JP2001509797A - 慢性炎症性疾患のcm101/gbs毒素を用いる治療 - Google Patents

慢性炎症性疾患のcm101/gbs毒素を用いる治療

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Abstract

(57)【要約】 慢性炎症性疾患、たとえば、慢性関節リウマチまたは乾癬を治療する方法はB群のβ−溶血性連鎖状球菌由来の毒素を用いて治療することを包含する。精製GBS毒素またはCM101を繰り返しの投与量で静脈内に投与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 慢性炎症性疾患のCM101/GBS毒素を用いる治療 導入 発明の分野 本発明は慢性関節リウマチ及び乾癬を包含する、慢性炎症性疾患の治療に関す る。 背景 慢性炎症性疾患、たとえば、慢性関節リウマチ(RA)及び乾癬は、多数の人々 を冒す、衰弱させる疾患である。 RAは世界の人口の約1〜2%を冒す全身性の慢性炎症性疾患である。RAの兆候 は、通常関節において最も苛酷である。最もしばしば冒される関節は手の近位指 節間の関節及び中手指節関節並びに足の中足指節関節である。肩、ひじ、ひざ、 足首及び手首もRAの一般的な標的である。RAにより冒された関節(「進行中の」 関節)は特徴的に敏感である。したがって、RAにかかっている人はしばしば痛み 及び可動性障害にあう。RAのつらさ及び進行は冒された個体の中でかなり変わる としても、グループとしてのRA患者の死亡率はその冒されていない対照の2倍で ある。この平均余命の減少は幾分最近のRA治療の副作用によるようにみえる。 RAの初期段階において、冒された関節の滑膜は拡大し、かつ、炎症を起こす。 滑膜の膨張は脈管形成及び新生血管形成を伴う。次に、これは、プラズマ細胞、 リンパ球及びマクロファージの、この領域への浸潤を容易にする。炎症性細胞が その内で蓄積するにつれ、 滑膜は水腫状で、かつ、増殖性になる。好中球は滑液を浸潤し、滑膜の表面上に 密集する。フィブリンの沈着も関節領域で起こる。滑液は、好中球、単核細胞及 び時には赤血球の蓄積で、容積及び濁りが増加する。 慢性の炎症は滑膜を厚くさせ、関節の表面にまで及び、関節領域内に突出する 絨毛を形成する。この迷入性で高度に血管化した構造をパンヌスと呼ぶ。パンヌ スはその下にある軟骨に侵入し、浸食して、パンヌスと軟骨の間の境界面で最も 進行中の軟骨破壊を起こす。パンヌスの炎症性の細胞から分泌されるコラーゲナ ーゼ及びメタロ−プロテイナーゼが軟骨破壊を実施する。やがて、浸食は肋軟骨 下の骨、関節包及び耳介靱帯に及ぶ。炎症性細胞により放出された破骨分子及び 滑膜細胞は滑膜を骨に侵入させ、近接関節浸食、肋軟骨下嚢腫及び骨粗しょう症 を生成させる。 軟骨が破壊された後、パンヌスは全関節領域を満たし、対向する骨に架橋する 線維帯の下に横たわる。この繊維強直症は石灰化するので、対向する骨を融合さ せ、関節を機能させない、骨質強直症を生じる。 RAは自己免疫病であって、患者は抗核抗体及び自家由来のタンパク質、たとえ ば、免疫グロブリンG(IgG)、コラーゲン及び細胞骨格繊維状タンパク質に向け られた抗体を有する。リウマチ様因子(RF)は、IgGのFc部分に結合する、血清 及び滑液において発見された自己抗体である。RFはRAの病因に関係していた。RF がIgGに結合すると、補体一活牲化免疫複合体が形成される。活性化補体は、血 管作動性物質及び走化性物質の放出を起こし、それらは好中球とマクロファージ を免疫複合体に引きつける。これらの細胞は免疫複合体を摂取及び破壊するので 、それらは炎症及びタンパク質の分解を引き起こし、RAの病因に寄与する他の細 胞を引きつける分子を放出 する。RFは関節で合成され、IgG類のRFは自己結合性(self-associating)であ るから、免疫複合体はしばしば関節に局在化される。それにもかかわらず、免疫 複合体はある患者では循環し、RAの関節外兆候、たとえば、リウマチ小節、反応 性アミロイド−シス及び急性脈管炎を引き起こすと考えられる。 RAが自己免疫源を有するという証拠は、トリのII型コラーゲンをラットまたは マウスに注射すると、ゲッ歯類の内因性コラーゲンを認識する抗体を発現させる という発見により裏付けられている。「コラーゲン関節炎」として知られている 、生じた自己免疫応答は、RAの生理学的症状、たとえば、関節炎に似ている(Tr entham他、II型コラーゲンに対する自己免疫:関節炎の実験的モデル、「J.of Experimental Medicine」146:857(1977),Courtenary他「Nature」283:666)。 