JPH0550889B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はラジオ受信機等の電子機器におけるダ
イヤル駆動装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来からラジオ受信機等の電子機器におけるダ
イヤル駆動装置は、同調シヤフトと一体で回転す
るように構成されたダイヤルロープ巻き付部とバ
リコンにビス等により固定されたバリコンドラム
とをダイヤルロープにより連結させ、指針はダイ
ヤルロープにより連結後に表示部指定の位置を目
視で確認しながら合わせ、ダイヤルロープにボン
ド等により固定する構造であり、又ダイヤル駆動
装置として安全率の確保、操作力の低減等を目的
として任意の位置に１個あるいは複数個のダイヤ
ルロープ中継用のローラを配置させるようにした
ものであつた。

しかしながら、前記ダイヤル装置の構造はロー
ラ等の部品点数が多くなり、又組立作業において
かなりの熟練を必要とし、工数が多くなるという
欠点を有するものであつた。更には、ダイヤル駆
動装置として完成された後でも安全率、操作力等
において不安定であり、セツトの品質において大
きな問題となる場合があり、ダイヤル駆動装置と
してはあまり好ましいものではなかつた。

発明の目的 本発明は、部品点数・組立工数の削減を図るこ
とができ、更には品質の安定したすぐれたダイヤ
ル駆動装置を提供することを目的とするものであ
る。

発明の構成 本発明は、上記の目的を達成するため同調シヤ
フトと指針ラツクの連結部材として内歯ギヤ、外
歯ギヤを一体に形成したバリコンドラムを用い、
指針ラツクとバリコンドラムの外歯ギヤとのかみ
合いが常に一定の位置で行なえるようにした構造
のダイヤル駆動装置であり、簡単な構造により、
品質の安定したダイヤル駆動装置を得ることがで
きるものである。

実施例の説明 第１図〜第５図は本発明の一実施例を示す。１
はキヤビネツトであり、２は同調ツマミで、前面
操作可能なように構成してある。３は周波数表示
窓であり、同調ツマミ２の上部に位置している。
４は同調シヤフトであり、一体で形成されたギヤ
部５を有している。６は指針ラツクであり、一体
で形成された指針７を有している。８はバリコン
ドラムであり、内歯ギヤ９と外歯ギヤ１０とを一
体に形成してある。同調シヤフト４のギヤ部５と
内歯ギヤ部９がかみ合い、指針ラツク６と外歯ギ
ヤ１０がかみ合うことにより両者を連結させ、同
調シヤフト４を回転させることにより、バリコン
１１を回転させるとともに、前記指針ラツク６に
一体で形成された指針７により周波数表示を行な
うように構成されている。２５はダイヤルシヤー
シ１９と一体で設けた突起で、指針走行外の位置
に設けてあり指針ラツク６を前記ダイヤルシヤー
シ１９と一体で設けた突起２５に当てることで指
針ラツク６と位置決めが行なわれる。又２７はダ
イヤルシヤーシ１９に設けた凹部（切欠）であ
り、２６はバリコンドラム８に一体で設けた凸部
であり、前記ダイヤルシヤーシ１９の凹部２７と
合致貫通するように構成され、指針ラツク６とバ
リコンドラム８のギヤをかみ合せる時、ダイヤル
シヤーシ１９に対し、指針ラツク６、バリコンド
ラム８がそれぞれ位置規制されるし、常に一定の
位置でギヤがかみ合う。指針ラツク６とバリコン
ドラム８をかみ合せた状態で、バリコンドラム８
に一体で形成された凸部２６をダイヤルシヤーシ
１９の凹部２７に貫通させ、バリコンドラム８を
回転させ、バリコン１１の最小回転位置と合せる
位置に回転移動させる。この時バリコンドラム８
はダイヤルシヤーシ１９に対してバリコンドラム
８に一体で形成された凸部２６にて係止される。
この時の位置関係は第４図のようになる。１２は
印刷配線基板であり、バリコン１１が半田付けさ
れている。バリコンドラム８はネジ１４によりバ
リコン１１に回転自在に固定されている。同調シ
ヤフト４はダイヤルシヤーシ１９にＥリング１８
により回転自在に固定されており、同調シヤフト
４のギヤ部５とバリコンドラム８の内歯ギヤ９が
かみ合つている。同調ツマミ２は同調シヤフト４
にバネ１６の付勢力により圧入されており、バリ
コン１１の回転中は同調シヤフト４と同調ツマミ
２は一体で回転し、バリコン１１の回転の終始端
では同調シヤフト４と同調ツマミ２の間でスリツ
プする指針ラツク６とバリコンドラム８の外歯ギ
ヤ１０がかみ合つており、同調シヤフト４と指針
ラツク６が連結されている。指針ラツク６と一体
で形成された指針７により周波数表示を行なう。
１５は目盛板で、ダイヤルシヤーシ１９に固定さ
れ周波数が印刷されている。３は周波数表示窓で
あり、キヤビネツト１に接着されている。

