JPH05504348A - 動物忌避性lldpe - Google Patents

動物忌避性lldpe

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JPH05504348A
JPH05504348A JP3502992A JP50299291A JPH05504348A JP H05504348 A JPH05504348 A JP H05504348A JP 3502992 A JP3502992 A JP 3502992A JP 50299291 A JP50299291 A JP 50299291A JP H05504348 A JPH05504348 A JP H05504348A
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アトキンソン,チヤールズ・エリオツト
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イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/01Hydrocarbons
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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    • Y10T428/1307Bag or tubular film [e.g., pouch, flexible food casing, envelope, etc.]

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 動物忌避性LLDPE 発明の背景 本発明は、溶融したLLDPHの中にテルペンを組み込むことで、この得られる 溶融物から製造した動物忌避性製品を得ることに関する。
フランス特許2.542.002 (1984)には、動物に対して忌避効果を 示すようにポリマーが有する嗅覚的影響を修飾する目的で、種々の熱可璽材およ び熱硬化性ポリマーにテルペンを組み込むことが開示されている。
種々の量、即ち001〜5重量%、最も頻繁に0.1〜2重量%から成るテルペ ン添加が開示されている。このポリマーを用いて製造したパッケージ(ケース) 中に存在している製品が有する強い臭いをマスキングするための、テルピネオー ルの最良パーセントは、このパッケージ重量の0.5〜1.5%の範囲内である 。実施例1は、LDPE製ごみ袋の製造を開示しており、ここでは、成形用の低 密度ポリエチレン(LDPE)粒子に、テルピネオールと重テルペンとから成る 混合物を1重量%添加して、フィルムに押出し、そしてこれをごみ袋に加工して いる。この得られるごみ袋に臭気を有する食品を入れても、これらは犬、猫およ びネズミを引き寄せないことが認められたと開示されているが、一方、テルペン 添加剤無しのLDPEから製造したポリ袋は動物を引き寄せる、ことが観察され ている。
不幸にも、このフランス特許の実施例1のごみ袋は、実際に使用するには不充分 な貯蔵寿命を有している。このLDPEの中に存在しているテルペン添加剤が有 する揮発性のため、それが有効性を示さなくなるまで迅速に、そのごみ袋の中に 存在しているテルペン量が減少する。この特許の実施例1で添加されているテル ペン量は、このテルペン/LDPE混合物から得られるフィルムがいかなる欠陥 も生じないようにする目的で、明らかに限定されている。テルペン量に対するも う1つの制限は、人に対して厭な臭いを与えるか或はこのフィルムに厭な外観を 与える程過剰なテルペンを用いないことである。
米国特許番号4.320.112には、ナフタレンのフレークと固体状の7トロ 不う油とから成る組み合わせを合成樹脂に添加して袋を製造することから成る、 動物および昆虫忌避性を示すごみ袋が開示されている。この特許は、この組み合 わせの各々の成分が昆虫忌避剤であり、そしてこの組み合わせが同様に動物忌避 性も示す、ことを開示している。この特許はまた、ナフタレンとシトロネラ油と の重量比は少なくとも41である、ことも開示している。このような添加剤を固 体状で用いると、不可避的に、この袋を弱くする、と言うのは、この引脂と上記 添加剤との間には相溶性が無X、その結果として、ごみ袋を成形するためのフィ ルムの中に裂は目を生じさせ、そしてそれが広がる原因となる弱い部分を生じさ せる、からである。フィルムを厚くすることでこの欠点を補うことができ、それ によって、このフィルムから製造したごみ袋に必要な強度を与えることも可能で はあるが、これは経済的ではない。
