JPH0550030U - インタクーラ冷却装置 - Google Patents

インタクーラ冷却装置

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JPH0550030U
JPH0550030U JP10977391U JP10977391U JPH0550030U JP H0550030 U JPH0550030 U JP H0550030U JP 10977391 U JP10977391 U JP 10977391U JP 10977391 U JP10977391 U JP 10977391U JP H0550030 U JPH0550030 U JP H0550030U
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栄志 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラジエータの大型化を防止する。 【構成】 インタクーラ7の前面には、油圧モータ9に
より回転し空気流をインタクーラ7の伝熱面に吹付け得
るようにした冷却ファン8が設けられ、トランスミッシ
ョン1に設けられたパワーテークオフ装置3には流量調
整弁6を内蔵した油圧ポンプ4が接続され、油圧ポンプ
4から吐出された油は油圧モータ9へ導入され、油圧モ
ータ9を駆動した油は、オイルクーラ10を通り、前記
油圧ポンプ4へ油を供給し得るようにしたオイルリザー
バタンク11へ循環し得るようになっている。又、イン
タクーラ7には、温度検出器16が取付けられ、演算制
御装置17では、温度検出器16で検出した冷却媒体の
温度T1と、冷却媒体の設定温度T01とから流量調整弁
6を調整する指令Sが求められ、該指令Sは流量調整弁
6に与えられてその開度が調整される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、インタクーラ冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
過給機から吐出されてエンジンへ導入される空気を冷却するためにインタクー ラが使用されている。而して、従来のバスやトラック等のインタクーラは、ラジ エータの前面に配置してあり、インタクーラ内を通る冷却媒体を冷却する場合に は、ラジエータの前面に配設されたラジエータ用の冷却ファンを駆動し、ラジエ ータ内を通る冷却媒体の冷却と一緒にインタクーラ内を通る冷却媒体の冷却をも 行うようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の手段にあっては、インタクーラが通風の抵抗となってラ ジエータの冷却効率が低下するため、ラジエータの冷却能力を確保するには、ラ ジエータの冷却面積を大きくする必要があり、その分だけ重量の増大及びコスト の上昇を招来するという問題があった。
【0004】 本考案は、上述の実情に鑑み、インタクーラを通る冷却媒体の冷却をラジエー タを通る冷却媒体の冷却とは全く別個に行うようにし、重量及びコストの低減を 図るようにしたインタクーラ冷却装置を提供することを目的としてなしたもので ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、閉ループ状に配設した配管に、エンジンにより駆動されるトランス ミッションのパワーテークオフ装置により駆動され且つ導入された油を加圧して 送出す油圧ポンプと、前記油圧ポンプからの油により駆動され且つラジエータか ら離して設置したインタクーラの前面に位置するファンを駆動する油圧モータと 、油を冷却するためのオイルクーラと、戻って来た油を受入れ且つ前記油圧ポン プへ送り込むオイルリザーバタンクとを接続し、前記インタクーラに冷却媒体の 温度を検出する温度検出器を取付け、該温度検出器で検出した冷却媒体の温度と 予め設定した冷却媒体の設定温度とから冷却媒体の温度偏差を求め、該温度偏差 を基に前記閉ループ状の配管を流れる油の流量を調整する流量調整手段に指令を 与える演算制御装置を設けたものである。
【0006】
【作用】
温度検出器で検出した冷却媒体の温度は演算制御装置に与えられ、該演算制御 装置では検出した温度と冷却媒体の設定温度との温度偏差が求められ、温度偏差 に対応した指令が流量調整手段に与えられ、調整が行われる。このため、所定の 流量の油が配管を通って油圧モータに送られ、油圧モータ延いてはファンが所定 の回転速度で回転し、インタクーラを流れる冷却媒体が所定の温度に冷却される 。又油はオイルクーラで冷却され、オイルリザーバタンクへ戻る。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基いて説明する。
【0008】 図1は、本考案の冷却装置の一実施例である。
【0009】 図中、1はエンジン2により駆動されるトランスミッション、3はトランスミ ッション1に設置され、走行系統とは別系統で動力を取出し得るようにしたパワ ーテークオフ装置、4はパワーテークオフ装置3により駆動し得るようにした油 圧ポンプであり、油圧ポンプ4はロータ5及び流量調整弁6を備えている。
【0010】 7はラジエータから離し、独立して設置したインタクーラ、8はインタクーラ 7の前面に配置された、インタクーラ7専用の冷却ファン、9は冷却ファン8を 駆動するための油圧モータ、10は油を冷却するためのオイルクーラ、11は油 圧ポンプ4よりも高い位置に設置されたオイルリザーバタンクであって、油圧ポ ンプ4の吐出側と油圧モータ9の入口側は、配管12により、又油圧モータ9の 出口側とオイルクーラ10の入口側は配管13により、更にオイルクーラ10の 出口側とオイルリザーバタンク11の入口側は配管14により、更に又オイルリ ザーバタンク11の出口側と油圧ポンプ4の吸込側とは、配管15により、夫々 接続されている。
【0011】 16はインタクーラ7内を流れる冷却媒体の温度T1を検出する温度検出器、 17は温度検出器16からの温度T1と予め設定された冷却媒体の設定温度T01 とを比較して温度偏差ΔT1(=T1−T01)を求め、該温度偏差ΔT1を基に油 圧ポンプ4に内蔵された流量調整弁6の開度を求め、求めた結果を指令Sとして 流量調整弁6へ出力するようにした演算制御装置である。
【0012】 エンジン2が駆動されている場合には、トランスミッション1及びパワーテー クオフ装置3も駆動されており、温度検出器16で検出した冷却媒体の温度T1 は、連続的に演算制御装置17に与えられている。
【0013】 演算制御装置17では、検出された冷却媒体の温度T1と冷却媒体の設定温度 T01から温度偏差ΔT1が求められ、該温度偏差ΔT1から流量調整弁6の開度が 求められ、指令Sとして流量調整弁6に与えられる。
【0014】 而して、検出された冷却媒体の温度T1が冷却媒体の設定温度T01よりも高い 場合には、温度偏差ΔT1により開度が求められ、指令Sとして流量調整弁6に 与えられ、流量調整弁6が所定の開度となる。
【0015】 運転時には、オイルリザーバタンク11から流下した油は、配管15を通って 油圧ポンプ4に内蔵された流量調整弁6に入り、該流量調整弁6を経て油圧ポン プ4のロータ5に導入され、ロータ5により加圧されて配管12へ吐出され、配 管12から油圧モータ9へ導入されて冷却ファン8を回転させ、油圧モータ9か ら排出された油は、配管13からオイルクーラ10へ入り、オイルクーラ10で 冷却されたうえ配管14を通ってオイルリザーバタンク11へ戻される。このよ うに油が循環することにより、冷却ファン8が連続的に回転し、空気流によりイ ンタクーラ7を通る冷却媒体が冷却される。温度偏差ΔT1が大きい場合は、冷 却媒体の温度T1が高いため指令Sが大きく、流量調整弁6の開度も大きくなる 。このため、油圧ポンプ4から吐出された油の流量は多量となり、油圧モータ9 延いては冷却ファン8の回転数が高くなり、大量の空気流がインタクーラ7へ吹 付けられる。又、検出された冷却媒体の温度T1が下降すると、それにつれて温 度偏差ΔT1も小さくなるため、流量調整弁6は絞られ、少量の油が油圧ポンプ 4から吐出されて循環するため、油圧モータ9延いては冷却ファン8が低速回転 となる。このため冷却媒体の過冷却が防止される。又トランスミッション1の回 転変動により系路内で油圧が一気に立上らない場合でも何等支障なく運転を行う ことができる。
【0016】 油圧ポンプ4から吐出された油が、循環すると各配管内を流れる際の摩擦抵抗 により油温が上昇する、この場合、油はオイルクーラ10で冷却される。
【0017】 検出された冷却媒体の温度T1が、冷却媒体の設定温度T01よりも低い場合に は、流量調整弁6は開度が零若しくは最小の開度となるよう絞られる。
【0018】 インタクーラはラジエータとは離し、独立して設置するようにしているため、 冷却時にラジエータがインタクーラ7に邪魔されることはなく、従ってラジエー タは大型にする必要がなく、全体の軽量化及びコストダウンが図られる。
【0019】 なお、本考案の実施例においては、油圧ポンプ4に内蔵した流量調整弁6によ り、油の流量を制御する場合について説明したが、油圧ポンプ4には流量調整弁 は内蔵させず、油圧ポンプ4とは別個に配管中に流量調整弁を設けるようにして も良いこと、油圧ポンプ4を傾転角の角度を調整できる斜板又は斜軸を備えた可 変容量型のポンプとしても良いこと、その他、本考案の要旨を逸脱しない範囲内 で種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0020】
【考案の効果】
本考案のインタクーラ冷却装置によれば、インタクーラは単独で設けた専用の 冷却ファンにより空冷するようにしているため、ラジエータを大型にする必要が なく、重量の軽減、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のインタクーラ冷却装置のフロー系統図
である。
【符号の説明】
1 トランスミッション 2 エンジン 3 パワーテークオフ装置 4 油圧ポンプ 6 流量調整弁(流量調整手段) 7 インタクーラ 8 冷却ファン 9 油圧モータ 10 オイルクーラ 11 オイルリザーバタンク 12,13,14,15 配管 16 温度検出器 17 演算制御装置 T1 温度 T01 設定温度 ΔT1 温度偏差 S 指令

