことは困難である。
従来これらの問題点を解決するため前記のような
処理方法が提案されているが、これらの方法は特
殊な装置を必要としたり、処理操作が煩雑である
などの問題がある。 本発明者らはこのような状況下において、簡便
に、接着、塗装あるいは印刷等の施工を容易なら
しめかつ作業性のよいプライマーを開発し、上記
問題点を解消するために鋭意研究努力した結果、
有機金属化合物と特定の弗素系有機化合物を有効
成分とするプライマーが所期目的を達成し得るこ
とを見出し本発明を完成した。 (ロ) 発明の構成 「問題点を解決するための手段」 本発明者等は、上記した様に有機金属化合物と
特定の弗素系有機化合物をプライマーとして使用
すると、高結晶化樹脂を強固に接着したり、高結
晶化樹脂に塗装や印刷を容易に施すことが出来る
ことを見出して、本発明を完成したものである。 すなわち、本発明は下記示性式で示される弗素
系有機化合物の1種以上と金属アルコラート、
1,3ジカルボニルの錯塩、カルボン酸塩、有機
基が直接結合している金属化合物およびヘテロ原
子を介して有機基が結合している金属化合物から
選ばれた1種以上の有機金属化合物を有効成分と
するプライマーに関するものである。 (1) Rf−CH2OH,
【式】 (2) Rf−CHO,Rf−CHO水和物またはアルコー
ル付加物 (3)
【式】
【式】水和物またはアル コール付加物 ただしここでRfは炭素数1〜12の弗素化アル
キル基またはアリール基、R1およびR2は炭素数
1〜12の弗素化または弗素化されていないアルキ
ル基またはアリール基、R3は炭素数1〜12の弗
素化または弗素化されていないアルキル基または
アセチルアセトン基 Γ有機金属化合物 本発明で用いられる有機金属化合物とは有機基
と金属が結合している化合物であり、以下に5種
の構造式で示される化合物が、本発明に使用し得
る。有機金属化合物における有機基としては、ア
ルキル、アルケニル、アルコキシ、アリール、ア
セチルアセトニル、アセチロキシ、シクロヘキシ
ルなどがあげられ、処理効果および危険性の面か
ら特にC3以上の炭化水素基が好ましく、金属と
しては周期律表に示される典型金属、遷移金属、
メタロイドのほかにリンなども含まれる。 有機金属化合物の例としては下記のものがあげ
られる。 M−O−R(ただしMは金属元素、Rは有機
基;以下同じ)の構造で示される金属アルコラ
ート。 具体的にはアルミニウムイソプロピレート、ア
ルミニウム−モノ−sec−ブトキシジイソプロピ
レート等の有機アルミニウム化合物、テトラブチ
ルチタネート、テトライソプロピルチタネート等
の有機チタン化合物、ホウ酸トリ−n−ブチル、
ホウ酸トリフエニル、ホウ酸トリ−n−オクタデ
シル、ホウ酸モノブチルジメチル等のホウ酸化合
物、リン酸トリオレイル、リン酸トリデシル、亜
リン酸ジブチル、亜リン酸トリスイソデシル、亜
リン酸ジ−2−エチルヘキシル、亜リン酸トリデ
シル等のリン酸エステル、およびテトラオクチル
シリケート、トリイソブトキシガリウム、テトラ
ブチルジルコネート等がある。
【式】の構造で示される1,3− ジカルボニルの錯塩。具体的には、アルミニウ
ムトリスアセチルアセトネート、アルミニウム
モノ−アセチルアセトネートビスエチルアセト
アセトアセテート、アルミニウムエチルアセト
アセテートジイソプロピレート、アルミニウム
トリスエチルアセトアセテート、アルミニウム
オレイルアセトアセテートジイソプロピレー
ト、アセチルアセトンリチウム、アセチルアセ
トンベリリウム、アセチルアセトンナトリウ
ム、アセチルアセトンマグネシウム、アセチル
アセトンカルシウム、アセチルアセトンチタニ
ル、アセチルアセトンストロンチウム、アセチ
ルアセトンバリウム、アセチルアセトンタリウ
ム、アセチルアセトンバナジル、アセチルアセ
トンマンガン()、アセチルアセトン鉄
()、アセチルアセトントリウム、アセチルア
セトンクロミウム()、アセチルアセトンロ
ジユウム、アセチルアセトンコバルト()、
アセチルアセトンコバルト()、アセチルア
セトンニツケル、アセチルアセトン銅、アセチ
