JPH0547681Y2 - - Google Patents

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JPH0547681Y2
JPH0547681Y2 JP1987031172U JP3117287U JPH0547681Y2 JP H0547681 Y2 JPH0547681 Y2 JP H0547681Y2 JP 1987031172 U JP1987031172 U JP 1987031172U JP 3117287 U JP3117287 U JP 3117287U JP H0547681 Y2 JPH0547681 Y2 JP H0547681Y2
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tire
groove
steeply
sloping groove
tread
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、空気入りラジアルタイヤ、とくに
は、トラクシヨンおよびブレーキ性能と排水性能
とを高い次元にて両立させることができる、偏平
な空気入りラジアルタイヤのトレツドパターンに
関するものである。 (従来の技術) 従来の空気入りラジアルタイヤは一般に、ブロ
ツクパターンからなるトレツドパターンを有して
おり、なかでも、排水性能の向上を目的とするブ
ロツクパターンの代表的なものとしては、第1図
に示すように、トレツド踏面部の両側区域に、タ
イヤの、車両への装着姿勢の正面視で、下方から
上方に向けて相互に拡開する方向にのび、タイヤ
周方向に実質上等間隔をおいて位置する傾斜溝1
のそれぞれを設け、併せて、実質的にタイヤ周方
向にのびる周方向溝2をトレツド幅方向に所定の
間隔をおいて複数本配設することによつて、トレ
ツド両側区域に複数のブロツク列を区画してなる
いわゆる方向性パターンがある。 ここで、傾斜溝1は、図示のように、上向き拡
開角度がトレツド中央区域からトレツド端に至る
まで実質的に等しくなるように延在させる場合の
他、タイヤの負荷転動中の排水性を高めるべく、
トレツド中心寄りでは上向き拡開角度を小さくす
る一方、その拡開角度が、トレツド端にむけて漸
増するように、折曲もしくは湾曲させて延在させ
る場合がある。 (考案が解決しようとする課題) このような従来タイヤでは、各傾斜溝に進入し
た水をトレツド端に向けて排出できることから、
排水性能に効果のあることが認められている。 しかしながら、前記従来タイヤにあつては、ト
レツド踏面部に形成される傾斜溝の種類が一種類
であつたことから、例えば排水性重視のパターン
では、その傾斜溝はタイヤ周方向に近づけて延在
させたものとなり、かかる急傾斜の傾斜溝では、
排水性は確保されるものの、トラクシヨンおよび
ブレーキ性能に対してはエツヂ効果が十分でない
という欠点がある。 逆に、トラクシヨンおよびブレーキ性能を重視
したパターンでは、上述の排水性を重視したパタ
ーンとは逆に、十分な排水性を確保し得ない問題
がある。 ところで、高性能タイヤ、なかでも偏平タイヤ
においては、トラクシヨンおよびブレーキ性能を
確保してなお、踏面剛性の増加に起因する。高速
走行時の排水性の低下を十分に補償する必要があ
る。 そこで本考案は、排水性を一層向上させるとと
もに、トラクシヨン性能及びブレーキ性能をも改
善しうる、新規な方向性トレツドパターンを具え
る空気入りラジアルタイヤを提供するものであ
る。 (課題を解決するための手段) 考案者は、排水性能を第1義として、トレツド
両側区域に傾斜溝を有する方向性パターンを採用
することを前提としつつ、排水性能を改善すると
同時に、トラクシヨン性能をも改善することがで
きるパターンおよび、それを構成するブロツクの
形状ならびに配置を種々検討した結果、タイヤ周
方向に対し、異なる傾斜角を有する二種類の傾斜
溝の組合せからなるブロツクパターンによりその
目的を達成し得ることを見出した。 すなわち、本考案の空気入りラジアルタイヤ
は、トレツド踏面部の、タイヤ赤道面の両側区域
に形成されて、タイヤの、車両への装着姿勢の正
面視で、下方から上方に向けて相互に拡開する方
向にのび、タイヤ周方向に実質上等しい間隔をお
いて位置する傾斜溝と、それらの傾斜溝によつて
区分される陸部とを具えるタイヤにおいて、前記
傾斜溝を、タイヤ赤道面を挟む上向き拡開角度が
90°〜140°の範囲にあつて、トレツド端に開口す
る緩傾斜溝と、同様の上向き拡開角度が20°〜60°
の範囲にある急傾斜溝との二種類の溝によつて構
