JPH05504000A - 冷却液の腐蝕性表示器 - Google Patents

冷却液の腐蝕性表示器

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JPH05504000A JP3507458A JP50745891A JPH05504000A JP H05504000 A JPH05504000 A JP H05504000A JP 3507458 A JP3507458 A JP 3507458A JP 50745891 A JP50745891 A JP 50745891A JP H05504000 A JPH05504000 A JP H05504000A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 冷却液の腐蝕性表示器 支血豆■ 本発明は、ラジェータ又は空調装置に使用するための流体状態(腐蝕性)検出器 又は表示器に関する。
1血11 自動車のための周知のエンジン冷却液は、エチレングリコールと少割合のジエチ レングリコールの溶液を含有している。この水溶液は、その水溶液にめられる凍 結点に応じて1:1又はそれ以下の割合で水によって稀釈される。一般に、エチ レングリコールの製造業者又は販売業者は、エンジン冷却系、特にラジェータの 金属部品を防護するために上記溶液に1種類又はそれ以上の腐蝕抑制剤を添加す る。この種の腐蝕抑制剤は、通常、燐酸塩、硼酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、珪酸塩 又はヒ酸塩等の1種類又はそれ以上の無機塩と、有機化合物との混合物である。
この溶液には、通常、鉄腐蝕性を減少させ、グリコール酸を中和するためにpH 値を8〜1oにするように緩衝剤が添加される。
エンジン冷却系のための冷却液には、慣用の銅/黄銅製ラジェータの腐蝕を防止 するために適量の腐蝕抑止剤を添加された50〜55%のエチレングリコールを 含有させることが極めて重要である。又、近年、アルミニウム製のラジェータが 使用されるようなってきており、そのようなラジェータは、銅/黄銅製ラジェー タよりも一層腐蝕し易い。腐蝕の問題は、単に、冷却系内の冷却液のレベルが低 下したとき運転者が冷却系に普通の水を添加することによって惹起されることが ある。例えば、冷却液の混合物のエチレングリコール含有量が水67%に対して 33%にまで減少すると、特に冷却系の温度が比較的高いとき、冷却液の金属腐 蝕性が著しく増大する。
1982年7月13日に発行された米国特許第4,338.995号は、冷却系 に腐蝕抑制剤を自動的に添加するための装置を開示している。この装置は、エン ジン冷却系における腐蝕性を表示し、ソレノイドへ信号を送って制御弁を作動さ せ、それによって自動的に制御された量の腐蝕抑制剤を冷却系に添加するように したプローブ又は検出器を有する電子制御回路を備えている。しかしながら、こ の装置は、幾つかの欠点を有している。その1つは、その装置を自動車に設置す るのに必要とされるスペースの大きさである。例えば、この装置は、十分な準備 量の腐蝕抑制剤を貯留することができる容器を必要とする。又、腐蝕抑制剤やそ の他の構成部品に大きなコストを要するので、この装置を自動車に設置するには 相当な費用がかかる。
1981年12月15日に発光された米国特許、第4゜306.127号は、電 気スイッチ機構を収容したハウジングを有する腐蝕性検出器を開示している。ス イッチ作動器が、上記ハウジングの一端に跨がるアルミ箔ディスクから形成され た腐蝕性検出部材によって1つの作動位置に保持されている。アルミ箔ディスク が腐蝕性領域に露呈されることによって惹起された腐蝕の結果として破裂すると 、スイッチ作動器が別のスイッチ作動位置へ移動する。可撓ダイアフラムが、上 記アルミ箔ディスクに重なり係合するように上記ハウジングによって担持されて おり、アルミ箔ディスクがとき腐蝕性物質がハウジング内に進入するのを防止す る働きをする。
1988年4月12日に発行された米国特許第4,736.628号は、自動車 のバッテリー又はラジェータ内の流体を検査するための検査装置を開示している 。この検査装置は、仕切られたチャンバーを形成する透明な箱形ハウジングを備 えている。いろいろな異なる密度の複数個のボール(玉)を収容した複数のチャ ンネルが設けられている。検査すべき流体は、上記ハウジング内にその頂部の管 状部材を通って流入する。ハウジング内に浮動している玉の数が、その流体の比 重及びその凍結点及び沸騰点を表示する。
本発明者の一人(ブライアン チードル)が共著者となっている論文に報告され た検査結果によれば、エンジンのシリンダヘッドの素材であるアルミニウム材の 腐蝕が始まるのは、被腐蝕性の(腐蝕される性質の)ダイアフラムの腐蝕が始ま るのに比べて、冷却液の腐蝕抑制剤減少量が比較的多量になってからであること が確認されている。「アルミニウム製エンジンの冷却系の長時間保護のための腐 蝕抑制剤の制御された放出」と題するこの論文は、1983年に論文82028 7として自動車エンジニア協会から出版された。
l1立1j 本発明は、熱交換流体が一定の腐蝕性度合に達したことを示す可視表示を使用者 に提示する比較的安価な流体状態検出器(以下、単に「装置」とも称する)を提 供する。
一般に、この装置は、腐蝕性度合の表示器を透視することができる、又は熱交換 流体を透視することができる覗きガラス又は覗き窓を用いる。別法として、覗き ガラスの内側に流体が見えたときは、そのことが一定の腐蝕性度合を表示するよ うにすることもできる。この検出器は、覗きガラスに付設したダイアフラム又は 覗きガラスに被覆したコーチングのような被腐蝕性の分離部材を使用する。ダイ アフラム又はコーチングは、検出器の使用中平常状態では覗きガラスと熱交換流 体の間に介在し、熱交換流体に接触している。
本発明の一側面によれば、熱交換系のための流体状態検出器は、系内を循環する 熱交換流体がその検出器に接触するように検出器を系内に設置するための支持手 段と、該支持手段に取付けた覗きガラスを含むものとする。
覗きガラスと熱交換流体との間に被腐蝕性の分離手段を介設し、検出器の使用中 熱交換流体が分離手段に接触するように分離手段を配置する。分離手段が腐蝕に よって除去、破断又は破裂せしめられると、覗き窓を通して可視表示器を透視す ることができる。従って、このように表示器が透視できたことは、熱交換流体が 一定の腐蝕性度合に達したことを表す。
本発明の他の側面によれば、熱交換系のための流体状態検出器は、その検出器が 系内を流れる熱交換流体に接触することができるような態様に検出器を系内に設 置するための支持手段と、該支持手段に取付けた被腐蝕性のダイアフラムを含む ものとする。ダイアフラムは、検出器の使用中熱交換流体がダイアフラムの一方 の面に接触することができるように配置してお(。又、支持手段内の上記ダイア フラムの他方の側に覗きガラスを設置する。ダイアフラムと覗きガラスとの間に 、常態では空のチャンバーが画定される。ダイアフラムの材質及び構造は、熱交 換流体の腐蝕性が熱交換系に損傷を起こすほど高くなる前に、腐蝕され破断する ように選定される。ダイアフラムが破断すると、流体が上記チャンバー内へ流入 し、それによって、熱交換流体を交換又は処理する必要があることを表示する。
本発明の検出器の好ましい実施例においては、前記支持手段は、熱交換流体のた めの入口と出口を有し、一方の側にダイアフラムと覗きガラスを装着するための 開口を有する筒状ホース継手とする。この好ましい実施例は、自動車の冷却系内 に元々の装備として設置するのにも、自動車の販売後に設置するのにも適してい る。
