JPH0548547A - エコーキヤンセラ - Google Patents

エコーキヤンセラ

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JPH0548547A
JPH0548547A JP22458191A JP22458191A JPH0548547A JP H0548547 A JPH0548547 A JP H0548547A JP 22458191 A JP22458191 A JP 22458191A JP 22458191 A JP22458191 A JP 22458191A JP H0548547 A JPH0548547 A JP H0548547A
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JP
Japan
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echo
double
sound
section
coefficient
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP22458191A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Sakai
良広 坂井
Yoshiaki Tanaka
良紀 田中
Tomohiko Taniguchi
智彦 谷口
Hideaki Kurihara
秀明 栗原
Fumio Amano
文雄 天野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はテレビ音声会議電話や音声会議電話
などで用いられるハンズフリー形の拡声電話機などに装
備されるエコーキャンセラに関するものであり、ダブル
トーク状態の検出をより正確に行えるようにして、ダブ
ルトーク状態時に適応制御を行ってしまったことに基づ
くエコー経路推定の精度の劣化を防止して残留エコーを
減少させることを目的とする 【構成】 直接伝搬経路を経たエコーを消去する第1の
エコーキャンセル部11であってそのフィルタ係数が直
接伝搬経路に合わせて固定的に設定されたものと、第1
のエコーキャンセル部11の出力信号を用いてダブルト
ーク状態を検出するダブルトーク検出部12と、間接伝
搬経路を経たエコーを第1のエコーキャンセル部11の
出力信号から消去する第2のエコーキャンセル部13で
あってそのフィルタ係数が適応的に更新され、ダブルト
ーク検出部12でダブクトーク状態が検出されている間
はその係数更新を停止するものとを具備したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビ音声会議電話や音
声会議電話などで用いられるハンズフリー形の拡声電話
機などに装備されるエコーキャンセラに関するものであ
る。
【0002】テレビ音声会議電話システム等で用いられ
る拡声電話機では、スピーカからの出力音が直接に、あ
るいは部屋の壁などで反射して残響となってマイクロホ
ンに回り込むことによってエコーが生じ、このエコーが
快適な通話を妨げる。エコーキャンセラはかかるエコー
を除去するために用いられる。
【0003】
【従来の技術】ハンズフリー形の拡声電話機に用いられ
るエコーキャンセラの従来例が図7に示される。図7に
おいて、相手側から受信された受信信号Rinはスピーカ
1から受信音Rとして放音される。この受信音Rの一部
はエコー経路を経て送信側のマイクロホン2に回り込
み、エコーEとなって送信信号Sinに重畳する。この送
信信号Sinに重畳したエコーEはエコーキャンセル部6
によって除去されて送信信号Sout として相手側に送信
される。
【0004】エコーキャンセル部6はエコー信号Eに等
しい大きさの疑似エコーeを生成し、これを送信信号S
inから差し引くことによってエコーEを消去する回路で
あり、データメモリ61、フィルタ62、係数メモリ6
3、係数更新回路64等で構成される適応フィルタ(A
DF)からなる。疑似エコーeは受信信号Rinをエコー
経路のインパルス応答と等しい特性を持つ適応フィルタ
を通すことによって得られる。適応フィルタはエコー経
路の特性を推定し、フィルタ係数がそれと等しい特性を
持つように適応的に制御されるが、この制御はエコーキ
ャンセラから出力される送信信号Sout が最小となるよ
うに適応フィルタの係数を更新することによって行われ
る。このような更新を行う適応アルゴリズムとしては例
えば「学習同定法」がある。
【0005】ところで、このようなエコー経路の推定中
に送話音声Vが存在すると、適応フィルタにとっては外
乱となり、推定精度は著しく劣化する。その結果、エコ
ーキャンセラの出力Sout には消去しきれないエコー、
すなわち残留エコーが含まれる。そこで、かかるダブル
トーク状態においては、これを検出してその間にわたり
エコーキャンセル部6での適応制御すなわち係数更新制
