JP2002199753A - 超音波モータ、及びそのステータ - Google Patents

超音波モータ、及びそのステータ

Info

Publication number
JP2002199753A
JP2002199753A JP2000396748A JP2000396748A JP2002199753A JP 2002199753 A JP2002199753 A JP 2002199753A JP 2000396748 A JP2000396748 A JP 2000396748A JP 2000396748 A JP2000396748 A JP 2000396748A JP 2002199753 A JP2002199753 A JP 2002199753A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric element
stator
traveling wave
ultrasonic motor
wave vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000396748A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Sekiguchi
徹 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2000396748A priority Critical patent/JP2002199753A/ja
Publication of JP2002199753A publication Critical patent/JP2002199753A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高効率化及び高出力化を図ることができる超音
波モータを提供する。 【解決手段】超音波モータは、駆動面2cの全範囲(3
60°)に、9個の波(9波)の進行波振動を励起させ
る第1の圧電素子9を有するステータ2と、駆動面2c
に加圧接触され、進行波振動により回転するロータ3と
を備える。ステータ2は、第1の圧電素子3に積層配設
された第2の圧電素子10を備える。第2の圧電素子1
0は、第1の圧電素子9にて励起される進行波振動の9
個の波(9波)の3倍の27個の波(27波)の進行波
振動を励起する。よって、駆動面2cに励起される合成
された進行波振動の波形は矩形波に近い波形となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波モータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波モータとしては、駆動面に
進行波振動を励起させる圧電素子が設けられたステータ
と、駆動面に加圧接触されるロータとを備えたものがあ
る。このステータには、円環状のステータの駆動面の全
範囲(360°)に、例えば9個の波(9波)の進行波
振動を励起させるべく、(40°の範囲に+と−が各2
0°配置されるように)分割されて分極された圧電素子
が設けられている。この超音波モータでは、ステータの
駆動面に励起された進行波振動によりロータが回転す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な超音波モータでは、ステータの駆動面の振動によりロ
ータが正(回転方向)と負(非回転方向)の摩擦力を受
け、正と負の総和において正の方が大きくなることから
ロータが回転駆動する。しかしながら、上記のようなス
テータでは、進行波振動の波形が略正弦波となり、ロー
タに作用する負の摩擦力が大きくなってしまう。よっ
て、超音波モータの効率及び出力が小さくなるという問
題がある。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、高効率化及び高出力
化を図ることができる超音波モータ、及びそのステータ
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、駆動面にn波の進行
波振動を励起させる第1の圧電素子を有するステータ
と、前記駆動面に加圧接触され、前記進行波振動により
回転するロータとを備えた超音波モータにおいて、前記
第1の圧電素子に積層配設され、前記n波の奇数倍の波
の進行波振動を励起する第2の圧電素子を備えた。
【0006】請求項2に記載の発明では、駆動面にn波
の進行波振動を励起させる第1の圧電素子を有するステ
ータと、前記駆動面に加圧接触され、前記進行波振動に
より回転するロータとを備えた超音波モータにおいて、
前記第1の圧電素子に積層配設され、該第1の圧電素子
の各分極領域を奇数倍で分割して分極した分極領域を有
する第2の圧電素子を備えた。
【0007】請求項3に記載の発明では、駆動面にn波
の進行波振動を励起させる第1の圧電素子を有するステ