発明の要約 LDPEに比較して、LLDPEには多量のテルペンを組み込むことができ、上 記LLDPEから製造した製品にずっと高い動物忌避効果を与えることが可能で ある、ことを見い出した。予想外に、このLLDPEは、このテルペンの臭気特 性を人が感知し得ることを考慮した場合、テルペンとそれを入れるまえのLLD PEとから成るa合物の全重量を基準にして約2.5パーセント以下のテルペン を保持することができ、そして人に対する毒性を示さないこと、並びに上記混合 物から得られる製品の強度に欠陥を与えないこと、を考慮した場合、それ以上の 比率で保持することができる。この製品の中に高い比率のテルペンが存在してい ると、上記製品に長期の貯蔵寿命を与え、従ってより有効な動物忌避効果を与え る。LLDPE中に存在しているテルペン比が高くなればなる程、この製品をか じる動物に対して、より高い量のテルペンを与え、そしてこのテルペンが入って いるLLDPE製品に対する動物のより一層の攻撃を防止することが観察された 。従って、このテルペンが入っているLLDPE製品の臭気がこの動物を忌避し ない場合でも、動物がこの製品を一口試すと、この動物は明らかに、該製品に対 する更に一層の攻撃をしなくなるか、或はこのテルペンが入っている池の製品に 対する新しい攻撃をしなくなる。
従って、本発明の1つの具体例は、LLDPEの溶融物から製品を製造する通常 方法における、この得られる製品に関して動物を忌避するに有効な量のテルペン を該溶融物中に混合することから成る改良である。
本発明のもう1つの具体例において、この製品は、フィルムの形状であり、そし てこのフィルムの好適な形状は、それから得られるごみ袋である。本発明のごみ 袋を試験した結果、これらのごみ袋から動物を有効に忌避し、従って、その中に 入っている食品内容物に動物が近付かないようにする、ことが示された。
発明の詳細な説明 本技術で理解されているLLDPEは線状低密度ポリエチレンである。
これはまた、ホモポリマーの代わりにコポリマーでもある。従って、これは、C 4〜COOアルフアモノオレフイン類から選択される少なくとも1種のモノマー 、例えば1−ブテンおよび1−オクテンと、エチレンとのコポリマーであり、こ こで、このコポリマーの分子は、側鎖技をほとんど有していない長鎖から成って おり、これは、より高度に分枝している低密度エチレンホモポリマーであるLD PEとは逆である。このLLDPEの密度は、一般に、特にフィルム製造目的で は約0.91g/cC〜0.935g/ccであり、そしてこれは、このコポリ マー中に存在している04〜C5゜アルファモノオレフィンの比率に依存してい る。
一般に、このコポリマーは、このコポリマーの重量を基準にして2〜15%のア ルファモノオレフィンコモノマーを含んでおり、そしてこのメルトフローインデ ックスは0.01〜20g/10分である。
LLDPEから製造したフィルムを巻取った後、ごみ袋の如き製品に成形するた めに引き出すことができ、そしてこの得られる袋を包装用として取り扱うことが できるように、本技術で利用できるLLDPEには、通常、滑剤および抗ブロッ ク剤がその中に組み込まれている。本発明に従って製造したLLDPEフィルム の中にテルペンを存在させると、滑り特性および抗ブロック特性が改良される、 ことが見いだされた。
本発明に従い、LLDPEの中に組み込むテルペンは、化学的には、頭〜尾の様 式で配列しているイソプレン単位(5個の炭素原子)から成り、そしてこれは、 存在しているイソプレン単位の数に応じて、非環状、単環状、二環状、二環状な どであってもよい。このテルペンは、不飽和、飽和もしくは部分的飽和であって もよい。これらのテルペン類は、時には、イソプレンオリゴマー類と呼ばれる。
