JPH0550115U - マニホールドの多機能構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マニホールドの多機能構造において、配線
数、配線工数および配線スペースを減少させ、誤配線お
よび断線の発生を防止することができる。 【構成】 マニホールド１の多機能構造において、マニ
ホールド１にシリアル伝送装置５ａを設け、制御信号ラ
イン１６およびセンサ信号ライン１７の中継機能を持た
せた構造とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、マニホールドの多機能構造に関し、特に、たとえば空気圧用電磁弁 を搭載するマニホールドの多機能構造に適用して有効な技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種のマニホールドとしては、たとえば以下に示すようなものがある。

【０００３】 すなわち、このマニホールドは、空気圧ラインの中継機能のみ備え、制御信号 ラインについては、電磁弁ごとに制御装置から制御信号線を引き出して電磁弁の ソレノイド部に接続し、センサ信号ラインについては、位置センサごとにセンサ 信号線を制御装置に配線する構造となっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記した従来のマニホールドの構造では、空気圧ラインの中継機能の み備え、制御信号ラインについては、電磁弁ごとに制御装置から制御信号線を引 き出して電磁弁のソレノイド部に接続し、センサ信号ラインについては、位置セ ンサごとにセンサ信号線を制御装置に配線する構造となっているので、配線数、 配線工数および配線スペースが増大するという問題があった。

【０００５】 このため、誤配線および断線が発生するという問題があった。

【０００６】 本考案の目的は、配線数、配線工数および配線スペースを減少させることので きるマニホールドの多機能構造を提供することにある。

【０００７】 本考案の他の目的は、誤配線および断線の発生を防止することのできるマニホ ールドの多機能構造を提供することにある。

【０００８】 本考案の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添 付図面から明らかになるであろう。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本願において開示される考案のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば 、下記のとおりである。

【００１０】 すなわち、本考案におけるマニホールドの多機能構造は、マニホールドにシリ アル伝送装置を設け、このシリアル伝送装置に制御信号ラインおよびセンサ信号 ラインの中継機能を持たせた構造としたものである。

【００１１】

【作用】

本考案のマニホールドの多機能構造によれば、マニホールドにシリアル伝送装 置を設け、このシリアル伝送装置に制御信号ラインおよびセンサ信号ラインの中 継機能を持たせた構造としたので、配線数、配線工数および配線スペースを減少 させることができる。

【００１２】 したがって、誤配線および断線の発生を防止することができる。

【００１３】

【実施例】

図１は本考案の一実施例であるマニホールドの多機能構造を示す側面図、図２ は図１のマニホールドの多機能構造を示す斜視図、図３は図１のマニホールドの 多機能構造を示すブロック図である。

【００１４】 本実施例におけるマニホールド１は電磁弁３を多数連搭載するもので、マニホ ールド本体２には、共通入力通路および共通排気通路が設けられ、これらの通路 からの分岐通路を介して電磁弁３に連通させ、空気圧シリンダ４への給排気を行 う空気圧ライン１５の中継機能を有する構造となっている。

【００１５】 本実施例の要旨は、前記空気圧ライン１５の中継機能に加えて、マニホールド １に制御信号ライン１６およびセンサ信号ライン１７の中継機能を持たせて多機 能構造としたものである。

【００１６】 すなわち、マニホールド１に電磁弁３を駆動する駆動回路６とシリアル伝送装 置５ａとが内蔵され、このシリアル伝送装置５ａはパラレル／シリアル変換器７ ａとシリアル／パラレル変換器８ａとからなる。

【００１７】 制御装置１２はコントローラ１４およびシリアル伝送装置５ｂを備え、このシ リアル伝送装置５ｂはシリアル／パラレル変換器８ｂとパラレル／シリアル変換 器７ｂとからなる。

【００１８】 マニホールド１側のパラレル／シリアル変換器７ａと位置センサ９との間には 、マニホールド本体２の側面に設けられたコネクタ１８を介してセンサ信号ケー ブル１３が２個の位置センサ９、つまり空気圧シリンダ４ごとに配線され、この センサ信号ケーブル１３は１本のコモン信号線と２本のセンサ信号線１３ａとを 束ね、絶縁被覆したものである。

【００１９】 マニホールド１側の駆動回路６と電磁弁３との間には、マニホールド本体２の 上面に設けられたコネクタを介して制御信号線１１が電磁弁３ごとに配線され、 コモン信号線が電磁弁３間の渡り線として設けられる構造となっている。

【００２０】 また、マニホールド１側のパラレル／シリアル変換器７ａと制御装置１２側の シリアル／パラレル変換器８ｂとの間には、１本のシリアル信号線１０ａが配線 され、マニホールド１側のシリアル／パラレル変換器８ａと制御装置１２側のパ ラレル／シリアル変換器７ｂとの間には、１本のシリアル信号線１０ｂが配線さ れている。

