JPH05502240A - ヘモグロビンオリゴマーに基づく組成物及びその製造方法 - Google Patents
ヘモグロビンオリゴマーに基づく組成物及びその製造方法Info
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- JPH05502240A JPH05502240A JP3514532A JP51453291A JPH05502240A JP H05502240 A JPH05502240 A JP H05502240A JP 3514532 A JP3514532 A JP 3514532A JP 51453291 A JP51453291 A JP 51453291A JP H05502240 A JPH05502240 A JP H05502240A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
ヘモグロビンオリゴマーに基づく組成物及びその製造方法主豆勿宜景
金1夏分ト
本発明はヘモグロビンオリゴマーに基づく組成物及びその製造方法に関する。特
に本発明は、少なくともヒト赤血球中ヘモグロビンの酸素親和性を保持しつつ、
より長期間にわたって酸素を運搬する能力を有するヘモグロビンオリゴマーに基
づく組成物を製造するためにヘモグロビンに基づ</8e、を架橋する方法に関
する。
五五垣歪夏記述
現行の医療プラクティスにおいては、傷害を受けた者又は手術患者のような血液
の損失のあった患者を酸素運搬性材料で潅流する必要がある場合には、全血又は
バック赤血球が使用されているのみである。供血者と受血者の血液型を注意深く
一致させる必要があり、その試験は血液潅流を遅らせ得る。結果として、実質的
に血液損失の状態にある患者が傷害の原因となる酸素欠乏の期間にさらされるこ
ととなる。その上、事前の瀉血と貯蔵によって自家すなわち轡者に供血された赤
血球が入手できる場合でさえも、これらの自家赤血球の酸素運搬能及び安全性は
貯蔵の結果として低下している。その結果、輸血後24時間までの間、患者は至
適以下の酸素供給状態にされされ得る。最後に、全血及びこれから得た赤血球の
あらゆる輸血において、ウィルス及び/又は細菌汚染という、患者にとって常に
存在する危険がある。
従って、通常の環境条件下における酸素の運搬と放出に有用なそして以下の特徴
を備えた物質が必要であることが認識されている。
理想的には、該物質は酸素を機器、器官及び組織に対して、正常の酸素分圧がこ
れらの環境中に維持されるように、運搬しそれを放出しなければならない。該物
質は非抗原性でありそして無パイロ−ジエン(すなわち0.25EU/mL)で
なければならない。該物質は細菌及び/又はウィルスによる汚染のないものでな
ければならない。該物質は安全で無毒性でなければならない。該物質は血液及び
血清と混和するものでなければならない。該物質は血液に匹敵する粘性、コロイ
ド性及び浸透圧特性を有しなければならない。患者の脈管系内に長期間保持され
る物質を有することが望ましい。なぜなら、このことは、働者自身の赤血球造血
と成熟とを許容するからである。さらに、該物質は赤血球造血に干渉しまたはこ
れを妨害することがあってはならない。
酸素の運搬及び放出のための自然の、哺乳類のタンパク質であるヘモグロビンは
、血液型を決定する固有の抗原を含有する赤血球細胞膜又は間質からそして他の
細胞及び細胞質成分から分離できることが認識されてきた。もしそのような分離
及び単離が達成されれば、得られる間質不含ヘモグロビンは抗原性物質含有しな
い。従って、血液型の判定とその一致とはもはや必要がない。例えば、典型的な
間質不含ヘモグロビンの製造は、残存血漿と細胞残滓を除くために赤血球を洗浄
し、ヘモグロビンを遊離するために赤血球を溶解し、そしてヘモグロビンを濾過
し限外濾過して夾雑物から分離することよりなる。K、 Bonhard、 B
、 Eichentopf、 and N、 Kothe、 ”Process
for Obtaining )Iepatitis−5afe、 5ter
ile Hemoglobin 5olutionsFree of Pyro
gens and 5trotsa、” (米国特許第4439357号)及び
N、 Nothe and B、 Eichentopf、 ”Method
of Preparing )Iighly Purified、5tr6aa
−Free、Non−Hepatitic Human−Anig+al )I
e+*oglobin 5olutions (米国特許第4526745号)
。The process for isolating and purif
ying the 5troa+a−free hemoglobin 1nc
orporates processsteps to eliminate
bacterial and viral contamination、 (
米国特許第4598046号及び4600531号)(ここに参照し導入する)
。
しかしながら、間質不含ヘモグロビンは上記の物質適合性基準に合致しない。例
えば、間質不含ヘモグロビンは酸素を運搬できることが知られてはいるが(S、
F、 Rabiner et al、、 J、 Exp、 Med、、 Vol
、 126.、 p、1142. L967)、エフェクターとして知られる特
有の追加の物質の不存在下では、間質不含ヘモグロビンが有用であるには酸素に
対する親和性が余りに高過ぎる。結果として、間質不含ヘモグロビンは、器官及
びMi織において正常の酸素分圧を維持することができない。更に、その自然の
形態においては、間質不含ヘモグロビンは、各々が1本のαタンパク鎖及び1本
のβタンパク鎖より構成される一対の2量体凝集物(分子量32250 )より
作られる4量体凝集′!#(分子量64500 )である。2量体凝集物同士は
共有結合で相互に保持されているのではない。間質不含ヘモグロビンの注入に続
いて、このタンパク質はこれらの2量体凝集物へと自然に解離し、これは酸素を
放出しない。2量体は腎臓を通って濾過により除去され尿中に排泄されるに充分
小さい。研究は、間質不含ヘモグロビン又はその解離2量体の循環中における保
持半減期がおよそ2時間であることを示している。すなわちその濃度は2時間毎
に1/2に減少する。この期間は骨髄中で赤血球が再生され成熟するに必要な時
間よりはるかに短い。こうして、間質不含ヘモグロビンは時間の経過とともに益
々効果がなくなる。更に、間質不含ヘモグロビンの解離は非常に速いため、2量
体が腎臓や他の器官に蓄積し、これらの器官に傷害を引き起こす。この結果、間
質不含ヘモグロビンは酸素運搬物質に要求される臨床的安全性を欠いているであ
ろう(S、L、 Bakerand E、C,Dodds、 Br1t、 J、
Ex 、 Pathol、 6: 247.1925参照)。
これらの知見を総合すると、4量体ヘモグロビンは架橋なしでは組織への長期間
の酸素供給のための担体としては適当でないことが示される。
間質不含ヘモグロビンの欠点のいくつかに向けられた非常に多くの修飾ヘモグロ
ビンが知られている。既知の修飾方法には、間質不含ヘモグロビンの分子内架橋
形成のための、低分子量試薬による間質不含ヘモグロビンの分子間架橋形成のた
めの、低分子量試薬による間質不含ヘモグロビンの分子内及び分子間架橋のため
の、及び間質不含ヘモグロビンの他のポリマーへの結合のための種々の方法が含
まれる。
間質不含ヘモグロビンの分子内架橋形成のための方法は従来技術に知られている
(米国特許第4584130号、4598064号及び4600531号)。例
えば、これらの修飾ヘモグロビンの1つであるジアスピリン架橋ヘモグロビンは
、間質不含ヘモグロビンを、2.3−ジホスホグリセリート、イノシトールへキ
サホスフェート又はイノシトールヘキササルフェートの存在下に、ビス(3,5
−ジブロモサリチル)フマレートと反応させることによって製造される(米国特
許第4598064号オリゴマー帯4600531号)。この処理は、間質不含
ヘモグロビンを、フマレート架橋によってタンパク質のα鎖の第99番目のりジ
ン残基を共有結合的に連結することによって修飾する。この分子内架橋の結果、
ジアスピリン架橋ヘモグロビンは、血液に等しい酸素親和性を有する。更に、ジ
アスピリン架橋ヘモグロビン(分子量64500)はもはや2量体(分子量32
250)には解離することができない。タンパク質の分子量が増大するにともな
って循環系中のヘモグロビンの保持時間は増大するから、ジアスピリンα−α架
橋ヘモグロビンの保持時間は4乃至8時間であり、間質不含ヘモグロビンの2乃
至4倍である。しかしながら、患者が相当量の血液を失った場合に数日間にわた
って酸素をi!搬できる酸素運搬体が必要とされているから、これは急性の出血
の処置において有用であるには充分な長さの時間ではない。
ヘモグロビン分子はまた、低分子量架橋剤によって分子間で相互に架橋形成もさ
れている。特に、K、 Bonhardは、ジアルデヒドを使用し、好ましくは
続いてピリドキサールフォスフェートを添加することによる、ヘモグロビン分子
相互の及び/又は血清タンパク質及びゼラチン誘導体との結合を開示している(
米国特許第4336248号)。・Bonsonらは2官能性又は多官能性の低
分子量の架橋剤による架橋を開示している(米国特許第4001401号、40
01200号、4053590を有している(全血のpsoが28であるのに対
し、グルタルアルデヒドポリマー化ヘモグロビンのP、。は18乃至23である
)。更に、グルタルアルデヒドによる既知の分子間架橋生成物は抗原性を有する
(D、)1. Marks et、al、、 Military Med、 V
ol、 152. p、473.1987)。
同様に、Mock等(Fed、 Proc、 Vol、 34. LL458.