以上のように構成されたダイヤル駆動装置につ
いて以下その動作を説明する。

ダイヤルシヤーシ１９に同調シヤフト４をＥリ
ング１８で固定する。又、ダイヤルシヤーシ１９
のリブ２２，２３に指針ラツク６を装着し、ダイ
ヤルシヤーシ１９の突起リブ２５に当てて位置規
制する。次に指針ラツク６とバリコンドラム８の
外歯ギヤ部１０および同調シヤフト４とバリコン
ドラム８の内歯ギヤ９をかみ合せる。バリコンド
ラム８と指針ラツク６の位置決めは、ダイヤルシ
ヤーシ１９の凹部２７をバリコンドラム８の凸部
２６と合致させることにより行なわれる。バリコ
ンドラム８およびダイヤルシヤーシ１９の凸部、
凹部の位置はバリコン１１の回転する角度の範囲
外に設ける。指針ラツク６とバリコンドラム８と
同調シヤフト４とをかみ合せながらバリコン１１
の最小回転の位置に回転させ、バリコンドラム８
の凸部２６でバリコンドラム８をダイヤルシヤー
シ１９に係止させる。ダイヤルシヤーシ１９にバ
リコンドラム８を係止させた状態でバリコン１１
を最小回転位置に合わせ、バリコン１１とバリコ
ンドラム８を嵌合し、ビス１４で固定する。ダイ
ヤルシヤーシ１９は底ケース２１のボス２４にビ
ス２０で固定する。キヤビネツト１を取付後、同
調ツマミ２にバネ１６を挿入し、同調シヤフト４
に嵌合、圧入する。

以上のような構成により同調ツマミ２を回転、
操作させるとバリコンドラム８が連結材となり、
バリコンドラム８が回転することにより、指針ラ
ツク６に伝達されることで、バリコン１１の周波
数を変化させることができ、又、周波数表示とし
て指針ラツク６と一体で設けられている指針７に
表示することができる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明によれ
ば、同調シヤフトと指針ラツクにそれぞれ設けた
ギヤにかみ合う内歯ギヤと外歯ギヤを一体で設け
たバリコンドラムを備え、前記同調シヤフトとバ
リコンドラムの内歯ギヤ部および前記指針ラツク
とバリコンドラムの外歯ギヤ部のかみ合いが、ダ
イヤルシヤーシと一体で形成された位置決め突部
にて指針ラツクの位置決めを行ない、指針ラツク
とバリコンドラムのかみ合せ位置決めをバリコン
ドラムの突部とダイヤルシヤーシ部の凹部を合致
させることにより行なうことで実現することがで
きる。もつて常に一定の位置でかみ合い、同調シ
ヤフトと指針ラツクを連結させることが可能であ
り、簡単な構成で部品点数、組立工数の大幅な削
減が可能となる。更には同調シヤフトとバリコン
ドラムの内歯ギヤの組合せにより同調シヤフトギ
ヤがバリコンドラムの内側に設けられるため大き
なギヤ比が取れる上に少ないスペースで実現する
ことができ、小型化できる。又、表示部が同調ツ
マミの回転方向と指針の周波数表示の最小から最
大の位置へ移動し、操作が自然であるなど優れた
ダイヤル駆動装置を得ることができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のダイヤル駆動装置の一実施例
を使用した機器の外観図、第２図は本発明の一実
施例のダイヤル駆動装置の構成図、第３図は本発
明の一実施例の指針ラツク・バリコンドラム組立
時の位置規制を示すダイヤルシヤーシの裏面図、
第４図は組立後の説明図、第５図は第１図のＡ−
Ａ断面図である。 １……キヤビネツト、２……同調ツマミ、３…
…表示窓、４……同調シヤフト、５……同調シヤ
フトギヤ部、６……指針ラツク、７……指針、８
……バリコンドラム、９……バリコンドラムの内
歯ギヤ、１０……バリコンドラムの外歯ギヤ、１
１……バリコン、１２……印刷配線基板、１４…
…ビス、１５……目盛板、１６……バネ、１８…
…Ｅリング、１９……ダイヤルシヤーシ、２０…
…ビス、２１……底ケース、２２，２３……リ
ブ、２４……底ケースのボス、２５……ダイヤル
シヤーシ突起リブ、２６……バリコンドラムの凸
部、２７……ダイヤルシヤーシの凹部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 同調シヤフトと指針ラツクにそれぞれ設けた
   ギヤ部にかみ合う内歯ギヤと外歯ギヤを一体で設
   けたバリコンドラムを備え、前期同調シヤフトと
   バリコンドラムの内歯ギヤおよび前期指針ラツク
   とバリコンドラムの外歯ギヤをかみ合せる際、バ
   リコンドラムの回転外でダイヤルシヤーシに設け
   た突起リブにて指針ラツクを位置規制すると共に
   バリコンドラムに設けた凸又は凹をダイヤルシヤ
   ーシに設けた凹又は凸に嵌合して常に一定の位置
   でかみ合わせて同調シヤフトと指針ラツクを連結
   させるように構成したことを特徴とするダイヤル
   駆動装置。