JPH0549552B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は飲料浸出器、さらに詳しくは、カツプ
またはポツトに入れ、熱水等を注いで茶またはコ
ーヒー等の飲料を浸出するための茶葉または挽い
たコーヒー等を入れるバツグに関する。

発明の背景 熱いまたは冷たい飲料に戻すための飲料成分を
計量分配する自動販売機はよく知られている。こ
のような自動販売機で計量分配されるコーヒーは
通常、いわゆる「インスタント」コーヒーであ
り、また、紅茶は、インスタント紅茶である。イ
ンスタントコーヒーおよびインスタント紅茶を熱
水で戻して形成される飲料は全ての消費者に受け
入れられているというものではなく、従来から、
茶葉および挽いたコーヒーの浸出液を自動販売機
に提供できるようなシステムが要望されている。

本発明者らは、此度、特に茶葉および挽いたコ
ーヒーの計量分配用の自動販売機で使用できる飲
料浸出器を開発した。

発明の概要 本発明は、第１部分と第２部分を有し、それら
がそれらの端部周囲で一体となる本体および、第
１部分と第２部分の間で本体を横切つて通過し、
第１部分および第２部分の両方の端部に接合する
ハンドルからなり、該第１部分および第２部分の
少なくとも一方が液体透過性で、少なくとも一方
が１種以上の飲料成分用の容器を提供できるよう
に深絞り成形されていることを特徴とする使いす
て飲料浸出器を提供するものである。

発明の詳説 本発明の好ましい態様において、本体は丸形で
ある。本体は、好ましくは、水透過性セルロース
性材料、特に好ましくは、紙繊維織物からなるセ
ルロース性材料製である。紙繊維織物にはポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニルおよび／またはポリエ
チレン繊維を混合してもよい。セルロース性材料
にこれらのプラスチツク材料を組合せると、セル
ロース性材料がヒートシールできるようになる。
本体を水透過性の合成樹脂材料製とすることもで
きる。

本発明の好まいし態様において、本体の第１部
分および第２部分はヒートシールによつてそれら
の端部周囲で一体となり、さらに好ましくは、ハ
ンドルがヒートシールにより本体の第１部分およ
び第２部分に接合している。

セルロース性材料はまた、熱および／または圧
力によつて活性化される材料で被覆してもよい。
このような場合、本体の両部分は熱および／また
は圧力の適用によつて一体とすることができる。

セルロース性材料を熱および圧力の両方で活性
化される材料で被覆した場合、シールを行なうに
は、低温では高圧が必要であり、高温では低圧が
必要である。

ハンドルは、例えば、金属、プラスチツク材料
または、金属補強材を有するまたは有しないプラ
スチツク被覆紙製とすることができる。ハンドル
は、好ましくは、金属箔のストリツプ製で、その
中に隆起を設けて補強してもよく、好ましくは、
本体を構成する材料とヒートシールできるよう
に、プラスチツク材料で被覆する。好ましくは、
ハンドルは幅約１cmのストリツプ形である。ハン
ドルの長さは飲料浸出器の個々の用途に応じて調
整する。例えば、浸出器をカツプ中で使用する場
合には、５〜８cmオーダーの長さとすることがで
きる。

本発明にはまた、前記のごとき１つの本体が、
２つの本体を通過するハンドルの一方の端に取り
付けられている飲料浸出器も包含する。このハン
ドルの２つの本体間の長さは、使用者の指で容易
に握れるようなループを形成できるように選択す
ることができる。この配列は、主飲料成分が挽い
たコーヒーの場合に特に有利である。なぜなら、
同じ量のコーヒーを用いる場合、１つの本体にコ
ーヒーを入れた場合と比較して、２つの本体に入
れた方がより強いコーヒーを浸出させることがで
きることが判明しているからである。

さらに、本発明には、複数の、間隔をおいて設
けた本体を通過する連続ハンドルを有するバンド
形の複数の飲料浸出器も包含する。この配列は、
宴会などの場合、必要に応じてバンドから１つ以
上の飲料浸出器を切り取る場合に有用である。

本発明の飲料浸出器をカツプに入れ、水を加え
ると、スプーンや他の攪拌具を用いなくても浸出
することができる。ハンドルは浸出器を液中で渦
運動させることのできるような十分な剛さとす
る。本発明の飲料浸出器は、飲料の浸出およびホ
ワイトナーの分散の両方を行なうことのできるホ
ワイトナー入り飲料調製に用いることもできる。
また、該飲料浸出器は飲料成分中に砂糖を含有す
る甘味付飲料調製に用いることもできる。

また、本発明には、本発明の使いすて飲料浸出
器を入れたカツプも包含する。この後者の具体例
では、飲料浸出器のハンドルは、非固着性カツプ
がネスチングできるような十分な柔軟性を有しな
ければならない。

本発明の飲料浸出器は、好ましくは、飲料成分
として、またはその１成分として茶葉または挽い
たコーヒーを入れることが好ましいが、チヨコレ
ートおよびフルーツ・ドリンクのような他の飲料
成分を入れることもできる。