これらは、天然、例えば松の木および柑橋類の果物から得られるか、或は天然物 から合成して誘導される化学的に類似したテルペン類であってもよい。これらの テルペン類には、イソプレンオリゴマー類の誘導体が含まれ、上記誘導体には、 アルコール類、アルデヒド類およびエステル類が含まれ、そしてこのような誘導 体は通常テルペノイド類と呼ばれている。市販されているテルペン類は、一般に 、多数のテルペン化合物の混合物形態である。
このイソプレンオリゴマーの大きさ、このテルペンの給源、或は単一テルペンで あるかもしくはそれらの混合物であるかという点での純度、に拘らず、これは、 動物にとって有害な味および臭気特性を示すべきである。従って、このLLDP E製品から放出されるテルペン臭が動物を忌避しない場合でも、この動物が製品 を噛んだ時のテルペンの味が、動物を忌避する。好適には、このテルペン臭が人 にとって有害でないものとする。一般に、動物の嗅覚はテルペンに対して高い敏 感性を示し、それによりて、人を排斥すること無く動物忌避性を得る目的で上記 感受性の差異を鳩尾させるように、LLDPE中のテルペン量を選択することで 、上記を達成することができる。
好適には、このテルペンはまた通常液状、即ち室温、例えば18〜20℃で液状 であり、このことにより、押出し機内で溶融させるに先立って、製造するLLD PEの成形用粒子の中に上記テルペンを完全および均一に分散させることが可能 になる。このテルペンは、LLDPHの中に組み込む該テルペンに通常の流動性 を与えるに充分な程、低い融点を有するテルペンが混合物中に存在しているとこ ろの、テルペン類の混合物であってもよい。低融点を有するテルペンの代わりに 、少量、例えばテルペンと溶媒の量を基準にして2〜5%のテルペン用有機溶媒 を用いて、このテルペンに通常の流動性を与えてもよい。
本発明で用いるテルペンが有するもう1つの好適な特性は、LLDPEの押出し 温度に比較したとき、これらが高い沸点を有することである。
これは、押出し機の中、およびこの押出し機から出て来るLLDPE押出し物の 中で、該テルペンが気化するのを最小限にするか或は防止している。従って、本 発明で用いるテルペン類にとって、少なくとも175℃、より好適には少なくと も200℃の沸点が好ましい。
このようなパラメーターの範囲内で、テルペン族に入る数多くの群の化合物、特 に一般式CIH18を有するモノテルペン類、例えばポルニレン、カンフエン、 カレン、ジペンテン、フェンケン、ゲラネン、リモネン、ミルセン、オンメン、 フエランドレン、ピネン、サビ不ン、ノルヴエストレン、テルピネン、およびチ イエン、一般式Cl5H24を有するセスキテルペン類、例えばカンネン、カニ ペン、カロフイレン、セジエン、クロヴエン、グアジエン、パチュレン、サンタ レン、セリネンおよびンンギベレン、および一般式C2゜H32を有するジテル ペン類、例えばイソフィトールおよびステヴイオール、からこのテルペンを選択 することができる。テルペノイド類の例には、式Cl0HI80を有するところ の、沸、点が210°C以上の、アルファ、ベータもしくはガンマ形態のテルピ ネオール、フェンコールおよびボルネオール、式C1゜H+52HC]を有する 二塩酸塩、ハロゲン化テルペン、例えばヨウ化水素物C+oH+aHI、、並び に式C1゜H,70Hを有するテルペン香気が含まれる。
押出しの如き通常の方法でL L D P Eを製品に成形し、ここで、最初に このL L D P Eを溶融させ、−役に成形用粒状物として工程に供給した 後、所望の形状、例えばフィルム形状を有するダイスを通して、この溶融物を押 出す。その後、分子配向条件下で上記フィルムを引き伸ばして、そのフィルムの 厚さを減少させると共にその強度を上昇させる。
本発明に従い、それらを溶融するに先立って、テルペンを上記LLDPE成形用 粒状物と混合することで、このテルペンを該L L D P E溶融物の中に組 み入れ、得られるLLDPE製品の中に均一なテルペン分布を生じさせることが できる。好適には液状形態のテルペンと上記粒状物とをタンプリングして、該粒 子の表面にそれをコートすることて、上記を達成することができる。このように してコートした成形用粒状物を、次に、押出し機の中で溶融させて、揮発性テル ペンの全てをこの溶融物の中に閉じ込め、そしてこの押出し物が押出し用ダイス を出るとき、冷風の中に入るか或は水急冷されて、この押出し物が急速冷却され るため、もし存在していたとしても、はとんどテルペンが損失することはない。