コラーゲン関節炎はRAの研究のために、十分に確立されたモデル系である〔Stai nes & Wooleyのコラーゲン関節炎−それは我々に何を教えるか?「British Jour nal of Rheumatology」1994,33:798(1994)〕。 RAを治療するための主な方法は免疫系を抑制するか、炎症を減少させる薬の投 与による。炎症抑制剤の2つの主な類はコルチコステロイド及び非−ステロイド 抗炎症薬(NSAID)である。 コルチコステロイドは、それらがRAにおける劇的な短期間改良を達成すること ができるけれども、薬の重い副作用及び弱まる効力のための長期間治療が適切で ないから、好ましくないRA薬物治療である。短期間のコルチコステロイド治療も 、治療停止後にしばしば増大したつらさで、関節炎の症状が急速に再び現われる という理由で、少しも理想的ではない。コルチコステロイド、たとえばプレドニ ゾンは、RAの臨床的症状を抑制できるが、この薬はRA仲介の関節破壊を防止しな い。さらに、典型的なコルチコステロイドの副作用は 、消化性潰瘍、高血圧症、糖尿病及び緑内障を包含する。 NSAID、たとえば、アスピリン、イブプロフェン及びインドメタシンはRAのた めにしばしば処方される。これらの薬はプロスタグランジン合成を阻害すること により進行中の関節における腫張を減少させることができるが、それらの関節領 域の貧弱な浸透性が高投与量の投与を必要とさせ、このような高投与量が胃腸の 過敏、潰瘍及び出血を引き起こす傾向がある。NSAIDは、炎症過程には関係せず 、プロスタグランジン制御過程を冒す。NSAIDは強力な腎臓毒素でもあり、同様 にRAの治療のためにも不適切である。 重症の進行中のRAの患者を免疫抑制剤、たとえば、シクロホスファミド、メト トレキサート及びアザチオプリンで治療し得る。それらは炎症を減少できるけれ ども、これらの薬は患者の全体の免疫系を冒し、肝臓病、骨髄抑制及び悪性疾患 の増大した危険性を包含する、重大な副作用を有する。 他のRA薬物治療はペニシラミン、クロロキン、ヒドロキシクロロキン及び金塩 を包含する。すべてに重大な副作用の可能性がある。D−ペニシラミンは骨髄抑 制、蛋白尿及びネフローゼを引き起こすことがある。ペニシラミン治療に起因す る死亡も報告されている。ヒドロキシクロロキンまたはクロロキンで治療した患 者は逆転できない腎臓の損傷の兆候について絶えず監視しなければならない。金 は皮膚炎、腎不全または肝炎の形態の毒反応を誘発することがあり、関節炎の治 療でのその効能は疑問である。 乾癬病人は米国の人口の約1〜3%を占め、北ヨーロッパ人ではさらに高い% を占める。乾癬は、患者の皮膚が再発性の紅斑を示す、慢性の炎症性皮膚病であ る。これらは、特に頭皮、ひじ、ひざ、背中及び臀部の領域における、皮膚上の 白色または銀色の鱗状の病害として現われる。随伴する燃えるような暑さ及びか ゆみが不快さ を引き起こす。重い形態では、同様に重い関節炎または落屑が進展する。 乾癬の病害は表皮の肥厚、炎症性細胞の浸潤及び皮膚毛細管網の異常を示す。 それらは、上皮細胞過増殖、新生血管形成、及び、もちろん、その領域への炎症 性細胞の浸潤に起因するものと考えられる。脈管形成は炎症を維持し、乾癬病害 に好中球及びリンパ球を向けるのに必要であると考えられる。さらに、乾癬患者 は角質層に向けられた自己抗体を有する。これらの自己抗体はこの病気の病因に 関係する。 乾癬のための最近の治療は、クリームまたは油、角質溶解剤及び局所コルチコ ステロイドを塗ることを包含する。この病気の重い形態のためにメトトレキサー トを与えることができるが、その毒に対する高い可能性は、血液学、腎及び肝機 能の注意深い監視を含む、厳格に制御された治療条件を必要とする。乾癬関節炎 のための治療は、いくつかの例外があるがRAの治療と同様である。たとえば、抗 マラリア薬は基礎をなす乾癬をさらに悪化させることがある。 RA及び乾癬は規制されない脈管形成を特徴とする。血管の内皮成長因子(VEGF )は、近くの微小血管を裏打ちしている内皮細胞を刺激して、増殖させ、新しい 血管形成をもたらす過程を開始させることにより、上記の規制されない脈管形成 に至らせるのに関係していた。VEGFレセプターは、これらの疾患に導く炎症反応 に供給する血管を裏打ちする内皮細胞により過発現されるという証拠がある(Dv orak,「Int.Arch.Allergy.Immunol.」、1995年5月−6月号)。 必要なことは慢性炎症性疾患、たとえば、RA及び乾癬のための治療方法である 。これらの疾患の兆候及び症状を抑制し、そして、特に痛み、炎症、関節の腫張 及びこれらの疾患に伴なわれる病害を減少させる化合物についてのニーズがある 。