ータと、前記駆動面に加圧接触され、前記進行波振動に
より回転するロータとを備えた超音波モータにおいて、
前記第1の圧電素子にて励起されるn波の進行波振動の
周波数の奇数倍の周波数の進行波振動を、前記n波の進
行波振動に合成させた。
【0008】請求項4に記載の発明では、請求項1乃至
3のいずれか1項に記載の超音波モータにおいて、前記
奇数倍は、3倍である。請求項5に記載の発明では、駆
動面にn波の進行波振動を励起させる第1の圧電素子を
有する超音波モータのステータにおいて、前記第1の圧
電素子に積層配設され、前記n波の奇数倍の進行波振動
を励起する第2の圧電素子を備えた。
【0009】請求項6に記載の発明では、駆動面にn波
の進行波振動を励起させる第1の圧電素子を有する超音
波モータのステータにおいて、前記第1の圧電素子に積
層配設され、該第1の圧電素子の各分極領域を奇数倍で
分割して分極した分極領域を有する第2の圧電素子を備
えた。
【0010】請求項7に記載の発明では、駆動面にn波
の進行波振動を励起させる第1の圧電素子を有する超音
波モータのステータにおいて、前記第1の圧電素子にて
励起されるn波の進行波振動の周波数の奇数倍の周波数
の進行波振動を、前記n波の進行波振動に合成させた。
【0011】請求項8に記載の発明では、請求項5乃至
7のいずれか1項に記載の超音波モータのステータにお
いて、前記奇数倍は、3倍である。(作用)請求項1に
記載の発明によれば、第1の圧電素子には、第1の圧電
素子にて励起されるn波の進行波振動の奇数倍の波の進
行波振動を励起する第2の圧電素子が積層配置される。
よって、第1の圧電素子にて励起されるn波の進行波振
動を矩形波に近い波形とすることができる。その結果、
ロータに作用する負の摩擦力が小さくなり、高効率化及
び高出力化を図ることができる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、第1の圧
電素子には、第1の圧電素子の各分極領域を奇数倍で分
割して分極した分極領域を有する第2の圧電素子が積層
配置される。よって、第1の圧電素子にて励起されるn
波の進行波振動を第2の圧電素子にて励起される進行波
振動により矩形波に近い波形とすることができる。その
結果、ロータに作用する負の摩擦力が小さくなり、高効
率化及び高出力化を図ることができる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、第1の圧
電素子にて励起されるn波の進行波振動の周波数の奇数
倍の周波数の進行波振動が、前記n波の進行波振動に合
成される。よって、第1の圧電素子にて励起されるn波
の進行波振動を矩形波に近い波形とすることができる。
その結果、ロータに作用する負の摩擦力が小さくなり、
高効率化及び高出力化を図ることができる。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、第1の圧
電素子にて励起されるn波の進行波振動が矩形波に近い
波形となる。その結果、ロータに作用する負の摩擦力が
小さくなり、高効率化及び高出力化を図ることができ
る。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、第1の圧
電素子には、第1の圧電素子にて励起されるn波の進行
波振動の奇数倍の波の進行波振動を励起する第2の圧電
素子が積層配置される。よって、第1の圧電素子にて励
起されるn波の進行波振動を矩形波に近い波形とするこ
とができる。その結果、駆動面に加圧接触されるロータ
に作用する負の摩擦力が小さくなり、超音波モータの高
効率化及び高出力化を図ることができる。
【0016】請求項6に記載の発明によれば、第1の圧
電素子には、第1の圧電素子の各分極領域を奇数倍で分
割して分極した分極領域を有する第2の圧電素子が積層
配置される。よって、第1の圧電素子にて励起されるn
波の進行波振動を第2の圧電素子にて励起される進行波
振動により矩形波に近い波形とすることができる。その
結果、駆動面に加圧接触されるロータに作用する負の摩
擦力が小さくなり、超音波モータの高効率化及び高出力
化を図ることができる。
【0017】請求項7に記載の発明によれば、第1の圧
電素子にて励起されるn波の進行波振動の周波数の奇数
倍の周波数の進行波振動が、前記n波の進行波振動に合
成される。よって、第1の圧電素子にて励起されるn波
の進行波振動を矩形波に近い波形とすることができる。
その結果、駆動面に加圧接触されるロータに作用する負
の摩擦力が小さくなり、超音波モータの高効率化及び高
出力化を図ることができる。
【0018】請求項8に記載の発明によれば、第1の圧
電素子にて励起されるn波の進行波振動が矩形波に近い
波形となる。その結果、駆動面に加圧接触されるロータ
に作用する負の摩擦力が小さくなり、超音波モータの高
効率化及び高出力化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を進行波型の超音波
