JPH0547656Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、紙と印字ヘツドとの間にインクリ
ボンを介して紙に印字を行う印字装置に関するも
のである。

［従来の技術］ 従来の印字装置としては第１図、第３図に示す
ものがあつた。第１図は印字装置の概略の構成を
示す図、第３図はその動作を示す図で、図におい
て１はインクリボンを内蔵しているインクリボン
カセツト、２は印字ヘツド、３は用紙、４は用紙
３を受けるプラテン（platen）、５は用紙３上の
印字位置、６はアイポイント（eyepoint）であ
る。

次に動作について説明する。プラテン４に用紙
３が送られてきてインクリボンカセツト１の前ま
でくると、印字ヘツド２が動作し、印字位置５で
インクリボンを叩いて用紙３に１文字が印字され
る。そして１文字印字し終わると、印字ヘツド２
は印字位置５を１文字分スライドし、次の１文字
を印字し、このようにして順次文字列を印字して
いく。

［考案が解決しようとする課題］ 上記のような従来の印字装置では以上のように
構成されているので、印字位置にはインクリボン
が常に重なつており、印字された直後の文字位置
を目で確認することはできない。従つて、例えば
レイアウトを考える上で用紙の印字位置合わせを
行うことが困難な作業となつているという問題点
があつた。

この考案はかかる課題を解決するためになされ
たもので、印字された直後の文字位置を目で確認
でき、レイアウトを考える上で容易に用紙の印字
位置合わせを行うことができる印字装置を得るこ
とを目的としている。

［課題を解決するための手段］ この考案にかかる印字装置は、必要な場合、イ
ンクリボンカセツトをその上部を支点としてその
下部を前後に揺動させることができるようした。

［作用］ この考案においては、インクリボンカセツトを
その上部を支点としてその下部を前後に揺動させ
ることができるようにしたので、必要な場合、イ
ンクリボンカセツトの下部を後方に揺動し、印字
位置に重なつていたインクリボンを除くことがで
きる。

［実施例］ 以下、この考案の実施例を図について説明す
る。この考案による印字装置の構成は、第１図に
示す従来の装置と同様であり、ここではその説明
は省略する。

第２図はこの考案による印字装置の動作を示す
図で、第３図と同一符号は同一部分を示し、７は
インクリボンカセツト１を前後に揺動させる場合
の支点の位置を示す。

第２図の実線で示すように、印字を行う場合は
従来の装置と同様に、プラテン４上に垂直にイン
クリボンカセツト１が配置されており、このプラ
テン４上に用紙３が送られてきてインクリボンカ
セツト１の前までくると、印字ヘツド２が動作
し、インクリボンを印字位置５で叩いて、用紙３
に文字が印字される。

次に、印字された文字を確認したい場合には、
第２図の一点鎖線に示すように、上部にある支点
７を軸として、インクリボンカセツト１の下部を
後方に揺動させることで、印字位置５に重なつて
いたインクリボンが除かれ、アイポイント６から
印字された直後の文字位置を目で確認しながら印
字位置合わせを行うことができる。

［考案の効果］ この考案は以上説明したとおり、インクリボン
カセツトをその上部を支点としてその下部を前後
に揺動させることができるようにしたので、必要
な場合、インクリボンカセツトの下部を後方に揺
動し、印字位置に重なつていたインクリボンを除
いて、印字された直後の文字位置を目で確認しな
がら容易に印字位置合わせを行うことができると
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は印字装置の概略の構成を示す平面図、
第２図はこの考案による動作を示す図、第３図は
従来の装置の動作を示す図。 １はインクリボンカセツト、２は印字ヘツド、
３は用紙、４はプラテン、５は印字位置、６はア
イポイント、７は支点。なお、各図中同一符号は
同一又は相当部分を示すものとする。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 用紙を受けるプラテンと、このプラテンに垂直
   な位置で配置され内部にインクリボンを内蔵した
   インクリボンカセツトと、このインクリボンカセ
   ツトと上記プラテンとの隙間に送り込まれた上記
   用紙上の印字配置で上記インクリボンを叩いて上
   記用紙に印字を行う印字ヘツドとからなる印字装
   置において、 上記インクリボンカセツトの、上記プラテンに
   近接する側を下部これと反対側を上部とした場合
   の上部を支点とし、下部を前後に揺動させること
   ができるようにしたことを特徴とする印字装置。