JPH0548925U - ローリングベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 寝たきり患者の床ずれを防止するには患者を
頻繁に起こしたり、寝返りをさせたりすることを継続す
る必要があるがそのためには看護人に多大の労力をかけ
ざるを得ない。現在各病院等の寝たきり患者には十分な
対策がとられず、床ずれを生じている者が多い。床ずれ
は患者にとってかなり苦痛を伴うものであり、看護人に
あまり労力をかけない床ずれ防止策があればよいと思
い、ローリングベッドを考案した。 【構成】 本考案は、ベッド床板１、ベッド骨組部４、
電動機部８、駆動ベルト１０、スイッチ部６、制御器部
７等から構成され、ベッド床板がスイッチ操作により任
意の時間ローリングする構造になっている。患者の長時
間圧迫されうっ血した部位をローリング動作により開放
し、うっ血部位の血行を促進し、床ずれ防止に効果のあ
るベッドである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業用の利用分野】

本考案は、スイッチ操作のみで任意の時間ベッドの床板をローリングさせるこ とにより、寝たきり患者に対する看護人の床ずれ防止のための労力を軽減する機 能を具備したベッドである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、寝たきり患者の床ずれ防止としては看護人が頻繁に患者を起こしてやっ たり、寝返りを助けてやったりしている。患者を起こし易くする考案は多く、寝 返りを容易にする考案も数件、例えば特公５２−４１７０６号公報、実開昭５３ −６８１９号公報、実公平２−１９３９号公報のごとく考案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記公報に開示されたものはいずれも起こす、寝返りの単発的動作を助けるも のであり、床ずれ防止のためには頻繁に継続して実施する必要があり、看護人に 多大の労力をかけざるを得ない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、スイッチ操作のみで任意の時間ベッド床板をローリングさせるこ により、患者の床ずれ防止に多大の効果をもたらすものである。

【０００５】

【作用】

看護人のスイッチ操作のみで患者の長時間うっ血された部位をローリング作動 により開放し、うっ血部位の血行を回復させるため床ずれ防止に効果的である。

【０００６】

【実施例】

実施例を図により説明すると、ベッド床板（１）にはローリング金具（２）が 前後に取付けられており、下部にはベッドを左右に引張るベルト取付け金具（３ ）がある。ベッド骨組部（４）にはローリング金具受台（５）が取付けられてい る。スイッチ（６）を操作することにより制御器（７）で制御された電動機（８ ）が電動歯車（９）を回転させ駆動ベルト（１０）へ動力を伝え、ベッド床板（ １）をローリングさせる。ローリングの速度、間欠については制御器（７）で任 意に設定することができる。

【０００７】

【考案の効果】

この考案によれば、寝たきりの患者に対しても看護人の簡単なスイッチ操作の みで患者のうっ血部の血行を回復させ、また患者に軽い運動作用もあたえること ができる。床ずれは寝たきり患者が最も苦痛に感じているにもかかわらず看護人 の労力不足から放置されている例が多いが本考案により看護人にはほとんど労力 をかけることなく床ずれ防止に効果のある対策をとることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ベッドの正面図である。

【図２】ベッドの側面図である。

【図３】ベッドの断面図（Ｉ）である。

【図４】ベッドの断面図（ＩＩ）である。

【符号の説明】 １ ベッド床板 ２ ローリング金具 ３ ベルト取付金具 ４ ベッド骨組部 ５ ローリング金具受台 ６ スイッチ ７ 制御器 ８ 電動機 ９ 電動歯車 １０ ベルト

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床板をスイッチ操作により任意の時間ロ
   ーリングさせる機能を具備したベッド。
2. 【請求項２】 湾曲スライドを利用してベッドを傾斜さ
   せる機能を具備したベッド。