JPH0548596U - 超音波モータ用の圧電振動板 - Google Patents

超音波モータ用の圧電振動板

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JPH0548596U
JPH0548596U JP10459291U JP10459291U JPH0548596U JP H0548596 U JPH0548596 U JP H0548596U JP 10459291 U JP10459291 U JP 10459291U JP 10459291 U JP10459291 U JP 10459291U JP H0548596 U JPH0548596 U JP H0548596U
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JP
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vibrating plate
polarization
piezoelectric vibrating
plate element
piezoelectric
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JP10459291U
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Inventor
一雄 松井
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Fukoku Co Ltd
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィードバック電極を有する超音波モータ用
圧電振動板において、フィードバック電極のオープン状
態時に衝撃等が加わってもフィードバック電極部分の分
極を弱めないようにする。 【構成】 圧電振動板49の圧電振動板素子13は、分
極方向を交互に変えた第1の分極領域15と、第1の分
極領域15と間隔を置き分極方向を交互に変え第2の分
極領域17を有する。圧電振動板素子13は、第1及び
第2の分極領域15、17の間にも方向の異なる一対の
分極を有する第3の分極領域41を有する。圧電振動板
素子13は、その片面側において第1、第2及び第3の
分極領域15、17、41に駆動電極19、21及びフ
ィードバック電極23を有する。圧電振動板素子13は
対向面において各分極領域毎の個別電極を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は超音波モータ用の圧電振動板に係り、特にセンサ電極を有する圧電振 動板の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波モータは、圧電セラミック板等の圧電振動板の超音波振動を駆動源にす るもので、低速時にも高いトルクが得られる利点があるうえ、巻線を必要としな いことから電磁型モータに比べて構造が簡単で小型化し易い。 そして、この超音波モータとしては、図7に示すように、中央の貫通孔にラジ アル型ベアリング1をはめた基台3にベアリング1を囲む環状の凹部5を形成し 、片端面側(図7中上側)に一体的に突出する凸環部7を有する金属製の円盤状 弾性体9をその基台3に固定し、この弾性体9の凸環部7に放射状方向の切込み (図示せず)を形成して凸環部7を周方向に多数分割し、弾性体9の他方の端 面(図7中下側)に凸環部7と重合う位置にリング板状の圧電振動板11を貼付 けている。
【0003】 この圧電振動板11は、図8に示すように、圧電セラミック板からなる圧電振 動板素子13に厚み方向の分極を交互に変えた円弧状の第1の分極領域15を形 成し、厚み方向の分極を交互に変え第1の分極領域15とλ/4ずれた円弧状の 第2の分極領域17を形成し、圧電振動板素子13の第1および第2の分極領域 15、17に駆動電極19、21を形成するとともに、駆動電極19、21の間 にはセンサ電極例えばフィードバック電極23を有している。 図8中の圧電振動板素子13に付された+−の符号は圧電振動板素子13にお ける分極方向を示している。以下同じである。
【0004】 フィードバック電極23部分にも圧電振動板素子13に厚み方向の1個の分極 が施されているが、フィードバック電極23と対角位置の駆動電極19、21間 には分極が施されていない。 圧電振動板素子13の駆動電極19、21およびフィードバック電極23には 、図7中の可撓性プリント基板25またはリード線(図示せず)が接続されて外 部に導出されている。 なお、圧電振動板素子13の他方の面には各分極領域毎に駆動電極としての個 別電極(図8では隠れる)が形成されており、それら個別電極は弾性体9を介し て共通して可撓性プリント基板25に導出されている。
【0005】 図7の基台3にはカップ状の金属製ケース27が被せられ、ケース27の中央 突出部内に軸受29とスラスト型のベアリング31を固定し、ベアリング1、軸 受29およびベアリング31でシャフト33が軸支されている。 ケース27内において、シャフト33には円盤状回転体35が固定され、シャ フト33に取付けられたフランジ37によって皿ばね39が回転体35の周縁部 を弾性体9の凸環部7に圧接し、超音波モータが構成されている。
