JPH05508386A - 免疫調整剤 - Google Patents

免疫調整剤

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JPH05508386A
JPH05508386A JP2511512A JP51151290A JPH05508386A JP H05508386 A JPH05508386 A JP H05508386A JP 2511512 A JP2511512 A JP 2511512A JP 51151290 A JP51151290 A JP 51151290A JP H05508386 A JPH05508386 A JP H05508386A
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クラーク,ジョン アーウィン
ファー,アンドリュー グラント
スミス,スタシア アン
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ワシントン リサーチ ファンデション
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫調整剤 本願は1984年11月20日付出願第06/673.534号の継続である1 987年1月27日付出願第071006.985号の継続である1988年2 月23日付出願第07/159.357号の部分継続出願である。
技術分野 本発明は治療剤、特に免疫調節剤に係わる。
発明の背景 酵素であるアルドース レダクターゼ(+5dacHse )はグルコースから ソルビトールへの還元に触媒として作用し、白内障、網膜症、腎障害、末梢神経 障害などのような糖尿病の合併症に至るプロセスに関与する。従って、アルドー ス レダクターゼ酵素抑制物質は医療的に興味深い。最新の文献としては次のよ うなものがある。D、Dvornik著”Aldose ReductaseI nhibition (アルドース レダクターゼの抑制)”。
MeG+av−旧If、 Nev York、 N、 Y、 、 1987 ; 及び、N、 5akaioto等の論文″Pa1yal pa+hva7 an d if +ole in diahejic cu+plications  (糖尿病合併症におけるポリオール経路とその役割)”。
eds、、 HsevierScience Publisher+、 New  York、 N、 Y、、 1988 。
最も強力な公知のアルドース レダクターゼ抑制物質((aldose ndo ctase 1nhibitod) ARI)の1つはツルビニル、即ち、[4 (’5)−2,3−ジヒドロ−6−フルオロスピロ−(4H−1−ベンゾビラン −4,4′ −イミダゾリジン)−2’、−5’ −ジオンコである。ツルビニ ル及びその類似物質、即ち、実質的に平面的なベンゼン環及びヒダントイン環が 非平面的なピラン環を介して接続しているスピロヒダントイン誘導体は次に列記 する米国特許の主題であり、参考のためこれら米国特許の内容を本願明細書に引 用した:第4.127.665号;第4.130.714号;第4.147.7 ’15号;第4.1.47.797号;第4.181.728号;第4. ti ll、 729号;第4.235.911号:第4.06.098号;第4.2 48.882号;第4.348.526号;及び第4.431.828号。
分子構造が上記ツルビニル類似物質の定義とは異なるアルドース レダクターゼ 抑制物質も公知である:トルレスタット(talresta+ ) 、N −[ (6−メドキシー5− (トリフルオロメチル)チオ−1−ナフタレニル)チオ キソメチル] −N−メチルグリシン;基本構造3−ヒドロキシフラボンを有す るフラボノイド類;アセチルサリチル酸(アスピリン);ジフェニルヒダントイ ン(商品名 Dilantin) ;フエノバルビタール;スリンダック;イン ドメサシン、 I C1105552。
アルレスクチン(AY−22,20);及びWF−3H1,3〜(2,5−ジヒ ドロ−4−ヒドロキシ−5−オキソ−3−)二ニルー2−フリル)プロピオン酸 。
ツルビニル、ツルビニル類似物質、及びその他のアルドース レダクターゼ抑制 物質がアルドース レダクターゼ酵素の活性を抑制するメカニズムは、このよう な抑制にとって重要である正確な構造的特徴と同様に不明である。ツルビニルの ような薬剤の効果が薬剤分子とここではアルドース レダクターゼ分子に存在す ると考えられるレセプター部位との相互作用によることは判明している。この相 互作用における最も重要な因子は、相互に作用する原子をレセプター部位の補完 的立体配座(conformation)に対して最も活性な3次元形状を呈す るように位置させる薬剤分子の立体配座、即ち、原子及び基の3次元空間配列で ある。相互に作用する原子とは、電荷移動、水素結合、求電子置換及び/または 核置換、疎水性相互作用などのような化学的メカニズムに直接関与することので きる原子である。相互に作用する原子としては例えば酸素、硫黄、窒素などが挙 げられるがこれに限られるものでない。アルドース レダクターゼ抑制物質の活 性立体配座については分子軌道計算の理論的モデリングに基づいて仮説が設定さ れている。アルドース レダクターゼ抑制作用を裏づけるものとしてこの仮説は 2つの重要な構造的要因を識別している。即ち、(レセプタ部位との疎水性相互 作用に関与する)芳香環または芳香環錯体と、これと連携するカルボニル基であ る。カルボニルはツルビニルの場合のようにC20であるか、またはトルラスタ ットの場合のようにC=Sである。P、 F、 Kador等の’EnBmol ag7 of Cxrbonyl Metabolism’におけるH、Wei net等の論文″Aldekyde Deh7drogenase and^1 do/Ke+a Reducja+e″、 eds、、pL243−259.  A、R,Li+s、N、Y。
、 19g2 ; P、 F、 Kador及びN、 E、 5harp1ts sの論文″Mo1ecularPha+macolog7” 、24 : 52 1−531.1983を参照されたい。
下記の6種類のアルドース レダクターゼ抑制物質に関してだけX線による結晶 学的研究で解明された正確な分子立体配座が発表されている。即ち、3−ヒドロ キシフラボン、アスピリン(アセチルサリチル酸)、フエノバルビタール、ジフ ェニルヒダントイン(商品名 Dilaclin) 、ツルビニル(C,R,K i+singer等、Acta Cr7s+、 C41:988−990 、1 985) 。
トルラ スタット(に、 f、 Varughas!等、 Can、 J、 C hew、 61:2137−2140.1983) 、及びWF −3681( C,R,Kis+inger等、 ActaCrysl、 C44:512−5 14.19H)。
アルドース レダクターゼ抑制物質のうちには抗炎症(AI)剤としても作用す るものが知られている。即ち、3−ヒドロキシフラボン、アセチルサリチル酸、 スリンダック、及びインドメサシンの場合と同様の構造骨格を有するフラボノイ ド類がそれである:さらにまた、鎮痙(AC)剤としても作用する2種類のアル ドース レダクターゼ抑制物質も知られている:即ち、ジフェニルヒダントイン 及びフエノバルビタールである。
以上に述べた公知事実を、本発明の説明に供するため作成した表1に要約する。
該表の左肩に列記したのは分子立体配座が解明されている6種類のアルドース  レダクターゼ抑制物質である。中央欄にはアルドース レダクターゼの50%抑 制に必要な化合物の近似モル濃度であるrc、oを示しである。該表から明らか なように、IC,。値は10−g乃至10づMの範囲にわたっている。右欄には これら化合物のいくつかについて判明した他の薬学的活性、即ち、抗炎症作用ま たは鎮座作用を示しである。
表 1 ツルビニル 10−8 (不明) アスピリン 10−4 抗炎症 ヒドロキシフラボン 10−6 抗炎症ジフェニルヒダントイン 10−4 鎮 痙フエノバルビタール 10″□3 鎮痙トルラスタット 10□8 (不明) 発明の要約 本発明は下記の正確な3次元構造の反応性免疫調節立体配座を有する化合物を補 乳類宿主に投与することによりその宿主の細胞性及び体液性(humoral  )免疫系のいくつかの様相を明確に調節する。ここに述べるツルビニル、トルラ スタット、WF−35H1及びその他の免疫調節剤はこのような反応性立体配座 を有するものであるから、免疫系の正常な細胞性(cellolarity ) またはアラキドン酸経路の正常な代謝産物を変質させることなく遅延型過敏症、 T−細胞増殖、及びB−細胞の抗体生成を抑制する治療に有用である。
図面の簡単な説明 図1は投影平面に平行な平面P1で免疫調節立体配座を略示する正面図である。
図2は平面P1が投影平面と直交し、かつ基準原子8が観察者にむかって投影さ れるように図1に示した免疫調節立体配座を回転させて略示する端面図である。
図3は平面P1及びP2がいずれも投影平面と直交し、かつ基準原子8.10が 共に観察者にむかって投影されるように図2に示した免疫調節立体配座を回転さ せて略示する端面図である。
