JPH0550599B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0550599B2 JPH0550599B2 JP63069511A JP6951188A JPH0550599B2 JP H0550599 B2 JPH0550599 B2 JP H0550599B2 JP 63069511 A JP63069511 A JP 63069511A JP 6951188 A JP6951188 A JP 6951188A JP H0550599 B2 JPH0550599 B2 JP H0550599B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pair
- scroll
- fluid
- spaces
- fixed scroll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 28
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 4
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 9
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 2
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、スクロール流体機械に係り、さらに
詳しくは、作動中の過圧縮を抑えるに好適なスク
ロール流体機械に関する。
詳しくは、作動中の過圧縮を抑えるに好適なスク
ロール流体機械に関する。
[従来の技術]
従来のスクロール流体機械の一例は、特開昭50
−32512号公報に示されており、この構成を第6
図および第7図により説明する。
−32512号公報に示されており、この構成を第6
図および第7図により説明する。
旋回スクロール1は鏡板部1aと、この鏡板部
1aに直立しているラツプ部1bとからなる。ラ
ツプ部1bはインボリユートまたはインボリユー
トに近い曲線に成形されており、一様な厚さtと
一様な高さhをもつている。鏡板部1aとラツプ
部1bとは通常一体のものである。固定スクロー
ル2は旋回スクロール1と全く同じ構成である
が、鏡板部2aの外周部に流入側となる吸入室を
備え、鏡板部2aの中心に流出側となる吐出ポー
ト3を備えている。
1aに直立しているラツプ部1bとからなる。ラ
ツプ部1bはインボリユートまたはインボリユー
トに近い曲線に成形されており、一様な厚さtと
一様な高さhをもつている。鏡板部1aとラツプ
部1bとは通常一体のものである。固定スクロー
ル2は旋回スクロール1と全く同じ構成である
が、鏡板部2aの外周部に流入側となる吸入室を
備え、鏡板部2aの中心に流出側となる吐出ポー
ト3を備えている。
旋回スクロール1と固定スクロール2とは各ラ
ツプ1b,2bの巻き終り端1b′と2b′とが約
180℃ずらした状態で合わされている。
ツプ1b,2bの巻き終り端1b′と2b′とが約
180℃ずらした状態で合わされている。
固定スクロール2に対して旋回スクロール1を
固定スクロール2の心Ofを中心にして反時計方
向に公転させる。
固定スクロール2の心Ofを中心にして反時計方
向に公転させる。
公転中は、旋回スクロール1を、旋回スクロー
ル1の心Omを中心に公転と同一角度時計方向に
自転させて、見かけ上、旋回スクロール1が自転
しないようにする。このように旋回スクロール1
を公転させることによつて、密閉状態の作動空間
4,5を縮小していき、ガスを圧縮して流吐出口
3から吐出する。
ル1の心Omを中心に公転と同一角度時計方向に
自転させて、見かけ上、旋回スクロール1が自転
しないようにする。このように旋回スクロール1
を公転させることによつて、密閉状態の作動空間
4,5を縮小していき、ガスを圧縮して流吐出口
3から吐出する。
[発明が解決しようとする課題]
このようなスクロール流体機械を圧縮機として
用いた場合に両スクロールによつて形成される作
動空間が旋回運動に伴ない吸入を完了後、中心に
向かつて移動し固定スクロールの中心部に設けた
流出口に通ずる間、各作動空間の圧力は、その吐
出圧力にかかわらず、常に吸入圧力と作動空間の
容積変化により一定の圧力履歴をたどる。即ち、
吸入完了時の作動空間の容積をVs、圧縮過程の
作動空間の容積をVi、吸入圧力をPsとし、圧縮過
程をポリトロープ変化とすると圧縮過程の圧力Pi
は、 Pi=Ps(Vs/Vi)n ……(1) 但し、n:ポリトロープ指数で表わされる。
用いた場合に両スクロールによつて形成される作
動空間が旋回運動に伴ない吸入を完了後、中心に
向かつて移動し固定スクロールの中心部に設けた
流出口に通ずる間、各作動空間の圧力は、その吐
出圧力にかかわらず、常に吸入圧力と作動空間の
容積変化により一定の圧力履歴をたどる。即ち、
吸入完了時の作動空間の容積をVs、圧縮過程の
