JPH0548170A - 圧電積層体 - Google Patents

圧電積層体

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Publication number
JPH0548170A
JPH0548170A JP3200694A JP20069491A JPH0548170A JP H0548170 A JPH0548170 A JP H0548170A JP 3200694 A JP3200694 A JP 3200694A JP 20069491 A JP20069491 A JP 20069491A JP H0548170 A JPH0548170 A JP H0548170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ptc heater
piezoelectric
heater
resin
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP3200694A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikohito Yamazaki
彦人 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH0548170A publication Critical patent/JPH0548170A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱応答性に優れ、嵩張らないで容易にPT
Cヒータと一体化でき、作動時の応力負荷によって割れ
の発生しない圧電積層体 【構成】 圧電積層体1の外周に熱収縮チューブ5を介
して樹脂PTCヒータ3を一体的に設けて成る。樹脂P
TCヒータ3を使用したので、PTCヒータ3の熱容量
の低減により、加熱応答性(速熱性)が改善できると共
に、ヒータ部の薄型化が可能である。また、樹脂PTC
ヒータ3を通電加熱し、熱収縮チューブ5を収縮させれ
ば、熱収縮チューブ5が圧電積層体1に密着するので、
樹脂PTCヒータ3を圧電積層体1と密着させて一体化
できると共に、圧電積層体1の作動による応力が直接加
わらないので、耐久性が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧を印加することに
よって変位し、各種機器の可動部の駆動を行う圧電積層
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電積層体は多数の圧電素子を積層し、
電気的には並列に機械的には直列に接続し、直流電圧を
印加することによって変位を得る装置であって、各種機
器の可動部の駆動、精密機械の微動等に利用される。こ
の圧電積層体は温度の変化によって、変位量が変化する
性質があり、駆動初期の温度の低い時は変位量が大きい
が、ある時間が経過すると、圧電積層体の自己発熱によ
って温度が上昇し、変位量が漸減する。この様子は、図
4の圧電積層体の使用時間に伴う圧電積層体温度と圧電
積層体変位量の変化を示した線図より明らかである。
【0003】この圧電積層体の温度変化に伴う変位量の
変化という欠点を解決すべく提案されたのが、実開昭6
2−10457号公報の圧電積層体の提案であって、こ
の提案では圧電積層体の層間または外周にPTCヒータ
を一体的に設けて成るものである。
【0004】この提案におけるPTCヒータは、正特性
サーミスタとも呼ばれ、抵抗の温度係数が正である温感
半導体のことで、キューリ点における相移転により、電
気抵抗が大幅に変化する現象を利用するもので、電気抵
抗が急変する領域において、電流制限作用により印加電
圧、周囲温度が変化しても電力が変わらず、ほぼ一定の
温度で発熱するという定温発熱特性を有しているもので
ある。
【0005】前記提案では、このPTCヒータを用いる
ことにより、圧電積層体を駆動初期から駆動中に上昇す
る最高温度付近まで加熱しておき、この温度を維持する
ことにより、変位量を一定に保つことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
圧電積層体の層間または外周にPTCヒータを一体的に
設けた圧電積層体は、PTCヒータ自体の熱容量が大き
いため、圧電積層体の加熱特性、すなわち速熱性が悪
い。また、PTCヒータを圧電積層体の層間または外周
に設けているため、圧電積層体のサイズが大きくなると
共に、層間に設けるものでは個々の圧電体の温度のばら
つきが大きくなる。
【0007】さらに、圧電積層体は通電することによ
り、サイズ変化(歪)を生じるため、外周にPTCヒー
タを一体化することがむずかしく、層間に設けるタイプ
では、アクチュエータとして圧電積層体を作動させた時
の応力に耐えきれず、割れてしまいヒータとして働かな
くなる可能性が大きい。
【0008】本発明は、圧電積層体の層間または外周に
PTCヒータを一体的に設けた圧電積層体の前記のごと
き問題点を解決すべくなされたものであって、加熱特性
に優れ、嵩張らないで容易にPTCヒータと一体化で
き、作動時の応力負荷によって割れの発生しない圧電積
層体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】樹脂PTCヒータを使用
することで、この問題点を解決できるとの着想を得た。
しかし、樹脂PTCヒータを使用しても、これを支持し
圧電積層体に密着させる支持基材が必要である。そこ
で、樹脂PTCヒータの支持基材について、さらに研究
を重ね、熱収縮チューブを用いることを着想して本発明
を完成した。
【0010】本発明の圧電積層体は、外周に熱収縮チュ
ーブを介して樹脂PTCヒータを一体的に設けて成るこ
とを要旨とする。
【0011】
【作用】本発明の圧電積層体は、樹脂PTCヒータ使用
しているので、PTCヒータの熱容量の低減により、加
熱応答性(速熱性)が改善できると共に、ヒータ部の薄
型化が可能である。
【0012】また、樹脂PTCヒータを、熱収縮チュー
ブに取り付け、圧電積層体をその中に挿入後、樹脂PT
Cヒータを通電加熱し、熱収縮チューブを収縮させれ
ば、熱収縮チューブが圧電積層体に密着するので、樹脂
PTCヒータを圧電積層体と密着させて一体化できると
共に、圧電積層体の作動による応力が直接加わらないの
で、耐久性が改善される。
【0013】圧電積層体の駆動中に上昇する最高温度付
近にキュリー点を持つPTCヒータを用いることによ
り、圧電積層体を駆動初期から駆動中に上昇する最高温
度付近まで加熱し、その温度に維持することによって、