図4は図1の免疫調節立体配座をツルビニルの分子立体配座に重ねて示す。
図5は図2の免疫調節立体配座をツルビニルの分子立体配座に重ねて示す。
図6は図1の免疫調節立体配座を脱アセチル化アスピリンの分子立体配座に重ね て示す。
図7は図2の免疫調節立体配座を脱アセチル化アスピリンの分子立体配座に重ね て示す。
図8は図1の免疫調節立体配座をアセチル化アスピリンの分子立体配座に重ねて 示す。
図9は図2の免疫調節立体配座をアセチル化アスピリンの分子立体配座に重ねて 示す。
図10は図1の免疫調節立体配座を3−ヒドロキシフラボンの分子立体配座に重 ねて示す。
図11は図2の免疫調節立体配座を3−ヒドロキシフラボンの分子立体配座に重 ねて示す。
図12は実験1に述べるツルビニルの正確な3次元立体配座を示す。
図13は実験2の結果を要約するグラフである。
図14は実験3の結果を要約すると共に、ツルビニルが遅延型過敏反応と関連す る炎症を抑制することを示すグラフである。
図15はツルビニルが投与量に応じて遅延型過敏症を抑制することを示すグラフ である。
図16は実験5に述へるように初回抗原刺激(normal primed ) を与え、DNFBによる以後の抗原投与を行なわなかったマウスの耳介の断面を 示す顕微鏡写真(約700 X)である。
図17は図16と同様の、ただし緩衝液処理し、DNFBによる2回目以後の抗 原投与を行なった対照マウスのものを示す顕微鏡写真である。
図18は図16と同様の、ただし初回抗原刺激を与え、ツルビニル処理し、DN FBによる2回目以後の抗原投与を行なったマウスのものを示す顕微鏡写真であ る。
図19は図16と同様の、ただし初回抗原刺激を与え、ツルビニル処理し、DN FBによる2回目以後の抗原投与を行なわなかったマウスのものを示す顕微鏡写 真である。
図20は実験8で述べるようにツルビニルがマイトジェン(mitogen )  Can A に対するT−細胞の増殖応答を抑制することを示すグラフである 。
図21は実験8で述べるようにツルビニルがマイトジェンConA に対するT −細胞の増殖応答を抑制することを示す他のグラフである。
好ましい実施例の説明 本発明は下記のような正確な3次元構造の反応性立体配座を有する1群の化合物 によってこれまでにないやり方で哺乳類の免疫系を治療目的で撹乱させることが できるという出願人の所見に基づく。これらの免疫調節剤は、刺激を加えられて いない動物における免疫系の正常な細胞性には作用せず、病変的状態によって刺 激されている免疫系を調節するだけである。このような調節には遅延型過敏(D TH)反応の抑制、T−細胞マイトジェン反応性の抑制、及び2回目以後の抗原 投与(an日gBic challengc )に応答する抗体生成の抑制が含 まれる。注目すべき点はこれらの効果が刺激されていない動物においてアラキド ン酸経路の正常な代謝産物を変質させずに達成されることである。特に注目に値 するのは上記調節効果が、宿主の免疫系が疾病によって刺激される前後に本発明 の化合物を投与すれば達成されることである。
本発明の化合物を利用すれば、遅延型過敏症、T−細胞増殖及びB−細胞抗体生 成を抑制することにより免疫系の特定の様相を調節することができる。従って、 これらの化合物は歯根膜病、リュウマチ類似症状関節炎、アレルギー反応、炎症 性成フ炎、過敏性反応、炎症、免疫処置の有害な副作用。
組織移植拒絶症、骨髄移植に伴なう対宿主性組織移植合併症などのような自己免 疫疾病の治療にとって貴重である。
本発明の免疫調節剤を特徴づける反応性立体配座の正確な構造を図1〜図3に沿 って以下に説明する。図1から明らかなように、芳香環12は立体配座において 2個の相互作用原子X1.X2と連携する。芳香環12は実質的に平面的であり 、この平面の約15°以内で、好ましくは約7°またはそれ以下の範囲内で円筒 対称関係にある5乃至7個の原子から成る(図1には6個の原子から成る代表的 な環を示しである)。芳香環12は単素環でも複素環でもよい。代表的な環12 はベンゼン、ピリジン、フラン及びチオフェンを含む。
芳香環12は環路体、例えば、ナフタレンまたはアントラセン誘導体の一部でも よい。相互作用をする原子X、、X2はそれぞれ酸素、硫黄または窒素原子であ ってもよいが、相互作用をする原子を立体配座に配置するヒダントイン置換基、 エーテルまたはその他の基でもよい。芳香環12(または環路体)は顕著な免疫 活性を与える立体配座を変質させることなく化合物の構造的安定性、可溶性、陰 性電荷分布及び立体性に寄与するフッ素、塩素、臭素、(好ましくは1乃至7個 、さらに好ましくは1乃至3個の炭素原子を有する)アルキル、及び/または芳 香族置換基Yを有することができる。
本発明の免疫調節化合物の反応性立体配座は下記パラメータに基づいて画定する ことができる: P、=芳香環12によって画定される平面、P2=2個の相互に作用する原子X  r 、 X 2及び芳香環12の中心14によって画定される平面、D工=芳 香環12の中心14と一方の相互作用原子Xlの核との間の距離、 D2=芳香環12の中心14と他方の相互作用原子X2の核との間の距離、 D、=相互作用原子X、、X、間の距離、及びα0=各平面P、、P2と直交す るベクトルの交差点における平面P1及び22間の角度。
免疫調節化合物の反応性立体配座は下記のように上記パラメータに基づいて画定 される: 3.1人≦D1≦4.1人 2.4人≦D2≦ 2.8人 3.8人≦D3≦4.2人、及び 35°≦α0≦60’ 図2では、平面P1が投影平面と直交し、かつ芳香環12の基準原子8が観察者 にむかって投影されるように図1を回転させた端面図で示した。
図3では、平面P、及びP2がいずれも投影平面と直交し、かつ芳香環12の基 準原子8,10がいずれも観察者にむかって投影されるように図2を回転させた 端面図で示した。
ツルビニルによって例示される好ましい実施例の場合、この免疫調節化合物は図 1,2及び図3及び上記パラメータに基づいて下記のように画定される反応性立 体配座を有する=Di#4.IIO人、及び α’!=;38.85゜ トルレスタットによって例示される別の好ましい実施例の場合、免疫調節化合物 は下記のように画定される反応性立体配座を有する: D 1#3.16人。
D2#2.7[1人。
D1#4.15人、及び α’459.0゜ WF−3681によって例示される策3の好ましい実施例の場合、免疫調節化合 物は下記のように画定される反応性立体配座を有する: D+#3.97人。
D 2 # 2.45人。
D344.10人、及び α’#47.Q’ 表2はツルビニル、トルレスタット及びWF−3581の正確な3次元分子構造 とそれぞれに固有の免疫調節特性との関係をまとめたものである。
表 2 アセチル化 3,55 2,78 2.32 86.87表2の左側の2つの欄 は7種類のアルドース レダクターゼ抑制物質(ARI)及びそれらの他の薬学 的作用を示す:即ち、抗炎症(AI)、鎮痙(AC)、及び免疫調節(IR); アンダーラインを施した作用は本発明によるものである。免疫調節立体配座の座 標及びパラメータを右側の5つの欄に示しである。ツルビニルに関しては、アル ドース レダクターゼ抑制作用に関与すると考えられる2個の酸素(図4゜5及 び図12における015及び016)を有するのでPlの中心14と相互作用原 子X1との間の距離を表わすDlの値を2通り示しである。アスピリンもアルド ース レダクターゼ抑制及び抗炎症作用に関与する可能性のある2個のカルボニ ル酸素(図6. 7. 8及び図9における01及び04)を有する。臨床的に 投与するアスピリンは脱アセチル化してサリチレートとなってカルボニル酸素の 1つ(04)を失うことがよく知られている。表2はアセチル化された形と脱ア セチル化されたアスピリンの双方についてその構造パラメータを示している。表 中のフラボン構造は3−ヒドロキシフラボンである。抗炎症作用を有するいくつ かのフラボノイド類似化合物が知られており、それらはいずれも3−ヒドロキシ フラボンと同じ基本的3次元立体配座を有する。ジフェニルヒダントインにもフ エノバルビタールにも相互作用原子X2が存在しないから本発明の免疫調節モデ ルには含まれない。トルレスタット及びWF−36111の反応性立体配座の座 標は下記の式1及び2に基づいて説明する。
表2のデータを分析した結果を要約すると次の通りである。
1、フルドース レダクターゼ抑制作用は公知技術が仮説として論じたように芳 香環12とカルボニル基中の相互作用原子X、の存在による; 2、いくつかのアルドース レダクターゼ抑制物質の鎮痙作用は芳香環12と連 携する相互作用原子X1を含むヒダントイン環の存在と関連する。
3、いくつかのアルドース レダクターゼ抑制物質の抗炎症及び免疫調節作用は 芳香環12、カルボニル基中の相互作用原子X1及び第2相互作用原子X2の立 体配座関係によって特定され、これら3つの要素が平面P2を芳香環12の平面 P1に対する特定の空間的及び角度的配向で画定する。
4、免疫調節化合物は反応性立体配座を有するという点で抗炎症化合物から区別 される。