【0006】 このような超音波モータは、互いに90゜位相が異なり例えば40KHzより 若干高い2種類の交流駆動電圧〔V=V0 sinωt〕と〔V’=V0 sin (ωt±π/2)〕を図示しない駆動回路から駆動電極19、21に加えること により、弾性体9の凸環部7には円周方向に進行する進行性超音波が生じ、回転 体35が周方向に回転してシャフト33が回転する。 また、超音波モータでは、駆動電極19、21に交流駆動電圧を加えることに よってフィードバック電極23に電圧が誘起されるから、この誘起した信号をフ ィードバックさせて誘起信号レベルが一定となるように回転制御する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した超音波モータに用いる圧電振動板素子13は、これに 衝撃が加わったり周囲の温度変動が大きいと、駆動電極19、21、フィードバ ック電極23に電圧が誘起し易くなるが、駆動回路を接続しない単体のオープン 状態で衝撃が加わったり温度変動が生じると、フィードバック電極23に誘起し た電圧によってこのフィードバック電極23部分に施された分極が弱められてフ ィードバック信号が弱くなり、速度制御に支障を来す欠点がある。極端に分極が 弱くなるとフィードバック信号も得られなくなる。
【0008】 もっとも、圧電振動板素子13の第1および第2の分極領域15、17の駆動 電極19、21にも電圧が誘起し易いが、第1および第2の分極領域15、17 では厚み方向に交互に分極されている関係から駆動電極19、21には各分極領 域で互いに逆起電力が誘起して駆動電極19、21で短絡して消滅し、起電力が 分極に影響せず、問題になり難い。 特に、圧電振動板11単体におけるオープン状態としては超音波モータの組立 前の輸送中や組立搬入工程中があり、圧電振動板11の搬送や取扱いに細心の注 意が必要であった。
【0009】 本考案はこのような従来の欠点を解決するためになされたもので、圧電振動板 素子の単体状態で衝撃が加わったり温度変動が生じてフィードバック電極等を形 成するセンサ電極に起電力が誘起されても、そのセンサ電極部分の分極に影響を 与えない超音波モータ用の圧電振動板を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本考案は、薄板状の圧電振動板素子であって 、交互に方向を異ならせて分極した部分的な第1の分極領域と、交互に方向を異 ならせて分極させその第1の分極領域と所定の間隔を置いて形成された部分的な 第2の分極領域を有する圧電振動板素子と、これら第1および第2の分極領域に おいてその圧電振動板素子の表面に形成された駆動電極と、それら第1および第 2の分極領域間にてその圧電振動板素子の表面に形成され圧電振動板素子の超音 波振動に基づくセンサ信号を誘起するセンサ電極とを有し、特に、その圧電振動 板素子におけるセンサ電極部分に交互に方向を異ならせた分極を有している。
【0011】
【作用】 このような手段を備えた本考案では、センサ電極部分の圧電振動板素子に方向 を異ならせた複数の分極が施されているから、単体の状態で圧電振動板に衝撃が 加わったり温度変動が生じても、各分極領域に応じて互いに逆起電力がセンサ電 極に誘起して短絡される。
【0012】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面を参照して説明する。なお、従来例と共通する部分 には同一の符号を付す。 図1〜図4は本考案に係る圧電振動板の一実施例を示す平面図および部分断面 図である。便宜上図3から説明する。 図3において、例えば圧電セラミック板からなるリング板状の圧電振動板素子 13は、厚み方向の分極を連続して交互に変えた円弧状の第1の分極領域15を 有し、この第1の分極領域15の一方の端からλ/4ずれ、かつ厚み方向の分極 を連続的に交互に変えた円弧状の第2の分極領域17を有している。
【0013】 圧電振動板素子13は、第1の分極領域15の他方の端と第2の分極領域17 の間にも厚み方向の分極を連続して互いに変えた一対の分極が施された第3の分 極領域41が形成されているが、第3の分極領域41における個々の分極領域は 第1および第2の分極領域15、17のそれに比べて狭くなっている。 圧電振動板素子13の片面には、図1に示すように、第1および第2の分極領 域15、17に相当する位置に駆動電極19、21が各々円弧状に形成されると ともに、駆動電極19、21間の第3の分極領域41にはセンサ電極例えばフィ ードバック電極23が形成されている。なお、図1中の分極領域を区切る破線は 便宜上図示したものである。
【0014】 圧電振動板素子13の対向面(図1から見て裏面)には、図4に示すように、 第1および第2の分極領域15、17における各分極領域毎の個別電極43、4 5が互いに独立して形成されており、第3の分極領域41には1個の個別電極4 7が独立して形成されて本考案の圧電振動板49が構成されている。 なお、これら個別電極43、45は駆動電極として、個別電極47はフィード バック電極として機能する。
