JPH05508994A - 移植物伝搬用装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 移植物伝搬用装置 発明の技術分野 本発明は、一般に、多数室トレイに移植物又は苗木を伝搬する装置に関し、特に 、移植物伝搬トレイの構造及びトレイからの詰物の移転を自動化する装置に関す る。

発明の背景技術 苗木又は移植物伝搬における現状の技術では、個々の種子又は苗が配置され且つ 温室状態下で育てられた移植物を収容するための個々の室が長四角形の列を成し た大きなトレイを必要とする。このような大きなトレイは、現在ではほとんどが 、第１図及び第２図に示すような鋳造されたスチロホームプラスチックトレイか ら成り、商標“スピードリングとして売られている。他のものとしては、例えば 米国特許第４゜７６９．９４６号、第４．６５８，５４２号、第４，４９５゜７ ２５号、第４．２４２，８３４号及び第３．　３８６．６０８号に開示されたよ うな所望の種々異なる形式の移植物伝搬トレイがある。

ネーブルランドのような国において、移植物伝搬の技術は、十分に洗練され且つ 機械化されたものとなっている。装置は、種々の機会段階で構成されており、ト レイの各室に土壌を落下し、余剰の土壌を払い除けた後、種子大川の凹みを形成 して、各室の種子穴内に種子を落下して、ひる石を散布又は土壌に覆いをして、 そして栓に水をかける。例えば、米国特許第４．２２１，１７５号には、種子を 多数室トレイの個々の室に落下させる装置が開示されている。

スピードリング形式の移植物伝搬トレイ及び提案されている他の形式のトレイを 使用することについて、幾つもの欠点が包含されている。このようなトレイは、 典型的に、２又は３年間以上の幾つもの植物成育期を越えて使用し続けることが できない。耐用年数の終りに近付くと、スピードリングトレイは、室壁面が粗野 になってトレイから移植詰物を取り除くことが困難になってしまい、その品質が 劣化する傾向にある。このようなトレイは、かさばったものとなり、苗床から植 樹場所に移すのに困難且つ費用がかかる。使用後にこのようなトレイを清浄する のは、困難である。なぜなら、簡単に個々の小室の側壁にブラシをかけることが できないからである。まだ使用可能なかさばったトレイの保管には、大きな領域 が必要となる。このようなスチロホームプラスチックトレイの処分は、環境問題 を引き起こす。

発明の目的 本発明の主目的は、改良された移植物伝搬トレイを提供することにある。

本発明の他の目的は、最初の購入価格で且つ長い使用で価格的に有効な移植物伝 搬トレイを提供することにある。

本発明の他の目的は、トレイから移植詰物を簡単に移転可能な移植物伝搬トレイ を提供することにある。

本発明の他の目的は、処分可能な安価な材料又は数年間耐久ように高価で粗削り な材料で任意に形成可能な１又はそれ以上の構成を有する移植物伝搬トレイを提 供することにある。

本発明の他の目的は、移植詰物を搬送すると共に、空になった後、便利且つ低価 で格苗床へ搬送するように他の同様なトレイ部材に対して組み重ねられる移転可 能な上部トレイ部材を備えた移植物伝搬トレイを提供することにある。

本発明の他の目的は、合成された土壌の加熱及び／又は給水特徴を有する移植物 伝搬系を提供することにある。

本発明の他の目的は、自動詰物移植装置への接続を簡略化するように自動的に詰 物を移転する移植物伝搬系を提供することにある。

発明の特徴及び利点 本発明の特徴として、移植物伝搬装置は、下部トレイ部材と、下部トレイ部材上 に搬送される上部トレイ部材と、苗木成長用移植媒体を包含し、協同して構成さ れる２次元的に整列した移植詰物室と、を備えており、上部トレイ部材は、整列 した室から移植詰物を搬送するように、下部トレイ部材から着脱可能に構成され ている。

一実施例において、下部トレイ部材は、それ自身に規則的に整列した移植詰物室 が規定された移植物伝搬トレイ（例えば、スピードリングトレイ）を備え、且つ 、上部トレイ部材は、垂直側壁部及び開口を備え側壁部に接続した底壁部を有す る独立した複数の平行経路を備えており、側壁部及びと壁部において、上部トレ イ部材は、下部トレイ部材に対して組み重ねて、移植詰物室の側壁及び底壁の部 分を形成可能に構成されている。

このため、本発明の上部トレイ部材は、スピードリングトレイと共に共同して可 動するように構成することができ、且つ、移植詰物を容易に移転することができ る。処分の対象となる点で劣化し始めた後に、このようなトレイの耐用年数を延 ばす機能を有する。