ルアセトン亜鉛、アセチルアセトンジルコニウ
ム、アセチルアセトンパラジウム、アセチルア
セトンインジウム、アセチルアセトンスズ
()塩、アセチルアセトンモリブデン等のア
セチルアセトン錯塩およびアセト酢酸エステ
ル、トリフルオロアセチルアセトン、ベンゾイ
ルアセトン等の錯塩がある。
【式】の構造で示されるカルボン 酸塩。 具体的には、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸第二鉄、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸バリウム、ステアリン酸鉛、ステアリ
ン酸カリウム、ステアリン酸銅、ステアリン酸マ
ンガン、ステアリン酸ニツケル、ナフテン酸ニツ
ケル、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸マンガ
ン、ナフテン酸マグネシウム、ナフテン酸亜鉛、
パルミチン酸マグネシウム、パルミチン酸カドミ
ウム、パルミチン酸コバルト、リノール酸ナトリ
ウム、ラウリル酸ナトリウム、オレイン酸バリウ
ム、ラウリル酸アルミニウム、オレイン酸アルミ
ニウム、オレイン酸カリウム、酢酸アルミニウ
ム、酢酸第一スズ、2−エチルヘキサン酸スズ、
アルミニウムホルモアセテート、酒石酸亜鉛、塩
基性チオジグリコール酸アルミニウムがある。 M−Rの構造で示される炭化水素基を有する
金属。 具体的には、2−エチルヘキシル亜鉛、ヘキサ
デシルリチウム、n−ヘキシルナトリウム、ヘキ
サデシルカリウム、n−トリオクチルアルミニウ
ム、n−プロピルエチル鉛、トリ−n−ペンチル
アンチモン、トリ−n−デシルアンチモン、イソ
ブチルイソアミル亜鉛等のアルキル金属、ジブチ
ルスズジアセテート、ジ−n−ブチルスズジマレ
エート、ジ−n−ブチルスズジオキシド、トリフ
エニルスズアセテート、トリ−n−ブチルスズオ
キサイド、ジオクチルスズジラウレート、トリブ
チルスズアセテート、トリブチルスズクロライ
ド、テトラアミルスズ、ジアリルスズジクロライ
ド等の有機スズ化合物およびメチルビニルジクロ
ロシラン、オクタデシルジメチル〔3(―トリメト
キシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド
(AY43−021:トーレシリコン(株)製商品名)、フ
エロセン、チタノセンジクロライド、ニツケロセ
ンなどがある。 M−X−R(ただしXはヘテロ原子)で表わ
されるその他の有機金属化合物 具体的には、n−ドデシルメルカプトカリウム
塩、アルミニウムトリチオブトキサイド等の金属
チオアルコラート、2−エチルヘキサンモノチオ
酸スズ、2−エチルヘキサンジチオ酸亜鉛等のチ
オジカルボン酸塩、ジメチルジチオカルバミン酸
ニツケル、ジメチルジチオカルバミン酸銅、ジメ
チルジチオカルバミン酸鉄、ジエチルジチオカル
バミン酸亜鉛等のジチオカルバミン酸塩、ベンゼ
ンスルホン酸ニツケル等のスルホン酸塩、ジブチ
ルリン酸バナジウム等のリン酸塩および2−メル
カプトベンゾチアゾール亜鉛などがある。 本発明にとり、のカルボン酸塩およびの炭
化水素基を有する金属に分類される化合物が好ま
しい化合物であり、の金属アルコラートおよび
の1,3−ジカルボニルの錯塩に分類される化
合物がより好ましい化合物である。また具体的な
化合物としては、アルミニウムオレイルアセトア
セテートジイソプロピレート、アルミニウムモノ
−sec−ブトキシジイソプロピレート、アルミニ
ウムエチルアセトアセテートジイソプロピレー
ト、アルミニウムイソプロピレート、アセチルア
セトン亜鉛、アセチルアセトンコバルト、アセチ
ルアセトンニツケル、o−チオ酸イソプロピル、
ビス(ジオクチルバイロホスフエート)オキシア
セテートチタネート、ビストリブチルスズオキサ
イド、AY43−021、ナフテン酸カルシウム、ナ
フテン酸マグネシウム、ナフテン酸コバルト、オ
クチル酸スズ等が好ましい化合物であり、アセチ
ルアセトンマンガン()、アセチルアセトンジ
ルコニウム、テトラブチルチタネート、イソプロ
ピルトリイソステアロイルチタネート、テトライ