抗炎症及び鎮痙作用に関して発明者等は相互作用原子X2が抗炎症化合物中に存 在し、鎮痙化合物中には存在したり存在しなかったりするとの所見を得た。表2 に示したPlの中心14とX2との間の距離D2の値は抗炎症化合物の場合狭い 範囲(2,74人< D 2 < 2.78人)に含まれる。なお、相互作用原 子X2を持たない鎮痙化合物についてはD2を算出できない。
抗炎症化合物においては、相互作用原子X1及びX2が表2に示しである距離り 、たけ互いに離れている。相互作用原子X1及びX2は平面P1の中心14と共 に策2平面P2を形成する。平面P1及び22間の角度関係は平面P1及 びP 2のそれぞれと直交するベクトル16.18間の角度α0によって表わされる( 図3参照)。α0値も表2に示した。
公知の2つの抗炎症化合物であるアスピリン及びヒドロキシフラボンに関してD 1値を比較すると、アスピリンのアセチル化された形でも脱アセチル化された形 でもアルドースレダクターゼ抑制作用(ARI)があることが示唆される。
しかし、D2.D、及びα0に関するデータから、抗炎症作用と相関関連にある と考えられる興味深い重要な構造上の相違が認められる。生体内においてアセチ ル化形式のものよりも脱アセチル化形式のものが優位にあることが判明している ので、発明者等はアスピリンの脱アセチル化立体配座に主眼を置くことにする( 図6及び図7)。脱アセチル化アスピリン(サリチレート)及びヒドロキシフラ ボンではそれぞれD2=2.78人及ヒ2.74A、D3 =4.2f人及U4 .05人、α’=0.69°及び0.69°である。これらのパラメータはアス ピリン及びヒドロキシフラボンの反応部位が極めて相似した3次元立体配座を有 することを示唆する。他方、ツルビニルにおける2つの反応部位は全く異なる: 即ち、どちらの反応部位でもD2=2.74であるが、D、はそれぞれ4.00 人または6.41人。
α0は3185°または9.39°である。
図4及び図5に示すように、ツルビニルは活性立体配座に関与すると考えられる 2個のカルボニル酸素015及び016を有する。01.のD1値は4.06人 、016のD1値は5.72人である。なお、0.6は他のARI化合物におけ るり、値の範囲外であるが01.は範囲内である。表2はo16のP2 に関す るα0が015のP2に関するα0よりもはるかに小さいことを示している。従 って、0.、がツルビニルの活性原子であるというのが発明者等の結論である。
015はD2=2.74人、D3=4.00人を有し、このり、値は脱アセチル 化アスピリン及びヒドロキシフラボンのり、値に極めて近いが、o15を含む平 面P2ではα=38.l15°である。ツルビニル、脱アセチル化アスピリン及 びヒドロキシフラボンの3次元分子構造間の類似性に照らして、発明者等はツル ビニルがアルドース レダクターゼ抑制作用だけでなく抗炎症作用をも発揮でき るものと考える。また、α0値の相違はツルビニルの抗炎症作用の性質が他の抑 制剤の抗炎症作用の性質とは異なることを示唆した。
図4乃至図11はツルビニル及び抗炎症作用を有するアルドース レダクターゼ 抑制物質の分子立体配座を示す。なお、図1及び図2に示したモデルを図4乃至 図11での化合物の分子構造に重ね合わせである。
図4及び図5においてツルビニル分子の2つの形体が本発明の免疫調節反応部位 を明らかにしている。ツルビニルの正面図である図4は芳香環平面P L 、及 びPlの中心14とXlにおけるカルボニル酸素とX2におけるエーテル酸素に よって形成される平面P2を示す。距離座標DI、D2及びり、も示されている 。図5はX2(01)が観察者にむかって投影されるように作成されたツルビニ ルの端面図である。
図5から明らかなように、Pl及びP2は同一平面に存在しない。図5ではX、 におけるカルボニル酸素が平面P1の上方に位置する。Pl及びP2に対する垂 直線間の角度関係はα’ =311.85°である(表2参照)。図4では、ツ ルビニルの第2カルボニル酸素(016)からP、の中心(DI =5.72人 )までの距離はO工5 (Dx =4.05人)から前記中心までの距離よりも はるかに大きい。ツルビニルを図5の端面で見ると、0.6は01の背後にあり 、pt (α’=9.H°)とほぼ同シ平面内ニあり、015 (α’ =38 .85°)を含む平面P1の場合とは著しく異なる。015 (L )カルボニ ルによって示されるり、及びα0値が比較的大きい値を取ることは免疫調節作用 に必要な3次元立体配座と一致する。
図6及び図7には脱アセチル化された形のアスピリンを示す。ツルビニルとは対 照的に、脱アセチル化された形のアスピリンのα0値は低い。図6は脱アセチル 化アスピリンの正面図である。Xlにおけるカルボニル酸素0.及びX2におけ る酸素03は芳香環平面P1の中心14と共に平面P2を形成する。図7は平面 P1及びP2がほぼ共面関係にあり、α’=0.69° (第2表参照)である ことを示している。このα0値はツルビニルに見られる値α0= 38.85° とは著しく異なり、このことは両化合物の作用が極めて異なることを裏づける重 要な構造上の基本である。図7はまた、脱アセチル化が位[120における結合 を断つ時に失われるアスピリンのアセチル基をも示す。なお、アセチル化アスピ リンは潜在的X1位置を占めるカルボニル酸素04を有する。
図8及び図9はアセチル化アスピリンを示す。アセチル化形状において、04は Plの中心14及びX2におけるエーテル酸素o3と共に平面P2を形成するX lにおけるカルボニルである。アセチル化形状において、α’=86.87°で ある。P2は図9に示すように平面P1とほぼ直交する。アセチル化アスピリン はアスピリンが血液中で急速に加水分解してサリチレートとなるから生体中に通 常存在し続けることができない。ツルビニルのヒダントイン及びピラン構造が、 P、及び22間の角度関係をα’=38.85°に維持するように酸素X、、X 2を安定させることは注目に値する。この安定化効果は極めて有意義であり、ア スピリンの抗炎症作用に匹敵するツルビニルの免疫調節作用を裏づけるものであ ると考えられる。
図10及び図11は3−ヒドロキシフラボンの免疫調節モデルと3次元分子構造 と間の関係を示す。フラボンの平面P1及びP2は脱アセチル化アスピリンの平 面P1及びP2と極めて似ている。フラボンのC0は脱アセチル化アスピリンと 同じ0.69であり、ツルビニルのC0よりもはるかに小さい。ここでもこのよ うなα0値の相違はツルビニルとフラボンとの抗炎症作用に差があることを示唆 する。
構造式1及び2は原子の番号付はシステムであり、このシステムに基づいて表2 に示したトルレスタット及びWF−3681に関する反応性立体配座の座標を整 合させた。構造式1は参考のため本願明細書に引用しているCan、 J、 C hem、 fil:2137−2140.1983におけるに、 1. Var ughese等の論文に開示されているようにトルレスタットを示す: し、相互作用原子X工を硫黄原子S2で表わし、相互作用原子X2を酸素原子0 2で表わしている。
構造式2は参考のため本願明細書に引用しているActa CBsL C44;  512−514.1988におけるC、 R,Kissinger等の論文に 開示されているようにWF −368iの分子構造を示す。
構造式2では、WF−3681分子中の芳香環12をC4−03−C5−C6− C7で表わし、相互作用原子X1を酸素原子o2で表わし、相互作用原子X2を 酸素原子04で表わしている。
上記所見に基づき、遅延型過敏症(D T H)効力検定を利用してツルビニル 、トルレスタット及びWF−3681を試験した。遅延型過敏症は免疫系の細胞 性要素によって調節されるむくみ、赤み、高熱及び苦痛を特徴とする広義の抗炎 病反応である。発明者等は3つの化合物がいずれも遅延型過敏症反応に対して強 力な、はとんど同じ抑制効果を示すことを発見した。さらに実験を重ねた結果、 意外な驚くほどの態様でツルビニルがT−細胞増殖及びB−細胞抗体生成に対し ても効果を示すことが判明した。注目すべき所見として、少なく、ともツルビニ ルとWF−36れは正常な、刺激を与えられていない動物においてはアラキドン 酸経路の正常な代謝産物を変質させない。即ち、ツルビニル、トルレスタット及 びWF−3681は、アスピリンやフラボンと同様に抗炎症作用を有するが、ア スピリンやフラボンとは異なり免疫系の細胞性要素及び体液性(humoral  )要素に作用する新種の免疫調節化合物である。
鎮痙作用に関しては、ツルビニル構造もジフェニルヒダントイレやフエノバルビ タールと同様にヒダントイン環を含んでいるのは興味深い。発明者等は鎮痙作用 にとってヒダントイン環が重要であるとの所見を得、この関係に基づいて、ツル ビニルが免疫調節作用のほかに鎮痙作用を有することを予る。 P、 C,Ha ll及びに、 L、 Keim″Anticonvulsanj activi ty of+orbinil and AL−1576:h7dan+oin− containing aldose reductase 1nhibito rs’、Fede+ation Proceedings 46(3):433 .6116A。
1987を参照されたい。