さらに、必要なものは、 治療方法及び、特に投与しやすく、かつ、非毒性である化合物である。 発明の概要 本発明の1面は慢性炎症性疾患、たとえば、RA及び乾癬にかかっている患者を 、新しい血管の形成の可能性を低下させるために、一般的に非毒性の細菌の多糖 類であるCM101を患者に投与することにより治療する方法である。 CM101で治療されたRA患者は、痛み、関節の腫張及び急性の炎症の減少にあい 、パンヌスの形成の抑制にもあう。CM101はRAの発病前、RAの最初の症状が検出 された時、及び/またはRA進行中の後の段階に投与し得る。 CM101で治療された乾癬患者も、その病気の兆候及び症状の減少にあう。随伴 する乾癬関節炎の改善に加えて、乾癬の病害及び随伴する不快さの大きさ及び発 生の減少がある。RAの治療については、CM101は病気の種々の段階で投与し得る 。 本発明の他の面は、慢性炎症性疾患のための毒素の投与の仕方の使用説明書と 共に、医薬組成物中にGBS毒素、好ましくはCM101を有するキット及びキットの製 造方法である。 慢性炎症性疾患にかかっている患者へのCM101の投与は、特にRAの発現を抑制 し、RA患者における関節の炎症を減少させ、そして滑膜組織における新生血管形 成を減少させるのに大なる有用性を有する。さらに、本発明の方法は乾癬及び乾 癬関節炎の発現を抑制し、かつ、特に病害を引き起こす炎症性反応を容易にする 異常な脈管構造の形成の可能性を減少させるのに大なる有用性がある。脈管形成 を特徴とする他の慢性炎症性疾患も有利に治療し得る。 図面の簡単な説明 図1は、コラーゲン関節炎にかかっているマウスの時間に関する手首関節の直 径を図示する。マウスは20μg/kgのCM101、60μg/kgのCM101または生理食塩 水を受け取った。CM101治療は4週に始め、9週まで継続した。測定値は実験の 開始前(前)及び2、3、4、5、7、9及び11週にとった。 図2は、コラーゲン関節炎にかかっているマウスの時間に関する足関節の直径 を図示する。マウスは20μg/kgのCM101、60μg/kgのCM101または生理食塩水 を受け取った。CM治療は4週に始め、9週まで継続した。測定値は実験の開始前 (前)及び2、3、4、5、7、9及び11週にとった。 図3は、コラーゲン関節炎にかかっているマウスの時間に関するひじ関節の直 径を図示する。マウスは20μg/kgのCM101、60μg/kgのCM101または生理食塩 水を受け取った。CM治療は4週に始め、9週まで継続した。測定値は実験の開始 前(前)及び2、3、4、5、7、9及び11週にとった。 図4は、コラーゲン関節炎にかかっているマウスの時間に関するひざ関節の直 径を図示する。マウスは20μg/kgのCM101、60μg/kgのCM101または生理食塩 水を受け取った。CM治療は4週に始め、9週まで継続した。測定値は実験の開始 前(前)及び2、3、4、5、7、9及び11週にとった。 図5は、正常なマウス(A)、コラーゲン関節炎にかかっているマウス(B) 及び60μg/kgのCM101で治療したコラーゲン関節炎にかかっているマウス(C )のひざ関節の横断面を描いている。 発明の詳細な説明 GBS毒素であるCM101は、B群のβ−溶血性連鎖状球菌(GBS)か ら単離された多糖類分子である。特に病原性のB群のβ−溶血性連鎖状球菌は多 糖類外毒素を生産する。この外毒素は、敗血症、顆粒球減少症及び呼吸困難、す なわち、肺動脈高血圧症及び蛋白様の肺水腫を特徴とする、GBS肺炎または「早 期発症病」として知られている病気のための推定上の作因である(Hellerqvist ,C.G.他、B群β−溶血性連鎖状球菌Iに関する研究、細胞外毒素の単離と部 分的特徴付け、「Pediatr.Res.」12:892-898(1981))。CM101のためのレセプタ ーは主に新生児の肺に存在するが、そのレセプターはほぼ誕生後4〜7日でなく なるから、新生児だけが早期発症病にかかると信じられる。CM101は年長のヒト に毒性を引き起こすことは知られていない。 単離精製されたCM101はGBS小児肺炎に似る羊の実験モデルに毒作用を有するこ とが分かった(Hellerqvist,C.G.他、B群β−溶血性連鎖状球菌Iに関する研 究、細胞外毒素の単離と部分的特徴付け、「Pediatr.Res.」12:892-898(1981)) 。新生児の早期発症病のための羊のモデルにおいて、GBS毒素は肺動脈高血圧症 、増大した肺血管の浸透性、顆粒球減少症及び顆粒球の肺分離片形成症(pulmona ry sequestration)を引き起こす。 CM101は約300,000ダルトンの分子量を有し、N−アセチル−ガラクトサミン、 N−アセチル−グルコサミン、グルコース、ガラクトース及びマンノース残基を 含む。