好良な実施例において、上部及び下部トレイ部材は、夫々、一対の垂直側壁部及 び垂直側壁部の下端に接続した底壁部によって形成された経路を有する複数の平 行経路を備えている。

トレイ部材の隣接した垂直側壁部は、互いに接合され且つ実質的に構造上要素を 構成する。互いに組み立てられた際、下部及び上部トレイ部材における前記経路 は、互いに横、断して配置される。下部トレイ部材における経路は、その端から 端に渡って実質的に連続して構成されている。上部トレイ部材の垂直側壁部及び 底壁部は、上部トレイ部材が、前記下部トレイ部材に組み重ねられるように、そ の端から端に渡って不連続であり、且つ、下部トレイ部材の垂直側壁部によって 形成された構造上要素に対して幾何学的形状に対応した開口を規定し、且つ、上 部及び下部トレイ部材の双方の垂直側壁の部分は、整列した移植詰物室の完成し た側壁を構成している。

トレイ部材が互いに組み立てられた際、上部トレイ部材の底壁部は、下部トレイ 部材の底壁部に対して実質的に隣接して位置付けられ、且つ、底壁部は、共に、 移植詰物室の夫々の底壁部において排水開口を構成させる協同位置に規定された 開口を有している。

他の実施例の特徴として、下部トレイ部材において、複数の送水経路が、下部ト レイ部材の隣接した垂直側壁の間に構成され、且つ、下部トレイ部材の一端から 他端まで延出している。本装置には、送水経路の端部間に水を流すように、下部 トレイ部材の一端上に関係して液密状に第１のヘッダ手段が設けられている。ま た、送水経路の端部間に水を流すように、下部トレイ部材の対向端上に関係して 液密状に第２のヘッダ手段が設けられている。ヘッダ手段の１つに加熱手段が設 けられ、温度感知部と、加熱手段を作動して、第１及び第２のヘッダ手段及び送 水経路の水温を制御する制御手段とが設けられている。

本実施例は、移植詰物の土壌を直接加熱する利点を提供し、且つ、高価な温室を 必要としない。

本発明の他の実施例において、送水経路は、複数の噴水手段か組み込まれており 、下部トレイ部材の経路の側壁を介して水を伝達して、夫々の室内に搬送された 移植詰物に水をかけるように構成されている。

本発明の他の例の移植物伝搬及び移植装置は、複数の移植物伝搬トレイを適用し ており、これらトレイは、下部トレイ部材と、下部トレイ部材上に搬送された上 部トレイ部材と、苗木成長用移植媒体を包含するように規則的に整列し、共同的 に構成された移植詰物室とを備えている。上部トレイ部材は、整列した室から移 植詰物を運べるように、下部トレイ部材から移転可能に構成されている。本実施 例は、更に、トレイコンベヤ構成部を備えており、この構成部には、完成した移 植詰物を搬送する一連の上部トレイ部材を受け取って、上部トレイ部材の夫々を 詰物移転位置に搬送するトレイコンベヤが設けられている。詰物移転手段は、詰 物移転位置で上部トレイ部材から移植詰物を一度に一列づつ移転するために設け られている。詰物移転構成部は、詰物移転位置に位置付けられており、且つ、詰 物移転位置で各列の移植詰物を受け取って、夫々の移植詰物を詰物配給位置に搬 送するように適合されている。詰物配給位置は、自動移植装置の詰物移植構成部 に接続されている。

本発明の他の例において、移植物伝搬及び移植装置は、順に一度に複数の移植物 伝搬トレイを制御する。各トレイは、単一の下部トレイ部材と、下部トレイ部材 上に搬送される独立した単一の上部トレイ部材と、苗木成長用移植媒体を包含す るように、共同的に構成された規則的に整列した移植詰物室とを備えている。単 一の上部トレイ部材は、整列した室から移植詰物を運び出せるように、単一の下 部トレイ部材から移転可能に構成されている。移植詰物コンベヤは、詰物移転位 置から移植詰物を個々に搬送するように設けられている。

物移転構成部は、詰物移転位置に位置付けられ、且つ、下部トレイ部材の支持と は独立して、移植詰物コンベヤに隣接した所定位置に上部トレイ部材を支持する 第１の支持手段と、上部トレイ部材に関係して垂直移動可能に下部トレイ部材を 支持し且つ下部トレイ部材が上部トレイ部材に対して組み重ねられた初期位置か ら下部トレイ部材が十分に上部トレイ部材上に支持された移植詰物から分離され た分離位置まで下部トレイ部材を移動する手段を有する第２の支持手段と、上部 トレイ部材上に搬送された整列した移植詰物の夫々に隣接した選択的な位置に適 合され且つ移植詰物の一列を一度に移植詰物コンベヤ上に押圧する押圧要素を有 する詰物押圧手段とを備えている。