LLDPE溶融物の中にテルペンを組み込むための別の方法は、このLLDPE を押出し加工して成形用粒状物もしくは所望製品を既に生産している押出し機の 中に、テルペンを注入することである。
このLLDPEに添加するテルペン量は、それらから製造された製品に所望の動 物忌避効果を与えると共にヒトに対して有害な香気を与えないように選択した特 別なテルペン[それらの混合物を含むコ、に依存している。従って、このLLD PEの該テルペン充填量は、このLLDPE製品を動物がかじるのを排斥するに 充分な程高い量、例えば35〜6重量%であってもよい。低い充填量、例えば2 .2〜34重量%の場合、この動物はその製品をかじるかもしれないが、この動 物に嫌悪感を与えるに充分な量で存在しているこのテルペンの味によって、その 動物がそれに近付くのが回避される。従って、このLLDPE成形用粒状物に添 加するテルペンの比率は、このLLDPEとテルペンの全重量を基準にして、一 般に22〜6重量%、好適には3.0〜4.0重量%の範囲内である。
このように比較的高いレベルのテルペンをLLDPEが「吸い込む」ことができ ることで、二のテルペン香気に徐放性を与え、そしてこのことと、このポリマー の中に高充填量のテルペンが存在していることとが一緒になって、このポリマー から成形した製品に長期の貯蔵寿命を与えている。テルペンを混合物として用い ることで、使用する気候に製品を合わせることもできる。寒冷地での使用に関し ては、より低い沸点を有するテルペンが優位である、と言うのは、低い温度では この製品からの蒸発が最小限になるからである。暖かい気候での使用に関しては 、より高い沸点を有するテルペンが優位であり、これによって蒸発を最小限にす る。どちらの場合でも、より高い沸点を有するテルペンが存在していると、動物 忌避効果を長期に渡り引き伸ばし、一方、より低い沸点を有するテルペンは、動 物がこのLLDPE製品を初期段階で攻撃するのを防止するに役立つ香気を与え る。
本発明に従って製造したLLDPE製品にとって特に洒値有る利用はごみ袋であ り、これは、LLDPE/テルペン混合物の押出しフィルムから通常の手段で製 造する二とができる。ごみ袋を製造するために用いるフィルムの厚さは、典型的 には1.0〜1.5ミル(0,025〜0゜Q3gmm)の位であり、このよう に薄い厚さは、このLLDPEへのテルペン添加はごみ袋の強度に悪影響を与え ない、ことを示唆している。
本発明の方法に従い、LLDPEの溶融物から製造した製品では動物忌避効果寿 命も長いことから、ごみ用容器、ケーブル被覆、特に地下で使用するためのバイ ブの如き製品の製造、並びに動物を寄せ付けないことが望まれている領域のため の、土地を被覆する[植物の成育を可能するように穴が開けられているコフィル ムとして、本発明を応用することが可能である。本発明の方法はまた、予め成形 した基質の上に上記LLDPEのコートを押出すか、或は熱可塑性樹脂と一緒に 共押出しして、動物飼料用袋の如き有効な製品[この内部層は、この袋に飼料を 保存するためのバリヤー特性を与えており、そしてテルペンを含んでいるL L  DPE外側層は、貯蔵中のこの飼料用袋を、かじる攻撃から防ぐ働きをしてい るコを製造するために用いられてもよい。本発明はまた、成形用粒状物であるL LDPE溶融物から製造した多様な製品を提供し、そしてこれを次に、熱可塑性 プラスチック、例えば押出しもしくは射出成形で用いて、上述した如き幅広い種 類の製品を製造してもよい。
本発明の実施例は下記の通りである[特に明記されていない限り、重量部および 重量%である]。