御を停止することにより推定精度の劣化を防止する必要
がある。
【0006】ダブルトーク検出部5はこのようなダブル
トーク状態を検出するための回路である。このダブルト
ーク検出部5は、受信信号RinのレベルLR を算出する
レベル算出回路51と、送信信号SinのレベルLS を算
出するレベル算出回路52と、レベルLR とレベルLS
のレベル比C(C=LS /LR )を計算するレベル比計
算回路53と、このレベル比Cを所定のしきい値Kと比
較してダブルトーク検出信号DTを出力する比較器54
とで構成される。
【0007】このダブルトーク検出部5はダブルトーク
状態の検出のために以下のような方法を用いている。受
信信号RinのレベルLR と送信信号SinのレベルLS
をレベル算出回路51、52で求めて、さらにレベル比
計算回路53でそのレベル比C(=LS /LR )を得
る。ここで、送話音声Vが存在しない場合には送信信号
inのレベルLS は受信信号Rinのエコー経路の利得G
によって決まり、 LS =LR ×G ・・・(1) となる。一方、送話音声Vが存在する場合にはその分だ
け送信信号SinのレベルLS が高くなるので、 LS >LR ×G ・・・(2) となる。そこで、レベル比Cとエコー経路の利得Gに相
当するしきい値Kとを比較し、 C>K ・・・(3) であればダブルトーク状態と判断し、適応フィルタの係
数更新を停止する制御を行っている
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のダブルトークの
検出方法では、送話音声Vのレベルに比べてエコーEの
レベルが大きい場合には、送話音声Vの有無に対するレ
ベル比Cの変化が小さくなるので、式(3)により送話
音声の有無を判断することが難しくなり、送話音声Vが
あってもダブルトーク検出されなかったり、あるいは検
出が遅れたりし、その結果、エコー経路推定の精度が劣
化して残留エコーが増大してしまうという問題があっ
た。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、ダブルトーク状態
の検出をより正確に行えるようにすることにあり、それ
によりダブルトーク状態時に適応制御を行ってしまった
ことに基づくエコー経路推定の精度の劣化を防止して残
留エコーを減少させるものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明に係る原理
説明図である。本発明に係るエコーキャンセラは、一つ
の形態として、直接伝搬経路を経たエコーを消去する第
1のエコーキャンセル部11であってそのフィルタ係数
が直接伝搬経路に合わせて固定的に設定されたものと、
第1のエコーキャンセル部11の出力信号を用いてダブ
ルトーク状態を検出するダブルトーク検出部12と、間
接伝搬経路を経たエコーを第1のエコーキャンセル部1
1の出力信号から消去する第2のエコーキャンセル部1
3であってそのフィルタ係数が適応的に更新され、ダブ
ルトーク検出部12でダブクトーク状態が検出されてい
る間はその係数更新を停止するものとを具備したもので
ある。
【0011】また本発明に係るエコーキャンセラは、他
の形態として、上述のエコーキャンセラにおいて、第1
のエコーキャンセル部11が、フィルタ係数が固定的で
あることに換えて、直接伝搬経路の緩やかな特性変動に
適応する係数更新を行うように構成されたものである。
【0012】また本発明に係るエコーキャンセラは、ま
た他の形態として、上述の後者のエコーキャンセラにお
いて、第1のエコーキャンセル部11が、ダブルトーク
検出部12でダブルトーク状態が検出されている間は係
数更新を停止するように構成されたものである。
【0013】
【作用】拡声電話機にエコーキャンセラを適用した場合
を例にして説明すると、拡声電話機でのスピーカ・マイ
クロホン間の音響結合の要因は図2に示されるように直
接音と残響音に大別される。ここで直接音はスピーカか
ら出た音が拡声電話機のきょう体や空間を伝わる直接的
な伝搬経路を経てマイクロホンに達する音である。また
残響音はスピーカから出た音が拡声電話機の置かれた部
屋の壁、床、天井等で反射した間接的な伝搬経路を経て
マイクロホンに戻ってくる音である。
【0014】この直接音と残響音とを比較すると、次の
ような性質がある。 (1)直接音はスピーカとマイクロホンの音響的特性、
スピーカ・マイクロホン間の距離、および電話機きょう
体の音響的特性によって決まるものであり、部屋の寸法
や壁の材質、拡声電話機が置かれている位置などの周囲
環境と関係がなく、その伝搬経路の特性はほぼ固定的と
考えることができる。これに対して残響音はこれら周囲
環境の影響を受け、その伝搬経路特性は周囲環境の変化
に応じて変わるものであり、このため時間的な変動が大
きい。 (2)直接音はスピーカからマイクロホンへ至近距離で
到達する音であるため余り減衰しないが、残響音は空間
を伝搬する経路が長いことや反射を含んでいるため減衰