【0015】 このような圧電振動板素子13の分極は、例えば絶縁油中にてそれら駆動電極 19、21、フィードバック電極23、個別電極43、45および個別電極47 に順次極性を逆にした高圧を印加して施されるが、第3の分極領域41について は分極用の別電極で分極してから個別電極47を形成したり、個別電極47を分 極領域に応じて独立した複数形成して分極した後に電気的に接続して1個の電極 としてもよい。 また、駆動電極19、21、フィードバック電極23、個別電極43、45お よび個別電極47は銀ペースト等の導電塗料を圧電振動板素子13に塗付・焼付 けする等して形成される。
【0016】 このような本考案の圧電振動板49は、圧電振動板素子13の第3の分極領域 に交互に厚み方向を異ならせた一対の分極が施されているから、フィードバック 電極23に何も回路が接続さないオープン状態において、その圧電振動板に衝撃 が加わったり周囲に大きな温度変動が生じても、フィードバック電極23には各 分極領域に応じて互いに逆起電力が誘起して短絡消滅するから起電力が残らず、 第3の分極領域41の分極を弱めない。 なお、本考案の圧電振動板49を用いた超音波モータの構成例は、上述した図 7と同様であって圧電振動板11と置き換えればよいから、図示およびその説明 を省略する。
【0017】 上述した本考案に係る圧電振動板49の実施例は一例であり、例えば図5およ び図6ような構成も可能である。 すなわち、図5の構成は圧電振動板素子13においてフィードバック電極23 を形成する第3の分極領域41に分極方向を交互に異ならせた二対の分極を施し たものであり、図6の構成は交互に分極方向を異ならせた3つの分極を施したも のである。
【0018】 このように、本考案の圧電振動板49では、圧電振動板素子13においてフィ ードバック電極23を形成する領域に複数の分極を交互に方向を異ならせて施せ ば、フィードバック電極23に互いに逆起電力が誘起して短絡消滅するから起電 力が残らず、本考案の目的達成が可能である。 なお、上述した本考案に係る圧電振動板49およびこれを用いた超音波モータ の構成は一例であって従来公知の超音波モータにおいて実施可能であり、例えば 回転駆動するモータ以外に往復動するモータ構成にも実施可能である。往復動す るモータでは単に細長い薄板状の圧電振動板が用いられる。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、圧電振動板素子に駆動電極とともにセンサ電極 を形成した圧電振動板において、その圧電振動板素子のセンサ電極形成領域に交 互に方向を異ならせた複数の分極を施したから、センサ電極に回路が接続されて いないようなオープン状態において、圧電振動板に衝撃が加わったり周囲に大き な温度変動が生じても、センサ電極に生じた逆起電力によってセンサ電極部分の 分極が弱められない。 そのため、本考案の圧電振動板の輸送中に衝撃が加わったり大きな温度変動が 与えられてもセンサ電極部分の分極が劣化しないので、輸送や取扱いが簡単とな る。 そして、本考案の圧電振動板を超音波モータに用いると、センサ電極から例え ば速度制御用のフィードバック信号を確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る圧電振動板の一実施例を一方の面
から示す平面図である。
【図2】図1の圧電振動板のII−II間の部分断面図であ
る。
【図3】図1の圧電振動板を形成する圧電振動板素子の
平面図である。
【図4】図1の圧電振動板の他方の面を示す平面図であ
る。
【図5】本考案の圧電振動板の他の実施例を示す要部平
面図である。
【図6】本考案の圧電振動板の更に他の実施例を示す要
部平面図である。
【図7】圧電振動板を用いた超音波モータの一例を示す
半断面図である。
【図8】図7における従来の圧電振動板を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 ベアリング 3 基台 5 凹部 7 凸環部 9 弾性体 11、49 圧電振動板 13 圧電振動板素子 15 第1の分極領域 17 第2の分極領域 19、21 駆動電極 23 フィードバック電極(センサ電極) 25 可撓性プリント基板 27 ケース 29 軸受 31 ベアリング 33 シャフト 35 回転体 37 フランジ 39 皿ばね 41 第3の分極領域 43、45、47 個別電極

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板状の圧電振動板素子であって、交互
    に方向を異ならせて分極した第1の分極領域と、交互に
    方向を異ならせて分極させ前記第1の分極領域と所定の
    間隔を置いて形成された第2の分極領域とを有する圧電
    振動板素子と、 前記第1および第2の分極領域において前記圧電振動板
    素子の表面に形成された駆動電極と、 前記第1および第2の分極領域間にて前記圧電振動板素
    子の表面に形成され前記圧電振動板素子の超音波振動に
    基づくセンサ信号を誘起するセンサ電極と、 を具備する超音波モータ用の圧電振動板において、 前記センサ電極部分の前記圧電振動板素子に交互に方向
    を異ならせた複数の分極が施されてなることを特徴とす
    る超音波モータ用の圧電振動板。
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