JPH05507069A - ラレア属に属するハマビシ科の抽出物を含有する化粧品組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ラレア属に属するハマビシ科の 抽出物を含有する化粧品組成物 本発明は、特に座床に特徴的な丘疹および層成の形成を予防する化粧品組成物に 関する。

と茎の抽出物を含有する化粧品組成物に関する。

ラレア抽出物かアメリカインディアンにより癌並びに結核および腎感染の治療に 使われていたことは文献中に報告されている。それらの経験的適応は、最近の科 学的研究によってハマビシ科（Ｚｙｇｏｐｈｙｌｌａｃｅａｅ）に属する植物の 抽出物が抗腫瘍活性（ＫＡＴＯ，Ｒ。

ら、Ｃｈｅｍｉｃａｌ　Ａｂｓｔｒａｃｔｓ、第１００巻、　１９８４．　Ｎｏ 　２９３６５ｓ　）および抗菌作用（ＫＩＭＵＲＡ、　Ｍ、ら、Ｃｈｅｍｉｃａ ｌ　Ａｂｓｔｒａｃｔｓ、第１０１巻、　１９８４、Ｎ０５１６０６ｐ）を存す ることが実際に示されたため、何らかの基礎があるかもしれない。更に、後者の 活性は種々の市販の皮膚殺菌用製剤において利用されている（ＬＥＷ［Ｓ、　Ｗ 、Ｈ，、Ｍｅｄｉｃａｌ　ｂｏｔａｎｙ　ｐｌａｎｔｓａｆｆｅｃｔｉｎｇ　ｍ ａｎ’ｓ　ｈｅａｌｔｈ、　Ｊｏｈｎ　Ｗｉｌｅｙ　ａｎｄ　５ｏｎｓ、　Ｎｅ ｗ　Ｙｏｒｋ、　１９７７゜３６３−３６６頁）。

本出願人らは、それの既知の薬理効果に加えて、ラレア抽出物が白血球の遊走に 対する顕著な阻害活性を示すこと、および該抽出物由来のポリフェノールを０． ０１−０．１％含有する局所用組成物が座床の実験モデルにおいて該病変の層成 形成を予防できることを発見した。

尋常性座癒は青年および若年成人が高頻度でかかる小胞性皮膚炎である。それは 脂腺と呼ばれる体幹および顔面の毛包脂腺を冒す。

この病気は多形性病変を経て現れる　−次病変はコメドであり、それから炎症性 で且つ廠痕性の病変が発生し得る。この疾患は２段階にまとめることができる。

第一段階はコメドの形成を含む。種々の因子の影響下で、主としてアンドロゲン の影響下で、脂腺が皮脂を分泌し、皮脂のトリグリセリドが小胞フローラにより 生産されるリパーゼによって加水分解される。形成された遊離脂肪酸および該フ ローラにより生産される他の代謝産物は、小胞の漏斗によって粘着性角質化細胞 の形成を刺激する。

第二段階は、炎症性丘疹または層成の誘導により特徴づけられる。

閉鎖型コメドは開放型コメドに転換され、または小胞前の破裂および炎症性病変 を引き起こし得る。幾つかの要因が組み合わさって上皮の破裂を引き起こす。そ れらの要因としては、コメドによる上皮層の機械的圧縮、および小胞フローラに よる溶解酵素の放出が挙げられる。近隣の真皮へのコメド内容物の浸透は白血球 の遊走を誘発し、それらが次いで炎症を維持することにより、座床に特徴的な丘 疹および層成を造る。

白血球の遊走に対する阻害活性の結果として、ラレア抽出物はコメドから醜い丘 疹および層成への進行を防ぐことを可能にする。

従って、本発明は、コメドから丘疹および層成への転換並びに皮膚の発赤の形成 を防ぐのに適する化粧品組成物であって、適当な化粧品基剤中に、ポリフェノー ル含量によって表すと０．０１〜０．１０％のる抽出物を含んで成る化粧品組成 物に関する。

本発明の化粧品組成物は、より小さい皮膚刺激、例えば昆虫刺創や表面火傷によ り誘導されるものの、に対しても用いることができる。

本発明は、座床に特徴的な丘疹および層成の形成を防止する方法であって、適当 な化粧品基剤中にポリフェノール含量によって表す得ることができる抽出物を皮 膚に適用することを含んで成る方法にも関する。