カルボン酸残基も分子の必須部分であると信じる。繰り返し進行中のエピ トープは、標的内皮上のレセプターを架橋させることにより、CM101に対する病 態生理学の応答における重要な役割を最も演じそうである(Hellerqvist,C.G. 他、がん患者におけるCM101のフェーズIの初期の結果、「Proceedings of the American Association of Cancer Research Annual Meeting」36:224(1995))。 GBS毒素の精製方法は米国特許第5,010,062号に提供されている。しかしながら 、好ましくは、CM101は国際特許出願PCT/US97/17535号(参照により本明細書 に組み入れる)において教示された方法にしたがって精製される。 本発明の方法において用いるためのGBS出発材料のための源は、最近に感染し たまたは新生児を感染させることができるB群のβ−溶血性連鎖状球菌細菌の株 を培養することにより得ることができる。上記株の単離体は感染した小児の血液 または大脳の脊髄液から得ることができる。 本明細書で用いる場合、GBS毒素は天然または溶解したGBS細菌から単離される か、溶解され及び/またはオートクレーブ処理したGBS細菌の培地上清由来のあ らゆる部分または成分であって、羊アッセイにおいて呼吸困難の誘発(Hellerqv ist,C.G.他、B群のβ−溶血性連鎖状球菌に関する研究、細胞外毒素の単離及 び部分的特徴付け「Pediatr.Res.」12:892-898(1981))または腫瘍組織試料のペ ルオキシダーゼ−抗ペルオキシダーゼ(PAP)アッセイにより示されるような補体 の活性化及び新生血管系への結合(Hellerqvist,C.G.他、GBS毒素の抗腫瘍作 用:B群のβ−溶血性連鎖状球菌からの多糖類外毒素「J.Canc Res.Clin.Oncol. 」120:63-70(1970)及びHellerqvist,C.G.他、腫瘍患者におけるCM101のフェ ーズI試験の早期の結果「Proceedings of the American Association of Cance r Research Annual Meeting」36:224(1995))により証拠となる生物活性を有す るものと定義される。GBS毒素は、上記活性を有するあらゆるGBS由来の分子と同 じ構造及び機能を有するあらゆる合成多糖類をも意味する。 実質的に純粋な毒素は、GBS毒素が40%よりも純度が高く(たとえば、少なく とも約40重量%の濃度で存在する)、好ましくは少な くとも約60%の純度、より好ましくは少なくとも約90%の純度及び最も好ましく は少なくとも約95%の純度である製剤を意味する。本明細書に記載される用量決 定は純度95%のGBS毒素についてである。したがって、より低い純度のGBS毒素の 用量決定は、変更すべきである。GBS毒素の純度はPCT/US97/17535号にもっと くわしく論じられている。 慢性関節リウマチまたはRAは、本明細書で用いる時は、慢性関節リウマチのた めの米国リウマチ連合により定められた診断基準に合うあらゆる病気を包含する 。これらの基準は、Klippel及びDieppe編「Rheumatology」Mosby出版(1994)か ら適合させた表1に提示されている。RAはRAの変形、たとえば、若年性RA、ステ ィル病またはフェルティ症候群も包含する。 本明細書で用いる時、RAの治療は、RAまたはその症状の予防、改善、減少した 苛酷さ、抑制された進行、緩和、除去を包含する。治療され得る人々は、初期段 階のRAと診断された人を包含する。RAを診断するための基準は表1に列挙されて いる。遺伝的または環境的に進行中のRAにかかりやすい人は、特にRFレベルが上 昇したなら治療することもできる。RFレベルは凝集試験、たとえば、ラテックス 固定試験またはベントナイト管希釈試験により測定できる。哺乳動物がRAにかか っているか、またはRAを進行させる傾向を有するなら、その哺乳動物はCM101治 療の必要がある。 RAの症状の低下は、関節の腫張もしくは痛みの程度の観察によるかまたは関節 形態学のレントゲン写真、超音波もしくは磁気共鳴イメージ化により測定し得る 。GBS毒素は腫張を減少させるのに特に有用である。また、熱はRAの症状であり 、したがって、CM101の効力は関節の熱写真により測定し得る。 CM101の監視はCD 4+細胞のレベルの減少を測定することにより達成できる。 これはフローサイトメトリーにより達成し得る。サイトカインレベル、たとえば 、腫瘍壊死因子(TNF)、IL−8,IL−6,IL−10及びマクロファージ炎症性タン パク質α(MIPα)における増加について監視することも可能である。