上述した特徴からは、本発明の移植物伝搬トレイには、従来のトレイ以上の多く の利点があることが明らかとなる。本発明のトレイ部材は、選択的に、−回の使 用で処分するような安価な材料で、又は、従来のトレイよりも長期間使用できる 堅牢な材料で形成することができる。上部トレイ部材は、下部トレイ部材から移 転可能に構成されており、移植詰物の移転と最終使用位置への詰物の搬送との双 方を容易にさせる。

その後、移植物伝搬トレイの形状に基づいて、本土部トレイ部材は、他の部材に 対して組み重ねるで、それらを積み出しコンテナに配置させることによって、簡 単且つ安価に、苗床に戻すことが可能となる。上部トレイ部材の組み重ね及び非 組み重ね形式は、本文中に記載されている。

本発明の移植物伝搬装置は、大規模栽培の機械化作業に対して容易に適合させる ことができると共に、小さな温室及び自宅における移植物伝搬作業に対しも適合 させることができる。

本発明の他の目的、特徴及び利点については、添付図面に関連した種々の実施例 の詳細な説明によって、明白なものとなる。

図面の簡単な説明 第１図及び第２図は、従来の“スピードリング形式の移植物伝搬トレイを示す図 であって、第２図は、第１図の２−２線に沿う断面図である。

第３図は、本発明の移植物伝搬トレイ全体を構成する上部及び下部トレイ部材の 斜視図である。

第４図は、本発明の移植物伝搬トレイの斜視図である。

第５図は、本発明の選択された実施例に係る移植物伝搬装置の断面図である。

第６図及び第７図は、本発明の他の実施例に係り、加熱特性の詰物が組込まれた 移植物伝搬装置を示す図であって、第７図は、第６図の７−７線に沿う断面図で ある。

第８図は、本発明の他の実施例に係り、大規模な商業上の移植物伝搬系を示す図 である。

第９図及び第１０図は、自動移植装置を備えた本発明の移植詰物トレイが接続さ れた移植物伝搬及び移植系を示す図である。

第１１図及び第１２図は、夫々、本発明の選択された実施例に係る移植物伝搬装 置に設けられた上部トレイ部材及び下部トレイ部材の頂面図である。

第１３図は、第１０図及び第１１図に示された上部及び下部トレイ部材を組み立 てることによって構成された移植物伝搬トレイの頂面図である。

第１４図は、本発明の一実施例に係る移植詰物移転及び搬送装置を示す図である 。

第１５図は、一部変更した下部トレイ部材を備えた移植物伝搬トレイを示す図で ある。

本発明の詳細な実施例 第３図及び第４図に示すように、移植物伝搬装置１５は、は、下部トレイ部材２ ０と上部トレイ部材２１とを備えており、互いに組み立てることによって、第４ 図に示すように、協同して長四角形に整列した移植詰物室が構成される。これら 図面に示された４つづつの整列は、例示的に用いており、トレイ部材２０．２１ は、大きく又は小さく所望の大きさで整列した室に構成させることが可能である 。個々の室の大きさ及び形状は、本発明が花や果実及び野菜用の小さな苗木又は 再植林計画に用いられる木用の大きな苗木を移植するように適用した以外に、変 更することができる。種々の製造方法及び材料は以下に説明されている。

第３図ないＩ−第７図は、垂直側壁が傾斜された長四角形状（特に、正方形）の 室を整列して構成された本発明の一実施例が示されている。

第１１図及び第１２図は、環状断面部及び直線状垂直側壁を備えた室を整列して 構成された本発明の選択した実施例が示されている。

室の断面部における他の規則的な幾何学的形状は、例えば６角形を適用すること も可能である。垂直側壁を傾斜したトレイ部材は、組み重ね方法で互いに積層さ れ、一方、直線状垂直側壁を有するトレイ部材は、組み重ね状態に積層させるこ とはない。

第１５図は、選択された他の実施例が示されており、下部トレイ部材２０の壁部 ２６には、開口部９０が形成されている。開口部９０は、上部トレイ部材２１が そこに組み重ねられた際、これら開口部９０が上部トレイ部材の夫々の経路を構 成する壁部３３．３４の後方に隠れるように、位置決めされて形成されている。

これら開口は、下部トレイ部材の重量を低くしていると共に、移植物伝搬トレイ の部分を構成する材料の総量を減少させるでいる。

下部トレイ部材２０は、複数の経路２２−２５を備えており、これら経路は、夫 々、傾斜した垂直側壁２６．２７とこれら側壁の下縁に接合した底壁２８で構成 されている。隣接した側壁の頂部は接合されて、各経路の間の構成要素を形づく る三角形状に構成されている。開口２９は、種々の幾何学的形状例えば正方形又 は円形に構成でき、各経路の底壁２８に、経路において上部トレイ部材２１の開 口３７に対して実質的に整合させて形成されている。