【００２１】 次に、本実施例の作用について説明する。

【００２２】 マニホールド１の使用に際し、まず、コネクタを介して電磁弁３の搭載と同時 に電気的な接続を行い、マニホールド１と制御装置１２との配線に際しては、コ ネクタを介してシリアル信号線１０ａ，１０ｂを２本配線し、マニホールド１と 位置センサ９との配線に際しては、コネクタ１８を介してセンサ信号ケーブル１ ３を配線する。

【００２３】 内蔵のシリアル伝送装置５ａの動作については、位置センサ９からのセンサ信 号は、パラレル／シリアル変換器７ａによりパラレル／シリアル変換され、シリ アル信号線１０ａを経てシリアル／パラレル変換器８ｂに伝送され、このシリア ル／パラレル変換器８ｂによりシリアル／パラレル変換され、コントローラ１４ に伝送される。

【００２４】 コントローラ１４は、シリアル／パラレル変換器８ｂによりシリアル／パラレ ル変換されたセンサ信号に基づき、メモリ内に格納された制御データを読み出し 、この制御データに対応した制御信号をパラレル／シリアル変換器７ｂ、シリア ル信号線１０ｂおよびシリアル／パラレル変換器８ａを経て駆動回路６に伝送す る。

【００２５】 この駆動回路６では、制御信号に対応した駆動信号が出力され、この駆動信号 により電磁弁３が駆動され、電磁弁３に対応した空気圧シリンダ４が作動する。

【００２６】 このように、マニホールド１にシリアル伝送装置５ａを設け、このシリアル伝 送装置５ａに制御信号ライン１６およびセンサ信号ライン１７の中継機能を持た せた構造としたので、配線数、配線工数および配線スペースを減少させることが できる。

【００２７】 したがって、誤配線および断線の発生を防止することができる。

【００２８】 なお、本考案者によってなされた考案を実施例に基づき具体的に説明したが、 本考案は前記実施例に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々 変更可能であることはいうまでもない。

【００２９】 たとえば、前記実施例では、マニホールドと制御装置との間にシリアル信号線 を配線した場合について説明したが、これに限らず、光ファイバを設け、この光 ファイバの一端に発光素子を、他端に受光素子をそれぞれ設けることができる。

【００３０】 また、前記実施例では、空気圧シリンダを使用した場合について説明したが、 この空気圧シリンダに代えてロータリアクチュエータなどの他のアクチュエータ を使用することができる。

【００３１】 また、前記実施例では、位置センサを使用した場合について説明したが、この 位置センサに代えてマイクロスイッチ、近接スイッチ、手動スイッチを使用する ことができる。

【００３２】 また、前記実施例では、マニホールドが１個の場合について説明したが、これ に限らず、マニホールドにサブコントローラを設け、このサブコントローラをア ドレス信号により指定することにより、複数個のマニホールドに対しても、制御 信号ラインおよびセンサ信号ラインの中継機能を持たせることができる。

【００３３】 また、前記実施例では、マニホールドにシリアル伝送装置を内蔵した場合につ いて説明したが、これに限らず、マニホールドの端部にシリアル伝送装置を隣接 させて設けることができる。

【００３４】 以上の説明では主として本考案者によってなされた考案をその背景となった利 用分野である空気圧用のマニホールドの多機能構造で説明したが、油圧用のマニ ホールドの多機能構造にも適用できる。

【００３５】

【考案の効果】

本願において開示される考案のうち、代表的なものによって得られる効果を簡 単に説明すれば、以下のとおりである。

【００３６】 (1).マニホールドにシリアル伝送装置を設け、このシリアル伝送装置に制御信号 ラインおよびセンサ信号ラインの中継機能を持たせた構造としたので、配線数、 配線工数および配線スペースを減少させることができる。

【００３７】 (2).前記(1) の効果により誤配線および断線の発生を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例であるマニホールドの多機能
構造を示す側面図である。

【図２】図１のマニホールドの多機能構造を示す斜視図
である。

【図３】図１のマニホールドの多機能構造を示すブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１ マニホールド ２ マニホールド本体 ３ 電磁弁 ４ 空気圧シリンダ ５ａ シリアル伝送装置 ５ｂ シリアル伝送装置 ６ 駆動回路 ７ａ パラレル／シリアル変換器 ７ｂ パラレル／シリアル変換器 ８ａ シリアル／パラレル変換器 ８ｂ シリアル／パラレル変換器 ９ 位置センサ １０ａ シリアル信号線 １０ｂ シリアル信号線 １１ 制御信号線 １２ 制御装置 １３ センサ信号ケーブル １３ａ センサ信号線 １４ コントローラ １５ 空気圧ライン １６ 制御信号ライン １７ センサ信号ライン １８ コネクタ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 マニホールドにシリアル伝送装置を設
   け、このシリアル伝送装置に制御信号ラインおよびセン
   サ信号ラインの中継機能を持たせたことを特徴とするマ
   ニホールドの多機能構造。
2. 【請求項２】 前記マニホールドにセンサ信号ケーブル
   を接続するコネクタを設けたことを特徴とする請求項１
   記載のマニホールドの多機能構造。