つぎに添付の第１図および第２図を用いて本発
明をさらに具体的に説明する。

第１図は本発明の飲料浸出器の１具体例の平面
図、第２図は第１図の浸出器の側断面図である。

この飲料浸出器はフタ２およびベース部３を有
する本体１からなる。フタおよびベース部は、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニルおよびポリエチレ
ンの混合物の繊維を含有するヒートシールできる
セルロース性材料製である。ハンドル４はフタ２
およびベース部３の間で本体１を横切つて位置し
ている。ハンドルは両面をポリエチレンで被覆し
たアルミ箔製である。この飲料浸出器は飲料成分
５、例えば、茶葉または挽いたコーヒーと、所望
により、ホワイトナーおよび／または砂糖を入れ
ることができる。浸出器の製造の間に、ヒートシ
ールにより、フタ２をベース部３にシールし、ハ
ンドル４をフタおよびベース部の両方にシールす
る。このようにして、浸出器の端部周囲にヒート
シール部６が形成される。

この図面に示した浸出器は、現在、自動販売機
で用いられている丸底カツプと組合せるのに適し
ている。浸出器の丸い形がそのようなカツプの底
部と組合せるのにことに適している。

本発明の浸出器に特有の利点は、本体の深絞り
部が浸出器中への水の透過をより容易にし、これ
により、テイーバツグ等の偏平な容器に入れられ
ているよりも、より十分に浸出を行なうことがで
きる。このことは、茶葉よりも浸出の遅れる挽い
たコーヒーに関して特に重要なことである。

他の態様において、本発明は、第１部分と第２
部分を有し、それらがそれらの端部周囲で一体と
なる本体および、第１部分と第２部分の間で本体
を横切つて通過し、第１部分および第２部分の両
方の端部に接合するハンドルからなり、該第１部
分および第２部分の少なくとも一方が香粉
（sachet）を入れる容器を提供できるように深絞
り成形されている香料袋も提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の飲料浸出器の１具体例の平面
図、第２図はその側断面図である。図面中、１は
本体、２はフタ、３はベース部、４はハンドルを
意味する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第１部分と第２部分を有し、それらがそれら
   の端部周囲で一体となる本体および、第１部分と
   第２部分の間で本体を横切つて通過し、第１部分
   および第２部分の両方の端部に接合するハンドル
   からなり、該第１部分および第２部分の少なくと
   も一方が液体透過性で、少なくとも一方が１種以
   上の飲料成分用の容器を提供できるように深絞り
   成形されていることを特徴とする使いすて飲料浸
   出器。 ２ 本体が丸形である特許請求の範囲第１項の浸
   出器。 ３ 本体が水透過性セルロース性材料製である特
   許請求の範囲第１項または第２項の浸出器。 ４ セルロース性材料が紙繊維織物である特許請
   求の範囲第３項の浸出器。 ５ 紙繊維織物がポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
   ルおよび／またはポリエチレンの繊維と混合され
   ている特許請求の範囲第４項の浸出器。 ６ 本体の第１部分と第２部分がヒートシールに
   より一体となつている特許請求の範囲第１項〜第
   ５項いずれか１つの浸出器。 ７ ハンドルが本体の第１部分および第２部分と
   ヒートシールにより接合されている特許請求の範
   囲第１項〜第６項いずれか１つの浸出器。 ８ ハンドルが金属またはプラスチツク材料製で
   ある特許請求の範囲第１項〜第７項いずれか１つ
   の浸出器。 ９ ハンドルがプラスチツク被覆金属箔のストリ
   ツプ製である特許請求の範囲第８項の浸出器。 １０ ハンドルがそれに組込まれた隆起により補
   強されている特許請求の範囲第９項の浸出器。 １１ 茶葉または挽いたコーヒーを入れた特許請
   求の範囲第１項〜第１０項いずれか１つの浸出
   器。 １２ １つの本体がハンドルの一端に取り付けら
   れ、ハンドルが両方の本体を通過する特許請求の
   範囲第１項〜第１１項いずれか１つの浸出器。 １３ 複数の、間隔をおいて設けた本体を通過す
   る連続ハンドルを有するバンド形である特許請求
   の範囲第１項〜第１０項いずれか１つの複数の浸
   出器。 １４ 第１部分と第２部分を有し、それらがそれ
   らの端部周囲で一体となる本体および、第１部分
   と第２部分の間で本体を横切つて通過し、第１部
   分および第２部分の両方の端部に接合するハンド
   ルからなり、該第１部分および第２部分の少なく
   とも一方が液体透過性で、少なくとも一方が１種
   以上の飲料成分用の容器を提供できるように深絞
   り成形されていることを特徴とする使いすて飲料
   浸出器を入れたカツプ。 １５ 各カツプが、第１部分と第２部分を有し、
   それらがそれらの端部周囲で一体となる本体およ
   び、第１部分と第２部分の間で本体を横切つて通
   過し、第１部分および第２部分の両方の端部に接
   合するハンドルからなり、該第１部分および第２
   部分の少なくとも一方が液体透過性で、少なくと
   も一方が１種以上の飲料成分用の容器を提供でき
   るように深絞り成形されていることを特徴とする
   使いすて飲料浸出器を入れたカツプであるカツプ
   の積重ね物。 １６ 第１部分と第２部分を有し、それらがそれ
   らの端部周囲で一体となる本体および、第１部分
   と第２部分の間で本体を横切つて通過し、第１部
   分および第２部分の両方の端部に接合するハンド
   ルからなり、該第１部分および第２部分の少なく
   とも一方が香粉を入れる容器を提供できるように
   深絞り成形されていることを特徴とする香料袋。