さらに、磁 気共鳴イメージ化(MRI)は血管形成を視覚化し、血管密度の相対的測定を提供す るのに有用である。 慢性炎症性疾患の治療のために、CM101は、慣用の非毒性の医薬として許容し 得る担体、アジュバント及び賦形剤を含有する投薬単位製剤で、非経口で、局所 的にボーラスの経口投入により、冒された関節への直接の注射によりまたは吸入 剤の噴霧により投与し得る。用語、非経口は本明細書で用いる場合、皮下注射、 皮内注射または腹腔内注射、並びに静脈内、動脈内、筋肉内、胸骨内注射または 注入技術を包含する。非経口投与が好ましく、静脈内投与が最も好ましい。1回 の静脈投与は120分まで持続することができるが、5〜60分が好ましい持続範囲 で、5〜30分が最も好ましい持続範囲である。 慢性炎症性疾患の治療のために、CM101は少なくとも約1μg/患者の体重のk g、より好ましくは約1〜約50μg/kg、最も好ましくは約1〜約25μg/kgの 投与量で投与される。しかしながら、任意の個々の患者のための具体的な投与量 レベルは、療法を受ける患者の年令、体重、全身の健康状態、性、日常の食物及 び炎症またはこの病気の重さ、並びにCM101の投与の時間及び投与ルートに依存 することが分かるだろう。 CM101は、毎日、半週ごとに、週ごとに、半月ごとに、または1ケ月の間隔で 投与できる。好ましくは間隔は7日間〜2週間の範囲である。患者の病気の重さ を、CM101治療のための適切な間隔を決定する時に考慮に入れることができる。 患者の血液中の成熟顆粒球のレベルをアッセイすることにより適当な間隔を決定 することもできる。CM101はもし、あまりに頻繁に投与されると顆粒球の活性化 及びその後の枯渇を引き起こすから、成熟顆粒球のレベルはCM101治療のタイミ ングに適切である。したがって、将来のCM101治療は、もし、成熟顆粒球の患者 の供給が補充されるなら、もっと効き目があるかもしれない。成熟顆粒球レベル を監視する1つの方法は、成熟顆粒球を検出するためにDC69抗原を用いるフロー サイトメトリーである。 CM101治療は、数ケ月、1年、数年の一定期間の間中または患者の生涯の期間 中継続し得る。代りに、CM101をこの病気の症状が再発しないという条件で、1 回だけの基準で投与し得る。好ましくは、患者は少なくとも5、10または15回治 療を受けるだろう。 関節腫張におけるCM101−仲介の減少は、関節のサイズの外部測定、触診によ る柔らかさの程度、関節の可動性の程度または関節形態学のレントゲン写真また は他の映像により監視し得る。乾癬病害のサイズ、数及び炎症の程度のCM101− 仲介の減少は視覚的な観察により明らかであろう。 CM101は患者の体の長期間の痛みを減少させるのに十分なレベルで投与すべき である。専門家は患者が痛みの減少を体験し、さらなるCM101がより大なる痛み の改善をもたらすことができなくなるまで、CM101の増大する投与量を投与すべ きであることを認めるだろう。静脈内投与は、患者がCM101治療の約8時間後に 体験する痛みの量にしたがって、CM101の将来の用量決定を調節することができ るように手はずをととのえることができるだろう。 本発明の他の面は製品、たとえば、キット及び製品の製造方法に関する。製品 は、CBS毒素、及び特にCM101、及び医薬として許容し得る担体を含む医薬組成物 を包含する。医薬組成物は、当業界で周知の適切な容器に入れてもよい。本発明 の方法にしたがう患者の治療のための使用説明書も包含される。 特定の理論に限定されないが、GBS毒素、特にCM101は、新しい血管の生成を防 止する、脈管形成防止剤として作用すると信じられる。CM101は、分化した内皮 細胞(その細胞は低酸素症を呈する状態により刺激されて新しい血管を形成する )に結合することにより脈管形成を抑制する。CM101は内皮細胞のC3により結 合及びオプソニン作用を容易にし、これらの細胞は炎症性細胞の標的となり、最 終的には内皮細胞の破壊をもたらす。 滑膜の低酸素症は、VEGFの放出を誘発し、それは内皮細胞の分化及び新しい血 管の形成を引き起こすという理由で、脈管形成はRAの病因に鍵となる役割を演じ る。これらの血管の形成はCM101治療に より妨げられるから、滑膜組織の肥厚及びリンパ球の浸潤は少なくとも部分的に は抑制される。結果として、新しいパンヌスの形成は最小限度となり、現存する パンヌスは減少する。これらのメカニズムは、本明細書に示された関節腫張、急 性炎症、フィブリン沈着及びパンヌス形成におけるCM101−仲介の減少の基礎と なると考えられる。 脈管形成も、それが好中球及びリンパ球の乾癬病害への浸潤を容易にするとい う理由で乾癬の病因において鍵となる役割を演じる。