本発明の更に別の側面によれば、熱交換系のための腐蝕性検出器は、その検出器 が系内を流れる熱交換流体に接触することができるような態様に検出器を系内に 設置するための支持手段と、該支持手段に装着された可視表示器を含むものとす る。この可視表示器は、熱交換流体が非腐蝕性状態にあることを示す第1位置か ら熱交換流体が少くとも一定限度の腐蝕性をもつに至ったことを示す第2位置へ 移動自在である。又、検出器の使用中前記可視表示器第1位置に保持し、熱交換 流体内に浸漬させた状態に保持するための被腐蝕性の解放機構を設ける。
覗きガラスを上記支持手段に取付け、上記表示器が覗きガラスを通して透視され るようにする。上記解放機構は、熱交換流体が少くとも一定限度の腐蝕性をもつ に至ったとき腐蝕されて破断し、それによって、表示器を解放して上記第2位置 へ移動させる。
本発明の検出器の好ましい実施例においては、上記可視表示器は、両側面に異な る色を有する枢動自在のフラップとし、上記解放機構は、一端を該フラップに連 結させ、他端を上記支持手段に連結させたまっすぐな金属ワイヤ又は金属ばねと する。
図面の簡単な説明 図1は、本発明を組み入れた自動車冷却系のためのラジェータ及びオーバーフロ ー貯留器の概略図である。
図2は、本発明を自動車冷却系の異なる位置に組み入れた自動車冷却系の概略図 である。
図3は、筒状ホース継手に設置された本発明の第1実施例の上面図である。
図4は、図3の線!’V−IVに沿ってみた軸方向断面図である。
図5は、やはり筒状ホース継手に設置された本発明の別の実施例の、図6の線V −Vに沿ってみた横断面図である。
図6は、本発明を組み入れた図5の筒状ホース継手の側面図である。
図7は、筒状ホース継手に設置された本発明の更に別の実施例の側面図である。
図8は、図7の線■−■に沿ってみた軸方向の断面図である。
図9は、筒状ホース継手に設置された本発明の他の実施例の軸方向断面図である 。
図10は、図9の実施例に類似した実施例の、筒状ホース継手を除去した詳細断 面図である。
図11は、図10に示された特定形状の陰極の端面図である。
図12は、平坦な陽極部材と、パイプ継手に取付けるための雄ねじを備えた陰極 部材を用いた本発明の更に別の実施例の詳細断面図である。
図13は、本発明の別の実施例の配置を示す自動車ラジェータのコーナーの概略 図である。
図14は、図13の線認−汀に沿ってみた断面図であ図15は、図14の実施例 に類似しているが、可動表示器を用いた別の実施例を示す断面図である。
図16は、図15の実施例の正面図である。
図17は、図14に類似しているが、本発明の更に別の実施例を示す断面図であ る。
図18は、図17の実施例に使用された表示器ボールの断面図である。
図19は、図14の実施例に使用することができる覗きガラスの好ましい実施例 の断面図である。
図20は、腐蝕性検出器と比重表示器を組合せた別の実施例の側面図である。
図21は、図20の線XXI−XXIに沿ってみた断面図である。
実」L例 図1は、熱交換器であるラジェータ10を含む自動車のための冷却系の一部分を 示す。ラジェータ10は、自動車エンジンのジャケットからの高温の冷却液のた めの入口11と、エンジンの冷却液ポンプに通じる出口■を有している。ラジェ ータの頂部に設けられた充填口13に圧力逃しキャップ14が冠設されている。
充填口13は、ラジェータのための入口タンク15の頂部に配置されており、充 填口13からオーバーフロー導管16が冷却液のためのオーバーフロー貯留器1 7へ延長しているオーバーフロー導管16には、後の詳述する流体状態検出器又 は腐蝕性検出器(以下、単に「検出器」とも称する)20が設けられている。こ の検出器20は、自動車の運転者又は自動車の保守サービスをする整備工に冷却 系(以下、単に「系」とも称する)内の熱交換流体が一定の腐蝕性状態に達した かどうかに関して検出器20の覗きガラス又は覗き窓を通して可視表示を与える ためのものである。表示は、熱交換流体の交換、あるいは、腐蝕抑止剤の添加を 必要とすることを表す色を表示するボール(玉)又はフラップを覗き窓を通して 視ることによって得られる。あるいは又、腐蝕性状態の表示は、単に、覗き窓又 は覗きガラスの内側面上に熱交換流体が存在するのを見てとることによっても得 られる。
本発明の好ましい実施例では、熱交換流体がラジェータ又は冷却系に損傷をもた らすほど高い腐蝕性をもつに至る前に可視表示器が作動される、あるいは見られ るように検出器を構成する。かくして、自動車の運転者又は整備工は、冷却系の ラジェータ又は他の主要機器に損傷を起こさないうちに熱交換流体を交換又は処 理するように報知される。
図2は、本発明に従って構成された流体状態検出器を自動車の冷却系25に設置 するための変型例を示す。この冷却系は、冷却ジャケットを有するエンジン26 又は他の熱源と、エンジン26からラジェータ28の入口タンク29へ延長した 高温流体導管27と、出口タンク31からエンジンによって駆動される流体ポン プ34に通じる冷却流体導管30を備えている。流体ポンプ34は、導管35を 通して冷却ジャケットへ冷却液をポンプ送りする。入口タンク29の充填口36 に圧力逃しキャップ38が冠設されている。充填口36からオーバーフロー導管 40がオーバーフロー貯留器41へ延長している。本発明に従って構成された腐 蝕性検出器20は、導管27に設置されており、導管27の切断部に容易に取付 けることができる筒状パイプ継手の形にされている。
本発明に従って構成された流体状態検出器又は腐蝕性検出器20の第1実施例が 、図3及び4に詳細に示されている。この検出器20は、熱交換器系又はラジェ ータ系内を循環する熱交換流体がその検出器に接触するように検出器を系内に設 置するための支持手段45を有する。図3及び4に示された支持手段45は、一 端に熱交換流体のための入口46を有し、他端に熱交換流体のための出口48を 有する筒状ホース継手の形とされている。
この筒状ホース継手(以下、「筒状継手」、「ホース継手」又は単に「継手」と も称する)45を熱交換流体のホース又は導管に強固に取付けるのを助成するた めに継手の外周に環状リブ49.50を形成することができる。丁字形のこの継 手は、その長手の中間部位の一1側に円筒形の突出部52を有する。この突出部 内に物質、形状又は色を透視することができるように透明又は半透明の覗きガラ ス又は覗き窓54が装着されている。本発明でいう「覗きガラス」又は「覗き窓 」とは、ガラスで形成された小さな視検窓だけでなく、熱交換器又はラジェータ の作動温度に耐えることができる透明プラスチック等の他の適当な透明又は半透 明の材料で形成されたものも含む。覗きガラス54は、クリンピング(縁曲げ) 、クランピング又はねじ止め等の周知の手段によって固定することができ、ある いは別法として適当な接着剤で固定することもできる。
この検出器20は、更に、覗きガラス54と、継手45内を流れる熱交換流体と の間に介設された被腐蝕性の(腐蝕される性質の)分離手段58を有している。
図3.4の実施例では、分離手段58は、覗きガラス54との間に常態では空の チャンバー60を画定するように覗きガラス54から離隔させて突出部52内に 装着した金属ダイアフラムから成る。このダイアフラム58の素材としては、ア ルミニウムや、マグネシウム合金等のいろいろな被腐蝕性材料を用いることがで きる。
検出器20の使用中分離手段58に接触している熱交換流体の腐蝕性が高(なる と、分離手段が腐蝕によって破断又は破裂せしめられ、そのことが覗き窓54を 通して視ることができるので、熱交換流体の腐蝕性が一定のレベルに達したこと が分かる。か(して、分離手段58は、熱交換流体の腐蝕性度合を示す可視表示 器を構成する。分離手段58が破断すると、熱交換流体がチャンバー60に流入 し、その流体を覗きガラス54を通して透視することができる。覗きガラス54 の下即ち内側に熱交換流体が存在するということは、熱交換流体即ち冷却液を交 換するか、あるいは、熱交換流体の腐蝕性を安全な範囲にまで低下させるように 熱交換流体を処理しなければならないことを自動車の運転者に表示することにな る。所望ならば、染料又は染料含有物質の小ぺし・ット又は薄片をチャンバー6 0内に挿入しておくことができる。それによって、チャンバーに流入してくる色 を流体の目立つ色に変化させる。別法として、チャンバー60内に流体が存在す ると薄片自体が変色するようにし、それによって流体の腐蝕性の増大を表示する ようにすることができる。