1975)及びMazur(米国特許第3925344号)は、分子内及び分子
間架橋ヘモグロビンの製造に、低分子量の2官能性架橋剤の使用を提示している
。1975年に発見されたこの材料の有効性及び安全性に関する前臨床報告も臨
床報告もないことは、それが上記の適合性基準に合致しないことを推測させる。
ヘモグロビンは、低分子量媒体を用いることによってポリマーにも結合されてい
る。例えば、ヘモグロビンは、ヒドロキシエチル澱粉に(ドイツ特許出願公開第
2616086号)、インスリンに(K、Aj 1saka and Y、 I
washita、 ”Oxygen carrier for blood 5
ubstitute”。
米国特許第4377512号)、及びデキストランに(J、T、F、 Wong
、ヨーロッパ特許出願0140640号)結合されている。同様に、ヘモグロビ
ンはそれ自身及び/又は他の血清タンパク質及びゼラチン誘導体とも、ジアルデ
ヒド(3乃至8炭素原子)媒体の使用により、そして至適には続いてピリドキサ
ールホスフェートの添加によって(K、 Bonhard and U、 Bo
ysen、米国特許第4336248号)結合されている。
同様に、米国特許第4179337号においては、ペプチドとポリペプチドとが
結合されて実質的に直線のエーテル性又は炭素−炭素中心骨格を含むポリマーが
形成されている。ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールが好ま
しい。結合は、ペプチドに対してIO乃至100モル当量のポリマーを、より好
ましくはポリペプチドに対して15乃至50モル当量のポリマーを使用して達成
される。結合は媒体の助けを借りて達成されなければならない。米国特許第43
01144号(Yuji Iwashita and Katsua+i Aj
isaka、 ”Blood 5ubstitute Containing
Modified )!emoglobin”)において、ヘモグロビンは、媒
体により活性化されたポリ(アルケン)グリコールの末端基及びヘモグロビンの
アミノ基との間のアミド結合を介する結合によって修飾されている。この技術の
一層最近の具体例(米国特許第4412989 号及び4670417号)は、
修飾されたヘモグロビンの七ツマー12量体及び3置体の製造を報告している。
これらの具体例はP、。が21乃至25であり循環中における半減期が4乃至8
時間である。更に、該材料は非常に不安定であるため、貯蔵できるためには安定
化剤の存在下に凍結乾燥をしなければならない。これらの全ての要素が、このタ
イプの誘導体が上記の基準に合致しないことを示している。
光!R目1斐
驚くべきことに我々は、ポリマー化修飾されたヘモグロビンに基づくモノマーと
ヘモグロビンに基づく七ツマ−のオリゴマーとからなる、ヘモグロビンに基づく
七ツマ−とオリゴマーとの混合物が上記の基準に合致することを見いだした。す
なわち、該材料は、2置、器官及び組織に、これらの環境において正常な酸素分
圧が維持されるように、酸素を運搬しそして放出する。該材料はまた、無パイロ
−ジエンであることが示された。該材料は細菌及び/又はウィルスの汚染のない
ことが示された。該材料は安全で無毒であることが示さ机た。該材料は血液及び
血清と混和性である。該材料は、血液に匹敵する粘性、コロイド性及び浸透圧特
性を存する。最後に、S亥材料は、哺乳類の脈管系において少なくとも13時間
の半減期をもって保持され、そしてヒト赤血球中のヘモグロビンと少なくとも等
価のP、。を有することが示された。咳産物がまた、限定された量の高分子量ポ
リマー化ヘモグロビン及び非修飾へモグロビンモノマ−を含有してよいことに注
意すべきである。
特に、本発明は、ポリマー化修飾されたヘモグロビンに基づくモノマーとヘモグ
ロビンに基づくモノマーのオリゴマーとからなる、ヘモグロビンに基づくモノマ
ー及びポリマーの混合物に関する。好ましい具体例において、ポリマー化剤とし
て水溶性ポリエーテルオキシランが使用される。加えて、好ましい具体例におい
て、スルフヒドリル試薬が、重合を停止し混合物を最も有用な酸化状態にするこ
とを保証するために使用される。
この発明はまた、ヘモグロビンに基づくモノマー及びオリゴマーの混合物を製造
する方法を含む。該方法は、循環中における少なくとも13時間の半減期を有し
且つヒト赤血球のP5゜と等価なP5゜を有する混合物を製造するに充分な量の
、3員環を含む水溶性物質の存在下にて前記モノマー重合することよりなる。
特に、ポリエーテルオキシランは重合反応を完成させるために使用される。
本発明の−の目的は、約50%未満のポリマー化修飾したヘモグロビンに基づく
七ツマー1約5%未満のヘモグロビンに基づく組成物の高分子量ポリマー、及び
少なくとも約20%のオリゴマーを有するが、好ましくは約70乃至80%のヘ
モグロビンに基づく組成物のオリゴマーを有する混合物を提供することである。
オリゴマーは、2乃至10個のヘモグロビンに基づくモノマーより構成される本
発明の更なる目的は、ヒト赤血球中のヘモグロビンと等価なまたはそれより大き
いP、。を有し、血液と粘度が等しく、抗原性がなく、毒性がなくそして酸素供
給手段として充分に安定である、ヘモグロビンに基づくモノマー及びポリマーの
混合物を提供することである。
図If」IIL劇肌
図1は、ここに開示する発明によって製造したヘモグロビン混合物のサイズ排除
HPLCプロフィールを示す。
図2は、グルタルアルデヒドでポリマー化したヘモグロビンのサイズ排除HPL
Cプロフィールを示す。
図3は、注入されたアルブミンの対照溶液と比較して、尿流速に対するポリエー
テルオキシランでポリマー化したヘモグロビンの注入の作用を示す。
図4は、注入されたアルブミンの対照溶液と比較して、ナトリウムの排泄率に対
するポリエーテルオキシランでポリマー化したヘモグロビンの圧入の作用を示す
。
図5は、注入されたアルブミンの対照溶液と比較して、糸球体濾過速度に対する
ポリエーテルオキシランでポリマー化したヘモグロビンの圧入の作用を示す。
図6は、ジアスピリン架橋ヘモグロビン及びグルタルアルデヒドによるポリマー
化ヘモグロビンの注入と比較して、尿流速に対するポリエーテルオキシランでポ
リマー化したヘモグロビンの注入の効果を示す。
