JPH0550221U - ダンパー付歯車 - Google Patents

ダンパー付歯車

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JPH0550221U
JPH0550221U JP10977691U JP10977691U JPH0550221U JP H0550221 U JPH0550221 U JP H0550221U JP 10977691 U JP10977691 U JP 10977691U JP 10977691 U JP10977691 U JP 10977691U JP H0550221 U JPH0550221 U JP H0550221U
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淳一 坂間
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大裕工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸接続部材3をプラスチック材料で構成して
軽量化することができるようにする。 【構成】 歯車2のダンパー材収容部5にダンパー材4
を収容する。軸接続部材3の軸穴14の周囲にボス部1
2を形成し、さらにこのボス部12の周囲に、ダンパー
材4中に埋め込まれる凸部13を設けるとともに、ボス
部12および(または)凸部13の内部に空間部15を
設ける。空間部15が衝撃を吸収する作用を果すので、
軸接続部材3をプラスチック材料で構成しても、軸接続
部材3に割れが生じないようにすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車のパワーウインドウ装置やサンルーフ開閉装置等の、 動力伝達経路に挿入されて、防振機能や緩衝機能を果たすダンパー付歯車に関す る。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種のダンパー付歯車は、歯車と、軸接続部材と、前記歯車と軸接続 部材との間に設けられたダンパー材(通常、ゴムからなる)とを有しており、前 記軸接続部材には軸穴が前記歯車に対して同軸に設けられており、この軸穴に軸 が、前記軸接続部材に対して相対的に回転不可能に嵌合されるようになっている 。ここにおいて、従来のこの種のダンパー付歯車では、前記軸接続部材が金属に より構成されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、重量が重くなり、それが種々の弊害を招いていた。また、前記軸 接続部材には衝撃荷重が作用するため、この軸接続部材をプラスチックで構成す ることにより軽量化しようとすると、割れを生じてしまうため、従来はプラスチ ック化することができなかった。
【0004】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、軸接続部材をプラスチック 材料で構成して軽量化することができるダンパー付歯車を提供することを目的と する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案によるダンパー付歯車は、(a)ダンパー材収容部を有する歯車と、( b)前記ダンパー材収容部に、前記歯車に対して回転できないように収容された ダンパー材と、(c)ボス部と、このボス部に貫通された、前記歯車と同軸な軸 穴と、前記ボス部の周囲に設けられ、前記ダンパー材中に埋め込まれた凸部と、 前記ボス部および(または)凸部の内部に設けられた空間部とを備えたプラスチ ック材料からなる軸接続部材とを有してなり、(d)前記軸穴は、軸を、該軸が 前記軸接続部材に対して相対的に回転不可能となるように挿入されるようになっ ているものである。
【0006】
【作用】
本考案においては、軸接続部材のボス部および(または)凸部の内部に空間部 が設けられており、この空間部が衝撃を吸収する作用を果すので、軸接続部材を プラスチック材料で構成しても、軸接続部材に割れが生じないようにすることが できる。
【0007】 また、前記空間部にダンパー材を充填した場合には、衝撃を吸収する効果をよ り大きくすることができるとともに、空間部に対するダンパー材の充填量を調整 することにより、ダンパー付歯車のトルク特性(軸に作用するトルクと歯車に対 する軸接続部材の回転角度との関係)を調整することも可能になる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1〜15は本考案の 第一実施例を示す。本実施例において、ダンパー付歯車1は、図1によく示され るように、それぞれプラスチック材料からなるウォームホイール2および軸接続 部材3と、ゴム等のエラストマーからなるダンパー材4とから構成されている。