変位量を一定に保つことができる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を以下図面に従って説明す
る。 (実施例1)図1は本発明の第1実施例の一部を切欠い
た側面図である。圧電積層体1は複数枚の圧電体を積層
したものであり、図示しないリード線を介して直流電圧
が印加され、印加された電圧に応じて所定量の変位をす
る。ヒータ2は圧電積層体1の外周に密着して設けられ
ているが、次にその構成について説明する。
【0015】樹脂PTCヒータ3は厚さ0.2〜1.0
mmのシート状であって、その両面に同じくシート状の
無酸素銅からなるヒータ用電極4をクラッドした。この
ヒータ用電極4の外側を、さらに円筒状の熱収縮チュー
ブ5で覆ってクラッドした。この円筒状の熱収縮チュー
ブ5は、予め圧電積層体1よりやや大きい内径になるよ
うに作られており、PTCヒータ等を内蔵した後圧電積
層体1を挿入し、樹脂PTCヒータ3に通電加熱し、熱
収縮チューブ5を収縮させて、ヒータ2全体を圧電積層
体1に密着させた。
【0016】図2は本発明の第2実施例の一部を切欠い
た側面図である。圧電積層体1の構成は実施例1と同じ
である。次に、ヒータ2について説明すると、熱収縮シ
ート5の表面に、樹脂PTCヒータ3をパターンとして
印刷形成した。熱収縮シート5が収縮しない低温で樹脂
PTCヒータ3を焼成し、樹脂PTCヒータ3のパター
ンが外側になるようにして、円筒状に加工し熱収縮チュ
ーブの内層5aとした。
【0017】次いで、樹脂PTCヒータ3の上にヒータ
用電極4を配し、その外側に熱収縮チューブの外層5b
を被せ、樹脂PTCヒータ3およびヒータ用電極4を諸
共にクラッドし、ヒータ2を完成した。ヒータ2の熱収
縮チューブ5は、実施例1と同様に予め圧電積層体1よ
りやや大きい内径になるように作られており、PTCヒ
ータ等を内蔵した後圧電積層体1を挿入し、樹脂PTC
ヒータ3に通電加熱し、熱収縮チューブ5を収縮させ
て、ヒータ2全体を圧電積層体1に密着させた。
【0018】実施例1および実施例2で製造した本発明
の実施例の圧電積層体1に通電するときに、同時に樹脂
PTCヒータ3にも通電しながら、図4のものと同じ条
件で駆動したところ、図3に示すような好結果が得られ
た。このとき樹脂PTCヒータ3としてはキューリ点が
100℃のものを用い、圧電積層体1への通電と同時に
DC20Vを印加した。この結果、駆動後約2分で圧電
積層体1の変位量を安定させることができた。
【0019】
【発明の効果】本発明の圧電積層体は、外周に熱収縮チ
ューブを介して樹脂PTCヒータを一体的に設けて成る
ものであって、樹脂PTCヒータを使用したので、PT
Cヒータの熱容量の低減により、加熱応答性(速熱性)
が改善できると共に、ヒータ部の薄型化が可能である。
また、樹脂PTCヒータを通電加熱し、熱収縮チューブ
を収縮させれば、熱収縮チューブが圧電積層体に密着す
るので、樹脂PTCヒータを圧電積層体と密着させて一
体化できると共に、圧電積層体の作動による応力が直接
加わらないので、耐久性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の一部を切欠いた側面図で
ある。
【図2】本発明の第2実施例の一部を切欠いた側面図で
ある。
【図3】本発明の圧電積層体の使用時間に伴う圧電積層
体温度と圧電積層体変位量の変化を示した線図である。
【図4】従来の圧電積層体の使用時間に伴う圧電積層体
温度と圧電積層体変位量の変化を示した線図である。
【符号の説明】
1 圧電積層体 2 ヒータ 3 樹脂PTCヒータ 4 ヒータ用電極 5 熱収縮チューブまたはシート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に熱収縮チューブを介して樹脂PT
    Cヒータを一体的に設けて成ることを特徴とする圧電積
    層体。
JP3200694A 1991-08-09 1991-08-09 圧電積層体 Pending JPH0548170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3200694A JPH0548170A (ja) 1991-08-09 1991-08-09 圧電積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3200694A JPH0548170A (ja) 1991-08-09 1991-08-09 圧電積層体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0548170A true JPH0548170A (ja) 1993-02-26

Family

ID=16428693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3200694A Pending JPH0548170A (ja) 1991-08-09 1991-08-09 圧電積層体

Country Status (1)

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JP (1) JPH0548170A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004004021A3 (de) * 2002-07-01 2004-05-13 Siemens Ag Piezoaktor sowie verfahren zu dessen herstellung
DE102013106186A1 (de) * 2013-06-13 2014-12-18 Epcos Ag Vorrichtung mit einem elektronischen Vielschichtbauelement und Verfahren zum Betrieb der Vorrichtung

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004004021A3 (de) * 2002-07-01 2004-05-13 Siemens Ag Piezoaktor sowie verfahren zu dessen herstellung
DE102013106186A1 (de) * 2013-06-13 2014-12-18 Epcos Ag Vorrichtung mit einem elektronischen Vielschichtbauelement und Verfahren zum Betrieb der Vorrichtung

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