後に詳述するように、分離手段即ちダイアフラム58のための候補とされた(有 望な材料として選択された)幾つかの被腐蝕性材料は、同じ腐蝕性環境内におい て標準のラジェータの素材よりはるかに早く穴があくことがテストによって実証 された。か(して、被腐蝕性ダイアフラムは、冷却系に損傷が及ぼされないうち に腐蝕性状態の発生を表示するために早い段階で破断されるか又は穴をあけられ ることがテストによって実証されている。
更に、これらのテストは、ダイアフラムの素材として使用された上記被腐蝕性材 料は、腐蝕抑止剤を十分に添加された冷却液内では腐蝕されず、穴があくことが ないことを証明した。従って、ここに開示された本発明の検出器は、早まって腐 蝕状態を表示することはない。
ダイアフラム58は、クリンピング(縁曲げ)、クランピング又はねじ止め等の 周知の機械的方法及びマグネフォーミング等を含むいろいろな方法によって固定 することができる。又、溶接、ろう付は等の固定方法を用いることも可能である 。接着剤による固定方法を使用することもできるが、電池形成(ガルバニック) 接触を必要とする場合は、接着剤は導電性でなければならない。
図5及び6の実施例の検出器62も、円筒形突出部64を有する筒状ホース継手 の形である。図4の実施例の場合と同様に、覗きガラス又は覗き窓66が、突出 部64の外端近くに装着されており、覗きガラス66がら下方に離隔させて分離 手段即ち被腐蝕性の金属ダイアフラム68が設けられている。ただし、この実施 例では、ダイアフラム68は、金属製の筒状部材70内に装着されている。筒状 部材70の上方部分は突出部64内に位置し、下方部分は筒状ホース継手の主通 路72内へ突出している。
熱交換流体が腐蝕状態(一定の腐蝕性レベル)に達したときダイアフラム68を 迅速に腐蝕させるために、ダイアフラム68と、筒状部材70とは、電池対(ガ ルバニック対)を形成するように構成し、配置する。例えば、ダイアフラム68 を陽極とし、筒状部材70を陰極とする。この陽極68及び陰極70を両方とも 通路72内を流れる冷却液に露呈させておく。陽極即ちダイアフラム68は、陰 極即ち筒状部材7oに機械的に接触するように取付けなければならない。ダイア フラム68は、例えばマグネフォーミングによって、あるいは、機械的手段によ って取付けることができる。
ダイアフラム68の下方の筒状部材70内に空気が捕捉されるのを防止するため に、筒状部材70の側壁の、ダイアフラム68に近接した部位に穴74が形成さ れている。陰極即ち筒状部材70は、ダイアフラム68を構成する金属より電位 列順位の高い金属で形成される。陰極70の素材として好ましい材料は、銅であ る。陽極68の素材として好ましい材料は、アルミニウム、マグネシウム合金等 である。冷却液に露呈される陽極68と陰極70の表面積の大きさ、並びに、陽 極及び陰極の素材の選択は、陽極と陰極の電池対の、冷却液の腐蝕性に対する感 度を調節するための設計要因によって制御される。冷却液に露呈される陰極70 の表面積の大きさは、図5.6の実施例に示されるように比較的大きくすべきで ある。大きい陰極は、陰極対陽極の面積比を比較的大きくし、従って、冷却液に 対する望ましい感度が得られるように十分に大きな電気化学的(ガルバニック) 駆動力を提供する。
図5.6の実施例は、その筒状ホース継手に設けられた第2可視表示器80を有 している。第2可視表示器の目的は、運転者又は整備工に熱交換流体又は冷却液 の密度及びその流体の安全な凍結点防護範囲を知らせることである。第2可視表 示器80は、少(とも1個の色付ボール82と、熱交換流体を包含した透明チュ ーブ84から成る。透明チューブ84は、その中に入っている熱交換流体内にボ ール82を保持するためのものである。ボール82は、チューブ84の流体内で 一定範囲内で自由に動くことができる。その移動量は、チューブ84の内寸法に よって限定される。図に示されるように、このチューブは、下端86と、突出部 64のところに位置する上端88を有している。1個又はそれ以上のボール82 の浮揚又は浮揚力喪失が、熱交換流体又は冷却液の密度及びその流体の安全な凍 結点防護範囲を表示する。
チューブ80を通しての熱交換流体の循環を可能にするために、チューブ80の 両端近くの側壁と、筒状ホース継手の側壁に穴90.92を穿設し、チューブ8 0と筒状ホース継手とを連通させる。冷却液はチューブ80内を循環することが できるので、チューブ内の冷却液は、冷却系内の冷却液の状態を常時正確に表す 。ホース継手の外面に装着するチューブ80は、継手の中心長手軸線に対して垂 直に延設してもよいが、図6に示されるように長手軸線に対して鋭角に延設する ことが好ましい。
チューブをこのように配置することによってチューブ内のボール及びチューブ自 体をいろいろな角度及び視点から視ることができるので、見易いという利点があ る。
複数個のボール82を包含した表示器の場合、流体の密度を明瞭に表示するよう に各ボールの密度を異なるものとしておく。例えば、2個のボールだけがチュー ブ内でチューブの頂端にまで浮揚しており、第3のボールが沈んでいるとすると 、それは、熱交換流体が、その理想的状態にある場合よりも僅かに密度を低下し たこと(例えば、熱交換流体内の水が50%を越えたこと)を表示することがで きる。2個のボールがチューブ内で沈んだとすると、それは、熱交換流体が、更 にその密度を低下し、おそらくエチレングリコールの添加を必要としていること を表示する。チューブ内の全部のボールが沈んだとすると、それは、熱交換流体 が、明らかにその強度が弱くなり過ぎた(密度が低くなり過ぎた)こと、従って 、例えば熱交換流体の全部を交換することによって系内の水の割合(%)を減少 させなければならないことを表示する。
単−個のボール82をチューブ80内に使用する場合は、そのボールがチューブ 80内で沈む度合が、熱交換流体の密度を表示する。この目的のために、チュー ブ80にメモリー又はマーク100を記しておくことができる。又、系内の熱交 換流体の密度又はその流体の安全な凍結点防護範囲を運転者又は整備工に表示す るためにチューブに数値(図示せず)を刻印しておくこともできる図5.6の検 出器62は、自動車のボンネットを開けたとき見易いようにラジェータの上側ホ ースに設置するのが好ましい。チューブ80及びその中のボールを視ることによ って流体の密度を読取る場合は、自動車のエンジンを停止すべきである。さもな いと、系内を通る冷却液の流れが、その流体の密度の変化によってではなく、単 に流体の流動によってチューブ内のボールを移動させることがあるからである。
検出器62は、流体の流れが図6に矢印Aで示される方向になるように系内に設 置すべきである。それによって流体を穴90からチューブ80内に流入させ、チ ューブ80から穴92を通して系内へ循環させるようにする。流れをこの方向と した場合、チューブ内のボールがチューブ内を流れる流体の流れを不当に妨害す ることがない。
複数個のボール82をチューブ80内に使用する場合は、流体の密度を表示する ために各ボールの色を異なる色にすることができる。又、チューブ80に可視マ ークを記したい場合は、必要なマークを印刷したステッカをチューブに貼付する ことができる。あるいは、マークをチューブの表面にシルク印刷してもよい。