新しい血管の形成はCM101 治療により妨げられるから、乾癬病害の生成、維持及び拡大は減少する。 RA及び乾癬は両方とも炎症を特徴とする病気である。炎症は、それぞれ、RAま たは乾癬にかかっている人に有害であり、かつ、CM101は炎症を刺激することに より働くという証拠があるから、CM101治療はこれらの病気を悪化させることが 予期されるかもしれない。驚くべきことに、CM101は炎症性疾患、たとえば、RA 及び乾癬の兆候及び症状を少なくとも部分的に減少させる。 AGM-1470はコラーゲン関節炎にかかっているラットにおける関節腫張を減少さ せる脈管形成防止化合物であることが報告された(Peacock他、脈管形成の抑制は コラーゲン関節炎を抑える、「J.Exp.Med.」175:1135(1992))。AGM-1470は、ア スペルギルス・フミガツス・フレセニウム(Aspergillus fumigatus freseniu s )由来の天然の抗真菌物質であるフマジリンの合成類似体である(Ingber他、 脈管形成を抑制し、腫瘍の増殖を抑えるフマジリンの合成類似体、「Nature」34 8:555(1990))。多糖類ではないから、AGM-1470は構造的にCM101と無関係である 。AGM-1470の作用のメカニズムもCM101とは異なる。すなわち、AGM-1470の脈管 形成作用は宿主の免疫系の誘発を必要としないことが報告されている(Brem & F olkman 、実験的な脈管形成療法の分析、「J.Ped.Surg.」28:445(1993))。 AGM-1470とCM101との他の相違はAGM-1470は生理学的及び病理学的脈管形成の 両方を抑制するのに対し、CM101は病理学的脈管形成のみを抑制する。それらの 名前が示唆するように、病理学的脈管形成は病気に関連し、生理学的脈管形成は 正常な健康的な状況で起こる。傷の治癒、雌の月経サイクル及び妊娠は生理学的 脈管形成の例である(Brem & Folkman、実験的な脈管形成療法の分析、「J.Ped .Surg.」28:445(1993))。病理学的脈管形成は糖尿病網膜症、血管腫、がん、 乾癬、RA及び変形性関節症において起こる(Folkman他、脈管形成因子、「Scienc e」235:442(1987)、Kimball他、会議報告−パンヌス形成における脈管形成、 「Agents & Actions」34:329(1991))。 このように、病理学的状態、たとえば、腫瘍及びRAにおける脈管形成を抑制す るその報告された役割に加えて、AGM-1470は、明らかに望ましくない効果である 、傷の治癒(Brem他、脈管形成抑制剤、AGM-1470を用いる傷の治癒の時間依存性 抑圧、「J.Cell Biol.」115:403a(1991))及び雌の生殖(D'Amat,Abstract fro m IBC Conference on Angiogenesis)を抑制する。それに比べ、CM101は胎盤ま たは子宮内膜の成長を抑制しない。本願と同時に出願した継続出願により立証さ れるように、CM101は傷の治癒を抑制することができないだけでなく、実際にそ れを容易にした。したがって、CM101は、AGM-1470治療に起因する雌の不妊症ま たは弱められた傷治癒能力という望ましくない副作用を引き起こすことなく、RA または乾癬を治療するのに投与できる。 次の例は本発明を説明する目的のために示されており、本発明の範囲または精 神を限定するものと解すべきでない。 例 例1:CM101治療は関節の腫張を減少させる。 RAのためのマウスモデルをRAについてのCM101の効果をアッセイするために用 いた(Courtenary他、異種II型コラーゲンに対する免疫化はマウスに関節炎を誘 発する、「Nature」283:666(1980))。DBA/l系統の雄のマウスは鶏のII型コラー ゲンの皮内注射を背中の4〜6部位に受けた。注射したコラーゲンを次のように 製造した。100μgのコラーゲンを0.1M酢酸の100ml中に溶解し、等容積の完全 フロイントアジュバント(0.5mg/ml M.butyricum)中に乳化した。3週間後、実 験での0週に、すべての動物は100μgのコラーゲンの1回の腹腔内注射により 免疫された。最初のコラーゲン注射後2週間に、試験したすべての動物はアンチ −鶏コラーゲン抗体について陽性であった。これを、コラーゲン関節炎の初期の 診断として用いた。 抗体陽性動物を2つの実験群及び1つの陽性対照群に分けた。4週〜9週まで 、すべての動物は、1週間に3回、100μlの静脈注射を受けた。第1実験群の マウス(n=10)について、各注射は20μg/kgの生理食塩水中に溶解されたCM 101を含有していた。