作動空間の容積をVi、吸入圧力をPsとし、圧縮過
程をポリトロープ変化とすると圧縮過程の圧力Pi
は、 Pi=Ps(Vs/Vi)n ……(1) 但し、n:ポリトロープ指数で表わされる。
一方、スクロール流体機械を圧縮機械として冷
凍サイクルに使用した場合に、その冷凍サイクル
の使用条件により、圧縮機の吐出圧力が理想的な
圧縮過程における吐出圧力より変化するが、例え
ば冷凍サイクルの使用条件により、圧縮機の吐出
口を絞る必要があるときには、その吐出圧力が高
くなり、この場合には理想的な圧縮過程のP−V
曲線より異なる経路をたどり圧縮不足の状態を呈
する。また、起動時などの吸入圧力と吐出圧力と
の差が無い場合にはその吐出圧が低くなり、この
場合にも理想的な圧縮過程のP−V曲線より異な
る経路をたどり過圧縮の状態を呈する。この結
果、過圧縮のための損失仕事が発生し、効率が低
下するという問題があつた。
凍サイクルに使用した場合に、その冷凍サイクル
の使用条件により、圧縮機の吐出圧力が理想的な
圧縮過程における吐出圧力より変化するが、例え
ば冷凍サイクルの使用条件により、圧縮機の吐出
口を絞る必要があるときには、その吐出圧力が高
くなり、この場合には理想的な圧縮過程のP−V
曲線より異なる経路をたどり圧縮不足の状態を呈
する。また、起動時などの吸入圧力と吐出圧力と
の差が無い場合にはその吐出圧が低くなり、この
場合にも理想的な圧縮過程のP−V曲線より異な
る経路をたどり過圧縮の状態を呈する。この結
果、過圧縮のための損失仕事が発生し、効率が低
下するという問題があつた。
本発明は上述の事柄にもとづいてなされたもの
で、特に、上記した過圧縮の状態に伴う損失動力
を低減するとともに、過圧縮防止運転に際して旋
回スクロールに作用する圧力にアンバランスの生
ずることのない効率の良いスクロール流体機械を
提供することを目的とする。
で、特に、上記した過圧縮の状態に伴う損失動力
を低減するとともに、過圧縮防止運転に際して旋
回スクロールに作用する圧力にアンバランスの生
ずることのない効率の良いスクロール流体機械を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
本発明の上記目的は、スクロール流体機械にお
ける対をなす作動密閉空間が流出側へ流体を吐出
させる一対の最小密閉空間になる手前、つまり流
出口に通ずる以前の一対の作動密閉空間と流出口
側とを連通する少なくとも一対の通路を設け、こ
の通路のそれぞれに、該通路を開閉する過圧縮防
止用の弁を設けることにより達成される。
ける対をなす作動密閉空間が流出側へ流体を吐出
させる一対の最小密閉空間になる手前、つまり流
出口に通ずる以前の一対の作動密閉空間と流出口
側とを連通する少なくとも一対の通路を設け、こ
の通路のそれぞれに、該通路を開閉する過圧縮防
止用の弁を設けることにより達成される。
すなわち、本発明のスクロール流体機械は、鏡
板部と、これに直立しているうず巻き状のラツプ
部とを有する固定スクロールおよび旋回スクロー
ルがラツプ同士でかみ合い、両スクロール間に複
雑の対をなす作動密閉空間が形成されており、旋
回スクロールが固定スクロールに対して見かけ上
自転しないように旋回することにより、上記対を
なす作動密度空間が流入側より流体を取り入れて
締切つた直後の一対の最大密閉空間から流出側へ
流体を吐出させる直前の一対の最小密閉空間まで
容積を変化させて流体の圧縮を行ない、該圧縮流
体を上記流出側へ吐出させるスクロール流体機械
において、上記一対の最小密閉空間になる手前位
置で形成される一対の作動密閉空間のそれぞれを
上記流出側と連通するとともに、前記固定スクロ
ールの鏡板部中心に関しほぼ対称的に位置し、か
つ、旋回運動中に前記旋回スクロールのラツプ幅
によつて上記一対の作動密閉空間にのぞむ開口部
が塞がれる少なくとも一対の通路を固定スクロー
ル側に設け、該一対の通路のそれぞれに同時的に
開閉する過圧縮防止用の開閉弁を設けたことを特
徴とするものである。
板部と、これに直立しているうず巻き状のラツプ
部とを有する固定スクロールおよび旋回スクロー
ルがラツプ同士でかみ合い、両スクロール間に複
雑の対をなす作動密閉空間が形成されており、旋
回スクロールが固定スクロールに対して見かけ上
自転しないように旋回することにより、上記対を
なす作動密度空間が流入側より流体を取り入れて
締切つた直後の一対の最大密閉空間から流出側へ
流体を吐出させる直前の一対の最小密閉空間まで
容積を変化させて流体の圧縮を行ない、該圧縮流
体を上記流出側へ吐出させるスクロール流体機械
において、上記一対の最小密閉空間になる手前位
置で形成される一対の作動密閉空間のそれぞれを
上記流出側と連通するとともに、前記固定スクロ
ールの鏡板部中心に関しほぼ対称的に位置し、か
つ、旋回運動中に前記旋回スクロールのラツプ幅
によつて上記一対の作動密閉空間にのぞむ開口部
が塞がれる少なくとも一対の通路を固定スクロー