ツルビニルにおいてはピラン環がXlとX2の関係及び平面P、及び22間の関 係を安定させる。この安定性はツルビニルの免疫調節作用にとって重要であると 考えられる。発明者等はアルドース レダクターゼ抑制作用を有することが報告 されているツルビニル類似物質の多くが上記免疫調節立体配座を含む分子構造を 有するとの所見をも得た。即ち、免疫調節作用を有するツルビニル類似物質は下 記構造式二または構造式: で表わされる化合物、及び薬学的に許容できる陽イオンを有するその塩基塩であ ると定義できる。
上記構造式でXは、 構造式 で表わされるベンズ−α、β−0または置換ベンズ−α、β−〇、 ただしこの構造式でYlは水素1 Ylは水素、ヒドロキシ基、フッ素、塩素、 低級アルキルまたは低級アルコキシ基(それぞれが1個乃至4個の炭素原子を有 する)またはYl及びYlは別々に取ればそれぞれが塩素、低級アルキル基また は低級アルコキシ基であり、一括すれば一〇CH2(CH2)、0−でnはゼロ または1 ; (USPN 4.147.795 ;USP!l 4.130. 714) ;A r ハロ1 タは9待IWに松し)丁7.−ルオトを今フーノ 七h/。
で置換ベンズ−α、β−0 ただし、この構造式でR1は塩素、臭素、フッ素、または1個乃至3個の炭素原 子を有するアルキルであり、R2及びR3の一方は水素であり、R2及びR1の 他方はアミノ、モノアルキルアミノまたはジアルキルアミノであり、各アルキル 基は1個乃至3個の炭素原子を有する(USPN 4.248.882)または 構造式: で表わされるフェニルまたはフェノキシ置換ベンズ−α、β−〇 ただしこの構造式でWは6または8位置において水素、メチル、メトキシ、フェ ニル、フェノキシ、フッ素、塩素またはホウ素: である(USPN 4.181.729) ;または構造式: で表わされるーナフ(naph)−α、β−0;であるがメチル、塩素または臭 素から選択された1個または2個の全く同じ置換基を有する置換ナフーα、β− 〇(USPN 4.181.728)である。
または構造式: ツルビニル及びその上記類似物質は免疫調節剤として有用であり、従って、自己 免疫疾患、アレルギー反応、過敏反応。
炎症、炎症性成フ炎2組織移植対宿主拒絶、免疫法の好ましくない副作用、及び 骨髄移植の治療に価値がある。請求の範囲及び明細書本文に使用されている治療 という表現は上記疾患の予防及び/または軽減を含む。
経口及び腸管外など種々の公知投与経路によって治療を必要とするヒト患者また はその他の哺乳宿主に本発明の免疫調節化合物を投与すればよい。一般に、これ らの化合物は患者体重kg当たり1日に1乃至250mg投与すればよい。ただ し個々の患者の病状に応じである程度投与量が調整され、いかなる場合にも医師 は個々の患者に適切な投与量を決定する。
薬学的に許容される塩類は公知の方法によってツルビニル及びその類似物質から 容易に調製することができる。即ち、ツルビニルまたはその類似物質を所要の薬 学的に許容できる金属水酸化物またはその他の金属塩基の水溶液で処理し、得ら れた溶液を好ましくは減圧下で蒸発乾燥させることによって上記塩類を調製する ことができる。これに代わる方法として、ツルビニルまたはその類似物質の低級 アルカン溶液を所要の金属アルコキシドと混合し、この溶液を蒸発乾燥させても よい。薬学的に許容できる水酸化物、塩基及びアルコキシドとしては、ツルビニ ル及びその類似物質の酸性化合物と共に金属塩を形成し、治療を必要とする患者 に投与しても毒性のない陽イオンを有するものが挙げられる。この目的に好適な 陽イオンの例としてはカリウム、ナトリウム、アンモニウム、カルシウム、マグ ネシウムが挙げられるがこれに限られるものではない。
化合物の投与は1回で、または複数回に分けて、化合物だけを、または薬学的に 許容できるキャリアと共に行なうことができる。好適な薬学的に許容できるキャ リアとしては不活性固形希釈材または充填剤、無菌水溶液、各種無毒有機溶剤な どがある。ツルビニルまたはその類似物質を薬学的に許容できるキャリアと組合 わせることによって形成された薬剤は錠剤、粉末、ロゼンジ類、シロップ、注射 液などの形で投与される。必要に応じてこれらの薬剤にフレーバー、バインダー 、賦形剤などのような補足成分を加えることができる。即ち、経口投与には、ク エン酸ナトリウム、炭酸カルシウム。
リン酸カルシウムのような種々の賦形剤を含有する錠剤を、デンプン、好ましく はポテトまたはタピオカを原料とするデンプン、アルギン酸、ケイ酸錯塩などの ような崩壊剤と共に、かつポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチン、アラ ビアゴムなどのようなバインダーと共に使用すればよい。また、錠剤を製造する 際には、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、タルクなどのよ うな潤滑剤が有用な場合が多い。これらと同様の固形組成物は塩充填材及び硬質 充填化ゼラチンカプセルに充填材として使用することもできる。
この目的に好ましい物質としてはラクトースまたは乳糖、高分子ポリエチレング リコールなどがある。経口用としてエリキシル(cl目10の水性懸濁液が必要 な場合には、主要活性成分を種々の甘味料または調味料2着色剤、必要とあれば 、乳化剤または懸濁剤と組合わせ、さらに水、エタノール、プロピレングリコー ル及びこれらを組合わせたもののような希釈材と組合わせればよい。腸管外投与 の場合、胡麻油またはビーナツツ油または水性プロピレングリコールにツルビニ ルまたはその類似物質を溶かした溶液、あるいは先に述べた薬学的に許容できる 対応の水溶性金属塩の無菌水溶液を使用することができる。この水溶液は必要に 応じて適当に緩衝処理し、液状希釈剤は予め充分な食塩水またはグリコールで等 浸透圧にする。このような水溶液は特に静脈内、筋肉内、皮下及び腹腔内注射用 に特に好適である。なお、無菌水性媒質は当業者に公知の標準的技術によって容 易に得られる。また、適当な溶液を介して上記化合物を局部投与することも可能 である。
上述したように調剤された本発明の化合物は例えば遅延型過敏症反応を抑制する ことによって免疫系を調節するために使用するものであることを説明する指示を 印刷してパッケージされるのが普通である。
本発明の理解を助けるため、種々の実験の結果を以下に示す。
実験1 参考のため本願明細書に引用しているC、 R,にissinger等がAct a C+yst、 C41: 988−990.1985で開示したように3− D X線回折法を利用してツルビニルの結晶及び分子構造を検討した。
ツルビニルのサンプルはP[i+!r Inc、から提供された(Lot No 、 1.1.396−235〜IB)。アセトン及び水溶液からゆっくり蒸発さ せることによって結晶させた。結晶の寸法はo、85X Q、 65 X Q、  40mmであった。K RI S E L Co++jrol−update dPicker F A CS −1回折計を使用。Cu Ka放射。細胞定数 は16の反射角度(22°〈2θ〉47°)からの最小自乗法によってめた。ω −2θスキヤン、2°m1n−’0吸収補正を適用(1,112乃至1.07) 、最大(s1nθ)/λ=0.5305 (ho−7,にo−6,1O−22)  、5つノ標準反射からは目立ったバリエーションは認められなかった。792 の反射波のうち762が独特、19が不観察(Fく4αF)であった。ローレン ツ偏光補正を適用した。劣化補正は適用しなかった。RANTAN80 (Ya o、19g1 )を使用する直接法によって構造を解明した。フル・マトリック ス最小自乗法によってFを細分した。非水素原子の温度係数は異方性、水素原子 の温度係数は等方性であった。水素原子を差分マツプ上に位置ぎめした。R−0 ,042、Rw =0.048 (w=1/σ、)、平均及び最大Δ/σはそれ ぞれQ、 t1799及び0.9672であった。等方性吸光パラメータの細分 値は0.0124 (3)であった。C,N及びOの散乱係数をり、 T、 C rotar等、 Acta Cryst。
A24:321−24.1968から得た。水素の散乱係数はR,F、 5Ie varj等、J、Chew、ph艮42 ; 1175〜87. 1.965か ら得た。また弗素の散乱係数はX線の結晶学(1974)のInfer−nat ional Tableから得た。細分処理のためのプログラムはXRAY 7 6 、1.M。
5tevaN等、 Tech、Rep、TR−446,VompuHr 5ci ence Center、[1nivarsi!y of 11a+yland 、CoCo11e Park、MD 1976から得た。
ツルビニルの3次元立体配座を図12に示す。結合長及び結合角度を表3及び表 4に示す。