図7は、ジアスピリン架橋ヘモグロビン及びグルタルアルデヒドでポリマー化し
たヘモグロビンの注入と比較して、ナトリウムの排泄率に対するポリエーテルオ
キシランでポリマー化したヘモグロビンの注入の効果を示す。
の=−゛ −のノ
架橋形成は、間質不含ヘモグロビン、分子内架橋ヘモグロビン及びカプセル化ヘ
モグロビンを含みしかしこれらに限定されることのない、非常に多くのヘモグロ
ビンに基づく組成物のいずれの1つに対しても行うことができる。好ましい具体
例は、いずれもここに参照により導入する米国特許第4598064号及び46
00531号に記載されているような、ジアスピリン誘導体で分子内架橋形成さ
れたヘモグロビンを使用する。好ましい具体例であるジアスピリン誘導体による
分子内架橋形成については、ここでは簡単な記述で充分である。
記述は上記の特許においてなされている。赤血球は最初に洗浄され溶解されてヘ
モグロビンを遊離する。粗製の溶血物は外側細胞膜又は間質を除去するために濾
過される。ヘモグロビンは次いで洗浄され濃縮されて、トリポリホスフェートナ
トリウム及びビス(3,5−ジブロモサリチル)フマレートと共に反応容器中に
おかれる。得られるジアスピリン架橋ヘモグロビンは64500ダルトンの分子
量を有する。
本発明において使用されるポリマー化剤は、水溶性の3貴ベテロ環化合物であり
、オキシラン、アジラン及びチイラン(Thiirane)を包含する。選択す
るポリマー化試薬としては、水溶性ポリエーテルオキシラン化合物のうちいかな
るものでもよく、好ましくは15乃至75原子を鎖中に有する長鎖ボリエーテル
オキシランである。
ポリエーテルオキシランの1つはDenacol (登録商標) (Nagas
e Che+aical Co)である。Denacol は、モノ−、ジー、
トリグリンジルエーテル、エステル及びN−グリシジル化合物の混合物である数
種のタイプのオキシラン化合物の商品名である。Denacol (登録商標)
EX−810,EX−313,Eに−830,2X−841及びEX−861
を評価した。
グロビンに基づく組成物の高分子量ポリマーを有する。そして最後種々の工程変
数が最終生成物の特性に影響を与える。これらのパラメーターには、緩衝剤、ヘ
モグロビンに基づく組成物に対するポリマー化試薬の比率及びポリマー化温度が
含まれる。
ヘモグロビンに基づく溶液のポリマー化は、TRl5. HEPES及びリンt
liII衝剤を含む緩衝剤の存在下において起こる。好ましい緩衝剤は炭酸ナト
リウムである。
ポリマー化を実施する温度はある種の生成物特性を決定するために制御すること
ができる。すなわち、もしポリマー化が約O′C乃至10°Cにて行われたなら
、ポリマー化生成物は血液に満たない、すなわち213+am+Hg未満のPS
Oを有する。更に、もしポリマー化が10°Cを超える温度で行われたなら、ポ
リマー化生成物は血液に一層近似のP、。を有する。代わりに、もしポリマー化
が一層高い温度で完゛了すると、ポリマー化生成物は血液を超える又はこれと等
価なP、。
を有する。
ヘモグロビンに基づく組成物に対するポリマー化剤のモル比は10乃至15が好
ましいが、この比は1:1乃至100 : 1の範囲にわたることができる。ヘ
モグロビンに基づく組成物に対するポリマー化試薬の比率が15を超えると、ポ
リマー化生成物のP、。は、赤血球中のヘモグロビンから実質的に右方変位する
。
ヘモグロビンに基づくモノマー及びポリマーの混合物は、この方法で形成される
。上述のポリマー化方法により得られる混合物は約50%未満のポリマー化修飾
されたヘモグロビンに基づく七ツマ−を有するが、好ましくは、10%未満のポ
リマー化修飾されたヘモグロビンに基づく七ツマ−を有する(「モノマー」とは
4量体形態でのヘモグロビン単位をいう)。加えて、それは約5%未満のヘモ%
のポリマー化試薬に修飾された七ツマ−を有する。
に、それは少なくとも約20%のヘモグロビンに基づく組成物のオリゴマーを有
するが、好ましくはおよそ70と80%の間のヘモグロビンに基づく組成物のオ
リゴマーを有する。オリゴマーは2乃至10個のヘモグロビンに基づく七ツマ−
よりなる。混合物がオリゴマーのみ含んでもよく、ポリマー化修飾ヘモグロビン
に基づく七ツマ−又は高分子量ポリマー又は未修飾のへモグロビンモノマーを含
有する必要はないことに江意しなければならない。
混合物中における七ツマ−とポリマーの分布は、サイズ排除クロマトグラフィー
(SEC)によって確認することができる。サイズ排除クロマトグラフィーは、
クロマトグラフィー固定相のポアサイズによって決定される一定の限度内におい
て、タンパク質はそれらの分子量に基づいて分離されるという観察にその基礎を
置いている。カラムからの溶出の1頓序は最高分子量から最低分子量の順である
。すなわち、固定相の保持の上限を超える分子量を有するタンパク質は、より速
く溶出されそしてクロマトグラフィーカラムの空隙体積と同時に鋭いハンドとし
て検出されるのに対し、より低分子量のものはより遅くいくぶん広がったピーク
として分子量の減少する順序にて溶出される。タンパク質の混合物の組成は、混
合物中の全てのタンパク質成分のピーク面積の総和に対する各タンパク質成分の
ピーク応答の面積の比率によって決定される。従って、図1に示すように、ここ
に開示の方法によって製造されるヘモグロビンに基づく混合物のサイズ排除クロ
マトグラフィープロフィールは、バンド5として1%未満の高分子量ポリマー、
バンド2.3及び4として70乃至80%のオリゴマー、そしてバンド1として
20乃至30このプロフィールはグルタルアルデヒドポリマー化ヘモグロビンの
それとは対照的である。図2を参照のこと。グルタルアルデヒドポリマー化ヘモ
グロビンのサイズ排除クロマトグラフィーは、ノ\ンドEとして約lO%の高分
子量ポリマーを、ハンドC及びDとして約60から70%の間のオリゴマーを、
ハンドBとして約10%の2量体を、そしてハンドAとして約10%の七ツマ−
を示している更に、我々は、ポリマー化を停止させると同時に生成物がその最も
有用な酸化状態にあることを保証する試薬を確認した。すなわち、我々は、停止
剤であるし一システィン、N−アセチル−し−システィン又はこれらのアミノ酸