ル側に設け、該一対の通路のそれぞれに同時的に
開閉する過圧縮防止用の開閉弁を設けたことを特
徴とするものである。
[作用]
最小密閉空間となる一対の作動密閉空間の圧力
が流出側圧力よりも高い場合には作動密閉空間が
最小密閉空間となる手前の位置で、すなわち通常
における流出口に連通する以前に、固定スクロー
ルの鏡板部中心に関しほぼ対称的に位置する少な
くとも一対の通路に各設けられた過圧縮防止用の
開閉弁を同時に開くことにより、流体を流出口側
に送り出し、作動空間内の圧力が異常に上昇する
ことを防止し、しかも、このような過圧縮防止運
転に際し旋回スクロールに作用する圧力にアンバ
ランスを生じることがなく、旋回スクロールの円
滑な旋回運動を可能とする。これにより、過圧縮
による損失動力が低減し、効率を向上させること
ができる。
が流出側圧力よりも高い場合には作動密閉空間が
最小密閉空間となる手前の位置で、すなわち通常
における流出口に連通する以前に、固定スクロー
ルの鏡板部中心に関しほぼ対称的に位置する少な
くとも一対の通路に各設けられた過圧縮防止用の
開閉弁を同時に開くことにより、流体を流出口側
に送り出し、作動空間内の圧力が異常に上昇する
ことを防止し、しかも、このような過圧縮防止運
転に際し旋回スクロールに作用する圧力にアンバ
ランスを生じることがなく、旋回スクロールの円
滑な旋回運動を可能とする。これにより、過圧縮
による損失動力が低減し、効率を向上させること
ができる。
[実施例]
以下、本発明の一実施例を第1図〜第3図によ
り説明する。
り説明する。
第1図および第2図は本発明の一実施例を示す
ものである。両図において、従来の同一または相
当するものには、第6図および第7図で用いた符
号と同一符号を付し、説明は省略する。
ものである。両図において、従来の同一または相
当するものには、第6図および第7図で用いた符
号と同一符号を付し、説明は省略する。
固定スクロール2の鏡板部2aに、溝形式の通
路8および9を設け、これら通路8,9にそれぞ
れ過圧縮防止用開閉弁としてのプランジヤ10を
嵌め込んである。通路8と通路9とはスクロール
2の心Ofに関して対称に配置されている。鏡板
部2aとプランジヤ10との間には、Oリング1
1が介在されており、鏡板部2aとプランジヤ1
0間からのガス漏洩を防いでいる。この対の通路
8と通路9とは体積比を変化させるためのもので
ある。
路8および9を設け、これら通路8,9にそれぞ
れ過圧縮防止用開閉弁としてのプランジヤ10を
嵌め込んである。通路8と通路9とはスクロール
2の心Ofに関して対称に配置されている。鏡板
部2aとプランジヤ10との間には、Oリング1
1が介在されており、鏡板部2aとプランジヤ1
0間からのガス漏洩を防いでいる。この対の通路
8と通路9とは体積比を変化させるためのもので
ある。
通路8は、作動空間4内のガスを、流出口3に
本来の時期より早く、吐出させるもので、固定ス
クロール2のラツプ2bを横切りラツプ部2bの
内側と外側にはみ出している。但し、空間4以外
と流出口側が連通しないように、固定スクロール
2のラツプ2bの外側にはみ出している通路の長
さは、ラツプの厚さより小さくなつている。
本来の時期より早く、吐出させるもので、固定ス
クロール2のラツプ2bを横切りラツプ部2bの
内側と外側にはみ出している。但し、空間4以外
と流出口側が連通しないように、固定スクロール
2のラツプ2bの外側にはみ出している通路の長
さは、ラツプの厚さより小さくなつている。
通路9は、作業空間5内のガス吐出ポート3の
本来の時期より早く吐出させるもので、固定スク
ロール2の内周面付近から内側に向かつて延びて
おり、長さl9は旋回スクロール1のラツプ部1b
の内周面より常にはみ出す程度の長さである。
本来の時期より早く吐出させるもので、固定スク
ロール2の内周面付近から内側に向かつて延びて
おり、長さl9は旋回スクロール1のラツプ部1b
の内周面より常にはみ出す程度の長さである。
次にこの実施例の動作について説明する。
プランジヤ10で通路8,9を密閉した状態
で、旋回スクロール1を旋回させたときは、従来
(第6図および第7図の場合)と同様の動作とな
る。
で、旋回スクロール1を旋回させたときは、従来
(第6図および第7図の場合)と同様の動作とな
る。
通路8,9に嵌め込んだプランジヤ10を引く
と、密閉された空間4は通路8、密閉された空間
5は通路9を介して流出口3と連絡される。連絡
される状態になるのは、旋回スクロール1のラツ
プ部2bと固定スクロール2のラツプ部2bとの
内側の接触線14,15が通路8,9の設置位置
に達したときである。この位置は、密閉された空
間4,5が流出口3と連絡する時期すなわち最小
密閉空間となる時期より早い。従つて、密閉され
た作動空間4,5の容積は、本来の流出口3より
流体を吐出する吐出開始時期の場合より大きくな
る。即ち、作動空間内の体積比が小さくなり、流
出時の作動空間4,5内の圧力を小さくすること
ができる。