表 3 ツルビニルの結合長(人) 0(1)−C(2) 1.450 C(9)−C(10) 1.3780(2) −C(3) 1.484 C(9)−0(1) 1.374C(3)−C(4)  1.540 C(4)−C(11) 1.537C(4)−C(1G) 1. 516 C(11)−0(15) 1.21.7C(10)−C(5) 1.4 03 C(11)−N(12) 1.364C(5)−C(6) IJ70 N (12)−C(13) 1.410C(6)−F(17) 1J86 C(13 )−f)(16) 1.225C(6)−C(7) 1.362 C(13)− E4) IJ45C(7)−C(It) 1.374 N(I4)−C(4)  1.40C(8)〜c (9) 1.398 表 4 ツルビニルの結合角度(C0)11(1)−C(2)−C(3) 11 13 C(+)−CF!l)−Cfg) +15JC(2) −C(3) −C (4) 110.6 C(3) −C(4) −N (+4) I 117C( 3)−C(41−C(1,11111Q、I C(3)−C(4)−C(II)  lll1.GC(<1−C(1G)−C(91121,2C(10)−C(4 )−11(14) 112.7C(10)−C(9)−(1(1) 123.4  C(10)−C(4)−C([1) 111.9C(9)−0(1)−C(2 ) 114.5 G(4)−C0l)−N(12) 107.8C(1G)−C (5)−C(6) 11.7.7 C(It)−N(12)−C(13) 11 1゜1C(5)−C(6)−C(7) 124.I C(12)−N(13)− C(14) IO2,2C(6)−C(7)−C(8) 118.5 C(13 )4(14)−C(4) 113.6C(7)−C(8)−C(9) 119. 4 N(14)−C(4)−C(11) 10Q、2C(8)−C(9)−C( 10) 121.3 C(4)−C(11)−0(+、51 125.8C(9 )−C(1G)−C(5) 119.I N(121−C(11)−0(15)  125.4C(4)−C(10)−C(5) 119.7 N(12)−C( 13)−0(16) 125.5C(5)−C(6)−F(17) 117、I  N(1,4)−C(13)−0(16) 127.3C(7)−C(6)−F (17) 118.9ツルビニルの免疫調節効果が認められ、その詳細を以下に 述べる一連の免疫実験に関連して明らかにする。
免疫実験第1シリーズ 遅延型過敏症(D T H)に伴なう免疫性の炎症を抑制するツルビニルの能力 を以下に述べる一連の実験で試験した。1923球及びマクロファージの関与を 伴なう遅延型過敏症は哺乳類を新規の抗原と接触させ(即ち、この抗原で刺激し )、次いで4乃至7日後にこの哺乳類を同じ抗原と接触させる(投与する)こと により生体内で試験することができる。典型的なりTH反応は炎症反応、硬化、 紅斑などの症状を含み、これらの症状は2回目以後の抗原投与から24乃至48 時間後ピークに達し、以後ゆっくりと軽減する。
実験2 生後8週間の雌C57BL/6J?ウス(Jackson Labs)を抗原刺 激を与えるグループと与えないグループとに分けた。
抗原刺激を与えるグループに属する5匹のマウスには剃った腹部の皮フにエタノ ール;アセトン(3: 1)に溶かした0、1mlのQ、5%DNFBを塗るこ とによって2,4−ジニトoフルオロベンゼン(DNF B ; Sigma  Chemical Co、、Gradel、約98%、 I、at 129 C −[1055,No、d−61179)で刺激した。抗原刺激を与えないグルー プに属する5匹のマウスにはその腹部を剃ってエタノール;アセトン(3: 1 )溶媒だけを局部的に塗った。両グループのマウスに45後DNFBを投与した 。この投与には適当な皮フ部分、即ち、耳を選んだ。即ち、一方の耳を投与に当 て、他方の耳を対照として利用した。それぞれの耳の耳介における厚さをマイク ロメータ・カリバスを使用して測定した。1回目の測定は抗原刺激から4日後に 行ない、この1回目の測定値を図13の0日の位置に示した。
次いで、それぞれのマウスに抗原投与を行なったニ一方の耳にはオリーブ油に溶 かした0、35%DNFBを1滴投与し、他方の(非投与対照)耳にはオリーブ 油だけを塗った。投与した耳と投与しなかった耳の厚さくE T)を毎日測定し 、その結果として腫脹反応を下記式に基づいて図13に示した:抗原非投与耳の ET 図13から明らかなように、予めDNFBと接触させた(抗原刺激を与えた)動 物は予めDNFBと接触させなかった(抗原刺激を与えなかった)動物に比較し て2回目以後の抗原投与に対する反応がはるかに顕著であった。最大の腫脹が抗 原刺激後1日に目観察された抗原刺激を与えた動物では与えない動物の9倍もの 腫脹(%)が観察された。予め抗原刺激を与えた後抗原を投与した耳には紅斑も 認められた。
この実験はこれらのマウスがこの新規抗原に対して炎症反応を示すことを立証し 、図13における抗原刺激及び抗原非刺激マウスの曲線がツルビニルの抗炎症効 果の比較対照として利用された。
実験3 実験2と並行してツルビニルの抗炎症作用を試験するための実験を行なった。3 つのグループの生後8週間の雌C57BL/6Jマウスを上述した方法でDNF Bと接触させた。
4日後、これらの抗原接触グループに10.1、Oまたは0.1mg/体重kg の濃度でツルビニル(MW−236,12; Hixer LotNo、11. 396−235−I B)を経口投与した。6時間後、最初の耳側定値をめ、個 々のマウスの一方の耳に抗原投与した。次いで上記濃度でツルビニルを投与して 6時間後から毎日耳の厚さを測定した。上述した方法で腫脹反応を計算し、図1 4に示すようなデータを得た。
図14には、図13に示した抗原刺激及び抗原非刺激マウスの曲線をそのまま破 線で再現し、3つのツルビニル処理グループの炎症反応を実線で示した。また、 耳の腫脹を抑制する効果は投与量に応じて異なった:耳の腫脹を抑制するツルビ ニルの効果はツルビニルの濃度が高いほど高かった。即ち、10mg/kgの濃 度では耳の腫脹がほとんど完全に抑制され、このことは10mg/kg曲線が抗 原非接触曲線とほぼ一致することからも明らかである。
図15から明らかなように、ツルビニルの投与量効果は実験3を3回繰返えして 集めたデータを整理することによって特徴づけることができる。即ち、図15は ツルビニル濃度(+ng/kg )に対してDTH反応(%)を半対数目盛で示 すグラフであり、 ツルビニル投与マウスの耳腫脹(%) 図15に示すデータはC57BL/6Jマウスを利用する3回の実験から得られ た。最大腫脹の時点、即ち、抗原投与の2時間後に測定を行なって得たデータで あり、図中の各点は少なくとも9匹のマウスを表わす。このデータは抗炎症反応 の抑制がツルビニル投与量に応じて異なり、ツルビニル投与量の対数に正比例し て変化することを示唆している。最小自乗性適合ラインからの外挿はDTH反応 の最大抑制(腫脹なし)がツルビニル13.5mg/ kg体重の濃度で得られ ることを示している。ツルビニルはDTH反応を著しく抑制するから、接触度フ 炎や変態細胞移植(allograf+ )拒絶を抑制するというような治療の ための新しい抗炎症剤としての可能性を具Ba1b CNCITマウスLif! 5cience、 Inc、、 St、 PqHrsburgh、 FL )で 実験2及び3を繰返えした。典型的なりTH反応が投与量に応じて抑制される現 象はツルビニルを投与されたこのマウスでも観察された。
実験5 ツルビニル処理したマウスと2回目以後の抗原投与だけを行なった対照マウスか ら得た耳の組織を組織学的に検査したところ、ツルビニル処理したグループで浸 潤が軽度であったが、どちらのグループでも抗原投与した耳に単核細胞浸潤が発 生した。
図16.17.18及び図19には緩衝剤(図16及び図17)またはツルビニ ル(図18及び図19)で処理したマウスから得た耳に現われるDTH反応の組 織学的特徴を示した。図16は初回の抗原刺激を与えたのみでDNFBは投与し なかったマウスの耳を示す。皮フのコンパートメント24だけでなく、表皮22 に単核浸潤28が認められない。耳の中心には軟骨層26が見える。図17は初 回抗原刺激を与え、2回目のDNFB投与を行なってから24時間後に緩衝剤処 理を施したマウスの耳を示す。皮フのコンパートメント24に顕著な水腫が認め られ、真皮にも表皮にも(矢印28で示す)広範囲の単核細胞浸潤も認められる 。初回の抗原刺激を与え、2回目のDNFB投与を行なってから24時間後にソ ルビニル処理したマウスの組織的様相を図18に示す。初回の抗原刺激に続いて 緩衝剤処理したマウスとは対照的に、皮フコンパートメント24の水腫ははるか に軽度であり、コンパートメント内の単核細胞も少ない。表皮22中の単核細胞 28も少なかった。図19には初回の抗原刺激を与え、ツルビニル処理し、ただ し2回目のDNFB投与は行なわなかったマウスの耳を示す。初回の抗原刺激を 与えてから緩衝剤処理したマウスの場合と同様に、2回目の抗原刺激を行なわな かった耳には水腫が認められず、浸潤単核細胞も見られなかった。