とエタノールアミンとの組合せが、最終生成物の混合物中に存在し得る全てのメ
トヘモグロビン(鉄が+3の酸化状態にある)を修飾されたヘモグロビン(鉄が
+2の酸化状態にある)へと変換することを見いだした。この変換は極めて重要
である。なぜならば、メトヘモグロビンは酸素を運搬も放出もしないからである
。上記の試薬のいかなる組合せも使用できるが、停止剤としてN−アセチル−し
−システィンを使用したときには望ましからざる副反応がおこらないことは、こ
のアミノ酸を最も使用に適したものとしている。
ポリマー化修飾されたヘモグロビンに基づく七ツマ−及びヘモグロビンに基づく
オリゴマーよりなるヘモグロビンに基づくモノマー及びポリマーの混合物は、機
器、器官及び組織に、正常な酸素分圧、すなわち37°Cにおいて少なくとも2
8I1mHgのP、。がこれらの環境に維持されるように、酸素を運搬し放出す
る。該混合物は無パイロージエンであり・且つ細菌及び/又はウィルス汚染がな
い。該混合物は安全で無毒である。それはまた、血液及び血清と混和する。該混
合物は血液に匹敵する粘度、コロイド性及び浸透圧特性を有する。該混合物は、
哺乳類の脈管系において少なくとも13時間の半減期で保持され、少なくとも赤
血球中のヘモグロビンと等価なPsoを有することが知られている。更に、該混
合物は赤血球造血を妨害しないことが見いだされている。
I Denacol EX−86>に QoにおCるジアスビマン加 ヘモグロ
ビンのボTマー
10mLのジアスピリン架橋ヘモグロビン(乳酸リンゲル溶液中24.3 g/
d L)のPHを、0.3mLの1M炭酸ナトリウムを加えることによって9.
0 (5°C)に調整した。ls液は連続的吸引/窒素サイクルによって25°
Cにて1時間脱酸素化した。Denacol (登録商標) EX−861の水
溶液を添加し、そして反応混合液を25°Cにて窒素下に攪拌した。反応は、−
列に連結したTSKGel (登録商標)G4000S−及び丁5KGel (
登録商標) G3000Swカラム及び、1mL/分で送り出される50mMリ
ン酸緩衝液(pH6,5)/イソプロパツールの9 : 1 (V/V)の比率
よりなる移動相を用いて、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によってモ
ニターした。実験データは次の表1に要約されている。
表1
ポリマー化試薬によるジアスピリン架橋ヘモグロビンのポリマー化
ポリマー化試薬: SEC
ヘモグロビン 時間 プロフィール1%・、モル Hr、 34 5
551 25/1 23.5 46 17 37 0” SCE保持体積はバン
ドlが17−18mL、ハンド2が15−16mL、ハンド3/4が12−14
mL、そしてハンド5が10mLであった。このHPLC条件下では、ジアスピ
リン架橋ヘモグロビンの保持体積は約21mLであった。ハンド1の減少した保
持体積は、ジアスピリン架橋ヘモグロビンがポリマー化試薬によって広く修飾さ
れていることを示している。
2 ゛′ボ1マー = ′に る °C−“Cにゝ゛しるンアスピリン加 ヘモ
グロビンのボ17−
Denacol (登録商標) EX−830,6X−841及びEX−861
によるジアスピリン架橋ヘモグロビンのポリマー化は次の条件下にて達成した。
10mLのジアスピリン架橋ヘモグロビン(乳酸リンゲル溶液中24゜3g/d
L)のpHを、0.3mLの1M炭酸ナトリウムを加えることによって9.0
(5°C)に調整した。溶液は連続的吸引/窒素サイクルによって25°Cにて
1時間脱酸素化した。Denacol (登録商標)の水溶液を添加し、そして
反応混合液を25°C又は5°Cにて窒素下に攪拌した。反応は、−列に連結し
たTSKGel (登録商標)G4ooostv及びTSKGel (登録商標
) G30005Wカラム及び、1mL/分で送り出される50mMリン酸緩衝
!(pH6,5)/イソプロパツールの9 : 1 (V/V)の比率よりなる
移動相を用いて、サイズ排除クロマトグラフィーによってモニターした。5°C
においては、ポリマー化試薬/ヘモグロビンのモル比ば40:1乃至60・1の
範囲とし、反応は4又は5日後に停止させた。一方、25°Cにおいては、対応
するモル比は15・1乃至25:1の範囲とし、反応時間は1日又はそれ未満と
した。実験データを表2に要約する。これらの誘導体の約Log/dLの溶液の
粘度は1.9乃至2.5センチストークスであり、酸素結合曲線は全て自然のヘ
モグロビンに比して右方変位していた。
表2
長鎖ポリマー化試薬による25°Cにおけるジアスピリン架橋ヘモグロビンのポ
リマー化
ポリマー化試薬: SECプロフィール°%ヘモグロビン 時間 ハンド
1IDenacolT″f モル Hr。
538 2X−83015/1 22 35 17 45 2539 EX−8
3025/1 19 33 16 46 4542 EX−84115/1 2
1 41 18 40 0543 EX−84125/1 19 41 18
40 0550 EX−86115/1 24 51 17 32 0Eχ−6
/1 23. 4617 37 0” SCE保持体積はハンドlが17 18
mL、ハンド2が15−16mL、ハンド3/4が12−14mL、そしてバン
ド5が10mLであった。このHPLC条件下では、ジアスピリン架橋ヘモグロ
ビンの保持体積は約21mLであった。バンド1の減少した保持体積は、ジアス
ピリン架橋ヘモグロビンがDenacol (登録商標)によって広く修飾され
ていることを示している。
3 ″ポリマー Wこよる °C5こゝ゛しるジアスビ1ンヘモグロビンのポ1
マー
Denacol (登録商標)(長鎖)によるジアスピリン架橋ヘモグロビンの
ポリマー化はまた5°C4二おいても検討された。予期したように、ポリマー化
はより緩徐に進行し、25°Cでの反応によって得られるものとは幾分具なった
クロマトグラフィープロフィールを与えた。実験データ(表3)は、5 ’Cで
の反応が生成物混合物中における高分子量ポリマーのパーセントを最小にするこ
とを示している。4乃至5日後、ハンドlの保持体積はジアスピリン架橋ヘモグ
ロビンに特徴的な通常の20mLから、通常2量体に対応する(ハンド2)16
5乃至17.2mLへと変位し、一方、ハンド2の保持体積は通常2量体で見ら