図7及び8の実施例の検出器102も、ラジェータのホースに設置するのに適し た筒状ホース継手の形である。覗きガラス又は覗き窓104は、検出器の側壁に 、好ましくは図に示されるように継手の長手の中間部位に設けられている。この 窓の内側表面全面に被腐蝕性の不透明コーチング106が被覆されている。この コーチングは、陽極材で形成することが好ましい。このコーチングは、それが腐 蝕されて除去された後の透明な窓104を示す図7には見られない。コーチング 106は、もちろん、検出器の使用中筒状ホース継手の通路108内を通る熱交 換流体がコーチングに接触するように配置する。
コーチングは、その全体を窓104に接着してもよく、周縁部だけを接着しても よい。この例では色付ボール110の形とした可視表示器は、不透明コーチング 106が腐蝕によって少くとも部分的に除去されたとき覗きガラス104を通し て視ることができる。もちろん、腐蝕度合が大きいほど、ボール110の見える 度合が大きい。ボール110の代わりに、厚いファンブレードのような色付ベー ンを表示器として用いることもできる。又、単−個のボールではなく、継手内で のボールの動きを適当に拘束する限り数個の小さなボールを用いることもできる 。
検出器102は、ボール110が検出器から熱交換系内へ流れでないようにボー ル110の動きを拘束するための拘束手段を有している。図示の実施例では、拘 束手段は、通路108内に設けた2つの互いに離隔した制流子112,114か ら成り、ボール110は制流子112と114の間に配設する。各制流子112 ,114に形成する穴の直径りは、ボール110が通り抜けることができないよ うにボール110より小さくする。制流子1.12,114は、コーチング10 6が腐蝕によ・つて除去されたときボール110を覗きガラス104を通して視 ることができるようにボールを覗きガラスの近傍に保持すべきである。ボールは 、照明状態が悪いときでも見えるように明るい色で着色してお(ことが好ましい 。所望ならば、2つの覗きガラス104を継手の両側壁に1つづつ設けることも できる。
図9〜11は、本発明の更に別の実施例による検出器120を示す。この検出器 120は、主流体通路124を有する筒状ホース継手122の形とした支持手段 を有する。継手122の一側から円筒形突出部126が突出している。熱交換流 体即ち冷却液は、主流体通路124の一側に形成された開口128を通って突出 部126内に流入することができ、突出部に装着された分離手段即ち被腐蝕性の 金属ダイアフラム130に接触するようになされている。この金属ダイアフラム 130は、熱交換流体即ち冷却液の腐蝕性が系に損傷を及ぼすほど高くなる前に 腐蝕され破断するように選択し、構成することが好ましい。ダイアフラムが破断 すると、熱交換流体が常態では空のチャンバー132内に流入する。チャンバー 132の一側は、覗きガラス又は覗き窓134によって画定される。この実施例 では、覗きガラス134は、底部に環状フランジ135を有する倒立カップの形 であり、フランジ135の上面には、熱交換流体が開口128を通って漏出する のを防止する適当なシール又はゴムガスケット136が装着されている。
図9の実施例では、被腐蝕性の陽極仕切板即ちダイアフラム130と、陰極兼容 器(単に「陰極」とも称する)140によって電池対が形成されている。陰極兼 容器140は、円筒形下方部分と、突出部126に螺入するねじ付上方部分14 2を有する。陰極兼容器140は、銅又はチタン等の貴金属で形成する。陽極仕 切板130は、陰極兼容器140の形成された環状肩部上に座着させる。陰極兼 容器140は、シール136の上面に係合する内方突出環状リップ144を有す る。
陰極兼容器140は、冷間クリンチング、ロール掛は又はマグネフォーミング等 の周知の方法によってダイアフラム130及びフランジ135の周りに固着する ことができる。又、ダイアフラム130を接着剤によってフランジ135に固着 し、それによってチャンバー132の密封を助成することができる。所望ならば 、ゴムガスケット136をフランジ135の縁及び陰極140の縁周りにまで延 長させることができる。
図10の実施例は、別個の特定形状の陰極146が設けられている点を除いては 図9のものに類似している。
図11は、図10の陰極146の底面図である。陰極146は、外方突出フラン ジ148を有しており、陽極13oは、陰極146の上面に座着している。陰極 146とは別個に、雄ねじ152を有する円筒状の容器150が設けられている 。容器150の底部環状フランジ154は、陰極146のフランジ148に係合 し陰極を支持する。
陰極146は、特定形状の貫通通路156を有している。図示の実施例では、通 路156は、断面星形であり、それによって熱交換流体即ち冷却液に対して比較 的大きい表面積を呈する。図10.11の実施例は、陰極対陽極の表面積比を大 きくするという利点を有する。このために、大きな電気化学的駆動力が得られ、 検出器に所要の感度を与える。陰極146のための、より電位順位の高い金属と して好ましい材料は、銅又はチタンであるブライアン チードル他の「アルミニ ウム製エンジンの冷却系の長時間保護のための腐蝕抑制剤の制御された放出」と 題する上述した論文によれば、局部的に薄くされ、貴金属であるチタンに電気化 学的作用をするように結合された代表的なアルミニウム合金AA7072は、ラ ジェータの素材として用いられる代表的なアルミニウム合金3003に比べて、 冷却液の腐蝕抑制剤減少量が比較的少ない段階で腐蝕される。更に、冷却液の腐 蝕抑制剤が減少した状態をシミュレートした鋳造アルミニウムの腐蝕テストにお いて、自動車エンジンのアルミニウム製シリンダヘッドの腐蝕による損傷が発生 するのは、ここに開示した被腐蝕性ダイアフラムに比べて、冷却液の腐蝕抑制剤 減少量が比較的多くなった段階においてであることが実証された。
一般的にいえば、本発明に用いる陰極材は、陽極に対して陰極を構成するもので あり、使用中分極化又は不活性化するおそれが少ない任意の金属又は材料(例え ば、グラファイト)であってよい。
図12は、陽極仕切板を装着した陰極兼容器を用いた本発明の別の実施例を示す 。この実施例の検出器160は、図9に示されたタイプの筒状ホース継手に螺入 することを企図したものである。その目的のために、陰極兼容器164にお名前 記162が形成されている。陽極仕切板166は、陰極兼容器164に形成され た肩部168上に座着させる。覗きガラス又は覗き窓170は、陽極166の上 面に直接配置する。覗きガラスの外周にシール又はゴムガスケット172を配設 し、内方に突出した上方フランジ174によって所定位置に保持する。
所望ならば、ガスケット172は断面C字形とし、覗きガラス170の縁及び陽 極166の縁を取り巻くようにすることもできる。
覗きガラス170と陽極166の間に、変色染料材176の層又は薄片が介設さ れている。所望ならば、覗きガラス170の中央部分に、変色染料材176の層 を収容するための浅い凹部178を形成することができる。
陽極166が破断すると、冷却液が変色染料材176に接触してそれを例えば赤 色に変色させる。それによって、冷却液を交換するか、あるいは処理する時期が 来ていること運転者又は整備工に知らせる。
図13.14は、本発明の更に別の実施例を示す。この実施例の検出器180は 、ラジェータタンク182(図13には下方部分だけが示される)の側壁に設置 されたのもとして示されている。この検出器180の設置可能部位は、ラジェー タ全体を示す図1にも破線で示されている。タンクの金属製側壁184に検出器 180を装着するための穴186が穿設されている。熱交換流体又は冷却液は、 この穴186を通って矢印188によって示されるように循環する。