図18に示す組織断面はツルビニルによる腫脹抑制には軽度の細胞浸潤が伴なう ことを示唆している。この軽度の反応はツルビニルが炎症メディエータの分泌だ けでなく炎症部位への細胞漸増にも影響することを暗示した。発明者の知る限り 、このような免疫調節はこれまでに観察されなかったものこの実験第1シリーズ の結果は興味深いものであった。実験2ではDTHタイプの細胞性免疫の発生が マウスのモデルで立証された。実験3及び4はツルビニルが投与量に応じてDT H反応を抑制することを立証した。ただし、実験5はツルビニルがこのような免 疫反応を完全に抑制するものではないことを示唆した:即ち、2回目の抗原投与 を行ない、ツルビニルで処理したマウスの耳に浸潤単核細胞が存在するというこ とは抗原認識は起こったものの、炎症のエフェクタ・メカニズムはツルビニルに よって特異的に抑制されることを示唆した。遅延型過敏反応には特異感作T − IJンバ球及びマクロファージが関与することは一般に定説となっている。マク ロファージには2つの機能があると考えられる:(1)T−IJンパ球に新規抗 原を提示してこれを特異的に感作する(抗原認識)補助細胞として機能し、次い で(2)感作T−リンパ球によって産生させられたメディエータに反応したのち DTH中のエフェクタ細胞として機能する。この2つの機能はマクロファージ・ ポピユレーションの異質性と相関させることができる:即ち、一部のポピユレー ション(またはマクロファージ前駆体)はすぐれた抗原提示細胞であり、他のポ ピユレーションはエフェクタ細胞として前者よりも活性が強い。
そこでツルビニルが如何にDTH反応を抑制するかを解明するための実験を別に 行なった。マクロファージによる抗原提示の条件が満たされればT〜細胞を抗原 に対して感作して活性化することができる。活性化したT−細胞は増殖し、工L −2レセプタを圧出し、活性化T−細胞の一部はIL−2を分泌する。活性化T −細胞は他のメディエータ、例えば、マクロファージ阻止因子(MIF)、イン ターフエコン、及びその他の可溶因子をも分泌する。このようなT−細胞による 産生物のうちには、例えばMIFやα、βインターフェロンなどのようにマクロ ファージを活性化できるものがある。
活性化されたマクロファージは工L−1(内因性発熱物質)、異化性酵素(例え ばコラゲナーゼ、ハイラロニダーゼ、中性プロティナーゼ)、及びE−シリーズ のプロスタグランジンを分泌する。即ち、マクロファージはT−細胞に対する抗 原提示に必要であるだけでなく、IL−1,プロスタグランジン及び異化性酵素 を抗原投与部位において分泌することにより免疫性炎症の症候を発生させるエフ ェクタ細胞でもある。
免疫系はリンパ球及び単核食細胞の産生を制御すると共にその鑑別機能に影響す る複雑な細胞相互作用をする複合系を含む。免疫系におけるこれらの異なる細胞 ポピユレーションの相互依存は有効に機能するために必須のこれら細胞ポピユレ ーションの相互作用に反映されている。T−細胞機能の多くは抗原提示へのマク ロファージの関与に依存する。また、B細胞は抗原に対して抗体を産生ずるのに ヘルパーニー細胞を必要とする。このヘルパーニー細胞は抗原提示にマクロファ ージまたは補助細胞の関与を必要とする。即ち、1928球とマクロファージの 相互作用は免疫系において中心的役割を果し、1928球の活性化及び増殖、T ヘルパー作用及びBリンパ球抗体反応の発生、細胞障害(CHotoxic )  T ’Jンパ球反応の発生、及びマクロファージ活性化に影響する。そこで哺 乳類の免疫状態のこれら別のパラメータにもツルビニルが影響するかどうかを判 定するための実験を行なった。以下に述べる2つの実験シリーズによってB細胞 抗体産生及びT−細胞マイトジニン反応に対するツルビニルの作用を検討した。
免疫実験第2シリーズ B細胞抗体産生に対するツルビニルの作用を調べた。
実験6 ヒツジ赤血球(SRBC)に対する1次反応に対するツルビニルの作用を、直接 プラーク形成細胞(P F C)評価分析を利用して観察した。この実験ではC 57BL/6Jマウスに1日11mg/kgのツルビニルを経口投与した。対照 グループには緩衝剤(炭酸塩緩衝液、 Q、 QIM、 p H9,5)だけを 投与した。最初の投与から6時間後、マウスに20%5RBC溶液Q、1mlを 腸管内投与した。4日後にマウスを処分し、膵臓を摘出し、改良力ニンガム・プ ラーク分析で膵臓細胞を分析した。 A4.Cunningham、Naj*r !(London) 207:111161965を参照されたい。その結果を 以下に要約する。
緩衝剤処理した対照グループに比較してツルビニル処理したマウスの膵臓では細 胞充実性が46%だけ高いことが認められた。即ち、ツルビニル処理グループで は2.12±L26X108細胞/牌臓;対照グループでは1.45±0JXI O’細胞/牌臓であった。
ツルビニル処理マウスではIgM抗体分泌細胞の数を示す直接プラークの数が緩 衝剤処理グループに比較して94%増大した。即ち、ツルビニル処理グループで は372±62プラーク/2x10q細胞:対照グループでは191±50プラ ーク/2X10’細胞であった。膵臓の細胞充実性の差を考慮に入れ、膵臓ごと のPECデータを表わすと、ツルビニル処理マウスと対照マウスの差は次の通り である。ツルビニル処理グループ= 393.000±12.617P F C /膵臓;緩衝剤処理対照グループ= 167、009±43.69SP F C /膵臓。
プラークには質的な相違も認められた。緩衝剤処理したマウスから得た膵臓細胞 によって産生されたプラークは大きく、丸みを帯び、明瞭な5RBC破壊ゾーン を示した。これに対してツルビニル処理マウスから得た膵臓細胞によって産生さ れたプラークははるかに小さく、形状が不規則で、明瞭でなかった。この観察結 果をあえて説明するとすれば、ツルビニル処理された膵臓からの抗体分泌率が対 照グループから得た膵臓細胞からの抗体分泌率よりも低いということである。
実験7 この実験ではマウスをバクテリオファージφX174をマウスに静脈内投与した 後、抗体産生に対するツルビニルの作用を分析した。バクテリオファージに特異 な抗体がバクテリオファージのバクテリア破壊能力を抑制するとの所見に基づく ファージ抑制分析により、バクテリオファージに対して発生する抗体を量定した 。口、D、 0c)u等の“Disuders 0ftha B−eell s 7+tem、 in !mmunologic Disorders in I nfants and Children” 、 E、R,Sliehm等、e ds、、W、B、5xnders、Co、Ph1ladelph目、 p、 2 39. 、1980を参照されたい。データを下記式に従って得られたKv値と して表わした:即ち、ファーシネ活性化率=Kv D/T×1n Pa /P0 ただし、D=抗体希釈の逆数。
T=60min 、Pa =PFUの初期個数、及びP=60minにおけるプ ラークの個数。
実験6で述べたのと同じ投与スケジュールを利用して5日間にわたり毎日マウス をツルビニルで処理した。最初の量のツルビニルを投与してから6時間後、マウ スに2X109プラ一ク形成単位(PFU)のファージを静脈注射した。この1 次免疫処理の1週間後から毎週マウスから採血し、個々のマウスの血清サンプル をバクテリアのバクテリオファージ破壊に対する抑制能力について試験した。1 次免疫処理から最初の2週間に得たデータを要約すれば下記の通りである。
抗原刺激から1週間後、抗φX174バクテリオファージ抗体の血清滴定濃度に 著しい相違はなかった:即ち、ツルビニル処理グループではKv=5.0±2. 4;対照グループではKF=8!±3.1であった。
1次免疫処理の2週間後では、ツルビニル処理マウスから得た抗φX174バク テリオファージの血清滴定濃度は緩衝剤だけを投与された対照マウスから得たも のよりもはるかに低かったコ即ち、ツルビニル処理グループではKv=111. 4土1.1.4+緩衝剤処理グループではにマ=7.8±5.2であった。
所 見 これらの実験結果はツルビニルが抗原投与に呼応して抗体を産生させることを示 唆している。先ず、実験6及び7において実証されたツルビニルの作用はやや矛 盾を含んだものであり、免疫処理後に膵臓細胞充実性を高めると共にプラーク形 成反応を高めるが、抗体の血清滴定濃度(litu )を低下させるらしい。こ のようなデータは8928球が抗原に駆動されて成熟し、形質細胞となるプロセ スにツルビニルが影響を与えるということで説明することができる。このモデル では、ツルビニル処理マウスの抗原特異8928球は正常な免疫処理マウスの場 合に見られるように刺激されて増殖するが、ツルビニル処理マウスの場合には増 殖する8928球が末端分化した非再現性の形質細胞にまで分化することは阻止 される。B細胞成熟がこのように阻止される現象はツルビニルを投与されたマウ スにおいて膵臓の細胞充実性が高められ、抗体分泌細胞の頻度が高くなることで 示唆される。また、ツルビニル処理マウスから得た8928球によって形成され るプラークが対照膵臓細胞によって産生されるプラークよりもはるかに小さく、 明瞭でないという観察結果はツルビニル処理マウスから得た8928球の抗体分 泌率が低いことを示している。この観察結果は末端分化した形質細胞が最も高い 抗体分泌率を持つという理由からもモデルと合致する。さらにまた、形質細胞の 発生を阻止した末端Bリンパ球成熟阻止が実験7で観察されたような血清抗体レ ベルの低下につながると考えられる。
ツルビニルがBリンパ球成熟の可溶メディエータの分泌を抑制することも考えら れる。8928球の成熟に影響を与える2つのタイプの可溶メディエータの存在 が報告されており、その1つは増殖に影響を与え、他の1つは8928球の形質 細胞への成熟を刺激するとされている。l!ow!rd等はマウスの胸腺層EL −4の誘導上澄中に存在するB細胞増殖因子について報告している。M、Hov ard等がJ、 Exp、 Med、 155:914.1982に発表した論 文を参照されたい。この因子は精製されたB細胞培養において抗IgM抗体と互 いに刺激し合う。この因子はB細胞増殖を刺激するが抗体形成細胞の産生を刺激 することはないと考えられる。この因子は、Sidman等が1.1mmuno l。
