JPH0547646Y2

JPH0547646Y2 -

Info

Publication number: JPH0547646Y2
Application number: JP1985071738U
Authority: JP
Priority date: 1985-05-15
Filing date: 1985-05-15
Publication date: 1993-12-15
Anticipated expiration: 2000-05-15
Also published as: JPS61186436U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は印刷された刷本にたとえば検品のため
のマーキングを施す枚葉印刷機のマーキング装置
に関する。

近時、印刷現場においては、汚れ、油たれ、入
不足などの落丁事故が頻発している。

ところで、印刷された刷本は検品工程でチエツ
クされるが、その検品は全部を検品する全数検品
と、一部を検品する部分検品とに分けられる。部
分検品の場合、検品者は印刷機のオペレータが刷
本の咥え附近にインキでマーキングしたその付近
を重点的にチエツクするようになつている。した
がつて、このマーキングは、社外に不良刷本を出
さないための重要なポイントになつている。

しかしながら、従来においては、オペレータの
人手によりマーキングを行なつていたため、極め
て面倒であるとともにマーキングのし忘れなども
生じる虞れがあり信頼性が低い欠点があつた。

また、マーキングの代わりに、あい紙（30×
100ｍ位の大きさ）を入れて目印としたり、ある
いは、員数用としては一定数毎に刷本の間にテー
プ入れたり、また、スプレーでインキを塗布する
場合があるが、あい紙やテープを用いた場合に
は、刷本の搬送中や検品中に脱落して場所が不明
確になる虞れがあり、また、スプレー式の場合に
は、インキが飛散し、雰囲気が悪くなるとともに
刷本の余分なところにインキが付着してしまう欠
点があつた。

本考案は上記事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは、刷本に対し自動的にマ
ーキングを行なうことができ、しかもあい紙やテ
ープさらにスプレー方式のような不都合を生じな
い枚葉印刷機のマーキング装置を提供しようとす
るものである。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。図中１は集中部としての受板で、この受板
１の一端上部側には紙当て２が設けられている。
また、上記受板１の上方部にはスプロケツト３が
設けられ、このスプロケツト３にはデリバリーチ
エーン４が掛け渡されている。このデリバリーチ
エーン４には刷本５を挟持搬送するデリバリ爪６
が取着されている。前記デリバリ爪６は所定位置
に到ると図示しない爪開きカムにより開放される
ようになつている。また、上記受板１は図示しな
い支持手段により、上、下動自在に支持され、刷
本５の集積量が増大すると、徐々に下降されるよ
うになつている。

一方、上記紙板２の隣側部にはマーキング手段
８が設けられている。このマーキング手段８は第
２図に示すように構成されている。すなわち、図
中９は内枠で、この内枠９にはスライド自在に外
枠１０が取付けられている。前記内枠９の内部に
はスタンパー部１１が設けられ、このスタンパー
部１１にはインキ供給部１２が対向した状態で設
けられている。上記インキ供給部１２には外枠１
０移動の際のガイドともなるインキ供給管１３が
接続されている。また、上記スタンパー部１１に
はシヤフト１４が取着され、このシヤフト１４の
両端部はスタンパー部１１の両側部に一体化され
たスライダ１５の溝１６、および上記内枠９の両
側板９ａに突設されたカム溝１７および外枠１０
の先端両側部に垂直方向に穿設されたスライド溝
１８内に挿入されている。このシヤフト１４の両
端部には抜け止め防止金具１９が取着されてい
る。また、上記内枠９の両側板９ａ，９ａにはそ
のカム溝１７の略中央部の下部側に位置してピン
体２０が穿設され、これらピン体２０，２０は上
記スライダー１５の溝１６内に挿入されている。
上記内枠９は第２図に示すように取付金具２１ａ
を介して固定板２１に取付けられている。

また、上記固定板２１には図示しない取付板を
介して駆動シリンダ２３が取付けられ、そのピス
トンロツド２４の先端部には固定具２５および連
結杆２６を介して上記外枠１０に連結されてい
る。また、上記固定板２１には上記スタンパー部
１１を通過させる開口部２７が穿設されている。

また、上記駆動シリンダ２３には第１図に示す
ように圧縮空気の給排気管２８が接続され、この
給排気管２８は電磁弁２９を介してコンプレツサ
ー３０に連結されている。上記電磁弁２９の切換
動作により、圧縮空気が駆動シリンダ２３に給排
気されてピストンロツド２４が往復動されるよう
になつている。

一方、上記デリバリーチエーン４を収納する筐
体３１のコントロールパネル面３２には操作ボタ
ン３３が設けられ、この操作ボタン３３は制御部
３４に接続されている。上記操作ボタン３３がオ
ペレータにより押圧されると、その信号が上記制
御部３４に送られ、制御部３４は上記電磁弁２９
を動作させるようになつている。また、上記制御
部３４には第６図にも示すように印刷開始、終了
信号３５、員数器信号３６、不良刷本検査機信号
３７が送られ、この信号を受けた場合にも上記電
磁弁２９を動作させるようになつている。