この実施例では、タンク182の側壁184が、検出器を取付けるための支持手 段の一部を構成する。覗きガラス190は、連結耳片192によってタンク18 2の側壁184の外面に取付けられている。この実施例では、覗きガラス190 は、半球状の頂面を有するガラスドームから成る。このガラスドーム190の内 部に、流体チャンバー194が形成されており、該チャンバー内に可視表示手段 を構成する色付ボール196が配設されている。ガラスドーム190は、幅Xの 狭窄喉部198を有している。ボール196の直径は、ボールの動きが拘束され るように幅Xより大きくする。かくして、ボール196は、検出器180からタ ンク182内へ抜は出ることがない。
アルミニウム、亜鉛又はマグネシウム等の陽極材料から成る被腐蝕性の不透明コ ーチング200が、覗きガラス190の内表面に被覆されており、検出器の使用 中熱交換流体又は冷却液がコーチングに接触するように配置されている。コーチ ング200は、純粋な金属であってもよく、あるいは、例えばアルミニウムとマ グネシウムの合金等の合金であってもよい。コーチング200は、無電解メッキ 又は電解メッキによって、あるいは真空蒸@(例えば、蒸発コーチング又はスパ ッタリング等)によって、あるいは化学的沈着によって被着することができる。
この不透明コーチング200が腐蝕状態に達した冷却液によって腐蝕され除去さ れると、ボール196が見えるようになり、それによって、冷却液を交換又は処 理する必要があることを表示する。
図15.16は、ガラスドーム212を用いた別の実施例による検出器210を 示す。この検出器を取付けるための支持手段は、ラジェータタンクの壁214で ある。かくして、冷却液は、矢印216で示されるように検出器210を通って 循環する。可視表示器218が、タンクの側壁に枢動自在に取付けられており、 熱交換流体が非腐蝕性状態にあることを表示する第1位置(図15に実線で示さ れる)と、熱交換流体が少くとも一定度合の腐蝕性をもつに至ったことを表示す る第2位置220(図16に破線で示される)の間で移動自在である。図示の実 施例では、可視表示器218は、両面に異なる色を有する枢動自在のフラップで ある。例えば、フラップ218の、図15において覗きガラス212を通して見 える側の面222を緑色とし、フラップの反対側の面を赤色とすることができる 。
検出器210は、表示器218を第1位置に保持し、検出器の使用中熱交換流体 又は冷却液内に浸漬させるようにい保持するための被腐蝕性解放機構226を有 している。この実施例では、解放機構226は、直径又は厚さほぼ0.010〜 0.050in (0,254〜1゜27mm)の被腐蝕性の細いワイヤ又は薄 いストリップであることが好ましく、その一端をフラップ218に連結し、他端 を検出器の支持手段(この例ではタンクの壁214)に連結する。
ワイヤ又はストリップ226のための被腐蝕性材料は、アルミニウム、亜鉛又は マグネシウム等の陽極金属から選択することが好ましい。その目的のために、主 としてアルミニウム、アルミニウムー亜鉛合金及びマグネシウム合金についてテ ストを行った。そのような合金の例は、AA7072、アルミニウムー亜鉛、M IXマグネシウム合金又はA2B 1マグネシウム合金等である。それらの材料 の腐蝕速度は、合金含量、厚さ又は太さ又は電池対の組合せによって調節される 。ワイヤ又はストリップ226のための好ましい素材は、AA7072、A23 1又はMIXマグネシウムである。0.010in(0,254mm)未満の太 さのワイヤも、使用可能であるが、ワイヤが細ければ細いほど、製造中に金属劣 化又は取扱上の損傷を生じる可能性が高(なる。0.050〜0.125in  (1,27〜3.175mm)の太さのワイヤも、使用可能であり、比較的短時 間で腐蝕されように作ることができる。しかしながら、○、o10i n (0 ,254mm)よりはるかに太い又は厚いワイヤ又はストリップの場合は、その 被腐蝕性材料が確実に穿孔又は切断されるようにするのが困難になる。ワイヤ又 はスl−1)ツブの代わりに、金属製のばね連結部材を用いることもできる。
ワイヤ又はストリップ226のための被腐蝕性材料の腐蝕速度調節の好ましい1 つの形態は、該材料の、銅又はチタン等の貴金属に対する電池対の組合せを選択 することであり、図15.16の実施例ではその調節形態を用いることができる 。その場合、ワイヤ226が陽極を構成し、ワイヤの一端が連結されている表示 器218又は壁214の素材230が陰極を構成するようにすることができる。
従って、表示器218又は壁214の素材230は陰極材とする。このようにし て形成された電池対は、ワイヤの腐蝕速度を制御するための手段を構成する。
この実施例において、又、被腐蝕性のダイアフラム又はコーチングを使用する先 の各実施例において、被腐蝕性材料に貴金属材を被覆することによって電池対を 形成することもできる。この変型例では、貴金属材が局部的に除去され、陽極部 分を優先腐蝕攻撃を受けるように露呈させる。
ガラスドームによって画定されたチャンバー232を通して熱交換流体を循環さ せるためにタンクの壁・214に2つの穴234.236が穿設されている。こ れらの穴234,236は、表示器218の枢動軸線の両側に配置することが好 ましい。解放機構226が切断したとき、チャンバー232内の熱交換流体の流 れが表示器即ちフラップ218を第2位置220へ枢動させる。熱交換流体が漏 出するのを防止するために環状シール240が設けられている。所望ならば、チ ャンバー232を通る熱交換流体の流れを促進又は変更させるための流れ変更部 材242をタンク壁214の内側に設けることができる。
ここお開示した各検出器の作動を評定するために、候補とされた被腐蝕性ダイア フラム素材(マグネシウム及びアルミニウム)の一連の「穿孔時間」式腐蝕テス トを実施した。これらのテストの結果が表1に掲載されている。これらのテスト は、腐蝕性の水、腐蝕抑制剤が減少した冷却液、及び腐蝕抑制剤により完全に腐 蝕性を抑制された冷却液中における穿孔時間(被腐蝕性材料に孔がおいてしまう までに要する時間)を測定する「ガラス製品」腐蝕テスト法(ASTM D13 84)によるものである。テストされたマグネシウム合金は、MIXマグネシウ ム合金である。アルミニウム合金3003及び1145は、アルミニウム製ラジ ェータの代表的な素材であると考えられるので、それらの材料もテストされた。
これらのテストにおいて、上記2種類のアルミニウム合金3003及び1145 は、候補とされた(有望な材料として選択された)被腐蝕性材料に対する「最悪 の」の対照物となるように局部的に薄くしておいた。テストの結果、候補とされ た被腐蝕性材料の方が、同じ腐蝕性環境内でラジェータの素材よりはるかに早く 穴かあ(ことが判明した。かくして、これらのテストから、好適な被腐蝕性材料 を用いた本発明の検出器は、冷却系に損傷が及ぼされないうちに冷却系内の腐蝕 性状態の発生を表示することができることが明らかにされた。更に、これらのテ ストは、これらの被腐蝕性材料は、腐蝕抑止剤を十分に添加された冷却液内では 腐蝕されず、穴があくことがないことを証明した。従って、ここに開示された本 発明の検出器は、早まって腐蝕状態を表示することはない。
表 ニ ガラス製品腐蝕テスl−(ASTM 013g4基準方法)88℃まで周期的に 加熱、8時間加熱サイクル)N716時間加熱サイクル心汗傘注 PIIは、不 イ東液ルストンI1.水道水中の5眞の濃度が完完腐蝕組席)済股与量として推 奨される。従って、12.5%Fl濃度は、 1/4の投与量である。バ1基準 の腐蝕性水中のこの低濃度は、中庸程度の腐蝕性であると考得られ、腐蝕枳島l 済カイ減少した冷却液の状態を代表するものである。
図15.16の腐蝕性検出器は、もちろん、図5.6の実施例に使用されている ものと同様の第2流体状態検出器又は第2可視表示器と組合せることができる。
この第2流体状態検出器は、流体の比重、下は溶液の強度(濃度)を表示するた めのものである。そのような組合せの場合、通路234を通る流体の流れを外部 から見える1個又は複数個のボールを包含したチューブ又はチャンネルへ差し向 けるようにすることができる。
