JPH0550328A - 鋸刃挟み込み防止装置 - Google Patents

鋸刃挟み込み防止装置

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JPH0550328A
JPH0550328A JP21063291A JP21063291A JPH0550328A JP H0550328 A JPH0550328 A JP H0550328A JP 21063291 A JP21063291 A JP 21063291A JP 21063291 A JP21063291 A JP 21063291A JP H0550328 A JPH0550328 A JP H0550328A
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JP
Japan
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cutting
saw blade
arrival
housing
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP21063291A
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English (en)
Inventor
Taro Kikuchi
太郎 菊池
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来進行後にしか対策がとれなかった狭窄現
象の発生を予測することができ、予めその対策をして狭
窄現象による鋸刃の挟み込みを未然に防止することであ
る。 【構成】 切断材料の予め設定された任意の位置に切削
部が到達した時点で、任意寸法だけ前記切削部を後退さ
せ、この後退位置から再度切削加工を開始し切断材料に
おける鋸刃の挟み込みを防止し、任意の設定位置は複数
回の往復切断を繰り返すように設定され、切断部を後退
する後退量は任意の位置によりそれぞれ任意に設定する
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯鋸盤における鋸刃に
より切断材料を切断する際に、前記切断材料における鋸
刃の挟み込みを防止する鋸刃挟み込み防止装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、狭窄による鋸刃の挟み込み現象が
発生すると、切断部に楔を打込んで狭窄を緩和させた上
で、切断続行可能な場合にはそのまま再切断し、不可能
な場合には狭窄部分より鋸刃が脱出するまで、切断材料
をハンマ等で叩く等が行われていた。
【0003】このために、鋸刃の挟み込みの結果生じる
鋸刃の駆動モ―タの負荷電流を監視して、設定値以上の
負荷電流がモ―タに流れた場合に、一度鋸刃を切断材料
から後退させ、後退位置から再び切削することが考慮さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この負荷電
流の上昇は、鋸刃の挟み込みの結果生じる現象であっ
て、上昇を検出した時点ではすでに狭窄現象が進行して
おり、この検出時点で狭窄による鋸刃の挟み込みを回避
しょうとしても手遅れになる場合が多かった。すなわ
ち、挟み込みが始まり駆動モ―タの負荷電流が上昇して
から、鋸刃が完全に切断材料により完全に挟まれてしま
う状態になるまでの時間は極めて短いものである。この
短い時間で切断材料からの回避を完了しなければならな
かった。
【0005】図6は鋸刃速度とモ―タの負荷電流との関
係線図、図7は図6における電流波形図を示す。時間to
が負荷電流の上昇をセンサが検知したポイントで、時間
t1が鋸刃を完全に狭窄して鋸刃速度が答になる状態であ
る。実験値によれば、t0〜t1( 約 0.3秒程度)の間に鋸
刃を上昇させて、狭窄より回避させることが必要であ
る。
【0006】従来技術によれば、このような狭窄現象の
発生を確実に回避することは困難であった。狭窄が発生
すると楔を切断材料に打込んで、鋸刃を上昇(後退)さ
せるという人手を要する作業が必要であった。また、他
の作業中であれば、とちらかの作業を中断しなければな
らなかった。これら作業に要する労力および時間による
生産性の低下は避けられかった。
【0007】なお、通常の切断時においても負荷電流値
には振幅がある。狭窄現象の発生に伴う上昇幅と通常時
の上下幅にはある程度の差があるが、その差は大きくな
い。狭窄現象の早期発見には通常時の最高値より僅かに
高い値に設定値を設定する必要がある。このように、各
種の制約を有する設定値を超えたことを検知した後、帯
鋸刃盤のハウジングを上昇させて狭窄現象を回避するこ
とは極めて困難であった。
【0008】本発明の目的は、上記問題点を改善するた
めに、従来進行後にしか対策がとれなかった狭窄現象の
発生を予測することができ、予めその対策をして狭窄現