が大きい。このため、直接音と残響音の大きさを比較す
ると、残響音に対して直接音が遙かに大きい。
【0015】一般のエコーキャンセラは直接音によるエ
コー経路の特性(インパルス応答)Gd と残響音による
エコー経路の特性(インパルス応答)Gr の和Gを一つ
のエコー経路特性(インパルス応答)としてとらえ、こ
れに対してエコー消去の処理を行っているものである。
【0016】これに対し、本発明に係るエコーキャンセ
ラは、直接音によるエコーと残響音によるエコーとをそ
れぞれ別々のエコーキャンセル部で消去するようにする
ことで、ダブルトーク状態の検出を容易にするものであ
る。すなわち第1のエコーキャンセル部11でまず直接
音のエコー成分を除去する。すると、残りのエコーすな
わち残響音のエコー成分は直接音エコー除去前のエコー
全体よりもそのレベルが遙かに小さくなる。ダブルトー
ク検出部12は、直接音のエコー成分が除去された後の
信号を用いてダブルトーク状態を検出することになる
が、残響音エコー成分はレベルが小さいことからその検
出は正確に行えるようになる。
【0017】第2のエコーキャンセル部13は第1のエ
コーキャンセル部11から出力される信号から残響音エ
コー成分を消去する。この際、ダブルトーク検出部12
でダブルトーク状態が検出された時にはその間、フィル
タ係数の更新を停止する。
【0018】また本発明に係る2番目の形態のエコーキ
ャンセラでは、第1のエコーキャンセル部11は直接伝
搬経路の緩やかな特性変動を補償するようにフィルタ係
数を更新する。これにより直接伝搬経路の経年変化等に
よりエコー消去特性が劣化することを防止している。
【0019】さらに本発明に係る3番目の形態のエコー
キャンセラでは、第1のエコーキャンセル部11のフィ
ルタ係数の更新を、ダブルトーク状態時には停止するよ
うにしており、これによりダブルトークによって係数更
新が妨害を受けて特性劣化を起こすことを防いでいる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。なお、以下に説明する各図を通じて同じ回路要素
には同じ参照番号を付するものとする。
【0021】図3には本発明の一実施例としてのエコー
キャンセラが示される。図3において、1は受信信号R
inを受信音Rに電気/音響変換するスピーカであり、2
は受信音RのエコーEと送話音声Vを送信信号Sinに音
響/電気変換するマイクロホンである。スピーカ1から
の受信音Rの一部は直接音と残響音のエコー経路をそれ
ぞれ経てマイクロホン2にエコーEとして入力される。
したがってエコーEは直接音によるエコー成分Ed と残
響音によるエコー成分Er とからなるものと考えること
ができる。
【0022】3はマイクロホン2から入力された送信信
号Sinから直接音エコー成分Ed を消去する直接音用エ
コーキャンセル部、4は直接音用エコーキャンセル部3
の出力信号Sout1から残響音エコー成分Er を消去する
残響音用エコーキャンセル部、5は直接音用エコーキャ
ンセル部3の出力信号と受信信号Rinとに基づいてダブ
ルトーク状態を検出するダブルトーク検出部である。
【0023】直接音用エコーキャンセル部3は受信信号
inを取り込むデータメモリ31、受信信号Rinを通す
ことで直接音エコー成分Ed の疑似エコーed を生成す
るフィルタ32、フィルタ32に設定するフィルタ係数
を保持する係数メモリ33、マイクロホン1から入力さ
れた送信信号Sinからフィルタ32の疑似エコーed
減じることでエコー成分Ed を消去する減算器30等を
含み構成される。この直接音用エコーキャンセル部3は
直接音のエコー成分Ed を消去するためのものであり、
直接音の伝搬特性はほぼ固定的と考えることができるか
ら、その係数メモリ33の内容はインパルス応答Gd
相当するものが固定的なデータとして格納されている。
【0024】ダブルトーク検出部5は従来の技術の項で
説明したと同じように、レベル算出回路51と52、レ
ベル比計算回路53、比較器54を含み構成され、比較
器54から出力されたダブルトーク検出信号DTは残響
音用エコーキャンセル部4に入力される。
【0025】残響音用エコーキャンセル部4は受信信号
inを取り込むデータメモリ41、受信信号Rinを通す
ことで残響音エコー成分Er の疑似エコーer を生成す
るフィルタ42、フィルタ42に設定するフィルタ係数
を保持する係数メモリ43、直接音用エコーキャンセル
部3から出力された送信信号Sout1からフィルタ42の
疑似エコーer を減じることでエコー成分Er を消去す
る減算器40、減算器40から出力された送信信号S
out2に基づいて係数メモリ43の内容を更新する係数更
新回路44等を含み構成され、係数更新回路44はダブ
ルトーク検出部5からダブルトーク状態を検出した時に
出力されるダブルトーク検出信号DTを受信した時には
その間にわたって更新制御動作を停止するようになって