更に、図15.16の実施例の検出器は、必ずしも、ラジェータランクの壁に取 付ける必要はな(、所望ならば、筒状ホース継手に装着することもできる。
図17は、本発明の更に別の実施例を示す。この実施例の検出器250は、外観 は図13.14の実施例のものに類似しているが、その覗きガラス252には被 腐蝕性の不透明コーチングが被覆されていない。換言すれば、覗きガラス252 は、常に透明である。覗きガラス252は、図14の実施例の場合と同様に連結 耳片192によってタンクの側壁184の外面に取付けられている。覗きガラス 252のドームの内部に、流体チャンバー254が形成されており、チャンバー 254内に可視表示手段を構成する単一の色付ボール256が配設されている。
ボール256は、狭窄喉部198によってガラスドームから抜は出ないように拘 束される。
この実施例では、覗きガラス252にではなく、ボール256の全表面262に 、ボールとは異なる色の被腐蝕性の不透明コーチング260が被覆されている。
検出器の使用中熱交換流体が、チャンバー254内を循環するので、コーチング 260に接触する。コーチング260が腐蝕状態に達した熱交換流体によって腐 蝕され少くとも一部分が除去されると、ボール256の色が変わる。コーチング の色は、ボール本体の表面262の色と異なるからである。
好ましい実施例では、ボール256は、図18に示されるように、水溶性ポリマ ーのような適当な水溶性材料の第1層又は内側層264を有する。内側層264 の外表面が、ボール本体の表面262である。内側層264は、熱交換流体がこ の層に最初に接触することがないように完全にコーチング260で被覆される。
内側層264の目的は、コーチング260が熱交換流体による腐蝕作用によって 最初に穿孔されたとき、不透明コーチング260を「浮き上がらせる」 (剥離 させる)ことである。かくして、熱交換流体に腐蝕状態が生じると、コーチング 260がボール256の全表面から迅速に剥される。内側層264を形成するた めの水溶性ポリマーとしては、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレン、及 び米国特許第4,333.850号に記載されたその他の材料が挙げられる。
好ましい実施例では、ボール256のためのコーチング260は、アルミニウム 、亜鉛又はマグネシウム等の被腐蝕性の陽極材の第1層即ち陽極層266と、陽 極層266の外面の大部分を覆う陰極材の第2層即ち陰極層268とから成る。
陽極N266の材料は、純粋金属であてもよ(、合金であってもよい。陰極層2 68は、その下の陽極層266の一部分を露出させるためにマスキング等により 符号270,270で示されるように部分的に除去されている。かくして、陽極 層266と陰極層268とで電池対物質が構成される。ボール256のコーチン グ260は、無電解メッキ又は電解メッキ、あるいは、真空蒸着法又は化学蒸着 法によって被着することができる。
図19は、図13.14の実施例に用いられた覗きガラス190の好ましい形態 を示す詳細図である。この実施形態では、覗きガラス190は、そのガラスドー ムの内側面に水溶性ポリマーのような適当な水溶性材料の内側層272を有する 。内側層272ば、熱交換流体がこの層に最初に接触することがないように全体 的に被腐蝕性の不透明コーチング200で被覆される。図17のボール256の 場合と同様に、この内側層272は、不透明コーチング200が熱交換流体によ る腐蝕作用によって最初に穿孔されたとき、不透明コーチング200を「浮き上 がらせる」 (剥離させる)ためのものである。かくして、熱交換流体に腐蝕状 態が生じると、不透明コーチング200が腐蝕されて除去されるので、覗きガラ ス190の内面全体が直ちに透明になる。好ましい実施例では、コーチング20 0は、被腐蝕性の陽極材の第1層即ち陽極層274と、陽極層274の外面の大 部分を覆う陰極材の第2層即ち陰極層276とから成る。陰極層276は、その 下の陽極層274の一部分を露出させるためにマスキング等により符号278で 示されるように部分的に除去されている。コーチング200は、ボール256の コーチングの場合と同様の方法で被着することができる。
図20及び21は、腐蝕検出器兼比重表示器280を構成する実施例を示す。こ の腐蝕検出器兼比重表示器280(以下、単に「検出器」とも称する)は、図6 の実施例の場合と同様に筒状ホース継手の形であるが、この実施例では、覗きガ ラスが設けられておらず、被腐蝕性ダイアフラムも設けられていない。
この実施例は、図5.6の実施例の場合と同様に、その筒状ホース継手に設けら れた第2可視表示器を有している。第2可視表示器は、運転者又は整備工に熱交 換流体又は冷却液の密度及びその流体の安全な凍結点防護範囲を知らせるための ものである。第2可視表示器は、1個又は複数個の色付ボール282(図には3 個のボールが示されている)と、熱交換流体を包含した透明チューブ284から 成る。透明チューブ284は、その中に入っている熱交換流体内にボール282 を保持するためのものである。ボール282は、チューブ284の流体内で一定 範囲内で自由に動くことができる。チューブ284は、下端286と、上端28 8を有している。先の実施例の場合と同様に、1個又はそれ以上のボール282 の浮揚又は浮揚力喪失が、熱交換流体又は冷却液の密度及びその流体の安全な凍 結点防護範囲を表示する。
チューブ284内での熱交換流体の循環を可能にするために、チューブ284の 両端近くの側壁と、筒状ホース継手の側壁に穴290.292を穿設し、チュー ブ284と筒状ホース継手とを連通させる。
この実施例では、ボール282に被腐蝕性の不透明コーチング294が被覆され ている。このコーチング294は、図18のボール256に被覆されたものと同 じ構成である。従って、ボール282は、コーチング294が腐蝕状態に達した 熱交換流体によって腐蝕され少くとも一部分が除去されると、ボール282の色 が変わる。
かくして、図20.21の検出器280は、構造が極めて簡単な二重機能の検出 器を構成する。
被腐蝕性の金属ダイアフラム又は仕切板を用いた本発明の上述した実施例におい ては、ダイアフラム又は仕切板の金属素材をアルミニウム、亜鉛、又はマグネシ ウム等の陽極材とすることが好ましい。又、そのような陽極材をそれより電位列 順位の高い金属に電池対として組合せることが極めて好ましい。ダイアフラム又 は仕切板のための被腐蝕性金属の腐蝕速度(時間)は、ダイ、アフラム又は仕切 板を薄くしたり、特定の形状に成形することによって調節することができる。
ダイアフラム又は仕切板を検出器の筒状ホース継手内に固定するためのいろいろ な方法を先に述べたが、陰極材を被覆された被腐蝕性のダイアフラム又は仕切板 の場合に用いることができるもう1つの方法は、簡単な射出成形法であり、プラ スチックハウジングをダイアフラムの周りに圧着し、ダイアフラムを正しい位置 に固定する以上、本発明を実施例に関連して説明したが、本発明は、ここに例示 した実施例の構造及び形態に限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲か ら逸脱することな(、いろいろな実施形態が可能であり、いろいろな変更及び改 変を加えることができることは、ラジェータ及び熱交換系の構造に精通した当業 者には明らかであろう要 約 熱交換系のための流体状態検出器。この検出器は、系内を循環する熱交換流体が 検出器に接触するように該検出器を系内に設置するための筒状ホース継手のよう な支持手段と、該支持手段に取付けられた覗きガラスと、該覗きガラスと熱交換 流体との間に介設され、該検出器の使用中熱交換流体によって接触されるように 配置された被腐蝕性の分離手段と、該分離手段が腐蝕によって除去又は破断され ると、前記覗き窓を通して視ることができる可動フラップ又は色付ボールのよう な可視表示手段とから成る。該表示手段が透視できたことによって熱交換流体が 一定の腐蝕性度合に達したことを表示する。好ましい実施例では、前記分離手段 は、前記覗きガラスから離隔して配置された金属ダイアフラムである。ダイアフ ラムは、被腐蝕性金属によって形成し、該ダイアフラムを装着するリングを該被 腐蝕性金属より電位列順位の高い異なる金Xで形成し、ダイアフラムとリングと が電池対の陽極と陰極を構成するようにすることができる。