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉ループ状に配設した配管に、エンジン
    により駆動されるトランスミッションのパワーテークオ
    フ装置により駆動され且つ導入された油を加圧して送出
    す油圧ポンプと、前記油圧ポンプからの油により駆動さ
    れ且つラジエータから離して設置したインタクーラの前
    面に位置するファンを駆動する油圧モータと、油を冷却
    するためのオイルクーラと、戻って来た油を受入れ且つ
    前記油圧ポンプへ送り込むオイルリザーバタンクとを接
    続し、前記インタクーラに冷却媒体の温度を検出する温
    度検出器を取付け、該温度検出器で検出した冷却媒体の
    温度と予め設定した冷却媒体の設定温度とから冷却媒体
    の温度偏差を求め、該温度偏差を基に前記閉ループ状の
    配管を流れる油の流量を調整する流量調整手段に指令を
    与える演算制御装置を設けたことを特徴とするインタク
    ーラ冷却装置。
JP10977391U 1991-12-12 1991-12-12 インタクーラ冷却装置 Expired - Lifetime JP2526586Y2 (ja)

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JPH0550030U true JPH0550030U (ja) 1993-07-02
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016094831A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 本田技研工業株式会社 内燃機関の冷却制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016094831A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 本田技研工業株式会社 内燃機関の冷却制御装置

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JP2526586Y2 (ja) 1997-02-19

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