成して、これらの緩傾斜溝および急傾斜溝のそれ
ぞれをともにタイヤ赤道面に対して左右対称に延
在させ、タイヤ赤道面の各側区域で、各緩傾斜溝
および各急傾斜溝のそれぞれの、急傾斜溝および
緩傾斜溝のそれぞれとの交点を複数個とするとと
もに、それらの緩傾斜溝および急傾斜溝により、
前記陸部を、緩傾斜溝に沿つて延びるブロツク列
と、急傾斜溝に沿つて延びるブロツク列との二態
様の傾斜ブロツク列としたものである。 (作用) かかる空気入りラジアルタイヤでは、トレツド
踏面部に形成されて、タイヤの、車両への装着姿
勢で、下方から上方に向けて相互に拡開する方向
にのびる緩急二種類の傾斜溝によつて方向性パタ
ーンを形成し、それらの両傾斜溝をもつてトレツ
ド端側への排水を行うことにより、迅速にしてよ
り十分な排水を行うことが可能となる。 またここでは、一方の傾斜溝の上向き拡開角度
を20゜〜60°の範囲とすることによつて、主には排
水性の向上を担保し、また、他方の傾斜溝の上向
き拡開角度を90°〜140°の範囲とすることにより、
主には、その溝縁の作用に基づき、トラクシヨン
性能およびブレーキ性能の向上を担保する。 しかしながら、上向き拡開角度の大きい傾斜溝
もまた排水性能の向上に寄与し得ることはもちろ
んであり、また、上向き拡開角度の小さい傾斜溝
の溝縁もトラクシヨン性能及びブレーキ性能の向
上に当然に寄与することから、これらの二種類の
傾斜溝の組合せにより排水性能ならびに、トラク
シヨン及びブレーキ性能の両者を同時に改善する
ことができる。 ところで、急傾斜溝の拡開角度を20°〜60°の範
囲とするのは、それが20°未満では、左右の傾斜
溝にはさまれる陸部に、所要の剛性を付与するこ
とが困難となつて、偏摩耗の発生のおそれが高
く、また60°を越えると、高い排水効果が得られ
なくなつて、とくには高速走行時におけるハイド
ロプレーニング現象の発生を十分に防止し得なく
なるからであり、緩傾斜溝の拡開角度を90°〜
140°の範囲とするのは、それが90°未満では、ト
ラクシヨン性能およびブレーキ性能に有効なエツ
ヂ成分を十分に確保することができず、140°を越
えると、エツヂ成分は十分であるも、ウエツト排
水性が極端に低下するからである。 (実施例) 以下に本考案を図示例に基づいて説明する。 第2図は本考案の実施例を示す、トレツド踏面
部Tの一部展開図であり、第3図は他の実施例を
同様の展開図で示すものである。 ここでは、タイヤ赤道面上に位置する一本の周
方向溝11を形成するとともに、そのタイヤ赤道
面に収束する二種類の傾斜溝12,13を配設
し、これらの傾斜溝12,13のうちの一方の傾
斜溝12を、タイヤの、車両への装着姿勢の正面
視で、周方向溝11のそれぞれの側部に位置する
それらの傾斜溝12の、周方向溝11を挟む上向
き拡開角度θ1が90°〜140°の範囲、図に示すところ
では、110°となる角度で延在させるとともに、ト
レツド端に開口させ、また、他方の傾斜溝13
を、周方向溝11のそれぞれの側部に位置するそ
れらの傾斜溝13の相互の、同様の上向き拡開角
度θ2が20°〜60°の範囲、図では30°となる角度で延
在させて、それぞれの傾斜溝12,13をとも
に、タイヤ赤道面に対して左右対称とし、さら
に、タイヤ赤道面の各側区域で、各緩傾斜溝12
および各急傾斜溝13のそれぞれの、急傾斜溝1
3および緩傾斜溝12との交点を複数個とすると
ともに、それらの緩急それぞれの傾斜溝12,1
3により、緩傾斜溝12に沿つて延びるブロツク
列と、急傾斜溝13に沿つて延びるブロツク列と
の二態様の傾斜ブロツク列を画成する。ここで、
緩傾斜溝12の溝幅W1は7mm、また、急傾斜溝
13の溝幅W2は6mmとすることができ、溝幅W1
を溝幅W2より広幅とすることが、悪路、泥濘路、
雪上などでの路面グリツプ力を高める上で好まし
い。 ところで、それとは逆に、緩傾斜溝12の溝巾
W1を急傾斜溝13の溝巾W2より狭巾とした場合
は、排水性能を一層向上させ得ることもちろんで
ある。 なお、それぞれの傾斜溝12,13の拡開角度
である前記θ1,θ2はいずれも平均角度として表わ
されるものであり、特に好ましくは、トレツド幅
Twpに対するトレツド中央区域幅Tw1の比
(Tw1/Twp)が0.7〜0.85となる位置より内側側で
の平均角度とする。 以上第2図に示す実施例について説明したが、
第3図に示す実施例は、周方向溝とそれぞれの傾
斜溝とで区画されるブロツクの形状を若干変更し
ただけのものである。 なお図示はしないが、緩傾斜溝のみならず、急
傾斜溝をもトレツド端に開口させることができ、