平成 4年lO月15日

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.熱交換系のための流体状態検出器であって、系内を循環する熱交換流体が該 検出器に接触するように該検出器を系内に設置するための支持手段と、該支持手 段に取付けられた覗きガラスと、該覗きガラスと熱交換流体との間に介設され、 該検出器の使用中熱交換流体によって接触されるように配置された被腐蝕性の分 離手段と、 該分離手段が腐蝕によって除去又は破断されると、前記覗き窓を通して視ること ができる可視表示手段とから成り、該表示手段が透視できたことによって熱交換 流体が一定の腐蝕性度合に達したことを表示するようになされていることを特徴 とする流体状態検出器。
  2. 2.前記分離手段は、前記覗きガラスから離隔して前記支持手段内に装着された 金属ダイアフラムであることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の流体状 態検出器。
  3. 3.前記表示手段は、少くとも1個の可動色付物体と、該可動色付物体が前記熱 交換流体内で一定範囲内で自由に動くことができるように該可動色付物体を熱交 換流体内に保持するための保持手段を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1 項に記載の流体状態検出器。
  4. 4.前記支持手段は、前記熱交換流体のための入口と出口を有する筒状ホース継 手であることを特徴とする特許請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載の流体状 態検出器。
  5. 5.前記分離手段は、前記覗きガラスの内側表面に被覆された被腐蝕性の不透明 コーチングであることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は3項に記載の流体 状態検出器。
  6. 6.複数個の色付ボールと、該ボールが前記熱交換流体内で一定範囲内で自由に 動くことができるように該ボールを熱交換流体内に保持するためのチューブを備 え各ボールは、異なる密度を有しており、それによって熱交換流体内に浮揚又は 沈下するボールの数が、熱交換流体の密度及びその流体の安全な凍結点防護範囲 を表示するようになされていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の 流体状態検出器。
  7. 7.前記支持手段は、前記熱交換流体のための入口と出口を有する筒状ホース継 手であり、ボールを保持するための前記チューブは、該ホース継手の外面にホー ス継手の長手中心軸線に対して鋭角に取付けられていることを特徴とする特許請 求の範囲第6項に記載の流体状態検出器。
  8. 8.前記熱交換流体を前記チューブを通して通流させるために、該チューブの両 端近くにおいて該チューブの側壁と前記筒状ホース継手の側壁に2つの穴が穿設 されていることを特徴とする特許請求の範囲第7項に記載の流体状態検出器。
  9. 9.前記分離手段は、前記覗きガラスから離隔して配置された金属ダイアフラム であることを特徴とする特許請求の範囲第6〜8項のいずれかに記載の流体状態 検出器。
  10. 10.1個又は複数個のボールを包含しており、該検出器の使用中前記熱交換流 体の一部を包含する透明なチューブの形とした可視表示手段を含み、該チューブ 内の熱交換流体内で該ボールが浮揚することにより、熱交換流体の安全な凍結点 防護範囲を表示するようになされていることを特徴とする特許請求の範囲第1又 は2項に記載の流体状態検出器。
  11. 11.熱交換系のための腐蝕性検出器であって、該検出器が系内を流れる熱交換 流体に接触することができるような態様に検出器を系内に設置するための支持手 段と、 該支持手段に取付けられており、該検出器の使用中一方の側の面が熱交換流体に よって接触されるように配置された被腐蝕性のダイアフラムと、 前記支持手段内の前記ダイアフラムの他方の側に設置されており、該ダイアフラ ムとの間に常態では空のチャンバーを画定する覗きガラスとから成り、前記ダイ アフラムの材質及び構造は、熱交換流体の腐蝕性が熱交換系に損傷を起こすほど 高くなる前に、腐蝕され破断するように規定されており、該ダイアフラムが破断 すると、前記熱交換流体が前記チャンバー内へ流入し、それによって、熱交換流 体を交換又は処理する必要があることを俵示するようになされていることを特徴 とする腐蝕性検出器。
  12. 12.前記支持手段は、熱交換流体のための入口と出口を有し、一方の側に前記 ダイアフラムと覗きガラスを装着するための開口を有する筒状ホース継手である ことを特徴とする特許請求の範囲第11項に記載の腐蝕性検出器。
  13. 13.前記開口は、雄ねじ付金属リングを受容するようにねじを付されており、 前記ダイアフラムと覗きガラスは、該金属リンク内に装着されていることを特徴 とする特許請求の範囲第12項に記載の腐蝕性検出器。
  14. 14.前記ダイアフラムは、被腐蝕性金属で作られており、前記金属リングは、 ダイアフラムの金属より電位列順位の高い異なる金属で作られており、該ダイア フラムと金属リングとは、それぞれ、電池対の陽極と陰極を構成することを特徴 とする特許請求の範囲第13項に記載の腐蝕性検出器。
  15. 15.前記チャンバーは、前記熱交換流体によって接触されると変色する一定量 の物質を含有していることを特徴とする特許請求の範囲第11,12又は13項 に記載の腐蝕性検出器。
  16. 16.少くとも1個の色付ボールと、該ボールが前記熱交換流体内で一定範囲内 で自由に動くことができるように該ボールを熱交換流体内に保持するための透明 チューブを備えた可視表示手段を含み、それによって、該チユーブ内の熱交換流 体内での1個又はそれ以上のボールの浮揚又は浮揚力の喪失が、熱交換流体の密 度及びその流体の安全な凍結点防護範囲を表示するようになされていることを特 徴とする特許請求の範囲第11〜13項のいずれかに記載の腐蝕性検出器。
  17. 17.複数個の色付ボールと、該ボールが前記熱交換流体内で一定範囲内で自由 に動くことができるように該ボールを熱交換流体内に保持するための透明チュー ブを備えた可視表示手段を含み、それによって、該チューブ内の熱交換流体内で の1個又はそれ以上のボールの浮揚又は浮揚力の喪失が、熱交換流体の密度及び その流体の安全な凍結点防護範囲を表示するようになされていることを特徴とす る特許請求の範囲第12〜14項のいずれかに記載の腐蝕性検出器。
  18. 18.複数個の色付ボールヒ、該ボールが前記熱交換流体内で一定範囲内で自由 に動くことができるように該ボールを熱交換流体内に保持するための透明チュー ブを備えた可視表示手段を含み、熱交換流体を該チューブを通して通流させるた めに、該チューブの両端近くにおいて該チューブの側壁と前記筒状ホース継手の 側壁に2つの穴が穿設されており、それによって、該チユーブ内の熱交換流体内 での1個又はそれ以上のボールの浮揚又は浮揚力の喪失が、熱交換流体の密度及 びその流体の安全な凍結点防護範囲を表示するようになされていることを特徴と する特許請求の範囲第12〜14項のいずれかに記載の腐蝕性検出器。