上部トレイ部材２１は、複数の経路３０−３３を備えており、これら経路は、垂 直側壁３５．３５を傾斜させて構成された三角形状開口３８によって不連続に構 成されている。底壁部３６も不連続に構成されており、このような構成によれば 、上部トレイ部材２１を下部トレイ部材２０に対して組み重ねて、４図に示され た複式トレイ１５を構成することができる。

上部トレイ部材２１は、その上に、移植詰物が成熟した後に下部トレイ部材２０ から分離させた際に、この上部トレイ部材を把持させる一対の端部フランジ３８ Ａを備えて形成させることかでき得る。もし望むなら、この部材を堅牢に構成さ せるために、控え壁又は他の構成要素を隣接した傾斜壁部の間に形成することも できる。

伝搬トレイ１５は、第１図に示されたスピードリングトレイの全体の形状及び輪 郭と本質的に同様に構成させることができる。トレイ１５が組み立てられた後、 土壌が個々の室に投与され、室には、夫々、手又は機械によって趣旨が撒かれる 。スピードリングトレイが所望の大きさに増大した後、移植用の個々の詰物の移 転は、上部トレイ部材２１を下部トレイ部材２０から持ち上げ又は滑走させるこ とによって容易に行うことができる。」二部トレイ部材上に搬送された整列した 詰物は、次に、最終的な移植位置に搬送するための安価な整理箱内に配置される 。移植が終了した後、上部トレイ部材２１は、長期間の使用のために丈夫な材料 で構成された場合でも、苗床に戻す際に都合のいいように、他の同様な上部トレ イ部材に対して組み重ねることができる。他方、安価な材料で形成されている場 合、これらトレイは、整理位置又は成形再処理位置に搬送するように、互いに組 み重ねることができ得る。

第５図には、本発明の他の実施例が示されており、上部トレイ部材２１は、室の 大きさ及びスピードリング形式のトレイ１０の分布に一致するように構成されて おり、トレイ１０は、組み合わせ伝搬トレイの下部トレイ部材を構成する。組み 重ね挿入可能なものとして適用された上部トレイ部材２１と共に、伝搬詰物の移 転は、容易に行われる。更に、上部トレイ部材２１が、詰物を根土を破壊させる ことなく移転するのか困難と言ってよい程まで劣化した室壁ををする各下のトレ イ１０の使用を可能ならしめているため、トレイ１０の耐用年数は、この組み合 わせによって延長させることができ得る。

第３図に示すように、分離した底板３８は、構造上堅牢に提供された下部トレイ 部材２０に取り付けられている。板３８は、個々の送水経路３９が囲まれた三角 形領域内に形成されるように、トレイ部材２０の底に密閉され得る。また、送水 経路は、三角形領域を通って延出する分離水道によって提供させるように変更す ることができる。この種の下部トレイ部材２０は、第６図及び第７図に示すよう な移植詰物加熱系用の基台部を提供する。更に、トレイ１５の個々の室に水を分 配するように、例えば小さい穴等の噴水器５０を底トレイ部材２０の側壁に構成 させることもできる。噴水器は、これらが個々の室内の土壌で妨害されるのを防 ぐために、上部トレイ部材によって覆われるように配置させることが好ましい。

第６図及び第７図に示された実施例において、ヘッダ４０．４１は、水が漏れな い方法で下部トレイ部材２０の対向端に設けられている。個々の出入部４２．４ ３は、ヘッダ４０、４１と送水経路３９との間を連絡している。水中電気加熱コ イル４７、温度プローブ及び制御系４９は、ヘッダ４１において、自動温度装置 によって制御された水温を提供する。ヘッダ４０．４１において熱誘導電流が生 じている間、送水経路３９は、加熱コイル４７によって暖められた水を全ての系 に伝達させるために使用される。ヘッダ４１は、系を介して強制的に水を循環さ せるために、水を区画部４４から汲上げて区画部４５に送出すのに使用される給 水ポンプ４６と共に、第１のヘッダ区画部４４及び第２のヘッダ区画部４５を備 えて構成されるのが好ましい。