ソプロピルビス(ジオクチルホスフアイト)チタ
ネート、ジブチルスズジアセテート、ジ2−エチ
ルヘキシルスズジラウレート、ナフテン酸ニツケ
ル、トリスイソデシルホフフアイト等が特に好ま
しい化合物である。 Γ弗素系有機化合物 本発明で用いられる弗素系有機化合物とは下記
示性式で示されるものであつて、分子内に水酸基
またはカルボニル基等の極性基を有する鎖状また
は環状炭化水素の水素原子の一部または全部が弗
素原子で置換された化合物である。 (1) Rf−CH2OH,
【式】
【式】 (2) Rf−CHO,Rf−CHO水和物またはアルコー
ル付加物 (3)
【式】
【式】水和物またはアル コール付加物 ただしここでRfは炭素数1〜12の弗素化アル
キル基またはアリール基、R1およびR2は炭素数
1〜12の弗素化または弗素化されていないアルキ
ル基またはアリール基、R3は炭素数1〜12の弗
素化または弗素化されていないアルキル基または
アセチルアセトン基 これらの化合物の具体的な化合物としては下記
のようなものが挙げられる。 2,2,2,−トリフルオロエタノール、2,
2,3,3−テトラフルオロプロパノール、2,
2,3,3,3−ペンタフルオロプロパノール、
2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブ
タノール、2,2,3,3,4,4,5,5,5
−ノナフルオロペンタノール、1,1,1−トリ
フルオロイソプロパノール、1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロイソプロパノール、オク
タフルオロsec−ブタノール、パーフルオロtert
−ブタノール、ヘキサフルオロtert−ブタノー
ル、2−トリフルオロメチルプロパノール−2、
1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオ
ロ−2−プロパノール、3,3,4,4,4−ペ
ンタフルオロブタノール−2、3,3,4,5,
5,5−ヘキサフルオロ−2−メチルペンタノー
ル−2、2,2,3,3,4,4,5,5−オク
タフルオロ−1−ペンタノール、2,2,3,
3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,
8−ペンタデカフルオロオクタノール−1、トリ
フルオロアセトアルデヒド、トリフルオロアセト
アルデヒド水和物、ペンタフルオロベンズアルデ
ヒド、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロ
−1,5−ペンタンジオール、ペンタフルオロベ
ンジルアルコール、1,1,1−トリフルオロア
セトン、ヘキサフルオロアセトン、ヘキサフルオ
ロアセトン水和物、トリフルオロメチルトリクロ
ロメチルケトン、ペンタフルオロエチルエチルケ
トン、ペンタフルオロフエニルメチルケトン、メ
チルヘプタンフルオロプロピルケトン、ヘキサフ
ルオロ−2−フエニルイソプロパノール、ヘキサ
フルオロ−2−(p−トリル)イソプロパノール、
1(―ペンタフルオロフエニル)エタノール、デカ
フルオロジフエニルメタノール、トリフルオロア
セトアルデヒドエチルヘミアセタール、ヘブタフ
ルオロ−n−ブチルアルデヒドエチルヘミアセタ
ール、トリフルオロアセトアルデヒドトリフルオ
ロエチルヘミアセタール、ヘキサフルオロアセチ
ルアセトン、sym−ジクロロテトラフルオロアセ
トン、sym−ジクロロテトラフルオロアセトン水
和物。 これらの化合物のうち本発明にとり好ましい化
合物は、前記有機金属化合物を溶解または分散さ
せかつ適度な揮発性を有するものであり、さらに
は塗布対象物となる高結晶化樹脂内部への浸透性
を有しているか或いは該樹脂を溶解させるような
性質を有しているものが好ましい。 Γ併用割合 本発明のプライマーによる効果は、後記するよ
うに主として有機金属化合物によつて持たされ、
しかも、有機金属化合物が樹脂表面に薄膜状ない
しは単分子膜状に形成されたときに、本発明の効
果が十分に発揮されるため、プライマー中の有機