と、密閉された空間4は通路8、密閉された空間
5は通路9を介して流出口3と連絡される。連絡
される状態になるのは、旋回スクロール1のラツ
プ部2bと固定スクロール2のラツプ部2bとの
内側の接触線14,15が通路8,9の設置位置
に達したときである。この位置は、密閉された空
間4,5が流出口3と連絡する時期すなわち最小
密閉空間となる時期より早い。従つて、密閉され
た作動空間4,5の容積は、本来の流出口3より
流体を吐出する吐出開始時期の場合より大きくな
る。即ち、作動空間内の体積比が小さくなり、流
出時の作動空間4,5内の圧力を小さくすること
ができる。
さらに、上述した作動空間内の過圧縮を防止し
得る作用を第4図および第5図を用いて説明す
る。
得る作用を第4図および第5図を用いて説明す
る。
スクロール流体機械が圧縮動作を行う場合にそ
の圧力と容積とは前述した(1)式で表わされる。
の圧力と容積とは前述した(1)式で表わされる。
そして、作動空間の最小溶液(吐出容量)を
VD1とすると、第4図に示すように吐出圧力が
PD1の場合(Vs/VD1が設計体積比、即ちPD1/Ps
=(Vs/VD1)nの場合)は作動空間の容積はVD1とな るので、動力損失は生じない。ところが、吐出圧
力がPD2と低い場合は、作動空間の圧力a→b→
c→f→PD2と変化するので、b、c、fが囲ま
れた面積が動力損失となる。
VD1とすると、第4図に示すように吐出圧力が
PD1の場合(Vs/VD1が設計体積比、即ちPD1/Ps
=(Vs/VD1)nの場合)は作動空間の容積はVD1とな るので、動力損失は生じない。ところが、吐出圧
力がPD2と低い場合は、作動空間の圧力a→b→
c→f→PD2と変化するので、b、c、fが囲ま
れた面積が動力損失となる。
この動力損失によるスクロール流体機械の全断
熱効率ηは第5図に示すようにPD1/Psが設計点
のとき最大となり、特にPD1/Psが小さいとき
(吐出圧力が低いとき)、全断熱効率ηは著しく低
下し、流体の過圧縮による動力損失が大きいこと
が分る。
熱効率ηは第5図に示すようにPD1/Psが設計点
のとき最大となり、特にPD1/Psが小さいとき
(吐出圧力が低いとき)、全断熱効率ηは著しく低
下し、流体の過圧縮による動力損失が大きいこと
が分る。
本発明は、PD1/Psが設計点に対して、小さく
なつた場合に適用でき、すなわちPD1が小さく損
失が大きい場合について以下に説明する。
なつた場合に適用でき、すなわちPD1が小さく損
失が大きい場合について以下に説明する。
まず、吐出圧力が設計点のときには、プランジ
ヤ10で通路8,9を閉じることにより、作動空
間の圧力は第4図においてa→b→c→PD1と変
化する。次に、吐出圧力が設計点より低くなつた
ときは、プランジヤ10によつて、密閉された作
動空間4を通路8を通して流出口側に連通させ、
また作動空間5を通路9を通して、流出口側に連
通させる。このときの作動空間の容積は第4図に
おいてVD2に相当する。従つて、体積比が小さく
なることから、密閉された作動空間の容積は、設
計点よりも早く流出口側に連通するので、その圧
力は第4図においてa→b→c→f→PD2となり、
b、c、fで囲まれる面積の動力損失を回避する
ことができる。その結果、全断熱効率ηを第5図
の一点鎖線で示すように向上させることができ
る。
ヤ10で通路8,9を閉じることにより、作動空
間の圧力は第4図においてa→b→c→PD1と変
化する。次に、吐出圧力が設計点より低くなつた
ときは、プランジヤ10によつて、密閉された作
動空間4を通路8を通して流出口側に連通させ、
また作動空間5を通路9を通して、流出口側に連
通させる。このときの作動空間の容積は第4図に
おいてVD2に相当する。従つて、体積比が小さく
なることから、密閉された作動空間の容積は、設
計点よりも早く流出口側に連通するので、その圧
力は第4図においてa→b→c→f→PD2となり、
b、c、fで囲まれる面積の動力損失を回避する
ことができる。その結果、全断熱効率ηを第5図
の一点鎖線で示すように向上させることができ
る。
第3図はこの発明の他の実施例を示すものであ
る。この実施例は、固定スクロール2の鏡板2a
とラツプ部にわたつて通路8,9を設けたもので
ある。その他の構成および動作は前述した実施例
と同一であるので、省略する。
る。この実施例は、固定スクロール2の鏡板2a
とラツプ部にわたつて通路8,9を設けたもので
ある。その他の構成および動作は前述した実施例
と同一であるので、省略する。
以上述べた如く、本発明の実施例によれば、作
動空間内の圧力が吐出側の圧力よりも高い場合
に、最小密閉空間となる手前の位置で過圧縮防止
用の開閉弁を開いてこの作動空間の圧縮流体を流
出口側へ送り出し、作動空間の圧力を流出口側の
圧力より上昇することを防止し、動力損失を低減
させることができる。また、起動時の起動トルク
も低減させることができる。
動空間内の圧力が吐出側の圧力よりも高い場合
に、最小密閉空間となる手前の位置で過圧縮防止
