JPH0549172U - ドローンアーク溶接のパイロットアークの制御装置 - Google Patents
ドローンアーク溶接のパイロットアークの制御装置Info
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- JPH0549172U JPH0549172U JP10072191U JP10072191U JPH0549172U JP H0549172 U JPH0549172 U JP H0549172U JP 10072191 U JP10072191 U JP 10072191U JP 10072191 U JP10072191 U JP 10072191U JP H0549172 U JPH0549172 U JP H0549172U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドローンアーク溶接における、パイロットア
ーク発生のための小電流による抵抗器の発熱やスタッド
の接触点での発熱を防止する。 【構成】 ドローンアーク溶接の制御装置1は、スタッ
ド2と母材3の間に電力を供給する電源4と、母材及び
スタッド間に流れる電流を検出する電流検出器5と、母
材及びスタッド間の電圧を検出する電圧検出器6と、電
源とスタッドとの間に設けられ、電流検出器の出力と電
圧検出器の出力とが入力されている電流制御装置7とを
備え、電流制御装置7は、電圧検出器6が0ボルトすな
わちスタッドと母材とが接触していることを出力してい
る場合に、スタッド及び母材間に流れる電流をパイロッ
トアーク電流より十分に小さくする。電圧検出器6がス
タッド及び母材間電圧の上昇を検出すると、供給してい
る電流を所定のパイロットアーク電流にまで電流を増大
する。
ーク発生のための小電流による抵抗器の発熱やスタッド
の接触点での発熱を防止する。 【構成】 ドローンアーク溶接の制御装置1は、スタッ
ド2と母材3の間に電力を供給する電源4と、母材及び
スタッド間に流れる電流を検出する電流検出器5と、母
材及びスタッド間の電圧を検出する電圧検出器6と、電
源とスタッドとの間に設けられ、電流検出器の出力と電
圧検出器の出力とが入力されている電流制御装置7とを
備え、電流制御装置7は、電圧検出器6が0ボルトすな
わちスタッドと母材とが接触していることを出力してい
る場合に、スタッド及び母材間に流れる電流をパイロッ
トアーク電流より十分に小さくする。電圧検出器6がス
タッド及び母材間電圧の上昇を検出すると、供給してい
る電流を所定のパイロットアーク電流にまで電流を増大
する。
Description
【0001】
本考案は、スタッド及び母材間に電圧を与えつつスタッドを母材から少し引き 上げて小電流のパイロットアークを発生させ、次に大電流のメインアークを発生 させ、スタッドを母材の溶融部分に押圧して溶着させるドローンアーク溶接の制 御装置に関し、特に、パイロットアークの制御装置に関する。
【0002】
スタッド及び母材間に電圧を与えつつスタッドを母材から少し引き上げて小電 流のパイロットアークを発生させ、次に大電流のメインアークを発生させ、スタ ッド先端及び母材の溶接部分を溶融し、その後スタッドを母材の溶融部分に押圧 して溶着させるドローンアーク溶接は、スタッドを母材に溶接するのに多用され ている。
【0003】
かかるドローンアーク溶接において、パイロットアークの発生のため、スタッ ド及び母材間に電流を流しつつその電流を制限する回路が設けられている。この 制限回路の1つに、コイルと抵抗器を用いたものがある。この回路では、パイロ ットアークの発生のためのスタッドが母材に接触した状態で、電流が流れ、この 電流が抵抗器で発熱して無駄な電力消費が行われるだけでなく、抵抗器の冷却を も必要としていた。また、別の回路ではサイリスタを使用して位相制御やパルス 幅変調(PWM)によって流れる電流を一定に維持するものも知られている。し かし、この回路でも、パイロットアークの発生初期のスタッドが母材に接触した 状態では、非常に小さい面積の接触点を電流が流れてその接触点での抵抗で発熱 し、スタッドが母材に溶着して母材から引き上げることができなくなり、溶接不 良となることがあった。
【0004】 本考案の目的は、上記した不具合を解消することにあり、パイロットアーク発 生のための小電流による抵抗器の発熱やスタッドの接触点での発熱を防止する、 ドローンアーク溶接のパイロットアークの制御装置を提供することにある。
【0005】
本考案のドローンアーク溶接の制御装置は、母材とスタッドとの間に電力を供 給する電源と、母材及びスタッド間に流れる電流を検出する電流検出器と、母材 とスタッドとの間の電圧を検出する電圧検出器と、電源とスタッドとの間に設け られ、電流検出器の出力と電圧検出器の出力とが入力されている、スタッド及び 母材間に流れる電流を制御する電流制御装置とを備え、この電流制御装置は、電 圧検出器が、母材及びスタッド間電圧が0ボルトであることを検出している場合 には、電流検出器の出力を監視しながらスタッド及び母材間に流れる電流をパイ ロットアーク電流より十分に小さくし、母材及びスタッド間の電圧が上昇するの を検出すると、供給している電流を所定のパイロットアーク電流にまで電流を増 大することを特徴とする。
【0006】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。図1において、 本考案に係るドローンアーク溶接の制御装置1は、溶接ガン(図示せず)で支持 した溶接用スタッド2を母材3に接触させ、スタッド及び母材間に電圧を与えつ つ、スタッドの母材への接触面積を小さくしてパイロットアークの発生を促し、 その後、スタッド及び母材間に電圧を維持してスタッドを母材から離れるように 引き上げて一定の小電流のパイロットアークを維持し、次に、大電流のメインア ークを発生させる。このメインアークによって、スタッド2の先端及び母材3の 溶接部分が溶融され、その後溶接ガンで支持したスタッド2を母材3の溶融部分 に押圧して溶着させる。
【0007】 本考案において、ドローンアーク溶接用制御装置1は、図1に示すように、母 材3とスタッド2に電力を供給する電源4と、母材3及びスタッド2の間に流れ る電流を検出する電流検出器5と、母材3とスタッド2の間の電圧を検出する電 圧検出器6と、電源4とスタッド2との間に設けられ、電流検出器5の出力と電 圧検出器6の出力とが入力されている、スタッド2及び母材3の間に流れる電流 を制御する電流制御装置7とを備えている。なお、この電流制御装置7は、図示 のように、電源4からスタッド2に流れる電流を制限するサイリスタ等で構成さ れる電流制限器8と、この電流制限器8の電流制限値を算出して制御信号を電流 制限器8に送る電流調整器9とで構成することができる。