【0009】 図1〜4に示されるように、前記ウォームホイール2には、該ウォームホイー ル2の一方の側面に開口する大略円形の凹部からなるダンパー材収容部5が設け られており、このダンパー材収容部5はウォームホイール2と同軸とされている 。また、前記ウォームホイール2には、ダンパー材収容部5の底部から隆起する とともにダンパー材収容部5の周縁部側から中心部に向かって突出する1対の凸 部6が一体的に設けられている。さらに、前記ウォームホイール2の中心部には 、ダンパー材収容部5の底部を貫通する中心穴7が設けられている。
【0010】 前記ダンパー材4は、ゴム等のエラストマーからなり、図1および図5〜7に 示されるように、ウォームホイール2のダンパー材収容部5の形状に対応する大 略円板状の形状を有しており、このダンパー材4の外周部には、ウォームホイー ル2の凸部6に対応する形状の1対の凹部8が設けられている。また、前記ダン パー材4の一方の面(図における上面)側には、径方向に延びる1対の溝部9が 設けられている。さらに、前記ダンパー材4の中心部には、ウォームホイール2 の中心穴7とほぼ同径の中心穴10が設けられている。そして、図8に示される ように、前記ダンパー材4は、凹部8が凸部6に嵌合されるようにして、ウォー ムホイール2のダンパー材収容部5に収容されており、これにより、ダンパー材 4は、ウォームホイール2に対して回転できない状態でダンパー材収容部5に収 容されている。
【0011】 図1および図9〜12に示されるように、前記軸接続部材3は、円板状の基部 11と、ボス部12と、1対の凸部13とを一体的に成形されている。前記ボス 部12は、ウォームホイール2およびダンパー材4の中心穴7および10とほぼ 同径の短い円筒状をなしていて、基部11の中心部から該基部11の片側に突出 している。前記ボス部12の中心部には横断面非円形の軸穴14が設けられてい る。前記凸部13は、基部11からボス部12と同方向に突出しており、かつボ ス部12から径方向外方へ延びている。前記ボス部12および凸部13の内部に は、凹部からなる複数の空間部15が設けられている。
【0012】 図13〜15は、完成したダンパー付歯車1を示しており、軸接続部材3は、 そのボス部12をダンパー材4およびウォームホイール2の中心穴7および10 に嵌合されるとともに、その凸部13をダンパー材4の溝部9に押し込まれてい る。ここにおいて、ウォームホイール2の中心穴7に対する軸接続部材3のボス 部12の嵌合状態は、ウォームホイール2に対する軸接続部材3の回転を妨げる ようなものではない。
【0013】 次に、本実施例の作動を説明する。例えば、自動車のパワーウインドウ装置や サンルーフ開閉装置等において、前記ウォームホイール2には、モータ(図示せ ず)に接続されたウォーム(図示せず)が噛み合わされる。また、図14および 15に示されるように、接続部材3の軸穴14には、対応する横断面形状を有す る軸16が、軸接続部材3に対して相対回転不可能に嵌合され、この軸16には さらに適当な動力伝達機構(図示せず)を介して自動車の窓ガラスやサンルーフ 等の負荷(図示せず)が接続される。
【0014】 前記モータが駆動されると、前記ウォーム、ウォームホイール2、ダンパー材 4、軸接続部材3、軸16および前記動力伝達機構を介して負荷に動力が伝達さ れ、該負荷が駆動される。そして、ダンパー材4はそのときに生じる振動を吸収 する。また、負荷が可動範囲の限界位置に達する(窓ガラスまたはサンルーフが 負荷の場合、全閉位置または全開位置に達する)等により負荷に衝撃荷重が作用 すると、ダンパー材4が大きく変形されて、その衝撃を吸収する。
【0015】 また、前記のように負荷に衝撃荷重が作用すると、ダンパー材4を介して軸接 続部材3にもある程度の衝撃荷重が作用するが、このダンパー付歯車1において は、軸接続部材3のボス部12および凸部の内部に空間部15が設けられており 、この空間部15が衝撃を吸収する作用を果すので、軸接続部材3をプラスチッ ク材料で構成しても、軸接続部材3に割れが生じないようにすることができる。 なお、ボス部12または凸部13の一方の内部にのみ空間部15を設けても、同 様の効果を得られる。