本発明の装置を大規模商業移植物伝搬作業に統合させることができる多くの態様 があることは明らかである。

第８図には、大規模商業苗床に適用された本発明の一実施例が示されている。第 ３図に示された構成と同様の下部トレイ部材２ＯＡか、所定位置に設けられてい る。下部トレイ部材２ＯＡの経路は、紙面に平行に右から左に延出して、数フィ ートの長さを有する。下部トレイ部材は、その強度及び耐久性のために、構造上 厚手のプラスチック又は金属薄板で構成されることが好ましい。上部トレイ部材 ２１Ａは、案内軸５２．５４上を移動する連続的なベルトの形式で形成されてい る。上部トレイ部材は、例えばゴムやビニール等の堅牢な柔軟性材料で形成され ることか好ましい。案内軸５２には、駆動歯状物５３が構成され、駆動モータ（ 図示しない）に接続されている。

種々の装置は、土壌を分配し、種子用凹地を形成し、種子を落下して、根覆いを するように作動し、且つ、これらの作動が現状技術と同様の方法で自動的に行わ れるように、上部トレイ部材２１Ａに効率的に関係して設けられている。苗床が 所望の大きさになった後、上部トレイ部材２１Ａが、駆動して、並んだ移植詰物 ５５を詰物荷下ろし部５０まで移送する。下部側には、余剰土壌及び下部トレイ ベルトからの破片を払い除は及び／又は吹き払うように、トレイ清浄部５１が設 けられている。

第９図及び第１０図には、本発明の移植物トレイ装置を、自動詰物移植系６０全 体に接続するための方法が開示されている。全トレイ荷積み構成部６１は、多数 の上部トレイ部材２１を搬送し、それらを順次トレイコンベヤ６２上に配置する 。

このコンベヤは、上部トレイ部材を把持して、それらをコンベヤ６２の他端上の 譲渡地点まで搬送する。トレイコンベヤ６２に関係した所定位置には、個々の詰 物を上部トレイ構成部内に案内するように、詰物の滑走方向に沿って上部トレイ 部材ガイド６８が配置されている。これにより移送中における詰物の移動が防止 される。種々のコンベヤ機構に用いられる上部トレイ部材を把持して搬送するた めの種々の方法が適用できる。

詰物搬送構成部６３は、荷積みされたように上部トレイ部材からの詰物の列を受 け取り、これら詰物を詰物移植構成部６４に搬送する。空になったトレイ部材は 、次に、トレイ清浄部６５を通過して、次に荷積みされるまで、空のトレイ荷積 み構成部６６を適用するベルトから順次流される。この系の全ての作動は、系制 御部６７を利用している。

第１０図には、詰物搬送構成部６３の一実施例が示されている。個々の室がその 頂部で広がり且つ詰物の列が上部トレイ部材から除去されて分離箱７０の詰物受 取小片７１上に落下するように、個々の上部トレイ部材２１は、案内軸の回りの トレイ変換器６２上に搬送される。分離箱の小片上には、夫々、個々の詰物を保 持するように、詰物受止部７２が配置されている。小片７１及び分離箱７０は、 上部トレイ部材の移送に対して同期して回転する。詰物配給シュート７３に受け 取られた詰物は、詰物移植構成部６４に導入される。

上部トレイ部材を搬送し且つ上部トレイ部材から自動的に詰物移植装置に移すた めに用いられる多くの選択できる方法があることは明らかである。

また、移植詰物を個々のトレイから移転するために利用され得る多くの選択でき る形式の装置がある。例えば、第１４図には、個々のトレイを処理するための装 置が開示されており、この方法は、上部トレイ部材２１を独立して支持手段とし ての側部支持壁７７．７８上で支持し、下部トレイ部材２０を基盤７５上で支持 している。基盤は、下部トレイ部材が上部トレイ部材に対して組み重ねられる初 期位置と、下部トレイ部材が十分に上部トレイ部材及び上部トレイ部材上に単独 で支持された移植詰物から離間される分離位置との間を垂直移動可能に設けられ ている。

油圧シリンダの形式を有する作動器７６が、その上に下部トレイ部材が搬送され る基盤を移動させる手段として設けられている。この作動器及び支持壁７７．７ ８は、全て、この種の装置を形成する技術において当業者には明白である図示し ない手段によって、基台７９上に搬送され且つ基台に関係して支持される。

１又はそれ以上のローラ８１によって搬送され且つ駆動されるコンベヤベルト８ ０は、支持フレーム及び上述した基盤によって構成された詰物搬送部に隣接して 配置されている。

ベルト８０は、個々の移植詰物８９を移植位置（図示しない）に搬送するように 作動する。コンベヤ８０の上部ベルト部の位置は、上部トレイ部材２１上に搬送 された詰物が容易にコンベヤ上に押し出されるように、上部トレイ部材２１の底 壁要素より僅かに下方に規定されている。