a、 液状モノテルペノイド、即ちアルファーテルピネオール[オイル精製用蒸 留工程のライトエンドから採取]と液状セスキテルペン[上記蒸留工程のヘビー エンドから採取]とから成る50・50(重量)混合物[OiI IIとしてT R−Metro Che+5icalsから入手コを、LLDPE成形粒状物に 添加した。このLLDPEは、このコポリマーの重量を基準にして6.6%のブ テンコモノマーが入っているエチレンのコポリマーであり、そしてこの密度は0 .918g/ccであり、メルトフローインデックスは1.0g/10分である 。上記アルファテルピネオールとセスキテルペンの両方共、松の木のロジンから 抽出したものであり、松の香りを有しており、そしてそれぞれの沸点範囲は21 0〜215℃および185〜335℃であり、上記テルペン類の混合量は、個々 の実験において、該共重合体とテルペン混合物の重量を基準にして全体で2,0 .2゜5.30.35および40%であった。この混合物全体を30分間混合し 、この時点で、該テルペン混合物が上記成形用粒状物の全てを明らかに湿らせた 。この得られる混合物を、この混合物中のLLDPEを溶融させるための押出し 機の中に送り込み、そしてこの混合物が押出しデートに入る時の温度を240℃ にし、これは、LLDPEの融点を越えているが、しかし押出し物が押出し用ダ イスを出る時に該テルペンの気化を生じさせる程には高くない。この押出し用ダ イスでテルペン臭が検出さねはしたが、この押出し物を通すための、冷却した水 急冷用浴の表面には全く油状残渣が存在していなかった、ことで示されるように 、このLLDPEから該テルペンが損失することはほとんどなかった。次に、こ の押出し物を切断して成形用粒状物を生じさせ、これを次の製品成形で用いた。
この用いたテルペンは高い沸点を有しており、そして押出しを行った後の押出し 物温度を上記テルペンの沸点以下の温度に急速降下させたため、この押出し工程 でのテルペン損失はほとんどなかった。
b 上記成形用粒状物中のテルペンレベルを2.0%にしたとき、この成形用粒 状物は全くテルペン臭を示さず、このことは、該LLDPEがこの量のテルペン を完全に「吸い込んだ」ことを示しており、そしてまた、このような低充填量は 、特にこの成形用粒状物から成形する製品を使用前に貯蔵および/または加熱し て、ごみ袋の場合のように薄壁にした場合、それによっていくらかのテルペンが 揮発し、動物忌避にとって不適当になるため、恐らくは動物忌避にとって不適当 である。より高い充填量のテルペンが入っている成形用粒状物からの香気は、こ のテルペン量を上昇させると40%濃度でも、益々強い香りを示したが、この香 気は人の嗅覚にとって心地良いものであり、これは、これらのテルペンが有する 松の香りの特徴である爽快さを表している。これらの成形用粒状物のいずれも不 快な油状外観を有していない、即ち、見ただけでは、これらの成形粒状物の中に テルペンが入っていることを示す証拠は見付けられなかった。
C1テルペンが35重量%入っている成形用粒状物を、袋用押出し機で押出して 、厚さが0.038mm (1,5ミル)でありそして大きさが40.6cmx 35.6x91.4cm (16インチx14インチx36インチ)のごみ袋を 製造した。これらの袋はテルペン臭を有していたが、全く油状感もしくは油状外 観を有してぃなかった。以下の操作に従って、上記袋を動物忌避性に関して試験 した。
(i)いかなるテルペン添加剤も含有していないが、同じLLDPEを用い同じ 大きさを有するごみ袋を製造した(対照袋)。
(11)一群の犬各々に、粉砕牛肉と乾燥ドッグフードとから成る70%/30 %混合物の450gを1日の餌として約1週間与えたが、これは、上記対照袋の 中に入れた上記食品混合物を用いて各々の犬に上記餌を与えることで、上記ごみ 袋を噛み破って上記食物を食べる習慣を犬が習得するように条件付けした。
(iii)1〜3匹の犬から成る群を同じ食事場所に置いたが、この場合、上述 した食物混合物が各々の袋に450g入っているところの、3個の対照袋と3個 の本発明のごみ袋から成っていた。犬が1匹であるが3匹であるかに拘らず、結 果はおおよそ同じであった。全ての食物は上記3個の対照袋から消費され、一方 、本発明の3個のごみ袋に関しては実際上手付かずのまま残っていた。時には、 これらの犬の1匹が本発明のごみ袋の1つに噛みついており、そしてこのテルペ ンの臭いおよび味によって排斥される前に、その食物内容物の一部のみが消費さ れていた。
上記大は、その後、この試験で用いた本発明のごみ袋に対する次の攻撃を行うこ とはなかった。