用の開閉弁を開いてこの作動空間の圧縮流体を流
出口側へ送り出し、作動空間の圧力を流出口側の
圧力より上昇することを防止し、動力損失を低減
させることができる。また、起動時の起動トルク
も低減させることができる。
なお、以上に説明した実施例においては通路8
および9について、固定スクロール2の鏡板部2
aに設けた溝形式のものとし、過圧縮防止用の開
閉弁はプランジヤ形式のものとしているが、本発
明の実施にあたつては、上記の如き溝形式の通路
およびプランジヤに限定されるものではない。
および9について、固定スクロール2の鏡板部2
aに設けた溝形式のものとし、過圧縮防止用の開
閉弁はプランジヤ形式のものとしているが、本発
明の実施にあたつては、上記の如き溝形式の通路
およびプランジヤに限定されるものではない。
[発明の効果]
以上のように本発明によれば、作動空間内の流
体の過圧縮を防止でき、かつ、旋回スクロールの
円滑な旋回運動が可能となるので、消費電力が小
さくなり、高い性能効率を得ることができる。
体の過圧縮を防止でき、かつ、旋回スクロールの
円滑な旋回運動が可能となるので、消費電力が小
さくなり、高い性能効率を得ることができる。
第1図は、この発明の一実施例の正面断面図、
第2図は第1図の−断面図、第3図a,bは
この発明の他の実施例の断面図で第4図は作動空
間の容積と圧力関係を示す図、第5図はスクロー
ル圧縮機の全断熱効率を示す図、第6図は従来の
スクロール圧縮機の正面断面図、第7図は、第6
図−断面図である。 1……旋回スクロール、2……固定スクロー
ル、1a,2a……鏡板部、3……吐出ポート、
4,5……空間、8,9……通路、10……プラ
ンジヤ。
第2図は第1図の−断面図、第3図a,bは
この発明の他の実施例の断面図で第4図は作動空
間の容積と圧力関係を示す図、第5図はスクロー
ル圧縮機の全断熱効率を示す図、第6図は従来の
スクロール圧縮機の正面断面図、第7図は、第6
図−断面図である。 1……旋回スクロール、2……固定スクロー
ル、1a,2a……鏡板部、3……吐出ポート、
4,5……空間、8,9……通路、10……プラ
ンジヤ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 鏡板部と、これに直立しているうず巻き状の
ラツプ部とを有する固定スクロールおよび旋回ス
クロールがラツプ同士でかみ合い、両スクロール
間に複雑の対をなす作動密閉空間が形成されてお
り、旋回スクロールが固定スクロールに対して見
かけ上自転1ないように旋回することにより、上
記対をなす作動密閉空間が流入側より流体を取り
入れて締切つた直後の一対の最大密閉空間から流
出側へ流体を吐出させる直前の一対の最小密閉空
間まで容積を変化させて流体の圧縮を行ない、該
圧縮流体を上記流出側へ吐出させるスクロール流
体機械において、 上記一対の最小密度空間になる手前位置で形成
される一対の作動密閉空間のそれぞれを上記流出
側と連通するとともに、前記固定スクロールの鏡
板部中心に関しほぼ対称的に位置し、かつ、旋回
運動中に前記旋回スクロールのラツプ幅によつて
上記一対の作動密閉空間にのぞむ開口部が塞がれ
る少なくとも一対の通路を固定スクロール側に設
け、該一対の通路のそれぞれに同時的に開閉する
過圧縮防止用の開閉弁を設けたことを特徴とする
スクロール流体機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6951188A JPS63259103A (ja) | 1988-03-25 | 1988-03-25 | スクロール流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6951188A JPS63259103A (ja) | 1988-03-25 | 1988-03-25 | スクロール流体機械 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9251777A Division JPS5428002A (en) | 1977-08-03 | 1977-08-03 | Control system for scrool fluid machine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63259103A JPS63259103A (ja) | 1988-10-26 |
JPH0550599B2 true JPH0550599B2 (ja) | 1993-07-29 |
Family