【0008】 かかる構成で成るドローンアーク溶接用制御装置1によって、如何にパイロッ トアークが制御されるかについて図2も参照しながら説明する。図2において、 (A)はスタッド2の母材3に対する動きを示しており、(B)はスタッド2の 母材3に対する高さすなわち距離を示しており、(C)はスタッド2と母材3の 間の電圧の大きさを示しており、(D)はスタッド及び母材間に流れる電流の大 きさを示している。また、区間aはパイロットアーク発生初期のスタッド2が母 材3に点接触している期間を示し、区間bはパイロットアーク発生期間を示し、 区間cはメインアークの発生期間を示している。区間aにおいて、電圧検出器6 が、母材及びスタッド間の電圧が0ボルトである(すなわちスタッド2が母材3 に接触している)ことを検出している場合には、電流制御装置7は、電流検出器 5の出力を監視して、スタッド及び母材間に流れる電流を、通常のパイロットア ークの電流より十分に小さな値にするように、電源4からの電流を制限する。次 に区間bにおいて、電圧検出器6は、母材及びスタッド間の電圧が上昇する(す なわちスタッド2が母材3から離れる)のを検出する。この場合には、電流制御 装置7は、電源4から供給される電流を所定のパイロットアーク電流の大きさに まで電流を増大する。その後、区間cにおいては、電流制御装置7は更に電流を 大きくしてメインアークを発生させ、スタッド2の先端及び母材3の溶接部分を 溶融して溶接ガンで支持したスタッド2を母材3の溶融部分に押圧し、スタッド 2を母材3に溶着する。
【0009】
本考案によれば、スタッドと母材が接触している状態では、スタッド及び母材 間に流れる電流をパイロットアーク電流より十分に小さくされ、この小電流はス タッドが母材から離れるまで維持されるので、制御装置内での抵抗器の発熱がな くなって冷却が不要になり、また、スタッドが母材に点接合して離れなくなる不 具合も解消できる。
【図1】本考案に係るドローンアーク溶接用制御装置の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】本考案に係るドローンアーク溶接用制御装置の
動作説明図である。
動作説明図である。
1 ドローンアーク溶接用制御装置 2 スタッド 3 母材 4 電源 5 電流検出器 6 電圧検出器 7 電流制御装置 8 電流制限器 9 電流調整器 a パイロットアーク発生初期のスタッドが母材に点接
触している期間 b パイロットアーク発生期間 c メインアーク発生期間
触している期間 b パイロットアーク発生期間 c メインアーク発生期間
Claims (1)
- 【請求項1】 溶接用スタッドを母材に接触させた後、
スタッド及び母材間に電圧を与えつつスタッドを母材か
ら少し引き上げて小電流のパイロットアークを発生さ
せ、次に、大電流のメインアークを発生させてスタッド
先端及び母材の溶接部分を溶融し、その後スタッドを母
材の溶融部分に押圧して溶着させるドローンアーク溶接
の制御装置において、 母材とスタッドとの間に電力を供給する電源と、母材及
びスタッド間に流れる電流を検出する電流検出器と、母
材とスタッドとの間の電圧を検出する電圧検出器と、電
源とスタッドとの間に設けられ、電流検出器の出力と電
圧検出器の出力とが入力されている、スタッド及び母材
間に流れる電流を制御する電流制御装置とを備え、前記
電流制御装置は、電圧検出器が、母材及びスタッド間電
圧が0ボルトであることを検出している場合には、電流
検出器の出力を監視しながらスタッド及び母材間に流れ
る電流をパイロットアーク電流より十分に小さくし、母
材及びスタッド間の電圧が上昇するのを検出すると、供
給している電流を所定のパイロットアーク電流にまで電
流を増大することを特徴とするパイロットアークの制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10072191U JPH0549172U (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | ドローンアーク溶接のパイロットアークの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10072191U JPH0549172U (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | ドローンアーク溶接のパイロットアークの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0549172U true JPH0549172U (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=14281501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10072191U Pending JPH0549172U (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | ドローンアーク溶接のパイロットアークの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0549172U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62296966A (ja) * | 1986-04-08 | 1987-12-24 | エムハート インコーポレーテッド | アーク溶接制御回路及びアーク溶接制御方法 |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP10072191U patent/JPH0549172U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62296966A (ja) * | 1986-04-08 | 1987-12-24 | エムハート インコーポレーテッド | アーク溶接制御回路及びアーク溶接制御方法 |
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