  19. 19.熱交換系のための腐蝕性検出器であって、該検出器が系内を流れる熱交換 流体に接触することができるような態様に該検出器を系内に設置するための支持 手段と、 該支持手段に装着されており、熱交換流体が非腐蝕性状態にあることを示す第1 位置から熱交換流体が少くとも一定限度の腐蝕性をもつに至ったことを示す第2 位置へ移動自在である可視表示器と、 該検出器の使用中前記可視表示器を前記第1位置に保持し、熱交換流体内に浸漬 させた状態に保持するための被腐蝕性の解放機構と、 前記可視表示器を透視することができるように前記支持手段に取付けられた覗き ガラスとから成り、前記解放機構は、熱交換流体が少くとも一定限度の腐蝕性を もつに至ったとき腐蝕されて破断し、それによって、前記可視表示器を解放して 前記第2位置へ移動させるようになされていることを特徴とする腐蝕性検出器。
  20. 20.前記可視表示器は、両面にそれぞれ異なる色を有する枢動自在のフラップ であることを特徴とする特許請求の範囲第19項に記載の腐蝕性検出器。
  21. 21.前記解放機構は、一端を前記表示器に連結され他端を前記支持手段に連結 された金属ワイヤであり、該ワイヤは電池対の陽極を構成することを特徴とする 特許請求の範囲第19項に記載の腐蝕性検出器。
  22. 22.前記覗きガラスは、ガラスドームであり、前記表示器は、該ガラスドーム の中に配置されており、該ガラスドームを通して透視することができるようにな されていることを特徴とする特許請求の範囲第19〜21項のいずれかに記載の 腐蝕性検出器。
  23. 23.前記支持手段は、熱交換流体のための入口と出口を有する筒状ホース継手 であり、前記表示器と覗きガラスは、該筒状ホース継手の側面に装着されている ことを特徴とする特許請求の範囲第19項に記載の腐蝕性検出器。
  24. 24.前記可視表示器は、両面にそれぞれ異なる色を有する枢動自在のフラップ であり、前記覗きガラスは、該フラップ及び前記解放機構の周りに流体チャンバ ーを画定し、該検出器の使用中前記熱交換流体を該チャンバー内へ流入させるよ うに該チャンバーと前記筒状ホース継手の主流体通路との間に連通を設定する通 路手段が設けられていることを特徴とする特許請求の範囲第23項に記載の腐蝕 性検出器。
  25. 25.前記通路手段は、前記熱交換流体を前記チャンバーを通して通流させ、そ れによって、前記解放機構が切断されたとき、該チャンバー内の流体の流れが前 記表示器を前記第2位置へ移動させるようになされていることを特徴とする特許 請求の範囲第23項に記載の腐蝕性検出器。
  26. 26.前記ワイヤは、直径0.01〜0.05in(0.254〜1.27mm )であることを特徴とする特許請求の範囲第21項に記載の腐蝕性検出器。
  27. 27.前記ワイヤは、アルミニウム又はマグネシウム合金で形成されていること を特徴とする特許請求の範囲第26項に記載の腐蝕性検出器。
  28. 28.前記覗きガラスは、ガラスドームであり、前記表示器は、該ガラスドーム の中に配置されており、該ガラスドームを通して透視することができるようにな されていることを特徴とする特許請求の範囲第26項に記載の腐蝕性検出器。
  29. 29.前記可視表示器は、両面にそれぞれ異なる色を有する枢動自在のフラップ であることを特徴とする特許請求の範囲第26〜28項のいずれかに記載の腐蝕 性検出器。
  30. 30.熱交換系のための腐蝕性検出器であって、該検出器が系内を流れる熱交換 流体に接触することができるような態様に該検出器を系内に設置するための支持 手段と、 該支持手段内に装着された覗きガラスと、該覗きガラスの内側表面に被覆されて おり、該検出器の使用中前記熱交換流体によって接触されるように配置された被 腐蝕性の不透明コーチングと、該不透明コーチングが熱交換流体による腐蝕作用 によって少くとも部分的に除去されたとき、前記覗きガラスを通して視ることが できる可視表示手段とから成る腐蝕性検出器。
  31. 31.前記可視表示手段は、可動色付物体であり、該検出器は、該可動色付物体 の動きを該検出器内に拘束するための拘束手段を含むことを特徴とする特許請求 の範囲第30項に記載の腐蝕性検出器。
  32. 32.前記支持手段は、熱交換流体のための入口と出口を有し、一方の側に前記 覗きガラスを装着するための開口を有する筒状ホース継手であることを特徴とす る特許請求の範囲第31項に記載の腐蝕性検出器。
  33. 33.前記筒状ホース継手は、その入口と出口の間に延長した流体通路を有して おり、前記拘束手段は、該通路内に配設された2つの互いに離隔した制流子から 成り前記ポールは、該2つの制流子の間に配置されていることを特徴とする特許 請求の範囲第32項に記載の腐蝕性検出器。
  34. 34.前記覗きガラスは、流体チャンバーを形成するガラスドームであり、前記 ボールは、該チャンバー内に移動自在に配置されていることを特徴とする特許請 求の範囲第31項に記載の腐蝕性検出器。
  35. 35.熱交換系のための腐蝕性検出器であって、該検出器が系内を流れる熱交換 流体に接触することができるような態様に該検出器を系内に設置するための支持 手段と、 該支持手段内に装着された覗きガラスと、該覗きガラスを通して透視することが でき、該検出器の使用中前記熱交換流体によって接触されるように配置された被 腐蝕性の不透明コーチングを被覆されている可視表示手段とから成り、該不透明 コーチングが熱交換流体による腐蝕作用によって少くとも部分的に除去されたと き、該可視表示手段が変色するようになされていることを特徴とする腐蝕性検出 器。
  36. 36.前記可視表示手段は、可動色付物体であり、該検出器は、該可動色付物体 の動きを該検出器内に拘束するための拘束手段を含むことを特徴とする特許請求 の範囲第35項に記載の腐蝕性検出器。
  37. 37.前記色付物体は、水溶性材料から成る内側層を有しており、該内側層が、 前記コーチングによって被覆されていることを特徴とする特許請求の範囲第36 項に記載の腐蝕性検出器。
  38. 38.前記コーチングは、被腐蝕性の陽極材の第1層と、該第1層の外面の全部 ではないが、大部分を覆う陰極材の第2層を有することを特徴とする特許請求の 範囲第37項に記載の腐蝕性検出器。
  39. 39.腐蝕性検出器兼比重表示器であって、該検出器が系内を流れる熱交換流体 に接触することができるような態様に該検出器を系内に設置するための支持手段 と、 該支持手段内又は支持手段上に装着された透明チューブと、 前記熱交換流体が前記チューブ内を通って通流するのを可能にするための手段と 、 前記チューブ内に配置され、該チューブ内で一定範囲内で自由に移動することが できるようにチューブ内に保持された少くとも1個の色付ボールとから成り、該 ボールには被腐蝕性の不透明コーチングを被覆されており、該ボールは、該不透 明コーチングが熱交換流体による腐蝕作用によって少くとも部分的に除去された とき、変色するようになされており、該ボールの浮揚又は浮揚力の喪失が、熱交 換流体の比重及びその流体の安全な凍結点防護範囲を表示するようになされてい ることを特徴とする腐蝕性検出器兼比重表示器。
  40. 40.前記チューブ内に数個の色付ボールが配置されれており、それらのすべて のボールに被腐蝕性の不透明コーチングを被覆されていることを特徴とする特許 請求の範囲第39項に記載の腐蝕性検出器兼比重表示器。
  41. 41.前記色付ボールは、その外周面を覆う水溶性材料から成る内側層を有して おり、該内側層が、前記コーチングによって被覆されていることを特徴とする特 許請求の範囲第39又は40項に記載の腐蝕性検出器兼比重表示器。
  42. 42.前記コーチングは、被腐蝕性の陽極材の第1層と、該第1層の外面の全部 ではないが、大部分を覆う陰極材の第2層を有することを特徴とする特許請求の 範囲第39又は40項に記載の腐蝕性検出器兼比重表示器。
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