JPH0548155B2

JPH0548155B2 -

Info

Publication number: JPH0548155B2
Application number: JP62096540A
Authority: JP
Inventors: Fumio Oota; Masamitsu Mihara
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1987-04-20
Filing date: 1987-04-20
Publication date: 1993-07-20
Also published as: JPS63262196A

Description

【発明の詳細な説明】

産業上の利用分野本発明は洗濯機を利用して靴を洗う靴洗いブラ
シユニツトを回転させるのに最適な水流を作り出
す洗濯機の靴洗い制御装置に関するものである。従来の技術従来、靴の洗浄は靴ブラシを用いて手洗いする
のが一般であつたが、最近では布製の運動靴であ
るスニカー等の靴を簡単に洗えるようにすること
が要望されてきている。そのため、まれではあるがスニカー等の靴を洗
濯機で洗うことがあつた。一般に洗濯機は、洗濯
槽の内底部に回転翼を有し、この回転翼を左右反
転させて洗濯槽内の水に水流を発生させて衣類の
洗濯を行うものである。この洗濯機に衣類のかわ
りに靴を投入し回転翼を反転させると、洗濯槽の
内底部に位置する靴が回転翼と接触しながら移動
し洗浄することができた。発明が解決しようとする問題点しかし従来のように洗濯機で靴を洗う場合、靴
は洗濯槽の内底部の回転翼と頻繁に接触するた
め、靴の生地を極度に傷めるという問題点を有し
ていた。また、靴の汚れ度合は衣類の汚れに比べ
大きいため、回転翼でかき回すだけでは靴の汚れ
を十分に洗い落とすことができないという問題点
を有していた。さらに水流自体も靴洗いに適した
ものではなく、十分な洗浄効果を発揮することは
困難であるという問題点を有していた。本発明は上記問題点に鑑み、洗濯機に靴洗い用
の水流を発生させて靴に対して十分な洗浄効果を
得るとともに傷みも少なくすることを目的とす
る。問題点を解決するための手段上記目的を達成するために本発明は、可撓性有
する基板上に、弾力性を有する靴洗浄用のブラシ
体を設けて靴洗いブラシユニツトを構成し、前記
靴洗いブラシユニツト体をそのブラシ体が上向き
となるように洗濯機の回転翼上に載置して靴洗浄
を行なう洗濯機の靴洗い制御装置において、洗濯
機水位が低水位の状態で、前記回転翼を短時間で
複数回反転させる第１次反転サイクル運転と、１
往復の反転時間が前記第１次反転サイクル運転の
それより長く設定された第２次反転サイクル運転
とを行い、前記第１次および第２次反転サイクル
を１サイクルとして繰り返し運転を行なう構成と
している。作用上記構成により、洗濯機の回転翼の反転力が水
を介し靴洗いブラシユニツトの基板裏面に伝達さ
れて靴洗いブラシユニツトを反転駆動させる。ま
た、回転翼の回転により発生する渦水流で靴洗い
ブラシユニツトが回転翼上面に引き寄せられ、靴
洗いブラシユニツトの回転駆動力を高めることが
できる。特に、第１次反転サイクル運転時には、
靴洗いブラシユニツトは短時間で反転するため、
ブラシ体と靴とのブラツシング作用を効果的に行
い、また、第２次反転サイクル運転時には、靴洗
いブラシユニツトの回転時間が長いため、靴をひ
つくり返す作用を行う。そして第１次および第２
次反転サイクルを組み合わすことにより、ブラツ
シング作用、靴のひつくり返しを行い、靴全体を
均等にブラツシングして均一な洗浄を行うことが
できるとともに洗浄効果も高めることができる。実施例以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて
説明する。本実施例における靴洗いブラシユニツトは第２
図および第３図に示すように、略円形状の可撓性
を有する基板１上にブラシ体２を設けている。こ
のブラシ体２は、弾力性を有する複数本の化学繊
維体３を樹脂等よりなる基台４に植毛されてい
る。また、ブラシ体２は基板１の略中心Ｏから放
射状に配設され、第３図に示すように基板１の裏
面からビス５により固定されている。上記構成における靴洗いブラシユニツトは第１
図に示すように、洗濯機の回転翼６上に載置され
る。このときブラシ体２は上向きとなるように
し、そのブラシ体２上に洗浄する靴７を載置す
る。回転翼６は洗濯槽８の内底部に配設され、減
速機構９を介してモータ１０の回転力が伝達され
る。洗濯槽８内の水位を設定するとともに洗濯槽
８内の水位を検知する水位設定検知手段１１は、
設定データと水位検知データを制御装置１２に出
力する。制御装置１２は水位設定検知手段１１に
もとづいて給水弁１３を制御して洗濯槽８内への
給水制御を行う。また、制御装置１２はモータ１
０への通電制御を行う。そして上記洗濯機を利用して靴洗いをする場
合、水位設定検知手段１１により水位を低く設定
する。この設定にもとづいて制御装置１２は給水
弁１３を制御して給水を行わせる。設定水位に到
達すると制御装置１２はモータ１０を制御して回
転翼６を反転回転させ、靴洗いに最適な水流を形
成する。次に、制御装置１２のモータ１０の回転制御を
第４図により説明する。すなわち、制御装置１２
は回転翼６が右方向に回転するようにモータ１０
へ短時間T₁秒通電し、短時間t₁秒通電停止し、つ
づいて回転翼６が左方向に回転するように短時間
T₁秒モータ１０へ通電し、短時間t₁秒通電停止す
る。そして上記動作を４往復繰り返して第１次反
転サイクル運転を行う。次に右方向と左方向に回
転翼６が交互に回転するようにT₂秒（T₂＞T₁）
通電、t₂秒通電停止を行い、これを第２次反転サ
イクル運転とする。上記第１および第２次反転サ
イクル運転を１サイクルとして繰り返す。なお、
通電時間T₁および休止時間t₁は通常0.3秒〜1.0秒
程度とし、通電時間T₂および休止時間t₂は1.0秒
〜3.0秒程度としている。具体的な回転翼６の反転回数は第１表に示すよ
うに設定している。