第2実験群(n=10)について、60μg/kgの生理食塩水 に溶解したCM101を各回に注射した。前にコラーゲンの注射を受け、試験により アンチ−コラーゲン抗体について陽性であった、対照群(n=10)はCM101の代 りに生理食塩水の注射を受けた。 関節の炎症を特殊なスプリング荷重カリパス(Starrett ♯ 1015 MA2)を用いる 測定により記録した。測定は実験開始前(前)及び2、3、4、5、7、9及び 11週に行なった。9週の最終治療後2日に、異なる群からの18匹の動物を犠牲に し、それらの前肢及び後肢をホルマリンで固定し、組織学的分析のために薄片に 切り分けた。 残りの動物はそれらの関節測定値を11週にとるまで、犠牲としなかった。 図1、2、3及び4は、CM101で治療したマウス及び対照マウスの、それぞれ 、手首、足、ひじ及びひざの関節の直径測定値を示す。 最初のコラーゲン注射の前に(前)、すべてのマウスは小さい直径の関節を有 していた。CM101−治療マウス及び対照マウスの関節る測定値は次の2ラウンド のコラーゲン注射の週には全く同様であり続けた。関節の直径は2週及び3週に は治療前のレベルのあたりを前後し、次いで3週〜4週の間に猛烈に増加した。 4週には動物の関節は実験の開始時よりも35〜70%大きかった。 CM101治療は4週に始まり、9週まで1週間に3回の基準で継続した。これら の週の間に、CM101を受け取った動物の関節測定値は対照マウスの関節測定値よ り顕著に小さく、60μg/kgのCM101の投与量は20μg/kgのCM101よりも関節の サイズを減少させるのに有効であるようにみえた。 9週後には、それらはCM101治療を受けなかったのにもかかわらず、CM101−治 療動物は9〜11週の間に関節サイズのさらなる減少を示した。11週まで、20μg /kgのCM101または60μg/kgのCM101で治療したマウスの関節の測定値は全く同 様であった----それらの関節は対照マウスの関節よりも著るしく小さく、ほとん ど実験前のサイズに戻った。 したがって、CM101は前に存在する関節の腫張を縮少する。60μg/kgの投与 量は20μg/kgの投与量よりも短期間でより効果的に腫張を減少させるが、2つ の投薬は同様な長期効能を有している。 関節腫張を緩和するのにCM101の治療役割は、コラーゲン関節炎に冒されたマウ スを60μg/kgまたは240μg/kgのCM101で2〜9 週治療した同様の実験(データは示さない)の結果によっても支持されている。 例2:CM101は急性の炎症及びパンヌスの形成を減少する。 CM101を生理食塩液中の0μg/kg、60μg/kg及び240μg/kgの投薬で投与 し、投与を2〜9週に、1週間に3回投与した以外は上記戦略に従った。組織学 的切片を9週での最終の治療後2日に作成した。 図5に示すように、CM101はRAの細胞の兆候を減少させる。正常な状態(図5 A)では、関節の表面は曲線形状であり、薄い滑膜で裏打ちされている。滑膜の 直下にヒアリン軟骨の厚く、均一な層(これらのプレパラートでは暗色に染色さ れている)がある。ヒアリン軟骨の下は肋軟骨下の骨である。 コラーゲン関節炎にかかっているマウスの関節(図5B)は平坦化された関節 、関節領域の進行中の炎症、滑膜の肥厚及び過形成、パンヌスの形成及び軽い強 直症を示す。パンヌスにより引き起こされた、下にあるヒアリン軟骨及び骨の破 壊は明らかである。 その治療されていない片方とは異なり、CM101で治療されたマウスの関節(図 5C)は進行中の炎症及びパンヌスの形成を欠く。ヒアリン軟骨層は厚く、かつ 、均一である。唯一の関節炎の形態学的兆候は軽い関節の平坦化、関節の軟骨及 び肋軟骨下骨のいくらかの喪失並びにそうでなければパンヌスがあったであろう 領域における線維症である。 このように、CM101治療は関節周囲の炎症、パンヌスの形成、軟骨及び骨の浸 食並びに強直症を減少する。 本明細書中に言及したすべての出版物及び特許出願は、あたかも、各個々の出 版物または特許出願が特に及び個々に参照によって組み込まれると示されたのと 同じように、本明細書に参照により組み 込まれる。 さて、発明は完全に記載され、当業者の1人にとって、添付の特許請求の範囲 及び精神から離れることなしに多くの変更及び修正がなし得ることは明らかであ ろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.慢性炎症性疾患にかかっている患者を治療する方法であって、 B群のβ−溶血性連鎖状球菌(GBS)毒素を疾患の部位に、新しい血管の形成の 可能性を減少させるのに十分な量で患者に投与することを含む前記方法。 