金属化合物の量は0.001〜10重量%であることが
好ましく、より好ましくは0.001〜1重量%であ
る。この濃度が0.001重量%未満であると薄膜状
ないし単分子膜状に有機金属化合物の層を形成さ
せることが困難になり、プライマーとしての作用
を発揮させにくくなり、10重量%を越えるように
なると、その層が厚くなり過ぎるようになりやす
く、その層が脆弱層となりプライマーの効果が減
少するようになる。 Γその他の添加剤 本発明のプライマーは上記有機金属化合物と弗
素系有機化合物とを有効成分とするもので、それ
だけで十分に本発明の目的とする効果を発揮し得
るものであるが、プライマーとしての塗工性を改
良するために有機溶剤、有機系重合体を添加する
ことができる。 溶剤としては、上記有機金属化合物と弗素系有
機化合物を完全に溶解または分散し得るものであ
つて、適度な揮発性を有していて、樹脂の表面を
充分にぬらし得るものであるものが好ましい。 溶剤の具体的としては、1,1,2−トリクロ
ル−1,1,2−トリフルオロエタン、エタノー
ル、アセトン、酢酸エチル、1,1,1−トリク
ロルエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオ
キサン、トルエン等があげられ、これらは単独で
または2種以上が混合されて使用される。 なおこれら有機溶剤を併用した際も、プライマ
ー中における有機金属化合物の量が前記範囲をは
ずれることは避ける方がよく、弗素系有機化合物
の量も20重量%以下になることは避けるほうが好
ましい。該化合物の量が20重量%以下になると有
機金属化合物の樹脂表面における層形成が阻害さ
れるためと推定されるがプライマーとしての効果
が劣るようになる。 有機系重合体はプライマーに粘性を与えて塗工
性を向上せしめるものであつて、エチレン/酢酸
ビニル共重合体、エチレン/アクリル酸エステ
ル、塩素化ポリエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ
(メタ)アクリル酸エステル等の重合体が弗素系
有機化合物および有機溶剤の種類と量に応じて選
択され使用される。 Γ適用対象樹脂 本発明のプライマーは、各種の樹脂に適用でき
るが、特に高結晶化樹脂に適用したときに、本発
明の目的とする効果が十分に発揮される。 本発明でいう高結晶化樹脂とは具体的には次の
様な樹脂である。 ポリアセタール、ポリアミド、ポリイミド、ポ
リアミドイミド、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリテトラフルオ
ロエチレン、ポリビニリデンクロライド、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリフエニレンスルフ
イツド、ポリスルホン、ポリフエニレンオキシ
ド、ポリアリレート、ポリエーテルケトンあるい
はこれらの樹脂にガラス繊維、カーボンまたは弗
素樹脂を配合した強化複合材などである。 Γ接着剤、塗料および印刷インキ 本発明のプライマーは、樹脂特に高結晶化樹脂
の接着、塗装あるいは印刷を施す際に用いられる
ものであるが、本発明のプライマーが施された樹
脂の接着、塗装あるいは印刷を施す際に用いられ
る接着剤、塗料あるいは印刷インキとしては各種
のものが適用され得る。 接着剤としては、例えば、シアノアクリレート
系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリエステル系接
着剤、アクリル系接着剤、ウレタン系接着剤、ク
ロロプレン系接着剤等が適用され得る。 塗料および印刷インキでも種々適用出来るもの
があり、ビヒクル樹脂成分別に分類して次のよう
なものがあげられる。 ロジン誘導体、ニトロセルロース系樹脂、ビニ
ル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フ
エノール系樹脂、エポキシ系樹脂、アミノアルキ
ツド系樹脂、メラミン系樹脂、UV硬化型アクリ
ルオリゴマーなどのいずれもが適用し得るが、よ