モータに具体化した一実施の形態を図1及び図2に従っ
て説明する。
【0020】図1は、超音波モータの要部断面図であ
る。図1に示すように、超音波モータは、ハウジング
1、ステータ2、ロータ3、及び加圧機構4を備えてい
る。ハウジング1は、基台5とカバー6とから構成され
ている。
【0021】基台5は、略円盤形状に形成され、その中
央に設けられた中央孔5aの内周面には軸受7が配設さ
れている。カバー6は、略有底筒形状に形成され、その
底部(図1中、上部)中央から延設された略筒形状の収
容部6aの内周面には軸受8が配設されている。そし
て、カバー6は、基台5を覆うように基台5に固定され
ている。
【0022】ハウジング1内において基台5の上面に
は、ステータ2が固定されている。詳しくは、ステータ
2は、略円盤形状に形成され、その中央には貫通孔2a
が形成されている。そして、ステータ2は、その下端面
の径方向内側が基台5に形成された支持部5b上に固定
されている。
【0023】ステータ2の径方向外側端部には、振動部
2bが形成され、該振動部2bの下面には第1及び第2
の圧電素子9,10が積層配設されている。第1の圧電
素子9は、図2に示すように、ステータ2の振動部2b
の上面である駆動面2cの全範囲(360°)に、9個
の波(9波)の進行波振動を励起させるべく、分割され
て分極された分極領域9a,9bを備えている。詳しく
は、第1の圧電素子9には、周方向に隣り合う極性が逆
となるように、等間隔(20°間隔)で8個(図2中、
4個のみ図示する)に分極された第1の分極領域群9
a,9bと、等間隔で8個に分極された図示しない第2
の分極領域群とを備えている。そして、第1及び第2の
分極領域群は、それぞれの群に90°位相のずれた高周
波電圧が印加されたときに進行波振動を発生するように
所定の間隔を有して配置されている。尚、第1の圧電素
子9において、第1の分極領域群と、第2の分極領域群
との間には、第1及び第2の分極領域群にて励起される
振動に基づいた検出電圧を生成するための図示しないフ
ィードバック用分極領域等が設けられている。そして、
第1の圧電素子9は、振動部2bの下面に固着されてい
る。この第1の圧電素子9の下面には、各領域(群)に
対応して焼付けられた図示しない電極板を介して図示し
ない薄肉のフレキシブル基板が固着されている。
【0024】第2の圧電素子10は、図2に示すよう
に、前記9個の波(9波)の奇数倍(本実施の形態では
3倍であって、27個の波(27波))の進行波振動を
励起させるべく、分割されて分極された分極領域10
a,10bを備えている。詳しくは、第2の圧電素子1
0には、第1の圧電素子9の各分極領域(フィードバッ
ク用分極領域を除く)9a,9bを3つに分割し、周方
向に隣り合う極性が逆となるように分極された分極領域
10a,10bを備えている。そして、第2の圧電素子
10は、第1の圧電素子9(フレキシブル基板)の下面
に固着されている。この第2の圧電素子10の下面に
は、第1の圧電素子9の下面と同様に各領域(群)に対
応して焼付けられた図示しない電極板を介して図示しな
い薄肉のフレキシブル基板が固着されている。
【0025】ロータ3は、略円盤形状に形成され、その
径方向外側端部には肉厚の厚い振動受動部3aが形成さ
れている。この振動受動部3aの下面(図1中、下面)
には、図示しないライニング材が固着されている。ロー
タ3の中央には2面巾孔3bが形成されている。ロータ
3は、2面巾孔3bに回転軸11の中央に形成された2
面巾部11aが嵌挿されることで、回転軸11に対して
回転不能且つ軸線方向に移動可能とされている。回転軸
11は、ステータ2の貫通孔2aを貫通し、前記軸受
7,8にて回転可能に支持されるとともに、上部に形成
された段差部11bが軸受8の下面と軸線方向に当接す
ることで上方への移動が規制されている。又、回転軸1
1の2面巾部11aの上部にはサークリップ12が嵌合
固定されている。そして、ロータ3は、サークリップ1
2により上方への移動が規制された皿ばね13の弾性力
により、振動受動部3a(ライニング材)がステータ2
の振動部2bの駆動面2cに加圧接触されている。即
ち、本実施の形態では、サークリップ12及び皿ばね1
3が加圧機構4を構成している。
【0026】上記のように構成された超音波モータ(ス
テータ2)では、第1及び第2の圧電素子9,10(各
電極板)に高周波電圧が印加されると振動部2bの駆動
面2cに進行波振動が励起される。このとき励起される
進行波振動は、第1の圧電素子9にて励起される9個の
波(9波)の進行波振動に、3倍の波の数(3倍の周波
数)の進行波振動である第2の圧電素子10にて励起さ
れる27個の波(27波)の進行波振動が合成されたも
のである。そして、第1及び第2の圧電素子9,10
(各電極板)に印加する高周波電圧の振幅を調整するこ
とで、駆動面2cに励起される進行波振動の波形が矩形