(iv)幅広い種類の動物、例えば犬、猫、アライグマ、ファランジャー、およ びげっし類動物の攻撃をごみ袋が受けるような群棲中で、上記試験を繰り返した が、この場合、特別な食物内容物の代わりに家庭用のごみを用い、そして通常の 屋外ごみ収集場所に上記ごみ袋[いくつは対照袋でありいくつは本発明のごみ袋 である]を置いた。上記対照袋は、しばしば引き裂かれて開いており、そしてそ の内容物は、動物があさることによって幅広く撒き散らされていた。本発明のご み袋に関しては、ごみ袋が動物の攻撃を受けた証拠はずっと少なく、そしてそれ らの中のいくつかは、動物があさることによって内容物が取り出されたり撒き散 らされたりするに充分なほどの、引き裂き開口部を有してぃなかった。
これらの袋を暑い気候の中で保存するか或は用いる場合、このテルペンの充填量 をより高くすることで同様な結果が期待され、そしてより寒い気候で上記袋を用 いる場合、2.2重量%以下の低いテルペン充填量でも、同様な結果が期待され る。
(V)製造約6カ月後に上記と同様な試験を行った本発明のごみ袋は、製造1! 債に試験した上記ごみ袋と全く同じ効果を示し、これは、本発明に従って製造し た製品で達成され得る貯蔵寿命を示している。
(v i)対照袋と本発明のごみ袋が有する引張り強度を試験したが、その結果 はそれぞれ、平均で3816ps iおよび3951psiであり、このことは 、それから製造した製品が有する強度に対して、検知できる程の悪影響を上記テ ルペン添加が与えていない、ことを示している。
d、 LDPEとテルペンの全重量を基準にして1重量%および2重量%両方の アルファーテルピネオールを用いて、密度が0.917g/cCのLDPEから 壁厚が17.8mmのごみ袋を製造した。30〜45日間保存した後、この袋の 壁の中にテルペンを全く入れなかったごみ袋に比較したとき、上記袋は、区別で きる程の動物忌避は示さなかった。
テルペンを2重量%含有しているこれらの袋は、油状外観を有しており、従って 人による取り扱いの妨げとなった。
e、 特に、使用前に貯蔵した後のLDPEが示す有効性を上昇させる試みで、 上記テルペンレベルを、テルペンとLDPEの全重量を基準にして2.25%に 上昇し、そしてこの袋の壁厚を104mmにする以外は、パラグラフdの実験を 繰り返した。この結果、上記袋は、望ましくない油状外観を与え、そしてまたこ のテルペン臭は、数多くの人に不快感を与える程強(、その結果として、上記袋 は使用に不適切であった。
本発明の精神および範囲を逸脱しない限り、本発明に関する数多(の幅広く異な る具体例を実施することができ、添付請求の範囲内に限定したものを除き、本発 明は上記特定具体例に限定されるものではないと理解すべきである。
要 約 溶融方法でLLDPEの中にテルペンを混合し、このポリマーがら製品を加工す ることで、このLLDPEから得られるごみ袋および他の製品が動物忌避性を示 すようにする。
国際調査報告

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.LLDPEの溶融物から製品を製造する方法における、この得られる製品に 関して動物を忌避するに有効な量のテルペンを上記溶融物の中に組み込むことか ら成る改良。
  2. 2.上記テルペンの量が全量量を基準にして少なくとも2.2%である請求の範 囲1の方法。
  3. 3.全重量を基準にして6%以下のテルペンが存在している請求の範囲2の方法 。
  4. 4.該テルペンが異なる沸点を有するテルペン類の混合物である請求の範囲1の 方法。
  5. 5.該テルペンがモノテルペノイドもしくはセスキテルペン或はそれらの混合物 である請求の範囲1の方法。
  6. 6.該テルペンが液状である請求の範囲1の方法。
  7. 7.該テルペンが松の香りを有する請求の範囲1の方法。
  8. 8.該テルペンの沸点が少なくとも175℃である請求の範囲1のフィルム。
  9. 9.請求の範囲1の方法で製造したフィルム。
  10. 10.請求の範囲9のフィルムで製造したごみ袋。
  11. 11.全重量を基準にして2.2〜6%のテルペンを含んでいるLLDPEフィ ルム。
  12. 12.存在している該テルペン量が3.0〜4.0重量%である請求の範囲11 のフィルム。
JP3502992A 1990-02-01 1991-01-15 動物忌避性lldpe Pending JPH05504348A (ja)

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