り適性なものとしてはポリウレタン樹脂系、エポ
キシ樹脂系、アルキツド樹脂系などの塗料および
印刷インキがあげられる。 なお、いずれの場合においても、熱硬化型のも
のを適用するときは、基材の樹脂の耐熱性に限度
があるので、硬化温度が90℃以下であるものを適
用するものが好ましい。 Γ使用方法 本発明のプライマーは、有機金属化合物、弗素
系有機化合物および所望により添加される溶剤、
有機系重合体からなるものであり、これらの構成
成分を混合し、均一に分散ないし溶解させること
により製造し得るものである。 本発明のプライマーを樹脂表面に塗布する方法
としては、特別の操作を必要とせず、プライマー
中に浸漬あるいは刷毛、スプレーなどにより行な
い得る。 プライマーが塗布された樹脂は室温下に風乾さ
せ、溶媒を除去することにより表面にプライマー
層が形成される。 プライマー層を有する樹脂は、当該樹脂同志あ
るいは他の材料に前記した接着剤により強固に接
着することができ、同様に一般的な方法で該表面
に塗料または印刷インキを施すことが可能で、容
易に塗装あるいは印刷を行なうことができる。 また、プライマー層の上にα−シアノアクリレ
ートまたは同化合物の安定性をそこなうことのな
い有機溶剤例えばトルエン、酢酸エチルなどによ
る稀釈溶液を予め酸処理した刷毛を用いて塗布す
るか、あるいは浸漬して取出し室温放置して、α
−シアノアクリレートポリマーの薄層を形成させ
てから塗装または印刷を施すことも出来密着性の
良い仕上りが得られるので好ましい方法である。 本発明のプライマーの奏する効果をより良く発
揮させるためには、対象となる樹脂、特に高結晶
化樹脂の種類を考えて、使用すべき有機金属化合
物および弗素系有機化合物の種類、併用割合、塗
布量等を決定しなければならない。 塗布量に関して云えば、後記するようにプライ
マー層の膜厚が効果に与える影響が大きく、有機
金属化合物の塗布量が0.001〜1g/m2になるよ
うに塗布することが好ましく、より好ましくは
0.01〜0.1g/m2になるように塗布することであ
る。 「作用」 本発明のプライマーは次のような機構により効
果が発現されるものと推定される。 すなわち本発明のプライマーの一成分である有
機金属化合物はその分子構造内に極性基と非極性
基をあわせもつカツプリング機能を有するもので
あつて、本プライマーを樹脂に塗布すると該樹脂
と親和性の強い弗素系化合物の相乗作用によつて
該樹脂と薄膜状に塗布された有機金属化合物の非
樹性基とは強固に結合し、該樹脂の表面に有機金
属化合物の極性基が上向きに配向され樹脂表面が
活性化される。このようにして活性化された樹脂
表面に極性基を有する接着剤または塗料或いは印
刷インキを塗布すると分子間引力にもとずく二次
結合や水素結合により強力な接合が形成される。 従つて、この強力な接合はは、プライマー層が
単分子膜状ないしはそれに近い薄膜状に形成され
た時に、最もその効果を発揮すると思われ、実験
的にも確められた。 「実施例」 以下に実施例および比較例をあげて本発明を具
体的に説明する。 実施例1、比較例1 (1) プライマーの調合 プライマーとして次の5種の組成液を調合し
た。 A:0.5%−Al−ジイソプロピレートのトリフ
ルオロエタノール溶液 B:0.5%−アセチルアセトンマンガン()
のテトラフルオロ−1−プロパノール溶液 C:0.5%−ビストリブチルスズオキシドのヘ
プタフルオロ−1−ブタノール溶液 D:0.5%−ナフテン酸ゴバルトのペンタフル
オロ−1−プロパノール溶液 E:0.5%−トリスイソデシルホスフアイトの
ヘキサフルオロ−2−プロパノール溶液 (2) プライマーの性能試験 JIS K6861−1977に準拠 試験片:ポリアセタールおよびナイロン6 25×100×3mm 接着剤 a:アロンアルフア#201 (シアノアクリレート系接着剤東亞合成化学
工業株、製) b:ボンドEセツト (エポキシ系接着剤 二液型コニシ株、製) c:ハードロツクE−510 (変性アクリル系接着剤 二液型電気化学工
業株、製) 試験片の両面をプライマーの含浸布で拭き室温
で約5分間風乾後その片面に接着剤を塗布し他面