いる。この残響音用エコーキャンセル部4は直接音用エ
コーキャンセル部3により消去し切れなかった残りのエ
コー成分すなわち残響音エコー成分Er を消去するため
のものであり、その構成としては従来のエコーキャンセ
ル部6と同等の構成を持つが、その係数メモリ43の内
容は係数更新が進むに従って残響音のインパルス応答G
r に収束する。
【0026】この実施例装置の動作を以下に説明する。
マイクロホン1にエコーEが入力されると、まず直接音
用エコーキャンセル部3によりこのエコーEのうちから
直接音エコー成分Ed が消去される。これにより直接音
用エコーキャンセル部3から出力される送信信号Sout1
はエコーとしては残響音エコー成分Er のみを含むこと
になる。この残響音エコー成分Er は前述したように全
体としてのエコーEよりもそのレベルが遙かに小さい。
【0027】ダブルトーク検出部5はこの直接音用エコ
ーキャンセル部3から出力された送信信号Sout1(すな
わち送話音声Vがない時には残響音エコー成分Er )と
受信信号Rinとのレベル比Cをレベル比計算回路53で
求めて,このレベル比Cを用いて前掲の式(3)、すな
わちC>Kか否か、に基づいてダブルトーク状態を検出
する。この場合、従来はレベル比Cとして送信信号Sin
(すなわち送話音声Vがない時には全体としてのエコー
E)と受信信号Rinの比を求めていたため送話音声Vの
レベルに比べてエコーEのレベルが大きい場合には送話
音声Vの有無に対するレベル比Cの変化が少ないためダ
ブルトーク状態の判断が難しかったが、上述の実施例装
置では送話音声Vがない時には全体としてのエコーEに
換えて残響音エコー成分Er に基づいて上述のレベル比
Cを求めており、この残響音エコー成分Er は全体とし
てのエコーEよりもそのレベルが遙かに小さくなってい
るので、送話音声Vの有無に対するレベル比Cの変化が
大きくなり、よって式(3)に基づくダブルトーク状態
の判定が正確かつ迅速に行える。
【0028】残響音用エコーキャンセル部4は直接音用
エコーキャンセル部3から出力された送信信号Sout1
ついて残響音エコー成分Er の消去を行い、残響音エコ
ー成分Er を消去した送信信号Sout2を出力する。この
際のフィルタの係数更新は係数メモリ43の内容が係数
更新が進むに従って残響音のインパルス応答Gr に収束
するように行われる。
【0029】この残響音用エコーキャンセル部4はダブ
ルトーク検出部5でダブルトーク状態が検出されると、
そのダブルトーク状態の間は係数更新回路44の動作が
停止される。これによりダブルトークの状態において
も、送話音声Vの影響でエコー経路の推定の精度が劣化
することが防止され、良好なエコー消去特性を維持する
ことが可能となる。
【0030】本発明の実施に当たっては種々の変形形態
が可能である。図4にはかかる変形例としての本発明の
他の実施例のエコーキャンセラが示される。この実施例
のエコーキャンセラが前述の図3の実施例のエコーキャ
ンセラと相違する点は直接音用エコーキャンセル部3の
構成が異なっていることであり、この図4の実施例の直
接音用エコーキャンセル部3’は減算器30から出力さ
れる直接音エコー成分Ed 消去後の送信信号Sout1に基
づいて係数メモリ34のフィルタ係数を更新する係数更
新回路35を備えており、この係数更新回路35により
係数メモリ34の内容をごく少量ずつ更新するように構
成したものである。
【0031】このように構成したのは、直接音用エコー
キャンセル部は直接音エコー成分Ed を消去するための
ものであるが、この直接音エコー成分Ed のインパルス
応答Gd 自身も経年変化等による電話機きょう体の物理
的変化などで僅かながら変化するため直接音に対するエ
コー消去特性が次第に劣化することが考えられるので、
係数メモリ34の内容をインパルス応答Gd の変化に対
応して少量ずつ更新することでそのエコー消去特性の劣
化を防止するものである。
【0032】図5には本発明のまた他の実施例としての
エコーキャンセラが示される。この実施例は図4の実施
例のエコーキャンセラを更に改良したもので、ダブルト
ーク検出部5でダブルトーク状態が検出された時には直
接音用エコーキャンセル部3”の係数更新回路36によ
る係数更新が停止されるよう機能を追加したものであ
る。これにより直接音用エコーキャンセル部3”はダブ
ルトークによって係数更新の精度が劣化することがなく
なり、より精度良く係数メモリ34の更新を行えるよう
になる。
【0033】図6には本発明の更に他の実施例としての
エコーキャンセラが示される。この実施例のエコーキャ
ンセラは図4の実施例のエコーキャンセラをベースにし
てそのハードウェア規模を削減するよう改良したもので
ある。すなわち、図6の実施例では、残響音用エコーキ
ャンセル部4のデータメモリ41を直接音用エコーキャ
ンセル部3”’のデータメモリとしても共用することで
図4の実施例におけるデータメモリ31を無くしてお
り、それによりハードウェア規模の削減を図っている。