本発明は、本発明に係る組成物の調製方法であって、ラレア物を、ポリフェノー ル含量によって表すと０．０１〜０．１％の濃度において、適当な化粧品基剤中 に配合することを含んで成る方法にも関する。

本発明では、次の３種のラレアのうちの１種を使うことができる。

葉および茎の抽出物は、粉末にした植物体をプロピレングリコール、特に植物体 １部について３〜１０重量部のプロピレングリコールを使って、アルカリ性媒質 中で周囲温度（１５〜２５°Ｃ）において２４〜４８時間冷浸することにより、 得ることができる。濾過後、抽出物は０．５〜５％のポリフェノール含量を有す る。

例えば、乾燥植物を、１ｕ＋＋の網目の篩を使った時に５％未満の網上を有する 粉末が得られるように粉砕する。

１ｋｇの粉末にｌ！！の０．ＩＮ水酸化ナトリウムと９ｉ！のプロピレングリコ ールを添加する。この混合物を遅い攪拌（１５０〜２００　ｒｐｍ　）下に２４ 時間維持する。混合物を濾過し、透明な液体抽出物を得る。

こうして７Ｉｌの抽出物が得られる。

Ａｒｎｏｗ試薬での滴定によってポリフェノール含量を調べる。ポリフェノール 含量は、ｎ−ジヒドログアヤレチン酸として表すと０．５％未満であるべきであ る。

以後、「ラレア抽出物」は、プロピレングリコールでの冷浸により得られたその ような抽出物を示す。

次の実験は、本発明により使われる活性成分の抗座床活性を証明する。

１−　白血球の遊走に対する阻害活性 無菌の塩化ナトリウム等張溶液中の１％カルボキシメチルセルロース溶液５−の 皮下注射によって、ラットにおいて皮下部位の方への好中球性白血球の遊走を触 発させた。

同時に且つ同部位において、対照ラットには０１ｌ−のプロピレングリコールを 注射し、処理ラットには０．５％ポリフェノールを含むラレア抽出物を注射した 。それらの処理の６時間後、穿刺によって炎症性滲出液を採り、染色後トーマス 細胞において白血球を計数した。

結果を表Ｉに与える。それらの結果は、ラレア抽出物が皮下炎症部位の方への白 血球の遊走をを阻害することを示す。

２−　実験的座床病変の層成形成の阻害ウサギの背表面において実験的１ｉ１［ 病変を誘発させた。刺毛後、小力を使って乱刺傷を作り、ヒト表皮のホモジネー トを皮膚切痕に適用した（コメド物体のモデルである表皮のホモジネートは、乳 房形成外科手術の過程で除去した皮膚から調製した：クリオミクロトームを使っ て表皮を収集し、等張リン酸緩衝液中でホモシナイスした）。

幾つかの切痕は、ニートてもしくは希釈後に使用する、０．５％ポリフェノール 含含有上レア抽出物またはプロピレングリコールのいずれかの０．０５ｍ／で局 所処理した。２４時間後、皮膚の病変を２人の観察者によって「盲目」試験し、 病変の臨床的外観によって＋１〜＋４までの等級において反応を評価した。

その結果を表■に与える。それらの結果は、ラレア抽出物がコメド模倣物によっ て誘発される炎症反応を防止することを示す。

ラレア抽出物　コメド模倣物　層成形成反応１／ｌＯ希釈液　＋　＋＋ 本発明の化粧品組成物は、必要であれば、外皮にとって有益な性質を有すること 、特に座床になりやすい皮膚の管理において美容活性を有することが知られてい る任意の他の物質を含むこともてきる。

それらは、防腐剤、コメド溶解剤および抗脂漏剤、香料、保存剤並びに色素を含 んでもよい。

本発明の化粧品組成物は、美容管理において使われる全ての形態、例えば広口瓶 やチューブに入ったクリームまたはゲル、ガラス瓶やプラスチック瓶、アンプル またはスプレーに入ったローションの形態において提供することができる。

各特定の形態に適当な賦形剤を使用することができる。それらの賦形剤は必要条 件を全て満たさなければならない。例として、プロピレングリコール、グリセロ ール、セチルアルコール、ポリオール、リポソームの形またはそのままのリン脂 質、植物油、動物油および鉱油、常用される湿潤剤、増粘剤、安定剤および乳化 剤を挙げることができる。