しかして、たとえばデリバリーコントロールパ
ネル面の操作ボタン３３が押圧されると、制御部
３４からの作動指令により、電磁弁２９が開閉さ
れコンプレツサー３０から圧縮空気が給排気管２
８を介して駆動シリンダ２３内に供給される。こ
れにより、ピストンロツド２４が矢印方向に移動
されるとともに連結杆２６を介して外枠１０が移
動される。この外枠１０の移動により、スタンパ
ー部１１が移動され、そのシヤフト１４は第３図
に示すようにカム溝１７に沿つて移動上昇され
る。この上昇により、スライダー１５がピン体２
０を中心として上方へ回動してスタンパー部１１
が持ち上げられ、さらに移動されると、今度はそ
のシヤフト１４がカム溝１７に沿つて下降される
とともにスタンパー部１１が反転されてそのイン
キ付着面１１ａを第４図に示すように固定板２１
の開口部２７から突出させる。そして、この突出
されたインキ付着面１１ａには第５図に示すよう
にデリバリーチエーン４のデリバリ爪６から解放
された刷本５の先端面が落下過程で当接されイン
キが付着されマーキングされることになる。

なお、制御部３４に印刷開始、終了信号が投入
されたときも同様にしてマーキング手段８が動作
するが、このときは、別に設けた回転数検出部３
８より出された信号により、制御部３４で演算さ
れ、その間だけマーキングオンの状態になるよう
になつている。

また、員数器あるいは不良刷本検査機の信号を
もとに員数用または不良刷本マーキングに用いる
ことができる。

また、マーキング手段の突出機構にはエアシリ
ンダとスタンパを用いているが、通常はそのパツ
ド突出していないが、作動時のみ突出するという
ものであればその駆動機構は問わない。

また、スタンパー部を複数個設け、色分けした
り、アーク数を変えることにより、要因別にマー
クを施すことができる。

その他、本考案はその要旨の範囲内で種々変形
実施できることは勿論である。

〔考案の効果〕

本考案は以上説明したように、刷本の一端部を
係脱自在に保持して搬送し、所定位置で刷本の保
持を解除して離脱させる搬送手段と、該搬送手段
から離脱した刷本を積層集積する集積部と、刷本
にマーキングを施すマーキング装置とを有する枚
葉印刷機のマーキング装置において、マーキング
信号が入力される制御部と、前記搬送手段と集積
部の間に位置し、インキ付着面を有するスタンパ
ー部と、前記制御部からの作動指令により、スタ
ンパー部のインキ付着面を前記離脱された刷本の
進行方向前面に突出させる突出機構を有し、突出
したインキ付着面を進行中の刷本前端面に当接さ
せることでインキを塗布しマーキングすると同時
に刷本の進行を停止させるマーキング手段と、該
マーキング手段のスタンパー部の突出したインキ
付着面に当接されてマーキングされたのち、落下
する刷本を積層集積する集積部とを具備してなる
から、自動的にマーキングすることができ、作業
能率が著しく向上するとともに、マーキング忘れ
などを発生することがなく信頼性が高い。また、
マーキング手段のスタンパー部に刷本を当接させ
てインキを塗布するため、スタンパー部が刷本を
停止させるストツパとしての機能をも有し、スト
ツパを特別に必要とすることがなく、構成を簡略
化できる。さらに、刷本はストツパー部に当接し
てマーキングされたのち、落下して集積部に集積
されるため、集積部においては、自動的に整位さ
れた状態で集積され、作業員がわざわざ刷本を整
位するといつた作業が不要になり、作業性を向上
できる。また、刷本の一端面にマーキングするた
め、インキによる汚れを防止できる。さらに、ス
タンパー部を固定して刷本を当接させるため、連
続的にマーキングする場合には、スタンパーをそ
の都度、動作させる必要がなく、作業効率が向上
する。

また、あい紙やテープを用いないので、刷本の
搬送中や検品中に脱落して場所が不明確になるこ
ともない。

また、スプレー式の場合のようにインキが飛散
し、雰囲気が悪くなつたり、刷本の余分なところ
が汚れといつたこともない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は刷本の集積部を示す概略的構成図、第２図はそ
のマーキング装置を示す斜視図、第３図および第
４図はその動作状態を示す説明図、第５図はマー
キング時の状態を示す側面図、第６図はフローチ
ヤート図である。４……デリバリーチエーン（搬送手段）、１…
…受板（集積部）、１１……スタンプ部、８……
マーキング手段、５……刷本。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 刷本の一端部を係脱自在に保持して搬送し、
所定位置で刷本の保持を解除して離脱させる搬
送手段と、該搬送手段から離脱した刷本を積層
集積する集積部と、刷本にマーキングを施すマ
ーキング装置とを有する枚葉印刷機のマーキン
グ装置において、マーキング信号が入力される制御部と、前記搬送手段と集積部の間に位置し、インキ
付着面を有するスタンパー部と、前記制御部か
らの作動指令により、スタンパー部のインキ付
着面を前記離脱された刷本の進行方向前面に突
出させる突出機構を有し、突出したインキ付着
面を進行中の刷本前端面に当接させることでイ
ンキを塗布しマーキングすると同時に刷本の進
行を停止させるマーキング手段と、該マーキング手段のスタンパー部の突出した
インキ付着面に当接されてマーキングされたの
ち、落下する刷本を積層集積する集積部と、を具備してなることを特徴とする枚葉印刷機の
マーキング装置。 (2) マーキング信号はオペレータによるマニユア
ル操作で前記制御部に送られることを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲第１項記載の枚葉印
刷機のマーキング装置。 (3) マーキング信号は印刷開始、終了信号である
ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
項記載の枚葉印刷機のマーキング装置。 (4) マーキング信号は員数器信号あるいは不良刷
本検査機信号であることを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第１項記載の枚葉印刷機のマー
キング装置。