を重ね合せ圧締力0.1Kgf/cm2を加えて室温で24
時間養生した。 引張りせん断接着強さはストログラフW型試験
機を用い引張り速度20mm/minで測定した。 また比較例としてプライマー処理しないで接着
する以外は実施例1と同様にして試験を行つた。
【表】 実施例2、比較例2 (1) プライマーの調合 プライマーとして次の3種の組成液を調合し
た。 F:1%−エチルアセトアセトテート−Al−
ジイソプロピレート 50%−ヘキサフルオロアセチルアセトン 49%−1,1,2−トリクロロ−1,2,2
−トリフルオロエタン G:1%−ジブチル−Sn−ジアセテート 50%−ヘプタフルオロ−n−ブチルアルデヒ
ドエチルヘミアセタール 49%−メチルクロロホルム H:1%−ジエチルヘキシル−Sn−ラウレー
ト 50%−2,2,3,3,4,4,5,5−オ
クタフルオロ−1−ペンタノール 49%−1,4−ジオキサン (2) プライマーの性能試験 試験片にポリエチレンテレフタレートフイルム
(PET)25×100×0.03mmを用いる以外は実施例1
と同様にして試験を行つた。これらの結果を表2
に示す。
【表】 実施例3、比較例3 (1) プライマーの調合 実施例1,2で調合した組成液A〜Hを用い
た。 (2) 塗膜密着力の測定 JIS K54000−1979に準拠 試験片:ポリアセタール、ナイロン6 100×100×3mm 塗料 a:ニトロセルロース系ラツカーエナメル茶色
(関西ペイント株製) b:アクリル系塗料黄色(東亞合成化学工業株
製) c:合成樹脂塗料着色(東亞ペイント株製) d:ウレタン系塗料二液型茶色(中国塗料株製) e:アロニツクスUV3607クリア(東亞合成化学
工業株製)お 試験片の表面をプライマーの含浸布で拭き室温
で約5分間風乾後この表面に塗料を刷毛により塗
装し室温にて3日間乾燥させた(eのみ紫外線:
UVランプ80W×10cm/2secで硬化させた)。塗
膜の密着力はクロスカツトセロハンテープにより
測定した。これらの結果を表3に示す。
【表】 (ハ) 発明の効果 本発明のプライマーを用いることにより従来困
難とされてきた高結晶化樹脂の接着または該樹脂
への塗装或いは印刷を簡便かつ高能率的にしかも
強固に行なうことが可能となり、金属材料に代る
高結晶化樹脂いわゆるエンジニアリングプラスチ
ツクのすぐれた物性の活用、軽量化、不銹化さら
にはコスト低減など数多くのメリツトをあげるこ
とができ、自動車工業、電気機器工業など各分野
への貢献度は非常に大きなものがある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記示性式で示される弗素系有機化合物の1
    種以上と金属アルコラート、1,3ジカルボニル
    の錯塩、カルボン酸塩、有機基が直接結合してい
    る金属化合物およびヘテロ原子を介して有機基が
    結合している金属化合物から選ばれた1種以上の
    有機金属化合物を有効成分とするプライマー。 (1) Rf−CH2OH,【式】 (2) Rf−CHO,Rf−CHOの水和物またはアルコ
    ール付加物 (3) 【式】【式】の水和物またはア ルコール付加物 ただしここでRfは炭素数1〜12の弗素化アル
    キル基またはアリール基、R1およびR2は炭素数
    1〜12の弗素化または弗素化されていないアルキ
    ル基またはアリール基、R3は炭素数1〜12の弗
    素化または弗素化されていないアルキル基または
    アセチルアセトン基。
JP60253701A 1985-11-14 1985-11-14 プライマ− Granted JPS62115078A (ja)

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JPS60203684A (ja) * 1984-03-29 1985-10-15 Toagosei Chem Ind Co Ltd プライマ−

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