【0034】また更に他の実施例として、上述の各実施
例において、直接音用エコーキャンセル部の係数メモリ
の内容と残響音用エコーキャンセル部の係数メモリの内
容を加算して残響音用エコーキャンセル部4のフィルタ
係数値として用いることにより、残響音用エコーキャン
セル部4の係数メモリ43に必要な語長を短くしてハー
ドウェア規模を削減することもできる。
【0035】なお上述の各実施例においては適応アルゴ
リズムとして学習同定法の他、アフィン投射法を用いる
こともできる。
【0036】また上述の各実施例では、本発明のエコー
キャンセラをハンズフリー形の電話機に用いるものとし
て説明を行ったが、本発明はこれに限られるものではな
く、エコー経路が直接経路と間接経路で構成されてその
レベル比が大であるようなシステムに、本発明のエコー
キャンセラは一般的に適用可能である。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ダブルトーク状態の検出がより正確に行えるように
なる。これによりダブルトーク状態時に適応制御を行っ
てしまったことに基づくエコー経路推定の精度の劣化が
防止でき、よって残留エコーを減少させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原理説明図である。
【図2】本発明に係る原理説明のための拡声電話機のエ
コー経路を説明する図である。
【図3】本発明の一実施例としてのエコーキャンセラを
示すブロック図である。
【図4】本発明の他の実施例としてのエコーキャンセラ
を示すブロック図である。
【図5】本発明のまた他の実施例としてのエコーキャン
セラを示すブロック図である。
【図6】本発明の更に他の実施例としてのエコーキャン
セラを示すブロック図である。
【図7】従来例としてのエコーキャンセラを示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 スピーカ 2 マイクロホン 3、3’、3”、3”’ 直接音用エコーキャンセル部 4 残響音用エコーキャンセル部 5 ダブルトーク検出部 6 エコーキャンセル部 31、41、61 データメモリ 32、42、62 フィルタ 33、34、43、63 係数メモリ 35、36、44、64 係数更新回路 51、52 レベル算出回路 53 レベル比計算回路 54 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 秀明 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 天野 文雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直接伝搬経路を経たエコーを消去する第
    1のエコーキャンセル部(11)であってそのフィルタ
    係数が該直接伝搬経路に合わせて固定的に設定されたも
    のと、 該第1のエコーキャンセル部の出力信号を用いてダブル
    トーク状態を検出するダブルトーク検出部(12)と間
    接伝搬経路を経たエコーを該第1のエコーキャンセル部
    の出力信号から消去する第2のエコーキャンセル部(1
    3)であってそのフィルタ係数が適応的に更新され、該
    ダブルトーク検出部でダブクトーク状態が検出されてい
    る間はその係数更新を停止するものとを具備したエコー
    キャンセラ。
  2. 【請求項2】 上記第1のエコーキャンセル部は、フィ
    ルタ係数が固定的であることに換えて、直接伝搬経路の
    緩やかな特性変動に適応する係数更新を行うように構成
    された請求項1記載のエコーキャンセラ。
  3. 【請求項3】 上記第1のエコーキャンセル部は、上記
    ダブルトーク検出部でダブルトーク状態が検出されてい
    る間は係数更新を停止するように構成された請求項2記
    載のエコーキャンセラ。
JP22458191A 1991-08-09 1991-08-09 エコーキヤンセラ Withdrawn JPH0548547A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8526599B2 (en) 2011-09-22 2013-09-03 Panasonic Corporation Input/output apparatus and communication terminal

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8526599B2 (en) 2011-09-22 2013-09-03 Panasonic Corporation Input/output apparatus and communication terminal

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