ID=13404836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6951188A Granted JPS63259103A (ja) | 1988-03-25 | 1988-03-25 | スクロール流体機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63259103A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6364643B1 (en) * | 2000-11-10 | 2002-04-02 | Scroll Technologies | Scroll compressor with dual suction passages which merge into suction path |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS512015A (en) * | 1974-06-21 | 1976-01-09 | Maekawa Seisakusho Kk | Atsushukukino hojotoshutsusochi |
JPS5113409A (ja) * | 1974-07-24 | 1976-02-02 | Hitachi Ltd | Kadoyokushikiatsushukuki |
JPS51117304A (en) * | 1975-03-24 | 1976-10-15 | Little Inc A | Fixed delivery fluid means |
-
1988
- 1988-03-25 JP JP6951188A patent/JPS63259103A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS512015A (en) * | 1974-06-21 | 1976-01-09 | Maekawa Seisakusho Kk | Atsushukukino hojotoshutsusochi |
JPS5113409A (ja) * | 1974-07-24 | 1976-02-02 | Hitachi Ltd | Kadoyokushikiatsushukuki |
JPS51117304A (en) * | 1975-03-24 | 1976-10-15 | Little Inc A | Fixed delivery fluid means |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63259103A (ja) | 1988-10-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3132928B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
KR101368394B1 (ko) | 스크롤 압축기 | |
JPS63140884A (ja) | スクロ−ル圧縮機を備えた空調機 | |
US4714415A (en) | Scroll compressor with closed compression spaces having valves to reduce starting torque | |
JPH0381588A (ja) | スクロール圧縮機の容量制御装置 | |
JP2000329078A (ja) | スクロール圧縮機 | |
JPS6228281B2 (ja) | ||
JP3338886B2 (ja) | 密閉型電動スクロール圧縮機 | |
JP2001221177A (ja) | スクロール型流体機械 | |
KR100220663B1 (ko) | 스크롤 콤프레서 | |
JPH0821381A (ja) | スクロール圧縮機 | |
JPS6411834B2 (ja) | ||
JPH0550599B2 (ja) | ||
JP2935579B2 (ja) | スクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置 | |
JP2000110749A (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2000073971A (ja) | スクロール圧縮機 | |
JPH029193B2 (ja) | ||
JP2672508B2 (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP4131561B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP3161073B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JPH0550600B2 (ja) | ||
JP5550425B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JPH09195960A (ja) | インバータ駆動のスクロール圧縮機を備えた空調機 | |
JP4241610B2 (ja) | 真空ポンプ | |
JPS59105986A (ja) | スクロ−ル圧縮機 |