132・209.1984の論文で報告している他の可溶メディエータ、即ち、 未成熟B細胞が抗体を高い率で分泌する高度分化B細胞に似た細胞へと成熟する プロセスを促進するメディエータとは全く異なる。
免疫実験第3シリーズ ツルビニルの免疫調節作用をさらに解明するため、1928球マイトジェン・コ ンカナバリンA (Can A )に対する膵臓細胞の反応に及ぼすツルビニル の影響を評価分析した。
ConAマイトジェンに対するTリンパ球の増殖反応にはマクロファージと考え られる接着性補助細胞の関与が必要である。
実験8 1日、2日または3日間にわたってツルビニルを経口投与してからマウスを処分 した。1日の投与量は11mg/kgとした。対照マウスには緩衝剤だけを投与 した。4グループのマウスを処分し、その膵臓を摘出し、これを細断して単細胞 懸濁液とし、3日間または4日間にわたって濃度の異なるConA と共に培養 した。それぞれの培養物に1マイクロキユリーのトリチウム(tritiate d ) ・チミジンを添加し、18時間後に培養を終了した。液体シンチレーシ ョン・カウンタを使用して細胞性DNAへのトリチウム・チミジン取り込みを測 定した。この実験の結果を図20及び図21に示し、その要約を以下に説明する 。
ConAに対する膵臓細胞の増殖反応速度は膵臓摘出に先立つ1日、2日または 3日間にわたるツルビニル投与には影響されなかった。反応は3日目に採取され た培養体において比較的太きく (E120) 、4日目に採取された培養体に おいて増殖作用の著しい低下が認められた(図21)。
CGIIA投与量による反応パターンはツルビニル処理マウスでも緩衝剤処理マ ウスでも差はなく、3日目に採取された培養体では2μgm/mlのConAが 極めて有効であり、(図20)、4日目に採取された培養体では5μgν’ml が極めて有効であった(図21)。
ツルビニル処理グループでも対照グループでも増殖反応速度及び投与量反応のパ ターンに差は認められなかったが、処分前にツルビニルを投与されたマウスでは マイトジェンに対する増殖反応が弱かった。3日目に採取された培養体に関する データは図20に示す通りであり、次のように要約することができる。即ち、処 分するまでの1日または2日にわたってツルビニルを投与したマウスは使用した ConA の最少投与量である1μmgのCon A /mlで最も弱い増殖反 応を示し、これらのマウスでは増殖反応がそれぞれ25%及び22%だけ低下し た。CGIIAの最適投与量(2μmg/ml)では低下率がやや小さく、それ ぞれ18%及び11%であった。処分するまでの3日間にわたってツルビニルを 投与されたマウスはConA刺激に対して最低の反応を示した。C+o+A濃度 1μmg/mlでは増殖反応が9%だけ上昇したが、2及び5μmg/mlのC onA に対しては増殖反応がそれぞれ30%及び27%低下した。
ConA に対する増殖反応が低下する4日目に採取した培養体から得たデータ を表わす図21は処分までの3日間にわたってツルビニルを投与されたマウスか ら得た膵臓細胞の増殖反応が25〜58%低下したことを示している。この低下 幅は処分までの2日間にわたってツルビニルを投与されたマウスからの培養体に 見られた低下率5乃至18%よりも大きかった。興味深い所見として、処分され た24時間前にツルビニルを投与されたマウスからの膵臓細胞培養体では増殖反 応が3〜30%だけ高くなった。
処分されるまでの3日間にわたってツルビニルを投与された場合のツルビニルが ConA に対する増殖反応を最大限に抑制するという観察結果はツルビニルが ConA反応においてT−細胞増殖に必要な細胞の分化に影響を及ぼしているこ とを示唆するものである。マイトジェン反応に関する発明者等の所見と合致する モデルを想定するとすれば、急速に更新される細胞ポピユレーションの分化をツ ルビニルが阻止するということになる。膵臓細胞採取前の3日間にわたってツル ビニル処理を行なった場合に観察された抑制効果の増大はConA に対する増 殖反応を最大限を阻止できるだけターゲット細胞ポピユレーションを減少させる には3日間以上の日数が必要であることを示唆するものである。
数日間にわたる投与を必要とするCQIIA反応に対するツルビニルの抑制効果 はDTH反応に対するツルビニルの効果が即効的であるという観察結果と対照的 である。綜合的には、これらのデータはツルビニルが免疫系に対して多様な作用 を行なうことを示している。
免疫実験第4シリーズ 第4シリーズでは非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDS)との比較において免 疫調節に対するツルビニル、トルレスタット及びWF−3681の作用を分析し た。以下に要約する分析は反応性立体配座を有し、マウスのDTHを抑制するア ルドース レダクターゼ抑制物質がリポオキセゲナーゼまたはシクロオキシゲナ ーゼ経路を介して行なわれる正常なアラキドン酸代謝に影響を与えないことを示 唆している。これらの経路はN5ATDsによって抑制される経路である。予想 した通り、トルレスタット及びWF−3681はツルビニルと同様にこれらAR I分子のためのレセプタ部位が関与すると考えられる全く新しいメカニズムによ って細胞性及び体液性免疫系の特定機能を抑制する。
実験9 マウスP338Dの細胞に3H−アラキドン酸を加え、次いで10−6M/Lの 量のツルビニルの存在及び不在下にA 23+87で刺激した。評価分析プロト コールは参考のため本願明細書にも引用したJ、 Biol、 Chew、 2 58 :13522−43527.1983にW、 R,)Iend!rson 及びS、 J、 Klebanoffが発表したものとほぼ同じであった。A  23187で刺激された正常細胞からのアラキドン酸代謝物の放出に対してツル ビニルは全く作用しなかった。
実験10 ヒト多形核白血球(PMNs)を使用して炎症に伴なうLTB4放出を検討した 。アスピリン及びレチン酸がLTB4産生を抑制することは公知である。正常な ヒトPMNsによるLTB4産生に対してツルビニル及びWF−3581は全く 作用しなかった。
実験11 ツルビニルの存在及び不在下にヒト単核細胞の培養体におけるスーパーオキサイ ド産生を検討した。マイトジェン藝ホルボール・ミリステート−アセテート(P MA)を使用して、正常細胞におけるスーパーオキサイド産生を刺激した。
10−’M/Lにも及ぶ高濃度ツルビニルをもってしても正常細胞におけるスー パーオキサイド産生に対する作用は認められなかった。
実験12 あらかじめ形成されたインターロイキンIL−2(PHAのようなレクチンに対 する免疫細胞の反応を著しく高めるマイトジェン)の存在下に、マイトジェン・ ファイトへマグルチン(PHA)による刺激に呼応する3H−チミジン取り込み に対スるツルビニルの作用を検討するため正常なマウス胸腺細胞を培養テストし た。10−’M/Lもの高濃度のツルビニルをもってしてもPHAによる正常な マウス胸腺細胞の刺激に呼応する3H〜チミジン取り込みに対して全(作用しな かった。
ツルビニルを投与された動物から採取した胸腺細胞をテストして、強力なマイト ジェンであるコンカナバリンA(Can A )によって刺激された時の3H− チミジン取り込みを分析した。胸腺細胞を採取する6時間前に10μg/kgの ツルビニルをマウスに経口投与した。ツルビニル処理マウスから得た細胞におけ る3H−チミジン取り込みは処理しなかった動物からの細胞における取り込みの 約1/2であった。
実験14 4日間にわたってツルビニル処理したのち、動物の白血球をカウントした。標準 の血球百分重数評価分析の結果、細胞充実性は正常であり、正常リンパ球ポピユ レーションに変化は認められなかった。ツルビニルは正常動物における白血球ポ ピユレーションに作用しなかった。
実験15 正常マウスから腹膜細胞を分離し、ツルビニルの存在及び不在下における3H− チミジン取り込みを分析した。試験管内での対照細胞またはりポリサッカライド (L P S)で刺激された細胞の3H−チミジン取り込みに対しそ10−6M /Lもの高い濃度のツルビニルが目立った影響を示さなかった。
実験16 ヒト単核細胞を分離し、試験管内でツルビニルの存在及び不在下における接着性 をテストした。試験管内での正常なヒト単核細胞の接着性に対して10−6M/ Lもの高濃度ツルビニルも全く作用しなかった。
実験17 試験中でヒトのマクロファージをLPSによって刺激し、)H−チミジン取り込 みを測定した。正常細胞における3H−チミジン取り込みに対して10−’M/ Lもの高濃度ツルビニルが全く作用しなかった。
実験18 正常マウスから得た胸腺細胞を使用して3H−チミジン取り込みのConA刺激 を測定した。10−’M/Lもの高い濃度のツルビニルでも、正常マウスの胸腺 細胞におけるCanAによって刺激される3H−チミジン取り込みに影響を及ぼ すことはなかった。