このことによれば、排水性能をより一層向上させ
ることができる。 〔比較例〕 以下に、考案タイヤと従来タイヤとの、耐ハイ
ドロプレーニング性能を含む排水性能、トラクシ
ヨン性能およびブレーキ性能に関する比較試験に
ついて説明する。 供試タイヤのサイズはいずれも、205/60R15と
し、考案タイヤ1は、第2図に示すパターン形状
および寸法を有するもの、考案タイヤは、第3
図に示すパターン形状および寸法を有するものと
した。また、従来タイヤは、第1図に示すパター
ン形状を有するもので、パターン中央区域での、
傾斜溝の拡開角度θ3を、80°としたものと130°とし
たものとの2種類である。 各性能試験の結果を指数値をもつて表わすと、
次表に示す通りとなる。なお指数値は、一方の従
来タイヤの各性能を100とした指数であり、指数
値が大きいものほどすぐれた結果を示すものとす
る。
【表】 テスト条件 水深 3mm 速度 40,60,80Km/hの平均値 *1 残存接地面積の値 *2 トレラー車によるμのピーク値 *3 制動距離 (考案の効果) 上記比較試験結果からも明らかなように、この
考案によれば、排水性能ならびに、トラクシヨン
およびブレーキ性能のそれぞれを高い次元で両立
させることが可能となる。 なかでも、ブレーキ性能に関しては、この考案
のタイヤでは、緩急二種類の傾斜溝に沿つて延び
るそれぞれのブロツク列を形成することによつ
て、各ブロツク列のブロツクは、二種類の傾斜溝
のそれぞれにて画成されたブロツクエツジを有す
ることになり、それらのブロツクエツジは、従来
技術に比してはるかに大きい、タイヤ幅方向のエ
ツヂ成分を有することになるので、タイヤ周方向
の力の作用に対しては、緩傾斜溝で画成されたブ
ロツクエツジおよび、急傾斜溝で画成されたブロ
ツクエツジのいずれもが、路面の把持に有効に寄
与することに基づき、とくにすぐれた効果を発揮
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の空気入りラジアルタイヤのトレ
ツドパターンの一部展開図、第2図、第3図はそ
れぞれ、本考案の空気入りラジアルタイヤのトレ
ツドパターンの一部展開図である。 T……トレツド踏面部、11……周方向溝、1
2……緩傾斜溝、13……急傾斜溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 トレツド踏面部の、タイヤ赤道面の両側区域に
    形成されて、タイヤの、車両への装着姿勢の正面
    視で、下方から上方に向けて相互に拡開する方向
    にのび、タイヤ周方向に実質上等間隔をおいて位
    置する傾斜溝と、それらの傾斜溝によつて区分さ
    れる陸部とを具えるタイヤであつて、 前記傾斜溝を、タイヤ赤道面を挟む上向き拡開
    角度が90°〜140°の範囲にあつて、トレツド端に
    開口する緩傾斜溝と、同様の上向き拡開角度が
    20°〜60°の範囲にある急傾斜溝とによつて構成し
    て、これらの緩傾斜溝および急傾斜溝のそれぞれ
    をともにタイヤ赤道面に対して左右対称に延在さ
    せ、タイヤ赤道面の各側区域で、各緩傾斜溝およ
    び各急傾斜溝のそれぞれの、急傾斜溝および緩傾
    斜溝のそれぞれとの交点を複数個とするととも
    に、それらの緩傾斜溝および急傾斜溝により、前
    記陸部を、緩傾斜溝に沿つて延びるブロツク列
    と、急傾斜溝に沿つて延びるブロツク列との二態
    様の傾斜ブロツク列としてなる空気入りラジアル
    タイヤ。
JP1987031172U 1987-03-05 1987-03-05 Expired - Lifetime JPH0547681Y2 (ja)

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EP2631089B1 (en) * 2010-10-22 2018-07-25 Bridgestone Corporation Heavy-duty pneumatic tire for construction vehicles
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61222806A (ja) * 1985-03-02 1986-10-03 Sumitomo Rubber Ind Ltd 車輪駆動車とそのラジアルタイヤの改良

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