波に近い波形とされている。このように駆動面2cに進
行波振動が励起されると、該振動によりロータ3が回転
する。このとき、駆動面2cに励起される進行波振動の
波形が矩形波に近い波形であることから、ロータ3に作
用する負の摩擦力が小さくなる。よって、超音波モータ
は高効率及び高出力で駆動される。
【0027】次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以
下に記載する。 (1)第1の圧電素子9にて励起される進行波振動に、
第2の圧電素子10にて励起される進行波振動を合成す
ることで、駆動面2cに励起される進行波振動の波形を
矩形波に近い波形とした。よって、ロータ3に作用する
負の摩擦力が小さくなり、超音波モータの高効率化及び
高出力化を図ることができる。
【0028】(2)第2の圧電素子10を、第1の圧電
素子9にて励起される進行波振動の波(9波)の3倍で
ある波(27波)の進行波振動を励起するように分割し
て分極したため、第1の圧電素子9に第2の圧電素子1
0を一枚積層配置するだけで、合成された進行波振動の
波形を矩形波に近い波形とすることができる。
【0029】上記実施の形態は、以下のように変更して
実施してもよい。 ・上記実施の形態では、ステータ2を略円盤形状に形成
し、その径方向外側端部に振動部2bを形成し、その振
動部2bの上面(軸線方向一端面)をロータ3が加圧接
触される駆動面2cとしたが、ロータが加圧接触される
駆動面を有する他の形状のステータに変更してもよい。
例えば、図3に示すような、ステータ21に変更しても
よい。このステータ21は、円環状に形成され、その径
方向内側面(一端面)が図示しないロータが加圧接触さ
れる駆動面21aとされている。そして、ステータ21
の径方向外側面(他端面)には、第1及び第2の圧電素
子22,23(図示しない電極板等を含む)が積層配設
されている。この第1及び第2の圧電素子22,23
は、上記実施の形態の第1及び第2の圧電素子9,10
と同様の角度で分極されている。このようにしても、上
記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0030】・上記実施の形態では、第1の圧電素子9
は、駆動面2cの全範囲(360°)に、9個の波(9
波)の進行波振動を励起させるべく、分割されて分極さ
れた分極領域9a,9bを備えるとしたが、波の数n
(即ち分極する分割の角度)を適宜変更して実施しても
よい。尚、この場合、第2の圧電素子10が励起する進
行波振動の波の数(即ち分極する分割の角度)を前記数
nに応じて適宜変更する必要がある。このようにして
も、上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることがで
きる。
【0031】・上記実施の形態では、第1の圧電素子9
にて励起される9個の波(9波)の進行波振動に、3倍
の波の数(3倍の周波数)の進行波振動を合成させるた
めに第2の圧電素子を設けたが、他の方法(他の素子)
により3倍の波の数(3倍の周波数)の進行波振動を合
成させて、駆動面2cに波形が矩形波に近い進行波振動
を励起させてもよい。このようにしても、ロータ3に作
用する負の摩擦力が小さくなり、超音波モータの高効率
化及び高出力化を図ることができる。
【0032】・上記実施の形態では、ハウジング1に対
してステータ2を移動不能とし、ロータ3の振動受動部
3a(ライニング材)をステータ2の振動部2bの駆動
面2cに加圧接触させたが、振動受動部3a(ライニン
グ材)が駆動面2cに加圧接触されれば、他の構成に変
更してもよい。例えば、ハウジング1に対してロータ3
を軸線方向に移動不能とし、ステータ2の振動部2bの
駆動面2cをロータ3の振動受動部3a(ライニング
材)に加圧接触させてもよい。このようにしても、上記
実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0033】・上記実施の形態では、第1の圧電素子9
に第2の圧電素子10を1枚積層配設し、第1の圧電素
子9にて励起される進行波振動に第2の圧電素子10に
て励起される進行波振動を合成することで、駆動面2c
に波形が矩形波に近い進行波振動を励起させたが、駆動
面2cに励起される進行波振動の波形を矩形波に近いも
のとすることができれば、(分極する分割の角度が異な
る)複数枚の第2の圧電素子を第1の圧電素子9に積層
配置してもよい。このようにしても、上記実施の形態の
効果(1)と同様の効果を得ることができる。
【0034】上記実施の形態から把握できる技術的思想
について、以下にその効果とともに記載する。 (イ)請求項1又は2に記載の超音波モータにおいて、
前記ステータは、略円盤形状に形成され、軸線方向一端
面に駆動面が形成されたものであって、前記第1及び第
2の圧電素子は、前記ステータの軸線方向他端側に固定
されたことを特徴とする超音波モータ。このようにする