象による鋸刃の挟み込みが未然に防止される鋸刃挟み込
み防止装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、鋸刃により切断材料を切断する帯鋸盤に
おいて、前記切断材料の予め設定された任意の位置に切
削部が到達した時点で、任意寸法だけ前記切削部を後退
させ、この後退位置から再度切削加工を開始し前記切断
材料における前記鋸刃の挟み込みを防止することを特徴
とする鋸刃挟み込み防止装置である。
【0010】また、本発明の他の態様によれば、予め設
定された任意の位置は1か所に限らず一度の切断加工中
に複数回の往復切断を繰り返すように設定することを特
徴とする鋸刃挟み込み防止装置である。
【0011】なお、本発明のさらに他の態様によれば、
切断部を後退する後退量は任意の位置によりそれぞれ任
意に設定することを特徴とする鋸刃挟み込み防止装置で
ある。
【0012】
【作用】本発明の鋸刃挟み込み防止装置を採用すること
により、切断材料の予め設定された任意の位置に切削部
が到達した時点で、任意寸法だけ前記切削部を後退さ
せ、この後退位置から再度切削加工を開始し切断材料に
おける鋸刃の挟み込みを防止し、任意の設定位置は複数
回の往復切断を繰り返すように設定され、切断部を後退
する後退量は任意の位置によりそれぞれ任意に設定する
ことによって、狭窄現象の発生が予測され、狭窄現象に
よる鋸刃の挟み込みが未然に防止される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて、詳
細に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例の概略構成図を示
す。図において鋸刃13は駆動ホイ―ル15,17によ
り一方向に回転自在に設けられ、鋸刃挟み込み防止装置
19は、鋸刃位置検出装置であるハウジングガイドポス
ト7に設けられたエンコ―ダ21と、このエンコ―ダ2
1のの検出信号が入力される演算処理装置(CPU)で
あるNC装置23と、NC装置23のハウジング昇降指
令信号によりハウジング5を昇降自在に操作する操作シ
リンダ25と、この操作シリンダ25を操作する操作弁
27および操作弁27を経て操作シリンダ25に給油す
る油圧ポンプ39、駆動モ―タ41等とから構成されて
いる。
【0015】NC装置23には、切断材料29の幅、高
さ等の材料形状が入力される入力装置31、ステップの
送り動作を実行した位置を記憶する記憶メモリ33と、
ステップ送り動作の戻り量を記憶する記憶メモリ35お
よび切断加工の後退位置と後退量を材料形状に基づき比
較判別する比較判別装置37が装着されている。
【0016】切断材料29は、本実施例では狭窄現象が
顕著に現われるH形鋼である。このH形鋼材29を標準
的な方法で切断する際に、実験によれば、点A,B,C
の3点でハウジング5の上昇を行なえば、H形鋼材29
置おいてほとんどの狭窄現象を回避することができる。
【0017】従って、切断加工の際に、予め設定された
任意の位置に切断部が到達した時点で、予め設定された
任意の量で切断部を後退し、後退した位置から再び切断
加工を開始する。この後退させる位置の設定は、狭窄現
象による鋸刃13の挟み込みが発生すると予測される位
置の手前に設定するものとする。さらに、複数の任意位
置に達したとき、鋸刃13の加工速度を遅くすることが
できる。
【0018】図2に示すように、切断材料29を横方向
から見ると、斜線で示す隆起部分である狭窄現象Rが発
生している。ところが、図3に示すように狭窄現象Rに
よって狭められた切断部を、再び切断することにより、
鋸刃13が挟み込まれないだけの隙間を確保しながら、
切断加工を行うことができ、従って狭窄現象Rよる鋸刃
13の挟み込み現象を防止することができる。なお、切
断速度をかなり遅くしてやることにより、狭窄現象Rの
進行中も充分な幅を確保しながらの加工が可能となり、
鋸刃の挟み込みを回避することができる。
【0019】次に、図4は図1に示す鋸刃挟み込み防止
装置の動作フロ―チャ―トである。NC装置23の入力
装置31に切断材料29がH形鋼であることおよびその
サイズが入力され、ステップ送り動作実行位置が計算さ
れ、切断下降開始して、ステップ1(S1) で、ステップ
動作の実行位置Aに到達してYES で、到達1回目の切断
を行い、YES であれは設定量Cだけハウジング5を上昇
させ、再び切断下降開始を行う。
【0020】到達1回目の切断がNOであればステップ2
(S2) で、ステップ動作の実行位置Bに到達してYES
で、到達1回目の切断を行い、YES であれば設定量Cだ
けハウジング5を上昇させ、再び切断下降開始を行う。
【0021】到達1回目の切断がNOであればステップ3
(S3) で、ステップ動作の実行位置Cに到達してYES
で、到達1回目の切断を行い、YES であれば設定量Cだ
けハウジング5を上昇させ、再び切断下降開始を行う。