【表】上記時限設定により回転翼６を回転させると、
靴洗いブラシユニツトは水を介して回転駆動され
る。第１次反転サイクル時には回転翼６は小きざ
みな反転運転を行うため、靴洗いブラシユニツト
も同様に小きざみ反転を行う。この反転によりブ
ラシ体２と靴７とはこすれ合い、ブラツシング作
用を行うことになる。このブラツシング作用が複
数回繰り返された後、第２次反転サイクルに移
る。この第２次反転サイクル中には、靴洗いブラ
シユニツトは回転翼６の反転に同期して大きな回
転を行う。このとき、靴７も大きく動き、靴７は
ひつくり返される。また、靴洗いブラシユニツト
は回転翼６に吸い寄せられやすく、回転力が確実
に伝達され、靴７の動きを大きくすることができ
る。この第２次反転サイクルが終了すると、再び
第１次反転サイクルに戻りブラツシング作用によ
り靴７の他の部分を洗浄する。よつて上記動作を
複数回繰り返すことにより靴７を均一に洗浄する
ことができる。また、靴洗いブラシユニツトのブ
ラシ体２が放射状に配されているため、第２次反
転サイクルにおいて靴洗いブラシユニツト上にも
水流を形成でき、靴のひつくり返しを確実に行う
ことができるとともに、第１次および第２次反転
サイクル時には水流による洗浄効果を得ることが
できる。なお、本実施例の靴洗いブラシユニツトはブラ
シ体を放射状に配して水流形成を有効に行わせた
が、基板の上面全体にブラシ体を設けても十分に
靴の洗浄効果が得られ、また、基板の上面に部分
的にブラシ体を設けても良い。さらに、第２次反
転サイクルは１往復に限られるものでなく1.5往
復、２往復であつても良く、要は靴をひつくり返
す作用を発揮できれば良い。発明の効果以上、実施例の説明から明らかなように本発明
によれば、ブラツシング作用を行う第１次反転サ
イクル運転と靴をひつくり返す第２次反転サイク
ル運転を組み合わせることにより、洗濯機を利用
して簡単に、かつ、均一な洗浄を得ることがで
き、また、靴の傷みも少なく抑え、洗浄効果も高
めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例における靴洗いブラシ
ユニツトを投入された洗濯機の構成図、第２図は
同靴洗いブラシユニツトの外観斜視図、第３図は
第２図のＡ−Ａ断面図、第４図は同洗濯機の制御
装置のモータへの通電パターン図である。１……基板、２……ブラシ体、６……回転翼、
７……靴、１０……モータ、１１……水位設定検
知手段、１２……制御装置、１３……給水弁。

Claims

【特許請求の範囲】

１可撓性有する基板上に、弾力性を有する靴洗
浄用のブラシ体を設けて靴洗いブラシユニツトを
構成し、前記靴洗いブラシユニツト体をそのブラ
シ体が上向きとなるように洗濯機の回転翼上に載
置して靴洗浄を行なう洗濯機の靴洗い制御装置に
おいて、洗濯水位が低水位の状態で、前記回転翼
を短時間で複数回反転させる第１次反転サイクル
運転と、１往復の反転時間が前記第１次反転サイ
クル運転のそれより長く設定された第２次反転サ
イクル運転とを行い、前記第１次および第２次反
転サイクルを１サイクルとして繰り返し運転を行
なう洗濯機の靴洗い制御装置。