詰物押圧装置は、上部トレイ部材２１の移植詰物８９を一度に一列づつ押圧する ように設けられている。抑圧要素８２は、油圧シリンダを装備可能な作動器８４ によって搬送され且つ進められる。作動器８４は、順次、トレイ支持装置の反対 側にあるコンベヤベルト８０に対して平行に延出した一対の案内横棒８５．８６ 上を移動可能な運び台８３上に搬送される。運び台８３は、作動器又は例えば電 動機（図示しない）に接続されて駆動される無端状ベルト等の他の駆動装置によ って駆動され得る。

以下、このような詰物移転装置の動作について説明する。

その中に整列した移植詰物８９を備えた状態で組み重ねられた上部トレイ部材２ １と下部トレイ部材２０は、荷下ろし位置に搬送され、荷下ろし装置に位置付け られる。このとき下部トレイ部材２０は、初期上部位置において上部トレイ部材 に関して組み重ねられた状態で下部トレイ部材を支持するように位置付けられて いる基盤７５上に支持されている。上部トレイ部材の端縁又は輪縁８７は、支持 側壁７７．７８の頂端上に支持される。支持側壁又は選択的に構成されたピン（ 図示しない）上には、輪縁８７を保持するように、締結手段（図示しない）が配 置されており、この締結手段は、側壁７７．７８の頂端上に搬送され、輪縁８７ の開口（図示しない）と協働して支持装置上に上部トレイ部材２１を保持させる 。

次に、基盤７５は、作動器７６の動作によって、下部トレイ部材が上部トレイ部 材及びこの上部トレイ部材２１上に単独で搬送された移植詰物８９から完全に分 離するまで下降される。このとき作動器８４及び押圧要素８２が上部トレイ部材 の列の１つに対して整合されるように、運び台８３は位置付けられており、続い て、作動器８４は、その列の移植詰物８９をコンベヤベルト８０上に押圧するよ うに作動される。

運び台８３は、各列に対して順次整合され、各列内の詰物は、コンベヤ８０上に 順次押し出される。

このような装置の動作については、トレイが移転装置内に導入された後は完全に 自動処理されるように、コンベヤ８０及びその駆動装置（図示しない）、作動器 ７６．８４及び運び台部動機構（図示しない）に接続された自動電気制御器によ って容易に制御することができることは明白である。また、十分な移植物伝搬ト レイを第１４図に示された詰物移転位置に自動的に搬送させるように、且つ、空 のトレイを詰物移転位置から搬送させるように、他の装置を付加させることがで きることも明らかである。

製造材料及び方法 下部トレイ部材２０及び上部トレイ部材２１は、多数の数組なる製造工程を適用 して、種々の材料で形成することができ得る。例えば、下部トレイ部材は、その 中に切断された開口２９を備えた金属やプラスチック押出ダイを介して形成する ことができる。また、下部トレイ部材は、１巻の長い金属薄板を種々のダイ部を 介して所望の形状に折り曲げた後、開口２９のダイ穴開けを行うことによって形 成することができる。他の有効な製造技術としては、プラスチック射出成形法又 はプラスチック真空成形法がある。選択された方法は、例えば長期間使用される 物であるか廃棄される物であるかを問わず、下部トレイ部材に要求される特徴に 適合されている。

上部トレイ部材２０は、実質的には上述した工程と同一の工程を用いて形成され 得るが、比較的精巧で複雑なダイを用いて、三角形状領域３９を側壁部から且つ 底壁部から正方形材料取り去るように切断して形成される。大量生産用の他の比 較的精巧な方法としては、例えば、レーザー又は電子ビーム装置を適用して、上 部トレイ部材の形状に切抜くことができる。特に、薄い場合、真空成形されたプ ラスチック材料は、使い捨て製品用に用いられる。

第１１図−第１３図に示された選択的な実施例の製造法は、下部トレイ部材２Ｏ Ａ用の成形工程を包含することが好ましい。種々の金属又はプラスチック成形方 法が、上部トレイ部材２１Ａを形成するために用いることができる。

本発明は、上述した種々の実施例の構成に限定されることはなく、請求の範囲を 越えることなく種々変更可能であることは明らかである。

＋２　１１ 要約名 移植物伝搬用装置は、単一の下部トレイ部材２０と、下部トレイ部材２０上に搬 送される独立の単一上部トレイ部材２１と、苗木成長用移植媒体を包含し、協同 して構成される規則的に整列した移植詰物室とを備えている。上部トレイ部材２ １は、整列した室から移植詰物を搬送するように、下部トレイ部材から着脱可能 に構成されている。