【0016】 図16〜18は本考案の第二実施例を示す。本実施例においては、図16およ び17に示されているように、ダンパー材4は、軸接続部材3をインサートとし て、インサート成形(二重成形)されている。ここにおいて、本実施例における 軸接続部材3は、ボス部12および凸部13に、該ボス部12および凸部13の 外部と内部の空間部15とを連続させる穴17が設けられている点を除いて、前 記実施例における場合と同一構成とされている。また、本実施例におけるダンパ ー材4は、前記実施例の場合とほぼ同一の形状とされているが、前記インサート 成形の段階で穴17からボス部12および凸部の内部の空間部15にも侵入し、 これらの空間部15に充填されている。
【0017】 図18に示されているように、ウォームホイール2は前記実施例の場合と同一 構成とされており、このウォームホイール2のダンパー材収容部5には、前記の ように軸接続部材3と一体化されたダンパー材4が前記実施例の場合と同様にし て収容されている。
【0018】 本実施例のように、空間部15にダンパー材4を充填すれば、衝撃を吸収する 効果をより大きくすることができるとともに、空間部15に対するダンパー材4 の充填量を調整することにより、ダンパー付歯車1のトルク特性(軸接続部材3 に接続される軸に作用するトルクとウォームホイール2に対する軸接続部材3の 回転角度との関係)を調整することも可能になる。
【0019】 また、本実施例のように、インサート成形によりダンパー材4を軸接続部材3 と一体化すれば、組立て作業を容易にし、コスト低減を図ることができる。
【0020】 なお、前記実施例は、ダンパー材を装着される歯車がウォームホイールである 場合の例であるが、本考案においては、他の種の歯車にダンパー材を装着しても よい。
【0021】 また、本考案よるダンパー付歯車は、自動車のパワーウインドウ装置やサンル ーフ開閉装置以外の装置にも使用できるものである。
【0022】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、軸接続部材をプラスチック材料で構成して軽量 化することができるという優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるダンパー付歯車の第一実施例を示
す分解斜視図である。
【図2】前記第一実施例におけるウォームホイール(歯
車)を示す平面図である。
【図3】図2のIII−III線における断面図であ
る。
【図4】図2のIV−IV線における断面図である。
【図5】前記第一実施例におけるダンパー材を示す平面
図である。
【図6】図5のVI−VI線における断面図である。
【図7】図5のVII−VII線における断面図であ
る。
【図8】前記第一実施例においてウォームホイールのダ
ンパー材収容部にダンパー材を収容した状態を示す平面
図である。
【図9】前記第一実施例における軸接続部材を示す平面
図である。
【図10】前記第一実施例における軸接続部材を示す底
面図である。
【図11】図9のXI−XI線における断面図である。
【図12】図9のXII−XII線における断面図であ
る。
【図13】前記第一実施例におけるダンパー付歯車の完
成品を示す平面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線における断面図で
ある。
【図15】図13のXV−XV線における断面図であ
る。
【図16】本考案の第二実施例における一体化された軸
接続部材およびダンパー材を示す断面図である。
【図17】本考案の第二実施例における一体化された軸
接続部材およびダンパー材を図16の断面とは垂直な面
で断面して示す断面図である。
【図18】前記第二実施例におけるダンパー付歯車の完
成品を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ダンパー付歯車 2 ウォームホイール(歯車) 3 軸接続部材 4 ダンパー材 5 ダンパー材収容部 9 溝部 12 ボス部 13 凸部 14 軸穴 15 空間部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンパー材収容部を有する歯車と、 前記ダンパー材収容部に、前記歯車に対して回転できな
    いように収容されたダンパー材と、 ボス部と、このボス部に貫通された、前記歯車と同軸な
    軸穴と、前記ボス部の周囲に設けられ、前記ダンパー材
    中に埋め込まれた凸部と、前記ボス部および(または)
    凸部の内部に設けられた空間部とを備えたプラスチック
    材料からなる軸接続部材とを有してなり、 前記軸穴は、軸を、該軸が前記軸接続部材に対して相対
    的に回転不可能となるように挿入されるようになってい
    ることを特徴とするダンパー付歯車。
  2. 【請求項2】 前記空間部にダンパー材を充填された請
    求項1記載のダンパー付歯車。
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