と、略円盤形状に形成されたステータの軸線方向一端面
の駆動面に、矩形波に近い波形の進行波振動が励起され
る。
【0035】(ロ)請求項1又は2に記載の超音波モー
タにおいて、前記ステータは、円環状に形成され、径方
向一端面に駆動面が形成されたものであって、前記第1
及び第2の圧電素子は、前記ステータの径方向他端側に
固定されたことを特徴とする超音波モータ。このように
すると、円環状に形成されたステータの径方向一端面の
駆動面に、矩形波に近い波形の進行波振動が励起され
る。
【0036】(ハ)請求項5又は6に記載の超音波モー
タのステータは、略円盤形状に形成され、軸線方向一端
面に駆動面が形成されたものであって、前記第1及び第
2の圧電素子は、軸線方向他端側に固定されたことを特
徴とする超音波モータのステータ。このようにすると、
略円盤形状に形成されたステータの軸線方向一端面の駆
動面に、矩形波に近い波形の進行波振動が励起される。
【0037】(ニ)請求項5又は6に記載の超音波モー
タのステータは、円環状に形成され、径方向一端面に駆
動面が形成されたものであって、前記第1及び第2の圧
電素子は、径方向他端側に固定されたことを特徴とする
超音波モータのステータ。このようにすると、円環状に
形成されたステータの径方向一端面の駆動面に、矩形波
に近い波形の進行波振動が励起される。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
高効率化及び高出力化を図ることができる超音波モー
タ、及びそのステータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における超音波モータの要部断面
図。
【図2】本実施の形態におけるステータを説明するため
の説明図。
【図3】別例のステータを説明するための説明図。
【符号の説明】
2,21…ステータ、3…ロータ、9,22…第1の圧
電素子、10,23…第2の圧電素子、2c,21a…
駆動面、9a,9b…第1の圧電素子の分極領域、10
a,10b…第2の分極領域。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動面(2c,21a)にn波の進行波
    振動を励起させる第1の圧電素子(9,22)を有する
    ステータ(2,21)と、 前記駆動面(2c,21a)に加圧接触され、前記進行
    波振動により回転するロータ(3)とを備えた超音波モ
    ータにおいて、 前記第1の圧電素子(9,22)に積層配設され、前記
    n波の奇数倍の波の進行波振動を励起する第2の圧電素
    子(10,23)を備えたことを特徴とする超音波モー
    タ。
  2. 【請求項2】 駆動面(2c,21a)にn波の進行波
    振動を励起させる第1の圧電素子(9,22)を有する
    ステータ(2,21)と、 前記駆動面(2c,21a)に加圧接触され、前記進行
    波振動により回転するロータ(3)とを備えた超音波モ
    ータにおいて、 前記第1の圧電素子(9,22)に積層配設され、該第
    1の圧電素子(9,22)の各分極領域(9a,9b)
    を奇数倍で分割して分極した分極領域(10a,10
    b)を有する第2の圧電素子(10,23)を備えたこ
    とを特徴とする超音波モータ。
  3. 【請求項3】 駆動面(2c,21a)にn波の進行波
    振動を励起させる第1の圧電素子(9,22)を有する
    ステータ(2,21)と、 前記駆動面(2c,21a)に加圧接触され、前記進行
    波振動により回転するロータ(3)とを備えた超音波モ
    ータにおいて、 前記第1の圧電素子(9,22)にて励起されるn波の
    進行波振動の周波数の奇数倍の周波数の進行波振動を、
    前記n波の進行波振動に合成させたことを特徴とする超
    音波モータ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    超音波モータにおいて、 前記奇数倍は、3倍であることを特徴とする超音波モー
    タ。
  5. 【請求項5】 駆動面(2c,21a)にn波の進行波
    振動を励起させる第1の圧電素子(9,22)を有する
    超音波モータのステータにおいて、 前記第1の圧電素子(9,22)に積層配設され、前記
    n波の奇数倍の進行波振動を励起する第2の圧電素子
    (10,23)を備えたことを特徴とする超音波モータ
    のステータ。
  6. 【請求項6】 駆動面(2c,21a)にn波の進行波
    振動を励起させる第1の圧電素子を有する超音波モータ
    のステータにおいて、 前記第1の圧電素子(9,22)に積層配設され、該第
    1の圧電素子(9,22)の各分極領域(9a,9b)
    を奇数倍で分割して分極した分極領域(10a,10
    b)を有する第2の圧電素子(10,23)を備えたこ