補正書の翻訳文提出書（特許法第１８４条の８）平成４年１２月Ｕ旧

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. １．単一の下部トレイ部材と、前記下部トレイ部材上に搬送される独立の単一上 部トレイ部材と、苗木成長用移植媒体を包含し、協同して構成される規則的に整 列した移植詰物室と、を備えており、前記上部トレイ部材は、前記整列した室か ら移植詰物を搬送するように、前記下部トレイ部材から着脱可能に構成されてい る移植物伝搬用装置。
2. ２．前記下部トレイ部材は、それ自身に規則的に整列した移植詰物室が規定され た移植物伝搬トレイを備え、且つ、前記上部トレイ部材は、垂直側壁部及び開口 を備え前記側壁部に接続した底壁部を有する独立した複数の平行経路を備えてお り、前記側壁部及び底壁部において、前記上部トレイ部材は、前記下部トレイ部 材に対して組み重ねて、前記移植詰物室の側壁及び底壁の部分を形成可能に構成 されている請求の範囲第１項に記載の移植物伝搬用装置。
3. ３．前記上部及び下部トレイ部材は、夫々、一対の垂直側壁部、及び、前記垂直 側壁部の下端に接続し、互いに接合された前記トレイ部材の垂直側壁部に隣接し て構造上要素を構成する底壁部によって形成された経路を有する複数の平行経路 を備え、互いに組み立てられた際、前記下部及び上部トレイ部材における前記経 路は、互いに横断して配置されており、前記下部トレイ部材における前記経路は 、その端から端に渡って実質的に連続して構成され、前記上部トレイ部材の前記 垂直側壁部及び前記底壁部は、前記上部トレイ部材が、前記下部トレイ部材に組 み重ねられるように、その端から端に渡って不連続であり、且つ、前記下部トレ イ部材の前記垂直側壁部によって形成された前記構造上要素に対して幾何学的形 状に対応した開口を規定し、且つ、前記上部及び下部トレイ部材の夫々の前記垂 直側壁の部分は、前記整列した移植詰物室の完成した側壁を構成している請求の 範囲第１項に記載の移植物伝搬用装置。
4. ４．前記トレイ部材が組み立てられた際、前記上部トレイ部材の前記底壁部は、 前記下部トレイ部材の前記底壁部に対して実質的に隣接して位置付けられ、且つ 、前記底壁部は、共に、前記移植詰物室の夫々の底壁部において排水開口を構成 させる協同位置に規定された開口を有している請求の範囲第３項に記載の移植物 伝搬用装置。
5. ５．前記下部トレイ部材の前記側壁部によって規定された前記構造上の部材は、 前記下部トレイ部材を堅牢に規定する固体の構造上部材である請求の範囲第３項 に記載の移植物伝搬用装置。
6. ６．複数の送水経路が、前記下部トレイ部材の隣接した垂直側壁の間に構成され 、且つ、前記下部トレイ部材の一端から他端まで延出している移植物伝搬用装置 において、前記送水経路の端部間に水を流すように、前記下部トレイ部材の一端 上に関係して液密状に設けられた第１のヘッダ手段と、 前記送水経路の端部間に水を流すように、前記下部トレイ部材の対向端上に関係 して液密状に設けられた第２のヘッダ手段と、 前記ヘッダ手段の１つに設けられた加熱手段と、温度感知部と、前記加熱手段を 作動して、前記第１及び第２のヘッダ手段及び前記送水経路の水温を制御する制 御手段とを備えている請求の範囲第３項に記載の移植物伝搬用装置。
7. ７．前記第１及び第２のヘッダ手段は、前記送水経路の第１群に連通している第 １のヘッダ部と、前記送水経路の第２群に連通している第２のヘッダ部と、前記 第１及び第２のヘッダ部の間に水を注入して、前記送水経路の夫々を介して水を 循環させる給水ポンプと、を備えている請求の範囲第６項に記載の移植物伝搬用 装置。
8. ８．複数の送水経路が、前記下部トレイ部材の隣接した垂直側壁の間に構成され 、且つ、前記下部トレイ部材の一端から他端まで延出している移植物伝搬用装置 において、前記経路から前記下部トレイ部材の前記側壁を介して水を伝達して、 前記室の夫々に運ばれた移植詰物に水を供給するように、前記送水経路の夫々に 設けられた複数の噴水手段を備えている請求の範囲第３項に記載の移植物伝搬用 装置。