れる17.5mLから3量体に特徴的な15.4乃至16.0mLの範囲へと変
位した。
5°Cにおいては、メトヘモグロビンへの酸化が一層少ないことが認められた。
25°Cでのポリマー化によって得られる生成物のように、これらの材料の約L
og/dLの溶液は1.5乃至2.2センチストークスの範囲の粘度を有してい
た。25°Cでの反応によって得られる生成物混合物とは対照的に、これらの材
料の酸素結合曲線は左方へ変位し、自然のヘモグロビンの酸素結合曲線とは協調
性が低かった。
表3
長鎖ポリマー化試薬による5°Cにおけるジアスピリン架橋ヘモグロビンのポリ
マー化
ポリマー化試薬/ SEC
ヘモグロビン 時間 プロフィール1%゛ モル 3/45
Denacol 7M
536Eχ−83040/1 4 40 19 41. 0Denacol ”
540 EX−84140/l 4 47 23 30 0Denacoll
”
552 EX−86140/1 5 45 19 36 0の六
ポリマー化ヘモグロビンの合成に間する1つの重大な問題は、ヘモグロビンのメ
トヘモグロビン(これは酸素を運搬も放出もしない)への酸化である。例えば、
25°Cでのポリマー化の間にメトヘモグロビンの比率は3.3%から17%ま
で増大する。これに対処するため、我々は、ポリマー化を停止すると同時にメト
ヘモグロビンをヘモグロビンへと還元する試薬として、エタノールアミン及び/
又はN−アセチル−L−システィンを評価した。実験は次の通りに実施した。ジ
アスピリン架橋ヘモグロビン(19g/d L) ヲ脱m素化し、Denaco
l (登録商標) EX−861で25°Cにて炭酸ナトリウム緩衝液(pH
9,0)中にてポリマー化した。Denacol(登録商標)とジアスピリン架
橋ヘモグロビンのモル比は20:1とした。24時間後、脱酸素化した2Mの塩
酸エタノールアミン溶液(pH9,0)又は2MのN−アセチル−L−システィ
ン(pH9,0)を加えた。反応混合物を5°Cで有気又は無気条件下に終夜(
15時間)撹拌した。翌日、生成物のサイズ排除クロマトグラフィープロフィー
ル及びメトヘモグロビンパーセントを測定した。
有気条件下ではポリマー化試薬に対しモル比3:1乃至6:1の範囲のエタノー
ルアミンの添加は殆どポリマー化を停止させることが見いだされが、メトヘモグ
ロビンの還元は起こらなかった。これとは対照的に、有気条件下でのN−アセチ
ル−L−システィンの同しモル比範囲の添加は、ポリマー化を停止し更に生成物
中のメトヘモグロビンのパーセントを減少もした。無気条件下でのN−アセチル
−L−システィン(NAC)の添加の効果は、表4に示すように一層著しい。ポ
リマー化試薬に対する停止剤のモル比としては、3:1乃至4:1が反応を停止
させ且つメトヘモグロビンを24%をこえる値から以上から10%未満へと減少
させるのに充分である。
表4
停止剤の効果1
モル比 メトヘモグロビン SECプロフィール、%NACDenacol”
w ’
0/1 0 25.1 47 14 34 50/1 15 23.6 29
11 29 313/1 15 7.5 36 14 42 64/1 15
7.7 34 16 43 65/1 15 12.5 35 15 43 6
61 15 8.8 34 15 44 6′″無気条件
ゝSEC保持体積は、ジアスピリン架橋ヘモグロビン(20−21mL;全生成
物混合物に存在せず);バンドl(置換されたジアスピリン架橋へモグロビンモ
ノマー)、約18mL ;ハンド2 (ilf換すれたジアスピリン架橋ヘモグ
ロビン2量体)、約16mLHハンド3/4(置換されたジアスピリン架橋ヘモ
グロビンオリゴマー)、h12−16mL);及びハンド5(置換されたジアス
ピリン架橋ヘモグロビンの高分子量ポリマー)、10mL。
5 ヘモグロビンに づ<ン0゛ のポリマーポリマー化したジアスピリン架橋
ヘモグロビンの生物学的スクリーニングを行うため、ポリマー化したヘモグロビ
ンを少量の及び大量の実験室規模で製造した。方法は該方法パラメーターの適正
を確証するため、大量規模の反応に先立ち少量規模にて実施した。少量規模にお
いて、0.036Mの炭酸ナトリウム緩衝液(pH9,0)中の10mLのデオ
キシジアスピリン架橋ヘモグロビン(6,4%のメトヘモグロビンを含存し、濃
度20.1g/dL)をDenac。
l (登録商l) EX−861の水溶液で処理した(ヘモグロビンに対するポ
リマー化剤のモル比は15:1)。反応混合物は25°Cで窒素下に24時間攪
拌した。この間にメトヘモグロビンのパーセントは17.4%に増大した。反応
混合液を5°Cまで冷却し、2MのNAC溶液(pH8195)を加えた(ポリ
マー化剤に対する停止剤の比は4:1)。得られた溶液を5°Cにて窒素下に終
夜攪拌した。メトヘモグロビンの比率は9.7%に減少した。反応混合物を乳酸
リンゲル溶液で150mLに希釈し10000ダルトンMWCO中空繊維カート
リッジを通して透析濾過して体積を100mLに減少させた。希釈/II!縮プ
ロセスを3Lの濾液が収集されるまで反復した。
溶液は45mLの体積まで濃縮された。得られた生成物を表5に示すように分析
的に特徴づけた。
表5
ポリマー化生成物の分析プロフィール
グH3、g/d L” 10.6
%メトヘモグロビン’ 10.0
SECプロフイールゝ ハンド1 50%バンド2 16%
ハンド3/4 34%
ハンド5 0%
37°Cでの粘度2.1センチスト一クスPsO77sIIHg
ヒル 1.3
1分光光度法による。
bSECバンドの説明については表4を参照。
C3酸素親和性は、酸素を使用し37℃にてHemoxll衝液中でHemox
分析器によって測定した。
6 ヘモグロビンに づ ′六′のポリマー化剤は無菌的条件下にて大量の実験
室規模で繰り返した。処理システムには、予め較正した酸素(Ingoldポー
ラログラフイー酸素電極L pH及び温度の各センサーを備えたAppliko
n (3−L用)ジャケット付醗酵器を導入した。1−L単位のジアスピリン架
橋ヘモグロビンの9単位を解凍し、合わせそして約3Lに濃縮した。得られたジ
アスピリン架橋ヘモグロビンは30.1g/dLの濃度であった。この溶液の1
.ILを醗酵耳中に移し、0.05M炭酸ナトリウムの添加によってpHを9.