2.前記慢性疾患が脈管形成依存性である請求項1記載の方法。 3.前記慢性疾患が慢性関節リウマチ及び乾癬からなる群から選択される請求 項1の方法。 4.前記GBS毒素がCM101である請求項1の方法。 5.前記CM101が実質的に純粋である請求項4の方法。 6.前記CM101が少なくとも約90%の純度を有する請求項5の方法。 7.前記GBS毒素を非経口で投与する請求項1の方法。 8.前記GBS毒素を静脈内に投与する請求項7の方法。 9.前記患者が少なくとも生後4日である請求項1の方法。 10.前記患者が少なくとも生後7日である請求項9の方法。 11.請求項1の方法であって、前記治療を1週間から1ケ月の範囲内の間隔で 前記GBS毒素を患者に繰り返して投与することにより持続する方法。 12.前記間隔が7日〜2週間の範囲である請求項11の方法。 13.前記GBS毒素を1μg/kg〜100μg/kg体重のレベルで投与する請求項1 の方法。 14.前記GBS毒素を1μg/kg〜25μg/kg体重のレベルで投与する請求項13 の方法。 15.請求項1の方法であって、前記GBS毒素を前記GBS毒素の投 与後約8時間、患者の体の中の痛みを減少させるのに十分な量で投与する方法。 16.前記GBS毒素を体の関節内の腫張を減少させるのに十分な量で投与する請 求項1の方法。 17.前記GBS毒素を患者の滑膜組織内の脈管形成を抑制するのに十分な量で投 与する請求項1の方法。 18.前記疾患が乾癬であって、前記毒素が乾癬病害を減少させるのに十分な量 で投与する請求項3の方法。 19.脈管形成依存性である慢性炎症性疾患を治療する方法であって、病気の部 位に新しい血管の形成の可能性を減少させるが、傷の治癒を抑制しない化合物を 投与することを含む方法。 20.前記化合物がB群のβ−溶血性連鎖状球菌(GBS)毒素である請求項19の方 法。 21.前記GBS毒素がCM101である請求項20の方法。 22.前記CM101が実質的に純粋である請求項21の方法。 23.前記CM101が少なくとも約90%の純度を有する請求項22の方法。 24.患者の体内の慢性関節リウマチを治療する方法であって、B群のβ−溶血 性連鎖状球菌(GBS)毒素を慢性関節リウマチの兆候または症状を減少させるのに 十分な量で、患者に投与することを含む前記方法。 25.前記GBS毒素がCM101である請求項24の方法。 26.前記CM101が少なくとも約90%の純度を有する請求項25の方法。 27.患者の体内の乾癬を治療する方法であって、B群のβ−溶血性連鎖状球菌 (GBS)毒素を、乾癬の兆候または症状を減少させるのに十分な量で患者に投与す ることを含む前記方法。 28.前記GBS毒素がCM101である請求項27の方法。 29.前記CM101が少なくとも約90%の純度を有する請求項28の方法。 30.(a)医薬組成物であって、 (i)B群のβ−溶血性連鎖状球菌(GBS)毒素及び (ii)医薬として許容し得る担体を有する前記組成物、並びに (b)前記医薬組成物を慢性炎症性疾患の治療のために患者に投与するための使 用説明書、 を含む製品。 31.前記GBS毒素がCM101である請求項30の製品。 32.前記CM101が少なくとも約90%の純度を有する請求項31の製品。 33.前記使用説明書が、疾患の部位に新規な血管の形成の可能性を減少させる のに十分な量の前記医薬組成物の投与を記載する請求項30の製品。 34.前記使用説明書が慢性関節リウマチを治療するための前記医薬組成物の投 与を記載する請求項30の製品。 35.前記使用説明書が乾癬を治療するための前記医薬組成物の投与を記載する 請求項30の製品。 36.製品の製造方法であって、 (a)医薬組成物を包含する容器であって、前記医薬組成物が、 (i)B群のβ−溶血性連鎖状球菌(GBS)毒素及び (ii)医薬として許容し得る担体を含む、前記容器、並びに (b)慢性炎症性疾患にかかっている患者に前記医薬組成物を投与することによ り前記患者を治療するためのラベル化使用説明書を組み合せることを含む前記方 法。 37.前記GBS毒素がCM101である請求項36の方法。 38.前記CM101が少なくとも約90%の純度を有している請求項37の方法。 39.前記使用説明書が病気の部位に新しい血管の形成の可能性を減少させるの に十分な量の前記医薬組成物の投与を記載する請求項36の方法。 40.前記使用説明書が慢性関節リウマチの治療のための前記医薬組成物の投与 を記載する請求項36の方法。 41.前記使用説明書が乾癬の治療のための前記医薬組成物の投与を記載する請 求項36の方法。
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