9. ９．夫々、単一の下部トレイ部材と、前記下部トレイ部材上に搬送される独立の 単一上部トレイ部材と、苗木成長用移植媒体を包含し、協同して構成される規則 的に整列した移植詰物室と、を備えており、前記上部トレイ部材は、前記整列し た室から移植詰物を搬送するように、前記下部トレイ部材から着脱可能に構成さ れている複数の移植物伝搬トレイと、完成した移植詰物を搬送する一連の前記上 部トレイ部材を受け取り、且つ、前記上部トレイ部材を詰物移転位置に搬送する トレイコンベヤと、一度に一列つづ前記上部トレイ部材から前記移植詰物を移転 する詰物移転手段と、トレイコンベヤ構成部と、 前記詰物移転位置に設けられ、且つ、詰物移転部で各列の移植詰物を受け取って 、詰物移植構成部に接続されて配置された詰物配給位置に夫々の前記移植詰物を 搬送する詰物移転構成部とを備えている移植物伝搬及び移植装置。
10. １０．前記詰物移転手段は、曲げ半径の回りに前記上部トレイ部材を搬送し、且 つ、これによって室壁の外部の間隙を変化させ、且つ、前記室から落ちるように 、整列した室における夫々移植詰物を解放する搬送手段を備え、前記詰物移転構 成部は、前記上部トレイ部材の移動に同期して前記半径の回りに回転し、且つ、 中央ハブから放射状に延出し、前記室から落下した夫々の列内の各詰物を捕らえ て前記詰物を配給位置に搬送するように適合された複数の詰物受取小片要素を有 するかご部材と、前記配給位置で前記移植詰物を受け取って詰物移植構成部に配 給するように適合された詰物配給手段とを備えている請求の範囲第９項に記載の 移植物伝搬及び移植装置。
11. １１．トレイ装填位置で前記トレイコンベヤ上に詰物と共に装填された一連の上 部トレイ構成部を配置するように、前記トレイコンベヤに隣接して位置付けられ たトレイ装填構成部と、 前記トレイ装填位置から前記詰物移転位置まで搬送される前記上部トレイ構成部 を案内するように、前記トレイコンベヤに関係して活動的に位置付けられたトレ イ部材案内装置とを備えている請求の範囲第９項に記載の移植物伝搬及び移植装 置。
12. １２．前記下部トレイ部材は、静止位置に設けられ且つ一対の対向して傾斜され た垂直側壁部と前記垂直側壁部の下縁に接続した底壁部とによって形成された経 路から成る複数の平行経路を備え、前記トレイ部材の隣接した垂直側壁は、互い に接合され且つ略三角形状の構造上要素を構成しており、前記上部トレイ部材は 、前記下部トレイ部材における前記経路の対向端に隣接して設けられた第１及び 第２の案内軸上に設けられた無端状柔軟性ベルト部材を備え、前記ベルト部材は 、移植詰物を成長させるための整列した三角形状の移植物室を構成するように、 傾斜した垂直側壁部と前記下部トレイ部材の前記側壁及び底壁部と共に共同する 底壁部とを有し、前記無端状柔軟性ベルト部材を駆動する駆動手段は、前記上部 トレイ部材から荷下ろしさせるように、前記整列した移植詰物を前記下部トレイ 部材の一端に搬送する請求の範囲第１項に記載の移植物伝搬用装置。
13. １３．前記下部トレイ部材は、所定の間隔で配置された複数の開口を備えており 、これら開口は、前記垂直側壁部の夫々に形成され、且つ、前記上部トレイ部材 が前記下部トレイ部材に対して組み重ねられた際、前記開口が前記上部トレイ部 材の壁部によって覆われるような形状及び間隔を有している請求の範囲第３項に 記載の移植物伝搬用装置。
14. １４．夫々、単一の下部トレイ部材と、前記下部トレイ部材上に搬送される独立 の単一上部トレイ部材と、苗木成長用移植媒体を包含し、協同して構成される規 則的に整列した移植詰物室と、を備えており、前記上部トレイ部材は、前記整列 した室から移植詰物を搬送するように、前記下部トレイ部材から着脱可能に構成 されている複数の移植物伝搬トレイと、詰物移転位置から前記移植詰物を個々に 搬送する移植詰物コンベヤと、 前記詰物移転位置に位置付けられた詰物移転構成部と、前記移植詰物コンベヤに 隣接した所定位置において、前記下部トレイ部材から独立して、前記上部トレイ 部材を支持する第１の支持手段と、 前記上部トレイ部材に関して垂直移動可能な状態で前記下部トレイ部材を支持し 、且つ、前記下部トレイ部材が前記上部トレイ部材に対して組み重ねられる初期 位置から前記下部トレイ部材が十分に前記上部トレイ部材に支持された移植詰物 から分離される分離位置に前記下部トレイ部材を移動する手段を包含する第２の 支持手段と、 前記上部トレイ部材上に搬送された整列した移植詰物の夫々に隣接して選択的に 位置決めされて適合され、且つ、前記移植詰物コンベヤ上に一度に前記一列づつ 前記移植詰物を押圧する押圧要素を有する詰物押圧手段とを備えている移植物伝 搬及び移植装置。