0 (5°C)に調整した。体積を1.4Lとするために水を添加した。得られ
た溶液を25°Cにて脱酸素化した。
脱酸素化の程度は、脱酸素化の過程で無気的に採取したサンプルのCo−oxi
meter分析によってモニターした。オキシジアスピリン架橋ヘモグロビン濃
度4.8%という値が達成され、これはP。2のO,103pprn酸素の読み
に相当した。次いでDenacol(登録商標)Eχ−861(ポリマー化試薬
のヘモグロビンに対する比率は15:1)の水溶液を加え、反応を終夜撹拌した
。サイズ排除クロマトグラフィーでのモニターが適当な程度のポリマー化が達成
されたことを示したときに、反応混合物を13゛Cにまで冷却し、pH9,0の
2MのN−アセチル−し−システィン溶液(停止剤のポリマー化剤に対する比率
は4:])を添加した。反応を5°Cにて終夜撹拌した。濾過及び乳酸リンゲル
に対して透析濾過して、生成物を得た。生成物の分析プロフィールを表6に示す
。
表6
ボ17− のゝ プロフィール
GPCプロフィール5 ハンド1 52%ハンド2 11%
ハンド3/4 33%
ハンド5 3%
37°Cでのp H7,23
P、。ζ 6i8.5 mrgHg
浸透圧 46.2 +u+Hg
無菌性 無菌
パイロ−ジエン <0.125 Elf/mL・1 5゛・当た 16 mL
1分光光度法による。
hSECハンドの説明については表4を参照。
C0酸素親和性は、酸素を使用し37°CにてHemox緩衝液中でHemox
分析器によって測定しだ。
ポリエーテルオキシランポリマー化生成物は補体活性化や白血球凝集を起こさな
いことが確認された。特に、マウスにこの化生下−化生成物を投与しても補体活
性化の増大は何ら観察されなかった。
同様に、白血球カウントは、このポリマー化生成物の投与しても実質的に変化し
なかった。好気的及び嫌気的培養によって微生物の存在しないことが確認された
。同様に、ポリエーテルオキシランポリマー化生成物は血液と同様の挙動を示し
た。このポリマー化生成物の投与を受けても被検動物の血圧が低下しなかったこ
とから、コロイド及び浸透圧特性が確立された。実施例8を参照。ポリマー化生
成物はまた、もし血液サンプルを吸引しても2つの異なる層が観察されないこと
から、血液と混和性であることも観察された。更に、このポリマー化生成物が赤
血球造血を妨害しないことが観察されたことに注意すべきである。
7 ′ ′ 菫のも
ポリエーテルオキシランポリマー化ヘモグロビンを雄性のSprague−Da
i+Ieyう、トで評価した。動物の血液量の20%に相当する混合物をQuJ
ckCath (登録商標)によって尾静脈にポーラス(bolus)?I射投
与した。0.25乃至92時間にわたるサンプリング時に、血液を内在の頚動脈
カテーテル又は尾静脈より採取した。414nmにおける血漿サンプルの吸収か
ら半減期を測定した。平均半減期は13.2時間であった。
血漿サンプル中の混合物のモノマー、2回体、及びポリマー体はサイズ排除クロ
マトグラフィーによって分離した。414 nmQこおける血漿の全唆収に対す
る各々の成分の寄与は、クロマトグラムのピークの面積%から算出し、これらの
データより半減期を決定した。2回体及びより大きい成分の半減期は15時間で
あり、モノマーは存意に短い半′ft期(8時間)を存した。
8 2の
ポリエーテルオキシランポリマー化ジアスピリン架橋ヘモグロビン溶液のトップ
ロード(topload)注入が腎機能に及ぼす効果を、ポリエーテルオキシラ
ンポリマー化ジアスピリン架橋ヘモグロビン溶液と同様になるよう調整した浸透
圧を有するアルブミンの乳酸リンゲル溶液である対照溶液の効果と比較した。腎
機能は雄性Spraguepawleyう、トにて腎血流量、糸球体濾過速度及
び主な溶質の排泄速度の測定によって評価した。試験品は、実施例6によりポリ
マー化しそして乳酸リンゲル溶液で希釈したヘモグロビンの約10 g/dLを
含有する溶液とした。対照品はヒト血清アルブミンを、10g/dLのポリマー
化ヘモグロビン溶液と同様のコロイド浸透圧となる濃度に含有する乳酸リンゲル
溶液とした。要約すると、実験データは、ポリマー化ヘモグロビンに基づく溶液
の注入後に腎機能が維持されていることを示している。
これらの実験において各ラットは腹腔注射により麻酔し、カテーテルを、注入の
ために両頭静脈に、血液サンプルを採取し且つ平均動脈血圧(■AP)をモニタ
ーするために頚動脈に、そして尿サンプルを集めるために膀胱にそれぞれ埋め込
んだ。呼吸を容易にするために気管婁孔形成を実施した。体温は実験中をモニタ
ーし続けそして約37乃至38゛Cに維持した。カテーテルを置いた後、腎機能
を安定化させ且つ体液の外科的損失分に置き換えるため、各動物は最初の1時間
食塩水の注入を受けた。各0.5μCiの125i−イオタラメート(io t
ha lama te)及び+117−ヒノブラン(hlppuran>を含有
する食塩水のポーラス(bolus)を最初に注入し、続いて約0.5μCi/
mLの125I−イオタラメート及び+31 ■−ヒップランを含有する正常の
食塩j容液を徐々に注入した。30分間隔で6回の連続的尿サンプルを集めた。
第1.3及び5回目の尿サンプルの中間点及び実験の終了後に血液サンプルを得
た(表7)。ラットには、第2回目の尿採取の最初の部分の間に、30 m L
/ k gのポリマー化ヘモグロビン溶液又はアルブミン溶液を注入した。表
7を参照。
表7−サンプル採取期間の時間列
時間(分) O1530456075901051,201351501651
80195尿サンプル採取 123456
血液サンプル採取 1 23 3 4
被検品注入 1
尿流速は、各期間の間に排泄された尿の体積を測定し、分で表した収集の時間で
割ることによって決定した。動脈血サンプルは無気的に採取してpO□、pCO
□、pH,HCO,−及びヘマトクリットを分析した。尿及び血漿サンプルはま
た、放射性アイソトープカウントについても分析した(+!SI−イオタラメー
ト及び1311−ヒップラン)。 ″′■−イオタラメートのカウントは+31
1−ヒップランのカウントによって較正した。
糸球体濾過速度は、濾過されるが再吸収、分泌又は腎臓での代謝を受けない溶質
である 125I−イオタラメートのクリアランスを測定することにより決定し
た。有効腎血電流量、すなわち腎小管に直接接触している全腎血漿流量の一部は
、濾過され且つ分泌されるが腎によって再吸収又は代謝されることのない131
1−ヒップランのクリアランスを測定することにより決定した。
クリアランス実験の完了後、麻酔状態のままの動物を放血し、完全なネクロプシ
ーを実施した。心臓、肺、肝臓及び両方の腎臓のサンプルを採取して組織病理学
的に評価した。
表8は、ポリマー化ヘモグロビン溶液とアルブミンyt’Biとの腎機能に対す
る影響を比較したものである。表中の全ての結果は、5又は6匹のラットの平均
値: SEl’lとして示しである。ポリマー化ヘモグロビンf4液は、アルブ
ミン対照7容液との比較において、中等度の利尿すなわち尿流速の増大と(図3
及び表8)そしてナトiJウム(図4及び表8)及びリン(表8〕の排泄率の小
さい増大を誘導した。この利尿作用はおそろく注入?8eの体積シこ関係するも
のであろう8 に・ るボ1マー ヘモグロビンイ穴 び1ンールノ9 の≦“
を日 l
尿流速(μL)分)
乳酸11ンゲル 19±6 63±26 137±43DPDCLHb 28土
12 269±56 251±48、”’ mL
乳酸リンク+L 2.18±0.22 ’ 2.17±0.38 2.31±0
.17DPDCLHb 1.7±0.16 2.54±0.24 2.15±0
.47′″ 將 (lllL)
乳酸1ルケル 6,22±0.53 5.63±0.60 5.31±0.70
表」1℃続き)・
菫B4
尿流速(μL/分)
乳酸1ルケル 183±26 128土2569±3DPDCLI(b 145
±2392±1946±13、゛ パff1L/)
乳酸リンゲル 2.25二0.09 1.66±0.23 2.47±0.10
DPDCL)lb 1.87±0.34 1.64±0.32 2.01±0.