実験19 混合リンパ球反応に対するツルビニルの作用をテストとした。Ba1b Cマウ スの胸腺細胞と照射ずみC57B6マウスから採取した膵臓細胞とを、使用した 混合リンパ球反応に対し、10−’MlLもの高濃度ツルビニルが全く作用しな かっ実験20 正常Bxlb Cマウスの膝下リンパ節を生体内で評価分析した。C57BL6 マウスからの細胞を内証に注射されたマウスの膝下リンパ節腫脹に対してツルビ ニルは全く作用しなかった。
実験21 アラキドン酸経路の活性化によって起される炎症を強く刺激するPMAに反応し て生ずる耳の腫脹に対するツルビニルの作用をテストした。PMAに反応して生 ずるマウスの耳腫脹に対してツルビニルは全く作用しなかった。これとは対照的 に、細胞免疫系の活性化を必要としないアスピリンなどのような非ステロイド系 抗炎症剤(NSAIDs)はこの反応を抑制する。
実験22 アラキドン酸の局所塗布に起因する耳腫脹に対するツルビニルの作用をテストし た。経口投与しても局所塗布してもツルビニルは腫脹に対して全く作用しなかっ た。公知のN5AIDであるインドメサシンを局所塗布したところ、マウスの正 常な耳にアラキドン酸を塗布することで発生する腫脹を完全に抑制した。
実験23 表5は免疫実験第1シリーズに述べたプロトコールを利用してツルビニル、トル レスタット、WF−368!、及び各種N5AIDsのDTHへの作用を比較す るために行なった実験を要約したものである。表5は4欄から成り、(左から右 へ)第1欄にはテストされた薬剤、第2欄には薬剤濃度、第3欄には相対腫脹率 、第4欄には効果を示した。
表 5 ツルビニル 10 μM O,3070%6μM O,6634% 抗原投与前のツルビニル 1回投与 6 μM O,6832% 抗原投与後のツルビニル 1回投与 6 μM O,6139% WF−3681 6 μM [1,68325f4.25μM 0.62 39 % 2.125μM [1,964% トルレスタット 6 μM O,7129%4 μM O,7327% 2 μM O,792196 クエルシトリン 3 μM !1.1 2%アセトアミノフェン 8.5 μM  1.0 0”イブプロフェン 8.5 μM 1.G Oアスピリン 8,5  μM 1.0 0000=効果なし この表から明らかなように、耳腫脹によって測定した限りではN5AIDs ( クエルシトリン、アセトアミノフェン。
イブプロフェン及びアスピリン)はDTH阻止に有効ではない。これと対照的に 、ツルビニル、WF−3681及びトルレスタットはDTE(に対してほぼ同等 の効果を示した(6μMにおいて約30%)。抗原投与の前後いずれに投与する 場合でもツルビニルは1回の投与で有効であった。ツルビニル、WF−3681 及びトルレスタットはいずれもその3次元構造が図1.2及び図3に示す反応性 立体配座を含有する化学的に内容の明確な試薬である。
表2及び5に示した試薬のうち、反応性立体配座を有するものはすべてDTHを 抑制することも明らかになった。モデルに適合しない試薬例えばアスピリンはい ずれもDTHを抑制できなかった。従って、ツルビニル、トルレスタット及びW F−368L及び開示のモデルの3次元立体配座を有するその他の免疫調節剤の 3次元構造は免疫系を調節する自然発生部位にぴったり適合する。上記した特有 の免疫調節の媒介に関与するこの自然レギュレータの正体は今のところ不明であ る。
好ましい実施例及び具体例との関連において以上に本発明を説明したが、当業者 ならば上述した方法及び組成物に種々の変更や等価の置きかえを加えることがで きるであろう。従って本願に対する特許状によって与えられる保護は後記する請 求の範囲及びこれと等価の記述によってのみ制限されるものとする。
FIG、16 FIG、l7 FIG、l8 FIG、I9 鍔/〃ゞ 国際調査報告 1″″″””””””” PCT/ll5QO/l’]3618

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.酸素,硫黄及び窒素から個別に選択された2個の原子X1,及びX2と連携 する芳香環を含む免疫調節立体配座を有する化合物を哺乳類宿主に投与するステ ップから成る哺乳類宿主の免疫系を調節する方法において、免疫調節立体配座が 下記のように定義されることを特徴とする哺乳類宿主の免疫系調節方法: 3.1Å≦D1≦4.1Å, 2.4Å≦D2≦2.8Å, 3.8Å≦D3≦4.2Å,及び 35°≦α°≦60° ただし P1=芳香環によって画定される平面、D1=平面P1と原子X1の中心間距離 、D2=平面P1と原子X2の中心間距離、D2=原子X1及びX2の中心間距 離、P2=原子X1及びX2と平面P1の中心によって画定される平面、及び α°=各平面に垂直なベクトルの交点において測定される平面P1及びP2間の 毎度 であり、しかも芳香環が本質的に平面的であって、この平面の約15°以内で円 筒対称関係にある5乃至7個の環原子から成る。 2.化合物が遅延過敏症反応を抑制するのに有効であることを特徴とする請求項 1記載の方法。 3.化合物が下記の免疫調節立体配座を有することを特徴とする請求項1記載の 方法: D1≒4.06Å, D2≒2.74Å, D3≒4.00Å,及び α°≒38.85° 4.化合物がソルビニルであることを特徴とする請求項3記載の方法。 5.化合物が下記の免疫調節立体配座を存することを特徴とする請求項1記載の 方法: D1≒3.16Å, D2≒2.70Å, D3≒4.15Å,及び α°≒59.0° 6.化合物がトルレスタットであることを特徴とする請求項5記載の方法。 7.化合物が下記の免疫調節立体配座を有することを特徴とする請求項1記載の 方法: D1≒3.97Å, D2≒2.45Å, D3≒4.10Å,及び α°≒47.0Å。 8.化合物がWF−3681であることを特徴とする請求項7記載の方法。 10.前記芳香環が平面の約7°以下の範囲内で円筒対称関係にあることを特徴 とする請求項1記載の方法。 11.前記芳香環がベンゼン,ピリジン,フラン,及びチオフェンから成るグル ープから選択されることを特徴とする請求項1記載の方法。 12.前記芳香環がナフタレン及びアントラセンから選択される環錯体の一部で あることを特徴とする請求項1記載の方法。 13.化合物が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物、及び薬学的に許容できる陽イオンを有するその塩基性塩か ら成るグループから選択されることを特徴とする方法;ただし、Xが: Y1が水素であり、Y2が水素,ヒドロキシ,フッ素,塩素,低級アルキルまた は低級アルコキシ(それぞれ1個乃至4個の炭素原子を有する)であるか、 またはY1及びY2が個別の形を取る場合ならそれぞれ塩素,低級アルキルまた は低級アルコキシであり、結合された形を取る場合なら−〇CH2(CH2)n O−であり、nが0または1であるとして、 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるベンズ−α,β−0または置換ベンズ−α,β−0であるか; R1が塩素,臭素,フッ素,または1乃至3個の炭素原子を有するアルキルであ り、 R2及びR3の一方が水素であり、 R2及びR3の他方がアミノ、それぞれのアルキル基が1乃至3個の炭素原子を 有するモノアルキルアミノまたはジアルキルアミノであるとして、 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる置換ベンズ−α,β−0であるか;Wが6または8位置において水 素,メチル,メトキシ,フェニル,フェノキシ,フッ素,塩素またはホウ素であ り、Arが6または8位置においてフェニルまたはフェノキシであるとして、式 ▲数式、化学式、表等があります▼ フェニルまたはフェマキン置換ベンズ−α,β−0であるか;式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるナフ−α,β−0あるか;メチル,塩素及び臭素から選択される1 個または2個の全く同じ置換分を有する置換ナフ−α,β−0であるか;または 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるアントラセン−α,β−0である請求項1記載の方法。 14.酸素,硫黄及び窒素から個別に選択された2個の原子X1及びX2と連携 する芳香環を含む免疫調節立体配座を有する化合物であって、 免疫調節立体配座が関係式 3.1Å≦D1≦4.1Å, 2.4Å≦D2≦2.8Å, 3.8Å≦D3≦4.2Å, 35°≦α°≦60° であり P1=芳香環によって画定される平面、D1=平面P1及び原子X1の中心間距 離、D2=平面P1及び原子X2の中心間距離、D3=原子X1及びX2の中心 間距離、P2=原子X1及びX2と平面P1の中心によって画定される平面、 α°=各平面に垂直なベクトルの交点において測定された平面P1及びP2間の 角度であること、によって定義されることと、哺乳類宿主に前記化合物を投与す ることによって宿主の免疫系を調節するための指示書と組合わせてパッケージさ れることを特徴とする化合物。
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