JPH0548851U

JPH0548851U - 電気掃除機の吸込口

Info

Publication number: JPH0548851U
Application number: JP11388391U
Authority: JP
Inventors: 一江奈佐
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-12-09
Filing date: 1991-12-09
Publication date: 1993-06-29

Abstract

(57)【要約】【目的】従来の吸込口では除塵しにくいか、不可能で
あつたせまい箇所の清掃を容易に確実に行うことができ
る吸込口を提供する。【構成】吸込具（１）の植毛部（７）に長い毛を植毛
して、植毛（４）及び（６）部分の長さを中心部の植毛
（５）部分より長くなるように段差を設けて構成した。
更に吸込口の首部（３）が必要に応じて自在に湾曲でき
るように構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は吸込口のブラシの植毛部に長短の段差を付けて植毛し、更に、首部が必要に応じて任意の角度に湾曲できるように構成された電気掃除機の吸込口に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電気掃除機の吸込口には用途に応じて、隙間用、コーナー用など専用のものがある。そのいずれもブラシ部の毛が短かく、首部が一定の角度に固定されているため使用上不便であり充分な吸塵効果がえられる吸込口がなかつた。又、その意匠として意願平１−１５６８１号の出願もされている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の吸込口には次のような欠点があつた。（イ）吸込口のブラシの毛が短く、長さが一様であるため、深溝、角、隅、隙間、おうとつ部などにブラシの毛先が達しないため塵埃を掻き取ることができず充分な除塵効果が得られない。（ロ）カーテン、寝具、紙など薄く軽い物は吸込孔に強く吸着され清掃をするのに不便である。（ハ）吸込口の首部が一定の角度に固定されており、清掃場所により使いにくい場合がある。

【０００４】又、意匠としての出願は単に意匠であつて、そのものの構成等についてのものではなかつた。本考案は、従来の技術の有するこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは使用しやすく、清掃本来の除塵を確実に可能にする吸込口を提供することにある。

【０００５】

【問題を解決するための手段】

電気掃除機の吸込具（１）の吸込孔（８）の周縁に適宜幅の植毛部（７）を設け、適宜な弾力性と太さ、長さを有する毛または化学繊維を植毛し吸込口のブラシ部を形成する。このブラシ部の植毛（４）、（６）部分の長さは中心部の植毛（５）部分より長くなるような段差を設けて構成する。また、吸込具（１）と接続部（２）との間に自在に湾曲できる首部（３）を装着する。本考案は以上のように構成された電気掃除機の吸込口である。

【０００６】

【作用】

吸込口の接続部（２）を電気掃除機の吸引ホースに接続し、首部（３）を清掃箇所に合わせて使い易い任意の角度に曲げ吸込口のブラシ部を部屋の隅や角等の清掃箇所に接し、押動または引動して床面を摺動しながら清掃する。この時植毛（４）部及び（６）の長い毛先が従来の吸込口では除塵が不可能であつた隙間や角の奥まで達し、そこに付着した塵埃を掻き取る作用をし、清掃面から離された塵埃を吸込孔（８）から吸引し清掃を行うものである。

【０００７】また、吸込口を押動または引動し清掃を行う時の押圧の強弱により植毛（４）部及び（６）が湾曲し、植毛（５）部と清掃面との間隙が大小に変化し、それに伴って吸引圧も加減することができるので、従来のように吸込孔に強く吸着されることなくカーテンや紙面上の塵埃だけを吸引し清掃することが可能である。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。吸込具（１）の吸込孔（８）の周縁に適宜幅の植毛部（７）を設け、適宜な弾力性と太さ、長さを有する毛、または化学繊維を植毛し、吸込口のブラシ部を形成する。ブラシ部の植毛（４）、（６）部分の長さは中心部の植毛（５）部分より長くなるよう段差を設けて構成する。また、吸込具（１）と接続部（２）との間に自在に湾曲できる首部（３）を装着する。

【０００９】本考案は以上のように構成された吸込口で、これを使用するときは、吸込口の接続部（２）を電気掃除機の吸引ホースに接続し、首部（３）を清掃を行う箇所に合わせて使用しゃすい角度に曲げて吸込口のブラシ部を清掃箇所に接し、前後に押動、引動して摺動しながら清掃を行う。また、本考案に於いては、植毛部（７）は直接植毛してもよいし、溝を設けて、別の枠に植毛したブラシを装着しても、ブラシ部の脱着が自在にできるようにして、汚れたブラシを洗浄したり、新しいものと交換できるようにしてもよい。

【００１０】首部（３）はゴム、金属、合成樹脂など適宜に湾曲可能に形成したものならばいずれでもよいし、従来の吸込口のように首部（３）を一定の角度に固定してもよい。本考案は首部（３）が自在に湾曲可能であるから使いやすく、ブラシ部の植毛を長くして、長短の段差を設けて構成されているので、使用時にブラシ部が清掃面に強く吸着せず、カーテン、紙、寝具等に付着した塵埃も楽に吸塵することができる。ブラシ部の長い毛は深溝、角、隅、キーボードその他おうとつを有する箇所など隙間部分の除塵に有効で、電気掃除機の有する吸引力を最大限に発揮させて、従来の吸込口では困難、または不可能であつた場所の清掃を可能にするものである。

【００１１】また、図（３）のように形を小さく構成すれば深溝や、障子やマドのサンなど主としてせまい箇所の吸込口として最適であり、図（４）のように大きくして、首部（３）を従来の吸込口のように一定の角度に固定すれば、フトンなどの寝具の吸込口として使用することができる。その他、本考案の吸込口をカークリーナー、ハンドクリーナーに使用すれば、上記同様の効果を得ることができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は上述の通り構成されているので、次に記載する効果を奏する。（イ）請求項（１）においてはブラシ部の植毛が長く段差を設けて構成されているので、毛先が角、隅のせまい隙間の奥まで達し塵埃を掻き出し、従来清掃できなかつた箇所の除塵を行うことができる。おうとつの多い箇所、穴、溝、紙面、カーテン、フトンなどの寝具の除塵に有効である。（ロ）請求項（２）においては、吸込口の首部の角度が清掃箇所に合わせて任意に変えながら清掃できるので使い易く確実に必要箇所の除塵ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図である。

【図２】本考案の吸込具の斜視図である。

【図３】本考案の他の実施例を示す正面図である。

【図４】本考案の他の実施例を示す正面図である。

【符号の説明】

１吸込具８吸込孔２接続部３首部４植毛５植毛６植毛７植毛部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】吸込具（１）の植毛部（７）に長い毛ま
たは化学繊維を植毛し、前記植毛部の植毛（４）及び
（６）の部分の長さを中心部の植毛（５）部分より長く
なるように段差を設けて構成された電気掃除機の吸込
口。
【請求項２】吸込口の首部（３）が必要に応じて任意
の角度に湾曲できるように構成された請求項（１）記載
の吸込口。