【0022】到達1回目の切断がNOであればステップ2
(S2) で、ステップ動作の実行位置Bに到達してYES
で、到達1回目の切断を行い、YES であれば設定量Cだ
けハウジング5を上昇させ、再び切断下降開始を行う。
【0023】到達1回目の切断がNOであればステップ4
(S4) で、切断終了位置に到達する。この到達がYES
で、切断終了処理を行い、NOであれば、ステップ動作を
ステップ1(S1) から繰り返えすものとする。
【0024】次に、図5は本発明の他の実施例の概略構
成図を示す。帯鋸刃盤1は箱形ベ―ス3およびハウジン
グ5から構成されている。ハウジング5はベ―ス3に立
設されたハウジングガイドポスト7により昇降自在に設
けられている。鋸刃位置検出装置は、ハウジングガイド
ポスト7に設けられたドグ9と、ハウジング5に設けら
れたリミットスイッチ11とからなり、切断位置を検出
する。
【0025】このリミットスイッチ11が任意の位置で
作動するように、ドグ9の位置は手動で設定することが
できる。また、ドグ9の動作をNC装置(図1)23で
制御することができる。なお、鋸刃のヒンジ角度とハウ
ジングガイドポスト7および切断材料の距離等から、ド
グ9の設定位置を割り出すこともできる。さらに、ドグ
9またはリミットスイッチ11は図示されていないバイ
スまたは鋸刃ガイドと連動して動かす機構にすることも
可能である。
【0026】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、適宜の設計的変更を行うことにより、他
の態様においても実施し得るもので、例えば鋸刃位置検
出装置はリミットスイッチ、エンコ―ダに限るものでな
く、NC装置ににデ―タとして入力したり、材料形状よ
り計算により割出す等の設定方法が可能である。
【0027】切断材料はH形鋼に限らず、他の形鋼にも
有効であり、形鋼に限定されるものではない。
【0028】
【発明の効果】上記説明によりすでに明らかなように、
本発明の鋸刃挟み込み防止装置は、切断材料の予め設定
された任意の位置に切削部が到達した時点で、任意寸法
だけ前記切削部を後退させ、この後退位置から再度切削
加工を開始し切断材料における鋸刃の挟み込みを防止
し、任意の設定位置は複数回の往復切断を繰り返すよう
に設定され、切断部を後退する後退量は任意の位置によ
りそれぞれ任意に設定することによって、従来技術の問
題点が有効に解決され、狭窄現象の発生が予測され、狭
窄現象による鋸刃の挟み込みが未然に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成図である。
【図2】本発明の他の実施例の概略構成図である。
【図3】切断材料の狭窄現象の発生状態図である。
【図4】切断材料の再切断状態図である。
【図5】図2に示す鋸刃挟み込み防止装置の動作フロ―
チャ―トである。
【図6】鋸刃速度とモ―タの負荷電流との関係線図であ
る。
【図7】図6における電流波形図である。
【符号の説明】
5 ハウジング 9 ドグ 11 リミットスイッチ 13 鋸刃 19 鋸刃挟み込み防止装置 21 エンコ―ダ 23 NC装置 29 切断材料 31 入力装置 33,35 記憶メモリ 37 比較判別装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋸刃により切断材料を切断する帯鋸盤に
    おいて、前記切断材料の予め設定された任意の位置に切
    削部が到達した時点で、任意寸法だけ前記切削部を後退
    させ、この後退位置から再度切削加工を開始し前記切断
    材料における前記鋸刃の挟み込みを防止することを特徴
    とする鋸刃挟み込み防止装置。
  2. 【請求項2】 予め設定された任意の位置は1か所に限
    らず一度の切断加工中に複数回の往復切断を繰り返すよ
    うに設定することを特徴とする請求項1に記載の鋸刃挟
    み込み防止装置。
  3. 【請求項3】 切断部を後退させる後退量は任意の位置
    によりそれぞれ任意に設定することを特徴とする請求項
    1に記載の鋸刃挟み込み防止装置。
JP21063291A 1991-08-22 1991-08-22 鋸刃挟み込み防止装置 Pending JPH0550328A (ja)

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JP21063291A JPH0550328A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 鋸刃挟み込み防止装置

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JPH0550328A true JPH0550328A (ja) 1993-03-02

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