83六 將 (mL ゝ
乳酸リンク;シ 5.04±0.16 3.50±0.48 5.52±0.4
6DPDCLHb 4.66±0.83 4.05=0.76 5.51土1.
12DPDCLHb: Denacolポリマー化ジアスピリン架橋ヘモグロビ
ン表中の結果は、ポリエーテルオキシランポリマー化ヘモグロビン群の第6番目
の期間(n=5である)を除いて6匹のラットの平均=SE−で示されている。
ポリマー化ヘモグロビン溶液群の糸球体a過速度(図5及び表8)及びを効腎血
漿流量(表8)は、アルブミングループに対して増大したが、その変化は腎機能
を損なわないような機能的なものである。クレアチニンクリアランスは両群とも
に変動した。
図6及び7は、ジアスピリン架橋ヘモグロビン及びグルタルアルデヒドポリマー
化ノアスピリン架橋ヘモグロビンとに対するポリエーテルオキシランポリマー化
ヘモグロビン溶液のトノブロード(topload)注入の作用を比較巳たもの
である。尿流速に対するポリエーテルオキシランポリマー化ヘモグロビン?8液
の作用は、ジアスピリン架橋ヘモグロビンによって誘導された大きな利尿とグル
タルアルデヒドポリマー化ジアスピリン化架橋ヘモグロビンによって誘導される
最小限の利尿との中間にあった(図6)が、一方、ポリマー化ヘモグロビン溶液
によって誘導されたナトリウム利尿は他の2群に比して僅かに増加していた。
表9は溶質に対するポリマー化ヘモグロビン溶液の作用を示す。
血漿クレアチニンの増加はグルタルアルデヒドポリマー化ジアスピリン架橋ヘモ
グロビンの圧入後に観察されるのと同様であった。ナトリウム、カリウム及びリ
ンのレベルは、ポリマー化ヘモグロビン溶液群において基準の期間の間に増加し
たが、アルブミン/8液対照群において観察されるように正常レベルへと減少し
た。
表9−溶質の血漿濃度に対するポリエーテルオキシランポリマー化ヘモグロビン
溶液の作用
罵 l1dL)
乳酸1ルケル 14±1 13±1 11±1 111DPDCLHb 16±
1 13±1 13±1 13±l將クレアチニン(mdL)
乳酸1ルケル 0.4=0.OO,5±0.0 0.5±0.0 0.5±00
DPDCLHb O,5=0.0 0.7土0.0 0.7±0.0 0.6±
0.1皿I]ユ(b几1μ
乳酸リンクI& 7.9=0.6 7.7二0.4 7.7±0.2 8.1±
0.20PDCLI(b 8.2=0.2 7.3±0.2 8.6±1.3
7.3±0.2將 鳶 (mdL
乳酸サンプル 4.7±0.2 5.’5±0.3 5.9±0.3 5.6±
0.3DPDCLHb 4.8±0.1 7.6±0.4 7.4t0.4 7
.2±0.2將 ト1ウム(IIIE/L)
乳酸リンケル 14EI:I 149±1 150±1 148±IDPDCL
)lb 150二1145±1143±1143±2將力Tウム(IIEL)
乳酸リンケル 4.0±0.1 3.8±0.1 3.6=0.1 3.8±0
.2DPDCLHb 4.5±0.1 3.6±0.1 4.1土0.4 3.
7±0.2表中の結果はDPDCLHb群の第6番目の期間(n;5である)を
除いて6匹のラットの平均±SEMで示す。
ポリエーテルオキシランポリマー化ヘモグロビン溶液における血漿総タンパク質
の増加は、ヘモグロビン生成物の注入及び保持を反映している(明るい赤色の尿
の色がないことより判断した)。
表IOは血液ガス、MAP及びヘマトクリットを示す。
表10−血液ガス値、MAP及びヘマトクリットに対するポリマー化ヘモグロビ
ン溶液の作用
血JbL比
乳酸リンケル 7.31±0.06 7.46±0.03 7.46±0.03
7.45±0.04DPDCL)lb 7.31±0.04 7.44±0.
02 7.45±0.02 7.46±003血jjユL墾。
乳酸1ルゲル 53.0±7.1 45.8±4.6 43.5土4.2 41
.4:!:3.8DPDCLHb 55.9+6.8 51.3±5.1 52
.3±6.5 50.0±6.3血濃」ゴ不す一道牡
乳酸リンケル 26,1±0.7 26.1±0.5 25.6±]、、1 2
4.7±1.2DPDCLHb 27.5±1.1 28.6:2.2 23.
