JPH054880U - 作物用害虫駆除装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 栽培している作物に対し有害の薬品を使用し
ないで害虫を駆除可能とする。 【構成】 小さい排気孔１を有して作物Ａの上方周囲に
被覆できる無通気性の被覆体Ｂを設け、該被覆体Ｂの内
部には二酸化炭素ＣＯ₂ 等のボンベＣに連通する供給ホ
ース２を装備して構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、作物に対し薬品を使用しないで害虫の駆除ができる作物用害虫駆除 装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、栽培している作物の害虫駆除は薬品を散布して行なっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、薬品は作物に残留するので消費者にとっても有害であり、また 、薬品を散布する作業者にとっても有害である、といった不具合を呈していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、そのような不具合を解決し、好適に実施できるよう工夫したもので あり、そのため、小さい排気孔を有して作物の上方周囲に被覆できる無通気性の 被覆体を設け、該被覆体の内部には二酸化炭素等のボンベに連通する供給ホース を装備して構成したものである。

【０００５】

【作用】

従って、日光が当たらず炭酸同化作用をしない夜間時に、作物を被覆体でカバ ーして、該被覆体の内方に供給ホースより二酸化炭素ＣＯ₂ 等のガスを送給する と、排気孔からはＯ₂ 等を排除しながら被覆体の内部を無酸素状態にすることが できることになり、この無酸素状態は作物にとって影響はないが殺虫できること になる。

【０００６】

【実施例】

Ｂは無通気性であるビニール等の被覆体全体を示し、栽培床ａおよび作物Ａの 上方周囲に被覆できるよう大形に形成するとともに、少なくとも両端側を取付枠 ３，４にそれぞれ連設し、上面には間隔をおいて複数の小さい排気孔１を形成し 、また、前記被覆体Ｂの内部となる側方下部には多数の排出孔５を有する供給ホ ース２を前記取付枠３に沿わせて取付け、前記供給ホースＣの一端側を二酸化炭 素ＣＯ₂ 等のボンベＣに着脱自在に連結して構成する。

【０００７】 従って、日光が当たらず炭酸同化作用をしない夜間時に、図１に示すように、 栽培床ａおよび作物Ａに被覆体Ｂを被覆するとともに、供給ホース２をボンベＣ に連結して、供給ホース２の各排出孔５から被覆体の内方に二酸化炭素ＣＯ₂ 等 のガスを一定時間、送給すると、各排気孔１からはＯ₂ 等を排除しながら、被覆 体Ｂ内の作物Ａの環境を無酸素状態にすることができることになり、この無酸素 状態は作物Ａにとって影響はないが殺虫して害虫を駆除できることになる。

【０００８】

【考案の効果】

このように本考案は、日光が当たらず炭酸同化作用をしない夜間時に、作物Ａ を被覆体Ｂでカバーして、該被覆体Ｂの内方に供給ホース２より二酸化炭素ＣＯ ₂ 等のガスを一定時間、供給すると、各排気孔１からＯ₂ 等を排除しながら被覆 体Ｂ内の作物Ａの環境を無酸素状態にすることができることになって、この無酸 素状態では作物Ａにとって影響はないが殺虫できることになって害虫を駆除でき ることになり、従来のように消費者が作業者にとって有害である薬品を使用する ことなく、しかも、作物に影響を与えることなく良好に害虫の駆除ができること になり、装置は簡単な構造にして好適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】要部の一部を破断して示した斜視図である。

【符号の説明】

１ 排気孔 Ａ 作物 Ｂ 被覆体 Ｃ ボンベ ２ 供給ホース

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 小さい排気孔１を有して作物Ａの上方周
   囲に被覆できる無通気性の被覆体Ｂを設け、該被覆体Ｂ
   の内部には二酸化炭素ＣＯ₂ 等のボンベＣに連通する供
   給ホース２を装備して構成したことを特徴とする作物用
   害虫駆除装置