上述した種々の化粧品形態は、この分野に使われる方法に従って調製される。

化粧品組成物の例を下記に与える（重量部において）：ｌ−水性−アルコール性 ローション ラレア抽出物、０．５％ポリフェノール　１０セチルアルコール　０．５ ステアリン酸　５ グリセロール　２ アルギン酸ナトリウム　０．３ 水（適量）　１００ ２−０／Ｗ乳剤 ラレア抽出物、０，５％ポリフェノール　５オレイルアルコールのポリエトキシ エーテルホスフェート　２ セチルアルコール　０．５ 無水ラノリン　０．５ 液体シリコーン　ｌ 小麦胚芽油　２ 社松油　２ ステアリン酸　３ トリエタノールアミン　０．５ 珪酸マグネシウムアルミニウム　０．５芳香組成物　適量 保存剤　適量 水（適量）１００ ３−アルコール性ヒドロゲル ラレア抽出物、０．５％ポリフェノール　１０防腐剤成分　０．５ トリエチルアミン　１．５ カルボボール（Ｃａｒｂｏｐｏｌ）　９４０　１．５アルコール（適量）１００ ４−グリセリンヒドロゲル ラレア抽出物、０．５％ポリフェノール　７アルギン酸ナトリウム　８ グリセロール　２５ グリセロ一ル中１５％ボラックス（Ｂｏｒａｘ）溶液　２０チモール　２ 水（適量）１００ ５−０／Ｗクリ−ム ラレア抽出物、０．５％ポリフェノール　１０小麦胚芽油　７ ステアリン酸グリセロール　５ プロピレングリコール　３ トリエタノールアミン　０．５ 大豆レシチン　ｌ 保存剤　適量 水（適量）　１００ ８−Ｗ１０クリ−ム ラレア抽出物、０．５％ポリフェノール　８サリチル酸　０．５ 珪酸アルミニウム　２ 酸化チタン　２ 白色ワセリン　２０ パラフイン油　６０ 水（適量）１００ 要　約　書 本発明は、特に座床に特徴的な丘疹および１庖の形成並びに皮膚発赤の形成を防 止するのに適当な化粧品組成物であって、適当な化粧品基剤中に、ポリフェノー ル含量によって表すと０．０１〜（１，１０％の濃度において、ラレア（Ｌａｒ ｒｅａ）属に属する少なくとも１種のハマビシ科（Ｚｙｇｏｐｈｙ　ｌ　１ａｃ ｅａｅ）の植物の葉および茎から得ることができる抽出物を含んで成る化粧品組 成物に関する。

補正書の翻訳文提出書 （特許法第１８４条の８） 平成４年１０月　８日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．■瘡に特徴的な丘疹および膿疱の形成並びに皮膚発赤の形成を防止するのに 適当な化粧品組成物であって、適当な化粧品基剤中に、ポリフェノール含量によ って表すと０．０１〜０．１０％の濃度において、ラレア（Ｌａｒｒｅａ）属に 属する少なくとも１種のハマビシ科（Ｚｙｇｏｐｈｙｌｌａｃｅａｅ）の植物の 葉および茎から得ることができる抽出物を含んで成る化粧品組成物。 ２．前記抽出物が、プロピレングリコール中でのラレアの葉および茎の冷浸によ って得ることができる抽出物である、請求項１に記載の組成物。 ３．■瘡に特徴的な丘疹および膿疱の形成を防止する化粧品組成物の製造のため のラレアの葉および茎の抽出物の用途。 ４．■瘡に特徴的な丘疹および膿疱の形成を防止する方法であって、適当な化粧 品基剤中にポリフェノール含量によって表すと０．０１〜０．１０％の濃度にお いてラレア（Ｌａｒｒｅａ）属に属する少なくとも１種のハマビシ科（Ｚｙｇｏ ｐｈｙｌｌａｃｅａｅ）の植物の葉および茎から得ることができる抽出物を皮膚 に適用することを含んで成る方法。 ５．前記抽出物が、プロピレングリコール中でのラレアの葉および茎の冷浸によ って得ることができる抽出物である、請求項４に記載の方法。 ６．請求項１に記載の組成物の調製方法であって、ラレア（Ｌａｒｒｅａ）属に 属する少なくとも１種のハマビシ科（Ｚｙｇｏｐｈｙｌｌａｃｅａｅ）の植物の 葉および茎から得ることができる抽出物を、ポリフェノール含量によって表すと ０．０１〜０．１０％の濃度において、適当な化粧品基剤中に配合することを含 んで成る方法。 ７．前記抽出物が、プロピレングリコール中でのラレアの葉および茎の冷浸によ って得ることができる抽出物である、請求項６に記載の方法。