4±5.5 29.0−2.2ヘマ りi・ 0
乳酸リンクル 40,2±1.0 27.9±1.0 31.7±0.8 32
.2::0.7DPDCLllb 38.8±1.0 32.3±0.9 28
.0±3.2 32.6±0.7y3ユニb!u)
乳酸リンク(199±10 82±5 96±8 92土6DPDCL)Ib
109土9119±13 111±11 1−:1.1表中の結果はDPDCL
Hb群の第6番目の期間(n−5である)を除いて6匹のラットの平均±SEM
で示す。
被検及び対照品の注入の間、ヘマトクリットは減少し、次いで圧入の終了に続い
て 準しヘルヘ向かって増大する傾向があった。両群のラットは基1!期間の間
は最初僅かにアシド−シスを呈したが、その後のMrBIには血液pHは正常値
に戻った。腎臓、肝臓、肺及び心臓の[織は組織病理学的に評価した。腎組織に
おける&[l織柄理学所見は何ら検出可能な機能障害に結びつくものでなかった
。
本発明は一定の特有な具体例との関連で示されたが、本発明の精神及び範囲から
逸脱することなく、要求に適するように各段階の形態及び配列に種々の変更を加
えることができることは、当業者に自明であろう。
Fig、 3
Δポリエーテルオキ/ラン
=乳酸゛J ンケ゛J′ 、、、−イヒヘえ、つll−7Fi、 4
=乳酸リンゲル Δポリマー化ヘモク゛ロヒ゛ンFig、 5
:乳酸リンゲル Δポリマー化ヘモク゛ロヒ゛ンFig、 6
:ノアスピリン架橋 Δポリマー化 Oグルタルアルデヒド。
ヘモグロビン へモグロビン ポリマー化へモグロビンFig、 7
期間
要約書
3員へテロ環、すなわちポリエーテルオキソランの存在下にヘモグロビンに基づ
く組成物のポリマー化によって製造されるヘモグロビンに基づく修飾された七ツ
マ−及びオリゴマーの非免疫原性の混合物。該修飾されたヘモグロビン組成物は
、ヒト赤血球中のヘモグロビンのP、。に少なくとも等しいP、。を有する。
国際調査報告
171.〜+、++++l A+□ki11゜□。PCT/US 911057
99国際調査報告
T’::−;:=;;−ニジ〒;=、’:二:;コに;t’s’ ニー=”−’
s””o”=;””: m dlm l”−−°コ[1:;■窒盾V!シ1r”
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Claims (32)
- 1.ヘモグロビンオリゴマーよりなり、少なくともヒト赤血球中のヘモグロビン のP50に等しいP50を有し、且つ実質的に非免疫原性であることを特徴とす る、ヘモグロビンに基づく組成物。
- 2.前記オリゴマーが水溶性であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物 。
- 3.前記オリゴマーが2乃至10個のヘモグロビンに基づくモノマーよりなるこ とを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
- 4.前記ヘモグロビンがα−αジアスピリン架橋ヘモグロビンであることを特徴 とする、請求項1に記載の組成物。
- 5.前記オリゴマーが、ポリマー化試薬によって修飾されそして更に前記オリゴ マーを形成するよう該ポリマー化試薬によってポリマー化されたものであるヘモ グロビンに基づくモノマーのオリゴマーであり、ここに該モノマーの各々が4個 のグロビン鎖よりなることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
- 6.ヘモグロビンに基づく組成物であって、(a)ポリマー化試薬によって修飾 されているがいまだポリマー化していないヘモグロビンに基づくモノマーと、( b)前記モノマーのオリゴマーとからなり、(c)前記組成物が少なくともヒト 赤血球中のヘモグロビンのP50に等しいP50を有し、そして (d)前記モノマーの各々が4個のグロビン鎖よりなることを特徴とする組成物 。
- 7.前記オリゴマーが水溶性であることを特徴とする、請求項6に記載の組成物 。
- 8.実質的に非免疫原性であることを特徴とする、請求項6に記載の組成物。
- 9.前記ポリマー化試薬がオキシラン化合物であることを特徴とする、請求項6 に記載の組成物。
- 10.ポリマー化試薬によって修飾された前記モノマー及び前記オリゴマーが、 前記ポリマー化試薬を介して該モノマー及びオリゴマーに共有結合で結合したス ルフヒドリル基を含み、前記ポリマー化試薬がオキシラン化合物であることを特 徴とする、請求項6に記載の組成物。
- 11.前記スルフヒドリル基がN−アセチル−L−システインであることを特徴 とする、請求項10に記載の組成物。
- 12.前記オリゴマーが、ポリマー化試薬によって修飾されそして更に前記オリ ゴマーを形成するよう該ポリマー化試薬によってポリマー化されたヘモグロビン に基づくモノマーの2乃至10個より形成されるものである、請求項6に記載の 組成物。
- 13.前記モノマーがα−αジアスピリン架橋ヘモグロビンであることを特徴と する、請求項6に記載の組成物。
- 14.ポリマー化試薬によって修飾されているがまだポリマー化していない前記 ヘモグロビンに基づくモノマーが前記組成物の50%未満を構成し、そして前記 オリゴマーが前記組成物の少なくとも20%を構成することを特徴とする、請求 項6に記載の組成物。
- 15.前記ポリマー化試薬が水溶性であり且つ2個又はより多くの3員ヘテロ環 を有する活性部分を有することを特徴とする、請求項6に記載の組成物。
- 16.ヘモグロビンに基づく組成物であって、(a)ポリマー化試薬によって修 飾されているがまだポリマー化していないヘモグロビンに基づくモノマーと、( b)前記ヘモグロビンに基づくモノマーのオリゴマーと、(c)修飾されていな いヘモグロビンに基づくモノマーと、そして (d)前記修飾されたヘモグロビンに基づくモノマーの高分子量ポリマーとから なり、 (e)前記組成物が少なくともヒト赤血球中のヘモグロビンのP50に等しいP 50を有し、そして (f)前記モノマーの各々が4個のグロビン鎖よりなることを特徴とする組成物 。
- 17.前記オリゴマーが水溶性である、請求項16に記載の組成物。
- 18.前記オリゴマーが、ポリマー化試薬によって修飾されそして更に前記オリ ゴマーを形成するよう該ポリマー化試薬によってポリマー化されたヘモグロビン に基づくモノマーの2乃至10個よりなるものであることを特徴とする、請求項 16に記載の組成物。
- 19.ポリマー化試薬によって修飾されているがまだポリマー化していない前記 ヘモグロビンに基づくモノマーか前記組成物の50%未満を構成し、前記オリゴ マーか前記組成物の少なくとも20%を構成し、そして前記高分子量ポリマーが 前記組成物の約5%未満を構成することを特徴とする、請求項16に記載の組成 物。
- 20.停止剤がN−アセチル−L−システインであることを特徴とする、請求項 18に記載の組成物。
- 21.前記修飾されていないモノマー及び前記修飾されたモノマーがα−αジア スピリン架橋ヘモグロビンであることを特徴とする、請求項16に記載の組成物 。
- 22.実質的に非免疫原性である請求項16に記載の組成物。
- 23.請求項1に記載の修飾されたヘモグロビンに基づく組成物を製造する方法 であって、 (a)十分量の水溶性3員ヘテロ環の存在下にヘモグロビンに基づモノマーをポ リマー化し、そして (b)前記ポリマー化を停止させるために十分量の停止剤を加えることよりなる 工程よりなる方法。
- 24.該停止剤がN−アセチル−L−システインであることを特徴とする、請求 項23に記載の方法。
- 25.請求項6に記載の修飾されたヘモグロビンに基づく組成物を製造する方法 であって、 (a)十分量の水溶性3員ヘテロ環の存在下にヘモグロビンに基づモノマーをポ リマー化し、そして (b)前記ポリマー化を停止させるために十分量の停止剤を加えることよりなる 工程よりなる方法。
- 26.前記ポリマー化修飾ヘモグロビンに基づくモノマーが前記混合物の約50 %未満を構成し、前記オリゴマーが少なくとも前記混合物の20%を構成するこ とを特徴とする、請求項25に記載の方法。
- 27.該停止剤がN−アセチル−L−システインであることを特徴とする、請求 項25に記載の方法。
- 28.請求項16に記載の修飾されたヘモグロビンに基づく組成物を製造する方 法であって、 (a)十分量の水溶性3員ヘテロ環の存在下にヘモグロビンに基づモノマーをポ リマー化し、そして (b)前記ポリマー化を停止させるために十分量の停止剤を加える工程よりなる 方法。
- 29.前記ポリマー化修飾ヘモグロビンに基づくモノマーが前記混合物の約50 %未満を構成し、前記オリゴマーが前記混合物の少なくとも20%を構成し、前 記高分子量ポリマーが前記混合物の約5%未満を構成することを特徴とする、請 求項28に記載の方法。
- 30.該停止剤がN−アセチル−L−システインであることを特徴とする、請求 項28に記載の方法。
- 31.ポリマー化試薬によって修飾されているがまだポリマー化しておらずそし て各モノマーが4個の架橋された鎖よりなるものであるヘモグロビンに基づくモ ノマーよりなるヘモグロビンに基づく組成物。
- 32.該モノマーがα−αジアスピリン架橋ヘモグロビンであることを特徴とす る、請求項31に記載の組成物。
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