    とを特徴とする超音波モータのステータ。
  7. 【請求項7】 駆動面(2c,21a)にn波の進行波
    振動を励起させる第1の圧電素子(9,22)を有する
    超音波モータのステータにおいて、 前記第1の圧電素子(9,22)にて励起されるn波の
    進行波振動の周波数の奇数倍の周波数の進行波振動を、
    前記n波の進行波振動に合成させたことを特徴とする超
    音波モータのステータ。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の
    超音波モータのステータにおいて、 前記奇数倍は、3倍であることを特徴とする超音波モー
    タのステータ。
JP2000396748A 2000-12-27 2000-12-27 超音波モータ、及びそのステータ Pending JP2002199753A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000396748A JP2002199753A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 超音波モータ、及びそのステータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000396748A JP2002199753A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 超音波モータ、及びそのステータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002199753A true JP2002199753A (ja) 2002-07-12

Family

ID=18861986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000396748A Pending JP2002199753A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 超音波モータ、及びそのステータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002199753A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040085425A (ko) * 2003-03-31 2004-10-08 주식회사 대우일렉트로닉스 초음파모터를 이용한 냉장고용 압축기
CN103742428A (zh) * 2014-01-13 2014-04-23 广东美芝制冷设备有限公司 压缩机和具有该压缩机的空调

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040085425A (ko) * 2003-03-31 2004-10-08 주식회사 대우일렉트로닉스 초음파모터를 이용한 냉장고용 압축기
CN103742428A (zh) * 2014-01-13 2014-04-23 广东美芝制冷设备有限公司 压缩机和具有该压缩机的空调

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8330327B2 (en) Piezoelectric oscillator and ultrasonic motor
US5408156A (en) Ultrasonic motor
JP2002199753A (ja) 超音波モータ、及びそのステータ
US5440192A (en) Ultrasonic motor
JPH09501818A (ja) 進行波圧電電動機
JP4731737B2 (ja) 振動波モータ
JP2532425B2 (ja) 超音波モ−タ
JP2537874B2 (ja) 超音波モ−タ
JP2769151B2 (ja) 超音波モータ
JP2543144B2 (ja) 超音波モ―タ
JP2007135267A (ja) 超音波モータ
JP2689425B2 (ja) 超音波モータ
EP0539969B1 (en) Ultrasonic motor
JP2543145B2 (ja) 超音波モ―タ
JP2885802B2 (ja) 超音波モータ
JPS62196085A (ja) 超音波モ−タ
JP2523634B2 (ja) 超音波モ−タ
JP2537848B2 (ja) 超音波モ−タ
JPH11146674A (ja) 超音波モータのステータ及び超音波モータ
JPH06319271A (ja) 超音波駆動装置
JPH0223074A (ja) 超音波モータ
JPH02266877A (ja) 超音波モータ
JPH1141955A (ja) 超音波モータおよびそれを用いた圧電バイブレータ
JPH067750B2 (ja) 超音波モ−タ
JPH11155291A (ja) 超音波モータ及び圧電バイブレータ